JP5042580B2 - 半導体レーザ光源ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、半導体レーザ光源ユニットから出射された光ビームを集光した時に現れるサイドローブを低減することのできる半導体レーザ光源ユニットに関し、詳しくは、半導体レーザ光源から出射された光ビームをコリメータレンズで略平行光にするときに、コリメータレンズの端で生じる回折光や端部近くで生じる波面歪みなどによるサイドローブを低減することができ、特に、インナードラム露光装置(内面走査型光ビーム走査露光装置)等に好適に用いることのできる半導体レーザ光源ユニットに関する。
一般に、オフセット印刷(平版印刷)には、感光性平版印刷版(以下、PS版、という)が利用されている。この平版印刷の分野では、コンピュータ等のデジタルデータに基づいてレーザ露光処理を行い、自動現像機でPS版上に形成された潜像を顕像に変換する現像処理をして直接印刷版を製版するCTP(Computer to Plate)システムが実用化されている。
このようなCTPシステムでは、ドラムの内周面上に配置した記録媒体であるPS版の感光面にレーザ等の光ビームを導いて走査露光処理を行う、いわゆるインナードラム露光装置(内面走査型光ビーム走査露光装置)が広く用いられている。
このインナードラム露光装置は、一般に、光源ユニットと、集光レンズと、モノゴンと、副走査移動手段と、記録媒体であるPS版を配置するドラムとを備える。
光源ユニットは、半導体レーザ(LD)光源が出射した光ビームをコリメータレンズ等を含む光学系で略平行光にする。
集光レンズは、この光ビームを集光して、モノゴンに向け照射する。
モノゴンは、LD光源からの集光ビームを入射させ反射させる反射鏡とスピナとを備え、この反射鏡を高速で回転させるものである。副走査移動手段は、モノゴン自体をドラムの円弧中心軸の軸線方向に移動させるものである。モノゴンは、高速で回転駆動される反射鏡に、LD光源からの集光ビームを入射、反射させて、ドラムの内周面に配置されたPS版の感光面を主走査方向に露光するとともに、副走査移動手段によってドラムの円弧中心軸の軸線方向に等速度で移動(副走査)し、PS版の感光面の全面を露光する。
ところで、一般的に、半導体レーザ光源から出射された光ビームは、進行方向に沿って所定の角度で放射されるため、コリメータレンズで略平行光にされる(特許文献1参照)。
ここで、特許文献1は、本出願人の出願に係るものであるが、図8に示すように、半導体レーザ光源100から出射された光ビーム102の中央部分の光ビーム104のみを通過させる開口部106を有する光量調整板(開口板)108をコリメータレンズ110と集光レンズ112の間に挿入することにより、光ビーム102が拡がりの大きい低出力領域の自然発光光ビームの場合やレーザ発振光ビームであるが拡がりに若干のばらつきがある場合にも、それらの影響を回避して集束スポット径を常に一定にできることが開示されている。
一方、高出力ではあるが、ストライプ状の発光部を有し、ニアフィールドパターンに強度むらがある半導体レーザ光源を光ディスクの媒体面の初期化に用いるために、半導体レーザ光源から出射される光ビームの強度分布(むら)を低減させる試みが提案されている(特許文献2参照)。
この特許文献2は、図9(a)に示すように、ストライプ状の発光部を有する半導体レーザ光源から出射された、強度分布(むら)を持つ光ビームに対し、図9(b)に示すような光ビームの強度分布(むら)と対応する、すなわち比例する濃度分布を持つフィルタをコリメータレンズの下流側の光路中に配置することにより、図9(c)に示すような強度分布(むら)の無い光ビームを得ることができ、この強度分布(むら)の無い光ビームを用いて、光ディスクの媒体面の初期化を行う光ディスクの初期化装置を開示している。
特開昭63−51687号公報 特開平10−31820号公報
ところで、半導体レーザ光源から出射された光ビームを集光すると、前記光源の放射角度の大きい方向にサイドローブが生じる。
このサイドローブの発生は、以下のように考えられる。
半導体レーザ光源から出射された光ビームをコリメータレンズで略平行光にする時に、コリメータレンズの端で、けられによる回折光が発生し、コリメータレンズの端部近くで生じた歪みによる波面歪みなどによって光ビームの波面が歪む。このように回折光が発生した光ビームや波面が歪んだ光ビームを集光すると、回折光や波面の歪みにより集光スポットの脇にサイドローブが生じる。
近年、平版印刷の分野では、高画質化への要望からFMスクリーンでムラなく記録できることが望まれている。しかし、フォトポリマ感材のようなフォトンモード感材は、集光スポットのすそ近くに感材の記録閾値があるため、サイドローブ量によって非露光部が記録されたり、光路中の空気の揺らぎによっても集光スポットのすそ近くの光量が変動を受けやすいことから、これによって記録画像内にむらができやすいという問題があった。特に、上述したインナードラム露光装置のように、反射鏡をモノゴンが高速回転するものでは、光路中に空気の揺らぎが発生するので、記録画像内のサイドローブによるむらは、大きな問題となる。
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、コリメータレンズの回折光を低減して、結果的にサイドローブを低減することができるが、限定的であり、コリメータレンズ内部の歪みやコマ収差等で生じた波面歪みなどを低減することについては、何ら開示するものでも示唆するものでもない。
また、特許文献2に開示の技術は、図9(a)、(b)および(c)に示すように、ストライプ状の発光部を有する半導体レーザ光源から出射された主たる光ビームが必然的に持つ強度分布(むら)を、これに対応する濃度分布を持つフィルタで無くすことを開示しているものの、半導体レーザ光源からの出射光ビームをコリメータレンズで略平行光にする際に主たる光ビームにサイドローブ、その原因となるコリメータレンズ端でのけられによる回折光や、コリメータレンズ内部の歪み等で生じた波面歪みなどが発生することについて全く認識していないし、その示唆すらなく、ましてや、これらを低減することなど、全く開示するものでも示唆するものでもない。
このため、従来は、このサイドローブを抑えるために、半導体レーザ光源とコリメータレンズとを組立調整する際に、半導体レーザ光源とコリメータレンズとの間にくさび部材を試行錯誤で選定して挿入したり、開口数(NA)の大きいコリメータレンズを使用していたりしていたが、サイドローブを十分に抑えることはできなかった。
このようにしても、半導体レーザ光源およびコリメータレンズには、それぞれの固体ばらつきがあるし、組立調整による調整には限界があり、このサイドローブの大きさはばらついてしまい、例えば、ピーク強度を100%とすると、10%近くサイドローブが発生する場合もあり、これらを抑えることはできなかった。
本発明の課題は、上記従来技術の問題点を解消し、半導体レーザ光源から出射された光ビームをコリメータレンズで略平行光にするときに、コリメータレンズの端で生じる回折光や端部近くで生じる波面歪みなどを低減し、従って、半導体レーザ光源ユニットから出射された光ビームを集光した時に現れるサイドローブを低減することのできる半導体レーザ光源ユニットを提供することにある。
また、本発明の他の課題は、上記課題に加え、光路中に使用される光学部材による戻り光などのフレアを含まず、ビーム形状に歪みがなく略円形のビーム径を持ち、カットされる光量が少ない光ビームを出射することのできる半導体レーザ光源ユニットを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、一方向に放射角度が大きい光ビームを出射する半導体レーザ光源と、この光源から出射された光ビームを略コリメートするためのコリメータレンズと、前記コリメータレンズの前記光ビームの進行方向の下流側に配置され、前記コリメータレンズを透過した前記光ビームの光軸中心から前記一方向に向かって濃度が次第に高くなるように設定された濃度分布を持ち、前記コリメータレンズの回折光を所定値まで低減するために、濃度分布フィルタを前記光軸および前記一方向に対して直交する方向を軸に回転調整する機構を有することを特徴とする半導体レーザ光源ユニットを提供するものである。なお、ここで、「一方向」とは、半導体レーザ光源が出射した光ビームの放射角度の大きい方向を意味する。また、「回転調整」とは、濃度分布フィルタ等の傾斜角度を調整することを意味する。
ここで、前記濃度分布フィルタは、さらに、前記コリメータレンズの開口近傍で生じる波面歪みをも低減するためのものであるのが好ましい。
また、前記濃度分布フィルタは、前記コリメータレンズの開口で生じる前記回折光および前記波面歪みを1/2以下に低減するためのものであるのが好ましい。
また、さらに、前記濃度分布フィルタの前記光ビームの進行方向の下流側に配置された略円形の開口を備える第1開口板を有するのが好ましい。
また、さらに、この第1開口板を、前記光軸および前記濃度分布フィルタの回転軸と直交する軸を中心に回転調整する機構を有するのが好ましい。
また、さらに、前記コリメータレンズと前記濃度分布フィルタの間に配置され、前記光ビームを前記濃度分布フィルタ透過後で所定のビーム径の略円形の光ビームにするビーム整形光学系を有し、前記濃度分布フィルタは、前記ビーム整形光学系に対して、前記コリメータレンズの位置と略共役な位置に配置されるものであるのが好ましい。
ここで、所定のビーム径とは、光ビームを集光レンズ系により、集光し結像させて走査露光に用いる場合に、集光レンズに入射させるのに適したビーム径をいう。
また、前記ビーム整形光学系は、前記コリメータレンズの「けられ」部の共役像を作るためのものであり、前記濃度分布フィルタは、前記ビーム整形光学系に対して、前記コリメータレンズの「けられ」位置と略共役な位置に設置されるものであるのが好ましい。
また、前記ビーム整形光学系は、前記コリメータレンズを透過した前記光ビームを、一旦集光し、その後、発散させるものであるのが好ましい。
また、前記ビーム整形光学系は、前記コリメータレンズを透過した前記光ビームを一旦集光する集光レンズと、この集光レンズで集光、発散された位置に前記一方向に前記所定のビーム径にする第1のシリンドリカルレンズと、前記集光レンズで集光、発散された位置に前記一方向と直交する方向に、前記所定のビーム径にする第2のシリンドリカルレンズとを有し、前記第1および第2のシリンドリカルレンズを透過した光ビームを、前記濃度分布フィルタ透過後で前記所定のビーム径の略円形の光ビームにするものであるのが好ましい。
また、前記ビーム整形光学系は、リレーレンズであるのが好ましい。
また、前記ビーム整形光学系の間に設置され、前記光源から出射された光ビームのみを通し、前記濃度分布フィルタで反射された戻り光をカットするための開口を備える第2開口板を有するのが好ましい。
また、前記第2開口板は、前記ビーム整形光学系が、前記コリメータレンズを透過した前記光ビームを、一旦集光し、その後、発散させて、前記所定のビーム径の略円形の光ビームにするものであるとき、前記光ビームが最も集光された位置に配置されるのが好ましい。
また、本発明は、一方向に放射角度が大きい光ビームを出射する半導体レーザ光源と、この光源から出射された光ビームを略コリメートするためのコリメータレンズと、前記コリメータレンズの前記光ビームの進行方向の下流側に配置され、前記コリメータレンズを透過した前記光ビームの光軸中心から前記一方向に向かって濃度が次第に高くなるように設定された濃度分布を持つ濃度分布フィルタであって、前記光軸および前記一方向に対して直交する方向を軸に傾けて配置された濃度分布フィルタとを有することを特徴とする半導体レーザ光源ユニットを提供するものである。
また、本発明は、一方向に放射角度が大きい光ビームを出射する半導体レーザ光源から出射された、コリメータレンズにより略コリメートされた光ビームを集光した時に生じるサイドローブを低減させる方法であって、前記コリメータレンズの前記光ビームの進行方向の下流側に配置され、前記コリメータレンズを透過した前記光ビームの光軸中心から前記一方向に向かって濃度が次第に高くなるように設定された濃度分布を持つ濃度分布フィルタの前記光軸および前記一方向に対して直交する方向を軸とする濃度分布フィルタの回転調整を、光ビームが含むサイドローブの大きさを確認しつつ行うことを特徴とする光ビームのサイドローブの低減方法を提供するものである。
また、前記濃度分布フィルタの前記光ビームの進行方向の下流側に配置された略円形の開口を備える前記第1開口板を、前記光軸および前記濃度分布フィルタの回転軸と直交する軸を中心に回転調整することが好ましい。
本発明は、上述の構成により、半導体レーザ光源から出射された光ビームをコリメータレンズで略平行光にするときに、コリメータレンズの端で生じる回折光や端部近くで生じる波面歪を低減し、従って半導体レーザ光源ユニットから出射された光ビームを集光した時に現れるサイドローブを低減することのできる半導体レーザ光源ユニットを提供することができる。
さらに、本発明は、光路中に使用される光学部材による戻り光などのフレアを含まず、ビーム形状に歪みがなく略円形のビーム径を持ち、カットされる光量が少ない光ビームを出射することのできる半導体レーザ光源ユニットを提供することができる。
本発明の半導体レーザ光源ユニットは、半導体レーザ光源(以下、単に、レーザ光源または光源という)から出射された光ビームの進行方向に沿って、コリメータレンズの下流側に、濃度分布フィルタを備える。また、濃度分布フィルタは、光ビームの光軸中心から放射角度が大きい方向に沿って濃度が次第に高くなるように設定された濃度分布を持ち、光ビームの光軸および光ビームの放射角度が大きい方向に対して直交する方向を軸に回転調整する機構により支持される。濃度分布フィルタを回転調整することにより、コリメータレンズの端で生じる回折光や端部近くで生じる波面歪みなどにより、レーザ光源ユニットから出射された光ビームを集光する時に現れるサイドローブを低減することができる。
また、本発明において、第1開口板を配置し、この開口板を回転調整する機構を持つものでは、この開口板を回転調整することにより、濃度分布フィルタを通過した光ビームの光軸に対する放射角度の大きい方向に直交する小さい方向のビーム径を調整して、濃度分布フィルタを通過した光ビームの形状を略円形に整形することができる。
また、本発明において、リレーレンズ系などのビーム整形光学系を備えるものでは、コリメータレンズの端部の共役像、すなわち、端で生じる回折光や端部近くで生じる波面歪みなどを濃度分布フィルタの位置に作ることができるので、濃度分布フィルタによって回折光や波面歪みなどをより十分に、効率よく低減でき、その結果、サイドローブをより十分に低減できる。また、濃度分布フィルタに入射する光ビームの形状を略円形に整形することができ、その結果、十分にサイドローブが低減され、その形状が略円形に整形された露光に適切な光ビームとすることができる。
さらに、本発明において、このビーム整形光学系内に第2開口板を配置するものでは、濃度分布フィルタの表面で反射され、レーザ光源に戻る反射光をカットできるので、戻り光ノイズを防ぐことができる。
また、以上のような効果を持つ半導体レーザ光源ユニットをインナードラム露光装置に適用した場合には、レーザ光源の出力を上げても、サイドローブが低減された光ビームによってPS版等の記録媒体を露光できる。このため、集光スポットのすそ近くに感材の記録閾値があるフォトポリマ感材のようなフォトンモード感材においても、PS版上の所望しない部分が露光されることがなく、適切な網点画像が形成された高品質の印刷版を作成することができ、その結果、画質劣化のない高画質、高品質の印刷物を得ることができる。
本発明に係る半導体レーザ光源ユニットを添付の図面に示す好適実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
なお、以下では、本発明に係るサイドローブ低減手段を備えた半導体レーザ光源ユニットをオフセット印刷用のPS版にレーザ露光を行うインナードラム露光装置に適用する場合を代表例に挙げて説明する。
図1は、本発明の半導体レーザ光源ユニットを適用するインナードラム露光装置の一実施形態を示す模式的な説明図である。
同図に示すインナードラム露光装置40は、本発明の半導体レーザ光源ユニット(以下、単に光源ユニットという)10と、集光レンズ系22と、モノゴン42と、PS版50等を載置するドラム48とから構成されている。
光源ユニット10は、本発明の最も特徴とする部分であり、レーザ光源から出射され、回折光や波面歪みなどによるサイドローブが低減された光ビーム24を出射するものである。光源ユニット10についての詳細は後述する。
集光レンズ系22は、本発明の光源ユニット10から出射されたサイドローブが低減された光ビーム24を集光し、ドラム48の凹面上に載置されたPS版50上に結像させるための集光結像レンズであり、図示例では、代表例として1枚の凸レンズで表されているが、これに限定されず、複数の種々のレンズ、または、複数の種々のレンズおよび種々の光学部材を組み合わせたレンズ光学系であっても良いし、1組の組レンズであっても良いし、1組または複数の組レンズを含むレンズ光学系であっても良い。
集光レンズ22で集光された光ビーム24は、モノゴン42に入射される。
モノゴン42は、インナードラム露光装置40のドラム48の凹面を形成する略半円筒内周面の中心軸位置に配設されており、45°傾斜された反射鏡面44aをその頂面に備える反射鏡部材44が取り付けられたスピナ46と、スピナ46を高速で回転させるモータなどの駆動源(図示せず)とを有する。スピナ46は、図示しない制御装置のスピナドライバ(図示せず)によって回転制御がなされる駆動源によって高速回転(例えば、10,000rpm以上)される。このスピナ46の回転中心軸は、ドラム48の凹面の中心軸と一致するように構成されている。
こうして、モノゴン42は、光源ユニット10から出射され、集光レンズ22で集光され、サイドローブが低減された光ビーム24を、反射鏡部材44の反射鏡面44aで反射させて、90°偏向させ、PS版50の感光面(記録面)を露光するとともに、反射鏡面44aを高速回転させることにより、反射鏡部材44で偏向させられた光ビーム24によってPS版50の感光面の主走査を行う。
また、モノゴン42は、図示しない副走査移動手段によって、ドラム48の凹面の中心軸に沿ってその軸線方向(図1の矢印a方向)に等速度で副走査移動される。この副走査移動手段(図示せず)によるモノゴン42の副走査方向(図1中の矢印a方向)への移動は、スピナドライバなどをも制御する制御装置(図示せず)によって制御される。
インナードラム露光装置40は、凹面を形成するドラム48を母体として構成されており、ドラム48の凹面は、略半円筒の円弧状内周面によって形成されており、この内周面に沿ってPS版50を載置するようになっている。
インナードラム露光装置40では、図示しない真空吸着手段によって、記録媒体である未使用のPS版50をドラム48の内周面に確実に密着させて沿わせた状態に載置してから上述した走査露光を行う。
こうして、モノゴン42は、光源ユニット10から出射される、画像情報に応じて変調された光ビーム24を、高速回転する反射鏡部材44の反射鏡面44aで反射させて主走査方向への走査露光を行いながら、モノゴン42を副走査方向へ移動することによって、ドラム48の内周面に載置されたPS版50の記録面を2次元的に走査し、PS版50の記録面全面に対して2次元画像を記録する。
次に、本発明の光源ユニットについて説明する。
図2は、本発明の光源ユニットの一実施形態に用いる露光光学系および各部における光ビームの形状(強度分布形状)を模式的に示す説明図である。
図示例の光源ユニット10およびこれを用いる露光光学系は、図1に示すインナードラム露光装置40に用いられるもので、光源ユニット10は、基本的に、レーザ光源12と、コリメータレンズ14と、濃度分布フィルタ18とを有する。
ここで、光源ユニット10は、レーザ光源12から出射され、コリメータレンズ14で略平行光とされる光ビーム24を濃度分布フィルタ18に入射させることにより、略平行光とする時にコリメータレンズ14で生じる回折光や波面歪みなどにより現れるサイドローブを低減し、サイドローブが低減され、記録媒体の露光に適した光ビーム24を出射するものである。
半導体レーザ(LD)光源12は、PS版50などの記録媒体を露光可能な所定の波長を持つコヒーレントなレーザ発振光ビームを出射するものであり、出射された光ビーム24は、光ビームの進行方向に直交する方向に所定の放射角度で拡がりながら進行していくものである。なお、一般に、出射光ビーム24の進行方向に対する放射角度は、進行方向に直交する面内において、一方向において大きく、この方向に直交する方向において小さい(つまり、進行方向に直交する面内で、略楕円形状をなしている)。
本発明に用いられるレーザ光源12としては、このような記録媒体を露光可能な所定波長のレーザ発振光を出射できればどのような半導体レーザ光源であっても良く、半導体レーザ(LD)素子を用いる光源であれば良い。
コリメータレンズ14は、レーザ光源12から出射され、拡散された光ビーム24を略平行な光ビームとするもので、レーザ光源12の近傍で、かつ光ビーム出射側に、その中心を光源12から出射された光ビーム24の光軸中心と一致させて配置される。コリメータレンズ14と光源12との位置関係は、コリメータレンズ14の中心に対する光源12の出射面位置がコリメータレンズ14の焦点位置となるように設定されるのが好ましい。
濃度分布フィルタ18は、本発明の特徴的な部分であり、レーザ光源12から出射された光ビーム24が、コリメータレンズ14で略平行光とされる時にコリメータレンズ14の端で生じる回折光や端部近くで生じる波面歪みや、レーザ光源12の半導体レーザ素子自体の波面歪みなどによるサイドローブ60aを低減するものである。
濃度分布フィルタ18は、コリメータレンズ14に対して光ビーム進行方向下流側に、その中心をコリメータレンズ14の光軸中心と一致させて、光ビーム24の光軸および光ビーム24の進行方向に対する放射角度が大きい方向(図2中のc方向:ファスト軸方向)に対して直交する軸(以下、スロー軸という)を中心に回転調整する回転調整アッシイを用いて、光ビーム24に対する傾きが調整、すなわち所定の角度に位置決めされ固定される。なお、濃度分布フィルタ18は、コリメータレンズ14の回折光および波面歪みなどによるサイドローブ60aが最小になるように、スロー軸を中心に図2中の矢印e方向に回転調整され、光軸に対して傾斜するように配置される。
複数の光源ユニットの濃度分布フィルタ18の回転調整は、濃度分布フィルタ通過後の光ビーム62に含まれるサイドローブ60aの大きさを確認しつつ、濃度分布フィルタ18が光ビーム24の光軸と直交する状態から行われた。いずれの場合も、濃度分布フィルタ18を上記状態から20〜30度回転調整したところ、サイドローブ60aの大きさを光ビーム62の大きさの1%以下とすることができた。
以上に、本実施形態の半導体レーザ光源ユニット10の基本構成および効果を説明した。以下に、この発明の特徴である濃度分布フィルタについて説明し、次に回転調整アッシイについて説明する。
本実施形態の特徴である濃度分布フィルタ18の詳細について説明する。濃度分布フィルタ18は、例えば、図3(a)に示すよう中心位置から一方向の両側に向かって濃度が徐々に高くなるように、すなわち光透過率が徐々に低下するように構成されている。濃度分布フィルタ18としては、例えば、図3(b)に示すような光透過率を有するものを挙げることができる。
上述した位置に濃度分布フィルタ18を配置することにより、コリメータレンズの端で生じる回折光や端部近くで生じる波面歪みなどにより、レーザ光源から出射された光ビームを集光した時に現れるサイドローブを低減することができる。また、光源ユニット毎に濃度分布フィルタ18の回転位置を調整することにより、サイドローブをレーザ光源およびコリメータレンズそれぞれの固体ばらつきによらず低減することができる。
このとき、コリメータレンズの端で生じる回折光は、濃度分布フィルタ18の濃度が高い部分に入射させられ、所定値まで低減される。また、コリメータレンズの端部近く(開口近傍)で生じる波面歪みも、濃度分布フィルタ18の濃度が高い部分に入射させられ、所定値まで低減される。
図3(a)および(b)に示す濃度分布フィルタ18においては、一方向、すなわち図3(a)中左右方向では、その中央部分は、光透過率が高く、外縁部分では光透過率が低く、中央部分から外縁部分への光透過率の変化はなだらかであり、これに直交する方向、すなわち図3中上下方向では、光透過率は変化しない。
本発明においては、濃度分布フィルタ18は、光源12から出射される光ビーム24の放射角度が大きい方向(図2中のc方向)とその光透過率が変化する方向とが一致するように、すなわち、光ビーム24の放射角度が大きい方向と濃度分布フィルタ18の図3(a)中左右方向とを一致させるように配置される。
なお、本発明においては、光ビーム24に付随するサイドローブを所望の値まで低下させるために、濃度分布フィルタ18を回転調整している。このとき、濃度分布フィルタ18自体によって、サイドローブが生じないように、濃度分布フィルタ18の光透過率分布は、後述する第1および第2開口板20および32の開口20aおよび32aとは異なり、緩い変化を持たせておく、すなわち、緩く変化するようにしておくのが好ましい。
したがって、濃度分布フィルタ18の光源12から出射される光ビーム24の放射角度が大きい方向の光透過率は、濃度分布フィルタ18透過前の光ビーム24の形状および所望の濃度分布フィルタ18透過後の光ビーム24の形状とから設計することができる。例えば、本実施形態では、濃度分布フィルタ18透過前の光ビーム24のc方向の1/e幅、1.4mmに対し、濃度分布フィルタ18透過後の光ビーム24のc方向の1/e幅が1.0mmになるように設計してもよい。
本発明に用いられる濃度分布フィルタ18は、例えば、図3(b)に示すグラフ中の曲線64で示される光透過率を持ち、濃度分布フィルタ18の中心線(例えば、図3中の中心線m)に対称に形成されている明確なエッジを形成しないような複数の線状の光吸収型遮光被膜によって実現されている。濃度分布フィルタ18としては、これに限るものではなく、例えば、線状の遮光被膜に代えて、大きさまたは密度を異ならせたドットの集合により形成した遮光被膜を用いることもできる。
濃度分布フィルタ18の構成方法としては、この他にも、上述のような光透過率の分布を持たせる際に、所定の光透過率を有する材料(光吸収型遮光被膜材料)に厚みの差を持たせる方法、さらには、濃度分布フィルタ18の表面の光反射特性に分布を持たせる方法(光反射型遮光被膜材料を用いる方法)等も採用することが可能である。
濃度分布フィルタ18は、濃度分布フィルタ透過前の光ビーム60のサイドローブ60aを低減させることができる(図2参照)。これは、サイドローブ60aが、濃度分布フィルタ18の外縁部分の光透過率が低い部分に入射して減衰し、濃度分布フィルタ透過前の光ビーム60が、サイドローブ60aが低減された濃度分布フィルタ透過後の光ビーム62となるからである。
すなわち、図4に示すように、濃度分布フィルタ18の透過前の光ビーム60を、中央部分は光透過率が高く外縁部分では光透過率が低い濃度分布フィルタ18に入射させると、濃度分布フィルタ18の中央に近い、光透過率が高い部分に入射した部分の光ビームはほとんど減衰せず、濃度分布フィルタ18の外縁部分の光透過率が低い部分に入射したサイドローブ60aは減衰し、濃度分布フィルタ透過後の光ビーム62は、サイドローブ60aが低減されたものとなる。
本実施形態に係る光源ユニット10は、このような濃度分布フィルタ18を用いることにより、サイドローブ60aを1/2以下にできるので、このような効果を持つ光源ユニット10をインナードラム露光装置40に適用した場合には、レーザ光源の出力を上げても、サイドローブが1/2以下に低減された光ビームによってPS版等の記録媒体を露光できるので、PS版上の所望しない部分が露光されることがなく、適切な網点画像が形成された高品質の印刷版を作成することができ、その結果、画質劣化のない高画質、高品質の印刷物を得ることができる。
本実施形態において、濃度分布フィルタ18の光ビーム24に対する傾きを調整、すなわち所定の角度に位置決めし固定する回転調整アッシイ70について説明する。図5は、図2に示す光源ユニットにおいて、濃度分布フィルタの傾きを調整する回転調整アッシイ70を説明する斜視図であり、図5の光ビーム24の矢印およびファスト軸方向を表わす矢印cは、それぞれ、図2の光ビーム24の矢印およびファスト軸方向を表わす矢印cに対応している。
回転調整アッシイ70は、図5に示すように架台72とホルダ74とピン76とネジ78と平ワッシャ80とから構成され、光ビーム24に略平行に配置されているレーザ光源ユニット10の側壁84にネジ82により取り付けられている。
架台72は、ホルダ74を吊下るための部材であり、垂直方向の平板部72aと水平方向の平板部72bとを繋げたL字型の形状の部材である。平板部72bは、光ビーム24に対するホルダ74の傾き調整(回転調整)の軸となるピン76が貫通するピン穴72c、および、ホルダ74を傾き位置に固定するネジ78が貫通する、ピン穴72cを中心とする円弧状の長穴72dを備えている。
ホルダ74は濃度分布フィルタ18または第1開口板20を保持し、光ビーム24に対する傾きを調整するための部材である。また、ホルダ74は、垂直方向の平板部74aと水平方向の平板部74bとを繋げたL字型の形状の部材であり、平板部74bを平板部72bの直下に接触させて配置されている。平板部74aは、濃度分布フィルタ18または第1開口板20を保持するための窓部74eを備えている。本実施形態では、濃度分布フィルタ18は窓部74eに接着されている。平板部74bは、平板部72bに対向した面のみが開口しているピン76を挿入するピン穴74cと、ネジ78と螺合するネジ穴74dとを備えている。平板部74bの面内でのピン穴74cの位置は、濃度分布フィルタ18等の中心位置と一致している。
ピン76はホルダ74および濃度分布フィルタ18等の回転中心を定めるための部材であり、架台72のピン穴72cを貫通し、ホルダ74のピン穴74cに挿入されている。
ネジ78はホルダ74を架台72に固定するための部材であり、頭部78aと、ホルダ74のネジ穴74dと螺合するネジ部78bとを有している。また、ネジ78は、頭部78aを架台72側として、平ワッシャ80を頭部78aと架台72との間に挟み、ホルダ74のネジ穴74dと螺合している。
このネジ78を緩めるとホルダ74が回転可能となり、ホルダ74および濃度分布フィルタ18等の光ビーム24に対する傾きを調整することができる。また、ネジ78を締めることにより、ホルダ74および濃度分布フィルタ18等の光ビーム24に対する傾きを固定することができる。
本発明に用いられる回転調整アッシイは、光ビーム24に対する濃度分布フィルタ18等の傾きを調整し固定できるものであれば、いずれの構成を有するものでも良く、公知の回転調整機構であるレンズ支持台を用いて光ビーム24に対する傾きを調整した後、接着剤等により固定されるものであっても良い。
後述するように、濃度分布フィルタ18を透過した光ビーム24の形状を整形するための略円形の開口を備えた第1開口板と、第1開口板を光ビーム24の光軸および濃度分布フィルタ18の回転軸と直交する軸(以下、ファスト軸という)を中心に回転調整する回転調整機構とを、濃度分布フィルタ18の下流側に、第1開口板の開口を濃度分布フィルタ18を透過した光ビーム24と一致させて配置してもよい。
次に、本発明に係る光源ユニットの他の実施形態について説明する。
図6(a)および(b)は、それぞれ本発明の光源ユニットの他の実施形態を模式的に示すファスト軸と光軸とを含む面の説明図およびスロー軸と光軸とを含む面の説明図である。
本実施形態の光源ユニット10aは、光ビーム24のサイドローブの低減に加えて、戻り光ノイズを防ぎ、濃度分布フィルタ18透過後の光ビーム24を、整形された所定のビーム径の光ビームにしようとするものである。
なお、図6(a)および(b)に示す光源ユニット10aは、図2に示す光源ユニット10に比して、ビーム整形光学系16と、第1開口板20とを有している点を除いて、同様の構成を有するものであるので、同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図示例の光源ユニット10aは、基本的に、レーザ光源12と、コリメータレンズ14と、ビーム整形光学系16と、濃度分布フィルタ18と、第1開口板20とを有する。
ここで、光源ユニット10a内では、レーザ光源12から出射され、コリメータレンズ14で略平行光とされた光ビーム24を、ビーム整形光学系16において、集光させ、発散させ、その後ビーム形状およびビーム径を調整する。次いで、光ビーム24を、濃度分布フィルタ18に入射させ、コリメータレンズ14の端で生じる回折光や端部近くで生じる波面歪みなどによるサイドローブを低減させる。サイドローブが低減された光ビームを第1開口板20に入射させ、光ビーム24の形状およびビーム径を調整する。このようにして、光源ユニット10aは、サイドローブが低減され、整形された所定(記録媒体の露光に適した)のビーム径の光ビーム24を出射する。
本実施形態では、レーザ光源12から出射され、コリメータレンズ14で略平行光とされた光ビーム24は、図2に示す実施形態と異なり、濃度分布フィルタ18に入射される前に、ビーム整形光学系16に入射される。
ビーム整形光学系16は、光ビーム24を一旦集光し、その後発散させて、所定のビーム径の略円形に調整して濃度分布フィルタ18に入射させるためのものであり、上流側レンズ26と、第1のシリンドリカルレンズ28と、第2のシリンドリカルレンズ30と、第2開口板32とを有する。
上流側レンズ26は、コリメータレンズ14に対して光ビームの進行方向下流側(以下、単に下流側という)に配置され、コリメータレンズ14を透過した略平行光を集光するために用いられる凸レンズである。上流側レンズ26の光軸とコリメータレンズ14の光軸とが一致するように配置されるのはもちろんである。
第1のシリンドリカルレンズ28は、上流側レンズ26の下流側に両光軸を一致させて配置され、図6(a)に示すファスト軸方向(矢印c方向)のみに光ビームを集光するレンズパワーを持ち、図6(b)に示すスロー軸方向(矢印d方向)にはレンズパワーのないレンズである。第1のシリンドリカルレンズ28は、上流側レンズ26を透過し、一旦集光されて再び発散された光ビーム24を、そのビーム径が、ファスト軸方向にのみ所定のビーム径となる平行光になるように作用する。第1のシリンドリカルレンズ28および上流側レンズ26は、両者の間の距離が、両者の焦点距離の合計となるように配置されても良い。
第2のシリンドリカルレンズ30は、第1のシリンドリカルレンズ28の下流側に両光軸を一致させて配置され、図6(b)に示すスロー軸方向のみに光ビームを集光するレンズパワーを持ち、図6(a)に示すファスト軸方向にはレンズパワーのないレンズである。第2のシリンドリカルレンズ30は、上流側レンズ26を透過し、一旦集光されて再び発散され、第1のシリンドリカルレンズ28を透過し、ファスト軸方向のみ所定のビーム径の平行光とされた光ビーム24を、そのビーム径が、スロー軸方向にのみ所定のビーム径となる平行光にするように作用する。第2のシリンドリカルレンズ30は、上流側レンズ26との間の距離が、両者の焦点距離の合計となるように配置されても良い。
こうして、第1および第2のシリンドリカルレンズ28および30を透過した光ビーム24は、ファスト軸およびこれに直交するスロー軸の両方向においてそのビーム径が所定のビーム径となる略円形の平行光に調整される。この後、略円形に整形された光ビーム24は、濃度分布フィルタ18に入射する。
このように、コリメータレンズ14を透過した光ビーム24を、ビーム整形光学系16を透過させることにより、濃度分布フィルタ18に入射する光ビーム24を略円形に整形することができる。
なお、本実施形態では、第1および第2のシリンドリカルレンズ28および30によって、ファスト軸およびスロー軸の両方向において、光ビーム24のビーム径を独立に調整できる。このため、ビーム整形光学系16に入射する光ビーム24が略円形からのずれが大きい楕円形状であっても、略円形のビーム形状と、所定のビーム径とを持つ光ビームに調整することができる。
第2開口板32は、集光された光ビーム24を通過させる大きさの開口32aを備える部材である。開口32aは、上流側レンズ26を透過した光ビーム24が最も集光される位置に配置される。第2開口板32は、レーザ光源12から濃度分布フィルタ18に向かう光ビーム24を通過させ、濃度分布フィルタ18の表面によって反射された光ビーム24の反射光、すなわち、図中点線で示される、レーザ光源12側への戻り光24aをカットする。このようにして、戻り光24aがレーザ光源12に戻り、レーザ光源12に悪影響を与える戻り光ノイズを防止することができる。
こうして、ビーム整形光学系16を透過し、略円形に整形された光ビーム24は、濃度分布フイルタ18に入射される。図2に示す実施形態と同様に、コリメータレンズ14により略平行光とされる時に回折光や波面歪みなどにより現れるサイドローブを低減させることができる。
ここで、本実施形態では、コリメータレンズ14と濃度分布フィルタ18とを、ビーム整形光学系16に対して共役な位置に配置しても良い。この配置により、コリメータレンズ14端でのけられによる回折光や端部近くの応力歪みによる波面歪みなどを、濃度分布フィルタ18の位置において作ることができるので、濃度分布フィルタ18によって、回折光や波面歪みなどによるサイドローブをより低減させることができる。
また、本実施形態においても、濃度分布フイルタ18は、前述したスロー軸を中心に回転調整する回転調整アッシイ70を用いて、光ビーム24に対する傾きが調整される。この傾き調整により、濃度分布フイルタ18はサイドローブを低減させることができる。
なお、本実施形態においては、上述したように、ビーム整形光学系16に第2開口板32を備えているので、スロー軸を中心に回転調整され、所定角度傾斜させられた濃度分布フイルタ18の表面で反射され、レーザ光源12の側に向かう戻り光24aを第2開口板32の非開口部にてカットし、戻り光ノイズを防止することもできる。
こうして、濃度分布フイルタ18を透過した光ビーム24は、コリメータレンズ14により略平行光とされる時に回折光や波面歪みなどにより現れるサイドローブが十分に低減された状態で、第1開口板20に入射する。
第1開口板20は、傾斜された濃度分布フィルタ18を透過した光ビーム24のファスト軸方向のビーム径とスロー軸方向のビーム径を略均等、好ましくはできるだけ均等となるように調整するために、濃度分布フィルタ18で調整されていないスロー軸方向のビーム径を調整するための円形の開口20aを備えるものである。また、第1開口板20は、濃度分布フィルタ18の下流側に、光ビーム24に略円形の開口20aを一致させ、光ビーム24の光軸および光ビーム24の進行方向に対する放射角度が小さい方向(図6(b)中のd方向)に対して直交する軸(以下、ファスト軸という)を中心に回転調整する回転調アッシイを用いて、光ビーム24に対する傾きが調整される。
ここで、光は第一開口板によってけられるために回折光が生じることが懸念される。しかしこの回折によって生じるサイドローブは集光位置で円環状となるため、ファスト軸方向に強くでるサイドローブとは違って記録上問題となり難い。
ここで、濃度分布フィルタ18で、ファスト軸方向のサイドローブが低減された光ビーム24は細くなるが、スロー軸方向のビーム径は、濃度分布フィルタ18では調整されされないので、スロー軸方向のビーム径がファスト軸方向のビーム径より大きい楕円形状の光ビームとなってしまう場合がある。そこで、第1開口板20の円形の開口20aによってスロー軸方向のビーム端部をカットし、スロー軸方向のビーム径を調整することにより、第1開口板20の円形の開口20aを通過した光ビーム24のビーム径をファスト軸およびスロー軸の両方向に略均等な略円形とすることができる。
複数の光源ユニットの第1開口板20の回転調整は、第1開口板20を通過した光ビーム24の形状を確認しつつ、第1開口板20が光ビーム24の光軸と直交する状態から行われた。いずれの場合も、第1開口板20を上記状態から回転調整したところ、第1開口板20を通過した光ビーム24のビーム径をファスト軸およびスロー軸の両方向に略均等な略円形とすることができた。
前述したように、濃度分布フィルタ18のスロー軸を中心とする回転調整により、濃度分布フィルタ18を透過する光ビーム24のビーム形状は、スロー軸方向に長い楕円となる。第1開口板20の円形の開口20aをファスト軸を中心として回転調整することにより、スロー軸方向の光ビーム24の通過幅を調整できるので、通過光ビーム24のビーム径を、細かく調整することができ、略円形とすることができる。
なお、第1開口板20の開口20aの直径は、実用上、開口20aでのけられが問題とならない所定の大きさならば良く、どのような大きさでも良いが、例えば、開口20a透過時の光ビーム24のd方向の1/e幅が1.0mmである場合には、開口20aの直径を1.0〜2.0mmとすることができる。
こうして、本実施形態においては、濃度分布フィルタ18を透過した光ビーム24の形状が、上述したように、略円形からずれて楕円形になっている場合であっても、第1開口板20の開口20aによって、楕円形となった光ビームの一部をカットして、略円形の光ビーム24として通過させることができるので、第1開口板20を配置しておくのが好ましい。
なお、本実施形態では、ビーム整形光学系16によって濃度分布フィルタ18に入射する光ビーム24の形状を予め、略円形に整形している。このため、濃度分布フィルタ18を透過した光ビーム24の形状の円形からのずれは小さく、第1開口板20によってカットされる部分を少なく、もしくは、無くすことができ、レーザ光源12から出射された光ビーム24を効率よく、光源ユニット10aから出射することができる。
このように、光源ユニット10aに、ビーム整形光学系16を配置する場合には、光ビーム24の形状の円形からのずれは小さいので、傾斜した濃度分布フィルタ18による透過光ビーム24の楕円化が少ない場合には、第1開口板20の回転調整手段を設けなくても良く、さらには、第1開口板20を配置しなくても良い。しかし、第1開口板20を配置したとしても、第1開口板20によってカットされる部分が無いまたは少ないので、第1開口板20を配置するのが好ましい。なお、図2に示す実施形態においても、濃度分布フィルタ18の下流側に第1開口板20を配置するのが好ましいのはもちろんである。
本実施形態の光源ユニット10aは、基本的に以上のように構成される。
本実施形態の光源ユニット10aは、光ビーム24のサイドローブの低減に加えて、戻り光ノイズを防ぎ、濃度分布フィルタ18透過後の光ビーム24を、整形された所定のビーム径の光ビームにできる。
なお、図6(a)および(b)に示す光源ユニット10aにおいては、ビーム整形光学系16を、上流側レンズ26と、第1および第2のシリンドリカルレンズ28および30と、第2開口板32とからなるレンズ光学系によって構成しているが、本発明はこれには限定されず、図7(a)および(b)に示す光源ユニット10bのように、光源側レンズ36と、反光源側レンズ38と、第2開口板32とからなるリレーレンズ系34によって構成しても良い。
図7(a)および(b)は、それぞれ本発明の光源ユニットのさらに他の実施形態を模式的に示すファスト軸と光軸とを含む面の説明図およびスロー軸と光軸とを含む面の説明図である。
本実施形態の光源ユニット10bは、光源ユニット10aに比して簡易な構成により、光ビーム24のサイドローブの低減に加えて、戻り光ノイズを防ごうとするものである。
なお、図7(a)および(b)に示す光源ユニット10bは、図6(a)および(b)に示す光源ユニット10aに比して、ビーム整形光学系16の代わりにリレーレンズ系34を有している点を除いて、同様の構成を有するものであるので、同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図示例の光源ユニット10bは、基本的に、レーザ光源12と、コリメータレンズ14と、リレーレンズ系34と、濃度分布フィルタ18と、第1開口板20とを有し、上述したように、リレーレンズ系34は、光源側レンズ36と、反光源側レンズ38と、第2開口板32とを有する。
ここで、光源ユニット10b内では、図6(a)および(b)に示す光源ユニット10aと同様に、レーザ光源12から出射され、コリメータレンズ14で略平行光とされた光ビーム24を、リレーレンズ系34において、集光させ、発散させ、その後ビーム形状およびビーム径を調整する。次いで、光ビーム24を濃度分布フィルタ18に入射させ、コリメータレンズ14の端で生じる回折光や端部近くで生じる波面歪みなどによるサイドローブを低減させる。サイドローブが低減された光ビームを第1開口板20に入射させ、光ビーム24の形状およびビーム径を調整する。このようにして、サイドローブが低減され、整形された所定(記録媒体の露光に適した)のビーム径の光ビーム24を出射する。
リレーレンズ系34の光源側レンズ36は、図6に示すビーム整形光学系16の上流側レンズ26と同様の機能を有し、同様の位置に配置されるものである。
一方、反光源側レンズ38は、光源側レンズ36と同じ焦点距離を持ち、図7(a)に示すファスト軸方向および図7(b)に示すスロー軸方向に対しても、同様に、すなわち、光ビームの中心である光軸に直交する面の全半径方向に対してレンズパワーを持つ凸レンズであり、光源側レンズ36を透過し、一旦集光されて再び発散された光ビーム24を、平行光とするものである。光源側レンズ36および反光源側レンズ38は、両者の光軸が一致するように配置されるのはもちろんである。また、光源側レンズ36および反光源側レンズ38は、両者の間の距離が、両者の焦点距離の合計となるように配置されても良い。
リレーレンズ系34においても、図6に示すビーム整形光学系16と同様に、コリメータレンズ14と濃度分布フィルタ18とを、リレーレンズ系34に対して共役な位置に配置するのが好ましい。
第2開口板32は、図6に示すビーム整形光学系16の開口板と同様のものであり、光ビーム24が光源側レンズ36を透過した後、最も集光される位置に、開口32aが配置されるのが好ましい。
第2開口板32は、レーザ光源12から濃度分布フィルタ18に向かう光ビーム24を透過させ、濃度分布フィルタ18の表面によって反射された光ビーム24の反射光、すなわち、図中点線で示される、レーザ光源12側への戻り光24aをカットする。このようにして、、戻り光24aがレーザ光源12に戻り、レーザ光源12に悪影響を与える戻り光ノイズを防止することができる。
本実施形態の光源ユニット10bは、光源ユニット10aに比して簡易な構成により、光ビーム24のサイドローブの低減に加えて、戻り光ノイズを防ぐことができる。
以上、本発明の光源ユニットについて、種々の実施形態を挙げて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更および改良を行っても良いのはもちろんである。
本発明の半導体レーザ光源ユニットを適用するインナードラム露光装置の一実施形態を示す模式的な説明図である。 図1に示すインナードラム露光装置において、本発明の光源ユニットの一実施形態に用いる露光光学系および各部における光ビームの形状(強度分布形状)を模式的に示す説明図である。 (a)および(b)は、それぞれ図2に示す光源ユニットに用いられる濃度分布フィルタの模式的な正面図およびその光透過率を示すグラフである。 図3に示す濃度分布フィルタの分布、これに入射/透過する光ビームの形状、および回折光がこの濃度分布フィルタに照射される位置関係を示すグラフである。 図2に示す光源ユニットにおいて、濃度分布フィルタの傾きを調整する回転調整アッシイ70を説明する斜視図である。 (a)および(b)は、それぞれ図1に示すインナードラム露光装置に用いる本発明の光源ユニットの他の実施形態を模式的に示すファスト軸と光軸とを含む面の説明図およびスロー軸と光軸とを含む面の説明図である。 (a)および(b)は、それぞれ図1に示すインナードラム露光装置に用いる本発明の光源ユニットのさらに他の実施形態を模式的に示すファスト軸と光軸とを含む面の説明図およびスロー軸と光軸とを含む面の説明図である。 従来の半導体レーザ光源ユニットを用いる光学系を示す説明図である。 (a)、(b)および(c)は、それぞれ従来の光ビームの強度分布のむらの除去を説明する説明図である。
符号の説明
10、10a、10b 半導体レーザ光源ユニット(光源ユニット)
12 半導体レーザ光源(レーザ光源)
14 コリメータレンズ
16 ビーム整形光学系
18 濃度分布フィルタ
20 第1開口板
20a 開口
22 集光レンズ
24 光ビーム
24a 戻り光
26 上流側レンズ
28 第1のシリンドリカルレンズ
30 第2のシリンドリカルレンズ
32 第2開口板
32a 開口
34 リレーレンズ系
36 光源側レンズ
38 反光源側レンズ
40 インナードラム露光装置
42 モノゴン
44 反射鏡部材
44a 反射鏡面
46 スピナ
48 ドラム
50 PS版
60 濃度分布フィルタ透過前の光ビーム
60a サイドローブ
62 濃度分布フィルタ透過後の光ビーム
64 濃度分布フィルタの光透過率(光源から出射された光ビームの放射角の広い方向)
68 回折光照射位置
70 回転調整アッシイ
72 架台
72a、72b、74a、74b 平板部
72c、74c ピン穴
72d 長穴
74 ホルダ
74d ネジ穴
74e 窓部
76 ピン
78、82 ネジ
78a 頭部
78b ネジ部
80 平ワッシャ
84 側面

Claims (14)

  1. 一方向に放射角度が大きい光ビームを出射する半導体レーザ光源と、
    この光源から出射された光ビームを略コリメートするためのコリメータレンズと、
    前記コリメータレンズの前記光ビームの進行方向の下流側に配置され、前記コリメータレンズを透過した前記光ビームの光軸中心から前記一方向に向かって濃度が次第に高くなるように設定された濃度分布を持つ濃度分布フィルタと、
    前記濃度分布フィルタを、前記光軸および前記一方向に対して直交する方向を軸に回転調整する機構と、
    前記コリメータレンズと濃度分布フィルタとの間に配置される、前記光ビームを、所定のビーム径の略円形の光ビームに整形するビーム整形光学系とを有することを特徴とする半導体レーザ光源ユニット。
  2. 前記コリメータレンズおよび濃度分布フィルタが、前記ビーム整形光学系に対して共役な位置に配置される請求項1に記載の半導体レーザ光源ユニット。
  3. さらに、前記ビーム整形光学系の中に、前記光源から出射された光ビームが通過する開口を備える、前記濃度分布フィルタで反射された戻り光をカットするための開口板が配置される請求項1または2に記載の半導体レーザ光源ユニット。
  4. 前記濃度分布フィルタは、前記コリメータレンズの端部で生じる回折光および波面歪みを1/2以下に低減するためのものである請求項1〜3のいずれかに記載の半導体レーザ光源ユニット。
  5. さらに、前記濃度分布フィルタの前記光ビームの進行方向の下流側に配置された、円形の開口を備える開口板を有する請求項1〜4のいずれかに記載の半導体レーザ光源ユニット。
  6. さらに、前記濃度分布フィルタの前記光ビームの進行方向の下流側に配置された開口板を、前記光軸および前記濃度分布フィルタの回転軸と直交する軸を中心に回転調整する機構を有する請求項5に記載の半導体レーザ光源ユニット。
  7. 前記ビーム整形光学系は、前記コリメータレンズを透過した前記光ビームを、一旦集光し、その後、発散させるものである請求項1〜6のいずれかに記載の半導体レーザ光源ユニット。
  8. 前記ビーム整形光学系は、
    前記コリメータレンズを透過した前記光ビームを一旦集光し、その後、発散させる集光レンズと、
    前記集光レンズを透過した光ビームを、前記一方向に集光して、この一方向に略平行で前記所定のビーム径にする第1のシリンドリカルレンズと、
    前記第1のシリンドリカルレンズを透過した光ビームを、前記一方向と直交する方向に集光して、この一方向と直交する方向に略平行で前記所定のビーム径にする第2のシリンドリカルレンズとを有するものである請求項1〜7のいずれかに記載の半導体レーザ光源ユニット。
  9. 前記ビーム整形光学系は、リレーレンズである請求項1〜7のいずれかに記載の半導体レーザ光源ユニット。
  10. 前記ビーム整形光学系の中に配置される開口板は、前記光ビーム整形光学系において、前記光ビームが最も集光された位置に配置される請求項3〜9のいずれかに記載の半導体レーザユニット。
  11. 一方向に放射角度が大きい光ビームを出射する半導体レーザ光源から出射され、コリメータレンズにより略コリメートされた光ビームを集光した時に生じるサイドローブを低減させる方法であって、
    前記コリメータレンズの前記光ビームの進行方向の下流側に、前記コリメータレンズを透過した前記光ビームの光軸中心から前記一方向に向かって濃度が次第に高くなるように設定された濃度分布を持つ濃度分布フィルタを配置し、
    前記コリメータレンズと濃度分布フィルタとの間に、前記光ビームを、所定のビーム径の略円形の光ビームに整形するビーム整形光学系を配置し、
    前記濃度分布フィルタを、前記光軸および前記一方向に対して直交する方向を軸として回転する回転調整を、光ビームが含むサイドローブの大きさを確認しつつ行うことを特徴とする光ビームのサイドローブの低減方法。
  12. 前記コリメータレンズおよび濃度分布フィルタを、前記ビーム整形光学系に対して共役な位置に配置する請求項11に記載の光ビームのサイドローブの低減方法。
  13. さらに、前記ビーム整形光学系の中に、前記光源から出射された光ビームが通過する開口を備える、前記濃度分布フィルタで反射された戻り光をカットするための開口板を配置する請求項11または12に記載の光ビームのサイドローブの低減方法。
  14. さらに、前記濃度分布フィルタの前記光ビームの進行方向の下流側に、円形の開口を備える開口板配置し、
    前記濃度分布フィルタの前記光ビームの進行方向の下流側に配置された開口板を、前記光軸および前記濃度分布フィルタの回転軸と直交する軸を中心に回転する回転調整を行う請求項11〜13のいずれかに記載の光ビームのサイドローブの低減方法。
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