JP5043702B2 - 受信装置、受信方法及び通信システム - Google Patents

受信装置、受信方法及び通信システム Download PDF

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Description

本発明は、MIMOシステムにて通信を行なう受信装置、受信方法及び通信システムに関する。
携帯電話システム等の無線通信において、周波数帯域を広げずに伝送速度を高める技術として、複数の送受信アンテナを用いて空間多重伝送を行なうMIMO(Multiple Input Multiple Output)伝送が知られている。
図18はMIMO伝送における送信装置の構成を示すブロック図である。送信装置は、直並列変換部5001、変調部5002−1〜5002−T、送信部5003−1〜5003−T、送信アンテナ5004−1〜5004−Tを備えている。
まず送信ビット系列が直並列変換部5001で直列並列変換され、T個のビット系列に分けられる。ビット系列は、各々対応する変調部5002−1〜5002−TにてQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)や16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの変調シンボルにマッピングされる。送信信号である変調シンボルは、送信部5003−1〜5003−Tにて無線周波数に変換され、各々対応する送信アンテナ5004−1〜5004−Tから同一周波数、同一タイミングで送信される。
図19はMIMO伝送における受信装置の構成を示すブロック図である。受信装置は、受信アンテナ5101−1〜5101−R、受信部5102−1〜5102−R、信号検出部5103、伝搬路推定部5104を備える。
受信アンテナ5101−1〜5101−Rは送信信号が空間的に多重されて受信される。受信アンテナ5101−1〜5101−Rで受信された受信波は、各々対応する受信部5102−1〜5102−Rで無線周波数からベースバンドへ変換され、受信信号として出力される。信号検出部5103は、受信信号と伝搬路推定部5104から得られる伝搬路推定値から、送信信号を検出し、送信ビット系列の判定値を出力する。伝搬路推定値5104は、伝搬路推定用の既知のトレーニング信号と、受信信号を用いて、伝搬路のインパルス応答を推定する。
信号検出部5103は、送信信号が空間的に多重されている受信信号から各送信信号を検出するが、最適な検出方式にMLD(最尤検出:Maximum Likelihood Detection)がある。まず受信信号を以下のように表現する。
Figure 0005043702
ただし、yは各受信アンテナで受信した受信信号を要素に持つR次元受信信号ベクトル、Hは送信アンテナと受信アンテナとの間の伝搬路インパルス応答を要素に持つR行T列の伝搬路行列、sは各送信アンテナで送信した送信信号を要素に持つT次元送信信号ベクトル、nは各受信アンテナにおける雑音を要素に持つR次元雑音ベクトルである。また「」は行列の転置を表す。MLDは受信信号、伝搬路推定値、送信信号の候補に基づいて以下の基準で送信信号を検出する。
Figure 0005043702
ただし、sは検出したT次元送信信号ベクトル、Hは推定した伝搬路インパルス応答を要素にもつR行T列伝搬路推定値行列、s^は送信信号の候補である。s^は送信側で送信される全ての信号パターンであり、MLDでは全ての送信信号候補の中から、最も受信信号と近い、つまりメトリック
Figure 0005043702
が最小となる送信信号候補から送信ビットを求め、判定値として出力する。
このようにMLDでは全ての送信信号候補の数だけメトリックの計算をするので最適な性能が得られるが、演算量が膨大になってしまうという問題がある。MLDに関しては、後述する非特許文献1に記載されている。
また、演算量を削減できる準最適検出方式として、例えばZF(Zero Forcing)やMMSE(Minimum Mean Square Error)のような、線形受信方式がある。線形受信方式は以下のように受信信号にT行R列重み係数行列を乗算して行なう。
Figure 0005043702
また重み係数行列WはZF基準の場合は、
Figure 0005043702
であり、MMSE基準の場合は、
Figure 0005043702
である。
ただし、 は複素共役転置行列を表し、σ は雑音電力、IはT行T列の単位行列を表す。式(7)のx^を硬判定することで送信ビット系列を得ることができる。このように線形受信方式はMLDと比較して、送信信号候補の数を実質1にしていることになるため、演算量が大幅に削減できる。線形受信方式に関しては、後述する非特許文献2に記載されている。
しかし線形受信方式では、演算量は大幅に削減できるが、雑音強調を引き起こすため、受信性能が劣化してしまうという問題がある。
MLDにおいて、受信性能が劣化する方向として雑音強調の方向を探索して送信信号候補を減らし、演算量を大幅に削減しながら、良好な受信性能が得られる技術がある。このような技術は、後述する特許文献1に記載されている。
図20は特許文献1に示されている信号検出部5103の構成を示すブロック図である。特許文献1における信号検出部5103は、送信信号候補生成部5200、メトリック生成部5206、最小メトリック検出部5207で構成される。送信信号候補生成部5200は、初期信号生成部5201、加算部5201−1〜5201−T、量子化部5203−1〜5203−T、並直列変換部5204、更新値演算部5205で構成される。初期信号候補生成部5200は送信信号候補を生成する。初期信号生成部5201では、式(8)や式(9)のようなZFやMMSE基準の重みを受信信号に乗算して初期信号を生成する。加算部5201−1〜5201−Tは初期信号と更新値演算部5205で得られた更新値を加算する。加算結果は量子化部5203−1〜5203−Tで硬判定され、並直列変換部5204で並列直列変換され、送信信号候補が生成される。
更新値演算部5205は、受信信号、初期信号および伝搬路推定値から次式のように更新値を求める。更新値をuとすると、
Figure 0005043702
で求められる。
ただしqは1以上の整数、yは受信信号ベクトル、s^(0)は初期信号の硬判定結果である。(x^)、(v)はそれぞれx^、vの第t要素を表している。a(m)は1つのtに対し、変調多値数Mの値をとり得る。送信信号候補は初期信号に更新値を加算し、硬判定したものであるから、μの数、つまりTM個の候補が得られる。得られたTM個の候補に対して最尤検出を行なう。従来のMLDではM通りの候補に対しメトリック計算を行なっていたのに比較すると、大幅に送信信号候補数を削減できる。また雑音強調を考慮した送信信号候補の探索を行っているため、実際の送信信号に近いものを候補とすることができる。従って、大幅に演算量を削減しながら、受信性能の劣化を抑えることが可能となる。
特開2007−300586号公報 X. Zhu and R. D. Murch,"Performance analysis of maximum likelihood detection in a MIMO antenna system," IEEE Transaction on Communications,vol. 50,no. 2, pp. 187-191, Feburuary 2002. Simon Haykin, Adaptive Filter Theory The Third Edition,Prentice−Hall出版,1996年.
通信システムでは通常、受信性能を向上させるために誤り訂正符号化を行う。優れた誤り訂正復号性能が得られるものに、ビットの信頼度情報である対数尤度比(LLR:Log Likelihood Ratio)に対して誤り訂正復号を行う、軟判定誤り訂正復号が知られている。軟判定誤り訂正復号を行うためには、MIMO信号検出後のビットLLRを算出する必要がある。しかしながら、特許文献1に記載されている技術ではビットLLRの演算のことは考慮されていない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、軟判定誤り訂正符号を用いるMIMO通信システムにおいて、演算量を削減しながら、良好な受信性能が得られる受信装置、受信方法及び通信システムを提供することにある。
本発明は、MIMOシステムにて通信を行う受信装置であって、
伝搬路推定値を算出する伝搬路推定部と、受信信号から送信信号のビット対数尤度比を算出する信号検出部と、前記ビット対数尤度比の誤り訂正復号処理を行なう復号部と、
を備え、
前記信号検出部は、送信信号候補を生成する送信信号候補生成部と、前記送信信号候補に対するメトリックを生成するメトリック生成部と、前記メトリックのうち最小メトリックとなる送信信号候補を最尤系列として決定し、該最尤系列に対するビット対数尤度比を算出する尤度演算部と、を備え、
前記送信信号候補生成部は、初期信号を生成する初期信号生成部と、前記初期信号に対する更新値を求める更新値演算部と、前記初期信号と前記更新値を加算する加算部と、前記加算部の加算結果を硬判定し、前記送信信号候補を生成する量子化部と、を備え、
前記更新値演算部は、少なくとも前記伝搬路推定値に基づいて受信性能が劣化する方向を算出する探索方向生成部と、前記初期信号および前記受信性能が劣化する方向に基づいてステップサイズを算出するステップサイズ生成部と、前記受信性能が劣化する方向および前記ステップサイズから前記更新値を算出する更新値生成部と、を備えることを特徴とする。
前記初期信号生成部は、前記伝搬路推定値から算出される重み係数を前記受信信号に乗算して初期信号を生成する、或いは、前記復号部が出力するビット対数尤度比から送信信号レプリカを生成して初期信号とすることを特徴とする。
前記探索方向生成部は、前記重み係数に基づいて、受信性能が劣化する方向である雑音強調を示す方向を少なくとも1つ算出することを特徴とする。
さらに前記探索方向生成部は、べき乗法により前記雑音強調を示す方向を少なくとも1つ算出することを特徴とする。
また、前記探索方向生成部は、さらに前記初期信号を硬判定し、該硬判定結果のメトリックの勾配により前記雑音強調を示す方向を算出することを特徴とする。
前記尤度演算部は、前記復号部が出力するビット対数尤度比をさらに考慮して前記ビット対数尤度比を求めることを特徴とする。
前記ステップサイズ生成部は、前記初期信号が、異なる硬判定領域に更新されるように、前記ステップサイズを生成することを特徴とする。
前記尤度演算部は、前記ステップサイズから簡易メトリックを生成し、前記簡易メトリックが最小となる前記最尤系列の反転ビット系列を決定し、該反転ビット系列および前記最尤系列のメトリックから前記ビット対数尤度比を算出することを特徴とする。
また前記尤度演算部は、前記最尤系列に対する反転ビットを含む信号を除去する固定信号除去部と、前記固定信号除去部の出力に対し、送信信号候補を生成する送信信号候補生成部と、前記送信信号候補に対するメトリックを生成するメトリック生成部と、前記メトリックのうち最小メトリックを求め反転ビットのメトリックとし、該反転ビットのメトリックおよび前記最尤系列のメトリックから前記ビット対数尤度比を算出する尤度算出部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、MIMOシステムにて通信を行う受信装置であって、
伝搬路推定値を算出する伝搬路推定部と、受信信号から送信信号のビット対数尤度比を算出する信号検出部と、前記ビット対数尤度比の誤り訂正復号処理を行なう復号部と、を備え、
前記信号検出部は、近似メトリック生成部と、尤度演算部と、を備え、
前記近似メトリック生成部は、ある送信アンテナにおいて固定した変調信号を除去する固定信号除去部と、前記固定信号除去部の出力に対し、送信信号候補を生成する送信信号候補生成部と、前記送信信号候補に対するメトリックを計算するメトリック生成部と、前記メトリックのうち、最小のメトリックを求める最小メトリック生成部と、を備え、
前記尤度演算部は、前記近似メトリック生成部が出力するメトリックから、最尤系列のビット対数尤度比を算出し、
前記送信信号候補生成部は、初期信号を生成する初期信号生成部と、前記初期信号に対する更新値を求める更新値演算部と、前記初期信号と前記更新値を加算する加算部と、前記加算部の加算結果を硬判定し、前記送信信号候補を生成する量子化部と、を備え、
前記更新値演算部は、少なくとも前記伝搬路推定値に基づいて受信性能が劣化する方向を算出する探索方向生成部と、前記初期信号および前記受信性能が劣化する方向に基づいてステップサイズを算出するステップサイズ生成部と、前記受信性能が劣化する方向および前記ステップサイズから前記更新値を算出する更新値生成部と、を備えることを特徴とする。
前記初期信号生成部は、前記伝搬路推定値から算出される重み係数を前記受信信号に乗算して初期信号を生成する、或いは、前記復号部が出力するビット対数尤度比から送信信号レプリカを生成して初期信号とすることを特徴とする。
前記探索方向生成部は、前記重み係数に基づいて、最大の雑音強調を示す方向を、べき乗法を用いて算出することを特徴とする。
また前記探索方向生成部は、前記初期信号を硬判定し、該硬判定結果のメトリックの勾配に基づいて前記雑音強調方向を算出することを特徴とする。
前記尤度演算部は、前記復号部が出力するビット対数尤度比をさらに考慮して前記ビット対数尤度比を求めることを特徴とする。
また本発明は、MIMOシステムにて通信を行なう受信装置における受信方法であって、
伝搬路推定手段が伝搬路推定値を算出する伝搬路推定ステップと、信号検出手段が受信信号から送信信号のビット対数尤度比を算出する信号検出ステップと、復号手段が前記ビット対数尤度比の誤り訂正復号処理を行なう復号ステップと、を備え、
前記信号検出ステップは、送信信号候補を生成する送信信号候補生成ステップと、前記送信信号候補に対するメトリックを生成するメトリック生成ステップと、前記メトリックのうち最小メトリックとなる送信信号候補を最尤系列として決定し、該最尤系列に対するビット対数尤度比を算出する尤度演算ステップと、を備え、
前記送信信号候補生成ステップは、初期信号を生成する初期信号生成ステップと、前記初期信号に対する更新値を求める更新値演算ステップと、前記初期信号と前記更新値を加算する加算ステップと、前記加算部の加算結果を硬判定し、前記送信信号候補を生成する量子化ステップと、を備え、
前記更新値演算ステップは、少なくとも前記伝搬路推定値に基づいて雑音強調方向を算出する探索方向生成ステップと、前記初期信号および前記雑音強調方向に基づいてステップサイズを算出するステップサイズ生成ステップと、前記雑音強調ベクトルおよび前記ステップサイズから前記更新値を算出する更新値生成ステップと、を備えることを特徴とする。
また本発明は、MIMOシステムにて通信を行う受信装置における受信方法であって、
伝搬路推定手段が伝搬路推定値を算出する伝搬路推定ステップと、信号検出手段が受信信号から送信信号のビット対数尤度比を算出する信号検出ステップと、復号手段が前記ビット対数尤度比の誤り訂正復号処理を行なう復号ステップと、を備え、
前記信号検出ステップは、近似メトリック生成ステップと、尤度演算ステップと、を備え、
前記近似メトリック生成ステップは、ある送信アンテナにおいて固定した変調信号を除去する固定信号除去ステップと、前記固定信号除去手段の出力に対し、送信信号候補を生成する送信信号候補生成ステップと、前記送信信号候補に対するメトリックを計算するメトリック生成ステップと、前記メトリックのうち、最小のメトリックを求める最小メトリック生成ステップと、を備え、
前記尤度演算ステップは、前記近似メトリック生成手段が出力するメトリックから、最尤系列のビット対数尤度比を算出し、
前記送信信号候補生成ステップは、初期信号を生成する初期信号生成ステップと、前記初期信号に対する更新値を求める更新値演算ステップと、前記初期信号と前記更新値を加算する加算ステップと、前記加算ステップの加算結果を硬判定し、前記送信信号候補を生成する量子化ステップと、を備え、
前記更新値演算ステップは、少なくとも前記伝搬路推定値に基づいて雑音強調方向を算出する探索方向生成ステップと、前記初期信号および前記雑音強調方向に基づいてステップサイズを算出するステップサイズ生成ステップと、前記雑音強調ベクトルおよび前記ステップサイズから前記更新値を算出する更新値生成ステップと、を備えることを特徴とする。
また本発明は、MIMOシステムにて通信を行なう送信装置と受信装置とを備える通信ステムであって、
前記送信装置は、複数の送信アンテナから少なくとも2つの異なるデータを送信し、
前記受信装置は、伝搬路推定値を算出する伝搬路推定部と、受信信号から送信信号のビット対数尤度比を算出する信号検出部と、前記ビット対数尤度比の誤り訂正復号処理を行ない、前記送信装置が送信したデータを求める復号部と、を備え、
前記信号検出部は、送信信号候補を生成する送信信号候補生成部と、前記送信信号候補に対するメトリックを生成するメトリック生成部と、前記メトリックのうち最小メトリックとなる送信信号候補を最尤系列として決定し、該最尤系列に対するビット対数尤度比を算出する尤度演算部と、を備え、
前記送信信号候補生成部は、初期信号を生成する初期信号生成部と、前記初期信号に対する更新値を求める更新値演算部と、前記初期信号と前記更新値を加算する加算部と、前記加算部の加算結果を硬判定し、前記送信信号候補を生成する量子化部と、を備え、
前記更新値演算部は、少なくとも前記伝搬路推定値に基づいて雑音強調方向を算出する探索方向生成部と、前記初期信号および前記雑音強調方向に基づいてステップサイズを算出するステップサイズ生成部と、前記雑音強調ベクトルおよび前記ステップサイズから前記更新値を算出する更新値生成部と、を備えることを特徴とする。
また本発明は、MIMOシステムにて通信を行なう送信装置と受信装置とを備える通信ステムであって、
前記送信装置は、複数の送信アンテナから少なくとも2つの異なるデータを送信し、
前記受信装置は、伝搬路推定値を算出する伝搬路推定部と、受信信号から送信信号のビット対数尤度比を算出する信号検出部と、前記ビット対数尤度比の誤り訂正復号処理を行ない、前記送信装置が送信したデータを求める復号部と、を備え、
前記信号検出部は、近似メトリック生成部と、尤度演算部と、を備え、
前記近似メトリック生成部は、ある送信アンテナにおいて固定した変調信号を除去する固定信号除去部と、前記固定信号除去部の出力に対し、送信信号候補を生成する送信信号候補生成部と、前記送信信号候補に対するメトリックを計算するメトリック生成部と、前記メトリックのうち、最小のメトリックを求める最小メトリック生成部と、を備え、
前記尤度演算部は、前記近似メトリック生成部が出力するメトリックから、最尤系列のビット対数尤度比を算出し、
前記送信信号候補生成部は、初期信号を生成する初期信号生成部と、前記初期信号に対する更新値を求める更新値演算部と、前記初期信号と前記更新値を加算する加算部と、前記加算部の加算結果を硬判定し、前記送信信号候補を生成する量子化部と、を備え、
前記更新値演算部は、少なくとも前記伝搬路推定値に基づいて雑音強調方向を算出する探索方向生成部と、前記初期信号および前記雑音強調方向に基づいてステップサイズを算出するステップサイズ生成部と、前記雑音強調ベクトルおよび前記ステップサイズから前記更新値を算出する更新値生成部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、送信信号候補に対するメトリックのうち最小メトリックとなる送信信号候補を最尤系列として決定し、該最尤系列に対するビット対数尤度比を算出するので、軟判定誤り訂正復号を行なうことができ、受信性能を向上させることができる。
また、探索方向生成部が、伝搬路推定値から算出される重み係数に基づいて、特にべき乗法や初期信号による該硬判定結果のメトリックの勾配により雑音強調を示す方向を算出するので、従来のMLDに比較すると、大幅に演算量を削減でき、また実際の送信信号に近いものを候補とすることができる。
また、尤度演算部が、復号部が出力するビット対数尤度比をさらに考慮してビット対数尤度比を求めるので、ビット対数尤度比の精度が向上する。
また、ステップサイズ生成部は、初期信号が、異なる硬判定領域に更新されるように、ステップサイズを生成するので、反転ビット系列を送信信号候補として残すことができる。
また、尤度演算部が、ステップサイズから生成した簡易メトリックが最小となる最尤系列の反転ビット系列を決定し、該反転ビット系列および前記最尤系列のメトリックからビット対数尤度比を算出するので、反転ビットのメトリックを簡易的に判断でき、演算量を抑えることができる。
また、尤度演算部が、送信信号候補に対するメトリックのうち最小メトリックを求め反転ビットのメトリックとし、該反転ビットのメトリックおよび最尤系列のメトリックからビット対数尤度比を算出するので、雑音強調を考慮して演算量を抑えることができる。
また、本発明によれば、近似メトリック生成部が送信信号候補に対するメトリックを計算して、前記メトリックのうち最小のメトリックを求め、尤度演算部が前記近似メトリック生成部が出力するメトリックから最尤系列のビット対数尤度比を算出するので、反転ビットに対するメトリックだけではなく、全てのビットに対するメトリックを算出するようにして、最初に最尤系列を決定しないため、メトリック計算を並列に処理できる利点がある。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。特にことわりがない限り以下の実施形態では、T本の送信アンテナからそれぞれ異なるデータが送信されているMIMO方式について説明する。ただしTは2以上の整数である。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態における送信装置の構成を示すブロック図である。送信装置は、直並列変換部301、符号化部302−1〜302−T、インターリーバ部303−1〜303−T、変調部304−1〜304−T、送信部305−1〜305−T、送信アンテナ306−1〜306−Tを備える。送信ビット系列は直並列変換部301で直列並列変換されT個のビット系列に分けられる。ビット系列は各々対応する符号化部302−1〜302−Tで、例えば畳込み符号、ターボ符号、LDPC(Low Density Parity Check)符号等を用いて誤り訂正符号化され、符号化ビット系列が生成される。各符号化ビット系列はインターリーバ部303−1〜303−Tでインターリーブが行なわれる。インターリーブ後の符号化ビット系列は変調部304−1〜304−TでQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)や16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの変調シンボルにマッピングされる。送信信号である変調シンボルは、送信部305−1〜305−Tにて無線周波数に変換され、各々対応する送信アンテナ306−1〜306−Tから同一周波数、同一タイミングで送信される。
図2は第1の実施形態における受信装置の構成を示すブロック図である。受信装置は受信アンテナ401−1〜401−R、受信部402−1〜402−R、信号検出部403、伝搬路推定部404、デインターリーバ部405−1〜405−T、復号部406−1〜406−T、並直列変換部407を備える。受信アンテナ401−1〜401−Rで受信される受信波は、それぞれ対応する受信部402−1〜402−Rで無線周波数からベースバンド信号に変換され、受信信号として出力される。信号検出部403は受信信号、伝搬路推定部404から得られる伝搬路推定値より、送信信号のビットLLR(対数尤度比:Log Likelihood Ratio)を算出する。信号検出部403の詳細は後述する。信号検出部403が出力するビットLLRはデインターリーバ部405−1〜405−Tにおいて送信側で行なわれたインターリーブの逆パターンで並び換えが行なわれる。デインターリーブ後のビットLLRは復号部406−1〜406−Tで誤り訂正復号処理が行なわれる。復号後のビット系列は並直列変換部407で並列直列変換され、検出した送信ビット系列が出力される。
信号検出部403は送信信号候補を削減したMLD(最尤検出:Maximum Likelihood Detection)を行なう。第1の実施形態では、受信性能が劣化する方向を探索して送信信号候補を選択する。例えばZF(Zero Forcing)やMMSE(Minimum Mean Square Error)で判定した信号を初期信号とし、初期信号の近傍にある信号点のみを送信信号候補とし、MLDを行なう。ZFやMMSEの場合は、初期信号x^は受信信号y、重み係数行列Wから
Figure 0005043702
として求められる。
ただし、ZFやMMSEは伝搬路推定値行列の逆行列を乗算することになるため、伝搬路の状態によっては非常に大きな値になってしまい、雑音強調が生じてしまう。雑音強調は性能劣化の要因となる。このため送信信号候補を絞る際に、初期信号から一様の範囲に絞るのではなく、雑音強調を考慮して絞ることを行なう。
信号検出部403の詳細を示す。
図3は信号検出部403の構成を示すブロック図である。信号検出部403は、送信信号候補生成部500、メトリック生成部505、尤度演算部506を備える。送信信号候補生成部500は、初期信号生成部501、加算部502−1〜502−T、量子化部503−1〜503−T、更新値演算部504を備える。受信部402−1〜402−Rより入力される受信信号は、初期信号生成部501で例えばZFやMMSEなどの重み係数行列を乗算し、初期信号を生成する。ZFやMMSEなどの重み係数行列は伝搬路推定部404より入力される伝搬路推定値からそれぞれ式(10)、式(11)のように求められる。
重み係数行列WはZF基準の場合は、
Figure 0005043702
を用い、MMSE基準の場合は、
Figure 0005043702
を用いる。
は送信アンテナと受信アンテナとの間の伝搬路推定値を要素に持つ伝搬路推定値行列であり、 は複素共役転置行列を表し、σ は雑音電力、IはT行T列の単位行列である。
更新値演算部504は、初期信号や伝搬路推定値より更新値を算出する。更新値の詳細は後述する。初期信号と更新値は加算部502−1〜502−Tで加算され、加算結果は量子化部503−1〜503−Tで硬判定され、送信信号候補として生成される。メトリック生成部505は生成された送信信号候補のメトリックを
Figure 0005043702
を計算することで求める。
s^は送信信号候補生成部500が生成した送信信号候補を表す。尤度演算部506はメトリック生成部505が生成したメトリックのうち、最小メトリックとなる送信信号候補を選択し、選択した送信信号候補のビットLLRを算出する。ビットLLRは軟判定の誤り訂正復号を行なう際に必要な情報である。
尤度演算部506の処理を説明する。尤度演算部506では尤度を以下のように求める。
Figure 0005043702
ただし、λt,nは第t送信アンテナから送信された変調シンボルの第nビットのLLRを表している。またsはb=[b1,1,…,bt,n,…,bT,N]で定める変調シンボルを表す。bはbt,n=1の場合を表しており、b=[b1,1,…,bt,n=1,…,bT,N]である。bはbt,n=0の場合を表しており、b=[b1,1,…,bt,n=0,…,bT,N]である。従って、λt,nはbのときの最小メトリックとbのときの最小メトリックの差で求められる。
更新値演算部504の動作を説明する。更新値をuとすると、
Figure 0005043702
となる。
μはステップサイズ、vは雑音強調された方向を示すT次元ベクトルを表す。つまり、初期信号から、雑音強調方向にステップサイズだけ移動させて送信信号候補を探索することになる。
vの求め方はここでは2つの方法を示す。1つ目の方法は、特許文献1に記載されている技術で、初期信号の硬判定結果のメトリックの勾配からvを求める。図4(a)は1つ目の方法を用いる更新値演算部205のブロック図である。1つ目の方法では、探索方向生成部1702aで、受信部より入力される受信信号、伝搬路推定部より入力される伝搬路推定値、初期信号の硬判定結果に基づいて式(13)のように雑音強調を示す方向が生成される。
Figure 0005043702
ただしqは1以上の整数、yは受信信号ベクトル、s^(0)は初期信号の硬判定結果である。ステップサイズ生成部1703aは探索方向生成部1702aで生成されるvと初期信号からステップサイズを生成する。更新値生成部1704aはμとvを用いて式(12)のように更新値を求める。
2つ目の方法は式(14)の行列Pの最大固有値の固有ベクトルをvとする方法である。図4(b)は2つ目の方法を用いる更新値演算部205のブロック図である。2つ目の方法では、探索方向生成部1702bで、伝搬路推定部より入力される伝搬路推定値に基づいて雑音強調を示す方向が生成される。例えば、式(14)の行列Pは雑音強調の要因であり、その最大固有値が雑音強調を引き起こす最大の成分となるため、行列Pの最大固有値の固有ベクトルをvとする。最大固有値の固有ベクトルは、例えばべき乗法(Power Method)を用いて以下のように求められる。
Figure 0005043702
ただしiは1以上の整数である。(15)と(16)の操作を何回か繰り返し、最終的に得られるvをvとすればよい。初期ベクトルvは大きさ1の任意のベクトルを用いればよい。なお、固有ベクトルを求める際にべき乗法を用いる方法を説明したが、必ずしもべき乗法を用いる必要はなく、例えば固有値分解(EVD:Eigen Value Decomposition)を用いてvを求めてもよい。ステップサイズ生成部1703bでは、探索方向生成部1702bで生成されるvと初期信号生成部より入力される初期信号に基づきステップサイズμが生成される。更新値生成部1704bは、μとvから式(12)のように更新値を求める。
なお、1つ目の方法では、受信信号、初期信号の硬判定値、伝搬路推定値に基づいて雑音強調方向vを求めており、2つ目の方法では伝搬路推定値に基づいて雑音強調方向vを求めている。そのため、2つ目の方法については、図3における更新値演算部504に受信部からの受信信号の入力は必要ない。これは以降の実施形態でも同様である。
ステップサイズμの算出方法を説明する。
Figure 0005043702
(x^)、(v)はそれぞれx^、vの第t要素を表している。a(m)は1つのtに対し、変調多値数Mの値をとり得る。例えば変調方式がQPSKの場合、a(m)のとり得る値は
Figure 0005043702
の4通りある。送信信号候補は初期信号に更新値を加算し、硬判定したものであるから、μの数、つまりTM個の候補が得られる。得られたTM個の候補に対して最尤検出を行なう。
従来のMLDではM通りの候補に対しメトリック計算を行なっていたのに比較すると、大幅に送信信号候補数を削減できる。また雑音強調を考慮した送信信号候補の探索を行っているため、実際の送信信号に近いものを候補とすることができる。従って、大幅に演算量を削減しながら、受信性能の劣化を抑えることが可能となる。
またステップサイズの値によっては、得られたTM個の送信信号候補のなかで重複する候補が存在する可能性があるため、重複した候補を1つの候補をすることで、さらなる候補数の削減が可能となる。なお、重複して削減された分は別の信号点を新たに候補に加えても良い。
またステップサイズの数で候補数が決まるため、さらなる候補数削減のために、ステップサイズの値で候補を絞ることも可能である。例えば、ステップサイズが大きすぎて、大きく離れた信号点を探索するのを防ぐため、TM個のステップサイズの中である閾値以下のステップサイズのみを選択したり、ステップサイズの絶対値が小さいものから既定数選択したりすることもできる。選択したステップサイズから得られる送信信号候補のみに削減することで、さらなる演算量削減が可能となる。
このように第1の実施形態ではMIMO検出後のビットLLRを算出して、軟判定誤り訂正復号を行なうため、受信性能を向上させることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では誤り訂正と組み合わせた場合に、ビットLLRの算出方法を示したが、最適なビットLLRを求める際には、反転ビット系列のうち最小メトリックが必要なため、MLDと同程度の演算量が必要となる。送信信号候補数を削減したMLDの場合には、LLRを算出する際に、反転ビット系列が候補に残っていれば、残っている反転ビット系列の最小メトリックを用いることができる。しかし、第1の実施形態では送信信号候補は最尤系列を求めるために送信信号候補を探索していた。この場合、反転ビット系列が送信信号候補に残らない可能性があり、そのときはビットLLRの計算できなくなる。第2の実施形態では、ビットLLRを算出することを考慮した送信信号候補削減方法を説明する。
反転ビット系列を送信信号候補に残す方法は、例えば、第1の実施形態で図4(b)を用いて説明した方法を拡張して行なうことができる。図4(b)を用いて説明した第1の実施形態の方法は、式(14)の最大固有値の固有ベクトルを雑音強調方向として探索することで、送信信号候補を効果的に削減した。第2の実施形態では最大固有値だけではなく、複数の固有値の固有ベクトルを用いて探索することで、送信信号候補に反転ビット系列が残りやすくする。
図5は、第1の実施形態で説明した更新値演算部の構成を示すブロック図である。更新値演算部は、探索方向生成部3001、ステップサイズ生成部3002、更新値生成部3003を備える。探索方向生成部3001の処理を説明する。次のように式(14)の固有ベクトルを、べき乗法を用いて複数求める。まず初期行列PをPに設定する。
Figure 0005043702
まずPに対して式(201)を数回繰り返す。
Figure 0005043702
規定の回数をp回とし、p回繰り返した後のvp,1をPに対する最大固有値の固有ベクトルとする。
次に
Figure 0005043702
としてPからvp,1成分を除いた行列Pを生成する。
の最大固有値の固有ベクトルvp,2を同様の方法で求める。このようにP以降についても同様に求め、P〜Pおよびそれぞれに対する最大固有値の固有ベクトルvp,1〜vp,Dを求め、vp,1〜vp,Dそれぞれを探索方向とする。なおDは1以上T以下の整数である。またvp,1〜vp,Dは1からDの順に雑音が強調されていることを示している。またvp,1〜vp,Dは固有ベクトルであるため、vp,1〜vp,Dはそれぞれ直交している。探索方向が直交しているため、反転ビット系列が含まれる確率を高めることができる。また各vp,1〜vp,Dを求める際の繰り返し回数をp回として説明したが、vp,1〜vp,Dのそれぞれで異なる繰り返し回数を設定してもよい。
ステップサイズ生成部3002は、探索方向vp,1〜vp,Dと初期信号x^からステップサイズμd,rを求められる。ただしd=1,2,・・・,Dである。
Figure 0005043702
反転ビット系列を送信信号候補に残すためには、初期信号の硬判定領域とは異なる領域に更新されるように更新値が算出されなければならない。更新値はステップサイズから算出されるため、初期信号の更新はステップサイズが重要となる。例えばQPSK変調の場合は、初期信号の硬判定値が(0,0)であったとすると、(1,0)と硬判定される領域に初期信号が更新される必要がある。そのためにはξ>0である必要があり、また、ξが大きくなりすぎると初期信号から離れてしまうので、ξは0.001のような0近傍であることが望ましい。更新値生成部3003は、探索方向生成部3001が生成した探索方向とステップサイズから式(12)のように更新値を生成する。式(12)のvは第2の実施形態ではvp,1〜vp,Dとなる。
図6は第2の実施形態における受信処理のフローチャートである。受信処理はまずステップs3101で、受信信号にMMSEやZF等の重みを用いて初期信号を生成する。ステップs3102では、探索方向として、MMSEやZF等の重みのうち雑音強調を引き起こす部分の固有ベクトルを、雑音が強調される順に複数求める。ステップサイズs3103では、探索方向と初期信号に基づき、反転ビット系列が候補に残るようにステップサイズを算出し、ステップサイズs3104では初期信号と更新値を加算し、加算結果を硬判定して送信信号候補を生成する。ステップs3106では送信信号候補に対するメトリックを算出する。ステップs3107では、ステップs3106で生成されたメトリックから最尤系列およびそのビットLLRを算出する。ステップs3108では、ビットLLRに対し誤り訂正復号を行なう。
(第3の実施形態)
第3の実施形態ではステップサイズを用いて簡易的にビットLLRを算出する方法を説明する。
第3の実施形態では、第1の実施形態で生成したステップサイズを用いて、メトリックを生成すべき反転ビット系列を決定し、決定した反転ビット系列のメトリックを生成し、ビットLLRを算出する方法を説明する。
図7は第3の実施形態における信号検出部403の構成を示すブロック図である。第2の実施形態の信号検出部403との違いは、更新値演算部604から尤度演算部606に対し、ステップサイズが出力されることである。尤度演算部606は、最小メトリックとなる送信信号候補を選択し、選択した送信信号候補の反転ビットのメトリックをステップサイズを考慮して求める。従ってここでは主に更新値演算部604と尤度演算部606を説明する。
更新値演算部604は、例えば式(17)を用いて計算されるステップサイズμを尤度演算部606に対しステップサイズが出力される。尤度演算部606は、まずメトリック生成部605から入力されるメトリックのうち最小となる送信信号候補を選択する。選択した送信信号候補のビットLLRは、メトリック生成部605で反転ビット系列のメトリックが生成されていれば、生成されているメトリックのうち最小のものを用いればよい。生成されていなければ、ステップサイズμを利用して、メトリックを生成すべき反転ビット系列を選択する。例えば送信アンテナ数を2本とし、それぞれQPSKで送信されたものとする。各送信アンテナにおける送信信号をs、sとする。QPSKを用いているため、送信ビット系列は4ビットで構成され、送信信号候補は16通り存在する。送信ビット系列を(b1,1、b1,2、b2,1、b2,2)とする。bi,jは第i送信アンテナの第jビットを表す。
今、最小メトリックとなるビット系列が(0、0、0、0)であるとする。第1ビットに対する反転ビット系列が候補になかったとする。精度よく求める場合は、第1ビットが1である8通りの系列のうち最小となるメトリックを用いてビットLLRを計算しなければならず、演算量が大きくなってしまう。そこで更新値演算部604で求めたステップサイズから簡易メトリックを計算し、最小メトリックとなる反転ビット系列を決定し、決定したビット系列のメトリックを計算し、ビットLLRを計算する。
送信アンテナ数が2、変調方式がQPSKであるから、μは8通りある。QPSKを構成するビット(0、0)、(0、1)、(1、1)、(1、0)をそれぞれ1、2、3、4と番号付けする。μ〜μを第1送信アンテナにおいて、QPSKの番号付けと対応したものであり、μ〜μを第2送信アンテナにおいて、それぞれ番号付け1、2、3、4と対応したものとする。例えば反転ビット系列の1つである(1、0、0、1)の簡易メトリックは、第1送信アンテナで(1、0)として計算した場合のステップサイズμと、第2送信アンテナで(0、1)として計算したステップサイズμの絶対値の和で表す。また(1、1、1、0)の簡易メトリックは同様に、μとμの絶対値の和で表される。
このように反転ビット系列に対する簡易メトリックを全て求め、簡易メトリックが最小となるビット系列を選択し、選択したビット系列に対しメトリックを計算し、ビットLLRを求める。これを第2〜4ビットに対しても行い、最小メトリックとなるビット系列(0、0、0、0)に対するビットLLRを求める。なお、ここでは送信アンテナ数が2本、変調方式がQPSKの場合を説明したが、任意の送信アンテナ数、任意の変調方式でも同様に行なうことができる。
図8は、第3の実施形態の受信処理を示すフローチャートである。まず受信信号が入力され、例えばMMSEやZFにより初期信号が生成される(ステップs701)。初期信号はステップs702とステップs703に渡される。ステップs702では、伝搬路推定値に基づいて算出される雑音強調による劣化の方向を示す方向ベクトルと、劣化方向へ探索するステップサイズと、方向ベクトルとステップサイズから更新値が算出される。更新値はステップs703に渡され、ステップサイズはs705に渡される。ステップs703では初期信号に更新値が加算され、加算結果を硬判定することで送信信号候補が生成される。ステップs704では、各送信信号候補のメトリックが生成される。
ステップs705では、ステップs704で生成されたメトリックのうち最小となる最尤系列を求め、最尤系列に対するビットLLRを算出する。ビットLLR算出に必要な反転ビットのメトリックは、ステップs702で得られるステップサイズから簡易メトリックを求め、簡易メトリックが最小となる系列を選択し、そのメトリックを計算することで求められる。ステップs705で算出されたビットLLRは、ステップs706で誤り訂正復号処理により送信ビット系列が得られる。受信処理はステップs706で得られた送信ビット系列を出力して終了する。
このようにステップサイズを利用して反転ビットのメトリックを簡易的に判断することで、ビットLLR算出にかかる演算量を抑えることができる。
なお、メトリックを計算する反転ビット系列を、求めたいビットLLRに対応するビットのみ反転したビット系列に決めてもよい。例えば(0、0、0、0)に対する第1ビットのLLRを求める場合は、反転ビット系列を(1、0、0、0)とし、第2ビットの場合は(0、1、0、0)としてもよい。
(第4の実施形態)
第3の実施形態ではステップサイズを利用して、簡易的に最小メトリックとなる反転ビット系列を決定していた。第4の実施形態では、別のビットLLR算出方法を説明する。
図9は第4の実施形態における信号検出部の構成を示すブロック図である。信号検出部は、送信信号候補生成部1500、メトリック生成部1505、尤度演算部1506を備える。送信信号候補生成部1500は、初期信号生成部1501、加算部1502−1〜1502−T、量子化部1503−1〜1503−T、更新値演算部1504を備える。
第4の実施形態の信号検出部は、ほとんど第2の実施形態と同様である。違いは、尤度演算部1506における処理であるので、ここでは尤度演算部1506の詳細のみを説明する。
図10は第4の実施形態における尤度演算部1506の構成を示すブロック図である。尤度演算部は、最小メトリック生成部1601、固定信号除去部1602、送信信号候補生成部1603、メトリック生成部1604、尤度算出部1605を備える。まず最小メトリック生成部1601で入力されたメトリックのうち最小メトリックとなる系列を最尤系列として検出する。最尤系列は固定信号除去部1602に渡され、最小メトリックは尤度算出部1605に渡される。
最小メトリック生成部1601で検出した最尤系列を
Figure 0005043702
とする。
例えば変調方式をQPSKとし、s^の判定ビットが(1、0)であるとする。s^の判定ビットの第1ビットの1に対し、反転ビットのとり得る値は(0、0)と(0、1)である。第t送信アンテナにおける送信信号の第nビットの反転ビットのとり得る値をηとする。qは1≦q≦Qであり、
Figure 0005043702
である。QPSKの場合はM=4であるので、Q=2となる。
また、
Figure 0005043702
を第t要素にηを要素に持ち、その他の要素は0であるベクトルとする。
固定信号除去部1602は、
Figure 0005043702
として、受信信号yから反転ビットを含む成分を除去する。
ここで新ためて
Figure 0005043702
と置く。
ただし、
Figure 0005043702
であり、Hから第t列を除いたR行(T−1)列の行列である。
また、
Figure 0005043702
であり、sから第t要素を除いた(T−1)次元ベクトルである。送信信号候補生成部1603は、式(23)に対して、第1の実施形態で説明したような送信信号候補を生成する。
メトリック生成部1604は、各送信信号候補に対し、メトリックを計算する。このとき送信信号の第t要素をηとしたときのメトリックが計算される。尤度算出部1605は、メトリック生成部1604が生成したメトリックのうち、その最小メトリックLt,n,qを求める。全てのqに対して最小メトリックを求め、Lt,n,1〜Lt,n,Qのうちで最小となるものを反転ビットのメトリックLt,nとし、Lt,nを用いて第k送信アンテナの第nビットのLLRを算出する。Lt,nを全てのt、nについて同様に求めれば、全ビットに対してLLRを求めることができる。なお、LLRを算出する際の候補数削減のための初期信号を、MMSEを用いずに、最初に求めた最尤系列としてもよい。その場合、MMSE処理が不要となるため、演算量が削減される。
図11は第4の実施形態における受信処理を示すフローチャートである。まずステップs801で受信信号から最尤系列の検出およびそのメトリックの生成が行なわれる。ステップs802からステップs805では、ステップs801で検出された最尤系列に対するビットLLRを算出する。ステップs802では最尤系列に含まれるある信号に対する反転ビットを固定する信号を求め、受信信号から除去する。ステップs803では固定信号を除去した信号に対し、MMSEなどにより初期信号を生成し、ステップs804では雑音強調を考慮して更新値を求める。ステップs805では、初期信号、更新値から固定信号を除去した信号における送信信号候補を生成し、ステップs806では、各送信信号候補においてメトリックを計算し、最小メトリックを出力する。ステップs807では、ステップs801で得られる最尤系列のメトリックとその反転ビットのメトリックからビットLLRを算出する。ステップs808で誤り訂正復号を行ない、得られた送信ビット系列を出力して処理を終了する。
このように第4の実施形態では、ビットLLR計算時の反転ビットの最小メトリックを計算する際に、雑音強調を考慮して演算量を抑える方法を用いているため、MLDと比べて演算量を大幅に抑えることができる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態では、最初に最尤系列を求めず、第4の実施形態で説明したビットLLR算出方法を用い、全ビットのLLRを算出する場合を示す。
図12は第5の実施形態における信号検出部の構成を示すブロック図である。信号検出部は、近似メトリック生成部901−1〜901−TM、尤度演算部906を備える。近似メトリック生成部901−1〜901−TMは、固定信号除去部902、送信信号候補生成部903、メトリック生成部904、最小メトリック生成部905を備える。
まず受信部より入力される受信信号が近似メトリック生成部901−1〜901−TMに入力される。近似メトリック生成部901−1〜901−TMはそれぞれ、固定信号除去部902で受信信号から対応する固定信号を除去する。固定信号除去後の信号に対し、送信信号候補生成部903で送信信号の候補を生成する。メトリック生成部904は、生成された送信信号候補と、固定信号除去後の信号と、伝搬路推定部より入力される伝搬路推定値とを用いてメトリックを計算する。最小メトリック905はメトリック生成部904から得られたメトリックのうち最小のものを出力する。尤度演算部906は、近似メトリック生成部901−1〜901−TMがそれぞれ出力するメトリックから、最尤系列を求め、最尤系列のメトリックと最尤系列の反転ビットのメトリックを用いてビットLLRを算出する。
次に固定信号除去部902の詳細を説明する。まず式(21)を新たに次のように表す。
Figure 0005043702
第5の実施形態では、第4の実施形態とは異なり、最初に最尤系列は求めないため、反転ビットだけではなく、M通りを考慮する必要がある。QPSKの場合は4通り、16QAMの場合は16通りとなる。固定信号除去部902は式(26)を用いて固定する信号
Figure 0005043702
を作成し、受信信号から除去する。
Figure 0005043702
Figure 0005043702
はTM通りあるため、
Figure 0005043702
もTM通り生成される。
図13は第5の実施形態における受信処理のフローチャートである。まずステップs1001で、ある送信アンテナから送信された送信信号を固定し、受信信号から除去する。固定信号除去後の信号に対し、ステップs1002でMMSEやZFが行なわれ初期信号が生成される。ステップs1003では、雑音強調方向の更新値が算出される。ステップs1004では、初期信号と更新値から固定信号除去後の信号に対する送信信号候補が生成される。ステップs1005では、各送信信号候補のメトリックを計算する。ステップs1006では、ステップs1005で生成されたメトリックを用いて、最尤系列およびそのビットLLRを算出する。ステップs1007では、誤り訂正復号を行い、送信ビット系列を出力して処理を終了する。
このように第5の実施形態では反転ビットに対するメトリックだけではなく、全てのビットに対するメトリックを算出するようにした。最初に最尤系列を決定しないため、メトリック計算を並列に処理できる利点がある。
(第6の実施形態)
第6の実施形態は、誤り訂正復号結果を利用して、MIMO検出を繰り返し行なう。
図14は第6の実施形態における受信装置の構成を示すブロック図である。受信装置は、受信アンテナ1101−1〜1101−R、受信部1102−1〜1102−R、信号検出部1103、伝搬路推定部1104、デインターリーバ部1105−1〜1105−T、復号部1106−1〜1106−T、並直列変換部1107を備える。
受信アンテナ1101−1〜1101−Rで受信した受信波は、それぞれ対応する受信部1102−1〜1102−Rで無線周波数からベースバンド信号に変換され、受信信号として出力される。信号検出部1103は、受信信号と復号部1106−1〜1106−Tから得られるビットLLRと伝搬路推定部1104から得られる伝搬路推定値よりMIMO信号検出を行なう。デインターリーバ部1105−1〜1105−Tで、送信側で行なわれたインターリーブ処理の逆パターンでビットLLRの並び替えを行ない、復号部1106−1〜1106−Tで誤り訂正復号処理を行なう。
誤り訂正復号結果に誤りがなければ、復号処理で得られるビット系列を並直列変換部1107で並列直列変換し、送信ビット系列を出力する。復号結果に誤りがあれば、誤り訂正復号処理で得られるビットLLRを信号検出部1103に入力する。復号結果の誤り判定には、例えばCRC(Cyclic Redundancy Check)を用いればよい。なお、一度も復号処理が行なわれていない場合は、ビットLLRが算出されないため、ビットLLRは用いずに信号検出部1103の処理が行なわれる。
ビットLLRを用いる場合について信号検出部1103の詳細を説明する。図15は信号検出部1103の構成を示すブロック図である。信号検出部1103は、送信信号候補生成部1200、メトリック生成部1205、尤度演算部1206を備える。送信信号候補生成部1200は、初期信号生成部1201、加算部1202−1〜1202−T、量子化部1203−1〜1203−T、更新値演算部1204を備える。
図15の中で、ビットLLRを用いるブロックは初期信号生成部1201と尤度演算部1206であり、その他のブロックは第1〜5の実施形態で説明したのと同様であるため、詳細な説明は割愛する。
初期信号生成部1201の詳細を説明する。復号部1106−1〜1106−Tが出力するビットLLRを用いる場合の初期信号生成部1201は、受信信号を用いず、ビットLLRのみで初期信号を生成することができる。図16は初期信号生成部1201の構成を示すブロック図である。初期信号生成部1201はインターリーバ部1301−1〜1301−T、シンボルレプリカ生成部1302−1〜1302−Tを備える。ビットLLRはインターリーバ部1301−1〜1301−Tで送信側と同じパターンでインターリーブされる。シンボルレプリカ生成部1302−1〜1302−TはインターリーブされたビットLLRから、送信側で行なわれた変調方式のシンボルレプリカを生成することで送信信号レプリカを生成し、送信信号レプリカを初期信号として出力する。例えば変調方式がQPSKの場合、シンボルレプリカ生成部1302−1〜1302−Tは次のような処理を行なう。
QPSK変調シンボルを構成するビットのLLRをλ(b),λ(b)とすると、QPSKの変調シンボルのレプリカは、
Figure 0005043702
のように生成される。
ただしjは虚数を表す。また尤度演算部1206はメトリック生成部1205が生成したメトリックと、復号部1106−1〜1106−Tが出力するビットLLRを用いて、復号部1106−1〜1106−Tに入力するビットLLRを求める。復号部へ入力するビットLLRは例えば式(18)を式(29)のように変形すればよい。
Figure 0005043702
なお、p(bt,n)はbt,nの生起確率を表す。λ t,nは復号部1106−tが出力するビットLLRの第n変調ビットに対応するLLRを表す。また式(29)の近似式として、式(30)のようにビットLLRを求めることもできる。尤度演算部1206が出力するビットLLRは復号部1106−1〜1106−Tに入力される。このような誤り訂正復号とMIMO信号検出の繰り返しは、誤りが検出されなくなるか、規定の回数復号処理が行なわれたら終了する。
図17は第6の実施形態の受信処理のフローチャートである。ステップs1501では初期信号を生成するが、一度も誤り訂正復号が行なわれていない場合は、受信信号からMMSEやZFで初期信号を求める。この初期信号はステップs1502、ステップs1503に渡される。ステップs1502では、伝搬路推定値に基づいて算出される雑音強調による劣化の方向を示す方向ベクトルと、劣化方向へ探索するステップサイズと、方向ベクトルとステップサイズから更新値が算出される。
ステップs1503では、初期信号と更新値を加算し、硬判定することで送信信号候補を生成する。ステップs1504では、ステップs1503で生成した各送信信号候補のメトリックを計算する。ステップs1505では、ステップs1504で得られたメトリックから最尤系列およびそのビットLLRを算出する。まだこの時点では一度も復号処理が行なわれていないため、LLRの計算に考慮はされない。ステップs1506では、ステップs1505で得られたビットLLRに対し誤り訂正復号を行なう。ステップs1507では、復号結果のビット系列に誤りがあるかどうかを判断する。誤りがないと判断した場合はビット系列を出力して処理を終了する。誤りがあると判断した場合は復号後のビットLLRをステップs1501、s1505に渡し、再度ステップs1501に戻る。
一度復号処理が行なわれた後のステップs1501では、復号処理で得られたビットLLRから変調シンボルのレプリカを生成し、初期信号を生成する。ステップs1502では、生成した初期信号に基づいて劣化方向へ探索するステップサイズを求め、最初に求めた方向ベクトルとステップサイズから更新値が算出される。ステップs1503では、初期信号と更新値を加算し、硬判定することで送信信号候補を生成する。ステップs1504は各送信信号候補のメトリックを計算する。ステップs1505では、ステップs1504で生成したメトリックと復号結果のビットLLRから最尤系列のビットLLRを求める。ステップs1506では、ビットLLRの誤り訂正復号処理を行なう。復号結果に誤りがあれば再びステップs1501に戻り同様の処理を行なう。
このように第6の実施形態ではMIMO信号検出と復号処理を繰り返し行なうことで、MIMO信号検出と復号処理の双方の性能を効果的に向上させることができる。
なお、第6の実施形態では復号部1106−1〜1106−Tが出力するビットLLRを、初期信号生成部1201と尤度演算部1206の両方で用いる場合を示したが、必ずしも両方共に用いる必要はなく、初期信号生成部1201でビットLLRを用い尤度演算部1206でビットLLRを用いない、としてもよいし、また、初期信号生成部1201でビットLLRを用いず尤度演算部1206でビットLLRを用いる、としてもよい。初期信号生成部1201でビットLLRを用いない場合は、MMSE等を用いて最初に生成する初期信号を求めればよい。
また第6の実施形態では、第2の実施形態の受信装置を、復号部が出力するビットLLRを用いるように拡張したが、第3〜5の実施形態でも同様に復号部が出力するビットLLRを用いる場合に拡張することが可能である。
また、上記実施形態では各送信アンテナで異なるデータを送信しているものとして説明したが、本発明はこれに限るものではなく、用いている複数の送信アンテナのうち一部の送信アンテナで同じデータを送信する場合も含まれる。その場合受信側では、送信された異なるデータを検出すればよい。
なお、上記実施形態では狭帯域シングルキャリアMIMO方式に関して説明してきたが、本発明はこれに限るものではなく、例えばMIMO−OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)やMIMO−MC−CDMA(Multi Carrier - Code Division Multiple Access)のようなマルチキャリア方式や周波数領域でMIMO信号分離を行うシングルキャリア方式でも同様に用いることができる。周波数領域でMIMO信号分離を行う場合は、例えば受信信号をフーリエ変換により周波数領域に変換すれば、各周波数で独立な狭帯域MIMO信号が表れるため、上記第1〜6の実施形態を容易に適用することができる。
第1の実施形態における送信装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における受信装置の構成を示すブロック図である。 信号検出部の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における更新値演算部の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態における更新値演算部の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態における受信処理のフローチャートである。 第3の実施形態における信号検出部の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態の受信処理を示すフローチャートである。 第4の実施形態における信号検出部の構成を示すブロック図である。 第4の実施形態における尤度演算部1506の構成を示すブロック図である。 第4の実施形態における受信処理を示すフローチャートである。 第5の実施形態における信号検出部の構成を示すブロック図である。 第5の実施形態における受信処理のフローチャートである。 第6の実施形態における受信装置の構成を示すブロック図である。 第6の実施形態における信号検出部の構成を示すブロック図である。 第6の実施形態における初期信号生成部の構成を示すブロック図である。 第6の実施形態における受信処理のフローチャートである。 MIMO伝送における従来の送信装置の構成を示すブロック図である。 MIMO伝送における従来の受信装置の構成を示すブロック図である。 特許文献1に示されている信号検出部5103の構成を示すブロック図である。
符号の説明
205 更新値演算部
301 直並列変換部
302 符号化部
303 インターリーバ部
304 変調部
305 送信部
306 送信アンテナ
401 受信アンテナ
402 受信部
403 信号検出部
404 伝搬路推定部
405 デインターリーバ部
406 復号部
407 並直列変換部
500 送信信号候補生成部
501 初期信号生成部
502 加算部
503 量子化部
504 更新値演算部
505 メトリック生成部
506 尤度演算部
604 更新値演算部
605 メトリック生成部
606 尤度演算部
901 近似メトリック生成部
902 固定信号除去部
903 送信信号候補生成部
904 メトリック生成部
905 最小メトリック生成部
905 最小メトリック
906 尤度演算部
1101 受信アンテナ
1102 受信部
1103 信号検出部
1104 伝搬路推定部
1105 デインターリーバ部
1106 復号部
1107 並直列変換部
1200 送信信号候補生成部
1201 初期信号生成部
1202 加算部
1203 量子化部
1204 更新値演算部
1205 メトリック生成部
1206 尤度演算部
1301 インターリーバ部
1302 シンボルレプリカ生成部
1500 送信信号候補生成部
1501 初期信号生成部
1502 加算部
1503 量子化部
1504 更新値演算部
1505 メトリック生成部
1506 尤度演算部
1601 最小メトリック生成部
1602 固定信号除去部
1603 送信信号候補生成部
1604 メトリック生成部
1605 尤度算出部
1702a 探索方向生成部
1702b 探索方向生成部
1703a ステップサイズ生成部
1703b ステップサイズ生成部
1704a 更新値生成部
1704b 更新値生成部
3001 探索方向生成部
3002 ステップサイズ生成部
3003 更新値生成部

Claims (18)

  1. MIMOシステムにて通信を行う受信装置であって、
    伝搬路推定値を算出する伝搬路推定部と、
    受信信号から送信信号のビット対数尤度比を算出する信号検出部と、
    前記ビット対数尤度比の誤り訂正復号処理を行なう復号部と、
    を備え、
    前記信号検出部は、
    送信信号候補を生成する送信信号候補生成部と、
    前記送信信号候補に対するメトリックを生成するメトリック生成部と、
    前記メトリックのうち最小メトリックとなる送信信号候補を最尤系列として決定し、該最尤系列に対するビット対数尤度比を算出する尤度演算部と、
    を備え、
    前記送信信号候補生成部は、
    初期信号を生成する初期信号生成部と、
    前記初期信号に対する更新値を求める更新値演算部と、
    前記初期信号と前記更新値を加算する加算部と、
    前記加算部の加算結果を硬判定し、前記送信信号候補を生成する量子化部と、
    を備え、
    前記更新値演算部は、
    少なくとも前記伝搬路推定値に基づいて受信性能が劣化する方向を算出する探索方向生成部と、
    前記初期信号および前記受信性能が劣化する方向に基づいてステップサイズを算出するステップサイズ生成部と、
    前記受信性能が劣化する方向および前記ステップサイズから前記更新値を算出する更新値生成部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 前記初期信号生成部は、
    前記伝搬路推定値から算出される重み係数を前記受信信号に乗算して初期信号を生成する、
    或いは、前記復号部が出力するビット対数尤度比から送信信号レプリカを生成して初期信号とすることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記探索方向生成部は、前記重み係数に基づいて、受信性能が劣化する方向である雑音強調を示す方向を少なくとも1つ算出することを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記探索方向生成部は、べき乗法により前記雑音強調を示す方向を少なくとも1つ算出することを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
  5. 前記探索方向生成部は、さらに前記初期信号を硬判定し、該硬判定結果のメトリックの勾配により前記雑音強調を示す方向を算出することを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
  6. 前記尤度演算部は、前記復号部が出力するビット対数尤度比をさらに考慮して前記ビット対数尤度比を求めることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の受信装置。
  7. 前記ステップサイズ生成部は、前記初期信号が、異なる硬判定領域に更新されるように、前記ステップサイズを生成することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の受信装置。
  8. 前記尤度演算部は、前記ステップサイズから簡易メトリックを生成し、前記簡易メトリックが最小となる前記最尤系列の反転ビット系列を決定し、該反転ビット系列および前記最尤系列のメトリックから前記ビット対数尤度比を算出することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の受信装置。
  9. 前記尤度演算部は、
    前記最尤系列に対する反転ビットを含む信号を除去する固定信号除去部と、
    前記固定信号除去部の出力に対し、送信信号候補を生成する送信信号候補生成部と、
    前記送信信号候補に対するメトリックを生成するメトリック生成部と、
    前記メトリックのうち最小メトリックを求め反転ビットのメトリックとし、該反転ビットのメトリックおよび前記最尤系列のメトリックから前記ビット対数尤度比を算出する尤度算出部と、
    を備えることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の受信装置。
  10. MIMOシステムにて通信を行う受信装置であって、
    伝搬路推定値を算出する伝搬路推定部と、
    受信信号から送信信号のビット対数尤度比を算出する信号検出部と、
    前記ビット対数尤度比の誤り訂正復号処理を行なう復号部と、
    を備え、
    前記信号検出部は、近似メトリック生成部と、尤度演算部と、を備え、
    前記近似メトリック生成部は、
    ある送信アンテナにおいて固定した変調信号を除去する固定信号除去部と、
    前記固定信号除去部の出力に対し、送信信号候補を生成する送信信号候補生成部と、
    前記送信信号候補に対するメトリックを計算するメトリック生成部と、
    前記メトリックのうち、最小のメトリックを求める最小メトリック生成部と、
    を備え、
    前記尤度演算部は、前記近似メトリック生成部が出力するメトリックから、最尤系列のビット対数尤度比を算出し、
    前記送信信号候補生成部は、
    初期信号を生成する初期信号生成部と、
    前記初期信号に対する更新値を求める更新値演算部と、
    前記初期信号と前記更新値を加算する加算部と、
    前記加算部の加算結果を硬判定し、前記送信信号候補を生成する量子化部と、
    を備え、
    前記更新値演算部は、
    少なくとも前記伝搬路推定値に基づいて受信性能が劣化する方向を算出する探索方向生成部と、
    前記初期信号および前記受信性能が劣化する方向に基づいてステップサイズを算出するステップサイズ生成部と、
    前記受信性能が劣化する方向および前記ステップサイズから前記更新値を算出する更新値生成部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  11. 前記初期信号生成部は、
    前記伝搬路推定値から算出される重み係数を前記受信信号に乗算して初期信号を生成する、
    或いは、前記復号部が出力するビット対数尤度比から送信信号レプリカを生成して初期信号とすることを特徴とする請求項10に記載の受信装置。
  12. 前記探索方向生成部は、前記重み係数に基づいて、最大の雑音強調を示す方向を、べき乗法を用いて算出することを特徴とする請求項10に記載の受信装置。
  13. 前記探索方向生成部は、前記初期信号を硬判定し、該硬判定結果のメトリックの勾配に基づいて前記雑音強調方向を算出することを特徴とする請求項10に記載の受信装置。
  14. 前記尤度演算部は、前記復号部が出力するビット対数尤度比をさらに考慮して前記ビット対数尤度比を求めることを特徴とする請求項10から13のいずれかに記載の受信装置。
  15. MIMOシステムにて通信を行なう受信装置における受信方法であって、
    伝搬路推定手段が伝搬路推定値を算出する伝搬路推定ステップと、
    信号検出手段が受信信号から送信信号のビット対数尤度比を算出する信号検出ステップと、
    復号手段が前記ビット対数尤度比の誤り訂正復号処理を行なう復号ステップと、
    を備え、
    前記信号検出ステップは、
    送信信号候補を生成する送信信号候補生成ステップと、
    前記送信信号候補に対するメトリックを生成するメトリック生成ステップと、
    前記メトリックのうち最小メトリックとなる送信信号候補を最尤系列として決定し、該最尤系列に対するビット対数尤度比を算出する尤度演算ステップと、
    を備え、
    前記送信信号候補生成ステップは、
    初期信号を生成する初期信号生成ステップと、
    前記初期信号に対する更新値を求める更新値演算ステップと、
    前記初期信号と前記更新値を加算する加算ステップと、
    前記加算部の加算結果を硬判定し、前記送信信号候補を生成する量子化ステップと、
    を備え、
    前記更新値演算ステップは、
    少なくとも前記伝搬路推定値に基づいて雑音強調方向を算出する探索方向生成ステップと、
    前記初期信号および前記雑音強調方向に基づいてステップサイズを算出するステップサイズ生成ステップと、
    前記雑音強調ベクトルおよび前記ステップサイズから前記更新値を算出する更新値生成ステップと、
    を備えることを特徴とする受信方法。
  16. MIMOシステムにて通信を行う受信装置における受信方法であって、
    伝搬路推定手段が伝搬路推定値を算出する伝搬路推定ステップと、
    信号検出手段が受信信号から送信信号のビット対数尤度比を算出する信号検出ステップと、
    復号手段が前記ビット対数尤度比の誤り訂正復号処理を行なう復号ステップと、
    を備え、
    前記信号検出ステップは、近似メトリック生成ステップと、尤度演算ステップと、を備え、
    前記近似メトリック生成ステップは、
    ある送信アンテナにおいて固定した変調信号を除去する固定信号除去ステップと、
    前記固定信号除去手段の出力に対し、送信信号候補を生成する送信信号候補生成ステップと、
    前記送信信号候補に対するメトリックを計算するメトリック生成ステップと、
    前記メトリックのうち、最小のメトリックを求める最小メトリック生成ステップと、
    を備え、
    前記尤度演算ステップは、前記近似メトリック生成手段が出力するメトリックから、最尤系列のビット対数尤度比を算出し、
    前記送信信号候補生成ステップは、
    初期信号を生成する初期信号生成ステップと、
    前記初期信号に対する更新値を求める更新値演算ステップと、
    前記初期信号と前記更新値を加算する加算ステップと、
    前記加算ステップの加算結果を硬判定し、前記送信信号候補を生成する量子化ステップと、
    を備え、
    前記更新値演算ステップは、
    少なくとも前記伝搬路推定値に基づいて雑音強調方向を算出する探索方向生成ステップと、
    前記初期信号および前記雑音強調方向に基づいてステップサイズを算出するステップサイズ生成ステップと、
    前記雑音強調ベクトルおよび前記ステップサイズから前記更新値を算出する更新値生成ステップと、
    を備えることを特徴とする受信方法。
  17. MIMOシステムにて通信を行なう送信装置と受信装置とを備える通信ステムであって、
    前記送信装置は、複数の送信アンテナから少なくとも2つの異なるデータを送信し、
    前記受信装置は、
    伝搬路推定値を算出する伝搬路推定部と、
    受信信号から送信信号のビット対数尤度比を算出する信号検出部と、
    前記ビット対数尤度比の誤り訂正復号処理を行ない、前記送信装置が送信したデータを求める復号部と、
    を備え、
    前記信号検出部は、
    送信信号候補を生成する送信信号候補生成部と、
    前記送信信号候補に対するメトリックを生成するメトリック生成部と、
    前記メトリックのうち最小メトリックとなる送信信号候補を最尤系列として決定し、該最尤系列に対するビット対数尤度比を算出する尤度演算部と、
    を備え、
    前記送信信号候補生成部は、
    初期信号を生成する初期信号生成部と、
    前記初期信号に対する更新値を求める更新値演算部と、
    前記初期信号と前記更新値を加算する加算部と、
    前記加算部の加算結果を硬判定し、前記送信信号候補を生成する量子化部と、
    を備え、
    前記更新値演算部は、
    少なくとも前記伝搬路推定値に基づいて雑音強調方向を算出する探索方向生成部と、
    前記初期信号および前記雑音強調方向に基づいてステップサイズを算出するステップサイズ生成部と、
    前記雑音強調ベクトルおよび前記ステップサイズから前記更新値を算出する更新値生成部と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
  18. MIMOシステムにて通信を行なう送信装置と受信装置とを備える通信ステムであって、
    前記送信装置は、複数の送信アンテナから少なくとも2つの異なるデータを送信し、
    前記受信装置は、
    伝搬路推定値を算出する伝搬路推定部と、
    受信信号から送信信号のビット対数尤度比を算出する信号検出部と、
    前記ビット対数尤度比の誤り訂正復号処理を行ない、前記送信装置が送信したデータを求める復号部と、
    を備え、
    前記信号検出部は、
    近似メトリック生成部と、
    尤度演算部と、
    を備え、
    前記近似メトリック生成部は、
    ある送信アンテナにおいて固定した変調信号を除去する固定信号除去部と、
    前記固定信号除去部の出力に対し、送信信号候補を生成する送信信号候補生成部と、
    前記送信信号候補に対するメトリックを計算するメトリック生成部と、
    前記メトリックのうち、最小のメトリックを求める最小メトリック生成部と、
    を備え、
    前記尤度演算部は、前記近似メトリック生成部が出力するメトリックから、最尤系列のビット対数尤度比を算出し、
    前記送信信号候補生成部は、
    初期信号を生成する初期信号生成部と、
    前記初期信号に対する更新値を求める更新値演算部と、
    前記初期信号と前記更新値を加算する加算部と、
    前記加算部の加算結果を硬判定し、前記送信信号候補を生成する量子化部と、
    を備え、
    前記更新値演算部は、
    少なくとも前記伝搬路推定値に基づいて雑音強調方向を算出する探索方向生成部と、
    前記初期信号および前記雑音強調方向に基づいてステップサイズを算出するステップサイズ生成部と、
    前記雑音強調ベクトルおよび前記ステップサイズから前記更新値を算出する更新値生成部と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
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