JP5039653B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車や各種産業機械の変速機などに利用可能なトロイダル型無段変速機に関する。
例えば自動車用変速機として用いるダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機は、図5および図6に示すように構成されている。図5に示すように、ケーシング50の内側には入力軸(中心軸)1が回転自在に支持されており、この入力軸1の外周には、2つの入力側ディスク2,2と2つの出力側ディスク3,3とが取り付けられている。また、入力軸1の中間部の外周には出力歯車4が回転自在に支持されている。この出力歯車4の中心部に設けられた円筒状のフランジ部4a,4aには、出力側ディスク3,3がスプライン結合によって連結されている。
入力軸1は、図中左側に位置する入力側ディスク2とカム板7との間に設けられたローディングカム式の押圧装置12を介して、駆動軸22により回転駆動されるようになっている。また、出力歯車4は、2つの部材の結合によって構成された仕切壁13を介してケーシング50内に支持されており、これにより、入力軸1の軸線Oを中心に回転できる一方で、軸線O方向の変位が阻止されている。
出力側ディスク3,3は、入力軸1との間に介在されたニードル軸受5,5によって、入力軸1の軸線Oを中心に回転自在に支持されている。また、図中左側の入力側ディスク2は、入力軸1にボールスプライン6を介して支持され、図中右側の入力側ディスク2は、入力軸1にスプライン結合されており、これら入力側ディスク2は入力軸1と共に回転するようになっている。また、入力側ディスク2,2の内側面(凹面)2a,2aと出力側ディスク3,3の内側面(凹面)3a,3aとの間には、パワーローラ11(図6参照)が回転自在に挟持されている。
図5中右側に位置する入力側ディスク2の内周面2cには、段差部2bが設けられ、この段差部2bに、入力軸1の外周面1aに設けられた段差部1bが突き当てられるとともに、入力側ディスク2の背面(図5の右面)がローディングナット9に突き当てられている。これによって、入力側ディスク2の入力軸1に対する軸線O方向の変位が実質的に阻止されている。また、カム板7と入力軸1の鍔部1bとの間には、皿ばね8が設けられており、この皿ばね8は、各ディスク2,2,3,3の凹面2a,2a,3a,3aとパワーローラ11,11の周面(トラクション面)11a,11aとの当接部に押圧力を付与する。
図6は、図5のA−A線に沿う断面図である。同図に示すように、ケーシング50の内側には、入力軸1に対し捻れの位置にある一対の枢軸(傾転軸)14,14を中心として揺動(傾転)する一対のトラニオン15,15が設けられている。なお、図6においては、入力軸1の図示は省略している。各トラニオン15,15は、支持板部16の長手方向(図6の上下方向)の両端部に、この支持板部16の内側面側に折れ曲がる状態で形成された一対の折れ曲がり壁部20,20を有している。そして、この折れ曲がり壁部20,20によって、各トラニオン15,15には、パワーローラ11を収容するための凹状のポケット部Pが形成される。また、各折れ曲がり壁部20,20の外側面には、各枢軸14,14が互いに同心的に設けられている。
支持板部16の中央部には円孔21が形成され、この円孔21には変位軸23の基端部(第1の軸部)23aが支持されている。そして、各枢軸14,14を中心として各トラニオン15,15を揺動させることにより、これら各トラニオン15,15の中央部に支持された変位軸23の傾斜角度を調節できるようになっている。また、各トラニオン15,15の内側面から突出する変位軸23の先端部(第2の軸部)23bの周囲には、ニードル軸受69を介して各パワーローラ11が回転自在に支持されており、各パワーローラ11,11は、各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の間に挟持されている。なお、各変位軸23,23の基端部23aと先端部23bとは、互いに偏心している。
また、各トラニオン15,15の枢軸14,14はそれぞれ、一対のヨーク23A,23Bに対して揺動自在および軸方向(図6の上下方向)に変位自在に支持されており、各ヨーク23A,23Bにより、トラニオン15,15はその水平方向の移動を規制されている。各ヨーク23A,23Bは鋼等の金属のプレス加工あるいは鍛造加工により矩形状に形成されている。各ヨーク23A,23Bの四隅には円形の支持孔18が4つ設けられており、これら支持孔18にはそれぞれ、トラニオン15の両端部に設けた枢軸14がラジアルニードル軸受30を介して揺動自在に支持されている。また、ヨーク23A,23Bの幅方向(図6の左右方向)の中央部には、円形の係止孔19が設けられており、この係止孔19の内周面は球状凹面として、球面ポスト64,68を内嵌している。すなわち、上側のヨーク23Aは、ケーシング50に固定部材52を介して支持されている球面ポスト64によって揺動自在に支持されており、下側のヨーク23Aは、球面ポスト68及びこれを支持する駆動シリンダ31の上側シリンダボディ61によって揺動自在に支持されている。
なお、各トラニオン15,15に設けられた各変位軸23,23は、入力軸1に対し、互いに180度反対側の位置に設けられている。また、これらの各変位軸23,23の先端部23bが基端部23aに対して偏心している方向は、両ディスク2,2,3,3の回転方向に対して同方向(図6で上下逆方向)となっている。また、偏心方向は、入力軸1の配設方向に対して略直交する方向となっている。したがって、各パワーローラ11,11は、入力軸1の長手方向に若干変位できるように支持される。その結果、押圧装置12が発生するスラスト荷重に基づく各構成部材の弾性変形等に起因して、各パワーローラ11,11が入力軸1の軸方向に変位する傾向となった場合でも、各構成部材に無理な力が加わらず、この変位が吸収される。
また、パワーローラ11の外側面(大端面)とトラニオン15の支持板部16の内側面との間には、パワーローラ11の外側面の側から順に、スラスト転がり軸受であるスラスト玉軸受24と、スラストニードル軸受25とが設けられている。このうち、スラスト玉軸受24は、各パワーローラ11に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ11の回転を許容するものである。このようなスラスト玉軸受24はそれぞれ、複数個ずつの玉(転動体)26,26と、これら各玉26,26を転動自在に保持する円環状の保持器27と、円環状の外輪28と、内輪としてパワーローラ11とから構成されている。また、各スラスト玉軸受24の内輪軌道は各パワーローラ11の外側面に、外輪軌道は各外輪28の内側面にそれぞれ形成されている。
また、スラストニードル軸受25は、トラニオン15の支持板部16の内側面と外輪28の外側面との間に挟持されている。このようなスラストニードル軸受25は、パワーローラ11から各外輪28に加わるスラスト荷重を支承しつつ、これらパワーローラ11および外輪28が各変位軸23の基端部23aを中心として揺動することを許容する。
さらに、各トラニオン15,15の一端部(図6の下端部)にはそれぞれ駆動ロッド(トラニオン軸)29,29が設けられており、各駆動ロッド29,29の中間部外周面に駆動ピストン(油圧ピストン)33,33が固設されている。そして、これら各駆動ピストン33,33はそれぞれ、上側シリンダボディ61と下側シリンダボディ62とによって構成された駆動シリンダ31内に油密に嵌装されている。これら各駆動ピストン33,33と駆動シリンダ31とで、各トラニオン15,15を、これらトラニオン15,15の枢軸14,14の軸方向に変位させる駆動装置32を構成している。
このように構成されたトロイダル型無段変速機の場合、入力軸1の回転は、押圧装置12を介して、各入力側ディスク2,2に伝えられる。そして、これら入力側ディスク2,2の回転が、一対のパワーローラ11,11を介して各出力側ディスク3,3に伝えられ、更にこれら各出力側ディスク3,3の回転が、出力歯車4より取り出される。
入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比を変える場合には、一対の駆動ピストン33,33を互いに逆方向に変位させる。これら各駆動ピストン33,33の変位に伴って、一対のトラニオン15,15が互いに逆方向に変位する。例えば、図6の左側のパワーローラ11が同図の下側に、同図の右側のパワーローラ11が同図の上側にそれぞれ変位する。その結果、これら各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の内側面2a,2a,3a,3aとの当接部に作用する接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って、各トラニオン15,15が、ヨーク23A,23Bに枢支された枢軸14,14を中心として、互いに逆方向に揺動する。
その結果、各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各内側面2a,3aとの当接位置が変化し、入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比が変化する。また、これら入力軸1と出力歯車4との間で伝達するトルクが変動し、各構成部材の弾性変形量が変化すると、各パワーローラ11,11及びこれら各パワーローラ11,11に付属の外輪28,28が、各変位軸23,23の基端部23a、23aを中心として僅かに回動する。これら各外輪28,28の外側面と各トラニオン15,15を構成する支持板部16の内側面との間には、それぞれスラストニードル軸受25,25が存在するため、前記回動は円滑に行われる。したがって、前述のように各変位軸23,23の傾斜角度を変化させるための力が小さくて済む。
このようなトロイダル型無段変速機において、パワーローラ11と入出力側ディスク2,3との動力伝達は、これらの部材表面の損傷を防止するべく、油膜を介したトラクション力により非接触で行われる。そのため、パワーローラ11と入出力側ディスク2,3との間に形成されるトラクション面には、トルクを非接触で伝達するための油膜を形成できる十分な量の潤滑油(トラクション油)を供給する必要がある。なお、ここでは、基本的に入力側および出力側ディスク2,3にパワーローラ11,11が挟まれた状態で、これらディスク2,3の内側面2a、3aとパワーローラ11,11の外周面(周面11a)とにおいて、動作時に互いに極めて近接して対向する範囲をトラクション面と称する。
また、トラクション油を介してディスク2,3とパワーローラ11,11とで最も近接する点を接触点と称する。そして、パワーローラ11,11においては、たとえば、動作時に接触点となる範囲は、たとえば、パワーローラ11,11外周の周方向に沿った略線状の範囲となる。
また、潤滑油は、トラクションや潤滑の為だけではなく、発熱するパワーローラ11,11やスラスト玉軸受24(スラスト軸受)等の冷却にも用いられており、たとえば、パワーローラ11,11に十分な量の潤滑油を十分に接触させて冷却する必要がある。
そして、パワーローラ11,11やスラスト玉軸受24に潤滑油を供給するものとして、トラニオン15,15の折れ曲がり壁部20,20のパワーローラ11,11側を向く内側面に潤滑油を吐出する潤滑孔を設けてパワーローラ11,11と入力側ディスク2、出力側ディスク3との接触部に潤滑油を供給するものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
また、トラニオン15,15の折れ曲がり壁部20,20のパワーローラ11,11側を向く内側面に潤滑油を吐出する潤滑孔を設けてパワーローラ11,11と入力側ディスク2、出力側ディスクとの接触部の近傍として、パワーローラ11,11と入力側ディスク2、出力側ディスクと接触点に対してパワーローラ11,11の周方向にずれた位置に潤滑油を吐出するものが知られている(たとえば、特許文献2参照)。
また、トラニオン15,15の折れ曲がり壁部20,20からパワーローラ11の周面11a近傍に至るノズルを設け、当該ノズルからパワーローラ11と入力側ディスク2、出力側ディスクとの接触点の近傍として、パワーローラの回転方向前側もしくは後側に潤滑油を供給するものが知られている(たとえば、特許文献3参照)。
なお、これら特許文献において、基本的に、トラニオン15には、パワーローラ11をトラニオン15に回転自在に支持するためのスラスト玉軸受24等の軸受の内部側(パワーローラ11およびスラスト玉軸受24の内周側)に潤滑油を供給する内周側油路と、当該内周側油路にトラニオン内で連結されて、上述のようにトラクション面(パワーローラの外周面)側に潤滑油を供給する外周側油路とが設けられている。
特開昭62−283256号公報 特開2007−154952号公報 特開2004−232677号公報
ところで、パワーローラの入力側および出力側ディスクにトラクション油(潤滑油)を介して最も近接している接触部位(接触点)もしくはその近傍にトラクション油を噴出させようとすると、パワーローラの入力側ディスクとの接触点側と、パワーローラの出力側ディスクとの接触点側との二箇所に向けて潤滑油を噴出させる必要がある。したがって、トラニオンの折れ曲がり壁部の内側面に噴出口を設ける場合に、噴出口が二箇所必要となる。
また、トラニオン内部には、枢軸の端部側から潤滑油が供給されることになり、トラニオン内部の左右の中央部を通る上述の内周側油路(トラニオン油路)に枢軸の端部側から潤滑油が供給され、当該内周側油路から分岐する外周側油路に潤滑油が供給される。この際に、外周側油路は、折れ曲がり壁部の左右2箇所の噴出口に潤滑油を設けるように左右に分岐した状態となる。また、外周側油路の噴出口の近傍においては、潤滑油の流れ方向は噴出口からの潤滑油の噴出方向に沿っている必要がある。したがって、外周側油路は、左右に分岐するとともに、その末端部分で潤滑油の噴出方向に沿うように左右への分岐方向に対して曲がった状態となっている必要がある。
また、油路を形成する際には、たとえば、トラニオンの外側から直線的に油路となる孔をあけることになるが、この場合に、方向が異なる場合にそれぞれ孔を設ける必要がある。
このため、トラニオン内部の油路は、いろいろな方向を向いたものとなり、煩雑なものとなる。ここで、パワーローラ側から大きなスラスト荷重を受けるトラニオンの強度を考慮すると、トラニオン内部の油路が短いことや少ないことが好ましいが、上述のような左右に分岐するとともに方向が変換する外周側油路があることで、油路を短くしたり、少なくしたりすることが困難である。
このような油路によるトラニオンの強度の低下を抑制するためには、油路の断面積を狭くすることが好ましいが、この場合に潤滑油の管路抵抗が大きくなり、供給される潤滑油にかける油圧を大きくする必要があり、大きなポンプが必要となる。そのため、コスト、消費エネルギ、スペース効率の点から問題となる。
また、トラニオンの外部から形成された油路のトラニオンの外面に開口する部分は、その部分から潤滑油を吐出する必要がないのなら、埋栓で閉塞する必要がある。この場合に、埋栓が万が一抜けてしまうと、目的とする部位に潤滑油を供給できなくなってしまう。
また、パワーローラの潤滑油による冷却効果を考慮した場合に、トラニオンの折れ曲がり壁部からパワーローラのトラクション面に噴出される潤滑油は、その全てがトラニオンの外周に当ることが好ましい。しかし、パワーローラのディスクとの接触部位に直接的に潤滑油を当てる構成だと、パワーローラの接触部位となる部分は、ディスクに覆われていることになり、潤滑油はパワーローラとディスクとの両方に当ることになってしまい、噴出される潤滑油の全てをパワーローラに当てることができない。
また、元々、パワーローラのディスクとの接触部位は、パワーローラの左右の側部となり、パワーローラの上または下側の側部に対向するトラニオンの折れ曲がり壁部の内側面側から直接的に潤滑油を当てることが困難な位置となり、噴出した潤滑油の全てをパワーローラの外周面に当てることができない。
したがって、前記特許文献2,3に示されるように、パワーローラの接触部位に対してパワーローラの周方向に沿ってずれた位置に潤滑油を噴出するような構成とすることで、噴出する潤滑油を全てパワーローラの外周に当てることが可能となる。
しかし、パワーローラは、ディスクによりスラスト方向に大きな荷重を受けており、パワーローラの接触部位で発熱するとともにスラスト玉軸受側、すなわち、パワーローラの後端側の比較的外周よりの部分で発熱する。したがって、パワーローラは前後の二箇所で発熱しており、パワーローラの最も高温となる部分が必ずしもディスクと接触する周方向に沿った部分となるとは限らず、それよりも後側(スラスト玉軸受側)で高温となる可能性がある。
また、上述のような大きな荷重によりディスクやパワーローラが動作中に僅かに変形する。この場合に動作開始時のパワーローラのディスクへの接触点が動作中に僅かに後方に移動する可能性がある。
したがって、パワーローラの接触部位に対してパワーローラの周方向に沿ってずれた位置に潤滑油を噴出させることが必ずしもパワーローラを最も効率的に冷却できる構造とはならず、パワーローラを必要十分なだけ冷却する際に必要とされる潤滑油量より多くの潤滑油を必要とする可能性がある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、パワーローラを潤滑油で効率的に冷却できるトロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載のトロイダル型無段変速機は、それぞれの内側面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これらの入力側ディスクおよび出力側ディスクの中心軸に対し捻れの位置にある枢軸を有し、当該枢軸を中心として傾転するトラニオンと、このトラニオンにスラスト軸受を介して回転自在に支持された状態で、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間に挟持されたパワーローラとを備えたトロイダル型無段変速機において、
前記トラニオンは、支持板部と、当該支持板部の両端部に内側面を対向させるとともに、外側面に前記枢軸が設けられた一対の折れ曲がり壁部20,20とを備え、前記折れ曲がり壁部の前記内側面は前記枢軸の軸方向と直交する平面であり、
前記トラニオンの前記折れ曲がり壁部の前記内側面には、前記パワーローラ外周の前記入力側ディスクおよび出力側ディスクに潤滑油を介して接触する接触点を含むトラクション面に潤滑油を噴射する噴出口が設けられ、
前記噴出口を潤滑油の噴射方向に沿って前記パワーローラの前記トラクション面に向かって等倍で投影した場合に、当該トラクション面に投影された噴出口が全て当該トラクション面内に収まるとともに、前記噴出口のトラクション面における投影位置が前記接触点より前記スラスト軸受側とされ、
かつ、一端側が前記噴出口とされる直線的な噴出用油路が、前記枢軸の末端側から前記トラニオン内に潤滑油を搬送するトラニオン油路に直接接続されていることを特徴とする。
ここで、パワーローラにおけるトラクション面は、パワーローラの入力側ディスクおよび出力側ディスクとの接触点の周方向に沿った部分とのその部分の近傍のパワーローラ外周の周方向に沿った帯状の部分であり、入力側ディスクまたは出力側ディスクと対向した場合に入力側ディスクまたは出力側ディスクと極めて近接する部分である。
また、噴出口の投影位置となるパワーローラの接触点より前記スラスト軸受側の部分は、実際にその時点でパワーローラの接触点となっている部分のスラスト軸受側となる部分に限られるものではなく、パワーローラの周方向に沿う接触点の範囲のスラスト軸受け側となる帯状の部分が含まれる。
本発明によれば、噴出口を潤滑油の噴射方向に沿って前記トラクション面に向かって等倍で投影した場合に、当該トラクション面に投影された噴出口が全て当該トラクション面内に収まるとともに、前記噴出口のトラクション面における投影位置が前記接触点より前記スラスト軸受側とされるので、全ての潤滑油がパワーローラのトラクション面となる部分に当たることになるとともに、上述のように接触点となる部分よりも高温となる可能性がある接触点よりスラスト軸受側に、潤滑油が当たることになり、効率的にパワーローラを冷却することができる。また、スラスト荷重により動作中にパワーローラのトラクション面の接触点が後側に僅かに移動しても、潤滑油が当たる位置をはじめから接触点より後側となるスラスト軸受側としているので、たとえば、接触点より前側に潤滑油が当たることで、冷却効率が悪化するようなことがない。
また、一端側が前記噴出口とされる直線的な噴出用油路が、前記枢軸の末端側から前記トラニオン内に潤滑油を搬送するトラニオン油路に直接接続されているので、トラニオン油路から噴出口までの間に、トラニオン油路から噴出口に向かう油路と、当該油路と噴出口との間を当該噴出口からの潤滑油の噴出方向に沿ってつなぐ油路との二つの油路とを必要とせず、一つの油路でトラニオン油路と噴出口とをつなぐことになり、油路の数と方向を減らすことができる。
これにより、トラニオンの強度を考慮しても、従来より油路の断面積を大きくして潤滑油の管路抵抗を低減することで、潤滑油を供給するポンプの小型化を図ることができる。
また、方向の異なる複数の油路を形成するために、トラニオンの外面に油路の端部開口が形成されるのを防止し、当該開口を塞ぐ埋栓を不要とすることができる。埋栓の脱落による潤滑油の漏出を確実に防止できる。
また、油路を簡略化できることによる製造コストの低減を図ることができる。なお、噴出用油路の方向と、噴出口からの潤滑油の噴出方向は一致することになるので、噴出用油路の方向は、噴出口の位置と、パワーローラの潤滑油が当てられる位置とから定まることになる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明はトロイダル型無段変速機におけるトラクション油の給油の形態に特徴があり、その他の構成は従来技術と同様であるため、共通部部分についてはその説明を簡略化もしくは省略する。また、共通部分については、本願発明と直接かかわる部分には、同一符号を付すが、その他の共通部分については、図の煩雑化を防止するため符合は省略する。
図1から図4はこの例のトロイダル型無段変速機のトラニオンの折れ曲がり壁部を含む要部を示す図である。
この例において、トロイダル型無段変速機は、従来と同様に枢軸14,14を中心として傾転するトラニオン15と、このトラニオン15にスラスト玉軸受24(スラスト軸受)を介して回転自在に支持された状態で、前記入力側ディスク2と前記出力側ディスク3との間に挟持されたパワーローラ11とを備えている。
また、トラニオン15は、パワーローラ11の背面側で、当該パワーローラ11の回転軸方向と直交するように配置され、スラスト玉軸受24を介して当該パワーローラ11を支持する支持板部16と、当該支持板部16の前記枢軸14,14の軸方向の両端部にそれぞれ前記パワーローラ11側に折れ曲がって設けられ、前記パワーローラ11を間に挟んだ状態で互いに内側面を対向させるとともに、外側面に前記枢軸14,14が設けられた一対の折れ曲がり壁部20,20が備えている。
そして、図4に示すように、トラニオン15の一方の枢軸14、すなわち、駆動ロッド29が接続されている枢軸14には、切欠部14aが設けられ、この切欠部14aに駆動ロッド29に設けられた油路から潤滑油が供給されるようになっている。そして、この切欠部14aがトラニオン15に設けられた油路81(トラニオン油路)に接続される。当該油路81は、トラニオン15の駆動ロッド29側の枢軸14から枢軸14と一体に形成された折れ曲がり壁部20を斜めに通過して支持板部16に至るように形成されている。
そして、油路81は、支持板部16内に枢軸方向に平行に形成された油路82に接続される。油路82は、変位軸23の基端部23aを支持板部16に回動自在に支持させるためのラジアルニードル軸受が設けられる軸受穴16aに連通している。そして、この軸受穴16aを介して油路82が他の図示しない油路に接続される。そして、当該油路に供給される潤滑油は、さらに、支持板部16の前側に供給され、前記スラスト玉軸受24の外輪28を左右に揺動自在に支持するためのスラストニードル軸受25が設けられる支持板部16とスラスト玉軸受24との間の空間や、スラスト玉軸受24や、変位軸の先端部23bの周囲に設けられてパワーローラ11を回転自在とするラジアルニードル軸受等に潤滑油が供給される。なお、油路82の先側の潤滑油の経路は、パワーローラ11を回転自在に支持する各種軸受に潤滑油を供給する構造となっていればよい。
そして、前記枢軸14から折れ曲がり壁部20を介して支持板部16に至る油路81には、当該折れ曲がり壁部20の内側面に開口する複数の油路84,84(噴出用油路)が接続されている。
この油路84,…の折れ曲がり壁部20の内側面側に設けられる噴出口85,85からパワーローラ11の外周面に向かって潤滑油が噴出されることになる。
すなわち、一方の折れ曲がり壁部20の内側面には、枢軸14側から供給される潤滑油をパワーローラ11に向かって噴出する噴出口85,85が設けられている。
噴出口85,85は、折れ曲がり壁部20の前記内側面の左右にそれぞれ設けられている。
前記噴出口85,85が一端側に設けられることになる前記油路84,84は、他端側が直接前記油路81に枢軸14の内部で接続されている。
また、前記左右の油路84,84は、その噴出口85となる一端部がそれより他端部側となる部分より拡径された状態となっており、一端部となる部分で油路84,84の径が変化することにより段差面86,86が形成されている。この段差面86.86より端側の拡径された部分には、潤滑油の噴出口85を構成する孔の空いた埋栓87,87(図2に図示)が嵌入(圧入)されて固定されている。この埋栓87,87の孔(オリファイス)径が油路84,84の径よりも細くされている。そして、この埋栓87,87に形成されて噴出口85,85となる孔の径を調整することで、上述の油路81から油路82を介してスラスト玉軸受24等に流れる潤滑油の油量と、左右の噴出口85,85からパワーローラ11の周面11a(トラクション面)に噴出される潤滑油の油量を調整するようになっている。
また、この噴出口85,85を有する埋栓87,87は、有蓋円筒状に形成され、蓋部分(先端側部分)に噴出口85,85が形成されるが、この噴出口85,85が形成される部分は、概略半球状に形成されている。ここで、埋栓87,87には、油路84,84に油圧がかかった状態の潤滑油が供給されると、油路84,84の径より噴出口85,85の径の方が小さくなっていることにより、埋栓87,87に油圧が作用することになる。ここで、埋栓87,87の蓋部分が円板状となっていると、蓋部分に対して油圧が埋栓87,87を抜く方向にかかってしまうことになる。しかし、埋栓87,87の蓋部分が概略半球状だと、埋栓87,87の内圧としての油圧が半球状の蓋部分の半径方向に分散することになり、埋栓87,87の抜ける方向に係る油圧を低減することができる。
そして、油路84,84は、噴出口85,85から噴出される潤滑油の噴出方向に沿った状態で直線状に形成されている。そして、2本の油路84,84は、トラニオン15の左右の中央部に形成された油路81の中心線を含む面を中心として左右対称となるように形成されている。また、一方の油路84の軸方向は、油路81から左側に傾斜するとともに、前側に傾斜した状態となっている。そして、一方の油路84は、枢軸14の中心軸近傍の位置から折れ曲がり壁部20の内側面の枢軸14の外周縁部に対応する部分で、前記内側面の左右の中心線より左側に至り、当該部分に左側の噴出口85が形成されている。
そして、左側の噴出口85から噴出される潤滑油は、左側の噴出用の油路84の方向に沿って噴出されることになり、枢軸方向に対して左側に傾斜するとともに前側に傾斜した状態で噴出される。また、左側の噴出口85の位置は、パワーローラ11外周の後部側に対応しており、噴出口85から斜め左側でかつ斜め前側に噴出される潤滑油は、パワーローラ11の入力側ディスク2および出力側ディスク3との接触点をパワーローラ11の周方向に沿って延ばした円(接触円89:図1に図示)よりもパワーローラ11の後側、すなわち、スラスト玉軸受24側に当るように左側の油路84の軸方向が設定されている。
また、左側の噴出口85から噴出される潤滑油は、パワーローラ11と入力側ディスク2(もしくは出力側ディスク3)との接触点よりも周方向に沿って噴出口85が設けられた折れ曲がり壁部20の内側面に近い側に当ることになる。また、左側の噴出口85から噴出された潤滑油が広く拡散することなくパワーローラ11に当るものとすると、その全てがパワーローラ11の周面11aのトラクション面に接触することになる。
特に、上述のように噴出口85が油路84の径に対して適度に絞り込まれた径となっていることにより、噴出口85から噴出される潤滑油の径を絞り込むことができ、確実に噴出口85から噴出された潤滑油の全量をパワーローラ11のトラクション面に当てた状態とすることが可能となる。
すなわち、噴出口85を潤滑油の噴射方向に沿って前記パワーローラ11の前記トラクション面に向かって等倍で投影した場合に、当該トラクション面に投影された噴出口85が全て当該トラクション面内に収まるとともに、前記噴出口85のトラクション面における投影位置が前記接触点より前記スラスト軸受(スラスト玉軸受24)側とされる。
同様に、他方の油路84は、枢軸14の中心軸近傍の位置から折れ曲がり壁部20の内側面の枢軸14の外周縁部に対応する部分で、前記内側面の左右の中心線より右側に至り、当該部分に右側の噴出口85が形成されている。
そして、右側の噴出口85から噴出される潤滑油は、右側の噴出用の油路84の方向に沿って噴出されることになり、枢軸方向に対して右側に傾斜するとともに前側に傾斜した状態で噴出される。また、右側の噴出口85の位置は、パワーローラ11外周の後部側に対応しており、噴出口85から斜め右側でかつ斜め前側に噴出される潤滑油は、パワーローラ11の入力側ディスク2および出力側ディスク3との接触点をパワーローラ11の周方向に沿って延ばした円(接触円89)よりもパワーローラ11の後側、すなわち、スラスト玉軸受24側に当るように右側の油路84の軸方向が設定されている。
また、右側の噴出口85から噴出される潤滑油は、パワーローラ11と出力側ディスク3(もしくは入力側ディスク2)との接触点よりも周方向に沿って噴出口85が設けられた折れ曲がり壁部20の内側面に近い側に当ることになる。また、右側の噴出口85から噴出された潤滑油が広く拡散することなくパワーローラ11に当るものとすると、その全てがパワーローラ11の周面11aのトラクション面に接触することになる。
すなわち、噴出口85を潤滑油の噴射方向に沿って前記パワーローラ11の前記トラクション面に向かって等倍で投影した場合に、当該トラクション面に投影された噴出口85が全て当該トラクション面内に収まるとともに、前記噴出口85のトラクション面における投影位置が前記接触点より前記スラスト軸受(スラスト玉軸受24)側とされる。
また、前記油路82は、トラニオン15の支持板部16の下端面側(一方の折れ曲がり壁部20の外側面の支持板部16側の端部)から枢軸方向に沿って孔あけ加工される。
また、油路81は、枢軸14の切欠部14aから前記支持板部16内を通る油路82に向かって孔あけ加工される。
そして、噴出口85,85を有する油路84,84は、折れ曲がり壁部20の内側面の噴出口85,85となる部分から油路81に向かって噴出口85,85からの潤滑油の設定された噴出方向に沿って孔あけ加工される。
したがって、油路82の支持板部16の下端面側の孔あけ加工時の開口は埋栓により塞ぐ必要があるが、油路84,84の部分は、一端が噴出口85,85となり、他端が油路81に直接接続されるので、上述の噴出口895,85用の埋栓を別として、閉塞するための埋栓を必要としない。
従来は、たとえば、油路81から左右の噴出口85,85に向かう油路と、当該油路から噴出口85,85へ向けて噴出方向に沿う油路との2本の油路が形成されており、方向の異なる油路を含む4本の油路が必要であり、方向の変換点で一方の油路に埋栓が必要となる可能性が高かった。
しかし、本発明では、少なくとも油路81から噴出口85,85に至る部分は、左右、それぞれ一つの方向に沿った一本ずつの油路84,84から構成されるので、油路の数が従来に比較して減るとともに、この部分だけを見た場合に油路84,84の開口を完全に閉塞するための埋栓を必要としない構造となっている。
そして、油路81から噴出口85,85に至る部分のトラニオン15内に形成するための油路の本数を減少させることできるので、トラニオン15の強度を高めることが可能となるとともに、形成される油路81,82,84,84の径を大きくして潤滑油に作用する管路抵抗を減少させることができる。
埋栓を用いなくてもよい構造、ここでは、埋栓の数を減少することができる構成とすることで、埋栓が外れるような事態を防止することができる。なお、噴出口85,85を有する埋栓87,87が万が一外れるようなことがあっても、埋栓87,87の部分は、もともと潤滑油を噴出させるための開口となる部分で、埋栓87,87が外れても、埋栓87,87が外れた開口からパワーローラ11のトラクション面に向かって潤滑油が噴出することになり、パワーローラ11のトラクション面への潤滑油の供給が途切れてしまうことがない。したがって、パワーローラ11の外周面側とスラスト玉軸受側との潤滑油の供給バランスが崩れたり、パワーローラ11の外周面に当る潤滑油の勢いが減少したりしても、直ぐにトロイダル型無段変速機での変速が困難な事態となってしまうようなことがない。
また、上述のように管路抵抗を低減できる場合には、潤滑油を供給するポンプの小型化が可能となり、省エネ、コストダウン、スペース効率の向上等を図ることができる。
また、上述のようにパワーローラ11のトラクション面に噴出口85,85から噴出される潤滑油の全てを接触させることを可能とすること、パワーローラ11の上述の接触点より高温となる可能性がある接触点よりスラスト玉軸受24側に潤滑油を当てられること、動作中に各部材の変形等によりパワーローラ11の前記接触点がスラスト玉軸受24側に僅かに移動しても、潤滑油の接触位置が動作開始時のパワーローラ11の接触点より後なので、上述のように変形しても潤滑油の接触位置が前記接触点より前側となって冷却効率が低下することがないこととから、パワーローラ11を極めて効率的に冷却することが可能となる。これにより、潤滑油の供給量の低減が可能となり、さらなるポンプの小型化を図ることができる。
本発明は、シングルキャビティ型やダブルキャビティ型などの様々なハーフトロイダル型無段変速機に適用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るトロイダル型無段変速機のパワーローラを備えたトラニオンを示す要部斜視図である。 前記トラニオンを示す要部斜視図である。 前記トラニオンの要部縦断面図である。 前記トラニオンの要部横断面図である。 従来から知られているトロイダル型無段変速機の具体的構造の一例を示す断面図である。 図5のA−A線に沿う断面図である。
符号の説明
2 入力側ディスク
4 出力側ディスク
11 パワーローラ
11a 周面(トラクション面)
14 枢軸
15 トラニオン
16 支持板部
20 折れ曲がり壁部
24 スラスト玉軸受(スラスト軸受)
81 油路(トラニオン油路)
84 噴出用油路
85 噴出口
89 接触円(接触点の集合)

Claims (1)

  1. それぞれの内側面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これらの入力側ディスクおよび出力側ディスクの中心軸に対し捻れの位置にある枢軸を有し、当該枢軸を中心として傾転するトラニオンと、このトラニオンにスラスト軸受を介して回転自在に支持された状態で、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間に挟持されたパワーローラとを備えたトロイダル型無段変速機において、
    前記トラニオンは、支持板部と、当該支持板部の両端部に内側面を対向させるとともに、外側面に前記枢軸が設けられた一対の折れ曲がり壁部20,20とを備え、前記折れ曲がり壁部の前記内側面は前記枢軸の軸方向と直交する平面であり、
    前記トラニオンの前記折れ曲がり壁部の前記内側面には、前記パワーローラ外周の前記入力側ディスクおよび出力側ディスクに潤滑油を介して接触する接触点を含むトラクション面に潤滑油を噴射する噴出口が設けられ、
    前記噴出口を潤滑油の噴射方向に沿って前記パワーローラの前記トラクション面に向かって等倍で投影した場合に、当該トラクション面に投影された噴出口が全て当該トラクション面内に収まるとともに、前記噴出口のトラクション面における投影位置が前記接触点より前記スラスト軸受側とされ、
    かつ、一端側が前記噴出口とされる直線的な噴出用油路が、前記枢軸の末端側から前記トラニオン内に潤滑油を搬送するトラニオン油路に直接接続されていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
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