JP5044011B2 - マニピュレータおよびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、マニピュレータおよびその制御方法に関するものである。
障害物への衝突を回避する技術に関して、さまざまな提案がなされている。
例えば、特許文献1に開示された従来のマニピュレータでは、多関節構造体の先端にカメラが設けられ、このカメラでマニピュレータの先端付近の画像を撮影すると共に、障害物を検知した場合には、障害物を避けるように姿勢を制御する。
特開平9−207089号公報
従来のマニピュレータでは、姿勢制御するときに障害物が検知されると、可動部材を駆動している駆動部のモータに流す電流の向きが反転されて、アームに逆向きのトルクを与える。そして、この逆向きのトルクによって、衝突を回避している。一般に、マニピュレータにおいては、駆動トルクを稼ぐためにモータ出力部に減速機構が組み込まれ、モータが作動しているときの回転数は比較的高くなっている。そのため、モータの減速から反転に至る時間が大きくなる傾向がある。すなわち、従来のマニピュレータでは、可動部材の反転に至るまでの時間が大きくなるため、衝突回避又は衝突時の反転動作の応答性が不十分であるという課題がある。
そこで本発明は、可動部材の反転動作を迅速に行うことを可能にするマニピュレータおよびその制御方法を提供することを目的とする。
本発明の一局面に従うマニピュレータは、第1可動部材と、第2可動部材と、保持部と、前記第1可動部材と前記第2可動部材とを回動可能に連結する第1関節部と、前記第2可動部材と前記保持部とを回動可能に連結する第2関節部と、前記第1関節部を駆動可能な第1関節駆動部と、前記第2関節部を駆動可能な第2関節駆動部と、前記第1可動部材および前記第2可動部材のうち、障害物との衝突可能性又は衝突が検知された一方の可動部材を特定する部材特定部と、前記部材特定部によって特定された前記一方の可動部材を前記障害物から離れる方向に回動させると共に、他方の可動部材を前記障害物に近づく方向に回動させるように、前記第1関節駆動部及び前記第2関節駆動部を制御する制御装置と、を備えている。
また本発明の他の局面に従うマニピュレータは、第1可動部材と、第2可動部材と、前記第1可動部材と前記第2可動部材とを回動可能に連結する第1関節部と、移動駆動部を有する移動部と、前記第2可動部材と前記移動部とを回動可能に連結する第3関節部と、前記第1関節部を駆動可能な第1関節駆動部と、前記第3関節部を駆動可能な第3関節駆動部と、前記第1可動部材および前記第2可動部材のうち、障害物との衝突可能性又は衝突が検知された一方の可動部材を特定する部材特定部と、前記部材特定部によって特定された一方の可動部材を前記障害物から離れる方向に回動させると共に、前記一方の可動部材が前記第1可動部材の場合には、前記移動部を前記障害物から離れる方向に移動させ、前記一方の可動部材が前記第2可動部材の場合には、前記移動部を前記障害物に近づく方向に移動させるように、前記第1関節駆動部、前記第3関節駆動部及び前記移動駆動部を制御する制御装置と、を備えている。
また本発明の他の局面に従うマニピュレータの制御方法は、第1可動部材と、第2可動部材と、保持部と、前記第1可動部材と前記第2可動部材とを回動可能に連結する第1関節部と、前記第2可動部材と前記保持部とを回動可能に連結する第2関節部と、前記第1関節部を駆動可能な第1関節駆動部と、前記第2関節部を駆動可能な第2関節駆動部と、を備えたマニピュレータの制御方法であって、前記第1可動部材および前記第2可動部材のうち、障害物との衝突可能性又は衝突が検知された一方の可動部材を特定する部材特定ステップと、前記部材特定ステップにおいて特定された一方の可動部材を前記障害物から離れる方向に回動させると共に、他方の可動部材を前記障害物に近づく方向に回動させるように、前記第1関節駆動部及び前記第2関節駆動部を制御する制御ステップと、が含まれている。
また本発明の他の局面に従うマニピュレータの制御方法は、第1可動部材と、第2可動部材と、移動駆動部を有する移動部と、前記第1可動部材と前記第2可動部材とを回動可能に連結する第1関節部と、前記第2可動部材と前記移動部とを回動可能に連結する第3関節部と、前記第1関節部を駆動可能な第1関節駆動部と、前記第3関節部を駆動可能な第3関節駆動部と、を備えたマニピュレータの制御方法であって、前記第1可動部材および前記第2可動部材のうち、障害物との衝突可能性又は衝突が検知された一方の可動部材を特定する部材特定ステップと、前記部材特定ステップにおいて特定された一方の可動部材を障害物から離れる方向に回動させると共に、前記一方の可動部材が前記第1可動部材の場合には、前記移動部を前記障害物に近づく方向に移動させるように前記第1関節駆動部、前記第3関節駆動部及び前記移動駆動部を制御する制御ステップと、が含まれている。
本発明よれば、可動部材の反転動作を迅速に行うことが可能である。
本発明の実施の形態1におけるマニピュレータの概略構成図である。 同マニピュレータの構成を示すブロック図である。 同マニピュレータの衝突回避動作の第1の例を示す概略正面図である。 同マニピュレータの衝突回避動作の第2の例を示す概略正面図である。 同マニピュレータの加速判断部の加速判断条件を説明するための図である。 同マニピュレータの可動部材の回転に寄与する反力成分の方向を説明するための図である。 同マニピュレータの障害物回避動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態2におけるマニピュレータの概略構成図である。 同マニピュレータの構成を示すブロック図である。 同マニピュレータの退避動作の第1の例を示す概略正面図である。 同マニピュレータの退避動作の第2の例を示す概略正面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
まず、図1を参照しながら、本発明の実施の形態1におけるマニピュレータ1の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態1におけるマニピュレータ1の概略構成図である。
マニピュレータ1は、可動部91と、この可動部91を保持する保持部8とを備えている。可動部91は、可動部材としてのハンド2と、可動部材としてのアーム4と、可動部材としてのアーム6とを有する。なお、可動部91は、少なくとも2つの可動部材(第1の可動部材と第2の可動部材)を有すればよく、例えば、可動部91は、ハンド2とアーム4のみを有する構成や、アーム4とアーム6のみを有する構成や、あるいは、さらに別の可動部材を連結した構成としてもよい。
ハンド2は、物を把持する機能を有し、関節部3を介してアーム4の先端部に連結されている。アーム4の基端部は、関節部5を介してアーム6の先端部に連結されている。アーム6の基端部は、関節部7を介して保持部8に連結されている。ハンド2およびアーム4、6は、それぞれが互いに回動可能に連結されている。関節部5の回動軸と関節部7の回動軸とは図1の紙面垂直方向において互いに平行となっている。
保持部8は、機構部81と駆動部82とを備える。機構部81は、可動部91を撮影可能な撮影部11、12を備えている。撮影部11,12は、可動部91に衝突する障害物9も撮影可能である。駆動部82は、操作指令を入力するための入力部21と、障害物9との衝突を監視するための衝突監視部23と、ハンド2およびアーム4、6を駆動する関節駆動部(後述するアクチュエータ31、51、71)の制御装置22とを備えている。撮影部11、12は衝突監視部23に撮影画像を出力する。制御装置22は、入力部21から得た操作指令情報と衝突監視部23から得た監視情報とに基づいて、関節駆動部の制御部22で制御する。
なお、ここでは、撮影部11、12を機構部81に設ける構成としているが、撮影部11,12を機構部81とは別に設ける構成(例えば、マニピュレータ1全体を俯瞰できる周辺環境位置に設ける構成)であっても良い。
次に、図2を参照しながら、マニピュレータ1の構成および動作について説明する。図2は本発明の実施の形態1におけるマニピュレータ1の構成を示すブロック図である。
関節部3、5、7は、関節駆動部としてのアクチュエータ31、51、71をそれぞれ備えている。アクチュエータ31は減速機38を介してアーム4に対してハンド2を回転駆動させる。同様に、アクチュエータ51は減速機38を介してアーム6に対してアーム4を回転駆動させる。アクチュエータ71は減速機38を介して保持部8に対してアーム6を回転駆動させる。減速機38は、後述するモータ34の回転をギア等により減速させると共に、アクチュエータ31、51、71の駆動トルクを高める。また、アクチュエータ31、51、71の駆動力を、それぞれハンド2、アーム4、6に伝達する動力伝達機構としての役割も有する。減速機38には、例えば、遊星歯車減速機、平歯車減速機やベルト減速機構などを使用することができる。
アクチュエータ31、51、71は、駆動用のモータ34と、このモータ34を駆動するモータ駆動部35と、エンコーダ36とを備えている。
モータ駆動部35は、例えばHブリッジ駆動回路等の駆動回路を有し、この駆動回路によりモータに電力を供給して、モータ34の正逆の回転を行う。
エンコーダ36は、モータ34の軸(図示せず)に連結するように設けられ、モータ34の回動情報を検出する。エンコータ36には、例えば、符号板とフォトセンサから構成される光学式エンコーダや、ホール素子や磁気抵抗素子とNS2極着磁の回転磁石とを用いた磁気式エンコーダなどを使用することができる。
入力部21は、図略の入力デバイスを備える。入力部21は、この入力デバイスによって入力された操作指令を制御装置22に出力する。入力デバイスとしては、例えば、キー入力装置、ジョイステック、タッチパネルなどを使用することができる。なお、入力部21は、図1に示す例では保持部8に収納した構成としているが、保持部8と着脱自在な構成や別のユニットとして構成してもよい。また、マニピュレータ1が自律移動可能に構成されている場合には、入力部21は、外部に構成される上位制御装置(図示せず)からの操作指令を入力するようにしてもよい。
衝突監視部23は、各撮影部11、12によって得られた2つの撮影画像を分析し、ステレオ視により検出した距離方向を含む障害物9の動き情報、障害物9と可動部91との相互の位置関係などの位置関係情報を監視する。そして、衝突監視部23は、障害物9と可動部91とが衝突の可能性があるか否かを判断する。そして、衝突監視部23は、障害物9と可動部91とが衝突する可能性があると判断した場合には、その衝突する可能性のある可動部91の可動部材(例えばアーム4)を特定し、障害物9の情報(動き情報、位置情報)、衝突する可能性がある可動部材の位置情報を監視情報として制御装置22に出力する。なお、衝突監視部23の機能を制御装置22の機能として設けるようにしてもよい。また、ここでは、距離方向を含む障害物9の動き、障害物9と可動部91との相互の位置関係等を監視する手段として、撮影部11、12の視差を利用したステレオカメラ法を用いているが、この手法に限定されない。例えば、発光ダイオードから照射した光が測定対象で反射してCCD(Charge Coupled Device)上に戻ってくる到達時間(Time of Flight)を計測し、画像情報を重ねることで、対象の画像と対象までの距離を画素ごとに出力する距離画像センサなどを使用することができる。
制御装置22は、プログラムに基づいて各種機能を実行する中央制御装置(CPU)と、各種プログラムなどを記憶している読み出し専用リードオンリーメモリ(ROM)と、データを一時格納する書き換え可能なランダムアクセスメモリ(RAM)と、外部とのデータの入出力を行う入出力部とを備えている。これにより、制御装置22は、入力部21から得た操作指令と衝突監視部23から得た監視情報とに基づいて各種プログラムを実行することにより、アクチュエータ31、51、71を駆動し、可動部91と障害物9とが衝突する可能性がある場合には、回避動作をするように制御する。また、制御装置22は、エンコーダ36から得たモータ34の回転情報に基づいて、ハンド2、アーム4およびアーム6のそれぞれの位置および姿勢、可動部材間の角度を検知することができる。さらに、エンコーダ36から得たモータ34の回転方向の情報に基づき、制御装置22は、衝突監視部23によって特定された可動部材(例えばアーム4)と異なる可動部材(例えばアーム6)の回動方向に関する情報(回動方向情報)を取得することができる。
また、制御装置22は、加速判断部25を備えている。加速判断部25は、障害物9と可動部91との衝突回避動作を行うときの加速判断を行う。この加速判断部25については後述する。
次に、図2、図3および図4を参照しながら、マニピュレータ1における障害物9との衝突回避動作について説明する。図3は本実施の形態1におけるマニピュレータ1の衝突回避動作の第1の例を示す概略正面図であり、図4は同マニピュレータ1の衝突回避動作の第2の例を示す概略正面図である。
まず、図2および図3を参照しながら、マニピュレータ1における衝突を回避する第1の例について説明する。
制御装置22は、入力部21からの操作指令に応じて、アクチュエータ31、51、71を駆動させると共に、衝突監視部23から監視情報を取得する。制御装置22は、この監視情報から障害物9と可動部91とが衝突の可能性があることを検知した場合には、衝突の可能性のある可動部91の可動部材(ハンド2またはアーム4、6)の位置・姿勢に関する情報、他の可動部材の位置・姿勢に関する情報、関節部3、5、7の駆動情報(回動方向情報を含む)などに基づき、障害物9から可動部材を回避させる動作を開始する。すなわち、障害物9から可動部材を回避するように制御情報を生成し、この制御情報によりアクチュエータ31、51、71を駆動させ、関節部3、5、7を回動制御させる。
マニピュレータ1は、例えば、入力部21からの操作指令に応じて、アクチュエータ31、51、71を駆動させる。例えば、マニピュレータ1は、操作指令に応じて、アクチュエータ31を停止させ、アクチュエータ51、71を駆動させる。
これにより、マニピュレータ1は、例えば、図3(a)に示すように、アーム4を関節部5の回転中心に対してA方向に回動し、アーム6を関節部7の回転中心に対してA方向に回動する。すなわち、関節部7を中心として、アーム6を回動させる方向とアーム4を回動させる方向とが同じ方向となっている。
この回動動作により、例えば、障害物9とアーム4とが衝突する可能性がある場合には、衝突監視部23が作動し、監視情報を出力する。監視情報は制御装置22に入力される。
制御装置22は、アーム4と障害物9との衝突可能性を検知した後、監視情報に基づいて、アクチュエータ51及びアクチュエータ71を駆動制御させる。具体的には、アクチュエータ51は、アーム4をA方向とは逆方向の回転トルクで駆動させ、アクチュエータ71は、回転トルクを上げてアーム6を回動方向を変えないで加速させる。すなわち、マニピュレータ1は、アーム6に対してアーム4を障害物9に対する回避方向(図3(b)のB方向)に回動させながら、アーム6を障害物9に対して衝突方向に加速回動させる。
図3(b)に示すように、アーム6を関節部7の回転中心に対してA方向に加速回動させると、アーム4の基端部がA方向に加速することになるので、アーム4の重心位置4aには、慣性による反力(回転モーメント)が作用する。この反力はアーム4を関節部5の回転中心回りにB方向に回動させるように働く。すなわち、この反力によりアーム6の回動を加速させることによって、アーム4の回動を反転させる動きをアシストすることができる。したがって、アーム6の動きを障害物9に対して衝突方向に加速したにもかかわらず、アーム4には衝突方向に反対向きの回転モーメントが働くため、アーム4の姿勢がB方向に迅速に変化する。すなわち、アーム4は、障害物9から離れる方向に移動する。
この結果、マニピュレータ1では、アーム4をB方向に回動駆動させるときに、アクチュエータ51の回転トルクに慣性による反力も加えて駆動させることができ、障害物9からアーム4を迅速に回避させることができる。
さらに、アーム6の姿勢によっては、可動部91が保持部8に向けて折り畳まれるように駆動することになる。これにより、より確実にアーム4を障害物9から回避させることができる。
以上のように、マニピュレータ1は、アーム6の回動方向を変えることなく加速することにより、アクチュエータ51の回転トルクに加え、反力も利用して、アーム4を回避方向へ回転駆動させることができる。それにより、アーム4を迅速に障害物9から回避させることができる。
なお、アクチュエータ51の機械的・電気的時定数が大きい場合や駆動力が小さい場合であっても、本実施の形態では反力を活用しているため、上述の如く、アーム4を障害物9から迅速に回避させることができる。
次に、図4を参照しながら、衝突を回避する第2の例について説明する。
上記の第1の例では、アーム6の回動を図3のA方向に加速させることによって、アーム4を反転させる方向(図3のB方向)に反力を生じさせるようにした。これに対し、第2の例では、アーム6の回動中心となっている関節部7自体を移動させることによって反力を生じさせるものである。
マニピュレータ1の保持部8は、保持部本体8aと、この保持部本体8aに対して、可動部の位置を平行移動させるための移動部13とを備えている。この移動部13を用いて衝突を回避する。
移動部13は、保持部8の保持部本体8aに所定の方向に摺動可能に設けられた部材である。この移動部13としては、例えば、直動スライダを用いる。移動部13に関節部7が支持されているので、この移動部13により可動部91を図4(b)のD方向に平行移動させることができる。移動部13は移動駆動部14を備えている。この移動駆動部14は、モータ(図示せず)、減速機(図示せず)、モータを駆動するドライバ(図示せず)を有し、制御装置22によって制御される。アーム6は関節部7を介して移動部13に回動自在に連結されている。移動部13の移動により反力を確実に発生させるため、移動部13の移動方向は、関節部7の回動軸に垂直な方向となるのが望ましい。しかしながら、保持部8の構成等により、移動部13の移動範囲が制限される場合は、移動部13の移動方向をこれ以外の方向にすることもできる。
ここで、例えば図4(a)に示すように、アーム4の重心位置4aが、関節部5に対して根元側(X−X軸より機構部81の側)にある場合を例として、障害物9との衝突回避動作について説明する。この場合、マニピュレータ1は、第2の例における障害物9とアーム4との位置関係およびアーム4、6の動作状況に基づいて衝突回避動作を行う。
マニピュレータ1は、入力部21からの操作指令に応じて、アクチュエータ31、51、71を駆動させる。例えば、マニピュレータ1は、アクチュエータ31を停止させ、アクチュエータ51、71を駆動させる。具体的には、アーム4を、関節部5を中心としてB方向に回動させ、アーム6を関節部7を中心としてA方向に回動させる。
この動作時において、障害物9とアーム4とが衝突する可能性がある場合には、衝突監視部23が作動し、制御装置22に監視情報を出力する。制御装置22は、この監視情報に基づいて、アーム4が障害物9から回避するように、アクチュエータ51、71を制御すると共に、移動駆動部14を制御する。
具体的には、制御装置22は、アーム4と障害物9との衝突可能性を検知した後、アクチュエータ51ではアーム4をB方向とは逆方向(A方向)の回転トルクで駆動させると共に、アクチュエータ71ではアーム6をA方向とは逆方向(B方向)の回転トルクで駆動させる。これにより、関節部5回りのアーム4の回動方向が反転するとともに、関節部7回りのアーム6の回動方向も反転する。制御装置22は、さらに、移動部13を停止状態からD方向に加速移動するように、移動駆動部14を駆動させる。すなわち、マニピュレータ1は、アーム4およびアーム6をそれぞれ逆方向に回動させながら、移動部13を障害物9に対して衝突方向に加速移動させる。
図4(b)に示すように、移動部13をD方向に加速移動させると、アーム6の基端部がD方向に加速するので、アーム4の重心位置4aには慣性による反力(回転モーメント)がE方向に作用する。この反力により、アーム4には、関節部5を回転中心としてアーム4をA方向に回動させる力が働く。同様に、アーム6の重心位置6aには慣性による反力がE方向に作用する。このため、アーム6には、関節部7を回転中心としてアーム6をB方向に回動させる力が働く。このため、移動部13を障害物9に対して衝突方向(D方向)に加速したにもかかわらず、アーム4の重心位置4aおよびアーム6の重心位置6aには、慣性による反力が両アーム4,6を反転させるアシスト力としてE方向に作用するので、障害物9と衝突する可能性があるとして特定されたアーム4を、障害物9から離れる方向に迅速に移動させることができる。
以上によりマニピュレータ1は、アーム4に逆向きの回転トルク(衝突回避方向)を与えると共に、反力も利用してアーム4を障害物9から回避することができるので、衝突を迅速に回避することができる。
なお、例えばアーム4の衝突回避動作時において、アーム6の加速動作及び移動部13の加速動作を併用してもよく、あるいは何れか一方のみの動作を行ってもよい。
次に、図5および図6(a)〜(d)を参照しながら、制御装置22に設けられた加速判断部25について説明する。図5は本実施の形態1におけるマニピュレータ1の加速判断部25による加速判断条件を説明するための図であり、図6(a)〜(d)はマニピュレータ1の可動部材2、4、6の回動に寄与する反力成分(以下、単に反力と呼ぶ)の方向を説明するための図である。
加速判断部25は、図5に示すように、アーム6とアーム4とのなす角度θ、アーム4と障害物9との位置関係及びアーム6の回動方向によって決定される加速判断条件により、加速の適否を判断する。そして、アーム4の重心位置4aに作用する反力の方向が衝突回避動作に寄与する関係にあると判断する場合には「加速回動させる」という判断結果を出力し、重心位置4aに作用する反力が衝突回避動作に寄与しないと判断する場合には「加速回動させない」という判断結果を出力する。
加速可否の判断について、具体的に説明する。本実施の形態では、図5に示すように、互いに直交する絶対座標軸Xa、Yaの原点に対してアーム6を時計回り(A方向)に回動するとともに、互いに直交する相対座標軸Xb、Ybの原点に対してアーム4を時計回り(A方向)に回動させる場合を動作例として説明する。なお、図5に示すように、絶対座標軸Xa、Yaの原点は、関節部7の回転中心に設定され、相対座標軸Xb、Ybの原点は、関節部5の回転中心に設定されている。そして、相対座標軸Xbは、アーム6の長手方向と直交する方向に設定され、相対座標軸Ybは、アーム6の長手方向に設定されている。
ここで、相対座標軸Xb、Ybの原点は、絶対座標軸Xa、Yaの原点を中心とし、両原点間の距離を半径とする円周20上を移動する。
加速判断部25は、相対座標軸Xb、Yb系におけるアーム4の位置に基づいて、アーム4の重心位置4aに作用する反力方向を判断し、この反力方向と、アーム4と障害物9との位置関係とによって加速判断を行う。すなわち、加速判断部25は、まず、相対座標軸Xb、Yb系において、アーム4の重心位置が第1領域(Xb<0、Yb<0)、第2領域(Xb<0、Yb>0)、第3領域(Xb>0、Yb>0)、第4領域(Xb>0、Yb<0)にある場合の反力方向を判断する。そして、この反力方向と、アーム4と障害物9との位置関係によって加速判断を行う。なお、図5において、アーム6とアーム4とのなす角度θは、関節部5と関節部7の回動中心を結ぶ線分に一致するアーム6の中心線を基準とし、そこからアーム4の回動方向を正としたときの両アーム4,6のなす角度である。すなわち、アーム4がアーム6に重なり合うときの角度がゼロとなり、そこからアーム4を図5の時計回りに回動したときの角度がθである。
次に、図6(a)〜図6(d)を参照しながら、各領域におけるアーム4の重心に作用する反力方向を説明する。
図6(a)は、アーム4の重心位置4aが第1領域にある場合の例である。第1領域を前述の角度θで記述すると、0°<θ<90°の領域となる。この時、アーム6を加速させることによってアーム4の重心位置4aに生ずる反力はF方向に作用する。すなわち、A方向のアーム4の回動によって重心位置4aが移動する方向と同じ方向に反力が作用する。このため、加速判断部25は、反力によってアーム4の回動が促進される方向と逆側(角度θが小さくなる方向)に障害物9がある場合には「加速回動させる」と判断する。アーム6を加速させることによってアーム4に作用する反力が衝突回避方向となるからである。一方、反力によってアーム4が回動する方向(角度θが大きくなる方向)に障害物9がある場合には「加速回動させない」と判断する。この場合には、反力が衝突方向に作用することになるからである。
図6(b)は、アーム4の重心位置4aが第2領域にある場合の例である。第2領域を前述の角度θで記述すると、90°<θ<180°の領域となる。この時、アーム6を加速させることによってアーム4の重心位置4aに生ずる反力はG方向に作用する。すなわち、A方向のアーム4の回動によって重心位置4aが移動する方向とは反対方向に反力が作用する。このため、加速判断部25は、反力によってアーム4の回動が促進される方向と逆側(角度θが大きくなる方向)に障害物9がある場合には「加速回動させる」と判断する。アーム6を加速させることによってアーム4に作用する反力が衝突回避方向となるからである。一方、反力によってアーム4が回動する方向(角度θが小さくなる方向)に障害物9がある場合には「加速回動させない」と判断する。この場合には、反力が衝突方向に作用することになるからである。
図6(c)は、アーム4の重心位置4aが第3領域にある場合の例である。第3領域を前述の角度θで記述すると、180°<θ<270°の領域となる。この時、アーム4の重心位置4aに加わる反力はH方向に作用する。すなわち、A方向のアーム4の回動によって重心位置4aが移動する方向とは反対方向に反力が作用する。よって、加速判断部25は、反力によってアーム4が回動する方向と逆側(角度θが大きくなる方向)に障害物9がある場合には、「加速回動させる」と判断する。アーム6を加速させることによってアーム4に作用する反力が衝突回避方向となるからである。一方、反力によってアーム4が回動する方向(角度θが小さくなる方向)に障害物9がある場合には、「加速回動させない」と判断する。この場合には、反力が衝突方向に作用することになるからである。
図6(d)は、アーム4の重心位置4aが第4領域にある場合の例である。第4領域を前述の角度θで記述すると、270°<θ4<360°の領域となる。この時、アーム4の重心位置4aに加わる反力はI方向に作用する。すなわち、A方向のアーム4の回動によって重心位置4aが移動する方向と同じ方向に反力が作用する。このため、加速判断部25は、反力によってアーム4が回動する方向と逆側(角度θが小さくなる方向)に障害物9がある場合には、「加速回動させる」と判断する。アーム6を加速させることによってアーム4に作用する反力が衝突回避方向となるからである。一方、反力によってアーム4が回動する方向(角度θが大きくなる方向)に障害物9がある場合には「加速回動させない」と判断する。この場合には、反力が衝突方向に作用することになるからである。
なお、加速判断部25は、各領域におけるアーム4の重心位置に加わる反力の作用方向を記憶部(図示せず)に記憶し、この記憶された反力の作用方向に基づいて判断してもよい。
このように、加速判断部25は、加速判断条件に基づいて、慣性による反力が衝突回避動作に寄与すると判断される場合には「加速回動する」と判断する。これにより、制御装置22は、アーム4の重心位置4aに加わる反力の作用方向が障害物9との衝突回避動作に寄与するときにアーム6を加速回動することができる。すなわち、アーム4は、アクチュエータ51による障害物回避方向の回転トルクに加え、障害物回避方向への反力も利用することができるので、障害物9との衝突を迅速に回避することができる。
次に、図7を参照しながら、マニピュレータ1の動作について説明する。図7は、本発明の実施の形態1におけるマニピュレータ1の障害物回避動作を説明するフローチャートである。
まず、マニピュレータ1は、入力部21からの操作指令に応じて、アクチュエータ31、51、71により関節部3、5、7を駆動させる(ステップS100)。
次に、マニピュレータ1は、障害物9と可動部材2,4,6との衝突を衝突監視部23で監視する(ステップS102)。
次に、マニピュレータ1は、可動部材2,4,6が障害物9に衝突するか否かを衝突監視部23から出力される監視情報に基づいて判断する(ステップS104)。すなわち、衝突監視部23は、可動部材2,4,6と障害物9とが衝突する可能性がある場合に作動するので、衝突監視部23は、衝突の可能性のある場合に制御装置22に監視情報を出力する。一方、衝突監視部23は、障害物9と可動部材2、4、6とが衝突する可能性がない場合には作動せず、制御装置22に監視情報を出力しない。したがって、マニピュレータ1は、監視情報に基づいて障害物9と可動部材2、4、6との衝突の有無を判断することができる。すなわち、ステップS102及びステップS104は、各可動部材2、4、6において、衝突可能性の有無を判断する衝突監視ステップとなっている。
マニピュレータ1は、衝突監視部23が作動したときには、監視情報に基づいて可動部材2,4,6が障害物9から回避するように、アクチュエータ31、51、71または移動駆動部14を制御する(ステップS106)。
このとき、マニピュレータ1の加速判断部25は、衝突監視部23によって特定された可動部材(例えばアーム4)の重心位置(例えば、図3(a)の姿勢において、アーム4の重心位置4a)が、関節部5に設定された相対座標系の4つの内のどの領域に存在するかを、アーム4とアーム6とがなす角度θにより特定する。そして、重心位置の存在する領域と、他方の可動部材(例えばアーム6)の回動方向情報と、可動部材(例えばアーム4)と障害物9との位置関係情報とから、他方の可動部材(例えばアーム6)を加速回動させた場合に可動部材(アーム4)の重心位置に作用する反力が衝突回避動作に寄与するか否かを判断する(ステップS108)。そして、加速判断部25は、他方の可動部材(例えばアーム6)の加速に伴って生ずる反力が衝突回避動作に寄与する場合には「加速回動させる」と判断し、反力が衝突回避動作に寄与しない場合には「加速回動させない」と判断する。ここで、可動部材(例えばアーム4)の重心位置に作用する反力が衝突回避動作に寄与する場合とは、反力の作用方向が障害物9に対して衝突回避方向に作用する場合である。また、可動部材(例えばアーム4)の重心位置に作用する反力が衝突回避動作に寄与しない場合とは、反力の作用方向が障害物9に対して衝突方向に作用する場合である。すなわち、ステップS108は、加速判断ステップとなっている。
マニピュレータ1は、加速判断部25で「加速回動させる」と判断された場合には、例えば、図3(b)の姿勢において、アーム4を逆方向(B方向)に反転させて回動させ、これと共にアクチュエータ71の回転トルクを上げて、アーム6の回動を加速させる(ステップS110)。これにより、アーム4は、その基端部において、アクチュエータ51による回転力に加えて、アーム6の加速動作に伴って生ずる重心位置4a回りの回転モーメントを受ける。これにより、アーム4は、障害物9から離れる方向に迅速に回動する。すなわち、ステップS110は、制御ステップとなっている。そして、マニピュレータ1は、障害物9を回避したか否かを判断する(ステップS112)。マニピュレータ1は、障害物を回避していないと判断した場合は、ステップS110に戻り、引き続き加速回動させる。一方、回避したと判断した場合は、ステップS114に進む。
マニピュレータ1は、衝突回避動作をした後、例えば、アクチュエータ31、51、71または移動駆動部14を停止させ、可動部91の動作を停止させる(S114)。なお、目標位置が設定されている場合は、再度、可動部91の動作を開始して移動するようにしてもよい。
以上述べたように、本実施の形態1におけるマニピュレータ1によれば、衝突監視部23によって特定された可動部材が障害物を回避する動作を行うに際し、アクチュエータ31、51、71の駆動力に加え、当該可動部材の重心に作用する慣性による反力も利用することができる。したがって、ハンド2またはアーム4、6において、障害物9からの迅速な回避動作を実現することができる。
なお、本実施の形態1では、アーム4,6が2つの場合を例として説明したが、これに限定されない。3つ以上の可動部材を連結したマニピュレータとしても、同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態1では、移動部13が、保持部本体8aに対して相対的に移動可能な構成としたが、これに代え、保持部8自体が車輪等の駆動部及びその駆動部を有する自走式であるとし、衝突回避動作時に保持部8自体を加速移動させるようにしてもよい。この場合には、保持部8が可動部材として機能することになる。また、この場合には、保持部8が可動部材として機能するため、アームが1つのみ設けられる構成としてもよい。
また、各関節部3,5,7が後述する実施の形態2で示すようなクラッチ部及び切替部を有し、例えばアーム4の衝突回避動作時に関節部5のクラッチ部をフリー状態にする制御を行うようにしてもよい。
(実施の形態2)
次に、図8から図10を用いて、本発明の実施の形態2におけるマニピュレータ10について説明する。図8は本発明の実施の形態2におけるマニピュレータ10の概略構成図であり、図9は同マニピュレータ10の構成を示すブロック図であり、図10は同マニピュレータ10の退避動作を説明する概略正面図である。以下、実施の形態1と同様の構成要素については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1におけるマニピュレータ1では、衝突監視部23が設けられており、この衝突監視部23の監視情報に基づいて衝突する可能性のある可動部材(例えばアーム4)を特定した。このとき特定された可動部材(例えばアーム4)と障害物9との衝突を、可動部材に加える障害物回避方向の回転トルクと、他方の可動部材(例えばアーム6)の加速動作に伴って可動部材に作用する慣性による反力とを併用して回避するようにした。
これに対し、本実施の形態2におけるマニピュレータ10は、後述する衝突検知部24を備え、この衝突検知部24の検知情報に基づいて障害物9と衝突した可動部材を特定し、衝突検知部24によって特定された可動部材において、慣性による反力を利用して衝撃力を緩和させるものである。これにより、マニピュレータ10が障害物9に衝突した場合であっても、その衝突による衝撃力を緩和することができる。
まず、図8を参照しながら、本実施の形態2におけるマニピュレータ10の構成について説明する。
マニピュレータ10は、ハンド2とアーム4とアーム6とを有する可動部と、関節部30、50、70と、可動部を保持する保持部8と、を備えている。
ハンド2は、関節部30を介してアーム4に連結されている。アーム4は、関節部50を介してアーム6に連結されている。アーム6は、関節部70を介してアーム6を保持する保持部8に連結されている。ハンド2、アーム4、6および保持部8はそれぞれが互いに回動可能に連結されている。
アーム4、6の表面には、障害物9との接触を検出する接触センサ41、61がそれぞれ設けられている。
接触センサ41、61には、例えば、導電性感圧インクが縦横パターンに印刷された感圧シートなどを使用することができる。これにより、アーム4に障害物9が接触して、感圧シートに圧力が加わった際の感圧シートの抵抗の変化に基づいて、接触センサ41で接触を感知することができる。接触センサ61は、同様に、アーム6に障害物9が接触して、感圧シートに圧力が加わると、接触を感知することができる。
保持部8は、機構部81と駆動部82とを備える。駆動部82は、操作指令を入力するための入力部21と、障害物9との衝突を検知するための衝突検知部24と、制御装置22と、を備えている。制御装置22は、入力部21から得た操作指令情報と衝突検知部24から得た検知情報とに基づいてハンド2およびアーム4、6の動きを制御する。衝突検知部24には、接触センサ41、61が接続されている。
次に、図9を参照しながら、マニピュレータ10の構成および動作について説明する。図9は、本発明の実施の形態2におけるマニピュレータ10の構成を示すブロック図である。
制御装置22は、入力部21からの操作指令に応じてハンド2およびアーム4、6の動作を制御する。また、制御装置22は、衝突検知部24の検知情報に基づいて障害物9と衝突した可動部材を、後述するアクチュエータ31、51、71を駆動させて、退避させる。さらに、制御装置22は加速判断部25を備え、この加速判断部25による判断に従って障害物9から可動部材を退避させるときに、可動部材の重心に作用する慣性による反力を利用するか否かを判断する。
衝突検知部24は、接触センサ41、61から取得した接触感知情報によって、障害物9と衝突した可動部材を特定し、その特定した可動部材の検知情報を制御装置22に出力する。例えば、衝突検知部24は、接触センサ41が接触を感知したときには、アーム4と障害物9とが衝突したことを検知する。同様に、接触センサ61が接触を感知したときには、アーム6と障害物9とが衝突したことを検知する。
関節部30、50、70は、関節駆動部としてのアクチュエータ31、51、71と、関節駆動部の動力を伝える動力伝達部としてのクラッチ部32、52、72と、動力伝達切替部としての切替部33、53、73と、角度センサ37、57、77と、を備えている。
クラッチ部32は、切替部33の作動または非作動により、アクチュエータ31の動力を、減速機38を介してハンド2に連結させる連結状態、またはアクチュエータ31の動力をハンド2から遮断する非連結状態にする。クラッチ部32としては、例えば一対のクラッチ板を用い、切替部33としては、例えば、電流のON/OFFにより前記一対のクラッチ板を接触/非接触状態にする電磁石を用いる。なお、切替部33の「作動」状態とは、電流OFFにより前記一対のクラッチ板が接触状態になっている状態であり、「非作動」状態とは、電流ONにより前記一対のクラッチ板が非接触状態になっている状態である。クラッチ部32は、一対のクラッチ板を接触状態にすることで、アクチュエータ31の動力を、減速機38を介してハンド2に連結させる。一方、クラッチ部32は、一対のクラッチ板を非接触状態にすることでアクチュエータ31の動力をハンド2に非連結にする。
クラッチ部52は、同様に、切替部53の作動または非作動により、アクチュエータ51の動力を、減速機38を介してアーム4に連結状態または非連結状態にする。また、クラッチ部72は、切替部73の作動または非作動により、アクチュエータ71の動力を、減速機38を介してアーム6に連結状態または非連結状態にする。
したがって、クラッチ部32が非連結状態のときには、関節部30が外力に対して回動自在な(フリー)状態となる。同様に、クラッチ部52が非連結状態のときには、関節部50が外力に対して回動自在な(フリー)状態となり、クラッチ部72が非連結状態のときには、関節部70が外力に対して回動自在な(フリー)状態となる。
エンコーダ36は、モータ34の回転情報を検出する。制御装置22は、この回転情報と減速機38の減速比とに基づいて、ハンド2、アーム4およびアーム6の位置および姿勢を検出するとともに、ハンド2、アーム4,6の動作を制御する。
角度センサ37は、絶対関節角度情報に基づいてハンド2の姿勢及び動きを検出する。クラッチ部32を非連結状態にしたときにはアクチュエータ31の動力がハンド2に伝達されなくなるため、エンコーダ36によってハンド2の動きを検出できなくなるが、この場合でも、角度センサ37によってハンド2の動きを検出することができる。また、再びクラッチ部32を連結状態にした場合には、角度センサ37の絶対関節角度情報を用いて、エンコーダ36の回転情報を補正することができる。角度センサ57は、同様に、絶対関節角度情報に基づいてアーム4の姿勢及び動きを検出する。角度センサ77は、絶対関節角度情報に基づいてアーム6の姿勢及び動きを検出する。
角度センサ37、57、77としては、例えば、ホール素子や磁気抵抗素子とNS2極着磁の回転磁石とを用いた磁気式センサや、可変抵抗器の原理を用いたポテンショメータなどを使用することができる。
次に、図9および図10(a)(b)を参照しながら、マニピュレータ10の退避動作について説明する。
制御装置22は、入力部21からの操作指令に応じて、アクチュエータ31、51、71を駆動させると共に、障害物9と接触した可動部材(ハンド2またはアーム4、6)の検知情報を衝突検知部24から取得する。制御装置22は、この検知情報から障害物9と可動部材が衝突したことを検知した場合には、衝突した可動部材の検知情報、関節部50、70の駆動情報などに基づき、障害物9から可動部材を退避させる動作を開始する。すなわち、障害物9から可動部材を退避させ、衝突による衝撃力を緩和するための制御情報を生成し、この制御情報によりアクチュエータ31、51、71を駆動させ、関節部30、50、70を回動制御させる。
図10(a)に示すように、マニピュレータ10は、入力部21からの操作指令に応じて、アクチュエータ31、51、71を駆動させる。例えば、マニピュレータ10は、アクチュエータ31を停止させ、切替部33、53、73を作動させると共に、アクチュエータ51、71を駆動させる。これにより、例えば、アーム4は関節部50を回転中心としてA方向に回動し、アーム6は関節部70を回転中心としてA方向に回動する。
そして、障害物9とアーム4とが接触した場合には、接触センサ41が作動し、衝突検知部24は、アーム4と障害物9との衝突を検知して制御装置22に検知情報を出力する。制御装置22は、この検知情報に基づいて、アーム4が障害物9から退避するように、切替部53、73を設定すると共に、アクチュエータ51、71を制御する。
具体的には、制御装置22は、アーム4と障害物9との衝突を検知した後、切替部53を「作動」から「非作動」に切り替えると共に、アクチュエータ71の駆動力を上げ、アーム6をA方向に加速回動させる。すなわち、マニピュレータ10は、関節部50を外力に対して回動自在(フリー)にした状態で、アーム6を障害物9に対して衝突方向(A方向)に加速回動させる。
図10(b)に示すように、関節部70を回転中心としてアーム6をA方向に加速回動させると、関節部50が外力に対して回動自在(フリー)な状態になっているため、アーム6の加速に伴ってアーム4に作用する慣性力が反力となって作用する。これにより、アーム4は、関節部50を回転中心として障害物9から離れる方向(B方向)に回動する。したがって、アーム6を障害物9に対して衝突方向に加速回動させたにもかかわらず、アーム4の重心には慣性による障害物退避方向への反力が作用する為、衝突したときのアーム4の姿勢がC方向に変化する。
この結果、マニピュレータ10は、障害物9からアーム4を退避させることができる。同様に、制御装置22は、接触センサ61が作動し、衝突検知部24がアーム6と障害物9との衝突を検知した場合には、障害物9からアーム6が退避するようにアクチュエータ51、71を駆動させる。
以上述べたように、本実施形態2におけるマニピュレータ10によれば、実施形態1同様に、慣性による反力を利用してアーム4を障害物9から退避させることができるので、アームが障害物に衝突した場合であっても、衝突による衝撃力を緩和することができる。
なお、接触センサ41、61が接触を感知していない状態(すなわち、アーム4およびアーム6がいずれも障害物9と衝突していない状態)は、衝突検知部24は、制御装置22に対して検知情報を出力しない。このときには、制御装置22は、切替部53、73を作動させ、クラッチ部52、72を連結させる。これにより、マニピュレータ10は、入力部21からの操作指令に応じて、アーム4およびアーム6を所定の位置に移動することができる。
また、衝突検知部24から検知情報が出力されると、CPUは、ハードウェア割り込みにより検知情報を受け付け、回避動作を行うためのプログラムを実行する。これにより、制御装置22は、衝突があった場合の応答速度を高めることができる。
また、マニピュレータ10は、衝突したときにモータ34の回動方向を逆方向に変更させる。したがって、例えば、衝突した障害物9からアーム4を回避させる場合でも、慣性による反力を併用利用してアーム4を障害物9から回避させることができるため、より迅速に障害物から回避させることができる。
なお、マニピュレータ10は、衝突監視部23と衝突検知部24とを併用し、衝突監視部23から得られる監視情報と衝突検知部24から得られる検知情報とを利用するようにしてもよい。これにより、衝突した場合であっても、衝突してからの衝撃力を緩和する動作に加え、衝突前に、監視情報を使って衝突回避方向への動作を行うことができる。
また、図11(a)に示すように、可動部材と障害物9との衝突が検知されたときに、移動部13を加速して移動させるようにしてもよい。すなわち、アーム4の重心位置4aが、関節部50に対して根元側(X−X軸より機構部81の側)にある状況において、衝突検知部24がアーム4と障害物9との衝突を検知した場合、マニピュレータ10は、切替部53、73を非作動にし、2つの関節部50、70を外力に対して回動自在(フリー)な状態にすると共に、障害物9に対して移動部13を衝突方向に加速させる。これにより、図11(b)に示すように、アーム4を障害物9から退避させることができるので、衝突による衝撃力を緩和することができる。
また、制御装置22が、複数の関節部30、50、70の動作を協調させる協調プログラムを備え、このプログラムを実行することにより、関節部30、50、70を協調して動作させるようにしてもよい。これにより、衝突回避動作、衝撃力緩和動作の効果を高めることができる。
なお、本実施の形態2においては、制御装置22は、エンコーダ36の回転情報と減速機38の減速比とに基づいて、ハンド2、アーム4およびアーム6の位置および姿勢を検出し、これらの動作を制御するようにしたが、エンコーダ36を設けずに、角度センサ37、57、77の絶対関節角度情報のみを用いて、ハンド2、アーム4及およびアーム6の位置及び姿勢を検出して、ハンド2等の動作を制御するようにしてもよい。この構成によれば、クラッチ部32、52、72を非連結にした後、再度クラッチ部32、52、72を連結した場合も、角度情報を補正せずに制御を行うことができる。
本発明によれば、マニピュレータを制御することができ、特に、障害物との衝突の恐れのある状況で使用されるマニピュレータおよび制御方法などに有用である。

Claims (12)

  1. 第1可動部材と、
    第2可動部材と、
    保持部と、
    前記第1可動部材と前記第2可動部材とを回動可能に連結する第1関節部と、
    前記第2可動部材と前記保持部とを回動可能に連結する第2関節部と、
    前記第1関節部を駆動可能な第1関節駆動部と、
    前記第2関節部を駆動可能な第2関節駆動部と、
    前記第1可動部材および前記第2可動部材のうち、障害物との衝突可能性又は衝突が検知された一方の可動部材を特定する部材特定部と、
    前記部材特定部によって特定された前記一方の可動部材を前記障害物から離れる方向に回動させると共に、他方の可動部材を前記障害物に近づく方向に回動させるように、前記第1関節駆動部及び前記第2関節駆動部を制御する制御装置と、を備えているマニピュレータ。
  2. 前記制御装置は、前記部材特定部によって特定された前記一方の可動部材と前記障害物との位置関係を表す位置関係情報と、前記第1可動部材と前記第2可動部材とがなす角度を表す角度情報と、前記他方の可動部材の回動方向を表す回動方向情報とに基づいて、前記他方の可動部材の回動を加速させる否かの判断をする加速判断部を備える請求項1に記載のマニピュレータ。
  3. 前記加速判断部は、前記位置関係情報、前記角度情報及び前記回動方向情報に基づき、前記他方の可動部材の回動の加速によって前記一方の可動部材に生ずる反力の方向とは逆の方向に前記障害物がある場合には前記他方の可動部材の回動を加速させると判断し、前記反力の方向に前記障害物がある場合には前記他方の可動部材の回動を加速させないと判断する請求項2に記載のマニピュレータ。
  4. 前記第1関節部の回動中心回りに前記他方の可動部材の回動する方向を正として、前記第2可動部材に対して前記第1可動部材がなす角度をθとし、
    前記一方の可動部材が前記第1可動部材であり、前記他方の可動部材が前記回動方向に回動する場合において、
    前記加速判断部は、
    0°<θ<90°又は270°<θ<360°の条件が成立し、前記角度θが小さくなる方向に前記障害物がある場合には、前記他方の可動部材の回動を加速すると判断し、
    0°<θ<90°又は270°<θ<360°の条件が成立し、前記角度θが大きくなる方向に前記障害物がある場合には、前記他方の可動部材の回動を加速しないと判断し、
    90°<θ<180°又は180°<θ<270°の条件が成立し、前記角度θが大きくなる方向に前記障害物がある場合には、前記他方の可動部材の回動を加速すると判断し、
    90°<θ<180°又は180°<θ<270°の条件が成立し、前記角度θが小さくなる方向に前記障害物がある場合には、前記他方の可動部材の回動を加速しないと判断する請求項3に記載のマニピュレータ。
  5. 前記保持部に備えられた移動部は、前記第2可動部材を保持すると共に移動駆動部によって移動可能に構成されており、
    前記制御装置は、
    前記一方の駆動部材が前記第1可動部材の場合には、前記移動部を前記障害物に近づく方向に移動させるように、前記移動駆動部を制御する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のマニピュレータ。
  6. 前記部材特定部は、少なくとも2つの撮影部によって撮影して得た撮影画像から前記障害物の位置を導出し、前記第1可動部材および前記第2可動部材のうち、前記障害物との衝突可能性又は衝突が検知された一方の可動部材を特定する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のマニピュレータ。
  7. 第1可動部材と、
    第2可動部材と、
    前記第1可動部材と前記第2可動部材とを回動可能に連結する第1関節部と、
    移動駆動部を有する移動部と、
    前記第2可動部材と前記移動部とを回動可能に連結する第3関節部と、
    前記第1関節部を駆動可能な第1関節駆動部と、
    前記第3関節部を駆動可能な第3関節駆動部と、
    前記第1可動部材および前記第2可動部材のうち、障害物との衝突可能性又は衝突が検知された一方の可動部材を特定する部材特定部と、
    前記部材特定部によって特定された一方の可動部材を前記障害物から離れる方向に回動させると共に、前記一方の可動部材が前記第1可動部材の場合には、前記移動部を前記障害物に近づく方向に移動させるように、前記第1関節駆動部、前記第3関節駆動部及び前記移動駆動部を制御する制御装置と、を備えているマニピュレータ。
  8. 前記制御装置は、前記部材特定部によって特定された前記一方の可動部材と前記障害物との位置関係を表す位置関係情報と、前記第1可動部材と前記第2可動部材とがなす角度を表す角度情報とに基づいて、前記移動部を加速させるか否かの判断をする加速判断部を備える請求項7に記載のマニピュレータ。
  9. 前記加速判断部は、前記位置関係情報及び前記角度情報に基づき、前記移動部の加速によって前記一方の可動部材の重心に生ずる反力の方向とは逆の方向に前記障害物がある場合には前記移動部を加速させると判断し、前記反力の方向に前記障害物がある場合には前記移動部を加速させないと判断する請求項8に記載のマニピュレータ。
  10. 第1可動部材と、第2可動部材と、保持部と、前記第1可動部材と前記第2可動部材とを回動可能に連結する第1関節部と、前記第2可動部材と前記保持部とを回動可能に連結する第2関節部と、前記第1関節部を駆動可能な第1関節駆動部と、前記第2関節部を駆動可能な第2関節駆動部と、を備えたマニピュレータの制御方法であって、
    前記第1可動部材および前記第2可動部材のうち、障害物との衝突可能性又は衝突が検知された一方の可動部材を特定する部材特定ステップと、
    前記部材特定ステップにおいて特定された一方の可動部材を前記障害物から離れる方向に回動させると共に、他方の可動部材を前記障害物に近づく方向に回動させるように、前記第1関節駆動部及び前記第2関節駆動部を制御する制御ステップと、が含まれているマニピュレータの制御方法。
  11. 前記制御ステップでは、前記他方の可動部材の回動の加速によって前記一方の可動部材に生ずる反力の方向とは逆の方向に前記障害物がある場合には、前記他方の可動部材を加速すると判断し、前記反力の方向に前記障害物がある場合には、前記他方の可動部材の回動を加速しないと判断する請求項10に記載のマニピュレータの制御方法。
  12. 第1可動部材と、第2可動部材と、移動駆動部を有する移動部と、前記第1可動部材と前記第2可動部材とを回動可能に連結する第1関節部と、前記第2可動部材と前記移動部とを回動可能に連結する第3関節部と、前記第1関節部を駆動可能な第1関節駆動部と、前記第3関節部を駆動可能な第3関節駆動部と、を備えたマニピュレータの制御方法であって、
    前記第1可動部材および前記第2可動部材のうち、障害物との衝突可能性又は衝突が検知された一方の可動部材を特定する部材特定ステップと、
    前記部材特定ステップにおいて特定された一方の可動部材を障害物から離れる方向に回動させると共に、前記一方の可動部材が前記第1可動部材の場合には、前記移動部を前記障害物に近づく方向に移動させるように前記第1関節駆動部、前記第3関節駆動部及び前記移動駆動部を制御する制御ステップと、が含まれているマニピュレータの制御方法。
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