JP5040266B2 - 車輪の回転方向推定装置及び車輪の回転方向推定方法 - Google Patents

車輪の回転方向推定装置及び車輪の回転方向推定方法 Download PDF

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Description

この発明は、車両が備える車輪の回転方向を判別することに関する。
近年においては、車両の姿勢制御をしたり、駆動輪のスリップを抑制したりする場合には、駆動輪の回転数や回転方向を基にして制御する。例えば、特許文献1には、車両の各駆動輪に設けたセンサにより、各駆動輪の回転方向及び回転速度を検出し、この検出結果に基づき、制動装置のロック防止制御や、車両の挙動を安定化させる制御を実行する技術が開示されている。
特開2002−114138号公報
しかし、特許文献1に開示されている技術では、それぞれの駆動輪に、回転方向を検出できるセンサ、すなわち回転検出手段を設ける必要がある。回転方向を検出するためのセンサは、回転速度のみを検出するセンサと比較して高価であるため、車両が備える各駆動輪に回転方向を検出できるセンサを設けると、車両全体としてのコスト上昇を招いてしまう。
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、駆動輪の回転方向を検出する回転検出手段の数を低減できる車輪の回転方向推定装置及び車輪の回転方向推定方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、この発明に係る車輪の回転方向推定装置は、動力発生源が発生する動力を駆動軸に伝達し、前記駆動軸に取り付けられる第1車輪と第2車輪とを駆動する場合に用いられるものであり、前記動力発生源の回転状態を検出する動力発生源回転検出手段から前記動力発生源の回転状態に関する情報を取得し、また、前記第1車輪の回転状態を検出する第1車輪回転検出手段から前記第1車輪の回転状態に関する情報を取得する回転情報取得部と、前記動力発生源の回転状態に関する情報と、前記第1車輪の回転状態に関する情報と、前記動力発生源と前記駆動軸との間の変速比とに基づいて、前記第2車輪の回転方向を推定する回転方向推定部と、を含み、前記駆動軸のねじれを推定し、前記ねじれの推定に基づいて前記第2車輪の回転数を補正することを特徴とする。
この車輪の回転方向推定装置は、動力発生源の回転状態に関する情報と、第1車輪の回転状態に関する情報と、動力発生源と駆動軸との間の変速比、例えば、デファレンシャルギヤのような動力伝達部の変速比とから、第2車輪の回転方向を推定する。これによって、第2車輪には、回転方向を判別できる回転検出手段を設けなくとも、第2車輪の回転方向を推定することができるので、回転方向を判別できるセンサの個数を減らすことができる。
次の本発明に係る車輪の回転方向推定装置のように、前記車輪の回転方向推定装置において、前記第2車輪の回転方向は、前記動力発生源の回転状態に関する情報と、前記第1車輪の回転状態に関する情報と、前記動力発生源と前記駆動軸との間の変速比とに基づいて計算される結果の符によって推定することが好ましい。
次の本発明に係る車輪の回転方向推定方法は、動力発生源が発生する動力を駆動軸に伝達し、前記駆動軸に取り付けられる第1車輪と第2車輪とを駆動する場合において、前記動力発生源の回転状態に関する情報、及び前記第1車輪の回転状態に関する情報を取得する手順と、前記動力発生源の回転状態に関する情報と、前記第1車輪の回転状態に関する情報と、前記動力発生源と前記駆動軸との間の変速比とに基づいて、前記第2車輪の回転方向を推定する手順と、前記駆動軸のねじれを推定し、前記ねじれの推定に基づいて前記第2車輪の回転数を補正する手順と、を含むことを特徴とする。
この車輪の回転方向推定方法は、動力発生源の回転状態に関する情報と、第1車輪の回転状態に関する情報と、動力発生源と駆動軸との間の変速比、例えば、デファレンシャルギヤのような動力伝達部の変速比とから、第2車輪の回転方向を推定する。これによって、第2車輪には、回転方向を判別できる回転検出手段を設けなくとも、第2車輪の回転方向を推定することができるので、回転方向を判別できるセンサの個数を減らすことができる。
次の本発明に係る車輪の回転方向推定方法のように、前記車輪の回転方向推定方法において、前記第2車輪の回転方向は、前記動力発生源の回転状態に関する情報と、前記第1車輪の回転状態に関する情報と、前記動力発生源と前記駆動軸との間の変速比とに基づいて計算される結果の符によって推定することが好ましい。
本発明に係る車輪の回転方向推定装置及び車輪の回転方向推定方法は、駆動輪の回転方向を検出する回転検出手段の数を低減できる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
本実施形態は、動力発生源の動力が伝達される駆動軸に、第1車輪と第2車輪とが取り付けられて駆動力を発生する駆動装置において、回転数(あるいは回転速度)のみが検出される第2車輪の回転方向を推定する際に、車両に搭載される動力発生源の回転数及び回転方向と、第1車輪の回転数及び回転方向と、動力発生源と駆動軸との間の変速比とに基づいて、第2車輪の回転方向を推定する点に特徴がある。本実施形態において、第1車輪と第2車輪とは、駆動軸を介して動力発生源と接続されて、車両を走行させるための駆動力を発生する車輪であり、駆動輪である。
図1は、本実施形態に係る駆動装置を搭載する車両の構成を示す説明図である。車両1の前進する方向を、図1中の矢印Fで表す。車両1には、右側前輪5R、左側前輪5L、右側後輪6R、左側後輪6Lが取り付けられる。このうち、右側前輪5Rと左側前輪5Lとを駆動輪とが駆動輪、すなわち車両1を走行させるための駆動力を発生する車輪となって、車両1を走行させる。このように、車両1の駆動方式は、いわゆるFF(Front wheel Front drive)方式である。ここで、特許請求の範囲における第1車輪が右側前輪5Rに相当し、第2車輪が左側前輪5Lに相当する。なお、本実施形態における車輪の回転方向の推定は、駆動軸に取り付けられ、車両の左右に配置される車輪であれば適用でき、このような関係にある一対の車輪であれば、その配置場所は車両の前輪、後輪を問わない。
車両1は、駆動装置100を搭載する。駆動装置100は、動力発生源である電動機2、動力伝達部であるデファレンシャルギヤ3、右側前輪5R及び左側前輪5Lを備えている。駆動装置100は、電動機2の発生する動力を、電動機出力軸2Sを介してデファレンシャルギヤ3へ伝達し、駆動軸である右側動力伝達軸4R及び左側動力伝達軸4Lへ伝達する。デファレンシャルギヤ3は、電動機2の発生する動力を、駆動軸である右側動力伝達軸4R及び左側動力伝達軸4Lに振り分けて、右側前輪5R及び左側前輪5Lに伝達し、これらを駆動する。
電動機2を制御するため、電動機2には、動力発生源回転検出手段として、レゾルバ20が取り付けられる。レゾルバ20は、電動機出力軸2Sに取り付けられており、電動機出力軸2Sの回転数及び回転方向を検出する。また、右側前輪5R及び左側前輪5Lの駆動力や滑り等を制御するため、回転検出手段が用いられる。本実施形態に係る駆動装置100では、右側前輪(第1車輪)5Rの回転を検出する第1車輪回転検出手段として第1回転センサ21と、左側前輪(第2車輪)5Lの回転を検出する第2車輪回転検出手段として第2回転センサ22とを備える。
レゾルバ20は、電動機出力軸2Sの回転数と回転方向との両方を検出することができる。第1回転センサ21もレゾルバ20と同様に、右側前輪5Rの回転数と回転方向との両方を検出することができる。一方、第2回転センサ22は、左側前輪5Lの回転数のみを検出可能であり、左側前輪5Lの回転方向を直接検出することはできない。本実施形態では、右側前輪5R又は左側前輪5Lのいずれか一方に、回転方向を検出できる回転検出手段を備えていればよい。そして、本実施形態では、レゾルバ20及び第1回転センサ21から取得する電動機2及び右側前輪5Rの回転状態に関する情報、すなわち回転方向及び回転数から、左側前輪5Lの回転方向を推定する。この方法については後述する。
電動機2へは、電動機制御装置7を介して電源8から電力が供給される。電動機2の出力(回転数やトルク)は、電動機制御装置7によって制御される。また、電動機制御装置7は、例えば車両1の減速時には、駆動輪である右側前輪5R及び左側前輪5Lによって電動機2を駆動させることにより、電動機2を発電機として用いて電力を発生させて電源8に蓄えるとともに、車両1を制動する。電動機2により電力を発生させることを、電動機2による電力の回生という。電動機制御装置7は、ECU(Electronic Control Unit)10の走行制御装置16によって制御されて、電動機2の出力を制御したり、電動機2による電力の回生を制御したりする。
ECU10は、入出力インターフェース11、入出力ポート12、車輪の回転方向推定装置13及び走行制御装置16を含んで構成される。車輪の回転方向推定装置13及び走行制御装置16は、いわゆるCPU(Central Processing Unit:中央演算装置)で構成される。回転方向推定装置13には、本実施形態に係る車輪の回転方向推定方法を実現するコンピュータプログラムが備えられており、また、走行制御装置16には、駆動装置100の運転を制御するためのコンピュータプログラムが備えられている。
上述したレゾルバ20、第1回転センサ21及び第2回転センサ22は、ECU10の入出力インターフェース11に接続され、入出力ポート12を介して車輪の回転方向推定装置13や走行制御装置16に取り込まれる。走行制御装置16の制御信号は、入出力ポート12、及び入出力インターフェース11を介して、入出力インターフェース11に取り付けられる電動機制御装置7へ出力され、これを制御する。
ECU10が備える車輪の回転方向推定装置13は、回転情報取得部14と、回転方向推定部15とを備える。回転情報取得部15は、レゾルバ20、第1回転センサ21及び第2回転センサ22から電動機2や右側前輪5R等の回転状態に関する情報を取得する。また、回転方向推定部15は、回転情報取得部14が取得した前記回転状態に関する情報に基づいて、左側前輪5Lの回転方向を推定する。回転方向推定部15によって推定された左側前輪5Lの回転方向は、入出力ポート12を介して走行制御装置16へ送られて、電動機2や右側前輪5Rの回転方向や回転数、あるいは左側前輪5Lの回転数とともに、駆動装置100の制御に用いられる。
図2は、本実施形態に係る駆動装置の他の構成例を示す説明図である。この駆動装置101は、電動機/発電機2Bと内燃機関2Eとを動力発生源とする、いわゆるハイブリッドの駆動装置である。電動機/発電機2Bの発生する動力及び内燃機関2Eの発生する動力は、動力伝達部である動力分割/合成手段3Aを介して右側動力伝達軸4R及び左側動力伝達軸4Lに振り分けられて、右側前輪5R及び左側前輪5Lに伝達され、これらを駆動する。なお、動力分割/合成手段3Aは、例えば遊星歯車装置で構成される。
図1に示す駆動装置100と同様に、この駆動装置101でも、電動機/発電機2Bを制御するためのレゾルバ20、右側前輪(第1車輪)5Rの回転を検出する第1回転センサ21、及び左側前輪(第2車輪)5Lの回転を検出する第2回転センサ22を備える。そして、これらのセンサ類からの情報に基づいて、ECU10が備える車輪の回転方向推定装置13は、左側前輪5Lの回転方向を推定する。また、電動機/発電機2B及び内燃機関2Eは、ECU10の走行制御装置16によって制御される。次に、本実施形態に係る車輪の回転方向推定方法の手順を説明する。次においては、図1に示す駆動装置100を対象として説明する。
図3は、本実施形態に係る車輪の回転方向推定方法の手順を示すフローチャートである。ステップS101において、車輪の回転方向推定装置13の回転情報取得部14は、レゾルバ20から、電動機2の回転状態に関する情報NI1を取得する。そして、ステップS102において、回転情報取得部14は、第1回転センサ21から右側前輪5Rの回転状態に関する情報NI2を取得する。ここで、右側前輪5Rの回転状態に関する情報NI2を先に取得してもよいし、電動機2の回転状態に関する情報NI1と右側前輪5Rの回転状態に関する情報NI2とを同時に取得してもよい。すなわち、電動機2の回転状態に関する情報NI1と右側前輪5Rの回転状態に関する情報NI2とを取得する順序は問わない。
次に、車輪の回転方向推定装置13の回転方向推定部15は、回転情報取得部14が取得した電動機2の回転状態に関する情報NI1と右側前輪5Rの回転状態に関する情報NI2とを受け取り、左側前輪5Lの回転状態に関する情報NI3を算出する。ここで、回転状態に関する情報は、回転数と回転方向とを含んでいる。回転方向は、車両1が前進する場合、すなわち、車両1が図1の矢印F方向へ進む場合における電動機2の力行方向(図1では矢印rmfで示す方向)を正とする。そして、車両1が前進する場合において、駆動輪、すなわち右側前輪5R、左側前輪5Lが回転する方向(図1では矢印rfで示す方向)を正とする。
電動機2の回転状態に関する情報NI1と、右側前輪5Rの回転状態に関する情報NI2と、左側前輪5Lの回転状態に関する情報NI3との間には、式(1)に示す関係が成り立つ。そして、式(1)をNI3について解くと、式(2)が得られる。ここで、ρは動力発生源である電動機2と、駆動軸である右側動力伝達軸4R及び左側動力伝達軸4Lとの間の変速比であり、本実施形態では、動力伝達部であるデファレンシャルギヤ3の変速比である。すなわち、変速比ρは、駆動軸である右側動力伝達軸4R及び左側動力伝達軸4Lの回転数Ndに対する、電動機出力軸2Sの回転数N1の比であり、ρ=N1/Ndである。変速比ρは、駆動装置100の仕様によって予め決定される値であり、本実施形態に係る車輪の回転方向推定装置13では、回転方向推定部15に予め記憶されている。
NI1=ρ×(NI2+NI3)/2・・・(1)
NI3=2×NI1/ρ−NI2・・・(2)
左側前輪5Lの回転状態に関する情報NI3は、式(2)から求めることができる。ステップS103において、回転方向推定部15は、電動機2の回転状態に関する情報NI1と、右側前輪5Rの回転状態に関する情報NI2と、予め記憶しておいたデファレンシャルギヤ3の変速比ρとを用いて、左側前輪5Lの回転状態に関する情報NI3を算出する。上述したように、回転状態に関する情報は回転数と回転方向とを含んでおり、式(2)で求められる左側前輪5Lの回転状態に関する情報NI3の符によって、左側前輪5Lの回転を推定することができる。
上記手法によって、回転方向推定部15が左側前輪5Lの回転状態に関する情報NI3を算出したら、ステップS104において、回転方向推定部15は、算出したNI3から、より具体的にはNI3の符から、左側前輪5Lの回転方向を推定する。例えば、NI3の符が正(+)であれば、左側前輪5Lの回転方向は、車両1が前進する場の方向であると推定できる。ここで、車両1が前進する場合における左側前輪5Lの回転方向は、図1に示す矢印rfの方向である。また、NI3の符が負(−)であれば、左側前輪5Lの回転方向は、車両1が前進する場合とは反対の方向、すなわち、車両1が後進する場合の方向であると推定できる。このように、本実施形態では、左側前輪5Lの回転状態に関する情報NI3の符を用いるので、左側前輪5Lの回転方向を簡易に推定でき、ハードウェアに対する負荷も軽減できる。
ここで、車両1が後進する場合における左側前輪5Lの回転方向は、図1に示す矢印rfとは反対の方向である。このようにして推定された左側前輪5Lの回転方向は、左側前輪5Lの回転数や、右側前輪5Rの回転方向あるいは回転数とともに走行制御装置16へ取り込まれ、例えば、図1に示す車両1が備える制動装置のロック防止制御や、車両1の挙動を安定化させる制御に用いられる。
このように、本実施形態では、上記手順によって回転方向を直接検出することができない左側前輪5Lの回転方向を推定することができる。なお、駆動軸である右側動力伝達軸4Rや左側動力伝達軸4L等のねじれの影響が誤差要因として考えられるが、左側前輪5Lの回転方向を推定する際には前記ねじれの影響は考慮する必要はなく、実用上十分な推定精度が得られる。
なお、前記ねじれの影響は、左側前輪5Lの回転数を推定する場合に考慮する必要はあるが、本実施形態では、左側前輪5Lの回転数は、図1等に示す第2回転センサ22によって取得する。したがって、駆動装置100の制御において左側前輪5Lの回転数が必要であれば、第2回転センサ22によって取得した情報を用いればよい。また、電動機2のトルクや駆動輪である右側前輪5Rあるいは左側前輪5Lの駆動力から、駆動軸のねじれを推定し、この推定値に基づいて左側前輪5Lの回転数を補正してもよい。このようにすれば、左側前輪5Lには回転数を検出する回転検出手段を設けなくてもよいので、回転検出手段の数をさらに低減できる。
上記説明においては、動力発生源が電動機である場合を例としたが、図2に示す、いわゆるハイブリッドの駆動装置100のように、電動機/発電機2Bと内燃機関2Eとが動力発生源である場合も同様である。すなわち、電動機/発電機2Bに取り付けられるレゾルバ20によって検出される、電動機/発電機2B及び内燃機関2Eの回転方向を用いて、回転方向が検出できない車輪の回転方向を推定することができる。また、動力発生源が内燃機関である場合、内燃機関の回転方向は一方向であり、予め分かっているので、予め分かっている内燃機関の回転方向を用いて、回転方向が検出できない車輪の回転方向を推定することができる。このように、本実施形態においては、動力発生源の回転方向が検出できる場合であれば適用できる。
以上、本実施形態では、駆動軸に第1車輪と第2車輪とが取り付けられている場合、動力発生源の回転状態に関する情報と、第1車輪の回転状態に関する情報と、動力発生源と駆動軸との間の変速比、例えば、デファレンシャルギヤのような動力伝達部の変速比とから、第2車輪の回転方向を推定する。これによって、第2車輪には、回転方向を判別できる回転検出手段を設けなくとも、第2車輪の回転方向を推定することができるので、駆動装置において、回転方向を判別できるセンサの個数を減らすことができる。その結果、駆動装置や車両の製造コスト低減を図ることができる。特に、本実施形態における車輪の回転方向の推定は、電動機を動力発生源とする車両、例えば、電気自動車やハイブリッド車両に好適である。電動機は、その制御のため、通常は、出力軸の回転方向及び回転数を検出できる回転検出手段を備えているので、これを、本実施形態における車輪の回転方向の推定に利用できるからである。
以上のように、本発明に係る車輪の回転方向推定装置及び車輪の回転方向推定方法は、車輪の回転方向を推定することに有用であり、特に、回転方向が検出可能な回転検出手段の数を低減することに適している。
本実施形態に係る駆動装置を搭載する車両の構成を示す説明図である。 本実施形態に係る駆動装置の他の構成例を示す説明図である。 本実施形態に係る車輪の回転方向推定方法の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 車両
2 電動機
2S 電動機出力軸
2E 内燃機関
2B 電動機/発電機
3 デファレンシャルギヤ
3A 動力分割/合成手段
4L 左側動力伝達軸
4R 右側動力伝達軸
5L 左側前輪
5R 右側前輪
6L 左側後輪
6R 右側後輪
7 電動機制御装置
8 電源
13 回転方向推定装置
14 回転情報取得部
15 回転方向推定部
16 走行制御装置
20 レゾルバ
21 第1回転センサ
22 第2回転センサ
100、101 駆動装置

Claims (4)

  1. 動力発生源が発生する動力を駆動軸に伝達し、前記駆動軸に取り付けられる第1車輪と第2車輪とを駆動する場合に用いられるものであり、
    前記動力発生源の回転状態を検出する動力発生源回転検出手段から前記動力発生源の回転状態に関する情報を取得し、また、前記第1車輪の回転状態を検出する第1車輪回転検出手段から前記第1車輪の回転状態に関する情報を取得する回転情報取得部と、
    前記動力発生源の回転状態に関する情報と、前記第1車輪の回転状態に関する情報と、前記動力発生源と前記駆動軸との間の変速比とに基づいて、前記第2車輪の回転方向を推定する回転方向推定部と、
    を含み、
    前記駆動軸のねじれを推定し、前記ねじれの推定に基づいて前記第2車輪の回転数を補正することを特徴とする車輪の回転方向推定装置。
  2. 前記第2車輪の回転方向は、前記動力発生源の回転状態に関する情報と、前記第1車輪の回転状態に関する情報と、前記動力発生源と前記駆動軸との間の変速比とに基づいて計算される結果の符によって推定することを特徴とする請求項1に記載の車輪の回転方向推定装置。
  3. 動力発生源が発生する動力を駆動軸に伝達し、前記駆動軸に取り付けられる第1車輪と第2車輪とを駆動する場合において、
    前記動力発生源の回転状態に関する情報、及び前記第1車輪の回転状態に関する情報を取得する手順と、
    前記動力発生源の回転状態に関する情報と、前記第1車輪の回転状態に関する情報と、前記動力発生源と前記駆動軸との間の変速比とに基づいて、前記第2車輪の回転方向を推定する手順と、
    前記駆動軸のねじれを推定し、前記ねじれの推定に基づいて前記第2車輪の回転数を補正する手順と、
    を含むことを特徴とする車輪の回転方向推定方法。
  4. 前記第2車輪の回転方向は、前記動力発生源の回転状態に関する情報と、前記第1車輪の回転状態に関する情報と、前記動力発生源と前記駆動軸との間の変速比とに基づいて計算される結果の符によって推定することを特徴とする請求項3に記載の車輪の回転方向推定方法。
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