JP5048692B2 - 前後輪駆動車両 - Google Patents

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Description

本発明は、異なる動力源によって駆動される前輪と後輪を独立して駆動可能な前後輪駆動車両に関する。
図8は、特許文献1に記載の4輪駆動可能なハイブリッド車両の概略構成を示す図である。図8に示すハイブリッド車両は、前輪16R,16Lを駆動する前輪動力系統と、後輪18R,18Lを駆動する後輪動力系統とを有する。前輪動力系統は、エンジン50からの動力を、クラッチモータCM、アウタロータ軸35、変速ギヤ24、駆動軸12、動力伝達ギヤ11及びデファレンシャルギア14を介して前車軸16に伝達し、前輪16R,16Lを駆動する。後輪動力系統は、エンジン50からの動力を変換して得られた電力によって駆動されたアシストモータAMからの動力を後車軸18に伝達し、後輪18R,18Lを駆動する。
前輪動力系統に含まれるクラッチモータCMが電動機として力行運転すれば、アウタロータ軸35にはトルクが付加された動力が伝達される。一方、クラッチモータCMが発電機として回生運転すれば、エンジン50からの動力の一部を電力に変換してバッテリ94に蓄電される。なお、アシストモータAMは、バッテリ94から得られた電力によって力行運転する。また、アシストモータAMが回生運転した際に得られた電力もバッテリ94に蓄電される。
上記構成のハイブリッド車両が一定の速度で走行するためには、走行トルクと出力トルクとが釣り合っている必要がある。したがって、前車軸16と後車軸18から出力される動力の総和が要求動力に等しくなるような制御が行われる。例えば、前車軸16から出力されるトルクが走行トルクに満たない場合には、後車軸18に結合されたアシストモータAMを駆動して不足分のトルクを補う。逆に前車軸16から出力されるトルクが走行トルクよりも大きい場合には、アシストモータAMで回生を行って後車軸に負荷を与える。
また、車両が加速する場合には、走行トルクよりも大きなトルクが要求される。この場合、車両が安定して加速するためには、前車軸16および後車軸18から出力されるトルクをそれぞれ適切な配分にしておく必要がある。例えば、後車軸18に比して前車軸16のトルク配分が大きくなるように設定されている。
特許第3948099号明細書
上記説明したハイブリッド車両では、前後輪から出力されるトルク配分が走行トルクや要求トルクに応じて制御される。しかし、このようなトルク制御を行う車両では、前輪及び後輪が接地する各路面のμ値の差が大きい場合、スリップが発生して車両の走行安定性が低下する可能性がある。
例えば、前輪が高μ路面に接地し、後輪が低いμ路面に接地している状態では、後輪のみにスリップが発生する可能性が高い。後輪のみにスリップが発生して前輪と後輪の回転数の差がしきい値を上回ると、後輪動力系統が出力するトルクは制限される。その結果、前輪と後輪の回転数の差がしきい値以下となるため、トルクの制限は解除される。しかし、後輪に再びスリップが発生して前輪と後輪の回転数の差がしきい値を上回ると、後輪動力系統が出力するトルクは再度制限される。このように、トルク制限とその解除のハンチングが発生すると、車両の出力トルクも安定しない。
本発明の目的は、前後輪が異なるμ路面に接地した状態であっても安定性を損なわずに走行可能な前後輪駆動車両を提供することである。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の発明の前後輪駆動車両は、異なる動力源によって駆動される前後輪の一方の車輪である第1の車輪(例えば、実施の形態での前輪101L,101R)と他方の車輪である第2の車輪(例えば、実施の形態での後輪103L,103R)を独立して駆動可能な前後輪駆動車両であって、前記前後輪の回転数比率がそれぞれ異なる複数のモードの内、当該前後輪駆動車両のドライバによって指定された1つのモードを当該前後輪駆動車両に設定するモード設定部(例えば、実施の形態でのモード設定部115)と、前記モード設定部によって設定されたモードに応じて、前記第2の車輪を駆動する動力源(例えば、実施の形態での電動機123)の回転数を制御する回転数制御部(例えば、実施の形態でのマネジメントECU119,219,319)と、前記第1の車輪の回転数を検出する第1の車輪回転数検出部(例えば、実施の形態での回転数センサ117a,117b)と、前記第1の車輪回転数検出部によって検出された前記第1の車輪の回転数の履歴データを記憶する回転数データ記憶部(例えば、実施の形態でのメモリ203)と、当該前後輪駆動車両の加速度を検出する加速度検出部(例えば、実施の形態での加速度センサ201)と、前記第2の車輪の回転数を検出する第2の車輪回転数検出部(例えば、実施の形態での回転数センサ117c,117d)と、前記第2の車輪回転数検出部によって検出された回転数に基づいて前記第2の車輪の角加速度を算出する角加速度算出部(例えば、実施の形態でのマネジメントECU219)と、を備え、前記回転数制御部は、前記加速度検出部によって検出された角速度と前記角加速度算出部によって算出された角加速度の差の絶対値がしきい値を上回ったとき、前記絶対値が前記しきい値を上回る直前の前記第1の車輪の回転数を前記回転数データ記憶部から取得し、当該取得した回転数を基準に、前記第2の車輪を駆動する動力源の回転数を制御することを特徴としている。
さらに、請求項2に記載の発明の前後輪駆動車両では、前記回転数制御部は、前記第1の車輪回転数検出部によって検出された回転数を基準に、前記第2の車輪を駆動する動力源の回転数を制御することを特徴としている。
さらに、請求項3に記載の発明の前後輪駆動車両では、前記加速度検出部によって検出された加速度から当該前後輪駆動車両の速度を推定する車速推定部(例えば、実施の形態でのマネジメントECU319)と、を備え、前記回転数制御部は、前記車速推定手段によって推定された車速に基づいて、前記第2の車輪を駆動する動力源の回転数を制御することを特徴としている。
さらに、請求項に記載の発明の前後輪駆動車両では、前記複数のモードは、前記第2の車輪の回転数が前記回転数データ記憶部から取得した前記第1の車輪の回転数と同一となるよう、前記回転数制御部が、前記第2の車輪を駆動する動力源の回転数を制御する第1のモード(例えば、実施の形態での低フリクションモード)と、前記第2の車輪の回転数が前記回転数データ記憶部から取得した前記第1の車輪の回転数よりも高くなるよう、前記回転数制御部が、前記第2の車輪を駆動する動力源の回転数を制御する第2のモード(例えば、実施の形態でのリア駆動モード)と、前記第2の車輪の回転数が前記回転数データ記憶部から取得した前記第1の車輪の回転数よりも低くなるよう、前記回転数制御部が、前記第2の車輪を駆動する動力源の回転数を制御する第3のモード(例えば、実施の形態でのフロント駆動モード)と、を含むことを特徴としている。
請求項1〜に記載の発明の前後輪駆動車両によれば、前後輪が異なるμ路面に接地した状態であっても安定性を損なわずに走行できる。また、前後輪が低μ路面に接地した状態であっても安定性を損なわずに走行できる。
第1の実施形態の前後輪駆動車両の内部構成を示すブロック図 第1の実施形態の前後輪駆動車両が備えるマネジメントECU119の動作を示すフローチャート 第2の実施形態の前後輪駆動車両の内部構成を示すブロック図 第2の実施形態の前後輪駆動車両が備えるマネジメントECU219の動作を示すフローチャート 第2の実施形態の前後輪駆動車両が備えるマネジメントECU219の動作を示すフローチャート 第3の実施形態の前後輪駆動車両の内部構成を示すブロック図 第3の実施形態の前後輪駆動車両が備えるマネジメントECU319の動作を示すフローチャート 特許文献1に記載の4輪駆動可能なハイブリッド車両の概略構成を示す図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の前後輪駆動車両の内部構成を示すブロック図である。図1に示すように、第1の実施形態の前後輪駆動車両は、前輪101L,101R及び後輪103L,103Rと、前車軸105及び後車軸107と、内燃機関(ENG)109と、電動機(MOT1)111と、トランスミッション(T/M)113と、モード設定部115と、回転数センサ117a,117bと、マネジメントECU(MG ECU)119と、モータECU(MOT ECU)121と、電動機(MOT2)123と、デファレンシャルギア125とを備える。なお、内燃機関109の駆動軸は電動機111の駆動軸に直結している。
内燃機関109及び/又は電動機111からの動力は、トランスミッション113及び前車軸105を介して前輪101L,101Rに伝達される。一方、電動機123からの動力は、デファレンシャルギア125及び後車軸107を介して後輪103L,103Rに伝達される。このように、本実施形態の前後輪駆動車両では、前後輪がそれぞれ異なる動力源によって駆動される。なお、電動機111,123は、図示しない蓄電器からインバータを介して電力が供給されることによって駆動する。
モード設定部115は、本実施形態の前後輪駆動車両の走行に関する複数のモードの内、ドライバによって指定されたモードをマネジメントECU119に設定する。本実施形態の前後輪駆動車両には、以下説明する3つのモードが用意されている。
(1)低フリクションモードは、前後輪がそれぞれ同一の回転数で駆動されるモードである。
(2)リア駆動モードは、前輪よりも高い回転数で後輪が駆動されるモードである。
(3)フロント駆動モードは、前輪よりも低い回転数で後輪が駆動されるモードである。
なお、低フリクションモードは、滑りやすい路面を走行する際に有用である。リア駆動モードは、車両の発進時に有用である。フロント駆動モードは、車両がクルーズ走行時に有用である。
回転数センサ117a,117bは、前輪101L,101Rの各回転数を検出する。マネジメントECU119には、前輪101L,101Rの各回転数を示す信号が回転数センサ117a,117bから送られる。なお、マネジメントECU119には、ドライバによる図示しないアクセルペダルの操作に応じたスロットル開度Thに関する信号も送られる。
マネジメントECU119は、モード設定部115によって設定されたモードを検出し、当該検出したモードに応じて、後述する動作を行う。モータECU121は、マネジメントECU119からの指示に応じて電動機123を制御する。
図2は、第1の実施形態の前後輪駆動車両が備えるマネジメントECU119の動作を示すフローチャートである。図2に示すように、マネジメントECU119は、回転数センサ117a,117bから送られた信号が示す前輪の回転数に基づいて車速Vを算出する(ステップS101)。マネジメントECU119は、車速Vがしきい値V0以下であれば処理を終了し、車速Vがしきい値V0より高いときにはステップS105に進む(ステップS103)。ステップS105では、マネジメントECU119は、スロットル開度Thがしきい値Th0以下であれば処理を終了し、スロットル開度Thがしきい値Th0より高いときにはステップS106に進む。
ステップS106では、マネジメントECU119は、モード設定部115により設定されたモードを検出する。次に、ステップS107では、マネジメントECU119は、ステップS106で検出されたモードが低フリクションモードか否かを判断し、低フリクションモードのときはステップS109に進み、低フリクションモードでないときはステップS111に進む。ステップS109では、マネジメントECU119は、後輪103L,103Rの回転数が前輪101L,101Rの回転数と同一となるよう、電動機123の回転数を制御するようモータECU121に指示する。
ステップS111では、マネジメントECU119は、モード設定部115により設定されたモードがリア駆動モードか否かを判断し、リア駆動モードのときはステップS113に進み、リア駆動モードでないときはステップS115に進む。ステップS113では、マネジメントECU119は、後輪103L,103Rの回転数が前輪101L,101Rの回転数よりも高くなるよう、電動機123の回転数を制御するようモータECU121に指示する。一方、ステップS115では、マネジメントECU119は、モード設定部115により設定されたモードがフロント駆動モードと判断し、後輪103L,103Rの回転数が前輪101L,101Rの回転数よりも低くなるよう、電動機123の回転数を制御するようモータECU121に指示する。
なお、各モードが設定されているときの、前輪101L,101Rの回転数N1と上記制御時の後輪103L,103Rの回転数N2の関係は、以下のように表される。
N2=k×N1
但し、低フリクションモード時にはk=1、リア駆動モード時にはk>1、フロント駆動モード時には0<k<1である。
以上説明したように、本実施形態の前後輪駆動車両では、当該前後輪駆動車両に設定されたモードに応じて、後輪103L,103Rの回転数N2が前輪101L,101Rの回転数N1に対して上記説明した所定の関係となるよう、後輪103L,103Rを駆動する電動機123の回転数が制御される。このように、後輪103L,103Rの回転数N2は、前輪101L,101Rの回転数N1を基準に制御される。したがって、例えば、前輪101L,101Rが高μ路面に接地し、後輪103L,103Rが低いμ路面に接地している状態であっても、後輪103L,103Rがスリップする可能性は抑えられる。その結果、車両の走行安定性を保つことができる。
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態の前後輪駆動車両の内部構成を示すブロック図である。図3に示すように、第2の実施形態の前後輪駆動車両は、第1の実施形態の前後輪駆動車両が備える構成要素に加えて、回転数センサ117c,117d、加速度センサ201及びメモリ203を備える。なお、図3において、図1と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。なお、本実施形態の前後輪駆動車両が備えるマネジメントECU219の動作は、第1の実施形態のそれとは一部異なる。
回転数センサ117c,117dは、後輪103L,103Rの各回転数を検出する。加速度センサ201は、本実施形態の前後輪駆動車両の加速度を検出する。マネジメントECU219には、後輪103L,103Rの各回転数を示す信号が回転数センサ117c,117dから送られ、車両の加速度を示す信号が加速度センサ201から送られる。メモリ203は、前輪101L,101Rの回転数の履歴データを記憶する。
図4及び図5は、第2の実施形態の前後輪駆動車両が備えるマネジメントECU219の動作を示すフローチャートである。図4に示すように、第2の実施形態のマネジメントECU219は、第1の実施形態の図2に示した動作を行った後、図5に示す動作を行う。図5に示すように、マネジメントECU219は、図4に示したステップS109,S113,S115のいずれかを行った後、ステップS201を行う。
ステップS201では、マネジメントECU219は、加速度センサ201から車体の加速度Gに関する情報を取得する。次に、マネジメントECU219は、回転数センサ117c,117dから送られた信号が示す後輪の回転数に基づいて後輪の角加速度αを算出する(ステップS203)。マネジメントECU219は、車体の加速度Gとαの後輪の角加速度αの差の絶対値(|α−G|)がしきい値A0以下であれば処理を終了し、当該絶対値がしきい値A0より大きいときにはステップS207に進む(ステップS205)。
なお、当該絶対値がしきい値A0よりも大きいとき、マネジメントECU219は、前輪にスリップが発生したと判断する。上述したように、後輪の角加速度αは後輪の回転数に基づいて算出される。後輪の回転数は、図4に示したステップS109,S113,S115に示したように、前輪の回転数を基準に制御される。したがって、後輪の角加速度αは、前輪の回転数に応じて変化する。このため、後輪の角加速度αと車体の加速度Gの差の絶対値がしきい値A0よりも大きいときは、前輪にスリップ等の異常が発生したと考えられる。本実施形態では、当該絶対値がしきい値A0より大きいときには、マネジメントECU219は、前輪にスリップが発生したと判断する。
ステップS207では、マネジメントECU219は、スリップが発生する直前の前輪の回転数に関するデータをメモリ203から取得する。次に、マネジメントECU219は、モード設定部115により設定されたモードが低フリクションモードか否かを判断し(ステップS209)、低フリクションモードのときはステップS211に進み、低フリクションモードでないときはステップS213に進む。ステップS211では、マネジメントECU219は、後輪103L,103Rの回転数が前輪101L,101Rのスリップ直前の回転数と同一となるよう、電動機123の回転数を制御するようモータECU121に指示する。
ステップS213では、マネジメントECU219は、モード設定部115により設定されたモードがリア駆動モードか否かを判断し、リア駆動モードのときはステップS215に進み、リア駆動モードでないときはステップS217に進む。ステップS215では、マネジメントECU219は、後輪103L,103Rの回転数が前輪101L,101Rのスリップ直前の回転数よりも高くなるよう、電動機123の回転数を制御するようモータECU121に指示する。一方、ステップS217では、マネジメントECU219は、モード設定部115により設定されたモードがフロント駆動モードと判断し、後輪103L,103Rの回転数が前輪101L,101Rのスリップ直前の回転数よりも低くなるよう、電動機123の回転数を制御するようモータECU121に指示する。
なお、各モードが設定されているときの、スリップ直前の前輪101L,101Rの回転数Nsと上記制御時の後輪103L,103Rの回転数N2の関係は、以下のように表される。
N2=k×Ns
但し、低フリクションモード時にはk=1、リア駆動モード時にはk>1、フロント駆動モード時には0<k<1である。
以上説明したように、本実施形態の前後輪駆動車両では、前輪の回転数に異常が発生した際には、後輪103L,103Rの回転数N2が異常発生直前の前輪101L,101Rの回転数Nsに対して上記説明した所定の関係となるよう、後輪103L,103Rを駆動する電動機123の回転数が制御される。このように、後輪103L,103Rの回転数N2は、異常発生直前の前輪101L,101Rの回転数Nsを基準に制御される。したがって、前後輪が低μ路面に接地している状態であっても、後輪103L,103Rの回転数は、前輪101L,101Rに発生したスリップの影響を受けずに制御される。その結果、車両の走行安定性を保つことができる。
(第3の実施形態)
図6は、第3の実施形態の前後輪駆動車両の内部構成を示すブロック図である。図6に示すように、第3の実施形態の前後輪駆動車両は、第1の実施形態の前後輪駆動車両が備える構成要素に加えて、第2の実施形態で説明した加速度センサ201を備える。なお、図3において、図1と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。なお、本実施形態の前後輪駆動車両が備えるマネジメントECU319の動作は、第1の実施形態のそれとは一部異なる。
加速度センサ201は、本実施形態の前後輪駆動車両の加速度を検出する。マネジメントECU319には、車両の加速度を示す信号が加速度センサ201から送られる。
図7は、第3の実施形態の前後輪駆動車両が備えるマネジメントECU319の動作を示すフローチャートである。図7に示すように、マネジメントECU319は、加速度センサ201から車体の加速度Gに関する情報を取得する(ステップS301)。次に、マネジメントECU319は、加速度センサ201から送られた信号が示す加速度Gから車速Vsを推定する(ステップS303)。なお、推定車速Vsは、ステップS301で加速度Gを常時取得し、加速度Gを時間積分することによって導出できる。
マネジメントECU319は、推定車速Vsがしきい値V0以下であれば処理を終了し、推定車速Vsがしきい値V0より高いときにはステップS307に進む(ステップS305)。ステップS307では、マネジメントECU319は、スロットル開度Thがしきい値Th0以下であれば処理を終了し、スロットル開度Thがしきい値Th0より高いときにはステップS308に進む。
ステップS308では、マネジメントECU119は、モード設定部115により設定されたモードを検出する。次に、ステップS309では、マネジメントECU319は、ステップS308で検出されたモードが低フリクションモードか否かを判断し、低フリクションモードのときはステップS311に進み、低フリクションモードでないときはステップS313に進む。ステップS311では、マネジメントECU119は、後輪103L,103Rの回転数が推定車速Vsに対応する回転数と同一となるよう、電動機123の回転数を制御するようモータECU121に指示する。
ステップS313では、マネジメントECU319は、モード設定部115により設定されたモードがリア駆動モードか否かを判断し、リア駆動モードのときはステップS315に進み、リア駆動モードでないときはステップS317に進む。ステップS315では、マネジメントECU319は、後輪103L,103Rの回転数が推定車速Vsに対応する回転数よりも高くなるよう、電動機123の回転数を制御するようモータECU121に指示する。一方、ステップS317では、マネジメントECU319は、モード設定部115により設定されたモードがフロント駆動モードと判断し、後輪103L,103Rの回転数が推定車速Vsに対応する回転数よりも低くなるよう、電動機123の回転数を制御するようモータECU121に指示する。
以上説明したように、本実施形態の前後輪駆動車両では、当該前後輪駆動車両に設定されたモードに応じて、後輪103L,103Rの回転数が推定車速Vsに対応する回転数に対して上記説明した所定の関係となるよう、後輪103L,103Rを駆動する電動機123の回転数が制御される。このように、後輪103L,103Rの回転数は、推定車速Vsを基準に制御される。したがって、前後輪が低μ路面に接地している状態であっても、後輪103L,103Rの回転数は、前輪101L,101Rに発生したスリップの影響を受けず、車速に応じて制御される。その結果、車両の走行安定性を保つことができる。
101L,101R 前輪
103L,103R 後輪
105 前車軸
107 後車軸
109 内燃機関(ENG)
111 電動機(MOT1)
113 トランスミッション(T/M)
115 モード設定部
117a,117b,117c,117d 回転数センサ
119,219,319 マネジメントECU(MG ECU)
121 モータECU(MOT ECU)
123 電動機(MOT2)
125 デファレンシャルギア
201 加速度センサ
203 メモリ

Claims (4)

  1. 異なる動力源によって駆動される前後輪の一方の車輪である第1の車輪と他方の車輪である第2の車輪を独立して駆動可能な前後輪駆動車両であって、
    前記前後輪の回転数比率がそれぞれ異なる複数のモードの内、当該前後輪駆動車両のドライバによって指定された1つのモードを当該前後輪駆動車両に設定するモード設定部と、
    前記モード設定部によって設定されたモードに応じて、前記第2の車輪を駆動する動力源の回転数を制御する回転数制御部と、
    前記第1の車輪の回転数を検出する第1の車輪回転数検出部と、
    前記第1の車輪回転数検出部によって検出された前記第1の車輪の回転数の履歴データを記憶する回転数データ記憶部と、
    当該前後輪駆動車両の加速度を検出する加速度検出部と、
    前記第2の車輪の回転数を検出する第2の車輪回転数検出部と、
    前記第2の車輪回転数検出部によって検出された回転数に基づいて前記第2の車輪の角加速度を算出する角加速度算出部と、を備え
    前記回転数制御部は、
    前記加速度検出部によって検出された加速度と前記角加速度算出部によって算出された角加速度の差の絶対値がしきい値を上回ったとき、前記絶対値が前記しきい値を上回る直前の前記第1の車輪の回転数を前記回転数データ記憶部から取得し、当該取得した回転数を基準に、前記第2の車輪を駆動する動力源の回転数を制御することを特徴とする前後輪駆動車両。
  2. 請求項1に記載の前後輪駆動車両であって、
    記回転数制御部は、前記第1の車輪回転数検出部によって検出された回転数を基準に、前記第2の車輪を駆動する動力源の回転数を制御することを特徴とする前後輪駆動車両。
  3. 請求項1に記載の前後輪駆動車両であって、
    記加速度検出部によって検出された加速度から当該前後輪駆動車両の速度を推定する車速推定部を備え、
    前記回転数制御部は、前記車速推定手段によって推定された車速に基づいて、前記第2の車輪を駆動する動力源の回転数を制御することを特徴とする前後輪駆動車両。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の前後輪駆動車両であって、
    前記複数のモードは、
    前記第2の車輪の回転数が前記回転数データ記憶部から取得した前記第1の車輪の回転数と同一となるよう、前記回転数制御部が、前記第2の車輪を駆動する動力源の回転数を制御する第1のモードと、
    前記第2の車輪の回転数が前記回転数データ記憶部から取得した前記第1の車輪の回転数よりも高くなるよう、前記回転数制御部が、前記第2の車輪を駆動する動力源の回転数を制御する第2のモードと、
    前記第2の車輪の回転数が前記回転数データ記憶部から取得した前記第1の車輪の回転数よりも低くなるよう、前記回転数制御部が、前記第2の車輪を駆動する動力源の回転数を制御する第3のモードと、
    を含むことを特徴とする前後輪駆動車両。
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