JP5043245B1 - 流量センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を損なわずに、微小流量変化や瞬間的な流量変動を正確に計測することができる流量センサを提供する。
【解決手段】流入口15と流出口16を有し、内部に流体を流通させる円形の計量室11と、前記計量室の内部に軸支され、前記計量室の内部を流通する前記流体の圧力を羽根部に受けて回転する羽根車30と、前記羽根車の回転による磁束変化の頻度を検知する検知部と、を備え、前記計量室内において、前記流入口と前記流出口の間に、前記計量室の内周面と前記羽根車の前記羽根部の先端の回転軌跡とで仮想される空間が前記流体の流路18として形成され、前記流路内において、前記計量室の内周面が前記流入口及び前記流出口の内壁面よりも外側へ屈曲している。
【選択図】図3

Description

本発明は配管内を流れる被測定流体の流量を測定する流量センサに関する。詳しくは、流路内に設けた羽根車の回転数を計数して流量を求める羽根車流量センサに関する。
従来から、複数の羽根を有する羽根車を流量センサ本体の流路内に回転自在に収容し、流体の流れによって回転する羽根車の回転数を信号として出力し、被計測流体の流量を計測する羽根車流量センサが知られている。羽根車流量センサは、流入口から流出口に至る流路内を流れる被測定流体によって羽根車が回転させられ、羽根車に設けられたマグネットの磁束変化を流路の外側に設けた検出素子で検出して羽根車の回転数を検知している(特許文献1参照)。
羽根車の回転数は、流体の流量に比例し、羽根車の各羽根が検出素子の対向位置を通過する際に、検出素子は出力信号を出し、流量が多い場合にはその出力信号の間隔が小さく、流量が少ない場合には出力信号の間隔は大きくなる。従って、単位時間当りの出力信号回数によって流量が演算できる。
上記形式の流量センサは、羽根車が流路内に収容されていることから、流量センサ全体を小型化することができ、配管内での流量センサの占めるスペ−スが小さくなる利点があるが、微少流量での羽根車の回転力が小さく微少流量の計測精度が不十分であるという問題があった。
計測精度を高めるには、流量センサ本体内の流れと羽根車の回転とが正確に比例する必要があるが、流量が少ない場合は羽根車の羽根に流体の回転力を充分に作用させることができないという問題があった。又、羽根車の羽根端縁と本体壁面との間を通過し羽根車の回転に関与しない流れが存在し、この流量分が信号としては変換されないことがある。従って、実際の流量と検出素子によって検出される流量との間に誤差が生じ、この結果、流量センサとしての計測精度が低下する虞があった。
特開平8−61999号公報
本発明は、上記事実に鑑みてなされたものであり、小型化を損なわずに、微小流量変化や瞬間的な流量変動を正確に計測することができる流量センサを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の流量センサは、
流入口と流出口を有し、内部に流体を流通させる円形の計量室と、
前記計量室の内部に軸支され、前記計量室の内部を流通する前記流体の圧力を羽根部に受けて回転する羽根車と、
前記羽根車の回転による磁束変化の頻度を検知する検知部と、を備え、
前記計量室内において、前記流入口と前記流出口の間に、前記計量室の内周面と前記羽根車の前記羽根部の先端の回転軌跡とで仮想される空間が前記流体の流路として形成され、
前記流路内において、前記計量室の内周面が前記流入口及び前記流出口の内壁面よりも外側へ屈曲し
前記流入口と前記流出口が、前記計量室と、前記流入口の内壁面の一端が前記計量室の内周面と連接する点(A)と前記計量室の中心(O)とを結ぶ線の前記計量室の中心(O)を通る第1の対称軸(Y−Y)と成す角度をθ1、前記流出口の内壁面の一端が前記計量室の内周面と連接する点(B)と前記計量室の中心(O)とを結ぶ線の前記第1の対称軸(Y−Y)と成す角度をθ2、前記計量室の内周面の直径をD1、前記羽根車の羽根部直径をD2、とするとき、前記流入口の軸心(a1)は前記計量室の中心(O)を通り前記第1の対称軸(Y−Y)と直交する第2の対称軸(X−X)と5度ないし10度の角度をなし、前記流出口の軸心(a2)は前記第1の対称軸(Y−Y)と直交し、
5度≦(θ1−θ2)≦10度、
D2/D1<COSθ1、
D2/D1<COSθ2、
の関係を満たして連接されている、
ことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、最大の回転モーメントで羽根車を回転させることができる。更に、コアンダ効果によって、流体が流路の内周面に付着しながら流出口へと流出する為に、流路内で羽根車の回転抵抗が少なくなり、微少流量であっても、羽根車を確実に回転させることができる。その結果、微小流量変化や瞬間的な流量変動を正確に計測することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の流量センサにおいて、
前記計量室の内周面の直径D1と、前記羽根車の羽根部直径D2との比(D2/D1)が、0.87≦D2/D1≦0.93である、
ことを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、羽根車の計量室内での回転抵抗を最小にし、計測精度を高くすることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の流量センサにおいて、
前記流入口の内径をd1としたときに、5≦D1/d1である、
ことを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、微小流量の領域でも、羽根車の回転数を高くして、計測のための分解能を高くすることができる。
本発明によれば、小型化を損なわずに、微小流量変化や瞬間的な流量変動を正確に検出することができる流量センサを得ることができる。
本実施形態に係る流量センサの縦断面図である。 (a)は本実施形態に係る流量センサの平面視の断面図、(b)は平面視の部分拡大断面図である。 本実施形態に係る流量センサを上方から平面視した本体の断面模式図である。 (a)は、本実施形態に係る流量センサの羽根車の磁性体側に視点を設けた斜視図、(b)は、本実施形態に係る流量センサの羽根車のニードル部に視点を設けた斜視図である。 (a)は、本実施形態に係る流量センサの羽根車の磁性体側に視点を設けた平面図、(b)は、本実施形態に係る流量センサの羽根車のE−E矢視の断面図である。 本実施形態に係る流量センサにおける流体の流れを説明するための部分断面模式図である。 本実施形態に係る流量センサにおける流体の流れを説明するための断面模式図である。 本実施形態に係る流量センサの回転立ち上がり時間と、計量室の内周面と羽根車との間隙との関係を説明するための図である。 本実施形態に係る流量センサの計量室内における流体の逆流を説明するための断面模式図である。 比較例1に係る流量センサの回転立ち上がり時間を説明するための図である。 本実施形態に係る流量センサの流入口の内径と検出素子で出力される出力パルス数との関係を示す図である。 本実施形態に係る流量センサにおける通水流量と検出素子で出力される出力パルス数及び羽根車の回転数との関係の一例を示す図である。 (a)は、比較例1に係る流量センサの計量室の断面模式図、(b)は、比較例2に係る流量センサの計量室の断面模式図、(c)は、比較例3に係る流量センサの計量室の断面模式図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施形態の具体例を説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
尚、以降の説明の理解を用意にするために、図面において、第1の対称軸(Y−Y)方向をY方向、第2の対称軸(X−X)方向をX方向、上下方向をZ方向とする。又、以下の図面を使用した説明において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
(1)流量センサの全体構成
図1は本実施形態に係る流量センサ1の縦断面図、図2(a)は平面視の断面図、図2(b)は平面視の部分拡大断面図である。図1及び図2を参照しながら、流量センサ1の全体構成を説明する。
流量センサ1は一端が上方(Z方向)に開口された本体10と、本体10の上方開口面を閉塞する蓋体20とによって画成された計量室11内に回転自在に保持された羽根車30と、羽根車30の回転を検知する検知基板40と、を備えて構成されている。
図2(a)に示すように、本体10は、上方(Z方向)に開口された平面視円形の凹状の計量室11を有している。計量室11には、被計量流体の流入口15と、被計量流体の流出口16とが、計量室11の内周面17に開口して連接している。計量室11内には、流入口15と流出口16との間に、計量室11の内周面17と、羽根車30の羽根部32の先端の回転軌跡19で仮想される空間が流路18として形成されている(図2(b)参照)。
流入口15は、流体の流れと直角方向の断面形状が円形で、被計量流体を流入可能に形成され、被計量流体を供給する供給管(不図示)と接続可能なボス部15bと、供給管との係止部15cを備えている。流出口16は、同様に流体の流れと直角方向の断面形状が円形で、流入口15から流入された被計量流体が流路18を通過したのち流出可能に形成され、流出口16から流出された被計量流体を流通させる排出管(不図示)と接続可能なボス部16bと、排出管との係止部16cとを備えている。
本実施形態に係る流量センサ1は、流入口15と、計量室11の内周面17と、羽根車30の羽根部32の先端の回転軌跡19と、流出口16と、で流体の流量を計測するための流路18が形成されている。
計量室11の中心には、後述する羽根車30のボス軸部31の一端に設けられたニードル部35を受けるスラスト軸受部12が形成されている。計量室11の上方には、計量室11の内周面17よりも更に外側に、Oリング50の受け部となる環状凹部13aが形成されている。
蓋体20は、一面において、上方(Z方向)に開口され、周囲を壁面で囲まれた凹状の基板収納部21を有している。又、他面側には、底面を有する円筒体22を有し、その底面の中心に、羽根車30の一面に設けられた凹部を軸支する突状のニードル部23が形成されている。円筒体22の略中央部(Z方向)には、円形のフランジ部22aが形成され、本体10の上端部内周面に形成された環状凹部13aとの間で、Oリング50を挟持し、本体10と蓋体20とによって画成された計量室11が密封されている。
検知基板40は、一面に検出素子Sを備え、他の一面には検知基板40と外部機器(不図示)とを接続するワイヤーハーネス41が接続されている。検出素子Sとしては、ホールIC等の磁気検出素子を用いることができる。検知基板40は、検出素子Sを羽根車30側に対向させ、ワイヤーハーネス41を上方へ延在した状態で、蓋体20の基板収納部21内に、充填剤Jを用いて固定・封止されている。
充填剤Jとしては、特に限定されないが、エポキシ樹脂を、所定の硬化剤とともに用いることができる。例えば、主剤としてのエポキシ樹脂100重量部に対して硬化剤15重量部を混合し、60°Cの温度で3時間保持することで、固化させることができる。
羽根車30は、ボス軸部31と、複数の羽根部32と、磁性体33と、からなる。ボス軸部31は、羽根部32の中心部の一端側に先端が円錐状に突出して形成されたニードル部35と、羽根部32の中心部の他端側にスラスト軸受部38と、を有し、本体10と蓋体20によって画成された計量室11内に回転自在に軸支される。
羽根車30は、複数の羽根部32の先端部の面が計量室11の流路18を流れる被計量流体からの圧力を受けることにより、回転するように形成されている。
羽根車30は、ボス軸部上方端に、ボス軸部31の中心と同心に円形の磁性体33を備えている。
(2)本体の構成
(2.1)計量室の構成
図3ないし図5を参照しながら本体10の構成について、以下具体的に説明する。
図3は、本実施形態に係る流量センサを上方(Z方向)から平面視した本体10の断面模式図である。本体10に形成された計量室11には、羽根車30が回転自在に軸支されている。計量室11の内周面17には、流入口15と、流出口16と、が開口して連接されている。
本体10には、流入口15が、流入口15の内壁面15aの一端と計量室11の内周面17とが交わる点Aにおいて、第1の対称軸(Y−Y)と角度θ1をなし、かつ、第2の対称軸(X−X)と5度ないし10度の角度で連接されている。流出口16は、軸心a2が第1の対称軸(Y−Y)と直交し、かつ、流出口16の内壁面16aの一端と計量室11の内周面17とが交わる点Bにおいて、第1の対称軸(Y−Y)と角度θ2をなし、流入口15と流出口16は、式(1)ないし(3)の関係を満たして連接されている。
5度≦(θ1−θ2)≦10度・・・(1)
D2/D1<COSθ1・・・(2)
D2/D1<COSθ2・・・(3)
従って、計量室11には、流入口15と流出口16との間に計量室の中心Oから角度(θ1+θ2)の範囲(図3のA点からB点の範囲)で、計量室11の内周面17と、羽根車30の羽根部32の先端の回転軌跡19で仮想される空間が、流路18として形成されている。
又、流路18の内周面(図3のA点からB点の範囲)17は、流入口15の内壁15aが連接されたA点から、流出口16の内壁16aが連接されたB点の間の領域において、外側(Y方向)に湾曲している。
(2.2)流入口・流出口の構成
流入口15及び流出口16は、流体の流れと直角方向の断面形状が円形で、被計量流体が流れる配管(不図示)の途中に接続されるために、それぞれ配管と接続可能なボス部を備えている。又、流路内は断面形状が一定であり、流入口15及び流出口16は同一内径に形成されている。流入口15及び流出口16は、その内径をd1、計量室11の内周面17の直径をD1としたときに、式(4)の関係を有して連接されている。
5≦D1/d1・・・(4)
計量室11の内周面17の直径D1に対して、流入口15の内径d1が大きすぎると、微小流量の領域で、流速が低くなり羽根車30の回転数が少なくなる。その結果、検出素子Sで検出されるパルス数が減り、計測の分解能が低下しやすい。
(2.3)羽根車の構成
次に、本実施形態に係る羽根車30について、図4及び図5を参照しながら具体的に説明する。図4(a)は、本実施形態に係る羽根車30の磁性体33側に視点を設けた斜視図である。図4(b)は、本実施形態に係る羽根車30のニードル部35に視点を設けた斜視図である。図5(a)は、本実施形態に係る羽根車30の磁性体33側に視点を設けた平面図、図5(b)は、本実施形態に係る羽根車30のE−E矢視の断面図である。
羽根車30は、ボス軸部31と、複数の羽根部32と、磁性体33と、からなる。ボス軸部31には、ニードル部35と、磁性体33が嵌入される平面視小判状の軸部37が形成されている。軸部37には、その中央部に凹状のスラスト軸受部38が形成され、蓋体20の下面に突状に形成されたニードル部23を支持する。羽根車30のニードル部35は、先端部が円錐状に形成され、本体10の底面中央部に形成された凹状のスラスト軸受部12で軸支される。ボス軸部31は、蓋体20の下面に形成された突状のニードル部23でスラスト軸受部38が軸支され、本体10の底面中央部に形成された凹状のスラスト軸受部12でニードル部35を軸支されることにより、計量室11内で回転可能とされている。
複数の羽根部32は、本実施形態においては、図5(a)に示すように、ボス軸部31に対して、放射状に配置された6枚の羽根から構成され、各羽根の外側端の角部は、羽根車30の回転下流側がR形状に形成されている。従って、羽根車30の回転に伴う流体の抵抗を低減し、特に流体の微少流量域においても、羽根車の回転効率を向上させることができる。尚、各羽根の外側端の角部は、C面が形成されていても良い。
羽根車30は、合成樹脂等を用いて射出成形で作成することができる。合成樹脂としては、ポリアクリロニトリル(PAN)系の炭素繊維が充填されたポリアセタール(POM)が好適である。羽根車30は、計量室11の内部で、被計量流体の流れの圧力を受けて回転するために、流体内での摩擦摩耗特性に優れた材料で形成されることが必要である。
ポリアセタールの本来有する自己潤滑性は、例えば水中内では作用しなくなることがあるが、PAN系の炭素繊維を適宜充填することで、炭素繊維が個体潤滑剤として作用し、羽根車の水中での摩擦摩耗特性を良好に維持することができる。
ボス軸部31の上端側には、リング状の磁性体33が固定されている。磁性体33は、例えばフェライト磁性体を混入した合成樹脂で形成され、リングはN極及びS極に着磁された永久磁石となっている。磁性体33は、ボス軸部31の上端面に形成された小判状の軸部37へ固定されている。固定方法は、特に限定されないが、ボス軸部31及び羽根部32が、上述したPAN系の炭素繊維が充填されたポリアセタール(POM)で形成されている場合は、例えば、熱カシメで固定することができる。
羽根車30は本体10の中央部に形成された計量室11に、計量室11の内周面17と間隙Δを有して、回転自在に軸支されている。計量室11の内周面17の直径をD1、羽根車30の羽根部32の直径をD2、とした場合、計量室11の内周面17と、各羽根部32の外側端との間隙Δは、Δ=(D1−D2)/2で表され、羽根車30の羽根部32の直径D2と、計量室11の内周面17の直径D1との比Rは、R=D2/D1で表される(図7参照)。
本実施形態の流量センサ1においては、羽根車30の羽根部32の先端と、計量室11の内周面17との間に、(5)式の関係を有して流路が形成されているが、その作用については後述する。
0.87≦R≦0.93・・・(5)
(3)作用
本実施形態に係る流量センサ1は、接線流方式の流量センサである。接線流方式の流量センサにおいては、流入口15から、計量室11の内周面17を経由して、流出口16までの領域が流路18となり、この領域が羽根車30に回転力を付与する作用範囲となる。係る作用範囲が広ければ、微少流量であっても正確に計測できる。
又、流入口15から噴出された流体が、羽根車30の羽根部32に当たる位置は、羽根部32の先端側であるほど、羽根車の回転モーメントは大きくなる。
以下、本実施形態の流量センサ1の作用について説明するが、その前に比較例の流量センサの問題点について、図面を用いて説明する。尚、比較例の流量センサにおいて、本実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
(3.1)比較例の流量センサ
「比較例1」
図13(a)は、比較例1の流量センサ100の計量室110を上方(Z方向)から平面視した断面模式図である。
図13(a)に示すように、比較例1の流量センサ100は、計量室110に、流入口150及び流出口160が連接され、計量室110の中心には、羽根車30が回転自在に軸支されている。又、流入口150及び流出口160は、ともに計量室110の内周面170と、A1点で接線状に連接されている点で、本実施形態に係る流量センサ1と異なっている。
比較例1の流量センサ100においては、流入口150と、流出口160と、が計量室110の内周面170とA1点で接線状に連接されているために、流入口150から噴出された流体が、羽根車30の羽根部32の先端部に当たり、羽根車の回転モーメントは大きくなる。一方、流入口150から、計量室110の内周面170を経由して、流出口160までの流路範囲が狭く、羽根車30に回転を付与する作用が弱くなる。
流入口150から計量室110へ噴出された流体は、羽根部32の側面先端部に当たり、羽根車30を反時計回りに回転させようとする(正流、図13(a)のF1参照)。羽根部32に流体の圧力を受けた羽根車30は、計量室110内で反時計回りに回転し、流入口150から噴出された流体は、そのまま、計量室110に連接された流出口160へと向かう。この時点で、流入口150と流出口160は、ともに計量室110の内周面170と接線で連接されているために、流路が屈曲している場合に、流体が壁面に沿って付着しながら流れる、いわゆるコアンダ効果は発生しない。
又、流入口150と計量室110の内周面170とが連接したC点は、流入口150の内壁150aが90度を超えて、鋭角に屈曲しているために、コアンダ効果による流体の内周面170への付着は生じにくい。従って、流入口150から噴出された流体の一部は、C点から時計回りの方向において、内周面170には付着しない状態で、羽根車30を時計回りに逆転させようとする流れ(逆流、図13(a)のFR参照)になる。
従って、流量センサ100の計量室110内には、羽根車30を反時計回りに回転させようとする正流(F1)と、C点から時計回りの方向の内周面170において、羽根車30を時計回りに逆転させようとする逆流(FR)が混在した状態になる。その結果、流入口150から噴出される流体と、検出素子Sによって検出される流量との間に誤差が生じ、流量センサとしての計測精度が低下する要因となる。
「比較例2」
図13(b)に示す比較例2に係る流量センサ200は、流入口150と、流出口160と、を第1の対称軸(Y−Y)の下方寄り(中心O側)に配置した点で、比較例1に係る流量センサ100と異なる。比較例2の流量センサ200においては、比較例1に係る流量センサ100に比較して、流路範囲は広くなるが、流入口150から噴出された流体が、羽根車30の羽根部32のボス軸部31側へ当たり、羽根車30の回転モーメントは小さくなる。
「比較例3」
図13(c)に示す比較例3に係る流量センサ300は、流入口150及び流出口160がそれぞれ第2の対称軸(X−X)に対して角度をなして連接されている。従って、一定の流路範囲を確保しながら、流入口150から噴出された流体を、羽根車30の羽根部32の先端部に当て、羽根車の回転モーメントも大きくすることができる。
一方、B点において、計量室110の内周面170から、流出口160の内壁160aへの流路の屈曲が少なくなり、コアンダ効果が発生しにくくなる。その結果、内周面170に沿って流れる流体は、流出口160の内壁160aに付着した流れになりにくい。従って、流体の一部は、流出口160から排出されにくく、計量室110の内周面170に沿って流動する(図13(c)のF6参照)。
又、流入口150及び流出口160がともに第2の対称軸(X−X)に対して角度をなして連接されているため、配管に接続されて使用される場合に、配管の屈曲が大きくなる。そのため、流入口150及び流出口160のそれぞれのボス部と、配管との係止部には方向変換のための接続部材が必要になり、信頼性を低下させ、かつコスト上昇する場合がある。又、配管と流量センサ300との間に、より多くのスペースを必要とする。
(3・2)本実施形態の流量センサ
図6は、本実施形態に係る流量センサ1をZ方向から平面視した部分断面模式図である。図6中の矢印F1、F2、F3、F4、F5は、流入口15から計量室11へ噴出した流体の流れを説明するものである。
本実施形態に係る流量センサ1の計量室11は、流入口15が、第2の対称軸(X−X)と5度ないし10度の角度をなして連接されている。又、流入口15は、計量室11及び羽根車30の羽根部32に対して、その内壁面15aの延長線が、常に羽根車30の羽根部32の先端と計量室11の内周面17とで仮想される流路18内に連接されている。
従って、流入口15から流路18へ噴出された流体は、羽根部32の側面先端部に当たり、最大の回転モーメントで羽根車30を反時計回りに回転させようとする(図4、図7参照)。羽根部32に流体の圧力を受けた羽根車30は、計量室11内で反時計回りに回転し、流入口15から噴出された流体は、流路18内において、内周面17に沿って、流路18に連接された流出口16へと向かう(図6のF1、F2、F3、F4、F5参照)。
流入口15の内壁面15aの一端は計量室11の内周面17の一端(図6のA点参照)で連接され、流出口16の内壁面16aの一端は計量室11の内周面17の一端(図6のB点参照)で連接され、羽根車30に回転力を付与する作用範囲が広く形成されている。
流体の流路18は、A点で外側(Y方向)に屈曲しているため、流出口15から計量室11内に流入した流体にはコアンダ効果が発生し、流体は流路18内において、内周面17に付着した流れになる(図6のF1、F2、F3参照)。
一旦、流路18の内周面17に付着した流れが発生すると、この領域の圧力は低くなる。従って、内周面17の境界における流体の流速は速くなり、微少流量であっても、羽根車30を反時計回りに確実に回転させることができる。
また、流路18内において、内周面17に付着した流れになった流体は、B点において、流路18に連接された流出口16へと向かう(図6のF3、F4、F5参照)。
流出口16は、B点において、第1の対称軸(Y−Y)と直交(第2の対称軸(X−X)と平行)して連接されている。そのため、流路18は、B点において、流出口16の内壁16aへ屈曲して連接されることになり、内周面17に沿って流れる流体は、コアンダ効果によって、流出口16の内面16aに付着した流れになる(図6のF4、F5参照)。従って、流体は、流出口16から排出されやすくなる。
一方、比較例の流量センサ100と同様に、C点から時計回りの方向の領域における内周面17においては、流入口15の内壁面が90度を超えて、鋭角に屈曲しているために、コアンダ効果による流体の内周面17への付着は生じにくく、内周面17には付着しない状態で、羽根車30を時計回りに、すなわち、逆転させる流れ(逆流、FR)が発生する。
図7に示すように、C点から時計回りの方向の領域における逆流(FR)は、羽根車30の羽根部32の先端と、計量室11の内周面17との間隙△が流路となって流れる。間隙△が大きい場合には、この逆流(FR)が多くなるため、羽根車30の回転抵抗が大きくなる。又、間隙△が小さい場合には、逆流(FR)の流量は少ないが、内周面17での壁面抵抗が大きくなり、羽根車30の回転抵抗が大きくなる。
羽根車30の回転抵抗は、計量室11へ流体を流入させ場合に羽根車30が定常回転に達するまでの時間(以下、回転立ち上がり時間と記す)T1に比例する。すなわち、羽根車30の回転抵抗が低い場合は、回転立ち上がり時間T1が短くなる。
本実施形態に係る流量センサ1においては、計量室11の内周面17の直径D1と、羽根車30の羽根部直径D2との比Rを0.87≦R≦0.93とすることで、羽根車30の回転抵抗を最小にしている。以下、実施例として具体的に説明する。
「実施例1」
本実施形態に係る流量センサ1の計量室11の内周面17と、各羽根部32の外側端との間隙Δを変化させて、流体を、流入口15から計量室11に、微小流量領域に相当する100ml/分の流量で流入させた場合の、羽根車30の回転立ち上がり時間T1を計測した。具体的には、計量室11の内周面17の直径D1をD1=13.2mmとし、羽根車30の羽根部直径D2を、それぞれ、D2=11.0mm、11.6mm、12.2mm、12.6mmと変化させ、それぞれの回転立ち上がり時間T1を計測した。
図8に示すように、回転立ち上がり時間T1は、計量室の内周面17と、各羽根部32の外側端との間隙Δ、あるいは、計量室11の内周面17の直径D1と、羽根車30の羽根部直径D2との比Rとに依存した。具体的には、間隙△=0.8mm(R=0.879)の場合が、T1=0.2751秒と最も短く(図8(a))羽根車30の回転抵抗が小さく、間隙△=1.1mm(R=0.833)の場合が、T1=0.3707秒と最も長く羽根車30の回転抵抗が大きくなった(図8(b))。
尚、間隙△=0.3mm(R=0.955)の場合は、T1=0.28411秒(図8(c))、間隙△=0.5mm(R=0.924)の場合が、T1=0.2824秒(図8(d))と、いずれも、間隙△=0.8mm(R=0.879)の場合よりやや長くなった。
図9には、同様に、計量室11の内周面17の直径D1をD1=13.2mmとし、羽根車30の羽根部直径D2を、それぞれ、D2=11.0mm、11.6mm、12.2mm、12.6mmと変化させたときの、計量室11の内周面17と、羽根車30の羽根部32の先端との流路における、逆流(FR)の状態を解析した結果を模式的に示す。
間隙△=1.1mm(R=0.833)の場合は、C点から時計回りの方向の領域において、逆流(FR)が多く、羽根車30の回転抵抗が大きくなっている(図9(a)参照)。すなわち、内周面17においては、流入口15の内壁面が90度を超えて、鋭角に屈曲しているために、コアンダ効果による流体の内周面17への付着は生じにくく、内周面17には付着しない状態で逆流しやすいが、間隙Δが大きい場合は、この逆流(FR)が多くなるため、羽根車30の回転抵抗が大きく、回転立ち上がり時間T1が長くなると推察される。
一方、間隙△=0.3mm(R=0.955)の場合は、計量室11の内周面17と、羽根車30の羽根部32の先端との流路が狭く、逆量(FR)は少なくても、内周面17での壁面抵抗が大きくなり、回転立ち上がり時間T1がやや長くなると推察される(図9(b)参照)。
間隙△=0.8mm(R=0.879)、及び間隙△=0.5mm(R=0.924)の場合はC点から時計回りの方向の領域において、逆流(FR)が少なく、羽根車30の回転抵抗が小さくなっている(図9(c)、(d)参照)。すなわち、計量室11の内周面17の直径D1と、羽根車30の羽根部直径D2との比Rを0.87ないし0.93とすることで、羽根車30の回転抵抗を小さくし、微小流量変化や瞬間的な流量変動を正確に計測することができた。
「実施例2」
次に、計量室11の内周面17の直径D1と、羽根車30の羽根部直径D2との比Rを0.879(間隙△=0.8mm)とし、計量室11への流入口15の連接角度を変化させて、回転立ち上がり時間T1を計測した。
比較例として、流入口15が、計量室11の一端で内周面17と接線として連接されている場合は、羽根車30の回転立ち上がり時間T1が、T1=0.4104秒(図10参照)であり、本実施例による羽根車30の回転立ち上がり時間T1=0.2751(図8(a)参照)秒より長くなった。
比較例の場合は、流入口15から流入した流体は、羽根部32に略垂直に当たり羽根車30が回転するが、流入口15から流出口16の領域において、コアンダ効果は発生しない。
一方、本実施例に係る流量センサ1の計量室11の構成によれば、コアンダ効果により、流入口15から計量室11内に流入した流体は、流路18の内周面17に付着しながら進行し、流出口16へと流出する為に、この領域の圧力は低くなる。従って、内周面17の境界における流体の流速は速くなり、羽根車30の回転抵抗を少なくし、微小流量変化や瞬間的な流量変動を正確に計測することができた。
本実施形態に係る流量センサ1の流入口15及び流出口16は、計量室11との、流体の流れと直角方向の断面形状が円形で、その内径をd1、計量室11の内周面17の直径をD1としたときに、5≦D1/d1の関係を有して連接されている。
計量室11の内周面17の直径D1に対して、流入口15の内径d1が大きすぎると、微小流量の領域で、流速が低くなり羽根車30の回転数が少なくなる。その結果、検出素子Sで検出されるパルス数が減り、計測の分解能が低下しやすい。以下、実施例として具体的に説明する。
「実施例3」
流量をQ(ml/分)、1パルス当たりの流量をM(ml/分)、単位時間当たりの出力パルス数をP(Hz)としたときに、流量は次の(6)式で表される。
Q=M×P・・・(6)
計量室11の内周面17の直径D1に対して、流入口15の内径d1が大きすぎる場合、微小流量の領域で、流速が低くなり羽根車30の回転数が少なくなる。その結果、検出素子Sで検出される出力パルス数が減り、計測の分解能が低下する。
流量が少なくなり、単位時間当たりの出力パルス数が少ない場合、具体的には出力パルス数Pが1Hzないし2Hzと小さい場合は、微少な流量があるにもかかわらず、流量が0(ml/分)と誤判断されることがある(図11参照)。微少流量の領域での計測精度を向上させるために、演算処理において出力パルス数Pを平均化処理し、平均化の回数を上げた場合は処理時間がかかり応答性が低下する。又、一定の流量であっても、計数される出力パルス数Pには、標準偏差として0.2Hz程度のバラツキは避けられず、微少流量領域においては、出力パルス数Pは3Hz以上あることが望ましい(図11参照)。
本実施形態に係る流量センサ1の流入口15の内径d1を変化させて、流体を、流入口15から計量室11に、微小流量領域に相当する100ml/分の流量で流入させた場合の噴出される流体の流速と、羽根車30の回転に応じて出力される出力パルス数を計測した。具体的には、計量室11の内周面17の直径D1をD1=13.2mmとし、流入口15の内径d1を、それぞれ、d1=2.3mm、2.4mm、2.5mm、2.6mm、2.7mmと変化させ、それぞれの噴出される流体の流速と、羽根車30の回転に応じて出力される出力パルス数を計測し、その結果を図11に示す。
本実施例においては、d1=2.7mmの場合、流速は292mm/秒と低くなり、平均出力パルス数Pは3.8Hzであったが、バラツキを考慮しても3.2Hzの出力パルス数Pが得られる。d1=2.6mmの場合、流速は315mm/秒、出力パルス数Pは4.0Hz、バラツキを考慮した出力パルス数Pは3.4Hzであった。d1=2.5mmの場合は、流速は341mm/秒、出力パルス数Pは4.08Hz、d1=2.4mmの場合、流速は370mm/秒、出力パルス数Pは4.3Hzであり、微小流量の領域でバラツキを考慮しても、高い分解能が得られた。特に、始動流量が40(ml/分)と、極めて微少流量の領域から、流体の流れを検知することができた。
一方、d1=2.3mmの場合、流速は404mm/秒と速くなり、出力パルス数Pも4.5Hzであり、高い分解能が得られたが、流入口15の内径d1が小さすぎると、壁面抵抗による圧力損失が大きく、かつ、流量が多い領域では、流速が速くなり、羽根車30の回転が必要以上に高くなる。その結果、羽根車軸の摩耗が大きくなり、流量センサの計測寿命に悪影響を及ぼす。
すなわち、流入口15の内径d1と、計量室11の内周面17の直径D1を、5≦D1/d1を満たして形成することによって、微少流量であっても、応答性を維持しながら高い分解能を得ることができた。
(4)効果
図12に本実施形態に係る流量センサ1の出力性能の一例を計測流量(ml/分)と出力パルス数(Hz)及び羽根車30の回転数(rpm)との関係として示す。この出力性能から、微少流量域である100(ml/分)から流量の多い600(ml/分)の領域まで安定した出力パルス数が得られた。
本実施形態に係る流量センサ1は、計量室11の内周面17と、羽根車30の羽根部32の先端の回転軌跡で仮想される空間が、流路18として形成されている。流路18の内周面17は、流入口15の内壁15aが連接されたA点から、流出口16の内壁16aが連接されたB点の間の領域において、外側(Y方向)に湾曲している。
又、流入口15は、第2の対称軸(X−X)と5度ないし10度の角度で連接され、流出口16は、軸心a2が第1の対称軸(Y−Y)と直交(第2の対称軸(X−X)と平行)して連接されている。その為、流入口15と流出口16とを略直線状に配置しながら、流入口15から、計量室11の内周面17を経由して、流出口16までの流路を広く形成することができる。
従って、流入口15から流路18へ噴出された流体は、羽根部32の側面先端部32aに当たり、最大の回転モーメントで羽根車30を回転させることができる。更に、コアンダ効果によって、流路18の内周面17に付着しながら進行し、流出口16へと流出する為に、この領域の圧力は低くなる。その結果、内周面17の境界における流体の流速は速くなり、微少流量であっても、羽根車30に確実に回転させることができる。
又、計量室11の内周面17の直径D1と、羽根車30の羽根部直径D2との比Rを0.87≦R≦0.93として、計量室11の内周面17と、羽根部32の外側端とに間隙を形成している。その結果、羽根車30の回転抵抗を少なくし、微小流量変化や瞬間的な流量変動を正確に計測することができる。
流路内は断面形状が一定であり、流入口15及び流出口16は同一内径に形成されている。その内径をd1、計量室11の内周面17の直径をD1としたときに、5≦D1/d1の関係を有している。
その結果、微小流量の領域でも、羽根車30の回転数を高くして、計測のための分解能を高くすることができる。
複数の羽根部32は、ボス軸部31に対して、放射状に配置された6枚の羽根から構成され、各羽根の外側端の角部は、羽根車30の回転下流側がR形状に形成されている。従って、羽根車30の回転に伴う流体の抵抗を低減し、特に流体の微少流量域においても、羽根車の回転効率を向上させることができる。
羽根車30は、ポリアクリロニトリル(PAN)系の炭素繊維が充填されたポリアセタール(POM)を用いて射出成形で作成されている。従って、炭素繊維が個体潤滑剤として作用し、羽根車30の流体中での摩擦摩耗特性を良好に維持することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳述したが、具体的な構成はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、検出素子Sの一例として、ホールIC等の磁気検出素子を、羽根車30には、フェライト磁性体を混入した合成樹脂で形成されたリング状の磁性体33を例に挙げて説明したが、この組み合わせによる検出方法を備えた流量センサ1に限定されるものではない。例えば、羽根車30に、複数の切欠き部が形成された遮光版を設け、検出素子Sとしてフォトインタラプタを用いて構成された流量センサとしてもよい。
産業上の利用分野
本発明の対象の流量センサは、シャワートイレ、浄水器、瞬間湯沸器等の流量検出用に広く用いることができる。
1、100、200、300・・・流量センサ
10・・・本体
11、110・・・計量室
12・・・スラスト軸受部(本体)
15、150・・・流入口
16、160・・・流出口
17、170・・・内周面
18・・・流路
20・・・蓋体
21・・・基板収納部
22・・・円筒体
23・・・ニードル部(蓋体)
30・・・羽根車
31・・・ボス軸部
32・・・羽根部
33・・・磁性体
35・・・ニードル部(羽根車)
38・・・スラスト軸受部(羽根車)
40・・・検知基板
50・・・Oリング
S・・・検出素子

Claims (3)

  1. 流入口と流出口を有し、内部に流体を流通させる円形の計量室と、
    前記計量室の内部に軸支され、前記計量室の内部を流通する前記流体の圧力を羽根部に受けて回転する羽根車と、
    前記羽根車の回転による磁束変化の頻度を検知する検知部と、を備え、
    前記計量室内において、前記流入口と前記流出口の間に、前記計量室の内周面と前記羽根車の前記羽根部の先端の回転軌跡とで仮想される空間が前記流体の流路として形成され、
    前記流路内において、前記計量室の内周面が前記流入口及び前記流出口の内壁面よりも外側へ屈曲し
    前記流入口と前記流出口が、前記計量室と、前記流入口の内壁面の一端が前記計量室の内周面と連接する点(A)と前記計量室の中心(O)とを結ぶ線の前記計量室の中心(O)を通る第1の対称軸(Y−Y)と成す角度をθ1、前記流出口の内壁面の一端が前記計量室の内周面と連接する点(B)と前記計量室の中心(O)とを結ぶ線の前記第1の対称軸(Y−Y)と成す角度をθ2、前記計量室の内周面の直径をD1、前記羽根車の羽根部直径をD2、とするとき、前記流入口の軸心(a1)は前記計量室の中心(O)を通り前記第1の対称軸(Y−Y)と直交する第2の対称軸(X−X)と5度ないし10度の角度をなし、前記流出口の軸心(a2)は前記第1の対称軸(Y−Y)と直交し、
    5度≦(θ1−θ2)≦10度、
    D2/D1<COSθ1、
    D2/D1<COSθ2、
    の関係を満たして連接されている、
    ことを特徴とする流量センサ。
  2. 前記計量室の内周面の直径D1と、前記羽根車の羽根部直径D2との比(D2/D1)が、0.87≦D2/D1≦0.93である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の流量センサ。
  3. 前記流入口の内径をd1としたときに、5≦D1/d1である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の流量センサ。
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