JP5043793B2 - 自動装着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークを真空吸引して搬送し、装着対象部品に装着する際に用いて好適な自動装着装置に関するものである。
各種表面実装部品、ベアチップ等の電子部品を真空吸引して搬送し、プリント基板やガラス基板等の基板の装着面に装着する際に用いられるこの種の自動装着装置は、一般にノズルをホルダーによって摺動自在に保持し、緩衝ばねによってノズルをホルダーから突出する方向に付勢しておき、電子部品の装着時に電子部品が基板の装着面に当接したときの衝撃を緩衝ばねの弾性変形によって緩衝することにより、電子部品やノズルの破損等を防止するようにしている(例えば、特許文献1〜3参照)。
緩衝ばねは、ノズルに対する反力(付勢力)が強すぎると、電子部品を基板に当接させたときの衝撃吸収効果が小さくなるため、電子部品が位置ずれしたり、変形したりし、最悪の場合は破損するおそれがある。反対に弱すぎると電子部品の真空吸引時にノズル自体が電子部品とともに吸引されてしまうため、ノズルの位置が大きく変化する(高くなる)。そして、この状態でノズルを下降させて電子部品を基板に押し付けると、下降量に誤差が生じるため、適正な押圧力で押し付けることができず、装着不良の原因となる。例えば、電子部品をプリント基板上のクリームはんだに載せるときに、押圧力が弱いと、電子部品とプリント基板との間に隙間が生じ、はんだの接続不良が生じる。
特開平7−15178号公報 特開2000−340996号公報 特開2007−27408号公報
ところで、電子部品の微小化や軽量化が進むと、電子部品とノズルとが当接したときの衝撃を緩和するために、ノズルの重量、摺動抵抗、緩衝ばねのばね定数等を小さくするなどの対策を講じた設計が要求される。しかしながら、このような設計においては、電子部品の吸着時にノズルを摺動自在に収納しているホルダー内の真空度が上がりノズルが緩衝ばねに抗して吸い上げられると、ノズルの摺動ストロークによって以下のような問題が生じる。
(1)ノズルの摺動ストロークが長い場合
図9(a)〜(c)は、ノズルの摺動ストロークが比較的長い場合の問題を説明するための図で、1はワークトレー、2はワークとしての電子部品、3はノズル、4は緩衝ばね、5は電子部品2が装着されるプリント基板である。図9(a)において、ノズル3はワーク吸着時にワーク吸着高さまで下降することにより下端が電子部品2の上面に当接し、真空吸引によって電子部品2を吸着保持する。このとき、ノズル3は、真空による吸い上げ力(真空力)とバランスする高さ位置まで持ち上げられる。そして、ノズル3は所定の搬送高さに上昇すると(図9(b))、プリント基板5の上方に移動して停止した後、ワーク搭載高さまで下降して電子部品2をプリント基板5の載置面に当接させて、大気に開放することにより電子部品2の吸着保持を解除する。ノズル3を大気に開放して真空力から解放すると、ノズル3は緩衝ばね4の反力によって押し下げられ、電子部品2をプリント基板5の載置面に強く押し付ける(図9(c))。このため、電子部品2とプリント基板5に強い衝撃が加わり、電子部品2が位置ずれしたり、最悪の場合は電子部品2やノズル3やプリント基板5が破損するといった事故が発生する。
(2)ノズルの摺動ストロークが短い場合
図10(a)〜(d)は、ノズルの摺動ストロークが比較的短い場合の問題を説明するための図で、6はノズル3の上昇ストロークを規定するストッパ、7は異物である。ノズル3はワーク吸着高さまで下降して電子部品2を吸着保持すると(図10(a))、真空力によって持ち上げ、ストッパ6に当接して停止する(図10(b))。そして、ノズル3をワーク搬送高さまで上昇させ(図10(c))、プリント基板5の上方に搬送してノズル3をワーク搭載高さまで下降させる(図10(d))。このとき、プリント基板5の上に異物7が残留していた場合、電子部品2が異物7に衝突すると、その衝撃によりノズル3は上昇しようとする。しかしながら、ノズル3はストッパ6に当接しているため上方に逃げることができず、このため電子部品2やノズル3が大きな衝撃を受け、破損するといった事故が発生する。また、電子部品2をプリント基板5の載置面に当接させたときの衝撃が大きいとノズル3が上昇してストッパ6に当接するため、上記と同様な問題が生じる。
このように、従来装置においては、いずれもノズルの移動ストロークの長短に拘わらずワークやノズルが破損するという問題があった。
本発明は上記した従来の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ワーク吸着時とワーク装着時の衝撃を的確に緩衝することができ、ワークやノズルが大きな衝撃を受けず、破損等の事故を未然に防止し得るようにした自動装着装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、ホルダー内に摺動自在に配設されワークを吸着保持するノズルと、前記ノズルを前記ホルダーから突出する方向に付勢する第1の緩衝ばねと、この第1の緩衝ばねの付勢力を可変設定する第1の緩衝ばね用調整手段とを含み、ワーク吸着時に前記ノズルがワークに当接したときの衝撃を緩和する第1の衝撃緩衝機構と、前記第1の緩衝ばねより大きいばね定数を有する第2の緩衝ばねと、この第2の緩衝ばねの付勢力を可変設定する第2の緩衝ばね用調整手段とを含み、前記ノズルが前記ワークを装着する際に生じる衝撃を緩和する第2の衝撃緩衝機構とを備え、前記第1の緩衝ばね用調整手段が、前記ホルダー内に摺動可能に配設され、前記第1の緩衝ばねの一端が圧接されるばね押さえと、一端が前記ばね押さえに連結され、他端が前記ホルダーから外部に突出する上下動可能な位置調整部材と、この位置調整部材を前記ホルダーに固定する固定手段とを備えているものである。
また、本発明は、上記発明において、前記第2の緩衝ばね用調整手段が、前記ホルダーに固定され前記第2の緩衝ばねの一端が圧接される固定側ばね受け部材と、前記ホルダーに摺動自在に設けられ前記第2の緩衝ばねの他端が圧接される可動側ばね受け部材と、この可動側ばね受け部材を受け止め係止するストッパ部材と、前記ノズルに設けられ前記可動側ばね受け部材とともに前記ノズルの摺動ストロークを規定する部材とを備えているものである。
また、本発明は、上記発明において、前記固定側ばね受け部材および前記ストッパ部材は、固定手段によってホルダーにそれぞれ個々独立に高さ調整可能に固定されているものである。
また、本発明は、上記発明において、前記摺動ストロークを制限する部材がさらにノズルの回転および抜けを防止する機能を備えているものである。
さらに、本発明は、上記発明において、前記ホルダーがスプラインナットを内蔵し、前記ノズルが前記スプラインナットに摺動自在に嵌合するスプライン軸を備えているものである。
本発明においては、ワーク吸着時に第1の衝撃緩衝機構がノズルとワークとの当接による衝撃を緩和するので、ノズルやワークが破損するおそれがない。ワーク装着時においては、第2の衝撃緩衝機構が衝撃を緩和するので、このときもワークやノズルが破損するおそれがなく、ワークの吸着保持と装着を確実に行うことができる自動装着装置を得ることができる。
また、本発明においては、第1の緩衝ばね用調整手段の位置調整部材を上下動させてばね押さえの高さを変更することにより、第1の緩衝ばねのノズルに対する付勢力を自由に調整することができ、これによりワーク吸着時の真空度の上昇にともなうノズルの上昇ストロークを調整することができる。
また、本発明においては、第2の衝撃緩衝機構が第2の緩衝ばねと、この緩衝ばねの各端が圧接される固定側ばね受け部材および可動側ばね受け部材と、前記可動側ばね受け部材を受け止め係止するストッパ部材と、ノズルに設けられ前記可動側ばね受け部材とともにノズルの摺動ストロークを規定する部材とを備えているので、第2の衝撃緩衝機構の構造も簡単で、ワークが装着対象部品または異物に衝突したときの衝撃を緩衝することができる。
また、本発明においては、第2の緩衝ばね用調整手段の固定側ばね受け部材およびストッパ部材の高さを自由に調整することができるため、第2の緩衝ばねの可動側ばね受け部材に対する付勢力とノズルの摺動ストロークを自由に調整することができる。
また、本発明においては、ノズルの上昇を規定する部材がノズルの回転および抜けを防止する機能を備えているので、部品点数を削減することができる。
さらに、スプラインナットとスプライン軸とによってノズルを摺動自在に保持した発明においては、スプラインナットとスプライン軸がノズルの回転を防止するため、別部材からなる回転防止部材を必要としない。
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る自動装着装置の断面図、図2は図1のII−II線断面図、図3は図1のIII −III 線断面図、図4は図1のIV−IV線断面図、図5は図1のA矢視図である。これらの図において、全体を符号10で示す自動装着装置は、ワーク吸着位置Pにおいてワークトレー1内のワークとしての電子部品2を吸着保持してワーク装着位置Rに搬送し、装着対象部品としてのプリント基板5の装着位置に載置するもので、ホルダー11と、このホルダー11に摺動自在に収納されたノズル12と、前記ホルダー11を保持し前記ワーク吸着位置Pおよびワーク装着位置Rとの間を往復移動する図示を省略した駆動装置等を備えている。
前記ホルダー11は、筒状体に形成され、ノズル12を摺動自在に収納する中心孔が真空室13を形成している。真空室13は、ノズル12による電子部品2の吸着保持時に真空排気されるもので、上端側にホルダー11の外周に開口する開口部13aが設けられ、この上端側開口部13aには一端が真空装置15に接続された配管14の他端が配管継手16およびシール部材17を介して接続されている。真空室13の下端は、ホルダー11の下面に開放し、この下端側開口部13bからノズル12の下端部が外部に突出している。
また、前記真空室13の内部には、電子部品2の吸着保持時に前記ノズル12が電子部品2に当接したときの衝撃を緩衝する第1の衝撃緩衝機構26が組み込まれている。この第1の衝撃緩衝機構26は、前記真空室13に摺動自在に嵌挿され前記ノズル12の上方に位置するばね押さえ18と、このばね押さえ18とノズル12との間に弾装された第1の緩衝ばね19とを備えている。ばね押さえ18は、両端開放の筒状体に形成され、外周面に位置調整部材20が突設されている。この位置調整部材20は、ねじ体からなり、ホルダー11の周面に形成した高さ方向に長い長孔21を介してホルダー11の外部に突出し、その突出端部にはナット(固定手段)22がシール部材23およびシールリング24を介して螺合している。したがって、ナット22を緩めて位置調整部材20を長孔21に沿って上下動させると、ばね押さえ18の高さが調整され、これらばね押さえ18、位置調整部材20およびナット22によって第1の衝撃緩衝機構26の第1の緩衝ばね用調整手段30を構成している。なお、シールリング24は止めねじ25(図3)によってホルダー11の外周に固定されている。
前記第1の緩衝ばね19は、比較的小さいばね定数の圧縮コイルばねからなり、前記ばね押さえ18とノズル12との間に弾装されることにより、ノズル12を下方に付勢している。なお、第1の衝撃緩衝機構26は、ワーク吸着時に真空室13内の真空度が高くなったとき、その真空力と、ノズル12自体の重量、摺動抵抗、第1の緩衝ばね19および電子部品2の重量とのバランスによってノズル12の上昇を規制する。
前記ノズル12は、両端開放の筒状体に形成されることにより、中心孔12aが前記真空室13、上側開口部13a、配管継手16の孔16aおよび配管14を介して真空装置15に連通しており、電子部品2の吸着保持時に前記真空装置15の駆動によって所定の真空度に真空引きされるように構成されている。ノズル12の外周面下端部寄りには、回転を防止する部材(回転防止部材)27が突設されている。この回転防止部材27は細いねじからなり、先端部がノズル12の下端部寄りに形成した軸線と直交するねじ孔28に螺合され、頭部側がホルダー11の下端部に形成した縦方向に長い長孔29からホルダー11の外部に突出している。また、回転防止部材27は、先端部に形成された軸線と直交する連通孔31を有し、この連通孔31がノズル12の中心孔12aと連通するように前記ねじ孔28に螺合されている。さらに、回転防止部材27は、前記長孔29に挿通されることにより、ノズル12のホルダー11からの下方への脱落および回転を防止している。なお、回転防止部材27は、ノズル12に対する第1の緩衝ばね19の付勢力によって、前記長孔29の下端側周面29aに押し付けられている。
前記ホルダー11には、さらに第2の衝撃緩衝機構35が配設されている。この第2の衝撃緩衝機構35は、前記回転防止部材27と、第2の緩衝ばね36と、固定側ばね受け部材37と、可動側ばね受部材38およびストッパ部材39等を備えている。また、回転防止部材27と、第2の緩衝ばね36と、固定側ばね受け部材37と、可動側ばね受部材38およびストッパ部材39は、前記第2の緩衝ばね36の付勢力を可変設定する第2の緩衝ばね用調整手段40を構成している。
前記第2の緩衝ばね36は、前記第1の緩衝ばね19より大きいばね定数を有する圧縮コイルばねからなり、ホルダー11の外周に弾装され、固定側ばね受部材37と可動側ばね受部材38との間に弾装されている。
前記固定側ばね受け部材37は、内径がホルダー11の外径と略等しいリングからなり、ホルダー11の外周に摺動可能に嵌装され、止めねじ41によって高さ調整可能に固定されている。前記可動側ばね受け部材38は、同じく内径がホルダー11の外径と略等しいリングからなり、ホルダー11の外周に摺動自在に嵌装され、前記第2の緩衝ばね36によって前記ストッパ部材39の上面に圧接されている。可動側ばね受け部材38と前記回転防止部材27との間には、図5に示すように適宜な隙間Svが設けられている。この隙間Svは、電子部品2の吸着時と装着時にノズル12が上昇したときの移動量(摺動ストローク)を規定している。
前記ストッパ部材39は、両端開放の筒体からなり、ホルダー11の外周面下端部に摺動可能に嵌装され、止めねじ42(図4、5)によって高さ調整可能に固定されており、このストッパ部材39によって前記可動側ばね受け部材38を受け止め係止している。ストッパ部材39の高さを調整すると、前記隙間Sv、言い換えればノズル12の摺動ストロークと可動側ばね受け部材38の高さ位置が調整される。すなわち、ストッパ部材39を下降させると、可動側ばね受け部材38も下降するため、回転防止部材27と可動側ばね受け部材38との間隔が狭くなり、ノズル12の摺動ストローク(Sv値)を小さくすることができる。反対にストッパ部材39の高さを高くすると、可動側ばね受け部材38も上昇するため、回転防止部材27と可動側ばね受け部材38との間隔が広くなり、ノズル12の摺動ストローク(Sv値)を大きくすることができる。ストッパ部材39の周面には、軸線方向全長にわたる縦溝43が形成されており、この縦溝43に回転防止部材27のノズル12から突出する突出端部が挿入されている。なお、回転防止部材27の突出端面には、マイナス溝44が形成されており、このマイナス溝44にドライバーの先端を差し込むと、回転防止部材27をストッパ部材39の外部から回転させることができる。
次に、上記構造からなる自動装着装置10の吸着、装着動作について説明する。
電子部品2の吸着時において、ホルダー11は、ワーク装着位置Pの上方に搬送されると停止し、ワーク吸着高さまで下降することによりノズル12の下端を電子部品2の上面に所定圧で押し付ける。
ノズル12の下端を電子部品2に当接させたときの衝撃は、ノズル12が第1の緩衝ばね19に抗して上昇することにより緩衝され、これにより電子部品2またはノズル12の破損が防止される。第1の緩衝ばね19は、ばね定数が小さくノズル12に対する付勢力が小さいため、ノズル12が電子部品2に当接したとき、ノズル12を上方に逃がし衝撃を確実に緩衝する。したがって、電子部品2やノズル12が破損するおそれはない。
次に、ノズル12を電子部品2に押し付けた状態で真空装置15を駆動してホルダー11の真空室13を所定の真空度にし、電子部品2をノズル12の下端に吸着保持させる。
ノズル12が電子部品2を完全に吸着保持すると、ノズル12は真空室13内の真空度が高くなることによって上昇する。このときのノズル12の上昇高さは、第1の緩衝ばね19の重量、ノズル12の重量、摺動抵抗および電子部品2の重量が吸着時の真空力とバランスする高さで、好ましくは回転防止部材27が可動側ばね受け部材38に当接するまでの高さとされる。この吸引力によるノズル12の上昇高さは、ばね押さえ18を上下移動させて第1の緩衝ばね19の付勢力を変えることにより、容易に調整することができる。この場合、第2の緩衝ばね36によって可動側ばね受け部材38を下方に付勢しているので、真空度による吸引力によってノズル12が上昇し回転防止部材27が可動側ばね受け部材38の下面に当接しても、可動側ばね受け部材38は上昇することはない。これにより、真空室13内の真空度を高く設定することができる。また、真空度が高ければ、電子部品2の吸着保持も確実であり、搬送中に落下するおそれもない。
ホルダー11はノズル12が電子部品2を吸着保持した後、元の高さ位置まで上昇してワーク装着位置Rの上方に移動し停止する。そして、ワーク装着高さまで下降してノズル12に吸着保持されている電子部品2をワーク装着位置Rに搬送されたプリント基板5の上面に押し付ける。
電子部品2をプリント基板5の上面に当接させ、所定圧で押し付けたときの衝撃は、第1の衝撃緩衝機構26または第1、第2の衝撃緩衝機構26、35によって緩衝することができる。すなわち、衝撃力が比較的小さい場合は、ノズル12の上昇ストロークが短く、回転防止部材27が可動側ばね受部材38に当接しないため、上記したワーク吸着時と同様に、第1の緩衝ばね19の圧縮変形のみによって衝撃を緩衝する。一方、衝撃力が大きい場合は、回転防止部材27が上昇して可動側ばね受け部材38の下面に当接すると、これを第2の緩衝ばね36に抗して押し上げる。したがって、第1の緩衝ばね19に加えて第2の緩衝ばね36も圧縮変形して衝撃を緩衝する。それ故、電子部品2またはノズル12が破損するおそれはない。
また、ワーク装着時において、ホルダー11の下方にプリント基板5以外の部品が不慮に残留または放置されている場合を想定する。その場合、ノズル12の下降にともない電子部品2がプリント基板5以外の部品に衝突すると、電子部品2およびノズル12は大きな衝撃を受ける。このときもノズル12が上昇すると、回転防止部材27が可動側ばね受け部材38に当接し、第1、第2の緩衝ばね19、36に抗して押し上げるため、第1、第2の衝撃緩衝機構26、35が衝撃を緩衝する。したがって、電子部品2がプリント基板5以外の部品に当たった場合も、電子部品2またはノズル12が破損するようなことはない。
また、第1、第2の緩衝ばね19、36は、それぞれのばね定数や自然長の異なるものと交換することにより大きく変更することが可能であるが、本発明においてはばね押さえ18、固定側ばね受け部材37の固定位置を変更することにより、第1、第2の緩衝ばね19、36の反力を広い範囲で調整することができる。
さらに、本発明においては上記した通りストッパ部材39を高さ調整することにより、ワーク吸着時に真空力によりノズル12が持ち上げられる量(摺動ストロークSv値)を容易に調整することが可能である。
図6は本発明の他の実施の形態を示す正面図、図7は断面図、図8は図7のVIII−VIII線断面図である。なお、上記した実施の形態と同一構成部品、部分については同一符号をもって示し、その説明を適宜省略する。本実施の形態は、ノズル12の上下摺動機構を中空スプラインによって構成した例を示している。このため、ホルダー11の真空室13内に設けたスプラインナット50と、ノズル12に設けられ前記スプラインナット50に摺動自在に嵌挿された中空のスプライン軸51とで中空スプラインを形成し、これによってノズル12の回転を防止している。スプラインナット50は、止めねじ52によって真空室13内に固定されている。ホルダー11の下端開口部11bには、スプラインナット50の落下を防止するリング状の抜け防止部材53がボルト54によって固定されている。
さらにホルダー11には、外筒体55が取付けられている。外筒体55は、上端側の大径筒部55Aと、下端側の小径筒部55Bとからなり、大径筒部55Aがホルダー11の外周面下端部に嵌合され止めねじ56によって固定されている。小径筒部55Bにはノズル12の下端部が遊挿され、樹脂製ノズル体12Bが下方に突出している。また、小径筒部55Bの外周には、第2の衝撃緩衝機構35を構成する第2の緩衝ばね36と、固定側ばね受け部材37と、可動側ばね受け部材38およびストッパ部材39が設けられ、このストッパ部材39に対応してピン(部材)57がノズル12の外周面下端部寄りに突設されている。第2の緩衝ばね36は、固定側ばね受け部材37と可動側ばね受部材38との間に弾装され、可動側ばね受け部材38をストッパ部材39に圧接している。固定側ばね受け部材37とストッパ部材39は、止めねじ41、42によって小径筒部55Bにそれぞれ高さ調整可能に固定されている。可動側ばね受け部材38の下面と前記ピン57との間には、適宜な隙間Svが設定されており、これによりノズル2の上昇を制限している。
ノズル12は、金属製のノズル本体12Aと、このノズル本体12Aの上端に連接された前記スプライン軸51と、前記ノズル本体12Aの下端に連接された樹脂製ノズル体12Bとで構成されている。
このような構造からなる自動装着装置においては、スプラインナット50とスプライン軸51とによってノズル12を摺動自在かつ回転を防止して保持しているので、市販の中空スプラインを使用することができ、ノズル12を円滑に摺動させることができる。
なお、上記実施の形態においては、電子部品2をプリント基板5に装着する際に用いられる自動装着装置に適用したが、本発明はこれに何ら特定されるものではなく、電子部品以外の物品にも適用することが可能である。
本発明に係る自動装着装置の断面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII −III 線断面図である。 図1のIV−IV線断面図である。 図1のA矢視図である。 本発明の他の実施の形態を示す正面図である。 断面図である。 図7のVIII−VIII線断面図である。 (a)〜(c)はノズルの摺動ストロークが長い場合の問題を説明するための図である。 (a)〜(d)はノズルの摺動ストロークが短い場合の問題を説明するための図である。
符号の説明
2…電子部品、5…プリント基板、10…自動装着装置、11…ホルダー、12…ノズル、13…真空室、18…ばね押さえ、19…第1の緩衝ばね、20…位置調整部材、21…シール部材、22…ナット、26…第1の衝撃緩衝機構、27…回転防止部材、30…第1の緩衝ばね用調整手段、35…第2の衝撃緩衝機構、36…第2の緩衝ばね、37…固定側ばね受部材、38…可動側ばね受部材、39…ストッパ部材、40…第2の緩衝ばね用調整手段、50…スプラインナット、51…スプライン軸。

Claims (5)

  1. ホルダー内に摺動自在に配設されワークを吸着保持するノズルと、
    前記ノズルを前記ホルダーから突出する方向に付勢する第1の緩衝ばねと、この第1の緩衝ばねの付勢力を可変設定する第1の緩衝ばね用調整手段とを含み、ワーク吸着時に前記ノズルがワークに当接したときの衝撃を緩和する第1の衝撃緩衝機構と、
    前記第1の緩衝ばねより大きいばね定数を有する第2の緩衝ばねと、この第2の緩衝ばねの付勢力を可変設定する第2の緩衝ばね用調整手段とを含み、前記ノズルが前記ワークを装着する際に生じる衝撃を緩和する第2の衝撃緩衝機構と、
    を備え
    前記第1の緩衝ばね用調整手段は、前記ホルダー内に摺動可能に配設され、前記第1の緩衝ばねの一端が圧接されるばね押さえと、一端が前記ばね押さえに連結され、他端が前記ホルダーから外部に突出する上下動可能な位置調整部材と、この位置調整部材を前記ホルダーに固定する固定手段とを備えていることを特徴とする自動装着装置。
  2. 請求項1記載の自動装着装置において、
    前記第2の緩衝ばね用調整手段は、前記ホルダーに固定され前記第2の緩衝ばねの一端が圧接される固定側ばね受け部材と、前記ホルダーに摺動自在に設けられ前記第2の緩衝ばねの他端が圧接される可動側ばね受け部材と、この可動側ばね受け部材を受け止め係止するストッパ部材と、前記ノズルに設けられ前記可動側ばね受け部材とともに前記ノズルの摺動ストロークを規定する部材とを備えていることを特徴とする自動装着装置。
  3. 請求項記載の自動装着装置において、
    前記固定側ばね受け部材および前記ストッパ部材は、固定手段によってホルダーにそれぞれ個々独立に高さ調整可能に固定されていることを特徴とする自動装着装置。
  4. 請求項または記載の自動装着装置において、
    前記摺動ストロークを制限する部材は、さらにノズルの回転および抜けを防止する機能を備えていることを特徴とする自動装着装置。
  5. 請求項1記載の自動装着装置において、
    前記ホルダーはスプラインナットを内蔵し、前記ノズルは前記スプラインナットに摺動自在に嵌合するスプライン軸を備えていることを特徴とする自動装着装置。
JP2008253829A 2008-09-30 2008-09-30 自動装着装置 Active JP5043793B2 (ja)

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