JP5043733B2 - 既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法とケーブルテレビジョン共聴施設とテレビジョン共聴施設用増幅器 - Google Patents

既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法とケーブルテレビジョン共聴施設とテレビジョン共聴施設用増幅器 Download PDF

Info

Publication number
JP5043733B2
JP5043733B2 JP2008083257A JP2008083257A JP5043733B2 JP 5043733 B2 JP5043733 B2 JP 5043733B2 JP 2008083257 A JP2008083257 A JP 2008083257A JP 2008083257 A JP2008083257 A JP 2008083257A JP 5043733 B2 JP5043733 B2 JP 5043733B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amplifier
temperature
hearing facility
signal
range
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008083257A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009239628A (ja
Inventor
圭 南
秀隆 荒木
史典 中村
広高 山根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Japan Broadcasting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Broadcasting Corp filed Critical Japan Broadcasting Corp
Priority to JP2008083257A priority Critical patent/JP5043733B2/ja
Publication of JP2009239628A publication Critical patent/JP2009239628A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5043733B2 publication Critical patent/JP5043733B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)

Description

本発明は、既存のアナログ放送用テレビジョン共聴施設を、高度な調整技術を使用せず低コストで地上デジタル放送の受信が可能な施設に改修する既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法とケーブルテレビジョン共聴施設とテレビジョン共聴施設用増幅器に関する。
山間部の難視聴改善用テレビジョン共聴施設や都市部の障害対策テレビジョン共聴施設には、信号伝送帯域が222MHz程度の、同軸ケーブルを使用した小規模CATV共聴システムが広く採用されている。こうしたテレビジョン共聴施設では、放送信号を伝送する同軸ケーブルによる信号減衰を補償するために、中継増幅器が使用される。また、同軸ケーブルは外気温が摂氏1度上下動する毎に0.2%程度信号減衰量が変動することが知られている。この変動を抑えるために、パイロット信号を用いたパイロットAGC方式が採用されている(特許文献1)(特許文献2)。このほかに、外気温の変化により中継増幅器の利得を直接制御するサーマルAGC方式を採用した施設もある(特許文献3)(特許文献4)。
特開2005−33726号公報 特開昭62−38093号公報 特開平6−6776号公報 特許3238947号公報
既知の従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
従来のテレビジョン共聴施設において、アナログ放送から地上デジタル放送への移行計画に伴って、既存のテレビジョン共聴施設を改修して、地上デジタル放送を導入することが検討されている。地上デジタル放送を伝送するには、770MHz程度の信号伝送帯域が要求される。全ての機器を更新し伝送帯域が広くて温度変動の少ない光ファイバを採用すればよいが、これでは多くの設備投資が必要になる。
地上デジタル放送帯域についても、パイロットAGC方式を採用すれば、同軸ケーブルを用いたテレビジョン共聴施設を実現できる。その場合には、信号伝送路上に基準源の信号となるパイロット信号発生器を設け、増幅器内にパイロット信号抽出フィルタとAGC制御部を設ける必要がある。新たなパイロット信号は、451.25MHzに設定する。同軸ケーブルには、周波数が90〜770MHzの間の信号伝送特性が要求される。しかしながら、既設の同軸ケーブルには、こうしたUHF帯域まで伝送特性を保証されてない製品も多い。また、パイロット信号を基準に、HE(ヘッドエンド)増幅器や中継増幅器の利得および周波数特性を制御するためには、設備の更新時に、AGC動作ポイントを最適点にセットするための高度な調整技術が要求される。いずれにしても、改修が要求される多数のテレビジョン共聴施設に対処できる熟練技術者が不足する。
また、パイロットAGC方式では、出力側の信号レベルを一定に保持するように、中継増幅器の利得を制御する。しかし、地上デジタル放送信号は、アナログ放送信号よりも10〜15dB信号レベルが低くなるように、レベル比を設けて運用されている。従来のパイロットAGC方式で、入力側の信号レベルが低下したとき、パイロット信号を基準に出力信号レベルを自動的に上げて一定に保とうとすると、入力信号低下によるC/N(信号対雑音比)の悪化を招くことがある。これでは、有線テレビジョン放送法の規格を満足しなくなる施設も発生する。中継増幅器の利得を直接制御するサーマルAGC方式についても、全く同様の問題がある。
上記の課題を解決するために、本発明は、既存の小規模なアナログテレビジョン共聴施設を低コストで高度な調整技術を使用せずにデジタル化する、既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法とケーブルテレビジョン共聴施設とテレビジョン共聴施設用増幅器を提供することを目的とする。
以下の構成はそれぞれ上記の課題を解決するための手段である。
〈構成1〉
既存テレビジョン共聴施設のアナログ放送受信点に、UHF放送受信部を追加し、このUHF放送受信部には、受信した地上デジタル放送信号を増幅するHE(ヘッドエンド)増幅器を設け、既存のアナログ放送信号に上記増幅後の地上デジタル放送信号を、合波器を用いて合波させ、さらに、この合波器から加入者宅までの同軸ケーブル伝送路中で、既存のアナログ放送信号を増幅するために設けられていた幹線増幅器を、その取り付け位置を変更することなく、新たな幹線増幅器であって、上記既存のアナログ放送信号と上記地上デジタル放送信号の双方を増幅する帯域幅のものに交換し、上記HE増幅器と上記新たな幹線増幅器には、広帯域増幅器と広帯域擬似線路等価減衰器と温度補償回路とが設けられ、上記広帯域増幅器は、入力した放送信号を全周波数範囲について上記同軸ケーブルの伝送ロスを補償する増幅特性を有し、上記温度補償回路は、外気温の変化に応じた制御信号を上記広帯域擬似線路等価減衰器に供給し、上記広帯域擬似線路等価減衰器は、入力した放送信号の全周波数範囲において、減衰特性が同軸ケーブルと等価になるよう設計されており、後続する同軸ケーブルの出力側において、上記アナログ放送信号と上記地上デジタル放送信号のレベルを基準範囲に納めるように、上記温度補償回路の出力する制御信号により、外気温に応じて通過周波数特性を変化させることを特徴とする既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法。
アナログ放送難視聴地域の既存テレビジョン共聴施設で、地上デジタル放送を伝送することができなかった施設を、設備の廃棄を最小限にして、地上デジタル放送に対応できるものに変更することができる。HE増幅器や新たな幹線増幅器では、広帯域擬似線路等価減衰器を用いて、後続する同軸ケーブルの出力側の放送信号レベルを、全周波数帯域に渡って温度補償する。
〈構成2〉
構成1に記載の既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法において、上記広帯域擬似線路等価減衰器の後段に、既存同軸ケーブルの周波数特性を補正して、見かけ上の帯域幅を拡大する周波数帯域補正器を挿入したことを特徴とする既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法。
既設の同軸ケーブルの伝送特性に問題があった場合でも、これを強制的に広帯域化できる。従って、小規模施設については、運用可能なレベルまで救済が可能となる。
〈構成3〉
構成2に記載の既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法において、上記周波数帯域補正器の特性に応じて、当該周波数帯域補正器の出力レベルを一定のレベルに保持するための制御信号を、広帯域擬似線路等価減衰器に送り、広帯域擬似線路等価減衰器における信号減衰量を調整する制御回路を設けたことを特徴とする既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法。
周波数帯域補正器は、後続する同軸ケーブルの特性に応じて差し替えられる。そのとき、所定の制御信号を出力する回路を設けて、広帯域擬似線路等価減衰器の信号減衰量を調整すれば、周波数帯域補正器の出力レベルを一定のレベルに保持できる。
〈構成4〉
構成2または3に記載の既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法において、上記温度補償回路は、標準温度を中心とする下限値と上限値の間の一定の温度範囲を設け、この温度範囲内では、上記制御信号を標準値に固定することを特徴とする既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法。
広帯域擬似線路等価減衰器を、外気温に対して緩やかに応答させて、過剰な応答を抑制することができる。
〈構成5〉
構成2乃至4のいずれかに記載の既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法において、上記温度補償回路は、制限範囲を超える気温もしくは制限範囲を下回る気温が検出されたときは、制御信号を制限範囲の気温が検出されているときの状態に保持することを特徴とする既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法。
温度センサの故障等に対するフェイルセーフ構造を実現できる。
〈構成6〉
構成2乃至5のいずれかに記載の既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法において、幹線増幅器が3段以下の段数だけカスケード接続されたテレビジョン共聴施設に採用することを特徴とする既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法。
アナログ放送受信点が山の上にあり、集落の加入者宅まで同軸ケーブルで放送信号が伝送されるような簡易な難視聴改善用テレビジョン共聴施設を、比較的容易に、地上デジタル放送信号が受信可能なシステムに切り替えることができる。段数が比較的少ないと、パイロットAGCによる帰還制御をしなくても、信号品質を保証できる。
〈構成7〉
既存テレビジョン共聴施設のアナログ放送受信点において、UHF放送受信部と、このUHF放送受信部で受信した地上デジタル放送信号を増幅するHE(ヘッドエンド)増幅器と、既存の上記アナログ放送信号に上記地上デジタル放送信号を合波させる合波器とを備え、上記合波器から加入者宅までの同軸ケーブル伝送路中に、上記既存のアナログ放送信号と上記地上デジタル放送信号の双方を増幅する帯域幅の幹線増幅器を備え、上記HE増幅器と上記幹線増幅器には、広帯域増幅器と広帯域擬似線路等価減衰器と温度補償回路とが設けられ、上記広帯域増幅器は、入力した放送信号を全周波数範囲について同軸ケーブルの伝送ロスを補償する増幅特性を有し、上記温度補償回路は外気温の変化に応じた制御信号を上記広帯域擬似線路等価減衰器に供給し、上記広帯域擬似線路等価減衰器は、入力した放送信号の全周波数範囲において、減衰特性が同軸ケーブルと等価になるよう設計されており、後続する同軸ケーブルの出力側において、上記アナログ放送信号と上記地上デジタル放送信号のレベルを基準範囲に納めるように、上記温度補償回路の出力する制御信号により、外気温に応じて通過周波数特性を変化させる回路であることを特徴とするケーブルテレビジョン共聴施設。
〈構成8〉
構成7に記載のケーブルテレビジョン共聴施設において、上記広帯域擬似線路等価減衰器の後段には、既存同軸ケーブルの周波数特性を補正して、見かけ上の帯域幅を拡大する周波数帯域補正器が挿入されていることを特徴とするケーブルテレビジョン共聴施設。
〈構成9〉
構成8に記載のケーブルテレビジョン共聴施設において、上記周波数帯域補正器の特性に応じて、当該周波数帯域補正器の出力レベルを一定のレベルに保持するための制御信号を、広帯域擬似線路等価減衰器に送り、広帯域擬似線路等価減衰器における信号減衰量を調整する制御回路を設けたことを特徴とするケーブルテレビジョン共聴施設。
〈構成10〉
構成7乃至9のいずれかに記載のケーブルテレビジョン共聴施設において、上記温度補償回路は、標準温度を中心とする下限値と上限値の間の一定の温度範囲を設け、この温度範囲内では、制御信号を標準値に固定することを特徴とするケーブルテレビジョン共聴施設。
〈構成11〉
構成7乃至9のいずれかに記載のケーブルテレビジョン共聴施設において、上記温度補償回路は、制限範囲を超える気温もしくは制限範囲を下回る気温が検出されたときは、制御信号を制限範囲の気温が検出されているときの状態に保持することを特徴とするケーブルテレビジョン共聴施設。
〈構成12〉
広帯域増幅器と広帯域擬似線路等価減衰器と温度補償回路とが設けられ、上記温度補償回路は外気温の変化に応じた制御信号を上記広帯域擬似線路等価減衰器に供給し、上記広帯域擬似線路等価減衰器は、上記広帯域増幅器の出力信号を温度に応じた減衰特性にて調整し、後続する同軸ケーブルの出力側において、上記アナログ放送信号と上記地上デジタル放送信号のレベルを基準範囲に納めるように、上記温度補償回路の出力する制御信号により、外気温に応じて通過周波数特性を変化させる回路であることを特徴とするテレビジョン共聴施設用増幅器。
〈構成13〉
構成12に記載のテレビジョン共聴施設用増幅器において、上記広帯域擬似線路等価減衰器の後段には、既存同軸ケーブルの周波数特性を補正して、見かけ上の帯域幅を拡大する周波数帯域補正器が挿入されていることを特徴とするテレビジョン共聴施設用増幅器。
〈構成14〉
構成13に記載のテレビジョン共聴施設用増幅器において、上記周波数帯域補正器の特性に応じて、当該周波数帯域補正器の出力レベルを一定のレベルに保持するための制御信号を、広帯域擬似線路等価減衰器に送り、広帯域擬似線路等価減衰器における信号減衰量を調整する制御回路を設けたことを特徴とするテレビジョン共聴施設用増幅器。
〈構成15〉
構成12乃至14のいずれかに記載のテレビジョン共聴施設用増幅器において、上記温度補償回路は、標準温度を中心とする下限値と上限値の間の一定の温度範囲で、制御信号を最大値に固定し、制限範囲を下回る気温が検出されたときは制御信号を標準値に固定することを特徴とするテレビジョン共聴施設用増幅器。
〈構成16〉
構成12乃至14のいずれかに記載のテレビジョン共聴施設用増幅器において、上記温度補償回路は、制限範囲を超える気温もしくは制限範囲を下回る気温が検出されたときは、制御信号を制限範囲の気温が検出されているときの状態に保持することを特徴とするテレビジョン共聴施設用増幅器。
以下、本発明の実施の形態を実施例毎に詳細に説明する。
図1は実施例1のケーブルテレビジョン共聴施設のブロック図である。
図1には、アナログ放送難視聴地域に設置されたテレビジョン共聴施設を示す。この施設は、変更前は旧式で、地上デジタル放送を受信することができないものであった。この既存テレビジョン共聴施設を、本発明の方法により地上デジタル放送に対応させた。図1において、左上部分のアナログ放送受信点には、以前から、第1アンテナ12と第1HE(ヘッドエンド)増幅器14とが設けられていた。その出力信号は、同軸ケーブル16を通じて加入者宅26に供給されていた。
このアナログ放送受信点に、UHF放送受信部28を追加した。このUHF放送受信部28には、第2アンテナ30と前置増幅器32とアナログ放送波を減衰させ、デジタル放送波を選択するバンドパスフィルタ34と第2HE増幅器36とが設けられている。第2アンテナ30で受信された地上デジタル放送信号は前置増幅器32で増幅された後、バンドパスフィルタ34でデジタル放送波が選択され第2HE増幅器36に入力される。第2HE増幅器36は、地上デジタル放送信号を増幅する温度補償式の増幅器である。その機能は、後で図2を用いて説明する。第1HE増幅器14の出力する既存のアナログ放送信号と第2HE増幅器36の出力する地上デジタル放送信号とは、合波器38により合波される。
合波器38から加入者宅まで布設された同軸ケーブル16の各所には、幹線増幅器が挿入されている。旧式の幹線増幅器は地上デジタル放送信号を伝送する機能を持たない。そこで、旧式の幹線増幅器を、新たな第1幹線増幅器18と第2幹線増幅器20と第3幹線増幅器22とに置き換える。既存のアナログ放送信号を増幅するために設けられていた幹線増幅器を、その取り付け位置を変更することなく交換する。これにより、布設済みの同軸ケーブルをそのまま生かして、幹線増幅器だけを交換して、最小限のコストで機能アップを図ることができる。第1幹線増幅器18と第2幹線増幅器20と第3幹線増幅器22とは、既存のアナログ放送信号と地上デジタル放送信号の双方を増幅する帯域幅のものである。
実施例では、第2HE増幅器36と第1幹線増幅器18と第2幹線増幅器20と第3幹線増幅器22に、いずれも、帯域幅770MHzの温度補償式の増幅器を使用した。従来は、受信点HE増幅器の出力側で所定の周波数およびレベルのパイロット信号を放送波に付加して同軸ケーブルに供給し、次段の幹線増幅器でパイロット信号を受信して、パイロット信号の減衰量に応じて増幅器の利得を調整し、出力レベルが一定になるように制御していた。また、従来のサーマルAGC方式では、外気温の変化により中継増幅器の出力レベルが一定になるように利得を制御していた。これに対して、本発明で使用する増幅器は、次のような構成を有する。なお、外気温は、例えば、増幅器のケース内面に固定した温度センサにより測定した値である。この温度測定値が、同軸ケーブル16の温度と同等であるとして、以下のような制御をしている。
図2は増幅器の内部回路の実施例を示すブロック図である。
上記の第2HE増幅器36と第1幹線増幅器18と第2幹線増幅器20と第3幹線増幅器22は、いずれも、このブロック図に示すように、広帯域増幅器(第1アンプ42と第2アンプ46)と広帯域擬似線路等価減衰器44と温度補償回路52とを備える。図2に示す例では、入力端子40に、第1アンプ42と広帯域擬似線路等価減衰器44と第2アンプ46と周波数帯域補正器48と出力端子50とが順に接続されている。第1アンプ42は、広帯域擬似線路等価減衰器44に入力する信号のレベルを所定レベルまで引き上げる広帯域増幅器であり、入力した放送信号を全周波数範囲について同軸ケーブルの伝送ロスを補償する増幅特性を有する。第2アンプ46は、周波数帯域補正器48に入力する信号のレベルを所定レベルまで引き上げる同様の広帯域増幅器であり、これも、入力した放送信号を全周波数範囲について同軸ケーブルの伝送ロスを補償する増幅特性を有する。
温度補償回路52は、外気温の変化に応じた制御信号を広帯域擬似線路等価減衰器44に供給する。広帯域擬似線路等価減衰器44は、第1アンプ42の出力信号をほぼフラットに減衰する。この時点で周波数帯域補正器の減衰量を予め見込んだ減衰量を決定する。また広帯域擬似線路等価減衰器44は、温度補償回路52の出力する制御信号により、外気温に応じてケーブル等価変動量を補正し、通過周波数特性(出力レベル)を変化させる。これにより、後続する同軸ケーブル16の出力側(次段増幅器の入力)において、上記アナログ放送信号と上記地上デジタル放送信号のレベルを基準範囲に納めるように動作する。
図3は、広帯域擬似線路等価減衰器44の一例を示す回路図である。
図のように、この回路は放送信号の全周波数範囲にあたる90MHz〜770MHzの間の周波数帯域において同軸ケーブルと等価の減衰を制御できる等価減衰部64とフラットの減衰を制御できるフラット減衰部66の、二つの回路ブロックより構成される。温度補償回路52の出力する制御信号は、PINダイオード65の電流を制御して、等価減衰部64の特性を変化させる。また、周波数帯域補正器48の出力する制御信号は、PINダイオード67の電流を制御して、フラット減衰部66の特性を変化させる。即ち、広帯域擬似線路等価減衰器44は、PINダイオード65、67の電流を制御することでその抵抗値を変化させ、それぞれの減衰部の回路定数を決定して、所定の通過周波数特性を得る。フラット減衰部66は、周波数特性が無いアッテネータである。図2に示したように、直後に第2アンプ46があり、その後に周波数帯域補正器48がある。実施例2で説明するように、フラット減衰部66は、その減衰量を調整して、周波数帯域補正器48の出力レベルを所定レベルに設定している。等価減衰部64の特性は、本発明の特徴とするところであるから図4以下を用いて説明する。
図4のグラフは、外気温に応じた同軸ケーブル通過後(次段増幅器の入力信号)の伝送信号の周波数特性を示す。図の横軸は伝送信号の周波数、縦軸は同軸ケーブル通過後の(次段増幅器の入力)信号レベルを示す。図のAは外気温が低いとき、例えば、摂氏−20度付近のときの次段増幅器の入力信号レベルである。Bは外気温が標準的な例えば、摂氏15度のときの次段増幅器の入力信号レベルである。Cは外気温が摂氏40度のときの次段増幅器の入力信号レベルである。気温が高い程、伝送信号の高域部分の減衰が激しい。実際の運用面において、Bの特性では、地上デジタル放送信号は、アナログ放送信号よりも10〜15dB信号レベルが低くなるように、レベル比が設けられている。同軸ケーブルの入力端から出力端までのシステム性能が維持できる範囲であればよく、レベル比が10〜15dBの範囲が実用範囲である。
図1に示した第1幹線増幅器18から同軸ケーブル16を経て第2幹線増幅器20に放送信号が入力したとき、外気温にかかわらず図4のグラフBに示す特性になるようにする。気温が高いときには、第2幹線増幅器20の入力信号は図4のCに示すように低域のレベルと比較して高域のレベルがより著しく低下する。従って、地上デジタル放送信号とアナログ放送信号のレベル比が実用範囲を超える。このCの特性信号のまま、Cの低域レベルをBのレベルまで引き上げても、地上デジタル放送信号のレベルが不足する。これが、C/N比悪化の原因になる。そこで、第1幹線増幅器18では、レベル比が広がらないように(次段の入力信号レベルが変動しないように)広帯域擬似線路等価減衰器44を制御して、低域よりも高域の信号の減衰を抑え、増幅器の出力レベルを標準時に比較し、低域より高域をより増大させることで対応する。
図5は、実施例の広帯域擬似線路等価減衰器による各温度での信号減衰量を示している。
増幅器の使用可能な環境温度範囲は、摂氏マイナス20度から摂氏プラス40度に設定されている。使用時の最低温度から最高温度までの温度範囲は、60度である。外気温が摂氏マイナス20度から摂氏プラス40度まで上昇すると、標準的なスパン長で、同軸ケーブルの減衰量は1.7/2.8/5.6dB(90/222/770MHz)だけ変動する。そこで、同軸ケーブルによる減衰特性が相殺されるように図3に示したそれぞれの減衰部の回路定数を選定する。
既知のパイロット信号制御や温度制御によれば、図5に示すように、気温が上がれば基準となる周波数について利得を上げ、気温が下がれば基準となる周波数について利得を下げ、入力レベルが変動しても出力レベルが変動しないように一定出力を保つように働く。しかしこのようなパイロット信号による温度制御では入力信号が低下した場合にはC/N比の悪化が発生するが、本発明では、出力レベルを増減させて次段の入力レベルを一定に保つように、広帯域擬似線路等価減衰器44を用いて図4のBに示すように制御をするので、高精度のフィードバック制御無しで、簡易な温度制御でも、十分にC/N比の悪化を防止することができる。
図1に示した共聴設備では、第1幹線増幅器18の入力側で、伝送信号の入力レベルの変動をプラスマイナス2dB以内に十分余裕をもって抑えることができた。第2幹線増幅器20の入力側では、伝送信号の入力レベルの変動が最大でもプラスマイナス4dBに収まる。従って、第2幹線増幅器20の次にもう一段幹線増幅器が設けられているような共聴設備までは、十分実用的な制御ができることが分かった。
また、標準的な共聴設備では、幹線増幅器の間の距離(スパン長)は、ほぼ一定に選定されている。例えば、長年の使用による同軸ケーブルの劣化と放送信号のマージンを考慮して、0.8スパン長のシステムを前提として、各増幅器の設計をするとよい。また、図1の分配器24が接続された第1幹線増幅器(分岐出力)から第3幹線増幅器の間の距離は、同軸ケーブル長が短いから、例えば、0.6スパン長として設計をするとよい。
以上のような制御により、幹線増幅器の間の距離が0.6〜1.2スパン長程度で統一されている共聴設備なら、様々な変動要因があっても、各幹線増幅器の入力端で、アナログ放送信号と地上デジタル放送信号のレベルを基準範囲に納めることができる。即ち、従来の幹線増幅器の位置を変更することなく、そのまま新しい幹線増幅器に置き換えて、それぞれ次段の幹線増幅器の信号入力変動が適正レベルに抑えられるようになり、実用上の運用が可能なレベルが保たれる。例えば、難視聴改善用共聴施設の場合、アナログ放送受信点は山の上にある。集落の加入者宅までは、同軸ケーブル16で放送信号が伝送される。こうしたシステムでは3段以下のカスケード接続された幹線増幅器が採用されており、本発明の実施に好適する。
図6は周波数帯域補正器の機能説明図である。
広帯域擬似線路等価減衰器44の後段に設けた周波数帯域補正器48は、既存同軸ケーブル16の周波数特性を補正して、見かけ上の帯域幅を拡大する機能を持つ。図6の横軸は放送信号の周波数、縦軸は周波数帯域補正器48の出力信号レベルをそれぞれ示す。222MHz用として設計された同軸ケーブル16は、例えば、図の特性PやQのように低域に比べて高域の減衰量が大きい。この周波数帯域補正器48は、低域をより大きく減衰させる機能を持ち、例えば、特性Pの信号を特性Rのように補正する。図の下側に、信号帯域を示した。特性Pの帯域幅はXである。特性Qの帯域幅はYである。特性Rの帯域幅はZである。
即ち、特性Pの入力信号がこの周波数帯域補正器48を通過すると、特性Rとなり、見かけ上の帯域幅がXからZに拡大する。このとき全体の信号レベルが低下するので、広帯域擬似線路等価減衰器44のフラット減衰部66にて調整する。これにより、既設の同軸ケーブル16の周波数特性が770MHz帯域を満足せず現状の規格値から外れていても救済することができる。周波数帯域補正器48は、補正の対象となる同軸ケーブル16専用のプラグイン構造のものが好ましい。図3に示すように、例えば、周波数帯域補正器48は制御回路68とフィルタ69を備える。フィルタ69は、低域ほど減衰量の大きい固定型の帯域フィルタ特性を持つ。しかし、何種類かが用意されており、後続する同軸ケーブルの特性に応じて選択される。このとき、どの特性の周波数帯域補正器48を選択しても、周波数帯域補正器48の特性に応じて、周波数帯域補正器48の出力レベルを一定のレベルに保持しなければならない。制御回路68は、そのための制御信号、例えば、直列接続された抵抗器のタップから得られる電圧信号を広帯域擬似線路等価減衰器44に送る。この制御信号は、広帯域擬似線路等価減衰器44の後段に設けられたフラット減衰部66の信号減衰量を調整する。第2アンプ46は常に一定の増幅率で入力信号を増幅する。従って、周波数帯域補正器48をどの特性のものに交換しても、その特性に応じた制御信号により、テレビジョン共聴施設用増幅器の出力を安定化できる。
図7の(a)と(b)は温度補償回路による制御例説明図である。
例えば、図2において、温度補償回路52は、温度センサ62の出力と比例(または反比例)する制御電圧を生成して広帯域擬似線路等価減衰器44に供給し、広帯域擬似線路等価減衰器44は連続的にその通過信号周波数特性を変化させる構造のものにするとよい。しかし、温度変化に対する同軸ケーブルの特性変化はそれほど激しいものではなくテレビジョン受信機の画質もそれほど大きく影響を受けない。従って、例えば、図7のように、平均気温、例えば、摂氏15度を標準温度とし、これを中心とする下限値と上限値の間の一定の温度範囲で、制御信号(制御電圧でも電流でもよい)を標準値に固定する。この温度範囲は、例えば、下限値が摂氏5度、上限値が摂氏25度とする。この範囲をAGCフリー範囲と呼ぶことにする。
AGCフリー範囲を設けると、簡単な調整で、年間を通して安定したレベルで地上デジタル放送信号を伝送することができる。また、万一、温度補償回路が故障したときには、制限範囲を超える気温が検出されたように動作するおそれがある。そこで、制限範囲を超える気温が検出されたときはAGCフリー範囲で制御されるように、フェイルセーフ仕様にすることが好ましい。これにより、外気温に過度に反応することがなく、システムを安定化できる。図5(a)の例では、AGCフリー範囲よりも低い温度と、AGCフリー範囲よりも高い温度で温度センサ62の出力と比例する制御電圧を広帯域擬似線路等価減衰器44に供給している。図5(b)の例では、AGCフリー範囲よりも低い温度ではAGCフリー範囲よりも1段階だけ低い制御電圧を出力する。AGCフリー範囲よりも高い温度ではAGCフリー範囲よりも1段階だけ高い制御電圧を出力する。
図2に示す回路では、温度センサ62の出力電圧が、ゲート54を通じて温度補償回路52に入力する。不感上限値58と不感下限値60とはAGCフリー範囲の上限温度と下限温度を設定する。この範囲は、例えば可変抵抗器で設定できる。コンパレータ56は、温度センサ62の出力電圧をAGCフリー範囲の上限温度や下限温度と比較する回路である。外気温がAGCフリー範囲の上限温度や下限温度の間にあるときには、ゲート54を閉じる。ゲート54が閉じられると、温度補償回路52は標準値の制御信号(電圧値あるいは電流値)を広帯域擬似線路等価減衰器44に供給する。温度範囲がAGCフリー範囲の上限温度を越えるか下限温度未満になったとき、ゲート54が開いて温度センサ62の出力電圧が温度補償回路52に入力する。温度補償回路52は、外気温に対応する制御信号(電圧値あるいは電流値)を広帯域擬似線路等価減衰器44に対して出力する。また、温度センサ62の出力信号が異常値を示したときは、温度センサ62やその検出回路の故障ということが考えられる。従って、制限範囲を超える気温もしくは制限範囲を下回る気温が検出されたときは、制御信号を制限範囲の気温が検出されているときの状態に保持するように、制御信号を広帯域擬似線路等価減衰器44に供給するとよい。両端の状態に保持してもよいし、標準値に保持してもよい。こうして、上記の制御を実現できる。
上記のような制御では、1スパン分の同軸ケーブルを通じて次の幹線増幅器に入力する伝送信号を実用的な適正レベルに納めることができる。以上説明した方法によれば、既存の小規模なアナログテレビジョン共聴施設の増幅器を、その位置や台数を変更することなく、大規模な変更無しに、地上デジタル放送に対応させことができる。また、温度補償制御によりAGCフリー範囲を設けることができるので、入力信号を過度に低下させることがなく、C/Nの悪化を防ぐことができる。さらに、HE増幅器も中継増幅器も、それぞれ連携を必要とせず、独立に増幅率を制御する温度補償方式を基本にするので、増幅器の構成が簡単で、コストが安く、高度な調整技術も要しない。地上デジタル放送を周波数変換せずに、そのままの周波数で伝送するので、受信機の設定変更が不要で、視聴者が簡単に視聴可能なシステムを実現することができる。
実施例1のケーブルテレビジョン共聴施設を示すブロック図である。 増幅器の内部回路の実施例を示すブロック図である。 広帯域擬似線路等価減衰器の一例を示す回路図である。 外気温に応じた同軸ケーブル通過後の(次段増幅器の入力)伝送信号レベルの周波数特性を示す説明図である。 広帯域擬似線路等価減衰器による各温度での信号減衰量を示す説明図である。 周波数帯域補正器の機能説明図である。 温度補償回路による制御例説明図である。
符号の説明
12 第1アンテナ
14 第1HE増幅器
16 同軸ケーブル
18 第1幹線増幅器
20 第2幹線増幅器
22 第3幹線増幅器
24 分配器
26 加入者宅
28 UHF放送受信部
30 第2アンテナ
32 前置増幅器
34 バンドパスフィルタ
36 第2HE増幅器
38 合波器
40 入力端子
42 第1アンプ
44 広帯域擬似線路等価減衰器
46 第2アンプ
48 周波数帯域補正器
50 出力端子
52 サーマルAGC回路(温度補償回路)
54 ゲート
56 コンパレータ
58 不感上限値
60 不感下限値
62 温度センサ
64 等価減衰部
65 PINダイオード
66 フラット減衰部
67 PINダイオード
68 制御回路
69 フィルタ

Claims (16)

  1. 既存テレビジョン共聴施設のアナログ放送受信点に、UHF放送受信部を追加し、このUHF放送受信部には、受信した地上デジタル放送信号を増幅するHE(ヘッドエンド)増幅器を設け、
    既存のアナログ放送信号に前記増幅後の地上デジタル放送信号を合波器を用いて合波させ、
    さらに、この合波器から加入者宅までの同軸ケーブル伝送路中で、既存のアナログ放送信号を増幅するために設けられていた幹線増幅器を、その取り付け位置を変更することなく、新たな幹線増幅器であって、前記既存のアナログ放送信号と前記地上デジタル放送信号の双方を増幅する帯域幅のものに交換し、
    前記HE増幅器と前記新たな幹線増幅器には、広帯域増幅器と広帯域擬似線路等価減衰器と温度補償回路とが設けられ、
    前記広帯域増幅器は、入力した放送信号を全周波数範囲について前記同軸ケーブルの伝送ロスを補償する増幅特性を有し、
    前記温度補償回路は、外気温の変化に応じた制御信号を前記広帯域擬似線路等価減衰器に供給し、
    前記広帯域擬似線路等価減衰器は、入力した放送信号の全周波数範囲において、減衰特性が同軸ケーブルと等価になるよう設計されており、後続する同軸ケーブルの出力側において、前記アナログ放送信号と前記地上デジタル放送信号のレベルを基準範囲に納めるように、前記温度補償回路の出力する制御信号により、外気温に応じて通過周波数特性を変化させることを特徴とする既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法。
  2. 請求項1に記載の既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法において、
    前記広帯域擬似線路等価減衰器の後段に、既存同軸ケーブルの周波数特性を補正して、見かけ上の帯域幅を拡大する周波数帯域補正器を挿入したことを特徴とする既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法。
  3. 請求項2に記載の既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法において、
    前記周波数帯域補正器の特性に応じて、当該周波数帯域補正器の出力レベルを一定のレベルに保持するための制御信号を、広帯域擬似線路等価減衰器に送り、広帯域擬似線路等価減衰器における信号減衰量を調整する制御回路を設けたことを特徴とする既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法。
  4. 請求項2または3に記載の既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法において、
    前記温度補償回路は、標準温度を中心とする下限値と上限値の間の一定の温度範囲を設け、この温度範囲内では、前記制御信号を標準値に固定することを特徴とする既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法。
  5. 請求項2乃至4のいずれかに記載の既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法において、
    前記温度補償回路は、制限範囲を超える気温もしくは制限範囲を下回る気温が検出されたときは、制御信号を制限範囲の気温が検出されているときの状態に保持することを特徴とする既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法。
  6. 請求項2乃至5のいずれかに記載の既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法において、
    幹線増幅器が3段以下の段数だけカスケード接続された共聴施設に採用することを特徴とする既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法。
  7. 既存テレビジョン共聴施設のアナログ放送受信点において、UHF放送受信部と、このUHF放送受信部で受信した地上デジタル放送信号を増幅するHE(ヘッドエンド)増幅器と、既存の前記アナログ放送信号に前記地上デジタル放送信号を合波させる合波器とを備え、
    前記合波器から加入者宅までの同軸ケーブル伝送路中に、前記既存のアナログ放送信号と前記地上デジタル放送信号の双方を増幅する帯域幅の幹線増幅器を備え、
    前記HE増幅器と前記幹線増幅器には、広帯域増幅器と広帯域擬似線路等価減衰器と温度補償回路とが設けられ、
    前記広帯域増幅器は、入力した放送信号を全周波数範囲について同軸ケーブルの伝送ロスを補償する増幅特性を有し、
    前記温度補償回路は外気温の変化に応じた制御信号を前記広帯域擬似線路等価減衰器に供給し、
    前記広帯域擬似線路等価減衰器は、入力した放送信号の全周波数範囲において、減衰特性が同軸ケーブルと等価になるよう設計されており、後続する同軸ケーブルの出力側において、前記アナログ放送信号と前記地上デジタル放送信号のレベルを基準範囲に納めるように、前記温度補償回路の出力する制御信号により、外気温に応じて通過周波数特性を変化させる回路であることを特徴とするケーブルテレビジョン共聴施設。
  8. 請求項7に記載のケーブルテレビジョン共聴施設において、
    前記広帯域擬似線路等価減衰器の後段には、既存同軸ケーブルの周波数特性を補正して、見かけ上の帯域幅を拡大する周波数帯域補正器が挿入されていることを特徴とするケーブルテレビジョン共聴施設。
  9. 請求項8に記載のケーブルテレビジョン共聴施設において、
    前記周波数帯域補正器の特性に応じて、当該周波数帯域補正器の出力レベルを一定のレベルに保持するための制御信号を、広帯域擬似線路等価減衰器に送り、広帯域擬似線路等価減衰器における信号減衰量を調整する制御回路を設けたことを特徴とするケーブルテレビジョン共聴施設。
  10. 請求項7乃至9のいずれかに記載のケーブルテレビジョン共聴施設において、
    前記温度補償回路は、標準温度を中心とする下限値と上限値の間の一定の温度範囲を設け、この温度範囲内では、制御信号を標準値に固定することを特徴とするケーブルテレビジョン共聴施設。
  11. 請求項7乃至9のいずれかに記載のケーブルテレビジョン共聴施設において、
    前記温度補償回路は、制限範囲を超える気温もしくは制限範囲を下回る気温が検出されたときは、制御信号を制限範囲の気温が検出されているときの状態に保持することを特徴とするケーブルテレビジョン共聴施設。
  12. 広帯域増幅器と広帯域擬似線路等価減衰器と温度補償回路とが設けられ、前記温度補償回路は外気温の変化に応じた制御信号を前記広帯域擬似線路等価減衰器に供給し、前記広帯域擬似線路等価減衰器は、前記広帯域増幅器の出力信号を温度に応じた減衰特性にて調整し、後続する同軸ケーブルの出力側において、前記アナログ放送信号と前記地上デジタル放送信号のレベルを基準範囲に納めるように、前記温度補償回路の出力する制御信号により、外気温に応じて通過周波数特性を変化させる回路であることを特徴とするテレビジョン共聴施設用増幅器。
  13. 請求項12に記載のテレビジョン共聴施設用増幅器において、
    前記広帯域擬似線路等価減衰器の後段には、既存同軸ケーブルの周波数特性を補正して、見かけ上の帯域幅を拡大する周波数帯域補正器が挿入されていることを特徴とするテレビジョン共聴施設用増幅器。
  14. 請求項13に記載のテレビジョン共聴施設用増幅器において、
    前記周波数帯域補正器の特性に応じて、当該周波数帯域補正器の出力レベルを一定のレベルに保持するための制御信号を、広帯域擬似線路等価減衰器に送り、広帯域擬似線路等価減衰器における信号減衰量を調整する制御回路を設けたことを特徴とするテレビジョン共聴施設用増幅器。
  15. 請求項12乃至14のいずれかに記載のテレビジョン共聴施設用増幅器において、
    前記温度補償回路は、標準温度を中心とする下限値と上限値の間の一定の温度範囲を設け、この温度範囲内では、制御信号を標準値に固定することを特徴とするテレビジョン共聴施設用増幅器。
  16. 請求項12乃至14のいずれかに記載のテレビジョン共聴施設用増幅器において、
    前記温度補償回路は、制限範囲を超える気温もしくは制限範囲を下回る気温が検出されたときは、制御信号を制限範囲の気温が検出されているときの状態に保持することを特徴とするテレビジョン共聴施設用増幅器。
JP2008083257A 2008-03-27 2008-03-27 既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法とケーブルテレビジョン共聴施設とテレビジョン共聴施設用増幅器 Expired - Fee Related JP5043733B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008083257A JP5043733B2 (ja) 2008-03-27 2008-03-27 既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法とケーブルテレビジョン共聴施設とテレビジョン共聴施設用増幅器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008083257A JP5043733B2 (ja) 2008-03-27 2008-03-27 既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法とケーブルテレビジョン共聴施設とテレビジョン共聴施設用増幅器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009239628A JP2009239628A (ja) 2009-10-15
JP5043733B2 true JP5043733B2 (ja) 2012-10-10

Family

ID=41253056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008083257A Expired - Fee Related JP5043733B2 (ja) 2008-03-27 2008-03-27 既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法とケーブルテレビジョン共聴施設とテレビジョン共聴施設用増幅器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5043733B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012205003A (ja) * 2011-03-24 2012-10-22 Hochiki Corp 光受信機

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3237933B2 (ja) * 1992-12-28 2001-12-10 古河電気工業株式会社 温度補償方法
JPH07131385A (ja) * 1993-11-01 1995-05-19 Nippon Antenna Co Ltd イコライザ兼レベル調整器
JPH1155644A (ja) * 1997-08-06 1999-02-26 Toshiba Corp データ通信用レベル制御装置
US5999059A (en) * 1998-01-02 1999-12-07 Thomas & Betts International, Inc. Wideband CATV amplifier with microprocessor-based slope and gain control
JP3824287B2 (ja) * 1998-03-04 2006-09-20 ホーチキ株式会社 Catv用増幅器
JP2008061086A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Maspro Denkoh Corp Catvシステムおよびcatv装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009239628A (ja) 2009-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5267071A (en) Signal level control circuitry for a fiber communications system
EP2254238B1 (en) Amplifier, transmitter, and method for compensating gain
US10505499B1 (en) Power saving by configurable adjustment of power amplifier
EP1984662B1 (en) Fiber-to-the-home (ftth) optical receiver with distributed gain control
JP5043733B2 (ja) 既存テレビジョン共聴施設のデジタル化方法とケーブルテレビジョン共聴施設とテレビジョン共聴施設用増幅器
US7978977B2 (en) Frontend baseband digital reverse for a cable modem termination system
JP4589635B2 (ja) テレビ受信用増幅装置
KR100728293B1 (ko) 감쇠 기능을 갖는 튜너 및 그 제어방법
JP4625192B2 (ja) 双方向増幅装置及び双方向catvシステム
JP2008061086A (ja) Catvシステムおよびcatv装置
JP5021265B2 (ja) 光加入者端末装置の遠隔制御装置、これに使用するセンター装置及び光加入者端末装置
JP2005312043A (ja) テレビ受信用増幅装置
JP2006262353A (ja) 光受信機
US11863145B1 (en) Automatic gain control (AGC) using a wideband RF tuner in RF amplifiers in a hybrid fiber-coaxial (HFC) network
WO2020158911A1 (ja) 光伝送システム、及びキャリア監視装置
JP2005057731A (ja) 双方向catvシステム及び双方向増幅装置
US20230253935A1 (en) Adjustment of Power Amplifier Bias based on Measured Power Level Handled by Power Amplifier
JP5651266B1 (ja) 光受信器のagc回路とagc回路を備えた光受信器
WO2020158846A1 (ja) 光伝送システム、及び出力調整装置
JP2005159672A (ja) 広帯域増幅装置
JP2008029000A (ja) ゲイン制御回路、及び撮像装置と制御装置、並びにゲイン制御方法
JP2007158812A (ja) デジタルテレビ放送中継装置
JP2006067369A (ja) テレビ受信用増幅装置
US6310516B1 (en) Attenuation compensation in amplification for a distribution network
JP4674077B2 (ja) ブースタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100709

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120704

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120709

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150720

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees