JP5045521B2 - 密閉型圧縮機 - Google Patents

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本発明は、冷凍冷蔵庫等の冷凍サイクルに用いられる密閉型圧縮機に関するものである。
近年、家庭用冷凍冷蔵庫や自動販売機、エアコン等の冷凍サイクル装置に使用される密閉型圧縮機は高効率で且つ高い信頼性が求められている。
従来の密閉型圧縮機としては、給油通路を改善し、オイルをより確実にピストン上部に投射することで、効率と信頼性を改善したものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の密閉型圧縮機を説明する。
図6は従来の密閉型圧縮機の縦断面図である。図7は従来の密閉型圧縮機の上部拡大平面断面図である。
図6から図7において、密閉容器1内部の密閉容器内空間2には、固定子3と永久磁石を内蔵した回転子4からなる電動要素5と、電動要素5によって駆動される圧縮要素6と、密閉容器1内下部に貯溜したオイル7を収容する。
電動要素5はインバーター(図示せず)によって20rps未満の運転周波数および80rps以上の運転周波数を含む複数の運転周波数で駆動される。
また、密閉容器内空間2の冷媒には、温暖化係数の低い自然冷媒として代表的な炭化水素系冷媒R600aを用いている。
シリンダー16を有するブロック15は略円筒形の圧縮室17を有するとともに、クランクシャフト8の主軸部9を軸支する主軸受18を有している。
シリンダー16には、クランクシャフト8の偏心軸部10との間を連結手段20によって連結されたピストン19が往復摺動自在に挿入されている。
クランクシャフト8の偏心軸部10は、主軸部9に対し偏心して形成されており、主軸部9には回転子4が圧入固定されている。
クランクシャフト8に形成された給油手段8aは、一端がオイル7中に開口し他端が粘性ポンプ12と連通する傾斜ポンプ11と、粘性ポンプ12の他端で密閉容器内空間2へと上方に開口した連結孔13と、連結孔13から偏心軸部10の外周に連通するオイル放出路14とから構成されている。
オイル放出路14は、一端が内開口部14aにおいて連結孔13内に開口し、他端が外開口部14bにおいて偏心軸部10の外周に開口している。内開口部14aは偏心軸部10が主軸部9に対して偏心している偏心方向に形成されている。
外開口部14bは、内開口部14aから偏心軸部10の軸心へ向かう方向に対して、クランクシャフトの回転方向Dと逆向きに角度θの方向に形成されている。
偏心軸部10の外開口部14b近傍には、オイル放出路14の延出方向に対して略垂直となる面を備えた面取り部14cが加工または鋳抜きで予め形成されており、オイル放出路14は通常、面取り部14cからドリルによって穿設される。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下にその動作を説明する。
電動要素5の回転子4はクランクシャフト8を回転させ、偏心軸部10の回転運動が連結手段20を介してピストン19に伝えられることでピストン19は圧縮室17内を往復運動する。これにより、冷却システム(図示せず)からの冷媒ガスは圧縮室17内へ吸入・圧縮された後、再び冷却システムへと吐き出されるといったサイクルを繰返す。
この際、クランクシャフト8の回転により、傾斜ポンプ11内のオイル7は遠心力により上方へと汲み上げられ、粘性ポンプ12を介し各摺動部への給油を施した後、偏心軸部10内周に設けられた連結孔13に汲み上げられる。
そしてオイル7は、連結孔13の上端およびオイル放出路14から、Nで示す放出軌跡を描いて全周方向に放出される。
この際、連結孔13内では偏心軸部10の回転に伴う遠心力によりオイル7は偏心方向に偏在しているが、内開口部14aは偏心軸部10が主軸部9に対して偏心している偏心方向に開口しているので、偏在したオイル7は内開口部14aから確実にオイル放出路14へと流れ込む。
そして外開口部14bは内開口部14aから偏心軸部10の軸心へ向かう方向に対して、クランクシャフトの回転方向Dと逆向きに角度θの方向に形成されているため、オイル7の投射開始位置が少し遅れることになり、ピストン19が下死点近傍に位置してシリンダー16から露出した状態において、オイル7がピストン19の上面に散布されることになる。
その結果、ピストン19とシリンダー16との間に十分な量のオイル7を給油することができ、ピストン19に設けられた給油溝21にオイル7が溜められてシール性が高まることで体積効率が上がり、密閉型圧縮機の効率が向上する。
また、同時に十分な給油が得られることでピストン19とシリンダー16間での摩耗を減少させることができる。
特開2007−100670号公報
しかしながら、従来の構成においては、連結孔13にあるオイル7に作用する遠心力が低下する低速運転時には、オイル7の水平方向へ飛散する速度が遅くなるため重力により落下することでピストン19の上面より低い位置に散布され、潤滑状態が悪くなり、信頼性が低下する可能性があった。
また、給油量が増加する高速時には、連結孔13の上方でオイル7が略鉛直方向上向きに飛散してしまってピストン19の上面へ給油されず、信頼性が低下する可能性があるという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、運転速度が変化してもオイルを確実にピストンの上面へ飛散させることで、高い信頼性を備えた密閉型圧縮機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の密閉型圧縮機は、一端が給油通路に連通し、他端が偏心軸部の軸心から法線方向に向かって密閉容器内に開口するオイル放出路を偏心軸部に設け、オイル放出路は、主軸部の軸心に対する偏心軸部の軸心の偏心方向から、偏心軸部の円周方向にずれた位置に設けたので、給油量の少ない低速運転時にはピストンよりも高い位置である給油通路の上端から潤滑油が飛散し、重力により落下してもピストンの上面へ確実に給油し、さらに給油量の多い高速運転時にはオイル放出路からと、給油通路の上端の両方からオイルが略水平方向へ飛散するので、ピストンの上面へ確実に給油するという作用を有する。
本発明の密閉型圧縮機は、ピストンとシリンダー間を潤滑できることができるので、高い信頼性を確保することができる。
本発明の請求項1に記載の発明は、密閉容器内に潤滑油を貯溜するとともに電動要素と前記電動要素によって駆動される圧縮要素を収容し、前記圧縮要素は偏心軸部と主軸部とを有したシャフトと、円筒形の圧縮室を備えたブロックと、前記ブロックに形成され前記シャフトの前記主軸部を軸支する主軸受と、前記圧縮室内で往復運動するピストンと、前記ピストンと前記偏心軸部とを連結する連結手段とを備え、前記シャフトに下端が前記潤滑油に連通し上端が前記偏心軸部の上部で前記密閉容器内に開口した給油通路を設けるとともに、一端が前記給油通路に連通し、他端が前記偏心軸部の軸心から法線方向に向かって前記密閉容器内に開口するオイル放出路を前記偏心軸部に設け、前記オイル放出路は、前記主軸部の軸心に対する前記偏心軸部の軸心の偏心方向から、前記偏心軸部の円周方向にずれた位置に設け、前記電動要素は少なくとも電源周波数未満の運転周波数を含む複数の運転周波数で駆動されるとしたもので、給油量の少ない低速運転時にはピストンよりも高い位置にある給油通路の上端から潤滑油が飛散し、重力により落下してもピストンの上面へ確実に給油し、一方で給油量の多い高速運転時にはオイル放出路からと、給油通路の上端の両方から潤滑油が略水平方向へ飛散するので、ピストンの上面へ確実に給油し、ピストンとシリンダー間を潤滑できることができるので、信頼性を高くすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、オイル放出路は、主軸部の軸心に対する偏心軸部の軸心の偏心方向から、前記偏心軸部の回転方向にずれた位置に設けた第一オイル放出路と、前記偏心軸部の反回転方向にずれた位置に設けた第二オイル放出路とを備えたもので、高速運転時には潤滑油が第一オイル放出路と第二オイル放出路の両方から放出し、ピストンの動きに対して異なるタイミングで飛散させることができるので、請求項1に記載の発明の効果に加えて、ピストンの上部の広い範囲に給油し、潤滑状態を良くできるのでさらに信頼性を高くすることができ、摺動損失を低減できるので効率を高くすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、オイル放出路は、主軸部の軸心に対する偏心軸部の軸心の偏心方向から、前記偏心軸部の円周方向に10°〜50°の範囲でずれた位置に設けたもので、請求項1または2に記載の発明の効果に加えて、気筒容積が異なる等で偏心量が異なる場合でも、潤滑油をピストンがシリンダーから出るタイミングに合わせて飛散させることができ、また、給油通路の上端への給油量を確保した上でオイル放出路から飛散させる量をコントロールすることができるので、運転可能な回転数を低くすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、オイル放出路は、ピストンの上部とほぼ同一高さに設けられたとしたもので、ピストンの上部とシャフトの偏心軸部の高さを近づけて設定することができるので、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、密閉容器の高さを低く設定することができ、密閉型圧縮機の高さを低くすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、潤滑油の粘度がVG3〜VG8としたものであり、ピストンとシリンダー間のシール性が悪くなりやすい低粘度の潤滑油を用いた場合でも冷媒の漏れを低減できるので、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、さらに冷媒の漏れを低減しつつ摺動損失を低減することができるので、効率を良くすることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明において、圧縮要素が吸入し圧縮する冷媒が炭化水素系冷媒であるとしたもので、フロン系冷媒と比較してピストンの外径が大きくなる冷媒を用いた場合でも、シール性を確保して冷媒の漏れを低減できるので、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、さらに効率を良くすることができる。
以下、本発明による密閉型圧縮機の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の縦断面図である。図2は、同実施の形態における密閉型圧縮機の要部拡大縦断面図である。図3は、同実施の形態における密閉型圧縮機のシャフトの斜視断面図である。図4と図5は、同実施の形態における密閉型圧縮機の要部拡大平面断面図である。
図1から図5おいて、密閉容器101内に潤滑油102を貯留するとともに、電動要素103と圧縮要素104とで構成された電動圧縮要素105を収容する。また、密閉容器101内は冷媒106で満たされている。
電動要素103は、回転子111と固定子112とで構成されており、インバーター(図示せず)により、少なくとも電源周波数未満の運転周波数を含む複数の運転周波数で駆動される。
圧縮要素104は、略鉛直方向に配設され回転子111を固定した主軸部113と、偏心軸部114とを備えたシャフト115を備える。
さらに、圧縮要素104は、シャフト115の主軸部113を軸支する主軸受116と圧縮室117を形成するシリンダー118とを備えたブロック119と、連結手段120と、シリンダー118内を往復動するピストン121とを備えている。
シャフト115には、下端131が潤滑油102に連通し、上端132が偏心軸部114の上端で密閉容器101内に開口した給油通路133を設けられている。
さらに、一端134が給油通路133に連通し、他端135が偏心軸部114の軸心(図3中の軸心A)から法線方向に向かって密閉容器101内に開口するオイル放出路136を偏心軸部114に設けている。
オイル放出路136として、主軸部113の軸心(図3中の軸心B)に対する偏心軸部114の軸心の偏心方向(図3中の矢印C)から、偏心軸部114の円周方向の回転方向(上方から見て時計周り方向)へずれた位置に設けた第一オイル放出路136aと、偏心軸部114の反回転方向(反時計回り方向)にずれた位置に設けた第二オイル放出路136bとを備えている。
第一オイル放出路136aと第二オイル放出路136bは、主軸部113の軸心に対する偏心軸部114の軸心の偏心方向から、偏心軸部114の円周方向に10°〜50°の範囲であるそれぞれ回転方向へ30°(図3,図4中のα)と反回転方向へ30°(図3,図4中のβ)ずれた位置に設けており、ピストン121の上部141とほぼ同一高さの位置に設けている。
潤滑油102の粘度はVG3〜VG8の低粘度油であり、圧縮要素104が吸入し圧縮する冷媒106には炭化水素系冷媒であるR600aを用いている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
電動要素103の回転子111はシャフト115を上方から見て時計周りに回転させ、偏心軸部114の回転運動が連結手段120を介してピストン121に伝えられることでピストン121はシリンダー118を往復運動する。それにより、冷媒106は冷却システム(図示せず)から圧縮室117内へ吸入、圧縮された後、再び冷却システムへと吐き出される。
その際、シャフト115が回転することで給油通路133の下端131は遠心力により傾斜ポンプとして働き、潤滑油102を上方へと給油する。従って遠心力の小さい低速運転時には給油量は少なくなり、高速運転時には給油量は多くなる。
従って低速運転時には、図4に示すように、潤滑油102は第一オイル放出路136aと第二オイル放出路136bの円周方向の間の給油通路133の内壁面に沿って上方へ移動するため、オイル放出路136からは飛散せず、ピストン121の上部141よりも高い位置である給油通路133の上端132から潤滑油102が飛散し、重力により落下してもピストン121の上部141へ確実に給油し、ピストン121とシリンダー118間を潤滑することができるので、信頼性を高くすることができる。
ここで、この潤滑油102の挙動について詳細に説明する。
運転時において、給油通路133内の潤滑油107は、主軸部113の軸心(図3中の軸心B)に対する偏心軸部114の軸心の偏心方向(図3中の矢印C及び図4中の矢印C)を中心として円周方向に集積するが、低速運転時においては遠心力が小さいために給油量が少なくなり、給油通路133内の潤滑油107はあまり円周方向には広がらない。
そのため、給油通路133内の潤滑油107は、第一オイル放出路136aや第二オイル放出路136bまで円周方向に広がることはなく連通しないため、図4中の矢印Cと中心として、第一オイル放出路136aと第二オイル放出路136bの円周方向の間の給油通路133の内壁面に集積し、上方へ移動する。
また、一方で高速運転時には、図5に示すようにオイル放出路136と、給油通路133の上端132との両方に潤滑油102を分流することで、給油通路133の上端132への給油量を減らして上端132での潤滑油102に作用する上向きの力を抑制できるので、潤滑油102を略水平方向へ飛散させることができるので、ピストン121の上部141へ確実に給油し、ピストン121とシリンダー118間を潤滑できることができるので、信頼性を高くすることができる。
低速運転時と同様に、高速運転時のこの潤滑油102の挙動について詳細に説明する。
運転時において、給油通路133内の潤滑油107は、主軸部113の軸心(図3中の軸心B)に対する偏心軸部114の軸心の偏心方向(図3中の矢印C及び図4中の矢印C)を中心として円周方向に集積するが、高速運転時においては遠心力が大きいために給油量が多くなり、給油通路133内の潤滑油107は比較的広く円周方向に広がって集積する。
そのため、給油通路133内の潤滑油107は、第一オイル放出路136aや第二オイル放出路136bまで円周方向に広がり、一部連通することになる。
そして、第一オイル放出路136aからは放出軌跡Eのように潤滑油が放出され、第二オイル放出路136bからは放出軌跡Fのように潤滑油が放出され、第一オイル放出路136aと第二オイル放出路136bの円周方向の間の内壁面に集積して上方へ移動した潤滑油は、低速運転時と同様に、放出軌跡Gのように潤滑油が放出される。
このように、第一オイル放出路136aと第二オイル放出路136bを設けたので、ピストン121の動きに対して異なるタイミングで両方のオイル放出路136から放出し飛散させることができるので、ピストン121の上部141の広い範囲に給油し、潤滑状態を良くできるので、さらに信頼性を高く、また摺動損失が低減できるので効率を高くすることができる。
また、密閉型圧縮機の気筒容積が異なる等で偏心軸部114の主軸部113からの偏心量が異なり、シャフト115の回転位置とピストン121がシリンダー118から露出するタイミングとが異なる場合でも、偏心軸部114の軸心の偏心方向から偏心軸部114の円周方向にずれて設ける第一オイル放出路136aと第二オイル放出路136bの角度(図3,図4中のα,β)を10°〜50°の範囲で調整し設けることで、密閉型圧縮機の気筒容積が異なる等で偏心軸部114のピストン121がシリンダー118から露出するタイミングに合わせて潤滑油102をピストン121に向けて放出することができる。
また、第一オイル放出路136aと第二オイル放出路136bの円周方向の間の内壁面に集積して上方へ移動した潤滑油は、低速運転時と同様に、放出軌跡Gのように潤滑油が放出されるため、給油通路133の上端132への給油量を確保した上でオイル放出路136から飛散させる量をコントロールすることができるので、運転可能な回転数を低くすることができ、冷蔵庫などの省エネ運転を実現することができる。
また、オイル放出路136はピストン121の上部141とほぼ同一高さに設けたので、ピストン121の上部141とシャフト115の偏心軸部114の高さを近づけて設定することができるので、密閉容器101を低く設定することができるので、密閉型圧縮機の高さを低くすることができる。
また、ピストン121とシリンダー118間のシール性が悪くなりやすい低粘度の潤滑油102を用いた場合でも、冷媒106の漏れを低減しつつ摺動損失を低減することができるので、さらに効率を高くすることができる。
また、ピストン121の外径がフロン系冷媒と比較して大きくなる炭化水素系冷媒を用いた場合でも、シール性を確保して冷媒106の漏れを低減できると共にピストン121とシリンダー118間に潤滑油102を多く供給できるので、さらに効率を高くすることができる。
なお、オイル放出路136は第一オイル放出路136aと第二オイル放出路136bの2つを設けたが、偏心軸部114の異なる高さおよび位置に複数個設けても同様の効果が得られることはいうまでもない。
以上のように、本発明にかかる密閉型圧縮機は、冷蔵庫以外にも自販機や空調機器の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態における密閉型圧縮機の縦断面図 同実施の形態における密閉型圧縮機の要部拡大縦断面図 同実施の形態における密閉型圧縮機のシャフトの斜視断面図 同実施の形態における密閉型圧縮機の要部拡大平面断面図 同実施の形態における密閉型圧縮機の要部拡大平面断面図 従来の密閉型圧縮機の縦断面図 従来の密閉型圧縮機の要部拡大平面断面図
符号の説明
101 密閉容器
102 潤滑油
103 電動要素
104 圧縮要素
106 冷媒
113 主軸部
114 偏心軸部
115 シャフト
116 主軸受
117 圧縮室
119 ブロック
120 連結手段
121 ピストン
133 給油通路
136a 第一オイル放出路
136b 第二オイル放出路

Claims (6)

  1. 密閉容器内に潤滑油を貯溜するとともに電動要素と前記電動要素によって駆動される圧縮要素を収容し、前記圧縮要素は偏心軸部と主軸部とを有したシャフトと、円筒形の圧縮室を備えたブロックと、前記ブロックに形成され前記シャフトの前記主軸部を軸支する主軸受と、前記圧縮室内で往復運動するピストンと、前記ピストンと前記偏心軸部とを連結する連結手段とを備え、前記シャフトに下端が前記潤滑油に連通し上端が前記偏心軸部の上部で前記密閉容器内に開口した給油通路を設けるとともに、一端が前記給油通路に連通し、他端が前記偏心軸部の軸心から法線方向に向かって前記密閉容器内に開口するオイル放出路を前記偏心軸部に設け、前記オイル放出路は、前記主軸部の軸心に対する前記偏心軸部の軸心の偏心方向から、前記偏心軸部の円周方向にずれた位置に設け、前記オイル放出路は第一オイル放出路と、第二オイル放出路を有し、前記第一オイル放出路と前記第二オイル放出路とは前記偏心軸部の前記連結手段よりも上方に備えられ、前記電動要素は少なくとも電源周波数未満の運転周波数を含む複数の運転周波数で駆動される密閉型圧縮機。
  2. オイル放出路は、主軸部の軸心に対する偏心軸部の軸心の偏心方向から、前記偏心軸部の回転方向にずれた位置に設けた第一オイル放出路と、前記偏心軸部の反回転方向にずれた位置に設けた第二オイル放出路とを備えた請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. オイル放出路は、主軸部の軸心に対する偏心軸部の軸心の偏心方向から、前記偏心軸部の円周方向に10°〜50°の範囲でずれた位置に設けた請求項1または2に記載の密閉型圧縮機。
  4. オイル放出路は、ピストンの上部とほぼ同一高さに設けられた請求項1から3のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  5. 潤滑油の粘度がVG3〜VG8である請求項1から4のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  6. 圧縮要素が吸入し圧縮する冷媒が炭化水素系冷媒である請求項1から5のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
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