JP2002018758A - 部品吸着装置 - Google Patents

部品吸着装置

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JP2002018758A
JP2002018758A JP2000206572A JP2000206572A JP2002018758A JP 2002018758 A JP2002018758 A JP 2002018758A JP 2000206572 A JP2000206572 A JP 2000206572A JP 2000206572 A JP2000206572 A JP 2000206572A JP 2002018758 A JP2002018758 A JP 2002018758A
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nozzle
elastic body
component
operating
operating portion
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JP2000206572A
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Akinori Waki
昭則 脇
Toshihiko Miyata
俊彦 宮田
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】部品吸着時には低負荷による吸着を行い、実装
時にはそれより大きな荷重を付加できる部品吸着装置を
提供する。 【解決手段】部品Wを真空吸着するノズル13と、ノズ
ル13を上下方向に相対移動可能に支持し、上下に昇降
駆動される作動部10とを備えた部品吸着装置であっ
て、作動部10とノズル13との間に、ノズル13を作
動部10に対して相対的に上方へ付勢する荷重軽減用バ
ネ17と、ノズル13を作動部10に対して相対的に下
方へ付勢する荷重付加用バネ22とを設ける。荷重軽減
用バネ17のノズル13に対する付勢力の作用範囲を、
荷重付加用バネ22のノズル13に対する付勢力の作用
範囲に比べて、ノズル13の可動範囲の下方に位置させ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品の実装や組立
を行うのに使用される部品吸着装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、小型の電子部品を回路基板に自動
実装する際に、実装機が広く用いられている。実装機
は、部品を真空吸着するノズルと、このノズルを上下方
向に相対移動可能に支持する作動部とを備えており、作
動部をボイスコイルモータ、シリンダ、カム機構などを
用いて上下に移動させることで、ノズルを部品に接触さ
せ、部品の吸着あるいは実装を行うようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、従来の部品吸
着装置では、作動部とノズルとの間に、作動部が上下に
移動した時にノズルが動かないようにするためばねが介
装されており、ばねによってノズルは作動部に対して下
方へ押し付けられいる。そのため、ノズルが部品に接触
する際、または部品を吸着したノズルが対象物(回路基
板など)に接触する際に発生する衝撃荷重は、ノズルの
重量とばねによる荷重とが加算されて作用し、部品に対
する荷重が過大となり、小型/薄型の部品では、部品の
割れ,欠けなどが発生する。特に、粘着シート上にある
部品を吸着する場合には、吸着時の押圧荷重が大きい
と、部品が粘着シートに再粘着され、ピックアップミス
につながる。逆に、ノズルの重量およびばね荷重を最小
にし、部品への荷重を最小にすれば、部品吸着時の問題
は解消されるが、実装時の荷重が低くなり過ぎ、実装信
頼性が低下する。通常、実装時には吸着時の数倍の荷重
を必要とする。このように、取り扱う部品の特性、吸着
条件、実装条件により、吸着時および実装時にノズルが
部品に与える荷重を可変させる必要がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、部品吸着時には
低負荷による吸着を行い、実装時にはそれより大きな荷
重を付加できる部品吸着装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1ま
たは4に記載の発明によって達成される。すなわち、請
求項1に係る発明は、部品を真空吸着するノズルと、こ
のノズルを上下方向に相対移動可能に支持し、上下に昇
降駆動される作動部とを備えた部品吸着装置において、
上記作動部とノズルとの間に、上記ノズルを作動部に対
して相対的に上方へ付勢する第1の弾性体と、上記ノズ
ルを作動部に対して相対的に下方へ付勢する第2の弾性
体とを設け、上記第1の弾性体の上記ノズルに対する付
勢力の作用範囲を、第2の弾性体の上記ノズルに対する
付勢力の作用範囲に比べて、上記ノズルの可動範囲の下
方に位置させたことを特徴とする部品吸着装置である。
また、請求項4に係る発明は、部品を真空吸着するノズ
ルと、このノズルを上下方向に相対移動可能に支持し、
上下に昇降駆動される作動部とを備えた部品吸着装置に
おいて、上記作動部とノズルとの間に、上記ノズルを作
動部に対して相対的に上方へ付勢する第1の弾性体と、
上記ノズルを作動部に対して相対的に下方へ付勢する第
2の弾性体とを設けるとともに、第2の弾性体を上記ノ
ズルに対して付勢力を作用させる作用状態と、作用させ
ない非作用状態とに切り替える切替手段を設け、上記切
替手段を第2の弾性体の非作用状態としたとき、作動部
の降下に伴って上記ノズルに第1の弾性体の付勢力のみ
が作用するようにし、上記切替手段を第2の弾性体の作
用状態としたとき、作動部の降下に伴って上記ノズルに
第1の弾性体と第2の弾性体の付勢力が相反方向に作用
するようにしたことを特徴とする部品吸着装置である。
【0006】図1は請求項1に係る発明の作動原理を示
す。図1の(a)のように、作動部Aを降下させると、
ノズルBが部品Wに接触し、ノズルBが作動部Aに対し
て相対的に上方へ移動する。このノズルBの可動範囲で
は、第1の弾性体Cの付勢力F2のみがノズルBに対し
て上方へ作用するので、ノズルの自重F1が第1の弾性
体Cの付勢力F2によって軽減され、ノズルBを部品W
に対して低荷重で接触させることができる。このときの
荷重Faは、 Fa=F1−F2 である。図1の(b)のように、作動部Aをさらに降下
させると、ノズルBは作動部Aに対して相対的にさらに
上方へ移動し、ノズルBは第1の弾性体Cから離れ、第
2の弾性体Dと接触する。このノズルBの可動範囲で
は、第1の弾性体Cの付勢力F2が減少または0とな
り、代わって第2の弾性体Dの付勢力F3がノズルBに
対して下方へ作用する。そのため、ノズルBの自重F1
に第2の弾性体Dの付勢力F3が加算され、強い押圧力
によってノズルを部品に押しつけることができる。この
ときの荷重Fbは、 Fb=F1+F3 である。このように作動部Aの降下量によって、ノズル
Bから部品Wにかかる荷重を段階的に可変することがで
きる。
【0007】請求項2のように、ノズルの重量を第1の
弾性体が発生する最大付勢力と同等またはそれより大き
くするのが望ましい。これにより、ノズルが部品に接触
する瞬間に、部品にはノズルの重量から第1の弾性体の
付勢力を差し引いた力が作用する。そのため、低荷重で
ノズルを部品に接触させることができる。
【0008】請求項3のように、部品吸着時には作動部
を第2の弾性体がノズルに対して付勢力を与えない範囲
で下降させ、部品実装時には作動部を第2の弾性体がノ
ズルに対して付勢力を与える範囲に下降させる作動手段
を備えるのがよい。つまり、部品吸着時には第1の弾性
体の作用によって、ノズルから部品にかかる負荷を軽減
し、部品の割れ、欠けを防止するとともに、部品実装時
には第2の弾性体の作用によって部品にかかる負荷を高
くし、実装信頼性を向上させることができる。
【0009】図2は請求項4に係る発明の作動原理を示
す。図2の(a)のように、切替手段Eによって第2の
弾性体Dを上方位置に保持しておき、第2の弾性体Dを
ノズルBに対して非接触状態(非作用状態)とする。こ
こで作動部Aを降下させると、ノズルBが部品Wに接触
し、ノズルBが作動部Aに対して相対的に上方へ移動す
る。ここでは、第1の弾性体Cの付勢力F2のみがノズ
ルBに対して上方へ作用するので、ノズルの自重F1が
第1の弾性体Cの付勢力F2によって軽減され、ノズル
Bを部品Wに対して低荷重で接触させることができる。
このときの荷重Faは、図1の(a)のFaと同様に、 Fa=F1−F2 である。次に、図2の(b)のように、切替手段Eによ
って第2の弾性体Dを下方位置へ移動させ、ノズルBに
対して接触状態(作用状態)とすると、ノズルBには第
1の弾性体Cの付勢力F2と第2の弾性体Dの付勢力F
3とが相反方向に作用する。そのため、作動部Aを降下
させると、ノズルBから部品Wに対して作用する荷重F
bは次式のようになり、荷重を大きくすることができ
る。 Fb=F1−F2+F3 このように作動部3の降下量はほぼ同じでも、切替手段
Eを切り替えることによって、ノズルBから部品Wに加
える荷重を可変することができる。
【0010】請求項5のように、切替手段を、第2の弾
性体を非作用状態とする上端位置と、第2の弾性体の上
面を押圧して作用状態とする下端位置との間を作動部に
対して相対移動可能な移動部材と、移動部材を上端位置
と下端位置との間で作動部に対して上下に相対移動させ
る手段とを備え、移動部材を上端位置へ移動させること
で、第2の弾性体を非作用状態とし、移動部材を下端位
置へ移動させることで、第2の弾性体の付勢力をノズル
に対して作用状態としてもよい。この場合には、移動部
材を上端位置と下端位置とに移動させることで、第2の
弾性体の付勢力を作用状態と非作用状態とに切り替える
ので、切替動作を確実に行うことができる。
【0011】請求項6のように、作動部は水平方向へ駆
動され、固定部には第1のカム面と第2のカム面とを設
け、作動部には第1のカム面に接触し、作動部の水平移
動に伴って下方へ作動される第1のカムフォロワを設
け、移動部材には第2のカム面に接触し、作動部の水平
移動に伴って下方へ作動される第2のカムフォロワを設
けるのがよい。すなわち、作動部を水平方向に移動させ
るだけで、カム機構の作用により作動部の上下動と、移
動部材の上下動とを同時に行うことができるので、作動
機構を簡素に構成できる。
【0012】
【発明の実施の形態】図3,図4は本発明にかかる部品
吸着装置の第1の実施形態を示す。図3は部品吸着時、
図4は実装時を示す。この部品吸着装置1は、上下方向
に延びるベース板10を備えており、ベース板10は例
えばXYロボットのヘッド部にZ軸昇降機構を介して取
り付けられる。Z軸昇降機構としては、例えばエアシリ
ンダ、ボイスコイルモータ、カム機構などが用いられ、
上下に昇降駆動される。ベース板10の側面にはボール
スライド11を介してノズルホルダ12が上下動自在に
取り付けられている。ノズルホルダ12の下端部にはノ
ズル13が固定され、ノズル13はエアーチューブ14
を介して真空吸引装置(図示せず)と接続されている。
ベース板10の側面に固定された支持台15にはネジ軸
16が垂設されており、このネジ軸16に第1の弾性体
である荷重軽減用バネ17が挿通されている。ネジ軸1
6の下端には、ノズルホルダ12の下限位置を規定する
ストッパ18が固定され、ネジ軸16の途中にはばね受
けを兼ねる調整ネジ19が螺合し、荷重軽減用バネ17
のばね力を調整可能としてある。
【0013】ベース板10の側面には、ガイド具20に
よってネジ軸21が上下動自在にガイドされており、ネ
ジ軸21には第2の弾性体である荷重付加用バネ22が
挿通されている。ネジ軸21の途中には、ばね受けを兼
ねる調整ネジ23が螺合し、荷重付加用バネ22のばね
力を調整可能としてある。
【0014】次に、上記構成よりなる部品吸着装置1の
作動を説明する。部品吸着時には、図3に示すように、
ノズル13が部品Wに接触した後、ベース板10の降下
量を少なくする。すなわち、ノズル13がベース板10
に対して相対的に上方へ移動するが、ノズル13の相対
移動量が少ないので、ノズルホルダ12の上面が荷重付
加用バネ22によって下方へ付勢されたネジ軸21の下
端に接触しない。そのため、荷重軽減用バネ17のばね
力のみがノズル13に対して上方へ作用し、ノズル13
の自重が荷重軽減用バネ17のばね力によって軽減さ
れ、ノズル13を部品Wに対して低荷重で接触させるこ
とができる。
【0015】実装時には、図4に示すように、ノズル1
3が部品Wに接触した後、ベース板10の降下量を大き
くする。すなわち、ベース板10を図3の状態からさら
に降下させると、ノズル13はベース板10に対して相
対的にさらに上方へ移動し、ノズルホルダ12が荷重軽
減用バネ17から離れ、荷重付加用バネ22によって下
方へ付勢されたネジ軸21の下端に接触する。そのた
め、ノズル13には、荷重軽減用バネ17のばね力が作
用せず、代わって荷重付加用バネ22のばね力がノズル
13に対して下方へ作用する。そのため、ノズル13の
自重に荷重付加用バネ22のばね力が加算され、強い押
圧力によって部品Wを回路基板Pなどに押しつけること
ができる。そのため、実装信頼性を向上させることがで
きる。
【0016】図5は、上記部品吸着装置1の下降ストロ
ークと荷重との変化を示す。ベース板10の下降ストロ
ークが0の位置は、ノズル13が部品Wに接触した位置
を示す。ストロークが0〜S1までの範囲は、荷重軽減
用バネ17のばね力だけがノズル13に対して作用して
おり、S1〜S2の範囲は、荷重軽減用バネ17および
荷重付加用バネ22の双方が作用していない。さらに、
S2以後は、荷重付加用バネ22のばね力だけがノズル
13に対して作用している。吸着時には部品Wに加える
荷重を5〜10gf程度とし、実装時には部品Wに加え
る荷重を40〜50gf程度とするのが望ましい。これ
により、部品Wの割れや欠けの発生率をほぼ0%にで
き、ピックアップ不良率を0.2%以下に低減でき、か
つ実装信頼性を高めることができる。そこで、吸着時に
ベース板10の下降ストロークを0〜Saの範囲に制御
すれば、部品Wに加える荷重を5〜10gfの範囲に制
御でき、また実装時にベース板10の下降ストロークを
Sb〜Scの範囲に制御すれば、部品Wに加える荷重を
40〜50gfとすることができる。このように、ベー
ス板10の下降ストロークを制御することにより、ノズ
ル13の部品Wに対する荷重を所望の値に制御すること
ができる。
【0017】図6,図7は本発明にかかる部品吸着装置
の第2の実施形態を示す。図6は部品吸着時、図7は実
装時を示す。この部品吸着装置30は、例えば図8に示
すようなロータリマウンタのヘッド部を構成している。
部品吸着装置30はベース板31を備えており、ベース
板31は回転板32に固定された取付板33にボールス
ライダ34を介して上下動自在に取り付けられており、
取付板33とベース板31との間には、ベース板31を
上方へ付勢するスプリング35が設けられている。この
スプリング35は、ベース板31の上端部に取り付けら
れたカムフォロワ36をカム面37に接触させる機能を
有する。カム面37はロータリマウンタの固定部に設け
られている。そのため、ベース板31を回転板32によ
って水平方向に回転させることにより、カム面37が変
化し、カムフォロワ36を介してベース板31を上下に
昇降させることができる。
【0018】ベース板31の側面にはボールスライド3
8を介してノズルホルダ39が上下動自在に取り付けら
れている。ノズルホルダ39の下端部にはノズル40が
固定され、ノズル40はエアーチューブ41を介して真
空吸引装置(図示せず)と接続されている。ベース板3
1の側面に固定された支持台42にはネジ軸43が垂設
されており、このネジ軸43の下端部に螺着されたナッ
ト44とノズルホルダ39との間に荷重軽減用バネ45
が配置されている。ナット44によって、荷重軽減用バ
ネ45のばね力を調整可能である。
【0019】ベース板31の上部には、上下方向にスラ
イド自在なスライダ46が設けられている。このスライ
ダ46にはカムフォロワ47が取り付けられ、カムフォ
ロワ47はロータリマウンタの固定部に設けられたカム
溝48に係合している。したがって、ベース板31を回
転板32によって水平方向に回転させると、カム溝48
とカムフォロワ47との係合位置が変化し、スライダ4
6をベース板31に対して相対的に上下に移動させるこ
とができる。スライダ46は磁性体によって形成されて
おり、スライダ46の上下面に対向する支持台50の下
面と別の支持台52の上面には、それぞれ永久磁石5
1,53が固定されている。そのため、スライダ46は
永久磁石51によって吸着された上端位置と、永久磁石
53によって吸着された下端位置との2位置に保持可能
である。
【0020】スライダ46にはシャフト54が挿通され
ており、シャフト54のフランジ部54aの下面をつり
下げ支持している。シャフト54には荷重付加用バネ5
5が挿通されており、バネ55の下端は、シャフト54
に螺合した調整ナット56によって受けられている。な
お、シャフト54の下端部は、支持台42によって上下
動自在にガイドされ、上端部は、ベース板31の側面に
固定された支持台50によって上下動自在にガイドされ
ている。
【0021】図8は、上記部品吸着装置30が適用され
る実装機の一例を示す。この実装機は、上面に基板61
を載置し、X,Y方向に移動可能なXYステージ60
と、部品Wを装填した複数のフィーダ63を持ち、部品
吸着位置へ所望のフィーダ63をX方向に移動させる部
品供給装置62と、複数のヘッド部(部品吸着装置)3
0を持ち、吸着位置から実装位置までの間を移動し、部
品Wをフィーダ63から吸着して基板61に実装するロ
ータリーヘッド64とを備える。
【0022】ここで、上記構成よりなる部品吸着装置3
0の作動を説明する。部品吸着時には、ロータリヘッド
64のヘッド部30を部品吸着位置へ回転させることに
より、図6に示すように、カム面37によってカムフォ
ロワ36を介してベース板31が降下する。一方、部品
吸着位置におけるカム溝48は高い位置にあるので、カ
ムフォロワ47も高い位置を維持し、スライダ46は永
久磁石51によって吸着された上端位置にある。そのた
め、シャフト54の下端面はノズルホルダ39と離れて
おり、荷重付加用バネ55のばね力はノズルホルダ39
には作用しない。一方、荷重軽減用バネ45のばね力は
ノズルホルダ39に対して上方へ作用し、ノズル40お
よびノズルホルダ39の自重をキャンセルするので、ノ
ズル40を部品Wに対して低荷重で接触させることがで
きる。
【0023】実装時には、ロータリヘッド64のヘッド
部65を実装位置へ回転させることにより、図7に示す
ように、カム面37によってカムフォロワ36を介して
ベース板31が降下すると共に、実装位置におけるカム
溝48も低い位置へ変化するので、カムフォロワ47も
低い位置へ移動し、スライダ46は永久磁石53によっ
て吸着された下端位置へ移動する。そのため、スライダ
46によって荷重付加用バネ55の上面が下方へ押さ
れ、シャフト54の下端面はノズルホルダ39の上面を
押圧する。つまり、ノズルホルダ39には、荷重軽減用
バネ45のばね力が上方に向かって作用し、荷重付加用
バネ55のばね力が下方に向かって作用することにな
る。ノズル40が上方へ移動するにつれて、荷重軽減用
バネ45のばね力は減少し、荷重付加用バネ55のばね
力は増大する。そのため、ノズル40の自重に両方のバ
ネ45,55のばね力の差分が加算され、強い押圧力に
よって部品Wを基板Pに実装することができる。
【0024】図9は、上記部品吸着装置30の下降スト
ロークと荷重との変化を示す。C1は部品吸着時のスト
ローク−荷重特性であり、C2は実装時のストローク−
荷重特性である。吸着時に部品Wに加える荷重を5〜1
0gfとするには、ベース板31のストロークがS3〜
S5の範囲になるようにし、実装時に部品Wに加える荷
重を40〜50gfとするには、ベース板31のストロ
ークがS4〜S5の範囲になるようにカム面37の高さ
を調整すればよい。
【0025】このように、第2の実施形態では、部品吸
着時と実装時とでベース板31の下降ストロークはほぼ
同等でも、カム溝48によってスライダ46を上端位置
と下端位置とに切り替えることで、部品Wに対する加圧
力を可変することができる。特に、実装時のストローク
量が比較的小さくて済むので、実装時間を短縮できる利
点がある。また、ベース板31を部品吸着位置と実装位
置との間を水平移動させることにより、カム面37およ
びカム溝48を利用して、ベース板31を昇降させると
ともに、スライダ46をベース板31とは独自に昇降さ
せるようにしたので、シリンダやボイスコイルモータな
どの昇降機構を利用した場合に比べて、機構が非常に簡
単になるという利点がある。
【0026】上記実施形態は、本発明のほんの数例を示
すに過ぎない。したがって、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲で種々変更が可能である。図1の(b)では、第1
の弾性体CがノズルBから離れる例を示したが、接触し
ていてもよい。この場合には、部品wに作用する荷重F
bは次式のようになる。 Fb=F1−F2+F3 また、図2の(b)では、第1の弾性体Cと第2の弾性
体Dとが同時にノズルBに接触した例を示したが、切替
手段Eによって第1の弾性体CをノズルBから離すこと
も可能である。その場合には、部品wに作用する荷重F
bは次式のようになる。 Fb=F1+F3 第2の実施形態では、カム面37およびカム溝48を用
いてベース板(作動 部)の水平移動に伴って、ベース
板とスライダとを上下に移動させるようにしたが、他の
公知の昇降機構(例えばエアーシリンダ、ボイスコイル
モータ、直動機構など)を用いてもよいことは勿論であ
る。また、カム溝48に代えてカム面を用いてもよい。
本発明にかかる弾性体としては、コイルばねの他、板ば
ね、皿ばね、弾性ゴムなど、種々の弾性体を使用するこ
とができる。
【0027】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
に記載の発明によれば、作動部とノズルとの間に、ノズ
ルを作動部に対して相対的に上方へ付勢する第1の弾性
体と、ノズルを作動部に対して相対的に下方へ付勢する
第2の弾性体とを設け、第1の弾性体のノズルに対する
付勢力の作用範囲を、第2の弾性体のノズルに対する付
勢力の作用範囲に比べて、ノズルの可動範囲の下方に位
置させたので、作動部の降下ストロークに応じてノズル
の部品に対する荷重を可変できる。したがって、部品吸
着時には低負荷による吸着を行い、実装時には適切な荷
重を付加できる。
【0028】また、請求項4に係る発明によれば、作動
部とノズルとの間に第1の弾性体と第2の弾性体とを設
け、第2の弾性体をノズルに対して付勢力を作用させる
作用状態と作用させない非作用状態とに切り替える切替
手段を設け、切替手段を第2の弾性体の非作用状態とし
たとき、作動部の降下に伴ってノズルに第1の弾性体の
付勢力のみを作用させ、切替手段が第2の弾性体を作用
状態としたとき、作動部の降下に伴ってノズルに第1の
弾性体と第2の弾性体の付勢力を相反方向に作用させた
ので、請求項1と同様に、部品吸着時には低負荷による
吸着を行い、実装時には適切な荷重を付加できる。ま
た、作動部の降下ストローク量を大きく変えずに、切替
手段Eを切り替えることによって、ノズルから部品に加
える荷重を可変することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に係る発明の作動原理を示す
概略図である。
【図2】本発明の請求項4に係る発明の作動原理を示す
概略図である。
【図3】第1の実施形態における部品吸着装置の部品吸
着時の構造図である。
【図4】第1の実施形態における部品吸着装置の実装時
の構造図である。
【図5】第1の実施形態における部品吸着装置のストロ
ーク−荷重特性図である。
【図6】第2の実施形態における部品吸着装置の部品吸
着時の構造図である。
【図7】第2の実施形態における部品吸着装置の実装時
の構造図である。
【図8】第2の実施形態における部品吸着装置が適用さ
れる実装機の一例の平面図である。
【図9】第2の実施形態における部品吸着装置のストロ
ーク−荷重特性図である。
【符号の説明】
W 部品 1,30 部品吸着装置 10,31 ベース板(作動部) 13,40 ノズル 17,45 荷重軽減用バネ(第1の弾性体) 22,55 荷重付加用バネ(第2の弾性体) 36 カムフォロワ 37 カム面 46 スライダ(移動部材) 47 カムフォロワ 48 カム面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】部品を真空吸着するノズルと、このノズル
    を上下方向に相対移動可能に支持し、上下に昇降駆動さ
    れる作動部とを備えた部品吸着装置において、上記作動
    部とノズルとの間に、上記ノズルを作動部に対して相対
    的に上方へ付勢する第1の弾性体と、上記ノズルを作動
    部に対して相対的に下方へ付勢する第2の弾性体とを設
    け、上記第1の弾性体の上記ノズルに対する付勢力の作
    用範囲を、第2の弾性体の上記ノズルに対する付勢力の
    作用範囲に比べて、上記ノズルの可動範囲の下方に位置
    させたことを特徴とする部品吸着装置。
  2. 【請求項2】上記ノズルの重量は第1の弾性体が発生す
    る最大付勢力と同等またはそれより大きいことを特徴と
    する請求項1に記載の部品吸着装置。
  3. 【請求項3】部品吸着時には上記作動部を第2の弾性体
    がノズルに対して付勢力を与えない範囲で下降させ、部
    品実装時には上記作動部を第2の弾性体がノズルに対し
    て付勢力を与える範囲に下降させる作動手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の部品吸着装
    置。
  4. 【請求項4】部品を真空吸着するノズルと、このノズル
    を上下方向に相対移動可能に支持し、上下に昇降駆動さ
    れる作動部とを備えた部品吸着装置において、上記作動
    部とノズルとの間に、上記ノズルを作動部に対して相対
    的に上方へ付勢する第1の弾性体と、上記ノズルを作動
    部に対して相対的に下方へ付勢する第2の弾性体とを設
    けるとともに、第2の弾性体を上記ノズルに対して付勢
    力を作用させる作用状態と、作用させない非作用状態と
    に切り替える切替手段を設け、上記切替手段を第2の弾
    性体の非作用状態としたとき、作動部の降下に伴って上
    記ノズルに第1の弾性体の付勢力のみが作用するように
    し、上記切替手段を第2の弾性体の作用状態としたと
    き、作動部の降下に伴って上記ノズルに第1の弾性体と
    第2の弾性体の付勢力が相反方向に作用するようにした
    ことを特徴とする部品吸着装置。
  5. 【請求項5】上記切替手段は、第2の弾性体を非作用状
    態とする上端位置と、第2の弾性体の上面を押圧して作
    用状態とする下端位置との間を作動部に対して相対移動
    可能な移動部材と、上記移動部材を上端位置と下端位置
    との間で作動部に対して上下に相対移動させる手段とを
    備え、上記移動部材を上端位置へ移動させることで、第
    2の弾性体を非作用状態とし、上記移動部材を下端位置
    へ移動させることで、第2の弾性体の付勢力をノズルに
    対して作用状態とすることを特徴とする請求項4に記載
    の部品吸着装置。
  6. 【請求項6】上記作動部は水平方向へ駆動され、固定部
    には第1のカム面と第2のカム面とが設けられ、上記作
    動部には上記第1のカム面に接触し、作動部の水平移動
    に伴って下方へ作動される第1のカムフォロワが設けら
    れ、上記移動部材には上記第2のカム面に接触し、作動
    部の水平移動に伴って下方へ作動される第2のカムフォ
    ロワが設けられていることを特徴とする請求項5に記載
    の部品吸着装置。
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