JP7154057B2 - 半導体レーザモジュール - Google Patents

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Description

本発明は半導体レーザモジュール、より詳しくは、半導体レーザと空間フィルターとが組み合わされてなる半導体レーザモジュールに関するものである。
半導体レーザは、規定の電流値以上の電流を流すと、出力端面発光部の活性層が発熱して破壊することある。また、半導体レーザを長期にエージングすると、出力端面付近の発光部の結晶が徐々に劣化して破壊することも知られている。この破壊のメカニズムは、結晶劣化が起きると出力端面付近が発熱し始め、そのことで更に結晶の破壊が進み、そしてある時に急激に出力が出なくなる、というものである。
一方、半導体レーザ自身が発振したレーザ光をミラー等で活性層に戻すと、戻り光の吸収による再励起で、半導体レーザの光出力が増大する。この場合、駆動電流による光出力成分に、戻り光により再励起された成分が加わることで、規定値以上の出力のレーザ光が発振することもある。そのとき、半導体レーザの出力端面の活性層が高光密度に耐えられないと、活性層が破壊される。ただし、通常に市販されている半導体レーザを規定値の電流で駆動しているならば、規定値に安全係数が見込まれていることもあって、このような戻り光による破壊は滅多に生じない。
ただし、発振波長が630nm~690nmの可視域にある半導体レーザに関しては事情がやや異なって、当業者の間では、他の半導体レーザと比べると戻り光による破壊が起こりやすいことが認められている。
戻り光が半導体レーザに戻った場合は、活性層の破壊に加えて更に、例えば光ノイズ等の特性上の問題が生じることもある。この場合は、光アイソレータを使って戻り光が半導体レーザに戻らないようにすることで、特性上の問題を回避することができる。特許文献1および2には、そのような構成を有する半導体レーザモジュールの例が示されている。
光アイソレータとしては、レーザ光の波長が光通信帯等における1.3~1.6μmの場合は、偏光を回転させるベルデ定数が大きいYIG結晶を用いた、安価で小型の光アイソレータが広く適用されている。一方、レーザ光の波長が可視域の波長帯にある場合、YIG結晶はレーザ光を吸収してしまって使えないので、それに代わってTGG結晶を使った光アイソレータが適用されることも多い。しかし、この種の光アイソレータは、TGG結晶のベルデ定数が小さくて大型化しやすく、かつ数十万円程度と高価であるので、特殊な光源にしか使われていない。
特開2005-268506号公報 特開2008-294107号公報
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、発振波長が630nm~690nmの可視域にある半導体レーザにおいて、戻り光により光出力が急激に低下したり、破壊されることを、高価な光アイソレータを使用せずに防止することを目的とする。
上述の課題を解決するために本発明は、半導体レーザに、該半導体レーザの出力端面への戻り光入射位置を制御する空間フィルターを組み合わせてなる半導体レーザモジュールを提供するものである。
すなわち、本発明による半導体レーザモジュールは、
発振波長が630nm~690nmの範囲にあって、横モードがシングルモードである半導体レーザであって、出力端面上に、半導体レーザから出射したレーザ光が外部で反射して該半導体レーザに向けて戻る戻り光が入射したとき光出力のサブピークが立ち得る領域を有する半導体レーザと、
前記サブピークが立ち得る領域に前記戻り光が入射することを抑制する空間フィルターと、
からなるものである。
なお、後述する実施の形態の説明において、「ミラーで反射する」とは、特に説明しない限り、より詳しく言えば「ミラーで正反射」することを意味する。
通常、半導体レーザにおいては、その積層方向に関する活性層中央位置において光出力のピークが立つが、本発明者は、発振波長が630nm~690nmの範囲にあって、横モードがシングルモードである半導体レーザにおける破壊の原因を解明する過程で、その種の半導体レーザでは、その本来のピークよりもやや低い光出力のピークが活性層中央位置から離れた所で立つことがあることを突き止めた。上に述べた「サブピーク」とは、そのやや低い光出力のピークを示すものである。また、上に述べた「抑制する」とは、上記領域に戻り光が入射することを完全に無くすことは勿論、完全に無くすまでは至らなくても該入射を部分的に抑えることも含む概念である。
なお、上記空間フィルターは特に戻り光を、半導体レーザの出力端面において発光点およびその近傍部分のみに入射させるように構成されていることが望ましい。
上述の空間フィルターは例えば、レーザ光の進行方向に互いに離して同じ光軸上に配置された2枚の凸レンズと、これらの凸レンズの間に配されたピンホール構造の遮蔽板とから構成することができる。
上述のようなピンホール構造の遮蔽板が適用される場合、そのピンホールの径は、上記2枚の凸レンズの間におけるレーザ光の最小ビーム径の2~5倍であることが望ましい。
上述の空間フィルターはその他例えば、レーザ光の進行方向に互いに離して同じ光軸上に配置された2枚の凸レンズと、これらの凸レンズの間に配されたファイバーフェルールとから構成することができる。
さらに上述の空間フィルターは、レーザ光の進行方向に互いに離して同じ光軸上に配置された2枚の凸レンズと、これらの凸レンズの間に配されたナイフエッジ構造の遮蔽板とから構成することができる。
上記ナイフエッジ構造の遮蔽板は、2枚の凸レンズの間における戻り光の最小ビーム径に対して2~5倍のビーム径の戻り光が通過し得る位置に配されていることが望ましい。
なお、本発明の半導体レーザモジュールにおいて、より具体的には、前述のサブピークが立つ領域は例えば、半導体レーザの出力端面における出射レーザ光の層厚方向のビーム径をωとして、半導体レーザの積層方向に関する活性層中央位置から基板と反対側に5ω離れた点を中心とする領域である。このような領域を持つ半導体レーザと組み合わされる空間フィルターとしては、例えば出力端面における発光点を中心として半径5ω以上の範囲には入射しないように戻り光を一部遮断する空間フィルターが好適に用いられる。
また、上記サブピークが立つ領域はその他例えば、半導体レーザの積層方向に関する活性層中央位置から基板と反対側に2ω離れた点を中心とする領域である。このような領域を持つ半導体レーザと組み合わされる空間フィルターとしては、例えば出力端面における発光点を中心として半径2ω以上の範囲には入射しないように戻り光を一部遮断する空間フィルターが好適に用いられる。
本発明による半導体レーザモジュールによれば、半導体レーザから出射したレーザ光が外部で反射して該半導体レーザに向けて戻る戻り光が、出力端面上のサブピークが立つ領域に入射することを抑制する空間フィルターを有していることにより、戻り光により半導体レーザの光出力が急激に低下したり、半導体レーザが破壊されたりすることが防止される。その理由は、後述する実施形態に即して詳しく説明する。
半導体レーザにおける戻り光を説明する概略図 半導体レーザにおける戻り光の入射位置を説明する図 半導体レーザにおける戻り光の入射位置と光出力との関係を説明する図 本発明の第1実施形態による半導体レーザモジュールを示す側面図 上記半導体レーザモジュールに用いられた遮蔽板を示す正面図 本発明の第2実施形態による半導体レーザモジュールを示す側面図 本発明の第3実施形態による半導体レーザモジュールを示す側面図 図5に示す遮蔽板のピンホール径と、戻り光のビーム径との関係を示す図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。発明者は、発振波長が630nm~690nmの範囲にあって、横モードがシングルモードである高出力タイプ(最大光出力が150mW程度)の半導体レーザにおいて、戻り光により劣化が生じ、光出力が低下する原因を解析した。まず、その解析結果について説明する。図1はその解析に用いた実験系を示し、図2はその実験系に適用された半導体レーザ1の詳しい構成を示している。
図1に示す実験系は、半導体レーザ1から発せられたレーザ光Lを、コリメータレンズ2により平行光化してから反射率58%のミラー3に入射させ、そこで反射したレーザ光を戻り光Lrとして半導体レーザ1に戻す系である。図中、ミラー3に向かうレーザ光Lを実線で示し、戻り光Lrを破線で示している。この系においては、ミラー3の向きを変えることにより、戻り光Lrが半導体レーザ1に入射する位置を変更可能である。なお本実験において、半導体レーザ1の駆動電流値は280mAとし、最大光出力150mWが得られるように設定した。
図2には、半導体レーザ1の出力端面、つまり図1の矢印A方向から見た端面の構造を示す。この図2に示す通り半導体レーザ1は、GaAs基板10の上にバッファ層11、クラッド層12、ガイド層13、活性層14、ガイド層15、クラッド層16およびキャップ層17がこの順に積層され、そしてGaAs基板10の外側に電極18が形成されると共に、キャップ層17の外側に電極19が形成されてなるものであり、その発振波長は640nmである。なお本実験系においては、結晶成長面をサブマウント20側に接合するジャンクションダウン接合する構造を採用している。これは、例えば特開2017-59620号公報等に示されている従来公知の接合構造であり、高出力の半導体レーザに対しては、放熱を良くするためにこの接合構造が採用されることが多い。
最初の実験は、戻り光Lrを半導体レーザ1の出力端面部の活性層14に戻す状態、すなわち図1中の実線の光路と破線の光路とが重なる状態とし、駆動電流を0~280mAの範囲で数回上げ下げし、280mAで30秒維持するという駆動を行った。このように駆動した場合、半導体レーザ1の劣化は確認できなかった。次にミラー3として、反射率が38%のもの、91%のものを適用して同様のことを行ったが、これらの場合も半導体レーザ1の劣化は確認できなかった。これらの結果は、通常の半導体レーザならば十分起こり得ることである。つまり、半導体レーザの寿命には安全係数が見込まれているので、半導体レーザの劣化は無くても当然と言え、この実験では戻り光による半導体レーザ劣化の原因を求めることは不可能であった。
そこで次に、半導体レーザ1の出力端面部の活性層14以外に戻り光Lrを戻すようにして、その場合の半導体レーザ1の劣化を調べた。まず半導体レーザ1を280mAで駆動した状態で、最初に半導体レーザ1の出力端面部の活性層発光点に戻り光Lrを戻した。なお図2中では、発光点を楕円で示している。この状態では半導体レーザ1に変化が無いことが確認されたので、この位置を初期状態とした。この初期状態から、図2中に矢印(1)で示す方位に戻り光Lrを数秒かけて数回往復(スキャン)させたが、半導体レーザ1の劣化は確認できなかった。
以上のことを、図2中に矢印(2)、(3)、(4)で示す各方位に関しても同様に行った。すると矢印(4)の方位とした場合のみ、1回目のスキャンで瞬時に半導体レーザ1の光出力がほぼゼロとなり、半導体レーザ1の劣化が確認された。この結果は、互いに異なる複数個の半導体レーザ1に関して同様に得られた。なお上記(4)の方位は、半導体レーザ製造工程においてGaAsウエハー上にエピタキシャル膜を形成する中で、活性層14からキャップ層17に向けて膜を形成する方向である。
次に、(4)の方位内のどの位置に戻り光Lrを戻すと、半導体レーザ1の劣化を招くのかを求める実験を行った。この実験においては、半導体レーザ1の駆動電流を発振しきい値の112mAに設定し、反射率58%のミラー3で戻り光Lrを戻しながら半導体レーザ1を発振させた。このように半導体レーザ1を駆動し、戻り光Lrの出力端面部への入射位置を前述の矢印(1)および(4)で示す各方位にスキャンした。このときの、スキャン位置と半導体レーザ1の光出力との関係を図3の上段に示す。同図の横軸に示すスキャン位置は、戻り光Lrのビーム中心位置の、半導体レーザ1の積層方向に関する活性層中央位置からの距離を示している。なお図3の下段には、上記スキャン位置におおよそ対応する、半導体レーザ1の各層の位置(厳密な位置ではない)を示している。
ここで、後述するように特にビームの崩れがない通常の場合は、発光点からビーム径ωでレーザ光Lが出射すると、その発光点と同じ位置にビーム径が略ωの戻り光Lrが戻って来るので、上記スキャン位置は本質的に、出射レーザ光Lの発光点位置と考えて差し支えない。したがって、上記スキャン位置がゼロという位置は、レーザ光Lの発光点中心位置である。
通常、半導体レーザは発振しきい値の駆動電流では発振しないが、この場合は戻り光Lrによりアシストされて発振している。活性層14に戻り光Lrが戻ったとき、より正確には戻り光Lrのビーム中心位置が上記活性層中央位置と一致したとき、戻り光Lrの吸収が最大となって、最大の光出力が得られた。そして興味深いことに、スキャン位置がサブマウント20側に移って行く途中で、上記活性層中央位置から5μmの位置で光出力のサブピークが出現している。この現象は、発振波長が630nm~690nmの範囲にあって、横モードがシングルモードである半導体レーザ特有のものであり、上記5μmの位置で半導体レーザ1への光吸収が起こり、レーザ発振がアシストされたことに起因すると考えられる。このことから、半導体レーザ1の活性層14以外の位置に戻り光Lrを入射させると、半導体レーザ1の発振に寄与する電流が流れ、半導体レーザ1の劣化に繋がる可能性が有ると考えられる。
以上の実験より本発明者は、一般的な半導体レーザでは戻り光が活性層に戻った場合にのみ半導体レーザが戻り光を再吸収し、それにより光出力が増大して端面破壊が起こるという故障モードが有るのに対し、発振波長が640nmで横モードがシングルモードである高出力タイプの半導体レーザにおいては、上記故障モードとは全く異なる故障モードがあることを発見した。すなわち、この種の半導体レーザでは、出力端面部の活性層近傍以外の部位に戻り光が入射しても、戻り光に対する光吸収が起こり、そのことで半導体レーザの破壊が起こるということを発見した。
以上の実験から得た知見に基づいて本発明者は、上記サブピークが立つことになる半導体レーザの出力端面上の領域に戻り光が入射することを抑制する空間フィルターを設けることにより、前述した課題を解決するに至った。
以下、本発明の第1の実施形態について説明する。図4は、本発明の第1の実施形態による半導体レーザモジュールを示している。なおこの図4において、先に説明した図1中のものと同等の要素には同番号を付してあり、それらについての説明は、特に必要の無い限り省略する(以下、同様)。この図4に示す半導体レーザモジュールは、半導体レーザ1と、コリメータレンズ2と、空間フィルター30とを有している。
この半導体レーザモジュールにおいても、半導体レーザ1から発せられたレーザ光Lはコリメータレンズ2により平行光とされた後、例えば図1に示した反射率58%のミラー3(図4では不図示)において反射し、この反射したレーザ光が戻り光Lrとして半導体レーザ1に入射する。なお戻り光Lrは、上記ミラー3以外の要素において反射した光であってもよい。通常、半導体レーザ1が用いられる機器類においては、半導体レーザ1から発せられたレーザ光がレンズ、ミラー等の光学要素や、光学要素の保持具等で反射、散乱して半導体レーザ1側に戻ることが多い。その種の戻り光は、図1に示した戻り光Lrのように綺麗な光路を辿る訳ではなく、何も対策が施されなければ、半導体レーザ1の出力端面に、断面が拡がった状態で入射する。
半導体レーザ1は、発振波長が640nm、駆動電流値が280mAで、最大光出力が150mWのものである。空間フィルター30は、レーザ光Lの進行方向に互いに離して同じ光軸上に配置された2枚の凸レンズ31および32と、これらの凸レンズ31および32の間に配されたピンホール構造の遮蔽板33とから構成されている。凸レンズ31および32としては、共に焦点距離f=6mmのものが用いられている。一方、コリメータレンズ2の焦点距離f=2mmである。そこで本空間フィルター30は、3倍の拡大光学系となっている。なお図5に、ピンホール構造の遮蔽板33の正面形状を示す。図示の通り遮蔽板33は円形の薄板状に形成され、中心部に一例として直径6μmの円形のピンホール33aが開けられた構造を有する。また図8には、遮蔽板33の周辺構造の斜視形状を示す。
上記遮蔽板33は、凸レンズ31と凸レンズ32との間の、戻り光Lrのビームウエスト位置において、ピンホール33aの中心が戻り光Lrのビーム中心と一致する状態に配置されている。ビームウエスト位置における戻り光Lrの最小ビーム径は3μmである。なお、この最小ビーム径は垂直方向、つまり図4中で上下方向のビーム径であり、水平方向のビーム径は9μmである。図8に示すように戻り光Lrの最小ビーム径をωとすると、ピンホール33aの直径6μmは2ωである。このような遮蔽板33を配置することにより戻り光Lrは、半導体レーザ1の出力端面において、ほぼ発光点(図2および3において実線の楕円で示す)に重なる部分のみに戻る。つまり戻り光Lrは、半導体レーザ1の出力端面において、図3で示したようなサブピークが立つ領域には入射しない。上述した通り空間フィルター30は3倍の拡大光学系となっているので、半導体レーザ1の出力端面における戻り光Lrのビーム径は、垂直方向では1μm、水平方向では3μmである。
なお、上述の「戻り光Lrの最小ビーム径をωとする」のωは、元々は半導体レーザ1から出射するレーザ光Lの、出力端面上の発光点のビーム径ωである。この半導体レーザ1からビーム径ωで出射したレーザ光Lは、ミラー3で反射されて戻り光Lrとなり、凸レンズ31、32およびコリメータレンズ2を通過して上記出力端面に戻る。そして、特にビームの崩れがない通常の場合は、発光点からビーム径(層厚方向の径でも、それと垂直な方向の径でも)ωでレーザ光Lが出射すると、その発光点と同じ位置にビーム径が略ωの戻り光Lrが戻って来る。したがって通常の場合は、戻り光Lrの最小ビーム径は、レーザ光Lの発光点のビーム径ωと考えて差し支えない。
上記の構成において、ミラー3により戻り光Lrを上下、左右方向に往復させて半導体レーザ1側に戻したが、半導体レーザ1の劣化は一切確認されなかった。このように、半導体レーザ1の出力端面部の発光点近傍にのみ戻り光Lrを入射させることにより、戻り光による半導体レーザ1の劣化を防止することができた。なお、ピンホール33aの直径6μmは、上記のように戻り光Lrを往復させる際に、半導体レーザ1の出力端面上で、積層方向に関する活性層中央位置から積層方向両外側にそれぞれ2μmの位置までビーム中心位置を変えて戻り光Lrが入射し得ることに対応する。
なお、ピンホール構造の遮蔽板33として、ピンホール33aの直径が9μmのもの、15μmのものを適用して、上記と同様のことを行った。ここで、ピンホール33aの直径9μm、15μmはそれぞれ、上記のように戻り光Lrを往復させる際に、半導体レーザ1の出力端面上で、積層方向に関する活性層中央位置から積層方向両外側にそれぞれ3μm、5μmの位置までビーム中心位置を変えて戻り光Lrが入射し得ることに対応する。
一方、ピンホール構造の遮蔽板33を取り除いて戻り光Lrを半導体レーザ1に戻すと、半導体レーザ1は駆動条件次第では瞬時に劣化してしまった。より具体的に説明すると、遮蔽板33を取り除いた上で、半導体レーザ1の出力端面上で戻り光Lrのビーム中心位置を、活性層中央位置からサブマウント20側に1μm、2μm、3μm、4μm、5μmと変えて駆動した。その場合、1μm~4μmでは半導体レーザ1が駆動電流280mAで劣化が認められず正常に作動したのに対し、5μmでは駆動電流を230mAとしたときに半導体レーザ1が劣化した。このことにより、凸レンズ31、32および遮蔽板33からなる空間フィルター30が、戻り光Lrによる半導体レーザ1の劣化を防ぐ効果を奏していることが確認された。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図6は、本発明の第2の実施形態による半導体レーザモジュールを示している。この図6に示す半導体レーザモジュールは、半導体レーザ1と、コリメータレンズ2と、空間フィルター40とを有している。空間フィルター40は、図4の凸レンズ31、32と同様の凸レンズ41、42および、先端がナイフエッジからなり両凸レンズ41、42の間に配置された遮蔽板43とから構成されている。
本実施形態において、半導体レーザ1の駆動条件は第1の実施形態と同様とした。また凸レンズ41および42は、どちらも焦点距離f=6mmのものである。遮蔽板43は両凸レンズ41および42間で、戻り光Lrのビーム径が最小の3μmとなるビームウエスト位置において、そのナイフエッジ先端が戻り光Lrのビーム中心からビーム進行方向に対して垂直方向に6μm離れる状態にして配置した。
この状態で戻り光Lrを半導体レーザ1に戻したが、半導体レーザ1の劣化は確認されなかった。さらに遮蔽板43を、そのナイフエッジ先端が戻り光Lrのビーム中心からビーム進行方向に対して垂直方向に9μm、15μm離れる状態に配置し、同様の実験を行ったが、いずれの場合も半導体レーザ1の劣化は確認されなかった。それに対して、遮蔽板43を、そのナイフエッジ先端が戻り光Lrのビーム中心からビーム進行方向に対して垂直方向に30μm離れる状態に配置し、同様の実験を行ったところ、半導体レーザ1は瞬時に光出力が低下した。以上の通り、ピンホール構造の遮蔽板33に代えてナイフエッジ構造の遮蔽板43を用いても、戻り光Lrによる半導体レーザ1の劣化を防ぐ効果が同様に得られることが確認された。
なお、ナイフエッジ構造の遮蔽板43の代わりにスリット板が用いられても構わない。半導体レーザのメーカによっては、ジャンクションダウン実装でなく、ジャンクションアップ実装に適した構造の半導体レーザも提供されているが、スリット板はどちらの構造に対しても対応可能となる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図7は、本発明の第3の実施形態による半導体レーザモジュールを示している。この図7に示す半導体レーザモジュールは、半導体レーザ1と、コリメータレンズ2と、空間フィルター50とを有している。空間フィルター50は、図4の凸レンズ31、32と同様の凸レンズ51、52および、両凸レンズ51、52の間に配置されたファイバーフェルール53とから構成されている。
ファイバーフェルール53は、例えばジルコニアからなるフェルールの中心部に外径125μmのファイバー挿入孔を有し、そこにファイバーが挿入され接着剤で固定された後に、光入出力端面に研磨および反射防止コートが施されたものである。ファイバーは、中心部に配置されたコア径4.5μmのコア53bと、その外周に配されたクラッド53aとから構成されている。試作したファイバーフェルールは、長さが10mmで、外径が2.5mmのものである。このファイバーフェルール53を有する空間フィルター50を用いて、第1および第2の実施形態と同様に、戻り光Lrに対する半導体レーザ1の劣化の有無を確認したが、半導体レーザ1の劣化は確認されなかった。
ファイバーフェルール53を有する空間フィルター50を用いても半導体レーザ1の劣化が防止される理由は、以下のように推定される。戻り光Lrがファイバーフェルール53の端部に戻った際にコア53bに戻った成分は、伝播ロスは無く、そのままファイバー内を伝播して半導体レーザ1側に戻り、その出力端面部の活性層近傍に入射する。一方、コア周辺のクラッド53aに戻った戻り光Lrの成分は、半導体レーザ1の側にクラッド53a内を伝播する。しかし、クラッド53aは光伝播のために形成されたものではなく、伝播ロスは10dB/cm以上と非常に大きいので、ファイバーフェルール53の半導体レーザ1側に到達した時点で戻り光Lrは、1/10以下に光パワーが減衰している。更にファイバーのコア径4.5μmに対して、クラッド53aの径は例えば125μmと大きいので、戻り光Lrのビーム径も125μmに拡大している。そのため、クラッド53aを伝播してきた戻り光Lrは、半導体レーザ1の出力端面まで戻ってきたとき、この出力端面上では、ぼやけたビームとなる。
すなわち、コア53bを伝播してきた戻り光Lrは半導体レーザ1の出力端面部の活性層に戻り、一方、クラッド53aを伝播してきた戻り光Lrは半導体レーザ1の出力端面上では弱い光強度で、かつ、ビームがぼやけた状態となるため、戻り光Lrは実質的に、半導体レーザ1の出力端面部の活性層近傍にしか存在しなくなる。この作用は、前述したピンホール構造の遮蔽板33による作用と同等であり、そのため、半導体レーザ1の劣化が防止されると推定できる。
以上、2つの凸レンズのレンズ焦点距離が同一である例を示したが、それらの凸レンズは互いに異なる焦点距離のものであっても構わない。例えば図7に即して説明すれば、凸レンズ51の焦点距離f=3mmで、凸レンズ52の焦点距離f=6mmとしてもよい。この場合、出射するレーザ光Lのビーム径が2倍となり、ズームレンズの機能を兼ねることも可能となる。
2枚の凸レンズ31、32の焦点距離fについて原理的に制約は無いが、焦点距離fが小さ過ぎるレンズは作製が困難であり、ピンホールのエッジや遮蔽板のナイフエッジからの散乱光により、所望の遮蔽効果が得られないこともある。その一方、焦点距離fが大き過ぎてもモジュールが長くなるので、適切な値を選ぶのが望ましく、一例として10mm前後が好ましい。
より具体的に説明すると、凸レンズ31、32として前述した焦点距離f=6mmのものの他に、f=12mm、15mm、23mmのものを上記第1~3の実施形態に適用したが、得られる効果に変わりはなかった。この凸レンズ31、32の焦点距離fがより大であれば、空間フィルターの光学倍率がより大きくなることから、該空間フィルターにおけるレーザ光Lや戻り光Lrの最小ビーム径が大きくなる。そうであれば、空間フィルターに求められる作製精度や調整精度が緩くなるので、その組立がし易くなって、低コストで得られるようになる。
また、本発明が適用される半導体レーザの発振波長は前述した640nmに限らず、例えば図2に示したのと同じ層構成を有する、発振波長が630nm~690nmの範囲にある半導体レーザが全て適用可能である。そしてそのような半導体レーザ全般に対して、本発明の効果が得られ得る。また、発振波長が640nmで最大光出力が150mWの半導体レーザを、出力100mWの条件で駆動した場合でも本発明の効果が得られることを確認した。
さらに、発振波長が640nmで最大光出力が80mWの半導体レーザについて、光出力が80mW、50mWとなる条件で駆動し、上記と同様の実験を行ったところ、同様の結果が得られることを確認した。ただしその場合、前述したサブピークが立つ半導体レーザの出力端面上の位置は、積層方向に関する活性層中央位置から外側に2μmの位置であった。これは、半導体レーザの構造の相違によるものと推定される。そこでこの実験では、上記2μmの位置を中心とする領域に戻り光が入射することを抑制する空間フィルターを用いた。
1 半導体レーザ
2 コリメータレンズ
3 ミラー
10 GaAs基板
14 活性層
30、40、50 空間フィルター
31、32、41、42、51、52 凸レンズ
33 ピンホール構造の遮蔽板
43 ファイバーフェルール
53 ナイフエッジ構造の遮蔽板
L レーザ光
Lr 戻り光
Z 2枚のレンズの光軸

Claims (5)

  1. 発振波長が630nm~690nmの範囲にあって、横モードがシングルモードである半導体レーザであって、出力端面上の発光点中心位置から積層方向に離れた位置に、半導体レーザから出射したレーザ光が外部で正反射して該半導体レーザに向けて戻る戻り光が入射したとき光出力のサブピークが立ち得る領域を有する半導体レーザと、
    前記レーザ光の進行方向に互いに離して同じ光軸上に配置された2枚の凸レンズと、これらの凸レンズの間に配されたピンホール構造の遮蔽板とから構成されて、前記サブピークが立ち得る領域に前記戻り光が入射することを抑制する空間フィルターと、
    からなる半導体レーザモジュール。
  2. 前記ピンホール構造の遮蔽板におけるピンホールの径が、前記2枚の凸レンズの間における前記戻り光の最小ビーム径の2~4倍である請求項に記載の半導体レーザモジュール。
  3. 発振波長が630nm~690nmの範囲にあって、横モードがシングルモードである半導体レーザであって、出力端面上の発光点中心位置から積層方向に離れた位置に、半導体レーザから出射したレーザ光が外部で正反射して該半導体レーザに向けて戻る戻り光が入射したとき光出力のサブピークが立ち得る領域を有する半導体レーザと、
    前記レーザ光の進行方向に互いに離して同じ光軸上に配置された2枚の凸レンズと、これらの凸レンズの間に配されたファイバーフェルールとから構成されて、前記サブピークが立ち得る領域に前記戻り光が入射することを抑制する空間フィルターと、
    からなる半導体レーザモジュール。
  4. 発振波長が630nm~690nmの範囲にあって、横モードがシングルモードである半導体レーザであって、出力端面上の発光点中心位置から積層方向に離れた位置に、半導体レーザから出射したレーザ光が外部で正反射して該半導体レーザに向けて戻る戻り光が入射したとき光出力のサブピークが立ち得る領域を有する半導体レーザと、
    前記レーザ光の進行方向に互いに離して同じ光軸上に配置された2枚の凸レンズと、これらの凸レンズの間に配されたナイフエッジ構造の遮蔽板とから構成されて、前記サブピークが立ち得る領域に前記戻り光が入射することを抑制する空間フィルターと、
    からなる半導体レーザモジュール。
  5. 前記ナイフエッジ構造の遮蔽板が、前記2枚の凸レンズの間における前記戻り光の最小ビーム径に対して2~4倍のビーム径の戻り光が通過し得る位置に配されている請求項に記載の半導体レーザモジュール。
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