JP5040065B2 - バッテリ充放電制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、バッテリの充放電を制御するバッテリ充放電制御装置に関し、特に、バッテリの性能劣化を抑制可能なバッテリ充放電制御装置に関する。
通常、電気自動車(EV:Electric Vehicle)やハイブリッド自動車(HV:Hybrid Vehicle)等の車両において、電気エネルギーによる駆動力は、高電圧の電池から供給される直流電力をインバータによって3相交流電力に変換し、これにより3相交流モータを回転させることにより得ている。また、車両の減速時には、逆に3相交流モータの回生発電により得られる回生エネルギーを電池に蓄電することにより、エネルギーを無駄なく利用して走行している。
このような電池としては、車両の走行に関わるため、その信頼度の高いことが求められる。電池の信頼度を保証するためには、電池の性能の劣化を抑え、電池の寿命を向上させることが望ましい。
しかしながら、電池の寿命は、電池の使用環境によって著しく異なる。詳細には、車両の走行時において、電池が充電されると、化学反応による反応熱が発生して電池温度が上昇する。この電池温度の上昇によって、電池の性能が劣化し、電池の寿命が短命化する。特に、過度の充電は、電池の性能の劣化を加速する要因となる。
また、電池の寿命は、その設置された環境の周辺温度によっても大きく影響されることが知られている。詳細には、電池の寿命は、設置された環境の温度が低いほど長くなり、逆に高くなると短くなる。
そこで、従来から、電池の性能劣化を抑え、その寿命を延長させることを目的とした電池の充放電制御装置が多数提案されている(たとえば特許文献1〜5参照)。
たとえば特許文献1は、バッテリの劣化速度を配慮した充放電の制御が可能な自動車用のバッテリ充放電制御装置を開示する。詳細には、自動車用のバッテリ充放電制御装置は、バッテリの充電量に応じたバッテリの定格充放電範囲内でバッテリの充放電を制御する充放電制御手段と、バッテリの定格充放電範囲よりも狭い範囲内でバッテリの充放電を制御する充放電制限制御手段と、充放電制御手段の実行と充放電制限制御手段の実行とを選択する選択手段とを備える。
これによれば、充放電制限制御手段を実行している間は、バッテリの劣化速度を抑制してバッテリへの負担を軽減することができることから、バッテリの寿命を延ばすことが可能となる。
特開2003−199211号公報 特開平11−299004号公報 特開平5−153703号公報 特開2004−186087号公報 特開平11−103503号公報
しかしながら、こうした充放電制御装置においては、バッテリの充電量は、所定の制御範囲内に制御されるものの、その制御範囲内の上限に達する頻度が相対的に高い場合と、相対的に低い場合とでは、バッテリの劣化速度に著しい差が生じてしまう。すなわち、充電量が制御範囲の上限に達する頻度が高くなるほど、その分化学反応が活発になることから、バッテリの劣化速度が速くなり、バッテリの寿命を縮めることになる。
なお、このような頻度の違いは、主として運転者による車両の使用状況に起因する。詳細には、頻繁にバッテリが充電されるような車両の使用状況であれば、たとえ充電量が制御範囲内にあっても、制御範囲の上限に達する頻度が相対的に高いことが予想される。しかしながら、従来のバッテリ充放電制御装置においては、バッテリの充電量における頻度の違いまでも考慮した構成になっていない。したがって、いかなる車両の使用状況においても、一様にバッテリの寿命を延長させることは困難であった。
それゆえ、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、バッテリの性能劣化を抑制可能なバッテリ充電制御装置を提供することである。
この発明のある局面によれば、バッテリ充放電制御装置は、車両に搭載され、充放電可能に構成される。バッテリ充放電制御装置は、バッテリの充電量を検出または推定する充電量検出手段と、充電量が制御範囲内に位置するようにバッテリの充放電を制御する充放電制御手段と、車両の走行期間を含むように設定された第1の期間において、充電量が制御範囲の上限に達する頻度を検出する頻度検出手段とを備える。充放電制御手段は、頻度が所定のしきい値を超えたと判定されると、第1の期間の終了後であって、車両の走行期間を含むように設定された第2の期間において、制御範囲の上限が、第1の期間における制御範囲の上限よりも低くなるようにバッテリの充放電を制御する。
これによれば、バッテリの充電量が制御範囲の上限に達する頻度が抑えられることにより、バッテリの性能劣化を抑制することができる。その結果、バッテリの寿命を延長することができる。なお、頻度は第2の期間において、一時的に抑えられることから、バッテリを動力源とするモータの駆動性能は損なわれない。
好ましくは、充放電制御手段は、制御範囲の上限が第1の充電量となるように、充電量とバッテリに入力可能な電力との間に、充電量が第1の充電量となるときにバッテリの充電が停止されるように予め設定された第1の関係を有し、第1の期間および頻度が所定のしきい値以下と判定されたときの第2の期間において、第1の関係に基づいて、検出された充電量に対応するバッテリに入力可能な電力を決定する第1の入力電力決定手段と、制御範囲の上限が前記第1の充電量よりも小さい第2の充電量となるように、充電量とバッテリに入力可能な電力との間に、所定の充電量に対するバッテリに入力可能な電力が、第1の関係において同じ充電量に対して設定されるバッテリに入力可能な電力以下であって、かつ、充電量が第1の充電量よりも小さい第2の充電量となるときにバッテリの充電が停止されるように予め設定された第2の関係を有し、頻度検出手段により頻度が所定のしきい値を超えたと判定されると、第2の期間において、第2の関係に基づいて、検出された充電量に対応するバッテリに入力可能な電力を決定する第2の入力電力決定手段と、バッテリに入力される電力が決定されたバッテリに入力可能な電力を超えないように、バッテリの充電を制御する充電制御手段とを含む。
特に、充電量が制御範囲の上限に達する頻度が相対的に高いときには、相対的に低いときに対してバッテリに入力可能な電力を制限することによって、充電量が制御範囲の上限に達する頻度を抑えることができる。
好ましくは、第1の関係は、充電量が第1の充電量よりも小さい第3の充電量に達すると、充電量の増加に従ってバッテリに入力可能な電力が減少するように設定される。第2の関係は、充電量が第の充電量よりも小さい第の充電量に達すると、充電量の増加に従ってバッテリに入力可能な電力が減少するとともに、バッテリに入力可能な電力が第1の関係において同じ充電量に対して設定されるバッテリに入力可能な電力よりも小さくなるように設定される。
これによれば、充電量が制御範囲の上限に達する頻度が相対的に高いときには、頻度が相対的に低いときに対して、バッテリに入力可能な電力を制限するタイミングが早められる。これにより、充電量が制御範囲の上限に達する頻度が抑えられる。
好ましくは、第1の関係は、充電量が第1の充電量よりも小さい第3の充電量に達すると、充電量の増加に従ってバッテリに入力可能な電力が第1の変化率で減少するように設定される。第2の関係は、充電量が第3の充電量に達すると、充電量の増加に従ってバッテリに入力可能な電力が第1の変化率よりも大きい第2の変化率で減少するとともに、バッテリに入力可能な電力が第1の関係において同じ充電量に対して設定されるバッテリに入力可能な電力よりも小さくなるように設定される。
これによれば、充電量が制御範囲の上限に達する頻度が相対的に高いときには、頻度が相対的に低いときに対して、バッテリに入力可能な電力を制限するときの変化率を大きくすることによって、充電量が制御範囲の上限に達する頻度を抑えることができる。
好ましくは、充放電制御手段は、第1の期間において制御範囲の上限値を第1の充電量に設定する一方で、第1の期間における頻度が所定のしきい値を超えたと判定されたときには、第2の期間において、制御範囲の上限を第1の充電量よりも低い第2の充電量に設定する。
あるいは、充電量が制御範囲の上限に達する頻度が相対的に高いときには、制御範囲の上限を、頻度が相対的に低いときに対して低くなるように設定することによっても、充電量が制御範囲の上限に達する頻度を抑えることができる。
この発明によれば、バッテリの充電量が制御範囲の上限に達する頻度が抑えられることにより、バッテリの性能劣化を抑制することができる。その結果、バッテリの寿命を延長することができる。なお、頻度は第2の期間において、一時的に抑えられることから、バッテリを動力源とするモータの駆動性能は損なわれない。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1に従うバッテリ充放電制御装置を搭載した車両を示す制御ブロック図である。
図1を参照して、車両10は、エンジンおよびモータを動力源とするハイブリッド車両であり、エンジンENGと、モータジェネレータMG1,MG2と、インバータ12と、バッテリBと、動力分割機構14と、減速機16と、車輪18と、電子制御装置(ECU:Electrical Control Unit)26とを備える。
エンジンENGは、ガソリンなどの燃料の燃焼エネルギーを源として駆動力を発生する。エンジンENGの発生する駆動力は、図1の太斜線で示すように、動力分割機構14により、2つの経路に分割される。一方は、減速機16を介して車輪18を駆動する駆動軸19に伝達する経路である。もう一方は、モータジェネレータMG1へ伝達する経路である。
モータジェネレータMG1,MG2は、発電機としても電動機としても機能し得るが、以下に示すように、モータジェネレータMG1は、主として発電機として動作し、モータジェネレータMG2は、主として電動機として動作する。
詳細には、モータジェネレータMG1は、三相交流回転機であり、加速時において、エンジンENGを始動する始動機として用いられる。このとき、モータジェネレータMG1は、バッテリBからの電力の供給を受けて電動機として駆動し、エンジンENGをクランキングして始動する。
さらに、エンジンENGの始動後において、モータジェネレータMG1は、動力分割機構14を介して伝達されたエンジンENGの駆動力によって回転されて発電する。
モータジェネレータMG1の発電した電力は、車両10の運転状態やバッテリBの充電量(SOC:State of Charge)によって使い分けられる。たとえば、通常走行時や急加速時においては、モータジェネレータMG1の発電した電力は、そのままモータジェネレータMG2を駆動させる電力となる。一方、バッテリBのSOCが所定の値よりも低いときには、モータジェネレータMG1の発電した電力は、インバータ12によって交流電力から直流電力に変換されて、バッテリBに蓄えられる。
モータジェネレータMG2は、三相交流回転機であり、バッテリBに蓄えられた電力およびモータジェネレータMG1が発電した電力の少なくともいずれか一方によって駆動される。モータジェネレータMG2の駆動力は、減速機16を介して車輪18の駆動軸19に伝達される。これにより、モータジェネレータMG2は、エンジンENGをアシストして車両10を走行させたり、自己の駆動力のみによって車両10を走行させたりする。
また、車両10の回生制動時には、モータジェネレータMG2は、減速機16を介して車輪18により回転されて発電機として動作する。このとき、モータジェネレータMG2により発電された回生電力は、インバータ12を介してバッテリBに充電される。
なお、ここで言う回生制動とは、ハイブリッド自動車を運転するドライバーによるフットブレーキ操作があった場合との回生発電を伴なう制動や、フットブレーキを操作しないものの、走行中にアクセルペダルをオフすることで回生発電をさせながら車速を減速(または加速を中止)させることを含む。
バッテリBは、走行用バッテリであって、たとえばニッケル水素電池や、リチウムイオン電池などの2次電池を多数直列に接続して構成される高電圧のバッテリである。
電圧センサ22は、バッテリBから出力される直流電圧Vbを検出し、その検出した直流電圧VbをECU26へ出力する。
電流センサ24は、バッテリBを流れる直流電流Ibを検出し、その検出した直流電流IbをECU26へ出力する。
ECU26は、車両10を運転者の指示に応じて運転させるために、車両10に搭載された機器・回路群の全体動作を制御する。詳細には、ECU26に内蔵される図示しないCPU(Central Processing Unit)において、車両10の運転状態やアクセルの踏込み量の変化率、スロットル開度、シフトポジション、バッテリBのSOCなどの各種情報を、所定のプログラムに基づいて演算処理を行ない、演算処理結果としての制御信号を機器・回路群に対して出力する。
以上のように、この発明による車両10によれば、モータジェネレータMG1,MG2を力行モードで駆動させるときに必要な電力は、主としてバッテリBに蓄えられている電力を用いる。また、モータジェネレータMG1,MG2を回生モードで駆動させたときに発電した電力は、主としてバッテリBに充電される。
ここで、バッテリBにおいては、過大な電力がバッテリBから持ち出されること、あるいは過大な電力がバッテリBに持ち込まれることによって、バッテリBの性能が劣化し、寿命が短命化することが知られている。したがって、電池性能の劣化を防ぐためには、モータジェネレータMG1,MG2を駆動させたときに、バッテリBに入出力される電力が、バッテリBに入出力可能な電力を超えないように、モータジェネレータMG1,MG2全体でのパワー収支を調整する必要がある。
そこで、この発明は、ECU26において、バッテリBのSOCに所定の制御範囲を設け、SOCが常にこの制御範囲内に位置するように、バッテリBに入力可能な電力(以下、電池入力WINとも称する)とバッテリBから出力可能な電力(以下、電池出力WOUTとも称する)とを制御する構成とする。このときの所定の制御範囲は、所定のSOC(たとえば60%)を中心値として、制御下限(たとえば20%)および制御上限(たとえば80%)が設定される。本構成において、ECU26は、モータジェネレータMG1,MG2が力行モードで駆動するのに必要な電力が電池出力WOUTを超えないように、インバータ12を駆動制御する。また、ECU26は、モータジェネレータMG1,MG2を回生モードで駆動させたときに発電した電力が電池入力WINを超えないように、インバータ12を駆動制御する。すなわち、この発明において、ECU26は、バッテリBの充放電を制御するバッテリ充放電制御装置を構成する。そして、ECU26により充放電が制御された結果、バッテリBは、SOCが常に制御範囲内に位置するように保持される。これにより、バッテリBに対して過大な電力が入出力されるのが防止される。
しかしながら、以上のような充放電制御の構成においては、バッテリBのSOCが制御範囲内に位置するように調整されるものの、運転者による車両の使用状況の違いによってバッテリBの状態に著しい差が現われる。そのため、一律にバッテリBの信頼度を保証することが困難となるという問題が生じる。以下に、この問題について詳述する。
図2は、電池入力WINとバッテリBの状態との関係を説明するための波形図である。なお、本図において、バッテリBの状態としては、SOCとバッテリBの内圧(以下、電池内圧とも称する)とが示される。また、電池入力WINは、バッテリBから出力される電力を正の電力としたことに応じて、負の電力で表わされる。
図2を参照して、車両10が走行状態であるときの時刻t=t0において、モータジェネレータMG1(またはMG2)が回生モードで駆動されると、モータジェネレータMG1(またはMG2)において発電した電力は、バッテリBに入力される。バッテリBの充電に応じて、バッテリBのSOCは中心値付近から次第に増加する。やがて、SOCは、SOCが中心値に対して相対的に高い領域である高SOC領域に到達する。高SOC領域とは、図2において、制御範囲のうちの制御上限(SOC=α%とする)付近の領域であり、SOCがβ%≦SOC≦α%となる領域である(ただし、0<β<α)。
ECU26では、図示しないCPUが、電流センサ24にて検出される直流電流Ibおよび電圧センサ22にて検出される直流電圧Vbに基づいて、バッテリBのSOCの検出を行なう。そして、CPUは、検出されたSOCが制御範囲を超えないように、電池入力WINを制御する。
詳細には、図2に示すように、SOCが高SOC領域の下限値β%に達したことに応じて、電池入力WINは、初期値から徐々に減少するように制御される。ECU26は、モータジェネレータMG1(またはMG2)で発電される電力が制御された電池入力WINを超えないように、インバータ12を駆動制御する。インバータ12の駆動制御は、具体的には、モータジェネレータMG1(またはMG2)に要求される動力(この場合は、負の動力、すなわち回生動力に相当)が、バッテリBの電池入力WINを超えているときには、モータジェネレータMG1(またはMG2)で発電される電力を小さくする旨のスイッチング制御信号をインバータ12に出力することにより行なわれる。これにより、バッテリBに流れ込む直流電流Ibは次第に低減し、SOCは、制御上限α%に収束する。
そして、SOCが制御上限α%に達すると、電池入力WINは0に設定される。これにより、バッテリBの充電が停止される。その後、電池入力WINは、SOCが制御上限α%を下回るタイミングまで、0に固定され続ける。やがて、SOCが制御上限α%を下回ったと判断されると、CPUは、再び電池入力WINを増加させてバッテリBの充電を再開する。
以上のような電池入力WINの制御は、イグニッションスイッチ(図示せず)がオンされて車両システムが起動してからイグニッションスイッチがオフされて車両システムが停止するまでのトリップの期間中において、SOCの変動に応じて繰り返される。その結果、SOCは制御上限α%を超えることなく、制御範囲内に保持される。
なお、図示は省略するが、モータジェネレータMG1(またはMG2)を力行モードで駆動させるときにおいても同様に、SOCが中心値に対して相対的に低い領域に達すると、ECU26は、SOCが制御範囲の下限を下回らないように、電池出力WOUTを制御する。そして、ECU26は、モータジェネレータMG1(またはMG2)から出力される電力が電池出力WOUTを超えているときには、モータジェネレータMG1(またはMG2)から出力される電力を小さくする旨のスイッチング制御信号をインバータ12に出力する。
ここで、上述したバッテリBの充電制御において、電池内圧に着目すると、電池内圧は、図2に示すように、バッテリBの充電時には、SOCの増加に伴なって、電池内圧=0[HPa]から次第に上昇する波形を示す。そして、電池内圧は、SOCが制御上限α%のときにおいて最大値を示す。電池内圧の上昇は、バッテリBの充電動作において、電池内部に起きた化学反応によって気体(水素、酸素)が発生することによる。そして、電池入力WINが0となり、バッテリBの充電動作が停止すると、発生した気体が吸収されることによって、電圧内圧は下降する。
ところが、バッテリBの充電を再開したタイミングから所定の期間内において、SOCが充電開始時のSOC(中心値に相当)まで戻るのに対して、電池内圧は、図中の点P1で示すように、同じ期間内では、元の0[HPa]まで戻ることができない。そして、この状態において、さらにモータジェネレータMG1(またはMG2)が回生モードで駆動すると、バッテリBは再び充電され始める。そして、バッテリBが充電されることにより、SOCが再び増加するとともに、電池内圧も上昇する。このときの電池内圧は、前回の充電動作後において完全に0[HPa]に戻っておらず、この電池内圧を起点としてさらに電池内圧が上昇することから、今回の充電動作における電池内圧の最大値は、前回の最大値に対して、より高い圧力値となる。このようなバッテリBの充電が1回のトリップの期間中において繰り返し行なわれると、電池内圧の最大値は、充電されるたびに上昇し、最終的には、バッテリBの安全弁の開弁圧の下限値にまで達することになる。そして、最悪の場合、電池内圧によってバッテリBの安全弁の開弁が繰り返されると、バッテリB内部の電解液の減少などにより、内部抵抗の増加や電池容量の低下を併発する。その結果、バッテリBが性能劣化し、寿命が短命化されるおそれがある。
以上のように、1回のトリップにおいて、SOCが制御上限α%に達するまで充電されるような車両10の走行が頻繁に繰り返されるような車両10の使用状況では、電池内圧の最大値が徐々に上昇し、バッテリBの短命化を招いてしまう。このような車両10の使用状況としては、比較的長い期間の登坂および降坂が繰り返し行なわれるような走行が該当する。すなわち、バッテリBの性能および寿命は、たとえSOCが制御範囲内に保持されていても、運転者による車両10の使用状況によって著しい差が生じるといえる。
そこで、本実施の形態では、バッテリBのSOCに基づいて電池入力WINを制御するのに加えて、かかる車両10の使用状況の違いを考慮し、バッテリBを劣化させるような車両10の使用状況においては、さらに電池入力WINを制限する構成とする。
より詳細には、図1を参照して、ECU26は、車両10がトリップを開始したタイミングに応答して、バッテリBのSOCの検出を開始する。SOCの検出は、ECU26が、電流センサ24から直流電流Ibを受け、電圧センサ22から直流電圧Vbを受けると、これらの入力値に基づいてSOCを推定することにより行なわれる。SOCの推定の具体的な方法としては、直流電流Ibを積算してSOCを推定する、あるいは直流電圧VbとSOCとの比例関係からSOCを推定する方法が採用される。さらに、これらの方法によってそれぞれ推定されたSOCからバッテリBの電池温度などに応じて適宜選択すること、もしくはそれぞれのSOCの推定値に重み付けを行なうことによって最終的なSOCを推定しても良い。なお、他の方法として、バッテリBにSOCを検出するためのセンサを配し、当該センサにより直接SOCを検出するように構成しても良い。
そして、ECU26は、検出されたSOCに基づいて、電池入力WINを決定する。電池入力WINの決定は、具体的には、ECU26が、予めバッテリBのSOCと電池入力WINとの間に図3に示す関係をマップとして保持しており、検出されたSOCに対応する電池入力WINを読み出すことにより行なわれる。
図3は、バッテリBのSOCと電池入力WINとの関係を示す図である。
図3を参照して、図中の細実線で示される関係は、標準的な車両10の使用状況を想定して設定された関係である。一方、太実線で示される関係は、上述したSOCが制御上限α%に達するまで充電される頻度が相対的に高い車両10の使用状況を想定して設定された関係である。
最初に、細実線を参照して、標準的な車両10の使用状況においては、電池入力WINは、SOCが相対的に低いとき(たとえば中心値付近)においては、所定の初期値に設定される。この初期値は、モータジェネレータMG1(またはMG2)に要求される回生動力と略等しい電力レベルを示す。すなわち、電池入力WINは、SOCが中心値付近を示すときには、SOCによる制限を受けない。
そして、バッテリBの充電が進み、SOCが高SOC領域の下限値β%を超えると、電池入力WINは、SOCが増加するにつれて減少するように設定される。ECU26は、モータジェネレータMG1(またはMG2)で発電される電力が、この電池入力WINを超えないように、インバータ12を駆動制御する。
これに対して、SOCが制御上限α%に達するまで充電される頻度が相対的に高い車両10の使用状況においては、図中の太実線で示すように、電池入力WINが、より早いタイミングで減少するように設定される。すなわち、電池入力WINは、高SOC領域の下限値β%よりも低いSOCに達したことに応じて減少し始める。このような電池入力WINの制限を行なうことにより、SOCは、増加が抑えられ、制御上限α%に達する頻度が減少する。その結果、バッテリBは、性能劣化および寿命の短命化から保護される。
図4は、この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電制御装置により得られる電池入力WINとバッテリBのSOCとの関係を説明するための波形図である。なお、図中の電池入力WINにおいて、細実線で示す波形は、上述した電池入力WINの制限を行なわないとき(制限なしに相当)に得られる波形である。一方、太実線で示す波形は、電池入力WINの制限を行なったとき(制限ありに相当)に得られる波形である。そして、図中のSOCは、電池入力WINの制限ありのときに得られる波形に該当する。
図4を参照して、制限ありのときの電池入力WINは、太実線で示すように、SOCがβ%に達するよりも早いタイミングから減少し始める。そして、電池入力WINは、SOCが制御上限α%に達するよりも早いタイミングで0となる。これにより、バッテリBの充電動作が停止される。このように電池入力WINが制限されたことによって、SOCは、制御上限α%よりも低いSOCで最大となる。さらに、電池入力WINが0から再び増加するタイミングについても、電池入力WINの制限なしのときのタイミングに対して遅くなる。
このように、電池入力WINを制限することによって、バッテリBの充電動作が停止されるタイミングが早められるとともに、充電動作が開始されるタイミングが遅らされる。これによれば、電池入力WINの制限なしのときと制限ありのときとの間に運転者による車両10の使用状況に大きな変化がないときであっても、バッテリBのSOCが制御上限α%にまで達する頻度は抑えられることとなる。したがって、バッテリBの性能劣化が抑えられ、バッテリBの寿命を延ばすことができる。
以下に、このように構成されたこの発明によるバッテリ充放電制御装置の動作について説明する。図5は、バッテリ充放電制御装置を構成するECU26により実行されるバッテリの充電制御を説明するためのフローチャートである。
図5を参照して、車両10のトリップが開始されたことに応じて(ステップS01)、ECU26は、バッテリBのSOCを検出する(ステップS02)。このとき、CPUは、電流センサ24により検出される直流電流Ibを積算して得られるSOCの値を、電圧センサ22により検出される直流電圧Vbとそのときの直流電流Ibとの関係から得られるSOCの値で補正することによって得られる値をSOCとする。なお、バッテリBにSOCを検出するセンサを配し、ECU26が当該センサからの入力値をSOCとするように構成しても良い。
次に、ECU26は、検出されたSOCに基づいて、車両10の使用状況を判断する。具体的には、ECU26は、SOCが制御上限α%以上であるか否かを判定し(ステップS03)、SOCが制御上限α%以上であると判定されると、内部のカウンタ(図示せず)のカウント値CNTをインクリメントする(ステップS04)。一方、SOCが制御上限α%を下回ると判定されると、カウント値CNTを保持する。そして、ECU26は、トリップが終了するタイミングまで、ステップS02,S03に示されるSOCの検出動作と検出したSOCが制御上限α%に達した回数のカウント動作とを継続する。
そして、トリップが終了すると(ステップS05)、ECU26は、カウント値CNTが所定のしきい値CNT_std以上であるか否かを判定する(ステップS06)。このとき、ECU26は、カウント値CNTが所定のしきい値CNT_std以上であると判定されると、車両10の使用状況が、バッテリBがSOCの制御上限α%まで充電される頻度の高い使用状況であると判断する。すなわち、ECU26は、バッテリBが劣化されやすい車両10の使用状況であると判断する。そして、ECU26は、かかる車両10の使用状況の判断結果が得られると、次回のトリップにおいて電池入力WINの制限を行なう(ステップS07)。電池入力WINの制限は、図3に説明したように、図中の太実線で示されるSOCと電池入力WINとの関係に基づいて電池入力WINを決定することにより行なわれる。そして、ECU26は、モータジェネレータMG1(またはMG2)で発電される電力が決定した電池入力WINを超えないようにインバータ12を駆動制御する。
一方、ステップS06において、カウント値CNTが所定のしきい値CNT_stdよりも小さいと判定されると、ECU26は、車両10の使用状況が、バッテリBがSOCの制御上限α%まで充電される頻度の低い使用状況であると判断する。すなわち、ECU26は、バッテリBが劣化されにくい車両10の使用状況であると判断する。そして、ECU26は、かかる車両の使用状況の判断結果が得られると、次回のトリップにおいて電池入力WINを行なわない(ステップS08)。このときの電池入力WINは、図3の細実線で示されるSOCと電池入力WINとの関係に基づいて決定される。
図5に示すバッテリBの充電制御は、トリップごとに車両10の使用状況が判断され、その判断結果に基づいて次回のトリップにおける電池入力WINの制限の要否が決定される。これによれば、車両10の使用状況に応じて一時的に電池入力WINが制限されることから、バッテリBの電池内圧の上昇が抑えられ、バッテリBの短命化を防止することができる。
また、図5のフローチャートでは、ECU26は、1回のトリップごとにSOCが制御上限α%に達する頻度をカウントした結果に基づいて車両10の使用状況を判断し、次回のトリップにおいて電池入力WINを制限する構成としたが、これに限らず、一日ごとに車両10の使用状況を判断して、翌日以降において電池入力WINを制限する構成としても良い。
[変更例]
電池入力WINを制限するための具体的な手段としては、図3および図4で示したように、バッテリBの充電を停止するタイミングを早くし、かつ充電を再開するタイミングを遅くするという構成以外に、本変更例で示すように、電池入力WINの変化率を増加させる構成によっても、同様の効果を得ることができる。
図6は、バッテリの充電量SOCと、電池入力WINとの関係を示す図である。
図6を参照して、図中の細実線で示される関係は、電池入力WINの制限なしのときの関係である。一方、太実線で示される関係は、電池入力WINの制限ありのときの関係である。
図6から明らかなように、電池入力WINは、制限ありのときにおいても、制限なしのときと同様に、SOCが高SOC領域の下限β%に達すると減少し始める。しかしながら、同じSOCにおける電池入力WINは、制限ありのときが制御なしのときよりもSOCの変化率が大きくなるように設定される。これにより、電池入力WINは、SOCが高SOC領域の下限β%に達すると、制限なしのときよりも高い速度で減少する。そして、電池入力WINは、制御上限α%よりも低いSOCで0となる。
このような構成とすることにより、制限ありのときの電池入力WINは、図7に示すような波形を示すことになる。図7は、本変更例によるバッテリ充放電制御により得られる電池入力WINの波形図である。なお、図中の細実線で示す波形は、電池入力WINの制限なしのときに得られる波形である。一方、太実線で示す波形は、電池入力WINの制限ありのときに得られる波形である。
図7を参照して、制限ありのときの電池入力WINは、太実線で示すように、SOCが制限なしのときと同じタイミングから減少し始めるが、SOCの変化率がより大きいことから、制限なしのときよりも早いタイミングで0となる。これにより、バッテリBの充電動作が停止される。このように電池入力WINが制限されたことによって、SOCは、制御上限α%よりも低いSOCで最大となる。さらに、制限ありのときの電池入力WINは、0から再び増加するタイミングが制限なしのときの電池入力WINと同じとされるが、その増加量は制限なしのときの増加量に対して小さくなる。したがって、本変更例においても、バッテリBのSOCが制御上限α%に至る頻度が減少することから、電池内圧の上昇が抑えられ、バッテリBの短命化が防止される。
以上のように、この発明の実施の形態1によれば、バッテリのSOCが制御上限に達する頻度が抑えられることにより、バッテリの劣化を抑制することができる。その結果、バッテリの寿命をさらに延長することができる。
[実施の形態2]
先の実施の形態1は、電池入力WINに一時的な制限を課すことにより、バッテリBのSOCが制御上限α%に達する頻度を抑え、バッテリBの性能劣化および短命化を防止するものであった。本実施の形態では、さらに、バッテリBのSOCが制御上限α%に達する頻度を抑えるための別の手段について説明する。なお、本実施の形態によるバッテリ充放電制御装置は、実施の形態1と同様に、図1における車両10のECU26により構成される。
図8は、この発明の実施の形態2によるバッテリ充放電制御装置により得られるバッテリBのSOCを説明するための波形図である。
図8を参照して、車両10が走行状態にあるとき、SOCは、所定の制御範囲内において増減が繰り返される。このとき、たとえば比較的長い期間の登坂および降坂が繰り返し行なわれるような車両10の走行状態においては、先述したように、バッテリBが頻繁にSOCが制御上限α%に至るまで充電される。その結果、SOCは、高SOC領域に位置され続けることになる。これは、バッテリBに対して、上述した電池内圧の上昇以外に、以下のような弊害をもたらす。
詳細には、SOCが制御範囲内に位置するときであっても、高SOC領域(β%≦SOC≦α%)にあるときには、電池本来の電気化学反応以外の副反応が相対的に起こりやすい。そのため、これらの反応に伴なう発熱量が、SOCが高SOC領域以外にあるときよりも大きくなることから、電池温度は高くなりやすい。そして、この電池温度の上昇は、さらに副反応を起こしやすくするため、電池温度をさらに上昇させる結果となる。したがって、バッテリBが高SOC領域にある状態が続くと、電池温度の高温化が進むことによって電池容量が低下する。そのため、バッテリBは、モータ駆動用バッテリとして十分な電力を入出力することができなくなってしまう。
そこで、本実施の形態は、SOCが高SOC領域に位置する頻度を減らす手段として、図8に示すように、SOCが高SOC領域に位置する頻度が所定のしきい値を超えたときには、一時的にSOCの制御上限を低下させることとする。
詳細には、ECU26は、車両10が走行状態のとき、SOCが高SOC領域に位置する頻度Fとして、一定の期間t1におけるSOCが制御上限α%に位置する期間の割合を求める。図8において、頻度Fは、F=(ta+tb+tc)/t1で表される。そして、ECU26は、求めた頻度Fが所定のしきい値を超えたと判定されると、所定の期間t1に続く一定の期間t2において、SOCの制御上限をα%からγ%(γ<α)に低下させる。なお、所定の期間t1および一定の期間t2は、1トリップまたは1日といったように、予めECU26に設定しておくことができる。
そして、ECU26は、一定の期間t2において、制御上限がγ%に変更されたSOCの制御範囲に基づいて、電池入力WINおよび電池出力WOUTを決定する。ECU26は、モータジェネレータMG1(またはMG2)の消費または発電する電力が、その決定された電池入力WINおよび電池出力WOUTを超えないように、インバータ12を駆動制御する。これにより、SOCは、一定の期間t2において、常に変更後の制御範囲内に位置することになる。
これによれば、SOCが高SOC領域に位置する頻度が低減されることから、電池温度の上昇が抑えられ、電池容量の低下を防止することができる。
図9は、この発明の実施の形態2によるバッテリ充放電制御装置を構成するECU26により実行されるバッテリの充電制御を説明するためのフローチャートである。
図9を参照して、車両10のトリップが開始されたことに応じて(ステップS11)、ECU26は、内部のタイマ手段(図示せず)を用いて、トリップ開始後の経過期間の計時を開始する(ステップS12)。
ECU26は、さらにトリップが開始されたことに応じて、バッテリBのSOCを検出する(ステップS13)。やがて、ECU26は、トリップ開始後からの経過期間(タイマ値TIME)が一定の期間t1に達したと判定されると(ステップS14)、上述した方法に従って、SOCが高SOC領域に位置する頻度Fを算出する(ステップS15)。
次に、ECU26は、算出した頻度Fが所定のしきい値F_std以上であるか否かを判定する(ステップS16)。このとき、頻度Fが所定のしきい値F_std以上であると判定されると、ECU26は、SOCの制御上限をα%よりも低いγ%に設定する(ステップS17)。これにより、以降のトリップにおける一定の期間t2において、ECU26は、制御上限をγ%とする変更後のSOCの制御範囲に基づいて、バッテリBの充放電制御を行なう。そして、ECU26は、タイマ手段をリセットして、新たにSOCの制御範囲を変更したタイミングからの経過期間の計時を開始する(ステップS18)。ECU26は、ステップS19において、タイマ値TIMEが一定の期間t2に達したと判定されると、再びSOCの制御上限をα%に設定する(ステップS20)。そして、ECU26は、ステップS12に戻り、以降のトリップにおける一定の期間t1において、ECU26は、制御上限をα%とする本来のSOCの制御範囲に基づいて、バッテリBの充放電制御を行なう。
一方、ステップS16において、頻度Fが所定のしきい値F_stdを下回ると判定されると、ECU26は、SOCの制御上限をα%に維持して(ステップS20)、その後のトリップを継続する。この場合、ECU26は、さらに一定の期間t1の経過したタイミングにおいて頻度Fを算出し、その算出した頻度Fに基づいて、SOCの制御上限を設定する。
以上のように、この発明の実施の形態2によれば、バッテリのSOCの制御上限を一時的に低下することにより、バッテリが高SOC領域に存在する頻度が抑えられる。これにより、バッテリの劣化が抑制されることから、バッテリの寿命をさらに延長することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、ハイブリッド自動車および電気自動車に搭載されるバッテリ充放電制御装置に適用することができる。
この発明の実施の形態1に従うバッテリ充放電制御装置を搭載した車両を示す制御ブロック図である。 電池入力WINとバッテリBの状態との関係を説明するための波形図である。 バッテリのSOCと電池入力WINとの関係を示す図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電制御装置により得られる電池入力WINとバッテリのSOCとの関係を説明するための波形図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電制御装置を構成するECUにより実行されるバッテリの充電制御を説明するためのフローチャートである。 バッテリの充電量SOCと、電池入力WINとの関係を示す図である。 この発明の実施の形態1の変更例によるバッテリ充放電制御により得られる電池入力WINの波形図である。 この発明の実施の形態2によるバッテリ充放電制御装置により得られるバッテリのSOCを説明するための波形図である。 この発明の実施の形態2によるバッテリ充放電制御装置を構成するECUにより実行されるバッテリの充電制御を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10 車両、12 インバータ、14 動力分割機構、16 減速機、18 車輪、19 駆動軸、22 電圧センサ、24 電流センサ、26 ECU、B バッテリ、ENG エンジン、MG1,MG2 モータジェネレータ。

Claims (5)

  1. 車両に搭載され、充放電可能に構成されたバッテリの充放電制御装置であって、
    前記バッテリの充電量を検出または推定する充電量検出手段と、
    前記充電量が制御範囲内に位置するように前記バッテリの充放電を制御する充放電制御手段と、
    前記車両の走行期間を含むように設定された第1の期間において、前記充電量が前記制御範囲の上限に達する頻度を検出する頻度検出手段とを備え、
    前記充放電制御手段は、前記頻度が所定のしきい値を超えたと判定されると、前記第1の期間の終了後であって、前記車両の走行期間を含むように設定された第2の期間において、前記制御範囲の上限が、前記第1の期間における前記制御範囲の上限よりも低くなるように前記バッテリの充放電を制御する、バッテリ充放電制御装置。
  2. 前記充放電制御手段は、
    前記制御範囲の上限が第1の充電量となるように、前記充電量と前記バッテリに入力可能な電力との間に、前記充電量が第1の充電量となるときに前記バッテリの充電が停止されるように予め設定された第1の関係を有し、前記第1の期間および前記頻度が前記所定のしきい値以下と判定されたときの前記第2の期間において、前記第1の関係に基づいて、検出された前記充電量に対応する前記バッテリに入力可能な電力を決定する第1の入力電力決定手段と、
    前記制御範囲の上限が前記第1の充電量よりも小さい第2の充電量となるように、前記充電量と前記バッテリに入力可能な電力との間に、所定の充電量に対する前記バッテリに入力可能な電力が、前記第1の関係において同じ充電量に対して設定される前記バッテリに入力可能な電力以下であって、前記充電量が前記第2の充電量となるときに前記バッテリの充電が停止されるように予め設定された第2の関係を有し、前記頻度検出手段により前記頻度が前記所定のしきい値を超えたと判定されると、前記第2の期間において、前記第2の関係に基づいて、検出された前記充電量に対応する前記バッテリに入力可能な電力を決定する第2の入力電力決定手段と、
    前記バッテリに入力される電力が決定された前記バッテリに入力可能な電力を超えないように、前記バッテリの充電を制御する充電制御手段とを含む、請求項1に記載のバッテリ充放電制御装置。
  3. 前記第1の関係は、前記充電量が前記第1の充電量よりも小さい第3の充電量に達すると、前記充電量の増加に従って前記バッテリに入力可能な電力が減少するように設定され、
    前記第2の関係は、前記充電量が前記第3の充電量よりも小さい第4の充電量に達すると、前記充電量の増加に従って前記バッテリに入力可能な電力が減少するとともに、前記バッテリに入力可能な電力が前記第1の関係において同じ充電量に対して設定される前記バッテリに入力可能な電力よりも小さくなるように設定される、請求項2に記載のバッテリ充放電制御装置。
  4. 前記第1の関係は、前記充電量が前記第1の充電量よりも小さい第3の充電量に達すると、前記充電量の増加に従って前記バッテリに入力可能な電力が第1の変化率で減少するように設定され、
    前記第2の関係は、前記充電量が前記第3の充電量に達すると、前記充電量の増加に従って前記バッテリに入力可能な電力が前記第1の変化率よりも大きい第2の変化率で減少するとともに、前記バッテリに入力可能な電力が前記第1の関係において同じ充電量に対して設定される前記バッテリに入力可能な電力よりも小さくなるように設定される、請求項2に記載のバッテリ充放電制御装置。
  5. 前記充放電制御手段は、前記第1の期間において前記制御範囲の上限値を第1の充電量に設定する一方で前記第1の期間における前記頻度が前記所定のしきい値を超えたと判定されたときには、前記第2の期間において前記制御範囲の上限を前記第1の充電量よりも低い第2の充電量に設定する、請求項1に記載のバッテリ充放電制御装置。
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