JP4087490B2 - 路面状態の検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載する路面状態の検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、前後輪の一方をエンジンで駆動される駆動輪、他方を従動輪とする車両に搭載する路面状態の検出装置として、特開平8−300964号公報により、駆動輪と従動輪との回転速度差から駆動輪のスリップ率を求め、このスリップ率と駆動輪の駆動トルクとの相関関係に基づいて路面の摩擦係数を求めるものが知られている。
【0003】
ここで、駆動輪の駆動トルクは、エンジンの出力トルクと変速機のその時点で確立されている変速段のギア比とで決定されるが、エンジンの出力トルクは、エンジン回転速度、吸気負圧、燃焼噴射量等複数のパラメータを用いて演算により検出する必要があって誤差を生じ易く、駆動輪の駆動トルクの検出精度を確保することは困難である。従って、路面の摩擦係数の検出精度の向上を図ることが困難になっている。
【0004】
ところで、最近は、特開平9−79347号公報や特開平9−79348号公報に見られるように、左右の従動輪間に、電動モータの出力トルクを旋回外輪側の従動輪に増速トルク、旋回内輪側の従動輪に減速トルクとして伝達して旋回をアシストする電動式駆動装置を設けて成る車両が開発されている。また、この電動式駆動装置は、電動モータの出力トルクを左右の従動輪に同方向の駆動トルクとして伝達して発進をアシストする発進アシスト機能も発揮できるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
電動モータの出力トルクはモータ電流から正確に検出できる。そして、上記の如き電動式駆動装置を搭載した車両では、電動モータの出力トルクから従動輪に伝達されるトルクも正確に求めることができる。
【0006】
本発明は、この点に着目し、路面の摩擦係数を正確に求められるようにした路面状態の検出装置を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、本発明は、前後輪の一方をエンジンで駆動される駆動輪、他方を従動輪とし、左右の従動輪間に、電動モータの出力トルクを旋回外輪側の従動輪に増速トルク、旋回内輪側の従動輪に減速トルクとして伝達して旋回をアシストする電動式駆動装置を設けて成る車両に搭載する路面状態の検出装置において、電動モータの駆動時の従動輪の速度変化を検出する第1の手段と、電動モータの出力トルクを検出する第2の手段と、第1の手段で検出された従動輪の速度変化と第2の手段で検出された電動モータの出力トルクとに基づいて路面の摩擦係数を求める第3の手段とを備えると共に、旋回アシスト不要時に左右の従動輪の一方に増速トルク、他方に減速トルクを伝達するように電動モータを一時的に駆動し、この駆動時に第1の手段で検出された従動輪の速度変化と第2の手段で検出された電動モータの出力トルクとに基づいて路面の摩擦係数を求めることを特徴とする
【0009】
電動モータの駆動当初は、慣性により車両の速度や進行方向に変化は生じない。従って、電動モータの駆動によって生じた従動輪の速度変化は従動輪のスリップ率を表すパラメータとなる。ここで、従動輪に伝達されるトルク、即ち、電動モータの出力トルクを一定とした場合、路面の摩擦係数が小さい程従動輪のスリップ率が大きくなる。従って、従動輪の速度変化と電動モータの出力トルクとから路面の摩擦係数を求めることができる。そして、電動モータの出力トルクはモータ電流から正確に検出できるから、路面の摩擦係数の検出精度も向上する。
【0010】
ところで、車両の加速運転中の電動モータの駆動で発生する従動輪の速度変化にはスリップに起因する変化分と加速による変化分とが含まれ、従動輪の速度変化とスリップ率とが正確に対応しなくなる。ここで、旋回アシスト用の電動式駆動装置では、電動モータの駆動により左右一方の従動輪に増速トルク、他の従動輪に減速トルクが伝達されるため、加速運転中の電動モータの駆動で発生する一方の従動輪の速度変化には増速トルクによるスリップに起因する変化分と加速による変化分とが含まれ、他方の従動輪の速度変化には減速トルクによるスリップに起因する変化分と加速による変化分とが含まれることになる。そして、左右の従動輪の回転速度差を取ると、一方の従動輪の速度の加速による変化分が他方の従動輪の速度の加速による変化分で相殺され、回転速度差は一方の従動輪の増速トルクによるスリップ分と他方の従動輪の減速トルクによるスリップ分とを加算した値で変化することになる。かくて、左右の従動輪の回転速度差の変化はスリップ率に正確に対応する。従って、従動輪の速度変化として左右の従動輪の回転速度差の変化を検出することにより路面の摩擦係数の検出精度を一層向上することができる。
【0011】
また、旋回アシスト用の電動式駆動装置では、電動モータを駆動しても、左右一方の従動輪に伝達される増速トルクと他方の従動輪に伝達される減速トルクとのバランスにより、従動輪全体として駆動力や制動力は作用せず、電動モータを一時的に駆動する限り走行中の車両の挙動に影響は及ばない。従って、旋回アシスト不要時に電動モータを一時的に駆動して、路面の摩擦係数を随時検出することができる。
【0012】
尚、後記する実施形態において、上記第1の手段に相当するのは後輪速センサ14L,14Rとコントローラ10であり、上記第2の手段に相当するのは電流計17L,17R,17とコントローラ10であり、上記第3の手段に相当するのはコントローラ10である。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、エンジン1により変速機2を介して左右の前輪3L,3Rを駆動する前輪駆動車両を示しており、従動輪たる左右の後輪4L,4Rを電動式駆動装置5により駆動し得るようにしている。
【0014】
該電動式駆動装置5は、図2に示す如く、左右1対の電動モータ6L,6Rと、左右1対の差動装置7L,7Rとを備えている。各差動装置7L,7Rは、サンギア7aと、リングギア7bと、該両ギア7a,7bに噛合するプラネタリピニオン7cを担持するキャリア7dとを有する遊星歯車式差動装置で構成されている。そして、各差動装置7L,7Rのサンギア7aに各電動モータ6L,6Rを各減速ギア列8L,8Rを介して連結すると共に、各差動装置7L,7Rのキャリア7dを各後輪4L,4Rに連結している。また、両差動装置7L,7Rのリングギア7b,7b同士を連結して、リングギア7bの回転をブレーキ手段9で拘束し得るようにしている。
【0015】
ブレーキ手段9は、リングギア7bにスプライン係合させた可動ドグ9aと、電動式駆動装置5のケーシング5aに固定した固定ドグ9bとを有するドグクラッチで構成されており、可動ドグ9aをソレノイド9cにより進退させて固定ドグ9bに係脱させ、リングギア7bの拘束とその解除とを行わせる。
【0016】
各電動モータ6L,6Rは、コントローラ10により制御される各モータドライバ11L,11Rを介してバッテリ12からの電力を供給され、また、ソレノイド9cへの通電もコントローラ10により制御される。コントローラ10には、左右の各前輪3L,3Rの回転速度を検出する前輪速センサ13L,13Rと、左右の各後輪4L,4Rの回転速度を検出する後輪速センサ14L,14Rと、舵角センサ15と、ヨーレートセンサ16とからの信号が入力されており、滑り易い路面での発進時に前輪3L,3Rがスリップして前輪3L,3Rと後輪4L,4Rの回転速度差が所定値以上になったとき発進アシスト制御を行い、車両の旋回時にヨーレートセンサ14で検出される実ヨーレートが車速(後輪速度)と舵角とで決定される目標ヨーレートに達していないとき旋回アシスト制御を行う。
【0017】
発進アシスト制御では、ソレノイド9cに通電してブレーキ手段9によりリングギア7bの回転を拘束すると共に、両電動モータ6L,6Rを同方向に駆動する。これによれば、各差動装置7L,7Rのサンギア7aが各減速ギア列8L,8Rを介して回転され、リングギア7bを反力受けとして各差動装置7L,7Rのプラネタリピニオン7cが自転しつつ公転して、各差動装置7L,7Rのキャリア7dが回転し、各電動モータ6L,6Rの出力トルクが各後輪4L,4Rに同方向の駆動トルクとして伝達されて、従動輪たる後輪4L,4Rの駆動により発進がアシストされる。
【0018】
発進後車速が所定速度に上昇すると、ソレノイド9cへの通電を停止してブレーキ手段9によるリングギア7bの拘束を解除すると共に、電動モータ6L,6Rの駆動を停止する。これによれば、各後輪4L,4Rの回転による各差動装置7L,7Rのキャリア7dの回転でリングギア7dが空転して、後輪4L,4R側からの逆駆動力がサンギア7aに伝達されなくなり、減速ギア列8L,8L及び電動モータ6L,6Rの回転が停止される。
【0019】
旋回アシスト制御では、ドグクラッチ9をオフしたまま左右の電動モータ6L,6Rのうち外輪側の電動モータを正転方向に駆動すると共に内輪側の電動モータを逆転方向に駆動する。例えば、右旋回時には、左側の電動モータ6Lを正転方向に駆動すると共に右側の電動モータ6Rを逆転方向に駆動する。これによれば、左側の差動装置7Lのサンギア7aが正転されてそのキャリア7dがリングギア7bに対し正転方向に駆動されると共に、右側の差動装置7Rのサンギア7aが逆転されてそのキャリア7dがリングギア7bに対し逆転方向に駆動される。この場合、左側の差動装置7Lのリングギア7bには逆転方向の反力が作用し、右側の差動装置7Rのリングギア7bには正転方向の反力が作用するが、両リングギア7b,7bは互に連結されているため、両反力は打消される。従って、リングギア7bの回転速度を基準にして、左側の差動装置7Lのキャリア7d、即ち、左後輪4Lが増速方向に駆動され、右側の差動装置7Rのキャリア7d、即ち、右後輪4Rが減速方向に駆動される。結局、外輪たる左後輪4Lに左側の電動モータ6Lの出力トルクが増速トルクとして伝達され、内輪たる右後輪4Rに右側の電動モータ6Rの出力トルクが減速トルクとして伝達されることになり、右旋回方向へのヨーモメントが発生して旋回がアシストされる。
【0020】
ところで、旋回アシスト制御で左右の電動モータ6L,6Rを互に反対方向に駆動しても、駆動当初は慣性により車両の向きは変化せず、定速走行中は各後輪4L,4Rが路面に対しスリップしない限り各後輪4L,4Rの回転速度は変化しない。従って、電動モータ6L,6Rの駆動によって生ずる各後輪4L,4Rの速度変化は、各後輪4L,4Rのスリップに起因することになる。
【0021】
尚、加速運転中の後輪速度の変化量には、スリップによる変化分と加速による変化分とが含まれ、後輪速度の変化とスリップ率とは正確に対応しなくなる。然し、左右の後輪4L,4Rのうち増速トルクが伝達される後輪の速度と、減速トルクが伝達される後輪の速度との差を取ると、左右の後輪4L,4Rの加速による速度変化分が相殺され、両後輪4L,4Rの回転速度差の変化にはスリップによる変化分のみが残る。従って、左右の後輪4L,4Rの回転速度差の変化と両後輪4L,4Rのスリップ率とは正確に対応する。図3は、左右の電動モータ6L,6Rを互に反対方向に駆動したときの左右の後輪4L,4Rの回転速度差の変化を示しており、後輪4L,4Rのスリップ率が大きいときは回転速度差の変化が同図a線の如く急になり、スリップ率が小さいときは回転速度の変化が同図b線の如く緩やかになる。
【0022】
また、両後輪4L,4Rのスリップ率と両後輪4L,4Rに伝達されるトルクとの相関関係は、路面の摩擦係数(以下、路面μと記す)が低い場合には図4のa線のようになり、路面μが高い場合には図4のb線のようになる。従って、両後輪4L,4Rのスリップ率と両後輪4L,4Rに伝達されるトルクとの相関関係に基づいて路面μを求めることができる。
【0023】
ここで、各後輪4L,4Rに伝達されるトルクは、各電動モータ6L,6Rの出力トルクと、各電動モータ6L,6Rと各後輪4L,4Rとの間の伝達機構のギア比とから求めることができる。そして、伝達機構のギア比は各減速ギア列8L,8Rと各差動装置7L,7Rとのギア比により一義的に決定されるから、各電動モータ6L,6Rの出力トルクは各後輪4L,4Rに伝達されるトルクを表わすパラメータとなる。各電動モータ6L,6Rの出力トルクは各電動モータ6L,6Rのモータ電流から正確に知ることができる。そこで、本実施形態では、各電動モータ6L,6Rのモータ電流を検出する各電流計17L,17Rを設け、各電流計17L,17Rからの信号をコントローラ10に入力して、旋回アシスト制御に際し、路面μの検出処理を実行するようにしている。
【0024】
この検出処理の詳細は図5に示す通りであり、先ず、各後輪4L,4Rの回転速度と、各電動モータ6L,6Rのモータ電流とを読み込み(S1)、電動モータ6L,6Rの駆動開始から所定時間t(図3参照)内における左右の後輪4L,4Rの回転速度差の変化量に基づいて後輪4L,4Rのスリップ率をテーブル検索等で算出すると共に(S2)、モータ電流から求められる左右の電動モータ6L,6Rの合計出力トルクを左右一方の後輪に伝達される増速トルクと他方の後輪に伝達される減速トルクの絶対値との和を表すパラメータとして算出する(S3)。
【0025】
次に、後輪4L,4Rのスリップ率と合計出力トルクとに基づいてマップ検索により路面μを算出する(S4)。そして、路面μが低いときは、図示しないが、表示器を作動させてドライバーに注意を促す等の低μ路用の制御を行う。
【0026】
ところで、旋回アシスト制御では、左右一方の後輪に伝達される増速トルクと他方の後輪に伝達される減速トルクとのバランスにより両後輪4L,4R全体としては駆動力や制動力が作用せず、直進中等の旋回アシスト不要時に一時的に左右の電動モータ6L,6Rを互に反対方向に駆動して一時的な旋回アシスト制御を行っても、車両の挙動に影響は及ばない。そこで、旋回アシスト不要時に一時的な旋回アシスト制御を実行し、路面μを随時検出できるようにしている。
【0027】
尚、走行中、ソレノイド9cに通電してブレーキ手段9によりリングギア7bの回転を拘束し、この状態で左右の電動モータ6L,6Rを同方向に駆動した場合、即ち、発進アシスト制御を行った場合、モータ駆動当初は慣性により車速が変化しないため、電動モータ6L,6Rの駆動によって生ずる後輪4L,4Rの速度変化は後輪4L,4Rのスリップに起因することになる。従って、走行中に発進アシスト制御を行い、そのときの後輪4L,4Rの速度変化と電動モータ6L,6Rの出力トルクとに基づいて路面μを求めることもできる。然し、発進アシスト制御では両後輪4L,4Rに駆動力が作用するため、一時的な発進アシスト制御であっても車両が後輪側から押されることになり、ドライバーに違和感を与える。また、走行中にリングギア7bの回転を拘束すると、各電動モータ6L,6Rが各後輪4L,4Rからの逆駆動トルクで高速回転され、電動モータ6L,6Rとして安価なDCブラシモータを用いた場合、ブラシの耐久性が悪くなる。旋回アシスト制御ではかかる不具合は生じないから、旋回アシスト制御の実行で路面μを検出することが望ましい。
【0028】
図6は電動式駆動装置5の第2実施形態を示している。この電動式駆動装置5は、上記第1実施形態と同様のコントローラ10で制御されるモータドライバ11を介してバッテリ12からの電力を供給される1個の電動モータ6と、電動モータ6に連結されるデフケース70に傘歯車から成る左右1対のサイドギア71,72と両サイドギア71,72に噛合するピニオン73とを軸支して成る傘歯車式の差動装置7と、差動装置7の左右一方のサイドギア、例えば、左側のサイドギア71を左後輪4Lに連結する第1ギア列18と、右側のサイドギア72と右後輪4Rとの間に介設した第2と第3の2つのギア列19,20とを備えている。第2ギア列19は第1ギア列18とギア比が等しくなっており、第3ギア列20は、中間にアイドルギア20aを備え、そのギア比は第1ギア列18とは方向が反対で絶対値が等しくなっている。
【0029】
第2ギア列19と第3ギア列20とは、コントローラ10により制御されるソレノイド21aで切換動作される切換機構21により選択的に確立されるようになっている。第2ギア列19を確立すると、電動モータ6の出力トルクが左右の後輪4L,4Rに同方向の駆動トルクとして等分に伝達される。また、第3ギア列20を確立すると、電動モータ6を正転した場合、電動モータ6の出力トルクが左後輪4Lに増速トルク、右後輪4Rに減速トルクとして等分に伝達され、電動モータ6を逆転した場合、電動モータ6の出力トルクが左後輪4Lに減速トルク、右後輪4Rに減速トルクとして等分に伝達される。そして、発進アシスト制御に際し、第2ギア列19を確立した状態で電動モータ6を駆動し、旋回アシスト制御に際し、第3ギア列20を確立した状態で旋回方向に対応する方向、即ち、右旋回時に正転方向、左旋回時に逆転方向に電動モータ6を駆動する。
【0030】
旋回アシスト制御は、実ヨーレートが目標ヨーレートに達しない旋回アシスト必要時に実行するだけでなく、旋回アシスト不要時にも一時的に実行する。そして、旋回アシスト制御に際し、左右の後輪4L,4Rの回転速度差の変化から求められる後輪4L,4Rのスリップ率と電流計17で検出されるモータ電流から求められる電動モータ6の出力トルクとに基づいて上記と同様に路面μを検出する。
【0031】
また、旋回アシスト制御のみを行う場合は、図7に示す第3実施形態の如く、電動式駆動装置5を電動モータ6のみで構成し、左右の後輪4L,4Rの一方、例えば、左後輪4Lに電動モータ6のステータ6a、右後輪4Rに電動モータのロータ6bを連結しても良い。これによれば、コントローラ10により制御されるモータドライバ11を介してバッテリ12からの電流をロータコイル6cに通電すると、通電方向がロータ6bをステータ6aに対し正転する方向である場合、右後輪4Rに増速トルク、左後輪4Lに減速トルクが伝達されて左旋回がアシストされ、通電方向がロータ6bをステータ6aに対し逆転する方向である場合、右後輪4Rに減速トルク、左後輪4Lに増速トルクが伝達されて右旋回がアシストされる。
【0032】
このものでも、旋回アシスト制御の実行時に、左右の後輪4L,4Rの回転速度差の変化から求められる後輪4L,4Rのスリップ率と電流計17で検出されるモータ電流から求められる電動モータ6の出力トルクとに基づいて上記と同様に路面μを検出できる。
【0033】
以上、前輪駆動車両の従動輪たる左右の後輪4L,4R間に電動式駆動装置5を設けた実施形態について説明したが、後輪駆動車両の従動輪たる左右の前輪間に電動式駆動装置を搭載する場合にも同様に本発明を適用できる。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、左右の従動輪間に設ける電動式駆動装置の電動モータの出力トルクと従動輪の速度変化とから路面の摩擦係数を精度良く検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置を搭載する車両の駆動系を示す概略線図
【図2】 電動式駆動装置の第1実施形態を示すスケルトン図
【図3】 旋回アシスト制御時の左右の従動輪の回転速度差の変化を示すグラフ
【図4】 従動輪のスリップ率と従動輪に伝達されるトルクとの相関関係を示すグラフ
【図5】 路面の摩擦係数の検出処理を示すフロー図
【図6】 電動式駆動装置の第2実施形態を示すスケルトン図
【図7】 電動式駆動装置の第3実施形態を示すスケルトン図
【符号の説明】
1 エンジン 3L,3R 前輪(駆動輪)
4L,4R 後輪(従動輪) 5 電動式駆動装置
6L,6R,6 電動モータ 10 コントローラ
14L,14R 後輪速センサ 17L,17R,17 電流計

Claims (2)

  1. 前後輪の一方をエンジンで駆動される駆動輪、他方を従動輪とし、左右の従動輪間に、電動モータの出力トルクを旋回外輪側の従動輪に増速トルク、旋回内輪側の従動輪に減速トルクとして伝達して旋回をアシストする電動式駆動装置を設けて成る車両に搭載する路面状態の検出装置において、
    電動モータの駆動時の従動輪の速度変化を検出する第1の手段と、
    電動モータの出力トルクを検出する第2の手段と、
    第1の手段で検出された従動輪の速度変化と第2の手段で検出された電動モータの出力トルクとに基づいて路面の摩擦係数を求める第3の手段とを備えると共に、
    旋回アシスト不要時に左右の従動輪の一方に増速トルク、他方に減速トルクを伝達するように電動モータを一時的に駆動し、この駆動時に第1の手段で検出された従動輪の速度変化と第2の手段で検出された電動モータの出力トルクとに基づいて路面の摩擦係数を求めることを特徴とする路面状態の検出装置。
  2. 前記第1の手段は、従動輪の速度変化を左右の従動輪の回転速度差の変化として検出するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の路面状態の検出装置。
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