JP2010250044A - 反射スクリーン - Google Patents

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Abstract

【課題】コントラストの高い画像を映し出す反射スクリーンを得る。
【解決手段】スクリーン基板10の観察面100aの法線に対して垂直方向にずれた方向から観察面100aに向けて斜めに投射された投影光を観察側に反射する反射スクリーンであって、スクリーン基板10の観察面100aに形成された複数の凹部11と、凹部11の内壁面の中央部からずれて凸状の曲面を有して形成され、観察面100aの法線に対して垂直方向にずれた方向から投射された投影光を観察面100aの法線方向に反射する反射部13と、凹部11の内壁面における反射部13の非形成領域に形成され、入射した光を吸収する光吸収面15と、を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、投影光を入射させて用いる反射スクリーンに関する。
プロジェクターなどから出射される投影光を受け、その投影光を反射させて拡大画像を映し出す反射スクリーンが知られている。その中で、近接型プロジェクター用の反射スクリーンとして、スクリーン基板の観察面に複数の凸部を形成し、凸部の単位形状部において投影光が入射される部分に反射面を有する反射スクリーンが知られている(特許文献1参照)。
特に近年、ホームシアター等の人気の高まりに伴い、このような反射スクリーンは、室内の照明などの外光が存在する中においてもコントラストの高い画像を映し出すことが要望されている。
特開2006−215162号公報
しかしながら、特許文献1における構成の反射スクリーンでは、プロジェクターからの投影光がプロジェクターに近い単位形状部によって遮られ、プロジェクターに遠い単位形状部に充分な光が到達しない。このため、プロジェクターからの投影光が反射スクリーン前方の観察者側に充分に反射されず、特に室内の照明などの外光が存在する中においては、高いコントラストが得られないという課題がある。
本発明は上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかる反射スクリーンは、スクリーン基板の観察面の法線に対して垂直方向にずれた方向から前記観察面に向けて斜めに投射された投影光を観察側に反射する反射スクリーンであって、前記スクリーン基板の観察面に形成された複数の凹部と、前記凹部の内壁面の中央部からずれて凸状の曲面を有して形成され、前記観察面の法線に対して垂直方向にずれた方向から投射された投影光を前記観察面の法線方向に反射する反射部と、前記凹部の内壁面における前記反射部の非形成領域に形成され、入射した光を吸収する光吸収面と、を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、凹部にて反射部に入射する外光の一部が遮られるとともに、凹部に入射した外光は光吸収面で吸収することができる。そして、反射部は凹部の内壁面の中央部からずれて凸状の曲面を有しており、反射部に入射した投影光を良好に反射でき、コントラストの高い画像を映し出す反射スクリーンが得られる。
[適用例2]上記適用例にかかる反射スクリーンにおいて、前記反射部が前記観察面の法線に対して垂直方向の一方向にずれて形成されていることが望ましい。
この構成によれば、反射部が観察面の法線に対して垂直方向の一方向にずれて形成されている。このことから、一方向からの投影光に対応して良好に投影光を反射することができる。
[適用例3]上記適用例にかかる反射スクリーンにおいて、前記観察面の水平方向に対して、前記スクリーン基板の中央から端部に行くに従い前記反射部が前記端部側にずれて形成されていることが望ましい。
この構成によれば、反射部が観察面の法線に対して垂直方向の一方向にずれ、かつ、観察面の水平方向に対して、スクリーン基板の中央から端部に行くに従い反射部が端部側にずれて形成されている。このことから、反射スクリーンの観察面における投影光の拡がりにも対応でき、効率よく投影光を反射させることができる。
[適用例4]上記適用例にかかる反射スクリーンにおいて、前記スクリーン基板の前記観察面側に保護層が形成されていることが望ましい。
この構成によれば、凹部を覆う保護層が形成され、凹部の光吸収面および反射部の損傷、劣化を防止することができる。
[適用例5]上記適用例にかかる反射スクリーンにおいて、前記スクリーン基板の前記観察面側に反射防止層が形成されていることが望ましい。
この構成によれば、観察面側に反射防止層が形成され、投影光および外光が反射部以外で反射すること防ぐことができ、投影画像のコントラストを向上させることができる。
[適用例6]上記適用例にかかる反射スクリーンにおいて、前記スクリーン基板が可撓性を有する材料で形成されていることが望ましい。
この構成によれば、可撓性を有する反射スクリーンを形成することができ、反射スクリーンの巻き取り収納が可能となる。
第1の実施形態における反射スクリーンと光源の位置関係を示す断面図。 第1の実施形態における反射スクリーンの正面図。 第1の実施形態における反射スクリーンの垂直方向の概略断面図。 第1の実施形態における反射スクリーンの製造工程を示す工程図。 第1の実施形態における反射スクリーンの製造工程を示す工程図。 第1の実施形態における反射スクリーンの製造工程を示す工程図。 第1の実施形態の反射スクリーンにおける光の反射状態を示す説明図。 第2の実施形態における反射スクリーンの正面図。 第2の実施形態における反射スクリーンの垂直方向の概略断面図。 第2の実施形態における反射スクリーンの凸部を形成する方法を示す説明図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の寸法の割合を適宜変更している。また、以下の説明においては直交座標系を設定して各部材の位置関係について説明する。鉛直面内における所定方向をX軸方向、鉛直面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに直交する方向をZ軸方向とする。
(第1の実施形態)
図1は本実施形態における反射スクリーンと光源との位置関係を示す断面図である。また、図2は本実施形態における反射スクリーンの正面図である。図3は本実施形態における反射スクリーンの垂直方向の断面図であり、図2のA−A断線に沿う概略断面図である。
図1に示すように、反射スクリーン100は、反射スクリーン100の観察面100aの中心点Cを通る法線NLに対して垂直方向(Y軸方向)にずれた位置に配置されたプロジェクターなどの光源Pから、観察面100aに向けて斜めに投射された投影光Lpを、反射スクリーン100の観察側(Z軸正方向側)に反射するものである。反射スクリーン100は、法線NLがZ軸と平行に配置されている。
図2に示すように、反射スクリーン100は、スクリーン基板10の観察面100aに複数の凹部11が格子状に規則的に配置されている。スクリーン基板10は、例えば、樹脂などの可撓性を有する材料で形成されている。凹部11は、図3に示すように、スクリーン基板10の厚み方向に窪み、内壁面の断面形状が半球状の空間ができる形状となっている。なお、この球状面の径は例えば、20μm〜200μm程度の大きさで形成されている。
また、凹部11の内壁面の中央部から一方向にずれて、半球状の空間に突出する凸部12が形成されている。そして、凸部12の表面は曲面を有している。本実施形態では、凸部12は凹部11の中央部からY方向にずれて配置されている。ここで凹部11の中央部とは、凹部の半球状の内壁面が形成する、スクリーン基板10の厚み方向に最も窪んだ付近の部分をいう。
そして、凹部11にはアルミニウム膜などの反射膜14が成膜され、さらに凸部12を除く凹部11の内壁面には、ブラックカーボン粉末などの光吸収材料が塗布された光吸収面15が形成されている。このように、凹部11には、凸部12に反射膜14が形成された反射部13と、反射部13の形成領域以外に光吸収面15を有している。
スクリーン基板10の観察面100a上には、凹部11を充填するように保護層18が形成されている。保護層18は、例えば、樹脂などの可撓性を有する材料で形成されている。
さらに、保護層18の上で、スクリーン基板10の観察面100a側の最表面には、反射防止層19が形成されている。反射防止層19は、保護層18と同様な材料で形成され、保護層18の表面での投影光または外光などの反射を防止するように保護層18との間で屈折率が調整されている。
次に、上記のような構成の反射スクリーンを製造する方法について説明する。
図4、図5、図6は本実施形態の反射スクリーンの製造方法を説明する工程図である。まず、反射スクリーンの凹部の形状を形成するための型を製作する。
図4(a)に示すように、ソーダガラスなどの基板20の上にマスク21を形成する。マスク21は、酸化クロム(CrO)膜を下地として、その上にクロム(Cr)膜をスパッタ法などにより成膜したものである。なお、マスク21を成膜する前に、基板20の表面をサンドブラスト加工し、基板20の表面を粗く形成してマスク21の密着力を向上させてもよい。
そして、マスク21に対して凹部を形成する位置に数μm程度の開口穴22を形成する。開口穴22はフォトエッチングまたはレーザー加工を用いて形成する。
次に、図4(b)に示すように、開口穴22が開いたマスク21が形成された基板20をエッチング液に所定の時間だけ浸漬して、基板20に凹部23aを形成する。エッチング液により開口穴22を介して基板20が等方にエッチングされ、断面形状がほぼ半球状にエッチングされる。エッチング液としては、一水素二フッ化アンモニウム系のエッチング液が用いられる。
なお、図4(b)の状態でエッチング処理を続けると、マスク21の開口穴22が小さいためエッチング液の入れ替えが充分に行われず、凹部23aは等方にエッチングされずに半球状の形状が得られなくなる。このため、ある程度エッチングを施した後に、基板20をエッチング液から取り出し、図4(c)に示すように、基板20をエッチングした部分の上方に位置するマスク21を粘着テープまたはダッシュローラーを用いて除去し、マスク21の開口穴を大きくする。
続いて、再度、基板20をエッチング液に所定の時間だけ浸漬して、図4(d)に示すように、基板20に凹部23bを形成する。なお、凹部の大きさに応じて、基板20をエッチングした部分のマスクの除去とエッチングを繰り返して大きな凹部を形成してもよい。
その後、マスク21を除去して反射スクリーンの型が製作される。また、必要に応じて、図4(e)に示すように、サンドブラスト装置24を用いて凹部23bの表面を粗く加工してもよい。
次に、上記の製作した型を用いて樹脂転写によって樹脂型を形成し、この樹脂型から光硬化性樹脂(Photo−Polymer樹脂)を用いた2P転写法によりポリエチレンテレフタートシート(PETシート)または塩化ビニールシートに形状を転写して、図5(a)に示すスクリーン基板10を製作する。また、上記の型から塩化ビニールシートを直接にエンボス加工しスクリーン基板10を製作してもよい。
続いて、図5(b)に示すように、スクリーン基板10の凹部11に大気圧プラズマ装置26を用いてプラズマを照射して、その表面が疎水性となる撥水処理をする。他の撥水処理の方法としてフッ素系樹脂コートなどを用いてもよい。
そして、図5(c)に示すように、スクリーン基板10の凹部11にインクジェット装置27を用いて、光硬化性樹脂28を塗布する。凹部の表面は撥水処理されているため、光硬化性樹脂28は凹部11の中央部に集まり、表面が凸レンズ状に曲面を有する形を保っている。
その後、図5(d)に示すように、スクリーン基板10を傾けて光硬化性樹脂28を凹部11の中央部から一方向にずらす。なお、スクリーン基板10の傾ける角度は、スクリーンと光源との位置関係により適宜決められる。
そして、紫外線照射装置29から紫外線を光硬化性樹脂28に向けて照射して、光硬化性樹脂28を硬化させる。また、光硬化性樹脂28が光および熱により硬化する樹脂の場合、紫外線の照射後、光硬化性樹脂28を加熱することで密着力を向上させることができる。このようにして、スクリーン基板10における凹部11の中央部からずれた位置の内壁面に曲面を有する凸部12が形成される。
次に、図6(a)に示すように、スクリーン基板10の凹部11にアルミニウム膜(Al膜)などの反射膜14を蒸着法またはスパッタ法により成膜する。また、反射材料を凹部11にスプレーして反射膜14を形成してもよい。
続いて、図6(b)に示すように、凹部11の凸部12の上に形成された反射膜14を除き、反射膜14の上からブラックカーボン粉末などの光吸収材料である黒色塗料を塗布する。塗料の塗布に際しては、スプレー装置31を用い斜め方向から塗布する。このようにして、凹部11には、凸部12に反射膜14が形成された反射部13と、反射部13の形成領域以外に光吸収面15を形成する。
そして、図6(c)に示すように、凹部11を充填するように保護層18を形成し、さらに、保護層18の上に反射防止層19を形成する。このようにして、本実施形態の反射スクリーン100を製造することができる。
なお、本実施形態の反射スクリーン100では、凹部11内の凸部12を形成し、反射膜14をその上から成膜し、その後凸部12以外の部分に光吸収材料を塗布して、反射部13と光吸収面15を形成したが、他の方法で反射部13と光吸収面15を形成することができる。
例えば、スクリーン基板10の凹部11に光吸収材料である黒色塗料を塗布して、光吸収面15を形成し、その後、スクリーン基板10を傾けてアルミニウムを含む金属インクを塗布して固化してもよい。また、金属インクの代わりに、フレーク状のアルミニウムを含んだ塗料を用いることもできる。さらに、スクリーン基板10に黒色の基材を用いれば、光吸収材料である黒色塗料を塗布する必要は無く、金属インクまたはフレーク状のアルミニウムを含んだ塗料を塗布することで反射部13と光吸収面15を容易に形成することができる。
次に、上記のような反射スクリーンの作用について説明する。
図7は本実施形態の反射スクリーンにおける光の反射状態を示す説明図である。
図1で説明したように、反射スクリーン100の観察面100aの中心点Cを通る法線NLに対して垂直方向(Y軸方向)にずれた位置に配置されたプロジェクターなどの光源Pから、観察面100aに向けて斜めに投影光Lpが投射される。
図7に示すように、反射スクリーン100の観察面100aに到達した投影光Lpは、反射防止層19に入射する。反射防止層19に入射した投影光Lpは、反射防止層19を透過して保護層18に入射する。このとき、反射防止層19は保護層18との間で屈折率が調整されているので、保護層18の表面で反射防止層19を透過した投影光Lpの反射が防止される。
保護層18に入射した投影光Lpは、保護層18を透過して凹部11内に形成された反射部13に到達する。反射部13に到達した投影光Lpは、反射部13によって反射スクリーン100の観察側に反射光Lrが反射される。
一方、反射スクリーン100の観察面100aには、投影光Lpのほかに反射スクリーン100の上方から外光Loが入射する。観察面100aに入射した外光Loは、反射防止層19に入射して、反射防止層19を透過して保護層18に入射する。外光Loは反射防止層19が形成されているため、保護層18の表面で観察側に反射することが防止される。
そして、保護層18の表面に到達した外光Loは、保護層18を透過して凹部11に入射する。凹部11に入射した外光Loは、凹部11における反射部13の非形成領域に位置する光吸収面15に到達する。
ここで、スクリーン基板10は、可視光を吸収可能な光吸収面15を有しているので、凹部11の光吸収面15に到達した外光Loは光吸収面15に吸収される。
また、反射部13は凹部11内に形成されているため、外光Loの一部は凹部11の縁に遮られる。よって、反射スクリーン100の観察面100aに入射した外光Loが、観察側に反射することを減少させることができる。
以上、本実施形態では凹部11にて反射部13に入射する外光Loの一部が遮られるとともに、凹部11に入射した外光Loは光吸収面15で吸収することができる。また、反射部13は凸状の曲面を有しており、入射した投影光Lpは観察面100a側に反射される。このため、反射部13では投影光Lpを観察面100a側に良好に反射でき、コントラストの高い画像を映し出す反射スクリーン100が得られる。よって、照明などの外光が存在する中においても、コントラストの高い映像を映し出すことができる。
また、凹部11を覆う保護層18が形成され、凹部11の光吸収面15および反射部13の損傷、劣化を防止することができる。
さらに、保護層18の上に反射防止層19が設けられ、投影光Lpおよび外光Loが反射部13以外で反射すること防ぐことができ、投影画像のコントラストを向上させることができる。
また、スクリーン基板10が可撓性を有する材料で形成され可撓性を有することから、反射スクリーンの巻き取り収納が可能となる。
なお、反射スクリーンの凹部の配置において、本実施形態では図1に示したような格子状の平面配置としたが、千鳥格子状に凹部を配置してもよい。また、六角形の凹部を並べてハニカム状とする平面配置でもよい。
さらに、本実施形態において、反射スクリーンの観察面100aに保護層18、反射防止層19を設けたが、これらの層を設けなくてもよい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態の反射スクリーンについて説明する。本実施形態の反射スクリーンは、図1で説明したのと同様に、プロジェクターなどの光源から、観察面に向けて斜めに投射された投影光を、反射スクリーンの観察側に反射するものである。そして、本実施形態は凹部に形成する反射部の形成位置が観察面の位置で異なっている。
図8は本実施形態における反射スクリーンの正面図である。図9は本実施形態における反射スクリーンの垂直方向の断面図であり、図8のB−B断線に沿う概略断面図である。
図8に示すように、反射スクリーン200は、スクリーン基板50の観察面200aに複数の半球状の凹部51が規則的に配置されている。スクリーン基板50は、例えば、樹脂などの可撓性を有する材料で形成されている。凹部51は、図9に示すように、スクリーン基板50の厚み方向に窪み、内壁面の断面形状が半球状の空間ができる形状となっている。なお、この球状面の径は例えば、20μm〜200μm程度の大きさで形成されている。
また、凹部51の内壁面の中央部から一方向にずれて、半球状の空間に突出する凸部52が形成されている。そして、凸部52の表面は曲面を有している。本実施形態では、凸部52は凹部51の中央部からY方向にずれて配置されている。ここで凹部51の中央部とは、凹部51の半球状の内壁面が形成する、スクリーン基板50の厚み方向に最も窪んだ付近の部分をいう。
さらに、図8に示すように、凸部52の形成位置はスクリーン基板50の位置により異なり、観察面の水平方向(X方向)に対して、スクリーン基板50の中央から左右の端部50a,50bに行くに従い凸部52がそれぞれ端部50a,50b側にずれて形成されている。
そして、凹部51にはアルミニウム膜などの反射膜54が成膜され、さらに凸部52を除く凹部51の内壁面には、ブラックカーボン粉末などの光吸収材料が塗布された光吸収面55が形成されている。このように、凹部51には、凸部52に反射膜54が形成された反射部53と、反射部53の形成領域以外に光吸収面55を有している。
このようにして、反射部53が観察面200aの法線に対して垂直方向の一方向にずれ、かつスクリーン基板50の観察面200aの水平方向に対して、スクリーン基板50の中央から端部50a,50bに行くに従い反射部53が端部側にずれて形成される。
そして、スクリーン基板50の観察面200a上には、凹部51を充填するように保護層58が形成されている。保護層58は、例えば、樹脂などの可撓性を有する材料で形成されている。
さらに、保護層58の上で、スクリーン基板50の観察面200a側の最表面には、反射防止層59が形成されている。反射防止層59は、保護層58と同様な材料で形成され、保護層58の表面での投影光または外光などの反射を防止するように保護層58との間で屈折率が調整されている。
上記のような構成の反射スクリーンを製造する方法は、第1の実施形態にて説明した方法とほぼ同様である。なお、凹部51に形成する凸部52の形成方法としては、次のような方法を用いればよい。
図10は、反射スクリーンの凸部を形成する方法の一例を示す説明図である。
スクリーン基板50の凹部51に、インクジェット装置を用いて、光硬化性樹脂を塗布する。そして、図10に示すように、スクリーン基板50を載置したときに、Y方向に直線状に傾斜し、さらにZ方向に向かって凸状に湾曲する載置台60にスクリーン基板50を載置する。このようにすることで、凹部51に塗布した光硬化性樹脂がY方向の一方向に流れて移動し、かつX方向において両端部50a,50bに行くに従い光硬化性樹脂が各端部側に移動することになる。
この状態で、紫外線照射装置から紫外線を光硬化性樹脂に向けて照射して、光硬化性樹脂を硬化させる。このようにして、スクリーン基板50における凹部51の中央部からずれた位置の内壁面に凸部52を形成することができる。そして、この凸部52上に反射膜を成膜して反射部が形成される。
以上、本実施形態の反射スクリーン200は、反射部53が観察面200aの法線に対して垂直方向(Y方向)の一方向にずれ、かつ、観察面の水平方向(X方向)に対して、スクリーン基板50の中央から端部50a,50bに行くに従い反射部53が端部側にずれて形成されている。このことから、反射スクリーン200の観察面200aにおける投影光の拡がりにも対応でき、効率よく投影光を反射させることができる。そして、第1の実施形態と同様に、照明などの外光が存在する中においても、コントラストの高い画像を映し出す反射スクリーン200を得ることができる。
10…スクリーン基板、11…凹部、12…凸部、13…反射部、14…反射膜、15…光吸収面、18…保護層、19…反射防止層、20…基板、21…マスク、22…開口穴、23a,23b…凹部、24…サンドブラスト装置、26…大気圧プラズマ装置、27…インクジェット装置、28…光硬化性樹脂、29…紫外線照射装置、31…スプレー装置、50…スクリーン基板、51…凹部、52…凸部、53…反射部、54…反射膜、55…光吸収面、58…保護層、59…反射防止層、100…反射スクリーン、100a…観察面、200…反射スクリーン、200a…観察面、Lp…投影光、Lo…外光、Lr…反射光、P…光源。

Claims (6)

  1. スクリーン基板の観察面の法線に対して垂直方向にずれた方向から前記観察面に向けて斜めに投射された投影光を観察側に反射する反射スクリーンであって、
    前記スクリーン基板の前記観察面に形成された複数の凹部と、
    前記凹部の内壁面の中央部からずれて凸状の曲面を有して形成され、前記観察面の法線に対して垂直方向にずれた方向から投射された投影光を前記観察面の法線方向に反射する反射部と、
    前記凹部の内壁面における前記反射部の非形成領域に形成され、入射した光を吸収する光吸収面と、
    を備えていることを特徴とする反射スクリーン。
  2. 請求項1に記載の反射スクリーンにおいて、
    前記反射部が前記観察面の法線に対して垂直方向の一方向にずれて形成されていることを特徴とする反射スクリーン。
  3. 請求項2に記載の反射スクリーンにおいて、
    前記観察面の水平方向に対して、前記スクリーン基板の中央から端部に行くに従い前記反射部が前記端部側にずれて形成されていることを特徴とする反射スクリーン。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の反射スクリーンにおいて、
    前記スクリーン基板の前記観察面側に保護層が形成されていることを特徴とする反射スクリーン。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の反射スクリーンにおいて、
    前記スクリーン基板の前記観察面側に反射防止層が形成されていることを特徴とする反射スクリーン。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の反射スクリーンにおいて、
    前記スクリーン基板が可撓性を有する材料で形成されていることを特徴とする反射スクリーン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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