JP5413695B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
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Description
前記入力軸側に面して前記パワーローラの表面と対向位置されるとともに、前記トラニオンに装着され、前記ディスクとの間で油膜を介した動力伝達を成すパワーローラのトラクション面へと潤滑油を案内するように延在する潤滑油ガイドカバーと、
前記トラニオンから前記潤滑油ガイドカバーに至る潤滑油供給路を有し、前記潤滑油ガイドカバーから直接前記パワーローラのトラクション面に潤滑油を吹き付けて潤滑油を供給する潤滑油供給手段と、を備え、
前記トラニオンは、その本体部である支持板部の長手方向の両端部にこの支持板部の内側面側に折れ曲がる状態で形成された一対の折れ曲がり壁部を有することにより前記パワーローラを収容する収容空間を内側に形成し、前記各折れ曲がり壁部の外側面に前記枢軸が互いに同心的に設けられ、前記一対の折れ曲がり壁部の先端縁同士が前記潤滑油ガイドカバーにより連結され、
前記潤滑油供手段は、一方の前記枢軸から一方の前記折れ曲がり壁部を通る前記潤滑油供給路と、前記潤滑油ガイドカバー内にその全幅に渡って切れ目なく設けられ、かつ前記潤滑油供給路に接続する第1潤滑油供給路と、この第1潤滑油供給路の両端部にそれぞれ接続された第2潤滑油供給路とを有し、当該第2潤滑油供給路の開口から前記パワーローラのトラクション面に潤滑油を吹き付けることを特徴とする。
また、トラクション面への潤滑油の供給が潤滑油ガイドカバーによって成されるため、パワーローラのトラクション面に潤滑油を供給するための油路をトラニオンに設けないで済み(言い換えると、パワーローラのベアリング部への潤滑油路をトラニオンに設けるだけで済み)、トラニオンにおける油路の構造が簡素化される。つまり、パワーローラの回転による潤滑油の飛散を防止しつつ、パワーローラのトラクション面およびベアリング部への潤滑油供給路の構造を簡素化できる、冷却性能が高い低コストなトロイダル型無段変速機を提供できる。
なお、図1〜図12は、本発明以外の発明に係るハーフトロイダル型の無段変速機の複数の例を示すものであり、まず、これらの例について説明する。
したがって、第2例においても、第1例と同様の作用効果を得ることができる。
そして、潤滑油ガイドカバー300Dには、図2に示す第1例の潤滑油ガイドカバー300と同様に入力側ディスク2または出力側ディスク3と対向する部分に切欠部が設けられている。すなわち、図12に示すように、潤滑油ガイドカバー300Dの円形平面部300aの外周部分からパワーローラ11のトラクション面に沿って延出する周面対向部300b同士の間に切欠部321が形成されている。
なお、周面対向部300bの先端部には、二つの周面対向部300bどうしの間(周方向に沿った間)に設けられた前記切欠部321より小さい切欠部が設けられるが、これは、潤滑油ガイドカバー300Dが、トラニオン15の折れ曲がり壁部20に接触するのを防止するためのものであり、パワーローラ11のこの小さな切欠部で露出する部分は、折れ曲がり壁部20と近接することで、潤滑油の飛散が抑制される。
また、凹部310の断面形状は、幅方向の中央部がほぼ平板状で。幅方向の左右側縁部は、端に行くほど浅くなる(薄くなる)形状となっている。
そして、パワーローラ11の支軸に潤滑油ガイドカバー300Dを固定した状態で潤滑油ガイドカバー300Dの凸部320がパワーローラ11の小端面の凹部310に入り込んで嵌り込んだ状態となる。しかし、凹部310の内面と、凸部320の外面とは接触することがなく、凹部310の内面と凸部320との間には、僅かに隙間が有る状態となっている。
すなわち、間に隙間を有する凹部310と凹部310と凸部320との嵌り合った部分が所謂ラビリンスシールとして機能し、凹部310および凸部320の部分より外側への潤滑油の移動を阻害することになる。なお、凹部31と凸部320との間には、径方向に連続する隙間があり、潤滑油の径方向に沿った移動を完全に止めるものではないが、移動は抑制される。
したがって、パワーローラ11の周面11aの周面対向部300bに覆われた部分に供給される潤滑油量より、切欠部321で開放された状態の周面11aに供給される潤滑油量が少なくなる。
この例では、油溝510は、その両端がそれぞれ周面対向部300bに向かう方向で、油溝510は、左右の切欠部321の間で、さらに左右の凸部320の間を通るように配置されている。
また、概略円筒の係止片300dの切欠部321は、油溝510と交差する部分にだけ形成され、かつ、切欠部は、周面対向部300bの方向に臨むように形成され、凸部320および切欠部321に臨む方向には形成されていない。これによっても、切欠部321側に潤滑油が流れるのを抑制することができる。
以上のことから、潤滑油ガイドカバー300Dの切欠部321からの潤滑油の飛散を抑制し、効率良くパワーローラ11を冷却可能となる。
なお、このような凹部310と凸部320とは、上述の第1例のパワーローラ11および潤滑油ガイドカバー300だけではなく、第2例から第5例のパワーローラ11および潤滑油ガイドカバー300A、300Bにも適用可能であり、この例と同様の作用効果を得ることができる。
また、凹部310および凸部320を、半径方向に一段ずつ設ける構成としたが、径方向に複数段ずつ設ける構成としてもよい。この際、複数の凹部310は、パワーローラ11の回転中心を中心として同軸上に複数円環状に形成され、複数の凸部320は、各凹部310内に挿入された状態で各凹部310内を周方向に相対的に移動可能に円弧状に形成されることになる。
P2の経路は、枢軸14に設けられた潤滑油供給路29aの当該枢軸14の基端側の端部から、トラニオン15の折れ曲がり壁部20に、当該折れ曲がり壁部20の先端側に向かって形成された潤滑油供給路400に至る。そして、当該潤滑油供給路400の折れ曲がり壁部20の先端側端部近傍から潤滑油ガイドカバー300Aの対向面部300aaに略全幅に渡って設けられた潤滑油供給路407に至るようになっている。
すなわち、この例の潤滑油供給手段は、前記トラニオン15から前記潤滑油ガイドカバー300Aに至る潤滑油供給路29a、400,407,408を有し、前記潤滑油ガイドカバー300Aから直接パワーローラ11のトラクション面(周面11a)に潤滑油を吹き付けて潤滑油を供給するようになっている。
なお、潤滑油供給路408の潤滑油ガイドカバー300Aの周面対向部300bの開口位置は、周面対向部300bの周方向の中央部である必要はなく、周方向の一方の側縁側に配置されるようにしてもよい。この際に、周面対向部300bの周方向の両側縁のうちの一方の側縁が他方の側縁に対してパワーローラ11の回転方向の逆側となる。この場合に、パワーローラ11の周面11aの切欠部231で露出して入力側ディスク2もしくは出力側ディスク3とトラクション接触した部分が回転して周面対向部300bと重なる位置となった際に潤滑油が吹き付けられることになり、より効率的にパワーローラ11を冷却可能となる。
2 入力側ディスク
3 出力側ディスク
11 パワーローラ
14 枢軸
15 トラニオン
16 支持板部
20 折れ曲がり壁部
23 変位軸(支軸)
24 スラスト軸受
28 外輪
300,300A,300B,300C,300D 潤滑油ガイドカバー
302 第1の油路
304 潤滑油供給パイプ
310 凹部
320 凸部
321 切欠部
390,392 軸受潤滑油路
400,407,408 潤滑油供給路
500 油溝
Claims (1)
- 回転力を受ける入力軸に結合され且つ入力軸と一体で回転する入力側ディスクと、入力側ディスクとの間に設けられたパワーローラを介して入力側ディスクの回転力を所定の変速比で受ける出力側ディスクと、前記ディスクの中心軸に対し捻れの位置にある枢軸を中心として揺動し且つ前記パワーローラを支持するトラニオンとを備え、前記パワーローラと前記ディスクとの間の動力伝達が油膜を介して行なわれるトロイダル型無段変速機において、
前記入力軸側に面して前記パワーローラの表面と対向位置されるとともに、前記トラニオンに装着され、前記ディスクとの間で油膜を介した動力伝達を成すパワーローラのトラクション面へと潤滑油を案内するように延在する潤滑油ガイドカバーと、
前記トラニオンから前記潤滑油ガイドカバーに至る潤滑油供給路を有し、前記潤滑油ガイドカバーから直接前記パワーローラのトラクション面に潤滑油を吹き付けて潤滑油を供給する潤滑油供給手段と、を備え、
前記トラニオンは、その本体部である支持板部の長手方向の両端部にこの支持板部の内側面側に折れ曲がる状態で形成された一対の折れ曲がり壁部を有することにより前記パワーローラを収容する収容空間を内側に形成し、前記各折れ曲がり壁部の外側面に前記枢軸が互いに同心的に設けられ、前記一対の折れ曲がり壁部の先端縁同士が前記潤滑油ガイドカバーにより連結され、
前記潤滑油供手段は、一方の前記枢軸から一方の前記折れ曲がり壁部を通る前記潤滑油供給路と、前記潤滑油ガイドカバー内にその全幅に渡って切れ目なく設けられ、かつ前記潤滑油供給路に接続する第1潤滑油供給路と、この第1潤滑油供給路の両端部にそれぞれ接続された第2潤滑油供給路とを有し、当該第2潤滑油供給路の開口から前記パワーローラのトラクション面に潤滑油を吹き付けることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
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