JP5039653B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
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Description
また、トラクション油を介してディスク2,3とパワーローラ11,11とで最も近接する点を接触点と称する。そして、パワーローラ11,11においては、たとえば、動作時に接触点となる範囲は、たとえば、パワーローラ11,11外周の周方向に沿った略線状の範囲となる。
そして、パワーローラ11,11やスラスト玉軸受24に潤滑油を供給するものとして、トラニオン15,15の折れ曲がり壁部20,20のパワーローラ11,11側を向く内側面に潤滑油を吐出する潤滑孔を設けてパワーローラ11,11と入力側ディスク2、出力側ディスク3との接触部に潤滑油を供給するものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
また、トラニオン15,15の折れ曲がり壁部20,20からパワーローラ11の周面11a近傍に至るノズルを設け、当該ノズルからパワーローラ11と入力側ディスク2、出力側ディスクとの接触点の近傍として、パワーローラの回転方向前側もしくは後側に潤滑油を供給するものが知られている(たとえば、特許文献3参照)。
このため、トラニオン内部の油路は、いろいろな方向を向いたものとなり、煩雑なものとなる。ここで、パワーローラ側から大きなスラスト荷重を受けるトラニオンの強度を考慮すると、トラニオン内部の油路が短いことや少ないことが好ましいが、上述のような左右に分岐するとともに方向が変換する外周側油路があることで、油路を短くしたり、少なくしたりすることが困難である。
また、トラニオンの外部から形成された油路のトラニオンの外面に開口する部分は、その部分から潤滑油を吐出する必要がないのなら、埋栓で閉塞する必要がある。この場合に、埋栓が万が一抜けてしまうと、目的とする部位に潤滑油を供給できなくなってしまう。
したがって、前記特許文献2,3に示されるように、パワーローラの接触部位に対してパワーローラの周方向に沿ってずれた位置に潤滑油を噴出するような構成とすることで、噴出する潤滑油を全てパワーローラの外周に当てることが可能となる。
また、上述のような大きな荷重によりディスクやパワーローラが動作中に僅かに変形する。この場合に動作開始時のパワーローラのディスクへの接触点が動作中に僅かに後方に移動する可能性がある。
前記トラニオンは、支持板部と、当該支持板部の両端部に内側面を対向させるとともに、外側面に前記枢軸が設けられた一対の折れ曲がり壁部20,20とを備え、前記折れ曲がり壁部の前記内側面は前記枢軸の軸方向と直交する平面であり、
前記トラニオンの前記折れ曲がり壁部の前記内側面には、前記パワーローラ外周の前記入力側ディスクおよび出力側ディスクに潤滑油を介して接触する接触点を含むトラクション面に潤滑油を噴射する噴出口が設けられ、
前記噴出口を潤滑油の噴射方向に沿って前記パワーローラの前記トラクション面に向かって等倍で投影した場合に、当該トラクション面に投影された噴出口が全て当該トラクション面内に収まるとともに、前記噴出口のトラクション面における投影位置が前記接触点より前記スラスト軸受側とされ、
かつ、一端側が前記噴出口とされる直線的な噴出用油路が、前記枢軸の末端側から前記トラニオン内に潤滑油を搬送するトラニオン油路に直接接続されていることを特徴とする。
また、噴出口の投影位置となるパワーローラの接触点より前記スラスト軸受側の部分は、実際にその時点でパワーローラの接触点となっている部分のスラスト軸受側となる部分に限られるものではなく、パワーローラの周方向に沿う接触点の範囲のスラスト軸受け側となる帯状の部分が含まれる。
また、方向の異なる複数の油路を形成するために、トラニオンの外面に油路の端部開口が形成されるのを防止し、当該開口を塞ぐ埋栓を不要とすることができる。埋栓の脱落による潤滑油の漏出を確実に防止できる。
この例において、トロイダル型無段変速機は、従来と同様に枢軸14,14を中心として傾転するトラニオン15と、このトラニオン15にスラスト玉軸受24(スラスト軸受)を介して回転自在に支持された状態で、前記入力側ディスク2と前記出力側ディスク3との間に挟持されたパワーローラ11とを備えている。
この油路84,…の折れ曲がり壁部20の内側面側に設けられる噴出口85,85からパワーローラ11の外周面に向かって潤滑油が噴出されることになる。
噴出口85,85は、折れ曲がり壁部20の前記内側面の左右にそれぞれ設けられている。
前記噴出口85,85が一端側に設けられることになる前記油路84,84は、他端側が直接前記油路81に枢軸14の内部で接続されている。
特に、上述のように噴出口85が油路84の径に対して適度に絞り込まれた径となっていることにより、噴出口85から噴出される潤滑油の径を絞り込むことができ、確実に噴出口85から噴出された潤滑油の全量をパワーローラ11のトラクション面に当てた状態とすることが可能となる。
そして、右側の噴出口85から噴出される潤滑油は、右側の噴出用の油路84の方向に沿って噴出されることになり、枢軸方向に対して右側に傾斜するとともに前側に傾斜した状態で噴出される。また、右側の噴出口85の位置は、パワーローラ11外周の後部側に対応しており、噴出口85から斜め右側でかつ斜め前側に噴出される潤滑油は、パワーローラ11の入力側ディスク2および出力側ディスク3との接触点をパワーローラ11の周方向に沿って延ばした円(接触円89)よりもパワーローラ11の後側、すなわち、スラスト玉軸受24側に当るように右側の油路84の軸方向が設定されている。
また、油路81は、枢軸14の切欠部14aから前記支持板部16内を通る油路82に向かって孔あけ加工される。
そして、噴出口85,85を有する油路84,84は、折れ曲がり壁部20の内側面の噴出口85,85となる部分から油路81に向かって噴出口85,85からの潤滑油の設定された噴出方向に沿って孔あけ加工される。
従来は、たとえば、油路81から左右の噴出口85,85に向かう油路と、当該油路から噴出口85,85へ向けて噴出方向に沿う油路との2本の油路が形成されており、方向の異なる油路を含む4本の油路が必要であり、方向の変換点で一方の油路に埋栓が必要となる可能性が高かった。
そして、油路81から噴出口85,85に至る部分のトラニオン15内に形成するための油路の本数を減少させることできるので、トラニオン15の強度を高めることが可能となるとともに、形成される油路81,82,84,84の径を大きくして潤滑油に作用する管路抵抗を減少させることができる。
また、上述のようにパワーローラ11のトラクション面に噴出口85,85から噴出される潤滑油の全てを接触させることを可能とすること、パワーローラ11の上述の接触点より高温となる可能性がある接触点よりスラスト玉軸受24側に潤滑油を当てられること、動作中に各部材の変形等によりパワーローラ11の前記接触点がスラスト玉軸受24側に僅かに移動しても、潤滑油の接触位置が動作開始時のパワーローラ11の接触点より後なので、上述のように変形しても潤滑油の接触位置が前記接触点より前側となって冷却効率が低下することがないこととから、パワーローラ11を極めて効率的に冷却することが可能となる。これにより、潤滑油の供給量の低減が可能となり、さらなるポンプの小型化を図ることができる。
4 出力側ディスク
11 パワーローラ
11a 周面(トラクション面)
14 枢軸
15 トラニオン
16 支持板部
20 折れ曲がり壁部
24 スラスト玉軸受(スラスト軸受)
81 油路(トラニオン油路)
84 噴出用油路
85 噴出口
89 接触円(接触点の集合)
Claims (1)
- それぞれの内側面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これらの入力側ディスクおよび出力側ディスクの中心軸に対し捻れの位置にある枢軸を有し、当該枢軸を中心として傾転するトラニオンと、このトラニオンにスラスト軸受を介して回転自在に支持された状態で、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間に挟持されたパワーローラとを備えたトロイダル型無段変速機において、
前記トラニオンは、支持板部と、当該支持板部の両端部に内側面を対向させるとともに、外側面に前記枢軸が設けられた一対の折れ曲がり壁部20,20とを備え、前記折れ曲がり壁部の前記内側面は前記枢軸の軸方向と直交する平面であり、
前記トラニオンの前記折れ曲がり壁部の前記内側面には、前記パワーローラ外周の前記入力側ディスクおよび出力側ディスクに潤滑油を介して接触する接触点を含むトラクション面に潤滑油を噴射する噴出口が設けられ、
前記噴出口を潤滑油の噴射方向に沿って前記パワーローラの前記トラクション面に向かって等倍で投影した場合に、当該トラクション面に投影された噴出口が全て当該トラクション面内に収まるとともに、前記噴出口のトラクション面における投影位置が前記接触点より前記スラスト軸受側とされ、
かつ、一端側が前記噴出口とされる直線的な噴出用油路が、前記枢軸の末端側から前記トラニオン内に潤滑油を搬送するトラニオン油路に直接接続されていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
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JP2008189551A JP5039653B2 (ja) | 2008-07-23 | 2008-07-23 | トロイダル型無段変速機 |
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JP2008189551A JP5039653B2 (ja) | 2008-07-23 | 2008-07-23 | トロイダル型無段変速機 |
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Family Applications (1)
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JP2008189551A Active JP5039653B2 (ja) | 2008-07-23 | 2008-07-23 | トロイダル型無段変速機 |
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Family Cites Families (1)
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2008
- 2008-07-23 JP JP2008189551A patent/JP5039653B2/ja active Active
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