JP5045156B2 - 充放電制御装置及びそれを用いた鉄道車両 - Google Patents

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Description

本発明は蓄電池の充放電制御を行う充放電制御装置及びそれを用いた鉄道車両に関する。
充電可能な蓄電池は、携帯端末やノートPCのような比較的小型のシステムで、電源として広く利用されている。加えて近年、蓄電池の用途は益々増え、より大規模なシステムでも利用が増えている。
例えば自動車の分野では、燃料消費を低減し、省コスト,低環境負荷を実現する手段として、動力源に蓄電池を併用したハイブリッド駆動方式の普及が進んでいる。更に、同様の目的で、鉄道列車の分野でもハイブリッド駆動方式が導入されつつある。
自動車や、ことさら鉄道列車のような大型のシステムでは、駆動のために大出力が要求される。このため、大電圧・大電流を確保する目的で、複数の蓄電池を直列に繋いだり、並列に繋いだりするのが一般的である。
特許文献1では、並列された蓄電池の各々に直列に電流計を繋ぎ、蓄電池に流れる電流を計測し、電流の大きさに格差があったり、電流の向きが逆であったりすれば、該当の蓄電池を電気的に遮断する方法が開示されている。これにより、蓄電池の短絡故障時などに該当の蓄電池に大きな電流が流れ、蓄電池が破裂するなどの現象を防止する。この方法の通り、電流の向きが逆の時に蓄電池を遮断することで、電池間電流を止めることはできる。
また、特許文献2には、並列された蓄電池の各々について、組電池から遮断されているかどうかを調べ、その状態に従い、組電池に要求する充電/放電電流を調整する方法が開示されている。
特開2001−185228号公報 特開2004−215459号公報
上述したように複数の蓄電池を並列に繋いだ時に、蓄電池の劣化度合いが異なると、問題が生じる。より詳しく言えば、蓄電池の性能が十分に発揮されなくなる。
まず蓄電池の劣化について説明する。蓄電池は利用と共に劣化し、次の現象(I),
(II)が起こる。
(I)蓄電池の内部抵抗が大きくなる
(II)電気容量が減る
この電気容量とは、蓄電池に無理なく蓄電できる電荷量である。電気容量を越えて無理に蓄電すると、蓄電池が変質したり、破裂する恐れがある。現象(I),(II)の程度は、蓄電池の種類や、充電/放電するタイミング、充放電時の電流の大きさ等の様々な要因で変わる。
次に、この2つの現象のために生じる問題について説明する。電池を実用する際、先に述べた電気容量に関する危険を避けて電池を長持ちさせるため、蓄電された電荷量(以下、蓄電量)に注意しながら充放電するのが一般的である。このとき、蓄電量を直接見る代わりに、次の式(1)で定義されるSOC(State Of Charge:充電率) に注意することが多い。
SOC=(蓄電量÷電気容量)×100[%] (1)
これは、SOCが蓄電池の電圧(開回路電圧)と関係が深く、開回路電圧を測れば比較的容易にSOCを求められるためである。SOCに注意した具体的な制御としては、SOCに上限値・下限値を設け、これを越えないように充電・放電電流を制限するという方法がよく採られる。この時、先の現象(I)の抵抗のずれで充放電電流がアンバランスに分流するという現象や、蓄電量が同じであっても電気容量のずれでSOCがずれるという式
(1)から導かれる現象により、ある蓄電池だけ先にSOCが制限値に達するということが起こる。これを検知して充放電を止めると、他の蓄電池にまだある充放電余力を活用できない。こうして、並列された蓄電池のSOC格差は、組電池の性能を低下させる。
上述した特許文献1の方法では、並列された各蓄電池のSOC格差が原因で、組電池の性能が低下するという問題は解消できない。SOC格差を生む充放電電流の格差を検出し、該当の蓄電池を遮断したとしても、組電池のうち充放電余力のある一部の蓄電池を使用しないことと同じであり、結局は組電池全体の利用可能エネルギが減るのである。
また特許文献2の方法では、特許文献1の方法などで一部の蓄電池を切り離した後の対処方法であり、先述したような蓄電池の劣化度合いの格差による性能低下を対策する方法ではない。
以上のようにして組電池が放電できるエネルギが減った結果、組電池を利用するシステムに十分なエネルギを供給できず、システムの性能が低下することがある。
つまり、劣化度合いの異なる複数の充電可能な蓄電池を並列に繋いだ組電池で、蓄電池が長持ちするように予め定めた範囲でSOCを調整する時、ある蓄電池をSOCの上限
(下限)まで充電(放電)し切った時点で充電(放電)を停止すると、他の蓄電池を充電(放電)し切れない。その結果、組電池全体が発揮できる充電(放電)能力が低下し、システムの性能が低下する。
本発明は、上記課題を鑑み、複数の蓄電池を並列に接続したシステムであっても、各蓄電池のSOC格差を抑止し、システム性能の低下を抑えることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、並列接続された複数の蓄電池ユニットと、各蓄電池ユニットと直列に接続され、通電状態と遮断状態を制御する複数の遮断部と、各蓄電池ユニットの充電容量を検知する複数の充電容量検知部と、複数の遮断部を制御する遮断制御部と、を有し、遮断制御部は、複数の充電容量検知部で検知された各蓄電池ユニットの充電容量と予め定めた充電容量とに基づいて複数の遮断部を制御する構成とする。
また、並列接続された複数の蓄電池ユニットと、各蓄電池ユニットと直列に接続され、通電状態と遮断状態を制御する複数の遮断部と、各蓄電池ユニットの充電容量を検知する複数の充電容量検知部と、複数の遮断部を制御する遮断制御部と、を有する充放電制御装置と、複数のモータと、充放電制御装置から出力された電力を用いて複数のモータを制御するインバータと、複数のモータとは独立して複数の車軸を制御するエンジンと、インバータ及びエンジンに運転指令を出力する運転装置と、を有し、遮断制御部は、複数の充電容量検知部で検知された各蓄電池ユニットの充電容量と予め定めた充電容量とに基づいて複数の遮断部を制御する構成とする。
複数の蓄電池を並列に接続したシステムであっても、各蓄電池のSOC格差を抑止し、システム性能の低下を抑えることができる。
図2を用いて、劣化度合いの異なる蓄電池B,Bdが並列に接続された組電池の充放電時に起こる現象について説明する。
蓄電池Bは、内部抵抗Rと、可変電圧源ocvで模擬されている。蓄電池Bdは、内部抵抗Rdと、可変電圧源ocv2で模擬されている。可変電圧源ocvと可変電圧源ocv2は、各電池の開回路電圧であり、電池の充放電により変化する。
蓄電池Bdは蓄電池Bよりも劣化しており、電池Bdの内部抵抗Rdの値は、電池Bの内部抵抗Rの値のp倍(p>1)となっている。また、蓄電池Bの蓄電可能な電荷量
(Qmax1):蓄電池Bdの蓄電可能な電荷量(Qmax2)=1:qとなっている(q<1)。初期状態として、両蓄電池ともSOCが等しい状態を仮定する(この時、式(1)から、蓄電池Bに蓄電された電荷量(Q1):蓄電池Bdに蓄電された電荷量(Q2)=1:q)。
上記の組電池を充電する。この際、充電電流ichgは電流i1と電流i2に分流される。蓄電池B、蓄電池BdのSOCをそれぞれSOC1,SOC2とする。充電中の時刻TにおけるSOC1,SOC2は、
SOC1(T)=(∫i1(t)dt+Q1)÷Qmax1,SOC2(T)
=(∫i2(t)dt+Q2)÷Qmax2 (2)
である(積分区間は充電開始時点から時刻Tまで)。初期状態では電池Bと電池Bdの開回路電圧が等しいので、分流比は内部抵抗比に従い、電流i1:電流i2=p:1である。これから、両蓄電池のSOCの変化率(d/dt)SOC1,(d/dt)SOC2の間には以下の関係が成り立つ。
(d/dt)SOC1=i1(t)÷Qmax1=(p×i2(t))÷((1/q)×Qmax2)
=(p×q)×(d/dt)SOC2 (3)
すなわち、充電当初、劣化が小さい蓄電池BのSOCは、劣化が大きい蓄電池Bdの
SOCの(p×q)倍の速さで増える。実際には充電に伴い、SOCの格差で開回路電圧に差が生じ、分流比は若干変化するが、この関係はおおむね成り立つ。p,qの大きさについては、例えばあるリチウムイオン電池を計測したところ、内部抵抗が2倍(p=2)になるまで劣化した時に、蓄電可能な電荷量はおよそ75%(q=0.75 )になるという結果がある。この時、(p×q)=(2×0.75)=1.5>1である。もし特性の異なる蓄電池において(p×q)<1であれば、充電時、劣化が大きい蓄電池BdのSOCの方が、劣化が小さい蓄電池BのSOCよりも速く増加する。この場合は、以下において、劣化が大きい蓄電池Bdと劣化が小さい蓄電池Bを読み替えれば同様の議論が成り立つ。ここでは(p×q)>1として話を進める。
充電時のSOCの変化の様子を図3に示す。実線soc1が蓄電池BのSOC、実線
soc2が蓄電池BdのSOCである。時刻0から充電を開始し、時刻T1で充電を停止する。この間、実線soc1は、実線soc2の(p×q)倍の傾きで増加する。時刻
T1で充電を停止する理由は、蓄電池のSOCがSOCmax を越えないようにするためである。例えばSOCmax を100%と考えれば、時刻T1での充電の停止は、無理なく安全に蓄電池を利用するため実用的な措置である。なお、SOCをあまり大きく増減させると、蓄電池の劣化が急速に進むことが知られているため、実用上はSOCmax を100%未満の適当な値(例えば70%)に設定することも少なくない。充電停止直後は、蓄電池BのSOCが蓄電池BdのSOCより大きいため、蓄電池Bの電圧が蓄電池Bdの電圧より大きい。したがって、時刻T1以降、蓄電池Bから蓄電池Bdへ電流が流れ、やがて両蓄電池のSOCは平衡する。
以上は充電時についての説明であるが、放電時も同様である。図2で、電流i1,i2の符号を反対にして考えればよい。放電時、劣化が小さい蓄電池BのSOCは、劣化が大きい蓄電池BdのSOCの(p×q)倍の速さで減る。図4に放電時のSOCの変化の様子を示す。時刻T2において、SOCがSOCmin より小さくならないように放電を止める。SOCmin は、実用的には、蓄電池が長持ちするように予め定めた値(例えば30%)か、最低でも0%と考えればよい。時刻T2より後は、SOCが大きい蓄電池BdからSOCが小さい蓄電池Bへ電流が流れ、やがてSOCが平衡する。
充電時のSOCの変化を示す図3や、放電時のSOCの変化を示す図4のような状況では、蓄電池の能力を最大限に発揮できていない。この理由を以下で説明する。
図5は、図3に対応した両蓄電池の合計蓄電エネルギの推移である。実線Eaが合計蓄電エネルギを表す。これは組電池が放電できるエネルギに他ならない。両蓄電池のSOCがSOCmax である時の合計蓄電エネルギをEmax とする。充電を止める時刻T1まで合計蓄電エネルギは増えていき、それ以降は増えない。図5を用い、蓄電池の能力を最大限に発揮できていない2つの理由を説明する。
1つは、充電終了時点において、実線Ea(合計蓄電エネルギ)がEmax に届いていないことである。すなわち、蓄電池を長持ちさせるために予め設定したSOCの最大値SOCmax に相当する分まで、エネルギを蓄えられていない。矢印Eshortで示した分が不足分である。これは蓄電池BdのSOCがSOCmax に達しない分に相当する。よって、この場合、組電池は予定の蓄電エネルギにあたるEmaxより少ないエネルギしか放電できない。
もう1つは、時刻T1に充電を打ち切った後からSOCが平衡するまで、合計蓄電エネルギが減少することである。これは、電池間に電流が流れ、この電流による発熱の分、蓄電エネルギが失われたことによる。矢印Eloss が、この現象で失ったエネルギに相当する。両蓄電池のSOCが共にSOCmax に達した場合は、電池間電流は流れない。したがって、放電できるエネルギが、SOCのアンバランスで余分に減ったことになる。
以上のようにして組電池が放電できるエネルギが不足したり減ったりした結果、組電池を利用するシステムに十分なエネルギを供給できず、システムの性能が低下することがある。
放電時も同様である。蓄電池のSOCが蓄電池を長持ちさせるために予め定めた最小値SOCminに達するまで放電し切ることができなかったり、電池間電流によりエネルギが余分に減ったりする。その結果、組電池を利用するシステムに十分なエネルギを供給できず、システムの性能が低下することがある。
このような課題に鑑み、本発明は、並列接続された複数の蓄電池ユニット(蓄電池ab1,蓄電池ab2)と、その各蓄電池ユニットと直列に接続され、通電状態と遮断状態を制御する複数の遮断部(遮断器abr1,遮断器abr2)と、各蓄電池ユニットの充電容量を検知する複数の充電容量検知部(SOC検知手段abc1,SOC検知手段abc2)と、その複数の遮断部を制御する遮断制御部adjと、を有し、遮断制御部adjは、複数の充電容量検知部で検知された各蓄電池ユニットの充電容量SOCと予め定めた充電容量Cmaxとに基づいて複数の遮断部を制御することを特徴とする。
以下この特徴構成に関して各実施例にて図面を用いて説明する。
図1は、本発明の蓄電池の充放電制御装置の1つの実施形態を示した図である。
複数の蓄電池ユニットである蓄電池ab1及び蓄電池ab2は、例えばニッケル水素電池やリチウムイオン電池のような、充放電可能な蓄電池である。蓄電池ab1及び蓄電池ab2は、複数の蓄電池が直列に繋がった蓄電池ユニットのものでも良い。本実施例では、蓄電池ab1と蓄電池ab2を並列に接続した組電池を扱うが、これは本発明が適用できる組電池の並列数を2に限るためではない。更に多くの複数の蓄電池を並列に接続した場合でも、以下で説明する蓄電池ab1や蓄電池ab2に備えるものと同様の仕組みを置くことで、本発明を実施できる。
充放電手段acは、蓄電池ab1及び蓄電池ab2を並列に繋いだ組電池に接続している。充放電手段acは、組電池単位で充放電を制御する。すなわち、組電池に充電する電流の大きさと、組電池から放電する電流の大きさを決める。充放電手段acは、この機能を有する手段であれば何でもよい。
本実施例では、充放電手段acが、ハイブリッド型の鉄道車両の設備機器である場合を前提として話を進める。これを説明するため、ひとまず図1の説明を離れ、図11を説明する。
図11は、本実施例の充電制御装置を適用したハイブリッド型の鉄道車両の一構成例を示したものである。
充放電制御装置batは、図1の充放電手段ac以外の部分に相当する。エンジンengは、複数のモータとは独立に複数の車軸を制御することができる。本実施例では、モータと車軸は2つある場合を示し、エンジンengは、モータm1及びモータm2とは独立に車軸w1と車軸w2を回すことができる。また、複数のモータであるモータm1及びモータm2は、充電制御装置batに備えた複数の蓄電池ユニット(組電池)から得た電力を用いてインバータinvにより制御され、エンジンengとは独立に車軸w1及び車軸w2を回すことができる。
2系統の動力(エンジン,モータ)が同時に動作し、合わせたトルクで車軸を回すこともできる。制動時には、車軸w1及び車軸w2の回転を受けてモータm1及びモータm2が発電機として動作することにより運動エネルギを電気エネルギに変換(回生)し、インバータinvを介して充放電制御装置batの組電池を充電できる。エンジンengによる加速、モータm1及びモータm2による加速及び回生などの動作は、運転装置cmdが発する運転指令に従う。つまり運転装置cmdは、エンジンeng及びインバータinvに運転指令を出力し、エンジンeng及びインバータinvは、その運転指令に基づいて制御する。組電池を充放電するインバータinvや、インバータの動作を規定する運転装置cmdは、充放電手段acの一部である。
なお、列車内の照明や空調の電力を組電池から供給できるとすれば、照明や空調の制御設備(図示していない)も充放電手段acに含む。また、遠隔地にあり、列車の状態に応じて列車の運転を指示する設備(図示していない)も、インバータinvの動作を決めるという点で、充放電手段acの一部である。
再び図1の説明に戻る。本実施例では、蓄電池,遮断器,SOC検知手段,電流計,電圧計を一系統を2つ備えている。以下一方の系統(蓄電池ab2,遮断器abr2,SOC検知手段abc2,電流計ai2,電圧計av2)について主として説明をする。但し、2つの系統は、機能,構成ともに、同じものである。
複数の遮断部である遮断器abr1と遮断器abr2は、通電状態と遮断状態を自由に切り替えられる遮断器である。複数の遮断部である各遮断器は、蓄電池に直列に接続され、通電状態と遮断状態を制御できる。以下2つの遮断器はそれぞれ機能、構成は同一のものであるので遮断器abr2を用いて説明する。
遮断器abr2を遮断状態に切り替えると、蓄電池ab2は電気的に組電池から切り離される。すなわち、蓄電池ab2は、充放電手段acによって充電/放電されなくなる。遮断器abr2を再び通電できる状態(通電状態)に切り替えれば、蓄電池ab2は再び充放電手段acによって充電/放電されるようになる。遮断器abr2は、この機能を有するスイッチ装置であれば良い。ただし、蓄電池ab2の電圧や、通電する電流に応じ、適切な定格電圧、定格電流の装置を用いるのが望ましい。
複数の充電容量検知部であるSOC検知手段adc1とSOC検知手段adc2は、蓄電池の充電容量であるSOCを検知または算出する手段である。本実施例では2つのSOC検知手段があるが、それぞれ同じ機能、構成のものであり、ここではSOC検知手段adc2を用いて以下説明する。SOC検知手段adc2は、蓄電池ab2のSOCを検知できればどのようなものでもよい。ここでは一例として、式(2)の計算と同様に、電池電流を積算する方法を挙げる。その仕組みを説明する。
本実施例の蓄電池の充放電制御装置batは、蓄電池ab2の状態をモニタするため、複数の電流検知部である電流計ai2及び複数の電圧検知部である電圧計av2を備えている。電流計ai2は、蓄電池ab2と遮断器abr2との間に直列に接続され、蓄電池ab2または蓄電池ユニットに流れる電流を検知または測定する。電流計ai2は、SOC検知手段adc2が精度よくSOCを求められるように、できるだけ高精度な電流センサを持つことが望ましい。つまり、各SOC検知手段は、電流計で検知された電流値に基づいてSOCを算出するので、ここで用いる電流計は高精度なものを持つ方が良い。また、蓄電池ab2に通電する電流の大きさに応じ、適切な定格電流の電流センサを用いるのが望ましい。例えば、組電池の電圧を、一般的な電車の直流部と同じ1500Vとし、これで定格150kW級のモータ2機を動かすならば、200A程度の電流を組電池から放電するので、蓄電池ab2の電流は、蓄電池ab1が通電不能になった場合まで想定し、200A程度を見込めばよい。電流計ai2には、この要件を満たすものが適当である。本実施例の用途では、一般的なホールCTやシャント抵抗型の電流センサで事足りる。電圧計av2は、蓄電池ab2または蓄電池ユニットに印加される電圧を検知または測定する。電圧計av2も電流計ai2と同様、SOC検知手段adc2が精度よくSOCを求められる範囲で、組電池の電圧に応じ、適切な定格電圧の電圧センサを用いればよい。各SOC検知手段は、電流計で検知された電流値と電圧計で検知された電圧値に基づいてSOCを算出することで、さらに精密なSOCを算出できる。先の例であれば、定格1500V級のものが適当である。
また、SOC検知手段adc2は、電流計ai2で計測した電流をi(時間tの関数としてi(t)と記す)、蓄電池ab2の初期SOCをSOCo、蓄電池ab2の蓄電可能な電荷量をQとすると、T秒後のSOCであるSOC(T)を、
SOC(T)=SOCo+∫i(t)dt÷Q (4)
を計算して求める。積分区間は、初期SOCを採った時刻からT秒間である。
初期SOCはどのように求めても良いが、ここでは一例として、蓄電池ab2の開回路電圧がSOCで決まるという性質を利用し、電圧計で検出した電圧値から逆算するという方法を採る。
蓄電可能な電荷量Qは、どのように求めてもよいが、例えば蓄電池の劣化度合いと蓄電可能な電荷量の関係を予め調べておき、これと別途検出した劣化度合いを用いて逆算できる。劣化度合いの検出については、続く複数の電池監視ユニットの説明の中で述べる。
複数の電池監視ユニット(電池監視ユニットam1,am2)のそれぞれは、電流計や電圧計の計測値(電流値,電圧値)に基づいて、蓄電池の状態(機能診断、異常発生等を含む)を監視するユニットである。蓄電池を利用する装置では、蓄電池を安全に利用する目的で、大抵の場合このような装置を備えている。電池監視ユニットam2上に、先述した初期SOCの導出方法と、式(4)の演算を実装すれば、SOC検知手段adc2として事足りる。つまり電池監視ユニットは、SOC検知手段の機能を有する。初期SOCの導出で用いる蓄電池の劣化度合いを検知する手段も、電池監視ユニットam2上に実装すればよい。例えば、充放電時の電圧降下分から蓄電池ab2の内部抵抗を求めれば、蓄電池ab2の劣化度合いが分かる。
式(4)は、電池監視ユニットam2上の処理装置により周期sで演算される場合、
SOC[k]=SOCo+Σ{j=1:k}i[j]×s (5)
という離散近似式となる。SOC[k]はk周期後のSOCである。Σ{j=1:k}i[j]は、初期SOCを採った時刻からk周期後までの、周期毎の電流値の積算である。周期sは電池監視ユニットam2の処理能力に依存するため、いくらでも小さくできるわけではなく、周期間を無視したことによる誤差(サンプル誤差)が出る。式(5)を長時間に渡り計算するうちに、サンプル誤差や、電流計ai2が含む誤差が蓄積し、求められたSOCの精度が落ちる。そのため、適当なタイミングで初期SOCoを再計算し、精度の向上を図ることもできる。
以上で説明した遮断器abr2,SOC検知手段adc2及び電池監視ユニットam2は、蓄電池ab2に付随して備えたものである。蓄電池ab1についても、同様の仕組みを備える。すなわち、蓄電池ab1を組電池から電気的に切り離すことができる遮断器abr1,蓄電池ab1の電流を測る電流計ai1,蓄電池ab1の電圧を測る電圧計av1,蓄電池ab1のSOCを検知するSOC検知手段adc1及びその演算を担う電池監視ユニットam1を備える。これらは、蓄電池ab2に関するものと同じ仕組みのもので事足りる。
遮断制御部adjは、複数の遮断部を制御する、つまり遮断器abr1や遮断器abr2の通電状態と遮断状態を切り替える制御部である。遮断制御部adjは、SOC検知手段adc1で検知した蓄電池ab1のSOCを使い、遮断器abr1の切り替えタイミングを判定する。また、SOC検知手段adc2で検知した蓄電池ab2のSOCを使い、遮断器abr2の切り替えタイミングを判定する。遮断制御部adjは、2つの判定演算を含む。1つは、蓄電池のSOCが、蓄電池が長持ちするように予め定めた最大値Cmaxを越えたかどうかを判定する演算abUである。もう1つは、蓄電池のSOCが、蓄電池が長持ちするように予め定めた最小値Cminを下回るかどうかを判定する演算abLである。つまり、遮断制御部adjは、複数の充電容量検知部である複数のSOC検知手段abc1,abc2で検知された各蓄電池ab1,ab2の充電容量(SOC)と予め定めた充電容量(Cmax,Cmin)とに基づいて複数の遮断部である遮断器abr1,abr2を制御することができる。このような構成によれば、予め蓄電池の寿命を長くするように定めたSOC内において、細かな遮断部の通電状態、遮断状態の切り替え制御が可能となり、各蓄電池のSOC格差を抑止し、システム性能の低下を抑えることができる。
この制御については、蓄電池ab1,蓄電池ab2の両方に関する情報を必要とし、その処理の詳細については後述する。
電池統括ユニットatは、全ての蓄電池の状況を把握できる。すなわち、電池監視ユニットam1で取得・演算した蓄電池ab1の情報と、電池監視ユニットam2で取得・演算した蓄電池ab2の情報を取得・処理できる。また、その結果を用い、組電池の充放電を続けても良いかどうかなどの充放電制御情報を充放電手段acに通知する。本実施例では、遮断制御部adjの処理を、電池統括ユニットat上に実装した。なぜなら、遮断制御部は、次に説明する通り蓄電池ab1と蓄電池ab2の両方の情報を必要とするが、電池統括ユニットatには元々これらの情報を取得する仕組みがあり、都合がよいからである。
遮断制御部adjの処理について詳しく説明する。図6は、遮断制御部adjの処理内容を示す流れ図である。処理の流れは、処理f1が起点、処理f7が終点である。
処理f2は、複数の蓄電池ユニットである組電池が充電中か放電中かを判定する。これには、例えば、全ての蓄電池の電流を加えた値の符号で判定すればよい。前述の通り、遮断制御部adjの遮断判定処理は電池統括ユニットat上にあるので、このように複数の蓄電池の電流を取得・処理するのは容易である。電流の符号に注目する方法に限らず、蓄電池のSOCの増減を調べる等の方法で、組電池が充電中か放電中かを判定してもよい。処理f2の結果、組電池が充電中であるならば、処理lpsに移る。処理f2の結果、組電池が放電中であるならば、処理lps′に移る。処理f2の結果、組電池が充電も放電もされていなければ、処理f7に移る。
処理lpsは、以下に続く処理abU,処理f4,処理f5,処理f6を含む繰り返し処理の起点である。この処理では、各電池に対応するインデックスiを設定する。インデックスiは、繰り返し毎に変わる。ここでは蓄電池ab1,蓄電池ab2のそれぞれに対応するインデックスi=1,2を考える(対応する蓄電池を蓄電池ab(i)等と記述)。処理abU,処理f4,処理f5,処理f6は、処理lpsで決まるインデックスiについて、各々の処理を実行する。処理lpsの後、処理abUに移る。
処理abUは、蓄電池ab(i)のSOCであるSOC(i)が、蓄電池が長持ちするように予め定めたSOCの最大値Cmax を越えたかどうかを判定する演算である。つまり充電容量検知部であるSOC検知手段で検知された各蓄電池の充電容量が、予め定めた充電容量以上かどうかを判定する演算である。処理abUの結果、検知されたSOC(i)が最大値Cmax を越えていれば処理f4に移る。処理abUの結果、検知されたSOC(i)が最大値Cmax を越えていなければ処理f6に移る。
処理f4は、複数の蓄電池のうち通電可能な状態の蓄電池が少なくとも2つ以上あるかどうかを判定する処理である。通電可能な状態の蓄電池が2つ以上あれば、処理f5に移る。通電可能な状態の蓄電池が2つ以上なければ、処理lpsから始まる繰り返し処理を抜け、処理f3に移る。
処理f5は遮断器abr(i)を通電できない状態、つまり遮断状態に切り替えることで、蓄電池ab(i)を組電池から切り離す処理である。遮断器abr(i)が既に通電できない状態であれば何もしない。処理f5を実行した後、処理lpeに移る。
処理f6は、遮断器abr(i)を通電できる状態に切り替えることで、蓄電池ab(i)を組電池に繋ぐ処理である。遮断器abr(i)が既に通電できる状態であれば何もしない。処理f6を実行した後、処理lpeに移る。
処理lpeは、処理lpsから始まる繰り返し処理の終点である。処理lpsで、全ての蓄電池に対応するインデックスを網羅していなければ、処理lpsに戻る。全ての蓄電池に対応するインデックスを網羅していれば、処理lpsから始まる繰り返し処理を抜け、処理f7に移る。
処理lps′,処理abL,処理f4′,処理f5′,処理f6′,処理lpe′は、それぞれ処理lps,処理abU,処理f4,処理f5,処理f6,処理lpeと同様である。すなわち、これらの処理は、処理lps′を起点、処理lpe′を終点として蓄電池の数だけ繰り返される。ただし、処理abLは、蓄電池ab(i)のSOCの上限値を調べた処理abUと異なり、SOC(i)が下限値Cminを下回ったかどうかを判定する処理である。
処理f3は、充電後は放電へ、放電後は充電へ素早く復帰する目的で、全ての遮断器
(ここでは遮断器abr1と遮断器abr2の2つ)を通電できる状態へ再び切り替える処理である。処理f3に到達するのは、充電中に全ての蓄電池のSOCがCmaxとなった時、または放電中に全ての蓄電池のSOCがCminとなった時である。全てのSOCがCmaxの状態では、更に充電すべきではない。全てのSOCがCminの状態では、更に放電すべきではない。それぞれの状況に応じ、電池統括ユニットatが充放電手段acにその旨を通知し、充放電手段acの側で組電池への充電や放電を止める。したがって、組電池に次に要求されるのは、全てのSOCがCmaxの時は放電、全てのSOCがCminの時は充電である。本処理により、予め全ての蓄電池を通電できる状態にしておけば、放電が要求された時点で直ちに、全ての蓄電池を使った要求通りの放電ができる。もし全ての電池を通電できない状態にすると、組電池への通電量は0となり、組電池に充電や放電が要求されても、電池電流からその要求を検知できず、再び通電できる状態に戻す最適なタイミングが分からなくなる。もし最後の1つの蓄電池を遮断せずに残しておくと、この蓄電池に流れる電流を検知し、他の蓄電池を通電できる状態に再び切り替えるまでの間は、十分に放電できなくなる。よって、処理f3のタイミングで全ての蓄電池を通電できる状態に再び切り替える方法が、次の充電や放電に最も素早く対応できる方法である。処理f3を実行した後、処理f7に移る。
処理f7は、処理の終端を示すもので、実質は何もしない。遮断制御部adjの一連の処理は、処理f7をもって終了する。
図6の一連の処理で、例えば組電池の充電中、ある蓄電池において、処理abUが真となり、処理f4を経て処理f5で該当の蓄電池を遮断した場合、該蓄電池のSOCはCmaxのままである。この状態で、組電池が放電に切り替われば、次に処理f1から一連の処理を始めた時、処理f2から処理lps′に移り、SOCがCmaxであることから、処理abLは必ず偽となる(もちろんCmax>Cminが前提である)。結果、処理f6′に移り、該蓄電池は直ちに通電できる状態に戻る。放電から充電に変わる時も同様である。組電池が充電に切り替わると、次に一連の処理を始めた時、処理lpsに移り、SOCがCminであることから、処理abUは必ず偽となる。結果、処理f6に移り、該蓄電池は直ちに通電できる状態に戻る。この仕組みにより本発明で、組電池の一部の蓄電池を遮断しても、充電開始時や放電開始時には、全ての蓄電池が再び通電できる状態に戻る。よって、充放電を交互に繰り返す場合でも、一部の蓄電池が遮断されたままになることで組電池の充放電能力が損なわれる事態は起こらない。
以上の処理f1から処理f7に至る一連の処理を、周期的に繰り返す。その周期は、充電・放電開始の検知(処理f2)やSOCに関する条件判定(処理abUや処理abL)を素早くできればよい。目安としては、電池統括ユニットatが、電池監視ユニットam1や電池監視ユニットam2からSOCや電流値を受け取る周期程度で良い。
以降では、本実施例の充放電制御装置の動作を、図11で説明したハイブリッド型の鉄道車両の走行に合わせた時系列に沿って説明する。なお、簡単のため、組電池の電気エネルギが使われるのは、加速でモータを駆動する時だけとする。また、組電池が充電されるのは、ブレーキで回生する時に限る。実際には、組電池は、車内の照明や空調などの用途に使われてもよいし、エンジンなど他の動力源のエネルギで充電されてもよい。なお、モータの駆動に用いる電力や、回生時に組電池に充電する電力は、組電池の状態に関わらず、インバータの側で決められる。
以下では、複数の蓄電池ユニットである組電池に関して、蓄電池ab2が蓄電池ab1よりも劣化していることを前提とする。このような劣化度合いのアンバランスは、蓄電池の個体差により、流れる電流の大きさが異なる等の原因で起こる。また、故障などのため、一部の蓄電池だけ新品に交換したことが原因で起こる。
図12は、本実施例のハイブリッド型の鉄道車両の走行パターンの一例を示した図である。実線velはハイブリッド列車の速度である。まず、時刻TaにA駅を出発し、時刻Ta2まで加速する。その後、時刻Ta3まで惰行する。その後、ブレーキをかけ、時刻Ta5にB駅に到着する。時刻TbにB駅を出発し、時刻Tb2まで加速する。その後、ブレーキをかけ、時刻Tb4にC駅に到着する。組電池の性能に関わらず、この走行パターンは守られることにする。すなわち、組電池の能力が十分に発揮されなければ、不足分をエンジンで補える。ただし、エンジンを多く使うと燃料消費が増え、燃料コストや環境負荷が増えるという意味で、ハイブリッド型の鉄道車両の性能は落ちる。なお、もともと組電池の電力だけで走行パターンを守ることは不可能で、エンジンは必ず併用すると仮定する。このため、組電池の性能が十分に発揮されないと、その分だけ確実にハイブリッド型の鉄道車両の性能が落ちる。
本発明の効果を見るため、まず、従来の方法で組電池を制御し、図12の走行パターンで走った場合の結果を、図7に示す。従来の方法というのは、図1で、遮断器abr1と遮断器abr2を常に通電できる状態にしておくことに他ならない。
図7に、従来の方法におけるSOC変化を示す。実線S1xは蓄電池ab1のSOC、点線S2xは蓄電池ab2のSOCである。蓄電池ab2は、蓄電池ab1よりも劣化している。この時、蓄電池ab2よりも蓄電池ab1に多くの電流が流れる分、蓄電池ab1のSOCが速く変化している。例えばA駅出発の時刻Taから時刻Ta2までの加速区間のSOCは、図4の実線soc1を蓄電池ab1のSOCに、実線soc2を蓄電池ab2のSOCに読み替えれば、同様の推移になっている。時刻Tb1〜Tb2の加速区間や、時刻Ta3〜Ta5及び時刻Tb2〜Tb4のブレーキ区間でも、同じ現象が起こっている。つまり、これらの区間では、劣化度合いが大きい蓄電池ab2を十分に充放電できていない。時刻Ta2〜Ta3は惰行区間で、この間は組電池を利用しないため、電池間電流によってのみSOCが変化する。
次に、本発明を適用した時の結果を示す。図9はSOCの推移である。実線S1は蓄電池ab1のSOC、点線S2は蓄電池ab2のSOCである。時刻TaにA駅を出発した後、まず、時刻Ta1において、S1が下限値Cminに達する。この時、遮断制御部adjでは、放電中かつSOC≦Cminかつ組電池に通電可能な蓄電池が2つ以上あることを検知し、遮断器abr1を遮断する。結果、時刻Ta1の時点で、蓄電池ab1は組電池から外れる。一方、時刻Ta1以降も蓄電池ab2の放電は続く。蓄電池ab2のSOCは、時刻Ta1′でCminに達する。時刻Ta1′では、組電池には通電可能な蓄電池が1つしかないので、これを切り離す代わりに、遮断器abr1を通電できる状態に戻し、充放電手段acが組電池を放電するのを止める。放電を止める指示は、電池統括ユニットatが充放電手段acに通知する。これにより、時刻Ta1′で蓄電池ab1のSOCと蓄電池ab2のSOCは共にCminとなり、電池間電流が流れることなく、次に来る充電に備えられる。こうして、時刻Ta3からは、蓄電池ab1、蓄電池ab2の両方が充電される。その後の時刻Ta3〜Ta4′の充電、時刻Tb〜Tb1′の放電、時刻Tb2〜Tb3′の充電も、時刻Ta〜Ta1′の放電と同様にする。なお、蓄電池ab1を遮断した時刻から、蓄電池ab2のSOCである点線S2の変化が急峻になるのは、蓄電池S1に流れていた分の電流が、代わりに蓄電池ab2に流れ、蓄電池ab2の電流が増えるためである。
図10は、従来の方法による結果を示した図7と、本発明の方法による結果を示した図9について、モータ及びエンジンの仕事率の推移を示した図である。ここで、モータの仕事率は、組電池の放電電力に一致すると仮定した。また、便宜上、加速区間で必要な仕事率を一定に揃え、その値をErqと仮定した。駅A出発後の加速区間について説明する。
矩形領域xBaの上辺は、従来の方法でのモータの仕事率を表す。時刻Ta1にモータの仕事率は0になっている。矩形領域xBaの面積が、モータの仕事=蓄電池が放電したエネルギである。矩形領域oBaの面積は、本発明で、矩形領域xBaの面積に加えて発揮されたモータの仕事である。領域aEの面積は、モータの仕事を補う形で発揮されたエンジンの仕事である。これから、駅A出発後の加速区間では、本発明により、矩形領域oBaの面積の分だけエンジンの仕事が少なく済んだと分かる。駅B出発後の加速区間では、矩形領域xBbが従来の方法でのモータの仕事、矩形領域oBbが本発明により更に発揮されたモータの仕事、領域bEがモータの仕事を補うエンジンの仕事であり、矩形領域oBbの面積の分だけエンジンの仕事が少なく済んだと分かる。組電池の能力をより引き出し、エンジンの仕事が少なく済んだ分、燃料消費が減り、燃料コストと環境不可が小さく済む。
図9で、蓄電池ab1が組電池から切り離された後、継続して充放電する蓄電池ab2のSOC変化が大きくなるのは、蓄電池ab1に流れていた電流が、代わりに蓄電池ab2に流れるようになったためであった。この時、蓄電池ab2には、一度に流れても良い許容の電流よりも大きな電流が流れている恐れがある。例えば、蓄電池ab2の内部抵抗が蓄電池ab1の2倍であれば、蓄電池ab1が切り離される前の蓄電池ab2の電流をiとすると、蓄電池ab1の電流は2×iで、蓄電池ab1が切り離された後に蓄電池ab2に流れる電流は、i+2×i=3×iと3倍にもなる。また、蓄電池の発熱は電流の2乗に比例するので、電流が3倍になると、発熱は9倍になる。よって、蓄電池ab2が高温になり過ぎる恐れがある。
この問題は、複数の遮断部の通電状態に応じて複数の蓄電池ユニットの充放電電流を増減させることで解決できる。本実施例では通電可能な蓄電池の数に応じ、充放電電流を絞ることである。具体的には、電池統括ユニットatが遮断器の切り替え状況を記憶しておき、その状況に応じて充放電手段acに電流を絞る量を通知すれば良い。先の例であれば、蓄電池ab1に2×i、蓄電池ab2にiの電流が流れていたので、蓄電池ab1を切り離した時、充放電電流を1/3に絞れば、蓄電池ab2に流れる電流は変わらずiのままになる。
図8は、この時のモータ及びエンジンの仕事率の推移を、図10と同じ形式で示した図である。矩形領域oBa′と矩形領域oBb′は蓄電池ab1を遮断した後のモータの仕事、領域aE′と領域bE′はエンジンの仕事を表す。矩形領域oBa′は、電流を絞った分、図10の矩形領域oBaに比べ、上辺の値(仕事率)が小さくなっているが、上辺の長さ(モータの仕事が継続する時間)は長くなっており、面積(仕事)は変わらない。矩形領域oBb′と、図10の矩形領域oBbの関係も同様である。遮断した蓄電池の数に応じて電流を絞った場合でも、矩形領域oBa′、矩形領域oBb′の分、従来の方法よりも組電池の能力を多く引き出せ、エンジンの仕事が減ることが分かる。その分だけ燃料消費が減り、燃料コスト及び環境負荷が小さくなる。
本発明に係る充放電制御装置の一実施形態を示す図である。 蓄電池を並列に繋いだ組電池の一例を示す図である。 組電池を充電した時のSOCの変化を示す図である。 組電池を放電した時のSOCの変化を示す図である。 組電池を充電した時の組電池の合計蓄電エネルギの変化を示す図である。 本発明に係る充電制御装置の遮断制御部の処理フローの一例を示す図である。 従来の方法での蓄電池を充放電した時のSOCの変化を示す図である。 本発明に係る充放電制御装置を用いたハイブリッド型の鉄道車両で電流を絞った時のエンジンとモータの仕事率を示す図である。 本発明の方法での蓄電池を充放電した時のSOCの変化を示す図である。 本発明に係る充放電制御装置を用いたハイブリッド型の鉄道車両で電流を絞った時のエンジンとモータの仕事率を示す図である。 本発明に係る充放電制御装置を用いたハイブリッド型の鉄道車両の一実施形態を示す図である。 ハイブリッド型の鉄道車両の走行パターンの一例を示す図である。
符号の説明
ab1,ab2 蓄電池
abr1,abr2 遮断器
adc1,adc2 SOC検知手段
adj 遮断制御部
ai1,ai2 電流計
av1,av2 電圧計
ac 充放電手段
am1,am2 電池監視ユニット
at 電池統括ユニット
B,Bd 蓄電池
ocv,ocv2 可変電圧源
R,R2 内部抵抗
ichg,i1,i2 電流
Ea 組電池のエネルギ
S1x,S2x,S1,S2 SOC
bat 充放電制御装置
cmd 運転装置
inv インバータ
eng エンジン
m1,m2 モータ
w1,w2 車軸
vel 走行パターン

Claims (22)

  1. 並列接続された複数の蓄電池ユニットと、
    前記複数の蓄電池ユニットの各蓄電池ユニットと直列に接続され、通電状態と遮断状態を制御する複数の遮断部と、
    前記各蓄電池ユニットの充電容量を検知する複数の充電容量検知部と、
    前記複数の遮断部を制御する遮断制御部と、を有し、
    前記遮断制御部は、制御する遮断部に接続された蓄電池ユニットが充電中の場合、且つ前記充電容量検知部で検知された前記各蓄電池ユニットの充電容量が予め定めた充電容量以上である場合、且つ前記複数の蓄電池ユニットのうち通電状態の蓄電池ユニットが2つ以上ある場合、前記制御する遮断部を遮断状態に切り替えることを特徴とする充放電制御装置。
  2. 並列接続された複数の蓄電池ユニットと、
    前記複数の蓄電池ユニットの各蓄電池ユニットと直列に接続され、通電状態と遮断状態を制御する複数の遮断部と、
    前記各蓄電池ユニットの充電容量を検知する複数の充電容量検知部と、
    前記複数の遮断部を制御する遮断制御部と、を有し、
    前記遮断制御部は、制御する遮断部に接続された蓄電池ユニットが充電中の場合、且つ前記充電容量検知部で検知された前記各蓄電池ユニットの充電容量が予め定めた充電容量以上である場合、且つ前記複数の蓄電池ユニットのうち通電状態の蓄電池ユニットが1つ以下の場合、前記複数の遮断部のすべてを通電状態に切り替えることを特徴とする充放電制御装置。
  3. 並列接続された複数の蓄電池ユニットと、
    前記複数の蓄電池ユニットの各蓄電池ユニットと直列に接続され、通電状態と遮断状態を制御する複数の遮断部と、
    前記各蓄電池ユニットの充電容量を検知する複数の充電容量検知部と、
    前記複数の遮断部を制御する遮断制御部と、を有し、
    前記遮断制御部は、制御する遮断部に接続された蓄電池ユニットが放電中の場合、且つ前記充電容量検知部で検知された前記各蓄電池ユニットの充電容量が予め定めた充電容量より小さい場合、且つ前記複数の蓄電池ユニットのうち通電状態の蓄電池ユニットが2つ以上ある場合、前記制御する遮断部を遮断状態に切り替えることを特徴とする充放電制御装置。
  4. 並列接続された複数の蓄電池ユニットと、
    前記複数の蓄電池ユニットの各蓄電池ユニットと直列に接続され、通電状態と遮断状態を制御する複数の遮断部と、
    前記各蓄電池ユニットの充電容量を検知する複数の充電容量検知部と、
    前記複数の遮断部を制御する遮断制御部と、を有し、
    前記遮断制御部は、制御する遮断部に接続された蓄電池ユニットが放電中の場合、且つ前記充電容量検知部で検知された前記各蓄電池ユニットの充電容量が予め定めた充電容量より小さい場合、且つ前記複数の蓄電池ユニットのうち通電状態の蓄電池ユニットが1つ以下の場合、前記複数の遮断部のすべてを通電状態に切り替えることを特徴とする充放電制御装置。
  5. 請求項1または請求項4に記載の充放電制御装置において、
    前記遮断制御部は、制御する遮断部に接続された蓄電池ユニットが充電中の場合、且つ前記充電容量検知部で検知された前記各蓄電池ユニットの充電容量が予め定めた充電容量以上である場合、且つ前記複数の蓄電池ユニットのうち通電状態の蓄電池ユニットが1つ以下の場合、前記複数の遮断部のすべてを通電状態に切り替えることを特徴とする充放電制御装置。
  6. 請求項1、請求項2、請求項4、請求項5のいずれかに記載の充放電制御装置において、
    前記遮断制御部は、制御する遮断部に接続された蓄電池ユニットが放電中の場合、且つ前記充電容量検知部で検知された前記各蓄電池ユニットの充電容量が予め定めた充電容量より小さい場合、且つ前記複数の蓄電池ユニットのうち通電状態の蓄電池ユニットが2つ以上ある場合、前記制御する遮断部を遮断状態に切り替えることを特徴とする充放電制御装置。
  7. 請求項1に記載の充放電制御装置において、
    前記遮断制御部は、制御する遮断部に接続された蓄電池ユニットが放電中の場合、且つ前記充電容量検知部で検知された前記各蓄電池ユニットの充電容量が予め定めた充電容量より小さい場合、且つ前記複数の蓄電池ユニットのうち通電状態の蓄電池ユニットが1つ以下の場合、前記複数の遮断部のすべてを通電状態に切り替えることを特徴とする充放電制御装置。
  8. 請求項7に記載の充放電制御装置において、
    前記遮断制御部は、
    制御する遮断部に接続された蓄電池ユニットが充電中の場合、且つ前記充電容量検知部で検知された前記各蓄電池ユニットの充電容量が予め定めた充電容量以上である場合、且つ前記複数の蓄電池ユニットのうち通電状態の蓄電池ユニットが1つ以下の場合、前記複数の遮断部のすべてを通電状態に切り替え、
    制御する遮断部に接続された蓄電池ユニットが放電中の場合、且つ前記充電容量検知部で検知された前記各蓄電池ユニットの充電容量が予め定めた充電容量より小さい場合、且つ前記複数の蓄電池ユニットのうち通電状態の蓄電池ユニットが2つ以上ある場合、前記制御する遮断部を遮断状態に切り替えることを特徴とする充放電制御装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の充放電制御装置において、
    前記各蓄電池ユニットへ流れる電流を検知する複数の電流検知部を有し、
    前記複数の充電容量検知部の各充電容量検知部は、前記電流検知部で検知された電流値に基づいて充電容量を算出することを特徴とする充放電制御装置。
  10. 請求項9記載の充放電制御装置において、
    前記各蓄電池ユニットに印加された電圧を検知する複数の電圧検知部を有し、
    前記複数の充電容量検知部の各充電容量検知部は、前記電流検知部で検知された電流値と前記電圧検知部で検知された電圧値に基づいて充電容量を算出することを特徴とする充放電制御装置。
  11. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の充放電制御装置において、
    前記複数の遮断部の通電状態に応じて前記複数の蓄電池ユニットの充放電電流を増減させることを特徴とする充放電制御装置。
  12. 並列接続された複数の蓄電池ユニットと、前記複数の蓄電池ユニットの各蓄電池ユニットと直列に接続され、通電状態と遮断状態を制御する複数の遮断部と、前記各蓄電池ユニットの充電容量を検知する複数の充電容量検知部と、前記複数の遮断部を制御する遮断制御部と、を有する充放電制御装置と、
    複数のモータと、
    前記充放電制御装置から出力された電力を用いて前記複数のモータを制御するインバータと、
    前記複数のモータとは独立して複数の車軸を制御するエンジンと、
    前記インバータ及び前記エンジンに運転指令を出力する運転装置と、を有し、
    前記充放電制御装置の前記遮断制御部は、制御する遮断部に接続された蓄電池ユニットが充電中の場合、且つ前記充電容量検知部で検知された前記各蓄電池ユニットの充電容量が予め定めた充電容量以上である場合、且つ前記複数の蓄電池ユニットのうち通電状態の蓄電池ユニットが2つ以上ある場合、前記制御する遮断部を遮断状態に切り替えることを特徴とする鉄道車両。
  13. 並列接続された複数の蓄電池ユニットと、前記複数の蓄電池ユニットの各蓄電池ユニットと直列に接続され、通電状態と遮断状態を制御する複数の遮断部と、前記各蓄電池ユニットの充電容量を検知する複数の充電容量検知部と、前記複数の遮断部を制御する遮断制御部と、を有する充放電制御装置と、
    複数のモータと、
    前記充放電制御装置から出力された電力を用いて前記複数のモータを制御するインバータと、
    前記複数のモータとは独立して複数の車軸を制御するエンジンと、
    前記インバータ及び前記エンジンに運転指令を出力する運転装置と、を有し、
    前記充放電制御装置の前記遮断制御部は、制御する遮断部に接続された蓄電池ユニットが充電中の場合、且つ前記充電容量検知部で検知された前記各蓄電池ユニットの充電容量が予め定めた充電容量以上である場合、且つ前記複数の蓄電池ユニットのうち通電状態の蓄電池ユニットが1つ以下の場合、前記複数の遮断部のすべてを通電状態に切り替えることを特徴とする鉄道車両。
  14. 並列接続された複数の蓄電池ユニットと、前記複数の蓄電池ユニットの各蓄電池ユニットと直列に接続され、通電状態と遮断状態を制御する複数の遮断部と、前記各蓄電池ユニットの充電容量を検知する複数の充電容量検知部と、前記複数の遮断部を制御する遮断制御部と、を有する充放電制御装置と、
    複数のモータと、
    前記充放電制御装置から出力された電力を用いて前記複数のモータを制御するインバータと、
    前記複数のモータとは独立して複数の車軸を制御するエンジンと、
    前記インバータ及び前記エンジンに運転指令を出力する運転装置と、を有し、
    前記充放電制御装置の前記遮断制御部は、制御する遮断部に接続された蓄電池ユニットが放電中の場合、且つ前記充電容量検知部で検知された前記各蓄電池ユニットの充電容量が予め定めた充電容量より小さい場合、且つ前記複数の蓄電池ユニットのうち通電状態の蓄電池ユニットが2つ以上ある場合、前記制御する遮断部を遮断状態に切り替えることを特徴とする鉄道車両。
  15. 並列接続された複数の蓄電池ユニットと、前記複数の蓄電池ユニットの各蓄電池ユニットと直列に接続され、通電状態と遮断状態を制御する複数の遮断部と、前記各蓄電池ユニットの充電容量を検知する複数の充電容量検知部と、前記複数の遮断部を制御する遮断制御部と、を有する充放電制御装置と、
    複数のモータと、
    前記充放電制御装置から出力された電力を用いて前記複数のモータを制御するインバータと、
    前記複数のモータとは独立して複数の車軸を制御するエンジンと、
    前記インバータ及び前記エンジンに運転指令を出力する運転装置と、を有し、
    前記充放電制御装置の前記遮断制御部は、制御する遮断部に接続された蓄電池ユニットが放電中の場合、且つ前記充電容量検知部で検知された前記各蓄電池ユニットの充電容量が予め定めた充電容量より小さい場合、且つ前記複数の蓄電池ユニットのうち通電状態の蓄電池ユニットが1つ以下の場合、前記複数の遮断部のすべてを通電状態に切り替えることを特徴とする鉄道車両。
  16. 請求項12または請求項15に記載の充放電制御装置において、
    前記充放電制御装置の前記遮断制御部は、制御する遮断部に接続された蓄電池ユニットが充電中の場合、且つ前記充電容量検知部で検知された前記各蓄電池ユニットの充電容量が予め定めた充電容量以上である場合、且つ前記複数の蓄電池ユニットのうち通電状態の蓄電池ユニットが1つ以下の場合、前記複数の遮断部のすべてを通電状態に切り替えることを特徴とする鉄道車両
  17. 請求項12、請求項13、請求項15、請求項16のいずれかに記載の充放電制御装置において、
    前記充放電制御装置の前記遮断制御部は、制御する遮断部に接続された蓄電池ユニットが放電中の場合、且つ前記充電容量検知部で検知された前記各蓄電池ユニットの充電容量が予め定めた充電容量より小さい場合、且つ前記複数の蓄電池ユニットのうち通電状態の蓄電池ユニットが2つ以上ある場合、前記制御する遮断部を遮断状態に切り替えることを特徴とする鉄道車両
  18. 請求項12に記載の充放電制御装置において、
    前記充放電制御装置の前記遮断制御部は、制御する遮断部に接続された蓄電池ユニットが放電中の場合、且つ前記充電容量検知部で検知された前記各蓄電池ユニットの充電容量が予め定めた充電容量より小さい場合、且つ前記複数の蓄電池ユニットのうち通電状態の蓄電池ユニットが1つ以下の場合、前記複数の遮断部のすべてを通電状態に切り替えることを特徴とする鉄道車両
  19. 請求項18に記載の充放電制御装置において、
    前記充放電制御装置の前記遮断制御部は、
    制御する遮断部に接続された蓄電池ユニットが充電中の場合、且つ前記充電容量検知部で検知された前記各蓄電池ユニットの充電容量が予め定めた充電容量以上である場合、且つ前記複数の蓄電池ユニットのうち通電状態の蓄電池ユニットが1つ以下の場合、前記複数の遮断部のすべてを通電状態に切り替え、
    制御する遮断部に接続された蓄電池ユニットが放電中の場合、且つ前記充電容量検知部で検知された前記各蓄電池ユニットの充電容量が予め定めた充電容量より小さい場合、且つ前記複数の蓄電池ユニットのうち通電状態の蓄電池ユニットが2つ以上ある場合、前記制御する遮断部を遮断状態に切り替えることを特徴とする鉄道車両
  20. 請求項12乃至請求項19のいずれかに記載の鉄道車両において、
    前記充放電制御装置は、前記各蓄電池ユニットへ流れる電流を検知する複数の電流検知部を有し、
    前記複数の充電容量検知部の各充電容量検知部は、前記電流検知部で検知された電流値に基づいて充電容量を算出することを特徴とする鉄道車両。
  21. 請求項20記載の鉄道車両において、
    前記充放電制御装置は、前記各蓄電池ユニットに印加された電圧を検知する複数の電圧検知部を有し、
    前記複数の充電容量検知部の各充電容量検知部は、前記電流検知部で検知された電流値と前記電圧検知部で検知された電圧値に基づいて充電容量を算出することを特徴とする鉄道車両。
  22. 請求項12乃至請求項19のいずれかに記載の鉄道車両において、
    前記複数の遮断部の通電状態に応じて前記複数の蓄電池ユニットの充放電電流を増減させることを特徴とする鉄道車両。
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