JP5367474B2 - 受信装置及び受信方法 - Google Patents

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本発明は、MIMO伝送方式により信号を受信する受信装置及び受信方法に関する。
携帯電話システム等の無線通信において、周波数帯域を広げずに伝送速度を高める技術として、複数の送受信アンテナを用いて空間多重伝送を行なうMIMO(Multiple Input Multiple Output)伝送が知られている。
MIMO伝送では空間多重伝送を行っているために、受信装置において、MIMO信号検出を行う必要がある。MLD(最尤検出:Maximum Likelihood Detection)はMIMO信号検出方式の中で最適な方式として知られている。しかしながら、MLDは全送信信号候補の中から最もそれらしいものを検出する方式であり、演算量が大きくなってしまう。例えば、送信アンテナ数をT、変調方式のコンスタレーション数をMとすると、送信信号候補の数はMとなり、アンテナ数や変調多値数が増加するに従い、指数的に増加することになる。このためMLDから特性をあまり劣化させずに演算量、つまり送信信号候補数を効率的に削減することが重要となる。このような演算量を削減したMLDには、例えば、スフィア復号(Sphere Decoding)、Mアルゴリズム、QRM(QR分解およびMアルゴリズム)−MLDなどがある。
また一般的に通信システムでは、通信の信頼性向上のため誤り訂正符号化を行うが、高性能な誤り訂正復号として、軟判定誤り訂正復号が知られている。軟判定誤り訂正復号は、ビットLLR(対数尤度比:Log Likelihood Ratio)に対して誤り訂正復号を行う。MLDで得られる最尤系列におけるビットLLRは、最尤系列とその反転ビット系列におけるメトリックから求められる。しかしながら、上記のような演算量を削減したMLDでは送信信号候補を削減しているため、反転ビット系列が送信信号候補に残っていない可能性があり、ビットLLRが計算できないという問題がある。
後述する非特許文献1に、ビットLLRの算出を考慮した演算量削減型MLDが記載されている。その方法は、受信信号をMMSE(最小平均2乗誤差:Minimum Mean Square Error)検出することで得られるMMSE受信点から雑音が強調される方向に1次元探索して送信信号候補を求める方法であり、MMSE受信点で雑音が強調される成分(ベクトルP)を示す次式(1)において、大きい固有値の固有ベクトル方向を雑音強調方向としている。
Figure 0005367474
ここで、Hは伝搬路行列、Iは単位行列、σは分散である。
また、固有値が大きい方から複数の固有ベクトル方向に探索することで、反転ビット系列が候補に残るようにしており、MLDの演算量を削減しつつ、精度良くビットLLRを求めることができる。
禹、府川、鈴木著、"符号化MIMO−OFDM準最適検出におけるビット系列対数尤度比計算アルゴリズム"、電子情報通信学会 信学技報RCS2007−232、2008年3月。
しかしながら、非特許文献1では、1次元探索であるため、例えば、雑音強調が複数の方向に生じた場合、受信性能が劣化するという問題がある。また、ビットLLRを計算するために、1つの方向ではなく、複数の方向に探索に行かなければならず、送信信号候補数が増加してしまうという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、MIMO伝送方式において、雑音強調成分が複数存在する場合でも良好な特性が得られ、また、効率的にビットLLRが計算できる受信装置及び受信方法を提供することにある。
本発明は、MIMO伝送方式にて送信装置から送信された送信信号を受信する受信装置であって、
受信信号を用いて伝搬路推定を行い、伝搬路推定値を求める伝搬路推定部と、前記伝搬路推定値に基づいて受信信号をMIMO分離してビット対数尤度比を生成する信号検出部と、前記ビット対数尤度比に対して誤り訂正復号を行う復号部と、を備え、
前記信号検出部は、前記伝搬路推定値から算出される重みを前記受信信号に乗算して初期信号を生成する初期信号生成部と、前記伝搬路推定値および前記初期信号から、雑音が増幅される複数の方向を合成して更新値を求める更新値演算部と、前記初期信号と前記更新値を加算する加算部と、前記加算部により加算された信号を硬判定し、送信信号候補を生成する硬判定部と、前記送信信号候補からメトリックを計算するメトリック生成部と、前記メトリックから最尤系列のビット対数尤度比を生成する尤度演算部と、を備えることを特徴とするものである。
ここで、前記更新値演算部は、前記最尤系列の反転ビット系列が前記送信信号候補に残るように前記更新値を求めることを特徴とする。
また、前記更新値演算部は、前記伝搬路推定値から特異値を求め、前記特異値から前記初期信号が異なる変調シンボル点になるように前記更新値を求めることを特徴とする。
また、前記更新値演算部は、前記伝搬路推定値から固有値および固有ベクトルを求め、前記固有値および固有ベクトルから前記初期信号が異なる変調シンボル点になるように前記更新値を求めることを特徴とする。
特に、前記更新値演算部は、前記固有値のうち、ある閾値以上の固有値および前記閾値以上の固有値の固有ベクトルのみから前記更新値を求めることを特徴とする。ここで、前記閾値は雑音電力である。
また、本発明は、MIMO伝送方式にて送信装置から送信された送信信号を受信する受信装置であって、
受信信号を用いて伝搬路推定を行い、伝搬路推定値を求める伝搬路推定部と、前記伝搬路推定値に基づいて受信信号をMIMO分離してビット対数尤度比を生成する信号検出部と、前記ビット対数尤度比に対して誤り訂正復号を行う復号部と、を備え、
前記信号検出部は、前記伝送路推定値から算出される重みを前記受信信号に乗算して初期信号を生成する初期信号生成部と、前記伝搬路推定値および前記初期信号から、雑音が増幅される複数の方向を合成して更新値を求める更新値演算部と、前記初期信号と前記更新値を加算する加算部と、前記加算部が出力する信号を硬判定し、送信信号候補を生成する硬判定部と、前記送信信号候補からメトリックを計算するメトリック生成部と、前記メトリックおよび前記復号部が出力するビット対数尤度比から最尤系列のビット対数尤度比を生成する尤度演算部と、を備えることを特徴とするものである。
ここで、前記初期信号生成部は、前記復号部が出力するビット対数尤度比から初期信号を生成することを特徴とする。
また、前記更新値演算部は、前記最尤系列の反転ビット系列が前記送信信号候補に残るように前記更新値を求めることを特徴とする。
また、前記更新値演算部は、前記伝搬路推定値から固有値および固有ベクトルを求め、前記固有値および固有ベクトルから前記初期信号が異なる変調シンボル点になるように前記更新値を求めることを特徴とする。
また、前記更新値演算部は、前記固有値のうち、ある閾値以上の固有値および前記閾値以上の固有値の固有ベクトルのみから前記更新値を求めることを特徴とする。
また、本発明は、MIMO伝送方式にて送信装置から送信された送信信号を受信する受信装置における受信方法であって、
受信信号を用いて伝搬路推定を行い、伝搬路推定値を求める伝搬路推定ステップと、前記伝搬路推定値に基づいて受信信号をMIMO分離してビット対数尤度比を生成する信号検出ステップと、前記ビット対数尤度比に対して誤り訂正復号を行うステップと、を備え、
前記信号検出ステップは、前記伝搬路推定値から算出される重みを前記受信信号に乗算して初期信号を生成する初期信号生成ステップと、前記伝搬路推定値および前記初期信号から、雑音が増幅される複数の方向を合成して更新値を求める更新値演算ステップと、前記初期信号と前記更新値を加算する加算ステップと、前記加算ステップにて加算された信号を硬判定し、送信信号候補を生成する硬判定ステップと、前記送信信号候補からメトリックを計算するメトリック生成ステップと、前記メトリックから最尤系列のビット対数尤度比を生成する尤度演算ステップと、を備えることを特徴とするものである。
また、本発明は、MIMO伝送方式にて送信装置から送信された送信信号を受信する受信装置における受信方法であって、
受信信号を用いて伝搬路推定を行い、伝搬路推定値を求める伝搬路推定ステップと、受信信号をMIMO分離してビット対数尤度比を生成する信号検出ステップと、前記ビット対数尤度比に対して誤り訂正復号を行う復号ステップと、を備え、
前記信号検出ステップは、前記伝搬路推定値から算出される重みを前記受信信号に乗算して初期信号を生成する初期信号生成ステップと、前記伝搬路推定値および前記初期信号から、雑音が増幅される複数の方向を合成して更新値を求める更新値演算ステップと、前記初期信号と前記更新値を加算する加算ステップと、前記加算ステップが出力する信号を硬判定し、送信信号候補を生成する硬判定ステップと、前記送信信号候補からメトリックを計算するメトリック生成ステップと、前記メトリックおよび前記復号ステップが出力するビット対数尤度比から最尤系列のビット対数尤度比を生成する尤度演算ステップと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、伝送路推定値から算出される重みを受信信号に乗算して初期信号を生成し、前記伝搬路推定値および前記初期信号から、雑音が増幅される複数の方向を考慮して更新値を求め、前記初期信号と前記更新値を加算して硬判定して送信信号候補を生成し、前記送信信号候補からメトリックを計算して最尤系列のビット対数尤度比を生成するので、送信信号候補の総数を減らすことになり、効率的に最尤系列を求めることが可能となる。また雑音強調成分を複数考慮することで、多次元の探索が可能となり、受信性能を劣化させる方向をより正確に求めていることになるため、送信信号候補を探索する精度が向上する。また、本発明では1度の探索で反転ビット系列を送信信号候補に残るようにすることができる。
また本発明によれば、復号部により誤り訂正復号結果を利用すし、誤り訂正復号とMIMO分離を繰り返し行うことで性能をさらに向上させることができる。
また、本発明によれば、前記最尤系列の反転ビット系列が前記送信信号候補に残るように前記更新値を求めるので、必ず反転ビット系列が送信信号候補に残るため、効率的に精度よく最尤系列のビット対数尤度比を算出することが可能となる。
第1の実施形態における送信装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における受信装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における信号検出部の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における受信処理のフローチャートである。 第3の実施形態における受信装置の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態における信号検出部の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態における受信処理のフローチャートである。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。特にことわりがない限り以下の実施形態では、T本の送信アンテナからそれぞれ異なるデータが送信され、R本の受信アンテナで受信するMIMO方式について説明する。ただしT、Rは2以上の整数である。
(第1の実施形態)
以下に、本発明の第1実施形態にかかるMIMO方式の送信装置及び受信装置について説明する。
図1は第1の実施形態における送信装置の構成を示すブロック図である。送信装置100は、直並列変換部101、符号化部102−1〜102−T、インターリーバ部103−1〜103−T、変調部104−1〜104−T、送信部105−1〜105−T、送信アンテナ部106−1〜106−Tで構成される。送信ビットは直並列変換部101で直列並列変換されT個のビット系列に分けられる。ビット系列は、符号化部102−1〜102−Tで、畳込み符号やターボ符号等の誤り訂正符号化を行う。符号化ビットはインターリーバ部103−1〜103−Tでインターリーブされ、変調部104−1〜104−Tで変調信号にマッピングされ、送信部105−1〜105−Tで無線周波数に変換され、各々対応する送信アンテナ106−1〜106−Tから送信される。
図2は第1の実施形態における受信装置の構成を示すブロック図である。受信装置200は、受信アンテナ201−1〜201−R、受信部202−1〜202−R、信号検出部203、伝搬路推定部204、デインターリーバ部205−1〜205−T、復号部206−1〜206−T、並直列変換部207で構成される。前述の送信装置100から送信された信号は、受信アンテナ201−1〜201−Rで受信され、それぞれ対応する受信部202−1〜202−Rで無線周波数からベースバンド信号に変換され、受信信号として出力される。信号検出部203は、受信信号と伝搬路推定部204で推定された伝搬路推定値を用いて、空間多重されている信号の分離検出を行い、符号化ビットLLRを求める。信号検出部203で得られる符号化ビットLLRは、デインターリーバ部205−1〜205−Tで送信側のインターリーバ部103−1〜103−Tで行われた並び換えを元に戻して、復号部206−1〜206−Tに入力される。復号部206−1〜206−Tは、入力された符号化ビットに対して誤り訂正復号を行なう。誤り訂正復号後のビット系列は、並直列変換部207で並列直列変換され送信ビット系列が出力される。
図3は信号検出部203の構成を示すブロック図である。信号検出部203は、送信信号候補生成部300、メトリック生成部305、尤度演算部306で構成される。送信信号候補生成部300は、初期信号生成部301、加算部302−1〜302−T、硬判定部303−1〜303−T、更新値演算部304で構成される。送信信号候補生成部300は、受信部202−1〜202−Rより入力される受信信号および伝搬路推定部204より入力される伝搬路推定値からメトリックを計算する送信信号候補を生成する。送信信号候補生成部300は、初期信号生成部301で例えばZF(Zero forcing)基準やMMSE(Minimum Mean Square Error)基準の重みを用いて最初のMIMO分離信号である初期信号を生成する。更新値演算部304は、初期信号および伝搬路推定値から初期信号に対する更新値を求める。加算部302−1〜302−Tは初期信号に更新値を加算する。更新された初期信号は、硬判定部303−1〜303−Tで最も近い変調シンボルに硬判定され、送信信号候補が生成される。このような送信信号候補生成部300の処理を、数式を用いて詳細に説明する。
ある時刻における受信信号を次のように表す。
Figure 0005367474
なお、yはR次元の受信信号ベクトル、HはR行T列の伝搬路行列、sはT次元の送信信号ベクトル、nはR次元の雑音ベクトルである。まず受信信号から初期信号を生成するため、例えば次のようなMMSE重みWを用いることができる。
Figure 0005367474
Pは雑音強調成分、σは分散、IはT行T列の単位行列である。
式(3)はσ <<1の場合は、次式(6)のように近似できる。
Figure 0005367474
また式(3)に式(2)、(4)、(5)を代入した場合のX^におけるsの係数PHHを平均値で近似すると、次式(7)のように表わすことができる。
Figure 0005367474
さらに、次式(8)とすると、
Figure 0005367474
式(3)は次式(9)のように近似できる。
Figure 0005367474
式(6)および式(9)から送信信号sは次式(10)のように表わすことができる。
Figure 0005367474
ただし、α=1または1+σ である。
初期信号生成部301はαX^を初期信号として生成する。つまり、送信信号sは初期信号αX^から−αPHnずれたところにある。従って、更新値演算部304は更新値として−αPHnを求めている。
−αPHnの求め方の詳細を説明する。伝搬路行列Hを特異値分解すると次式のように表わせる。
Figure 0005367474
なお、UとVはそれぞれN行N列、N行N列のユニタリ行列であり、次式のように表わす。
Figure 0005367474
ただし、u(1≦l≦N)とv(1≦k≦N)はそれぞれN次元、N次元の複素ベクトルである。Σは特異値を対角要素に持つN行N列の行列であり、HのランクをW(≦min(N、N))とすると次式のように表せる。
Figure 0005367474
ただし、0<λ 1/2<λ 1/2<・・・<λ 1/2であり、diag()は対角行列を表す。
式(11)を用いると、−PHnは次のように式変形することができる。
Figure 0005367474
−αPHnを求めるためにはaを求めればよい。aの候補a^は以下のように求める。まず、αX^を硬判定した結果をS^とする。S^の第k要素と異なる変調シンボル点をb(r)とする。Sの第k要素がb(r)となるとき、次のように表すことができる。
Figure 0005367474
初期信号からの距離が小さい、すなわち、雑音強調量が小さい点を探索するため、式(20)を満足し、AAを最小にするAを求める。これは例えば、ラグランジェの未定乗数法を用いて求めることができ、以下の式(24)のようになる。
Figure 0005367474
式(24)のようにAを求めた後は、式(16)とαより更新値が得られ(更新値演算部304の処理)、式(10)の右辺に代入して(加算部302−1〜302−Tの処理)、硬判定を行い新たな信号候補を得ることができる(硬判定部303−1〜303−Tの処理)。なお、送信信号候補の数はb(r)の数で決まり、b(r)はS^の第k要素と異なる変調シンボル点であるので、その数は(M−1)T個ある。ただしMは変調多値数を表しており、例えばQPSKの場合はM=4、16QAMの場合はM=16である。また1≦k≦Tである。初期信号の硬判定値も含めると送信信号候補の総数は(M−1)T+1個となり、従来のMLDのM個と比較すると大幅に候補数が削減できる。また、b(r)はS^の第k要素と異なる変調シンボル点としているため、送信信号候補の第k要素には全ての変調シンボル点が存在するため、最尤系列の反転ビット系列が必ず候補に残り、ビットLLRを精度良く求めることができる。
なお、式(24)のようにaの候補を求める場合は、Hの特異値分解ではなく、HHの固有値分解によって得られる固有値λ、λ、・・・、λ、および、それぞれの固有値に対応する固有ベクトルv、v、・・・、vを用いて求めることもできる。また、全ての固有値(もしくは特異値)を必ずしも用いる必要はなく、一部の固有値(もしくは特異値)のみを用いることも可能である。一部の固有値の選び方は、例えば雑音電力といった閾値以上の固有値を選べばよい。
また、最尤系列を求める精度も、従来技術では雑音強調など受信性能を劣化させる成分の最大固有値の固有ベクトル方向に送信信号候補を探索していたが、本発明では、複数の固有値および固有ベクトルを考慮して送信信号候補を探索している。このため、従来技術では1次元方向の探索しかできなかったが、本発明では多次元の探索が可能となり、受信性能を劣化させる方向をより正確に求めていることになるため、送信信号候補を探索する精度が向上する。また、ビットLLRを求める際にも、従来技術では、1次元探索を複数回行うことで、反転ビット系列が送信信号候補に残るようにしていたが、本発明では1度の探索で反転ビット系列を送信信号候補に残るようにすることができる。
送信信号候補生成部300により送信信号候補を生成した後は、メトリック生成部305は式(15)のように送信信号候補からメトリックを生成し、尤度演算部306は式(26)のようにビットLLRを計算する。
Figure 0005367474
ただし、λk,nは第k送信アンテナから送信された変調シンボルの第nビットのLLRを表している。またsはb=[b1,1,…,bk,n,…,bT,N]で定める送信信号候補を表す。bはbのうちbk,n=1となる集合を表しており、b=[b1,1,…,bk,n=1,…,bT,N]である。bはbのうちbk,n=0となる集合を表しており、b=[b1,1,…,bk,n=0,…,bT,N]である。従って、λk,nはbを用いて生成される最小メトリックとbを用いて生成される最小メトリックの差で求められる。
図4は第1の実施形態における受信処理のフローチャートである。ステップs401では、送信装置100から送信された信号を、受信アンテナ201−1〜201−Rで受信し、信号検出部203の初期信号生成部301が、受信信号から初期信号として、例えばMMSEでMIMO分離を行った信号を生成する。ステップs402では、更新値演算部304が初期信号から雑音強調のような受信性能が劣化する方向への更新値を生成する。ステップs403では、加算部302−1〜302−Tが初期信号に更新値を加算し、硬判定部303−1〜303−Tが硬判定を行い、送信信号候補を生成する。ステップs404では、メトリック生成部305が送信信号候補のメトリックを計算する。ステップs405では、尤度演算部306がステップs404で求めたメトリックから、最尤系列のビットLLRを求める。ステップs406では、信号検出部203を出力したビットLLRに対して、デインターリーバ部205−1〜205−Tで送信側のインターリーバ部103−1〜103−Tで行われた並び換えを元に戻し、復号部206−1〜206−Tで入力された符号化ビットに対して誤り訂正復号が行われる。そして、並直列変換部207で、誤り訂正復号後のビット系列が並列直列変換され送信ビット系列が出力される。
このように第1の実施形態では、MLDを低演算量で実現しながら、ビットLLRの計算も精度良く行うことができる。
(第2の実施形態)
本実施例形態は、第1の実施形態とは異なる方法で送信信号候補の探索を行う。本実施形態における受信装置は、第1の実施形態と同様に図2、図3を用いて説明することができる。第1の実施形態との違いは、図3の更新値演算部304の処理内容であるため、本実施形態では更新値演算部304の説明のみを行う。
式(3)は次式のように式展開できる。
Figure 0005367474
Pがエルミート行列であることを利用すると、式(27)は次式(28)のようになる。
Figure 0005367474
従って、sは次式(29)のように表わすことができる。
Figure 0005367474
ただし、n〜はT次元ベクトルであり、各要素は平均0、分散σ のガウス変数である。従ってsを求めるためには、P1/2が分かれば良く、本実施形態の更新値演算部304は、P1/2を求めている。
式(11)をPに代入すると、次式(30)となる。
Figure 0005367474
従ってP1/2は次式(31)のように得られる。
Figure 0005367474
ここでDは次式(32)である。
Figure 0005367474
さらに、Dを改めて次式(33)のように表す.
Figure 0005367474
ここで、νは、次式(34)である。
Figure 0005367474
式(31)を用いると、P1/2は次式(35)のように表すことができる。
Figure 0005367474
ここで、aは、次式(36)である。
Figure 0005367474
aはT次元ベクトルである。nの各要素は平均0、分散σ のガウス変数であるので、nの確率密度関数p(n)は次式(37)のようになる。
Figure 0005367474
またVはユニタリ行列であるので、aの確率密度関数p(a)は次式(38)のようになる。
Figure 0005367474
をaの第k要素とすると、P1/2は次式(39)のように表せる。
Figure 0005367474
従ってsは、次式(40)となる。
Figure 0005367474
X^を硬判定した結果をs^とする。s^の第k要素と異なる変調シンボル点をb(r)とする。sの第k要素がb(r)となるとき、次式(41)のように表すことができる。
Figure 0005367474
式(41)はベクトル形式で次式(42)のように表すことができる。
Figure 0005367474
ここで、Cは、次式(43)である。
Figure 0005367474
p(a)は式(38)で与えられているので、aの尤度推定はラグランジェ未定乗数法で解くことができる。従って、次式(44)のf(a)を最小にするaを求めればよい。
Figure 0005367474
ただし、λは複素ラグランジェ乗数である。これを解いて所望のaを求めると次式(45)のようになる。
Figure 0005367474
得られたaを式(40)の右辺第2項に代入して更新値を求め(更新値演算部304の処理)、式(40)の右辺を計算し(加算部302−1〜302−Tの処理)、硬判定を行い新たな送信信号候補を得ることができる(硬判定部303−1〜303−Tの処理)。第1の実施形態と同様に、送信信号候補の候補はb(r)の数で決まるため、初期信号の硬判定値も含めると送信信号候補の総数は(M−1)T+1個となる。
また第1の実施形態では、σ <<1、つまり信号対雑音電力比が高いものとしていたため、信号対雑音電力比が低い場合に送信信号候補の探索精度が劣化してしまう。本実施形態では、雑音電力も考慮して送信信号候補の探索を行うため、第1の実施形態と比べて探索精度を向上させることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、誤り訂正復号の結果を用いてMLDを繰り返し行う受信装置について説明する。信号を送信する送信装置は、図1と同じである。
図5は、第3の実施形態における受信装置の構成を示すブロック図である。受信装置500は、受信アンテナ501−1〜501−R、受信部502−1〜502−R、信号検出部503、伝搬路推定部504、デインターリーバ部505−1〜505−T、復号部506−1〜506−T、並直列変換部507で構成される。前述の送信装置100から送信された信号は、受信アンテナ501−1〜501−Rで受信され、それぞれ対応する受信部502−1〜502−Rで無線周波数からベースバンド信号に変換され、受信信号として出力される。信号検出部503は、受信信号と伝搬路推定部504で推定された伝搬路推定値を用いて、空間多重されている信号の分離を行い、符号化ビットLLRを求める。信号検出部503で得られる符号化ビットLLRはデインターリーバ部505−1〜505−Tで、送信側で行ったインターリーブの逆処理が行われ、復号部506−1〜506−Tに入力される。復号部506−1〜506−Tは、入力された符号化ビットに対して誤り訂正復号が行われる。誤り訂正復号後のビット系列は、並直列変換部507で並列直列変換され送信ビット系列が出力される。
図6は、信号検出部503の構成を示すブロック図である。信号検出部503は、送信信号候補生成部600、メトリック生成部605、尤度演算部606で構成される。送信信号候補生成部600は、初期信号生成部601、加算部602−1〜602−T、硬判定部603−1〜603−T、更新値演算部604で構成される。送信信号候補生成部600は、受信部502−1〜502−Rより入力される受信信号、伝搬路推定部504より入力される伝搬路推定値、復号部506−1〜506−Tより入力されるビットLLR、から送信信号候補を生成する。メトリック生成部605は送信信号候補のメトリックを生成する。尤度演算部606は送信信号候補のメトリックおよび復号部506−1〜506−Tより得られるビットLLRを用いて、最尤系列のビットLLRを算出する。送信信号候補生成部600は、まず初期信号生成部601で、受信信号もしくはビットLLRを用いて初期信号を生成する。受信部502−1〜502−Rより入力される受信信号から生成する場合は、例えば、第1の実施形態で説明したようなMMSE重みを用いて、受信信号をMIMO分離すればよい。復号部506−1〜506−Tより入力されるビットLLRから生成する場合は、ビットLLRから変調シンボルのレプリカであるシンボルレプリカを生成して、初期信号とすることができる。
QPSK変調を例に説明する。QPSKシンボルを構成するビットをb、bとすると、シンボルレプリカは次のように表せる。
Figure 0005367474
λ()はビットLLRを表し、tanhは双曲線正接関数を表す。
更新値演算部604は、第1の実施形態と同様の方法で、初期信号および伝搬路推定値から更新値を求める。加算部602−1〜602−Tで初期信号と更新値を加算し、硬判定部603−1〜603−Tで硬判定して最も近い判定点を求め、並直列変換し、送信信号候補を出力する。メトリック生成部605は送信信号候補のメトリックを生成し、尤度演算部606で次式(47)のようにビットLLRを求める。
Figure 0005367474
なお、p(bk,n)はbk,nの生起確率を表す。またb、bはそれぞれ前述のようにbのうちbk,n=1、bk,n=0となる集合である。従って、式(47)のlog p(bk’,n’)は、log p(bk’,n’=1)もしくはlog p(bk’,n’=0)を計算することになる。λ k,nは復号部506−kが出力した符号化ビットLLRの第n変調ビットに対応するLLRを表す。
また式(47)の近似式として、式(48)から符号化ビットLLRを求めてもよい。
Figure 0005367474
図7は第3の実施形態における受信処理のフローチャートである。ステップs701では、信号検出部503の初期信号生成部601で初期信号を生成する。一度も誤り訂正復号処理が行われていない場合は、受信部502−1〜502−Rで受信した受信信号をMMSE重みを用いて分離して初期信号を生成する。誤り訂正復号処理が行われている場合は、復号部506−1〜506−Tの復号処理によって得られる符号化ビットLLRからシンボルレプリカを生成することで初期信号を生成する。ステップs702では、更新値演算部604で初期信号から雑音強調のような受信性能が劣化する方向への更新値を生成する。ステップs703では、初期信号に更新値を加算し、硬判定して送信信号候補を生成する。ステップs704では、メトリック生成部605で、求めた送信信号候補のメトリックを生成する。ステップs705では、尤度演算部606にて求めたメトリックから符号化ビットLLRを算出する。ステップs706では、信号検出部503を出力したビットLLRに対して、デインターリーバ部505−1〜505−Tで送信側のインターリーバ部103−1〜103−Tで行われた並び換えを元に戻し、復号部506−1〜506−Tで入力された符号化ビットに対して誤り訂正復号が行われる。そして、並直列変換部207で、誤り訂正復号後のビット系列が並列直列変換され送信ビット系列が出力される。
ステップs707では、信号検出部503が既定の回数の復号処理を行ったかどうか、もしくは、復号結果に誤りが検出されたかどうかを判断し、既定の回数の処理が行われた、もしくは、誤りが検出されない場合は、情報ビットを出力して受信処理を終了する。既定の回数の処理が行われておらず、誤りが検出された場合は、再度、ステップs701〜ステップs706の処理を行う。なお、復号結果に誤りがあるかどうかは、例えばCRC(巡回冗長検査:Cyclic Redundancy Check)のような誤り検出符号を用いて、誤り検出を行えばよい。
このように第3の実施形態では、誤り訂正復号結果を用い、低演算量型MLDを繰り返し行うようにした。MLDを繰り返し行うことで、MIMO分離性能をさらに向上させることができる。
なお、上記第3の実施形態では、誤り訂正復号結果を用い、伝搬路推定値を更新することも可能である。この場合、伝搬路推定精度が向上し、送信信号候補の探索精度が向上する。
なお、上記実施形態では狭帯域シングルキャリアMIMOの場合を説明したが、本発明はこれに限らず、例えばマルチキャリア伝送であるMIMO−OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)など、MLDが可能な全てのシステムに適用することができる。
なお、上記実施形態では、送信ビットを空間分割した後で誤り訂正符号化を行っているが、本発明はこれに限らず、送信ビットを誤り訂正符号化、インターリーブした後、空間分割する場合にも適用できる。
なお、上記実施形態では、各送信アンテナで異なるデータを送信していたが、本発明はこれに限らず、複数の送信アンテナを用い、送信アンテナ数よりも少ない複数の異なるデータが送信された場合でも適用することができる。
100 送信装置
101 直並列変換部
102−1〜102−T 符号化部
103−1〜103−T インターリーバ部
104−1〜104−T 変調部
105−1〜105−T 送信部
106−1〜106−T 送信アンテナ部
200 受信装置
201−1〜201−R 受信アンテナ
202−1〜202−R 受信部
203 信号検出部
204 伝搬路推定部
205−1〜205−T デインターリーバ部
206−1〜206−T 復号部
207 並直列変換部
300 送信信号候補生成部
301 初期信号生成部
302−1〜302−T 加算部
303−1〜303−T 硬判定部
304 更新値演算部
305 メトリック生成部
306 尤度演算部
500 受信装置
501−1〜501−R 受信アンテナ
502−1〜502−R 受信部
503 信号検出部
504 伝搬路推定部
505−1〜505−T デインターリーバ部
506−1〜505−T 復号部
507 並直列変換部
600 送信信号候補生成部
601 初期信号生成部
602−1〜602−T 加算部
603−1〜603−T 硬判定部
604 更新値演算部
605 メトリック生成部
606 尤度演算部

Claims (15)

  1. MIMO伝送方式にて送信装置から送信された送信信号を受信する受信装置であって、
    受信信号を用いて伝搬路推定を行い、伝搬路推定値を求める伝搬路推定部と、
    前記伝搬路推定値に基づいて受信信号をMIMO分離してビット対数尤度比を生成する信号検出部と、
    前記ビット対数尤度比に対して誤り訂正復号を行う復号部と、
    を備え、
    前記信号検出部は、
    前記伝搬路推定値から算出される重みを前記受信信号に乗算して初期信号を生成する初期信号生成部と、
    前記伝搬路推定値および前記初期信号から、雑音が増幅される複数の方向を合成して更新値を求める更新値演算部と、
    前記初期信号と前記更新値を加算する加算部と、
    前記加算部により加算された信号を硬判定し、送信信号候補を生成する硬判定部と、
    前記送信信号候補からメトリックを計算するメトリック生成部と、
    前記メトリックから最尤系列のビット対数尤度比を生成する尤度演算部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 前記更新値演算部は、
    前記最尤系列の反転ビット系列が前記送信信号候補に残るように前記更新値を求めることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記更新値演算部は、
    前記伝搬路推定値から特異値を求め、前記特異値から前記初期信号が異なる変調シンボル点になるように前記更新値を求めることを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記更新値演算部は、
    前記特異値のうち、ある閾値以上の特異値のみから前記更新値を求めることを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
  5. 前記更新値演算部は、
    前記伝搬路推定値から固有値および固有ベクトルを求め、前記固有値および固有ベクトルから前記初期信号が異なる変調シンボル点になるように前記更新値を求めることを特徴とする請求項4に記載の受信装置。
  6. 前記更新値演算部は、
    前記固有値のうち、ある閾値以上の固有値および前記閾値以上の固有値の固有ベクトルのみから前記更新値を求めることを特徴とする請求項に記載の受信装置。
  7. 前記閾値は雑音電力であることを特徴とする請求項4又は6に記載の受信装置。
  8. MIMO伝送方式にて送信装置から送信された送信信号を受信する受信装置であって、
    受信信号を用いて伝搬路推定を行い、伝搬路推定値を求める伝搬路推定部と、
    受信信号をMIMO分離してビット対数尤度比を生成する信号検出部と、
    前記ビット対数尤度比に対して誤り訂正復号を行う復号部と、
    を備え、
    前記信号検出部は、
    前記伝搬路推定値から算出される重みを前記受信信号に乗算して初期信号を生成する初期信号生成部と、
    前記伝搬路推定値および前記初期信号から、雑音が増幅される複数の方向を合成して更新値を求める更新値演算部と、
    前記初期信号と前記更新値を加算する加算部と、
    前記加算部が出力する信号を硬判定し、送信信号候補を生成する硬判定部と、
    前記送信信号候補からメトリックを計算するメトリック生成部と、
    前記メトリックおよび前記復号部が出力するビット対数尤度比から最尤系列のビット対数尤度比を生成する尤度演算部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  9. 前記初期信号生成部は、
    前記復号部が出力するビット対数尤度比から初期信号を生成することを特徴とする請求項7に記載の受信装置。
  10. 前記更新値演算部は、
    前記最尤系列の反転ビット系列が前記送信信号候補に残るように前記更新値を求めることを特徴とする請求項7に記載の受信装置。
  11. 前記更新値演算部は、
    前記伝搬路推定値から固有値および固有ベクトルを求め、前記固有値および固有ベクトルから前記初期信号が異なる変調シンボル点になるように前記更新値を求めることを特徴とする請求項7または8のいずれかに記載の受信装置。
  12. 前記更新値演算部は、
    前記固有値のうち、ある閾値以上の固有値および前記閾値以上の固有値の固有ベクトルのみから前記更新値を求めることを特徴とする請求項11に記載の受信装置。
  13. MIMO伝送方式にて送信装置から送信された送信信号を受信する受信装置における受信方法であって、
    受信信号を用いて伝搬路推定を行い、伝搬路推定値を求める伝搬路推定ステップと、
    前記伝搬路推定値に基づいて受信信号をMIMO分離してビット対数尤度比を生成する信号検出ステップと、
    前記ビット対数尤度比に対して誤り訂正復号を行うステップと、
    を備え、
    前記信号検出ステップは、
    前記伝搬路推定値から算出される重みを前記受信信号に乗算して初期信号を生成する初期信号生成ステップと、
    前記伝搬路推定値および前記初期信号から、雑音が増幅される複数の方向を合成して更新値を求める更新値演算ステップと、
    前記初期信号と前記更新値を加算する加算ステップと、
    前記加算ステップにて加算された信号を硬判定し、送信信号候補を生成する硬判定ステップと、
    前記送信信号候補からメトリックを計算するメトリック生成ステップと、
    前記メトリックから最尤系列のビット対数尤度比を生成する尤度演算ステップと、
    を備えることを特徴とする受信方法。
  14. MIMO伝送方式にて送信装置から送信された送信信号を受信する受信装置における受信方法であって、
    受信信号を用いて伝搬路推定を行い、伝搬路推定値を求める伝搬路推定ステップと、
    受信信号をMIMO分離してビット対数尤度比を生成する信号検出ステップと、
    前記ビット対数尤度比に対して誤り訂正復号を行う復号ステップと、
    を備え、
    前記信号検出ステップは、
    前記伝搬路推定値から算出される重みを前記受信信号に乗算して初期信号を生成する初期信号生成ステップと、
    前記伝搬路推定値および前記初期信号から、雑音が増幅される複数の方向を合成して更新値を求める更新値演算ステップと、
    前記初期信号と前記更新値を加算する加算ステップと、
    前記加算ステップが出力する信号を硬判定し、送信信号候補を生成する硬判定ステップと、
    前記送信信号候補からメトリックを計算するメトリック生成ステップと、
    前記メトリックおよび前記復号ステップが出力するビット対数尤度比から最尤系列のビット対数尤度比を生成する尤度演算ステップと、
    を備えることを特徴とする受信方法。
  15. 前記信号検出ステップと前記復号ステップを繰り返し行うことを特徴とする請求項14に記載の受信方法。
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