JP5040713B2 - 反射スクリーンの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、反射スクリーンの製造方法に関するものである。
従来から、投影画像を反射させて観察可能にする反射スクリーンが知られている。このような反射スクリーンとして、スクリーン基板の前面側に同一形状の多数の凸状の単位形状部が2次元的に規則的に配置され、凸状の単位形状部の投影光入射方向に向かう一部の表面部分にのみに反射面が形成されている反射スクリーンが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−215162号公報
しかしながら、上述したような従来技術には、以下のような問題が存在する。
例えば蒸着により反射面を形成する場合、真空装置等の高価な設備が必要になり、製造コストが増加するという問題が生じる。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、製造コストの増加を抑制できる反射スクリーンの製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明は、以下の構成を採用している。
本発明の反射スクリーンの製造方法は、スクリーン基板の観察面に複数の反射部を有し、前記観察面の法線に対して垂直方向にずれた位置に配置された投影部から、前記観察面に向けて斜めに射出された投影光を、観察側に反射する反射スクリーンの製造方法であって、前記反射部を形成する工程では、凹または凸の球状面を形成する工程と、
光硬化性材料及び光反射性材料を用いて前記球状面の表面に光反射層を形成する工程と、前記球状面に向けて露光した領域の前記光反射層を除去する工程と、を順次行うことを特徴とするものである。
従って、本発明の反射スクリーンの製造方法では、光硬化性材料及び光反射性材料を用いて前記球状面の表面に形成された光反射層について、前記球状面に向けて露光した領域の前記光反射層を除去することにより、未露光領域に反射層を形成することができる。そのため、本発明では、蒸着法を用いた場合のように高価な設備が不要になり、製造コストの増加を防ぐことが可能になる。
また、本発明では、このように特定の領域に光反射層を形成できるため、その他の領域については、外光等の反射に起因した不要な映り込みのない画像を表示できる。
また、上記の反射スクリーンの製造方法においては、前記球状面に対して、前記投影部の位置とは異なる位置から露光光を照射する構成を好適に採用できる。
これにより、本発明では、球状面のうち、投影光で照射される領域には光反射層を残存して形成でき、効果的に投影光を観察側に反射させることが可能になる。
また、上記の反射スクリーンの製造方法を採用する場合には、前記スクリーン基板と前記露光光の照射部とを前記法線回りに相対的に回転させる手順も好適に採用できる。
これにより、本発明では、前記球状面に対して投影光が照射される領域以外の領域を連続的に露光することが可能になる。
また、上記の製造方法では、前記光反射層を形成する工程において、前記光反射性材料を含む前記光硬化性材料を前記球状面の表面に配置し、前記光反射層を除去する工程は、当該光反射層の所定範囲を露光する工程を含む手順を好適に採用できる。
これにより、本発明では、露光範囲の光反射性材料をエッチング等により除去することで、光反射性材料も併せて除去することができ、また、露光範囲外は、光反射性材料を含む光硬化性材料が残存して反射層として機能させることができる。
また、上記の製造方法では、前記光反射層を形成する工程が、前記球状面の表面に前記光硬化性材料を配置する工程と、前記光硬化性材料の所定範囲を露光して硬化させる工程と、前記スクリーン基板に前記光反射性材料を塗布する工程とを有し、前記光反射層を除去する工程において、露光により前記光硬化性材料が硬化した範囲の前記光反射層を除去する手順も好適に採用できる。
これにより、本発明では、スクリーン基板に塗布した光反射性材料のうち、露光範囲に塗布された光反射性材料は、予め露光範囲の光硬化性材料が露光されて硬化しているため、当該露光範囲(例えば投影部からの投影光が照射されない範囲)には付着せず、未露光範囲(すなわち光反射面)で未硬化の光硬化性材料に付着することになる。そのため、本発明では、例えばエアーブロー等の除去手段で光反射性材料を除去することにより、露光範囲の光反射性材料を容易に除去することができ、また未露光範囲の光反射性材料を残存させて光反射層を形成することができる。
また、上記スクリーン基板に前記光反射性材料を塗布する工程としては、前記スクリーン基板に前記光反射性材料を塗布する工程は、第1電位の前記スクリーン基板に、前記第1電位とは逆電位の第2電位を付与した前記光反射性材料を静電塗布する工程を有し、
前記光反射層を除去する工程は、前記光反射性材料を静電塗布した前記スクリーン基板に前記第2電位を付与して、前記光硬化性材料が硬化した範囲の前記光反射性材料を除去する工程を有する手順も好適に採用できる。
これにより、本発明では、スクリーン基板の電位を第1電位、第2電位に切り換えることにより、スクリーン基板への光反射性材料の塗布、及び未露光範囲の光反射性材料の除去を容易に実施できる。また、本発明では、エアーブロー等を用いた場合のように、粉体の光反射性材料の粉塵が飛散せず、環境にも配慮した塗布・除去作業を実現できる。
前記光反射性材料としては、金属粉とビーズ体との少なくとも一つを有する構成を採用できる。
これにより、本発明では、金属粉の表面、またはビーズ体の表面で反射した投影光を観察側に導くことが可能となる
また、上記の製造方法では、前記スクリーン基板は光吸収性を有する構成も好適に採用できる。
これにより、本発明では、光反射層以外の領域に入射した外光等の光を吸収し観察側へ反射することを抑制できるため、表示特性が低下することを防止できる。
また、上記光吸収性材料を用いる場合には、未露光範囲の前記光硬化性材料及び前記光反射性材料を定着硬化させる工程を有する手順も好適に採用できる。
これにより、本発明では、光反射性材料の定着固定を確実に行うことが可能になる。
上記未露光範囲の前記光硬化性材料及び前記光反射性材料を定着硬化させる工程を有する場合には、前記光硬化性材料が、熱硬化性を有することが好ましい。
これにより、本発明では、光反射性材料に覆われた光硬化性材料に光を照射することが困難であるが、熱を付与することにより、光硬化性材料を容易に硬化させることが可能になる。
以下、本発明の反射スクリーンの製造方法の実施の形態を、図1ないし図9を参照して説明する。なお、以下の各図面では、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材ごとに縮尺を適宜変更している。また、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。鉛直面内における所定方向をX軸方向、鉛直面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに直交する方向をZ軸方向とする。
(第1実施形態)
図1に示すように、反射スクリーン100は、反射スクリーン100の観察面100aの中心点Cを通る法線NLに対して垂直方向(Y軸方向)にずれた位置に配置されたプロジェクタPから、観察面100aに向けて斜めに射出された投影光Lpを、反射スクリーン100の観察側(Z軸正方向側)に反射するものである。反射スクリーン100は、法線NLがZ軸と平行になるように配置されている。
プロジェクタPは投影光Lpを反射スクリーン100の観察面100aに向けて反射するミラーMを備えている。ここで、投影光LpがミラーMを備えていないプロジェクタPから射出されたと仮定した場合のプロジェクタPの位置を仮想光源位置(投影部)PVとする。仮想光源位置PVもプロジェクタPと同様に、反射スクリーン100の観察面100aの法線NLに対して垂直方向にずれた位置となる。
プロジェクタPは、仮想光源位置PVと観察面100aとの距離Dを約900mmとし、仮想光源位置PVから反射スクリーン100の中心点Cに向かう投影光Lpと法線NLのなす角度θを約36°としたときに、反射スクリーン100に垂直方向の寸法Hが約996mm、水平方向(図のX軸方向)の寸法Wが1771mmの画像を投影可能に構成されている。すなわち、反射スクリーン100は80インチの投影画像を表示可能な大きさとなっている。
図2および図3に示すように、スクリーン基板1の観察面1aには、略同一径の半球状に形成された凹の球状面6を有する凹部(反射部)2が複数配列されている。凹部2の直径としては、例えば約200μm以下かつ20μm以上に形成されている。スクリーン基板1は、例えば、樹脂等の可撓性を有する材料によって形成されている。また、スクリーン基板1は、例えば、染色等によって全体が黒色の光吸収材によって着色され、露出する表面は光吸収面7となっている。可視光を吸収可能に形成されている。
また、凹部2は、仮想光源位置PVからの距離に応じて疎となる分布で配置されように、仮想光源位置PVからの距離が大きくなるに従って、配置ピッチが大きくなるように配置されている。より詳細には、凹部2は、矩形のスクリーン基板1の長辺(X方向に延びる辺)に沿う方向、及び短辺(Y方向に延びる方向)に沿う方向に複数配列されており、X方向のピッチPX及びY方向のピッチPYが仮想光源位置PVからの距離が大きくなるに従って、順次大きくなるように形成されている。
図3に示すように、スクリーン基板1には、球状面6及び観察面1aを全面的に覆う光硬化性材料(感光性樹脂)で形成された光硬化層40が形成されている。光硬化層40としては、嫌気性光硬化樹脂前駆体膜、または熱併用光硬化型樹脂前駆体膜等の公知の膜体を用いることができる。光硬化性材料としては、例えばJSR株式会社製デソライトKZシリーズ等のハードコート剤や、株式会社スリーボンド製のTB3060、TB3067等の嫌気付与型紫外線硬化樹脂等を用いることができる。
本実施形態では、熱硬化性を有する光硬化性材料を用いる。また、ブラックカーボン等の光吸収性材料を含む光硬化性材料を用いて光硬化層40を形成する。
凹部2の内壁面2a(球状面6)には、プロジェクタPからの投影光Lpが照射される範囲に反射層(光反射層)3が形成されている。より詳細には、球状面6のうち、投影光Lpが照射されない範囲に対して後述する露光光を照射した範囲以外の領域に、反射層3が形成されている。反射層3は、例えば、マグネシウムや酸化チタン等の金属粉を用いて膜厚が10nm以上かつ5μm以下程度で形成されている。
スクリーン基板1の観察面1a上には、反射層3及び光硬化層40を覆う保護層4が形成されている。保護層4は、例えば樹脂等の、可撓性を有する透明な材料によって形成されている。保護層4の上層側でスクリーン基板1の観察面1a側の最表面には、反射防止層5が形成されている。反射防止層5は、保護層4と同様の材料によって形成され、保護層4の表面4aでの投影光Lpや外光等の反射を防止するように、保護層4との間で屈折率が調整されている。この反射防止層5の表面が反射スクリーン100の観察面100aとなっている。
次に、上記構成のスクリーン基板1を製造する方法について、図4及び図5を参照して説明する。
まず、図4(a)に示すように、平板状のスクリーン基板1上にマスクMを形成する。このマスクMとしては、例えばクロム(Cr)を、スパッタ等により成膜して形成されたものである。
続いて、このようにスクリーン基板1上に形成されたマスクMに対して、図4(b)に示すように、凹部2を形成する位置に開口部Kを形成する。開口部Kは、フォトエッチングやレーザ加工等により形成することができる。
次に、図4(c)に示すように、開口部Kを有するマスクMが形成されたスクリーン基板1に対して、所定時間エッチング処理を施すことにより、スクリーン基板1の表面に凹部2を形成する。エッチング処理としてはドライエッチング、ウェットエッチングのいずれの方法を採ってもよく、ウェットエッチング処理を行う場合には、例えば一水素二フッ化アンモニウム系のものを用いることができる。
この後、スクリーン基板1からマスクMを除去することにより、図4(d)に示すように、凹部2を有するスクリーン基板1を得ることができる。
次に、凹部2を形成したスクリーン基板1全体を、例えば、染色等により黒色に着色する。なお、必ずしも黒色に着色する必要はない。
続いて、図5(a)に示すように、スプレー塗布により、スクリーン基板1の観察面1a側の表面全面に光硬化性材料を塗布して付着させ光硬化層40を形成する。
次に、図5(b)に示すように、球状面6のうち、仮想光源位置PVからの投影光Lpが照射されない位置に露光光ELを照射可能で、仮想光源位置PVからの投影光Lpが照射される位置については露光光ELが照射されない位置に配置した光源43から露光光ELを照射して露光する。具体的には、図2に示すように、例えば光源43をスクリーン基板1の+Y側に配置するとともに、スクリーン基板1を光源43に対して法線NL回りにおよそ270°回転させ(図5(b)参照)、図2で示されるスクリーン基板1の+X側から、+Y側から及び−X側から観察面1aに向けて連続的に露光光ELを照射する。露光光ELとしては、光硬化層40が硬化する波長を有する紫外光等を用いる。
露光光ELを照射して光硬化性材料を硬化させる際には、観察面1aの各凹部2に対する露光光ELの照射角度θsが、観察面1aの各凹部2に対する仮想光源位置PVからの投影光Lpの入射角度θpと等しくなるように光源43を配置して、投影光Lpの入射方向から各凹部2に露光光ELを照射する。
これにより、光硬化層40は、ほぼ投影光Lpが照射される範囲についてはスクリーン基板1がマスクとなって影となり未露光状態で硬化せずに粘着性が残存し、投影光Lpが照射されない範囲(露光範囲)については露光されて硬化する。
次に、図5(c)に示すように、スクリーン基板1の観察面側にマグネシウム、酸化チタン等の金属の粉末PDを堆積させ押さえる。これにより、露光範囲に位置して硬化した光硬化層40と接触する金属粉末PDは光硬化層40に付着せず、一方、未露光範囲に位置して粘着性を有する光硬化層40と接触する金属粉末PDは光硬化層40に付着する。
この後、エアブロー等によりスクリーン基板1の観察面側をエアーで吹くことにより、光硬化層40に付着していない金属粉末PDを除去する。
これにより、未露光範囲に位置する金属粉末PDが残存し、図3に示した反射層3が形成される。
続いて、未露光範囲に位置する反射層3及び未硬化の光硬化層40を定着硬化させる。未露光範囲に位置する未硬化の光硬化層40については、反射層3に覆われているため、露光光ELを照射しても、金属粉末PDの粒子間からしか露光されず、長時間の露光処理が必要となってしまう。本実施形態では、光硬化層40を構成する光硬化性材料が熱硬化性を有しているため、少なくとも未露光範囲に熱を付与(加熱)することにより、光硬化層40を硬化させて反射層3をスクリーン基板1に定着させることができる。
これにより、凹部2における仮想光源位置PVを臨む位置の内壁面2aの、投影光Lpが照射される部分に沿って、観察側(Z軸正方向側)から見て凹面状の反射層3が、仮想光源位置PVを中心に、観察面1aに放射状に露出して形成される。このとき、反射層3の膜厚は、例えば約10nm以上かつ約5μm以下程度に形成される。
また、光源43を上述のように配置して露光光ELを斜めに照射させることで、スクリーン基板1がマスクとして機能し反射層3を形成する領域を未露光状態とできるため、凹部2の投影光Lpが照射される部分に合わせて、部分的に反射層3を露出形成することができる。また、仮想光源位置PVからの距離が遠くなるほど、凹部2の内壁面2aの反射層3が形成される部分の面積が縮小し、反射層3の非形成領域(光吸収面7)が拡大することになる。
次に、図3に示したように、凹部2の内壁面2a(球状面6)を含むスクリーン基板1の観察面1aに保護層4を形成する。保護層4は、例えば、透明な樹脂等、光透過性を有する材料により形成する。さらに保護層4の表面に、反射防止層5を形成する。反射防止層5は、保護層4と同様の材料により形成され、反射防止層5に入射する投影光Lpや外光が保護層4の表面で反射しないように、保護層4との間で屈折率が調整されている。
以上、本実施形態の反射スクリーン100の製造方法によれば、図3に示すような反射スクリーン100を製造することができる。
次に、上記の反射スクリーン100の作用について説明する。
図1に示すように、プロジェクタPはミラーMに向けて投影光Lpを射出する。ミラーMに向けて射出された投影光Lpは、ミラーMによって反射され、仮想光源位置PVから射出されたと仮定した投影光Lpと同様に、スクリーン基板1の観察面1aに対して斜めに入射する。このとき、反射スクリーン100の中心点Cに入射する投影光Lpと、反射スクリーン100の観察面100aとのなす角度θは、約36°となっている。
反射スクリーン100の観察面100aに到達した投影光Lpは、図3及び図6に示すように、反射防止層5に入射する。反射防止層5に入射した投影光Lpは、反射防止層5を透過して保護層4に入射する。このとき、反射防止層5は保護層4との間で屈折率が調整されているので、反射防止層5を透過した投影光Lpが保護層4の表面4aで反射することが防止される。
保護層4に入射した投影光Lpは、保護層4を透過して凹部2の内壁面2aに形成された反射層3に到達する。反射層3に到達した投影光Lpは、反射層3によって反射スクリーン100の観察側に反射される。また、保護層4を透過して観察面1aに到達した投影光Lpは、光硬化層40に含まれる光吸収性材料により吸収される。
ここで、図2に示すように、凹部2は、仮想光源位置PVからの距離が大きい位置の凹部2は距離が小さい位置の凹部2よりも分布が疎になって個数が少なくなっているため、仮想光源位置PVからの距離が大きい位置の凹部2については、観察側への反射に寄与する面積がトータルで仮想光源位置PVからの距離が小さい位置の凹部2に比べて減ることになる。その結果、仮想光源位置PVからの距離が小さい位置の凹部2で反射した投影光Lpが、観察側ではなく+Y側へ抜ける割合が大きく輝度が低下しやすい状況であっても、仮想光源位置PVからの距離が大きい位置の凹部2についても輝度を抑えることができる。
一方、反射スクリーン100の観察面100aには、投影光Lp以外に、図6に示すように、スクリーン基板1の垂直方向の上方(Y軸正方向側)から外光Loが入射する。観察面100aに入射した外光Loは、反射防止層5に入射して、反射防止層5を透過し、保護層4の表面4aに到達する。
ここで、反射スクリーン100には、反射防止層5が形成されているので、観察面100aの上方から観察面100aに入射した外光Loが、保護層4の表面4aで観察側に反射することが防止される。
そして、保護層4の表面4aに到達した外光Loは、保護層4を透過して凹部2に入射する。凹部2に入射した外光Loは、凹部2の図示下方側の反射層3の非形成領域に位置する光吸収面7に到達する。
ここで、スクリーン基板1は、上述のように可視光を吸収可能な光吸収面7を有しているので、凹部2の内壁面2aの反射層3の非形成領域にある光吸収面7に到達した外光Loは、スクリーン基板1(光吸収面7)または光硬化層40に含まれる光吸収性材料により吸収される。また、スクリーン基板1の凹部2の非形成領域に到達した外光Loも、同様にスクリーン基板1(または光硬化層40に含まれる光吸収性材料)によって吸収される。さらに、反射層3は凹部2の上方側の、投影光Lpが入射する部分のみに形成されているので、外光Loは反射層3に入射しない。
したがって、反射スクリーン100の観察面100aに入射した外光Loが、観察側に反射されることが防止できる。
このように、反射防止層5は、プロジェクタPから反射スクリーン100の観察面100aに入射する投影光Lpに対しては、投影光Lpを反射層3により確実に到達させ、投影光Lpの反射率を向上させる効果がある。一方、観察面100aに入射する外光Loに対しては、外光Loを保護層4によって観察側に反射させず、スクリーン基板1に吸収させる効果がある。したがって、上述のように反射防止層5を形成することで、反射スクリーン100のコントラストを向上させることができる。
以上のように、本実施形態では、光硬化性材料に対する露光処理と光反射性材料とを用いて、反射層3を形成するため、反射層3を蒸着法等で形成する場合のように、高価な設備が不要になり、製造コストの増加を抑制することができる。
また、本実施形態では、仮想光源位置PVとは異なる位置から露光光ELを照射することにより、凹部2の仮想光源位置PVを臨む位置に反射層3を形成するため、投影光Lpが照射される位置にのみ反射層3を形成し、外光Loが入射するその他の凹部2(球状面6)については光吸収面7を設定できるため、外光Loが、観察側に反射されることを効果的に防止でき、投影品質を向上させることが可能になる。
特に、本実施形態では、光源43とスクリーン基板1とを観察面1aの法線回りに回転させるため、反射層3を形成しない光硬化層40の領域を上記法線回りに連続的に均一に露光することができる。
しかも、本実施形態では、金属粉で反射層3を形成しているため、これら金属粉の材質、大きさ等を調整することにより、投影光Lpの反射特性を容易に調整することも可能になる。
加えて、本実施形態では、光硬化層40が熱硬化性を有しているため、反射層3に覆われた未露光(未硬化)の光硬化層40を容易に定着硬化させることが可能である。
また、本実施形態では、凹部2が仮想光源位置PVからの距離に応じて疎となる分布で配置されているため、仮想光源位置PVからの距離が小さい位置の凹部2で反射した投影光Lpが、観察側ではなく+Y側へ抜ける割合が大きく輝度が低下しやすい状況であっても、仮想光源位置PVからの距離が大きい位置の凹部2についても輝度を抑えることができ、斜め方向からの投影光Lpを反射スクリーン100の前方の観察側に均一に反射させて、投影画像のコントラストを向上させることが可能になる。特に、本実施形態では、凹部2が球状面6を有しており、投影光Lpを反射スクリーン100の前方の観察側に反射させる面積がその一部であることから、配置分布の粗密を調整することにより、反射光の輝度分布を容易に調整することが可能になる。
しかも、本実施形態では、反射部が凹で形成されているため、凸のように投影光Lpが遮られることなく、凹部2に到達することができ、全体的に輝度を向上させることができる。
加えて、本実施形態では、反射層3を覆うように保護層4が形成されているので、反射層3の損傷や劣化を防止することができる。
さらに、スクリーン基板1が可撓性を有する材料によって形成されているので、可撓性を有する反射スクリーン100を形成することができ、反射スクリーン100の巻き取りを可能とし、反射スクリーン100をコンパクトに収納することができる。
(第2実施形態)
続いて、反射スクリーンの第2実施形態について、図7を参照して説明する。
本実施形態では上述の第一実施形態で説明した反射スクリーン100に対して、スクリーン基板11に凹部2ではなく凸部21がされている点で異なっている。その他の点は第一実施形態と同様であるので、同一の部分には同一の符号を付して説明は省略、または簡略化する。
図7に示す反射スクリーン200は、プロジェクタPに対して、図1に示す第一実施形態の反射スクリーン100と同様に配置されている。反射スクリーン200のスクリーン基板11は、第一実施形態のスクリーン基板1と同様に、可視光を吸収可能に形成されている。
スクリーン基板11の観察面11aには、図7に示すように、複数の半球状の凸部(反射部)21が形成されている。凸部21は、図2に示す凹部2と同様に、半球状に形成された凸の球状面26を有し、スクリーン基板11の垂直方向(Y軸方向)および水平方向(X軸方向)に複数配列されている。また、凹部2と同様に、凸部21は、直径が約200μm以下かつ20μm以上の範囲の略同一径に形成され、且つ仮想光源位置PVからの距離に応じて疎となる分布で配置されように、仮想光源位置PVからの距離が大きくなるに従って、配置ピッチが大きくなるように配置されている(平面的な配置は、図2に示した凹部2と同様である)。
図7に示すように、スクリーン基板11には、球状面26及び観察面11aを全面的に覆う光吸収性材料を含む光硬化性材料(感光性樹脂)で形成された光硬化層40が形成されている。
凸部21の表面21a上の光硬化層40には、プロジェクタPからの投影光Lpが照射される範囲に反射層(光反射層)31が形成されている。より詳細には、球状面26のうち、投影光Lpが照射されない範囲に対して後述する露光光を照射した範囲以外の領域に、反射層31が形成されている。反射層31は、例えば、マグネシウムや酸化チタン等の金属粉を用いて膜厚が10nm以上かつ5μm以下程度で形成されている。
また、球状面26のうち、反射層31が形成されていない領域は、スクリーン基板11の光吸収性及び光硬化層40の光吸収性による光吸収面27となっている。
他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
上記のスクリーン基板11に凸部21を形成する方法としては、公知のものを用いることができる。例えば、特開2004−286906号公報に記載されているように、凸部21を形成するための型基板に、凸部21に対応する凹部をエッチング等により形成した後に型基板の凹部が形成された面に熱可塑性の樹脂等を、熱を加えながら押し当てて転写することにより、凸部21を形成することができる。
型基板に凸部21に対応する凹部を形成する工程としては、第1実施形態における図4(a)〜(d)で示した、スクリーン基板1に凹部2を形成する手順と同様である。
そして、凸部21が形成されたスクリーン基板11に対しては、上記第1実施形態と同様に、凸部21の表面21a及び観察面11aに対してスプレー塗装により全面的に光硬化性材料を塗布して付着させ光硬化層40を形成する。
次に、第1実施形態と同様に、仮想光源位置PVからの投影光Lpが照射されない位置に露光光を照射して露光する。このときも、観察面11aに対する露光光ELの照射角度θsが、観察面1aの各凹部2に対する仮想光源位置PVからの投影光Lpの入射角度θpと等しくした状態で露光光の光源とスクリーン基板11とを法線回り相対的に回転させればよい。
これにより、光硬化層40は、ほぼ投影光Lpが照射される範囲についてはスクリーン基板11がマスクとなって影となり未露光状態で硬化せずに粘着性が残存し、投影光Lpが照射されない範囲(露光範囲)については露光されて硬化する。
そして、スクリーン基板11の観察面側にマグネシウム、酸化チタン等の金属の粉末を堆積させ押さえた後に、エアブロー等によりスクリーン基板11の観察面側をエアーで吹くことにより、光硬化層40に付着していない金属粉末を除去する。
これにより、未露光範囲に位置する金属粉末が残存し、図7に示した反射層31が形成される。
この後の工程は、上記第1実施形態と同様である。
次に、この実施の形態の作用について説明する。
図7に示す仮想光源位置PVから射出されたと仮定した投影光Lpは、反射スクリーン200の観察面200aに対して斜めに入射する。
観察面200aに到達した投影光Lpは、反射防止層5に入射する。反射防止層5に入射した投影光Lpは、反射防止層5を透過して保護層4に入射する。
このとき、第1実施形態と同様に、反射防止層5によって投影光Lpが保護層4の表面4aで反射することが防止される。
保護層4に入射した投影光Lpは、保護層4を透過して凸部21に形成された反射層31に到達する。反射層31に到達した投影光Lpは、凸状の反射層31によって反射スクリーン200の観察側に反射される。また、保護層4を透過して観察面11aに到達した投影光Lpは、光硬化層40に含まれる光吸収性材料により吸収される。
ここで、凸部21は、仮想光源位置PVからの距離が大きい位置の凸部21が、距離が小さい位置の凸部21よりも分布が疎になって個数が少なくなっているため、仮想光源位置PVからの距離が大きい位置の凸部21については、観察側への反射に寄与する面積がトータルで仮想光源位置PVからの距離が小さい位置の凸部21に比べて減ることになる。その結果、仮想光源位置PVからの距離が小さい位置の凸部21で反射した投影光Lpが、観察側ではなく+Y側へ抜ける割合が大きく輝度が低下しやすい状況であっても、仮想光源位置PVからの距離が大きい位置の凸部21についても輝度を抑えることができ、上記第1実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
また、本実施形態では、反射層31が半球状の凸部21の表面21aの、投影光Lpが照射される部分に沿って形成されている。これにより、反射層31の形状は、反射スクリーン200の観察面200a側からみて凸面状に形成されるので、反射層31が凹面状に形成されている場合と比較して、投影光Lpをより広い角度に反射させて投影画像の視野角を拡大することができる。
このように、本実施形態でも反射層31は、光硬化性材料に対する露光処理と光反射性材料とを用いて形成されるため、高価な設備が不要になり、製造コストの増加を抑制することができ、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第3実施形態)
続いて、反射スクリーンの第3実施形態について、図8を参照して説明する。
本実施形態では上述の第1実施形態で説明した反射スクリーン100に対して、反射層3が光反射性材料を含む光硬化性材料によって形成されている点で異なっている。その他の点は第一実施形態と同様であるので、同一の部分には同一の符号を付して説明は省略する。
図8に示すように、凹部2の球状面6にはプロジェクタPからの投影光Lpが照射される範囲に反射層3が形成されている。この反射層3は、上述した光反射性材料を含む光硬化性材料によって形成されている。
上記構成のスクリーン基板1を製造するには、上記第1実施形態と同様に、スクリーン基板1に凹部2を形成した後に、上記光反射性材料を含む光硬化性材料を観察面1aに塗布して光硬化層を形成する。この場合、観察面1aに全面的に塗布しても、球状面6(凹部2)のみに塗布してもよい。
そして、第1実施形態と同様に、光硬化層における仮想光源位置PVからの投影光Lpが照射されない位置に露光光を照射して露光する。このときも、観察面11aに対する露光光ELの照射角度θsが、観察面1aの各凹部2に対する仮想光源位置PVからの投影光Lpの入射角度θpと等しくした状態で、露光光の光源とスクリーン基板11とを法線回り相対的に回転させればよい。
この後、スクリーン基板1を現像、エッチング処理して露光範囲の光硬化層を除去し、さらに残存した光硬化層40を上述した定着硬化処理することにより、未露光範囲に反射層3を形成することができる。
上記構成のスクリーン基板1では、上記第1実施形態と同様の作用・効果が得られることに加えて、光硬化性材料と光反射性材料とを個別に配置する必要がなくなるため、生産性が向上するという効果も得ることができる。
なお、光吸収性材料を含む光硬化性材料によって反射層を形成する構成は、反射部が凹部2である場合に限られず、図9に示すように、反射部として凸部21を有する場合であっても同様に適用可能であり、この場合、凸部21において仮想光源位置PVからの投影光Lpが照射される位置に、光反射性材料を有する反射層31をコスト増を招くことなく形成することが可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、光硬化層上に堆積した光反射性材料である金属粉をエアーブロー等により除去するものとして説明したが、例えばスクリーン基板1、11を+電位(第1電位)とし、これとは逆電位の−電位(第2電位)を付与した光反射性材料を吐出して、光反射性材料を観察面1a、11a及び光硬化層40上に静電塗布し、逆に光硬化層40を覆う光反射性材料を除去する際には、スクリーン基板1、11を−電位として投影部PVを臨む範囲外の光反射性材料を取り除く手順としてもよい。
これにより、スクリーン基板1、11の電位を逆電位に切り換えることにより、スクリーン基板1、11への光反射性材料の塗布、及び未露光範囲の光反射性材料の除去を容易に実施でき、エアーブロー等を用いた場合のように、粉体の光反射性材料の粉塵が飛散せず、環境にも配慮した塗布・除去作業を実現できる。
また、上記実施形態では、光反射性材料として金属粉を用いる構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば金属製や透明樹脂製、樹脂の表面にメッキ処理を施したビーズ体を用いる構成や、金属粉とビーズ体との混合物を用いる構成としてもよい。
この場合、ビーズ体の粒径としては、5〜100μm程度のものを用いることが好ましい。
また、上記実施形態で説明したように、スクリーン基板の全体を染色によって着色するのではなく、観察面側の一部だけを着色したり、観察面のみを黒色に塗装し光吸収用の膜を設けたりしてもよい。さらに、上記第1、第2実施形態で示されるように、光吸収性材料を含む光硬化層40が全面的に成膜される場合には、スクリーン基板が光吸収性を有していなくてもよい。
例えば、凹部または凸部の形状は、球状面を有するものであれば、上述した実施形態で説明したような半球状ではなく、半楕円球状、円錐状、扇型、またはこれらの組み合わせであってもよく、これらの形状も球状面に含まれる。
また、凹部または凸部は、仮想光源位置PVからの距離に応じて疎となる分布で配置されように、仮想光源位置PVからの距離が大きくなるに従って、配置ピッチが大きくなるように配置されていれば、平面的な配置は、仮想光源位置PVを中心として放射状に延びる直線上に配置される構成や、スクリーン基板の−Y側の端縁から順次配列される構成、扁平千鳥状に配置したものであってもよい。
さらに、仮想光源位置PVからの距離に応じて疎となる分布で配置されていれば、一様に配置する必要はなく、例えば観察面からの投影光Lpの反射分布に偏りが生じている場合には、当該偏りを有する領域の配置分布を調整することにより、反射分布(輝度分布)を補正してもよい。
また、上記実施形態では、プロジェクタPから投影光Lpを観察面100aに向けて斜めに射出する近接型プロジェクタの例を用いて説明したが、これに限られず、観察面の正面にプロジェクタを配置するフロント型プロジェクタにも適用可能である。
本発明の第1実施形態に係る反射スクリーンとプロジェクタの位置関係を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る反射スクリーンの正面図である。 本発明の第1実施形態に係る反射スクリーンの垂直方向の断面図である。 スクリーン基板1を製造する手順を示す図である。 スクリーン基板1を製造する手順を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る反射スクリーンの垂直方向の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る反射スクリーンの垂直方向の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る反射スクリーンの垂直方向の断面図である。 他の実施形態に係る反射スクリーンの垂直方向の断面図である。
符号の説明
1、11、12、13…スクリーン基板、 2、22…凹部(反射部)、 3、31、32、33…反射層(光反射層)、 4…保護層、 5、51…反射防止層、 6、26、36、46…球状面、 7、27、37…光吸収面、 21、23…凸部(反射部)、 41…光吸収層、 100、200、300…反射スクリーン、 100a、200a…観察面、 Lp…投影光、 NL…法線、 PV…仮想光源位置(投影部)

Claims (9)

  1. スクリーン基板の観察面に複数の反射部を有し、前記観察面の法線に対して垂直方向にずれた位置に配置された投影部から、前記観察面に向けて斜めに射出された投影光を、観察側に反射する反射スクリーンの製造方法であって、
    前記反射部を形成する工程では、
    凹または凸の球状面を形成する工程と、
    光硬化性材料及び光反射性材料を用いて前記球状面の表面に前記投影光を前記観察側へ反射させる光反射層を形成する工程と、
    前記球状面に形成された少なくとも前記光硬化性材料を含む層の露光された領域に対応する前記光反射層を除去する工程と、
    を順次行うことを特徴とする反射スクリーンの製造方法。
  2. 請求項1記載の反射スクリーンの製造方法において、
    前記球状面に対して、前記投影部の位置とは異なる位置から露光光を照射することを特徴とする反射スクリーンの製造方法。
  3. 請求項2記載の反射スクリーンの製造方法において、
    前記スクリーン基板と前記露光光の照射部とを前記法線回りに相対的に回転させることを特徴とする反射スクリーンの製造方法。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の反射スクリーンの製造方法において、
    前記光反射層を形成する工程では、前記光反射性材料を含む前記光硬化性材料を前記球状面の表面に配置し、
    前記光反射層を除去する工程は、当該光反射層の所定範囲を露光する工程を含むことを特徴とする反射スクリーンの製造方法。
  5. 請求項1から3のいずれか一項に記載の反射スクリーンの製造方法において、
    前記光反射層を形成する工程は、前記球状面の表面に前記光硬化性材料を配置する工程と、前記光硬化性材料の所定範囲を露光して硬化させる工程と、前記スクリーン基板に前記光反射性材料を塗布する工程とを有し、
    前記光反射層を除去する工程では、露光により前記光硬化性材料が硬化した範囲の前記光反射層を除去することを特徴とする反射スクリーンの製造方法。
  6. 請求項5記載の反射スクリーンの製造方法において、
    前記スクリーン基板に前記光反射性材料を塗布する工程は、第1電位の前記スクリーン基板に、前記第1電位とは逆電位の第2電位を付与した前記光反射性材料を静電塗布する工程を有し、
    前記光反射層を除去する工程は、前記光反射性材料を静電塗布した前記スクリーン基板に前記第2電位を付与して、前記光硬化性材料が硬化した範囲の前記光反射性材料を除去する工程を有することを特徴とする反射スクリーンの製造方法。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の反射スクリーンの製造方法において、
    前記光反射性材料は、金属粉とビーズ体との少なくとも一つを有することを特徴とする反射スクリーンの製造方法。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の反射スクリーンの製造方法において、
    前記スクリーン基板は光吸収性を有することを特徴とする反射スクリーンの製造方法。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の反射スクリーンの製造方法において、
    前記光硬化性材料は、さらに熱硬化性を有することを特徴とする反射スクリーンの製造方法。
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