JP6427989B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
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Description
すなわち、トラニオン15には、ノズル部40が、トラクション面(パワーローラの周面11a)と対向する位置に設けられ、このノズル部40からトラクション面に向かって潤滑油を噴出するようになっている。ノズル部40は、パワーローラ11の周面11aにおける入力側ディスクおよび出力側ディスクとのトラクション接触部Sの周方向の延長線上に潤滑油を吹き付けるように形成されている。
すなわち、パワーローラと入力側ディスクおよび出力側ディスクとの接触部が高負荷状態の場合、トラニオンやヨークが変形することにより、パワーローラの半頂角が開き、パワーローラの接触楕円の位置が低負荷状態の場合より、パワーローラの軸方向内側に変わる。
このように、高負荷状態と低負荷状態とで、パワーローラのトラクション接触部(接触楕円)の位置が変わると、最大の冷却効果をねらうための冷却ポイント(トラクション接触部の周方向の延長線上のポイント)が変わることになる。このため、1つの冷却ポイントにしか潤滑油を吹き付けることができない従来のトロイダル型無段変速機では、冷却効果が低下する虞があった。
前記トラニオンに、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクと前記パワーローラとの間に形成されるトラクション面に潤滑油を異なる噴出角度で噴出するノズル部が複数設けられ、前記ノズル部は、該ノズル部からの潤滑油の噴出先が前記パワーローラの回転軸方向に沿って分布するように配置されていることを特徴とする。
また、異なる噴出角度を有するノズル部が、トラニオンのパワーローラをその径方向において挟む位置の片側に設けられている場合、このノズル部に潤滑油を供給するための油路をトラニオン内部に容易に設けることができる。
(第1の実施の形態)
図1および図2は、本実施の形態のトロイダル型無段変速機の一例を示すもので、図1はその斜視図、図2は断面図である。
なお、本実施の形態において、図5および図6に示す従来のトロイダル型無段変速機と同一構成には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
駆動装置32は、トラニオン15を支持して変位させる駆動ピストン33と、駆動ピストン33を移動可能に油密に嵌装するシリンダボディ31とを有する。シリンダボディ31はシリンダチャンバ31a,31aを有しており、このシリンダチャンバ31a,31aに駆動ピストン33,33が軸方向に移動可能に油密に嵌装されている。
また、駆動装置32のシリンダボディ31を構成する上側シリンダボディ61および下側シリンダボディ62に固定される下側の球面ポスト68と、アッパープレート52に固定される上側の球面ポスト64とが、図2に示すように、上下に一体に接合された柱状ポスト69とされ、バリエータモジュール43において一対の柱状ポスト69がアッパープレート52と、シリンダボディ31を接続した状態となっている。
図2および図3に示すように、トラニオン15には、入力側ディスク2および出力側ディスク34とパワーローラ11との間に形成されるトラクション面に潤滑油を異なる噴出角度で噴出するノズル部70が2つ設けられている。これらノズル部70は、トラニオン15のパワーローラ11をその径方向において挟む位置に設けられた後述する壁面20a,20aのうち下側の壁面20aに設けられている。
油路81はパワーローラ11側に潤滑油を供給するものであり、導入油路80の先端部(上端部)から支持板部16の内側面に向けてトラニオン15の枢軸14の軸方向に対して傾斜して延びるもので、当該内側面に開口している。
また、パワーローラ11の支持軸23の内部には、油路74が設けられており、この油路74は油路82に支持板部16の内側面において接続されている。また、油路74の周面には開口が形成されている。そして、この開口からスラスト玉軸受24、ラジアルニードル軸受23cに潤滑油を吐出するようになっている。
すなわち、2つのノズル部70はそれぞれ枢軸14の軸線方向に対して異なる角度で傾斜しており、これら2つのノズル部70のうち、一方のノズル部70aは、パワーローラ11と入力側ディスク2および出力側ディスク34とのトラクション接触部(接触楕円)が高負荷状態の場合に、このトラクション接触部に潤滑油を供給可能となっている。
つまり、図3において、パワーローラ11の外周面に破線Hで示す部分が高負荷状態の場合のトラクション接触部の周方向の延長線(同心円)であり、この破線Hで示す部分の延長線上に向かうようにして(延長線上に潤滑油を吹き付けるようにして)ノズル部70aが傾斜している。したがって、ノズル部70aから噴出された潤滑油は、パワーローラ11が回転しているので破線Hで示す延長線上に沿って行き渡り、トラクション接触部に供給されるようになっている。
つまり、図3において、パワーローラ11の外周面に破線Lで示す部分が低負荷状態の場合のトラクション接触部の周方向の延長線(同心円)であり、この破線Lで示す部分の延長線上に向かうようにして(延長線上に潤滑油を吹き付けるようにして)ノズル部70bが傾斜している。したがって、ノズル部70bから噴出された潤滑油は、パワーローラ11が回転しているので破線Lに沿って行き渡り、トラクション接触部に供給されるようになっている。
図4は、第2の実施の形態のトロイダル型無段変速機のトラニオン15を示す側面図である。
第1の実施の形態では、トラニオン15に設けられた下側の壁面20aに、異なる噴出角度を有するノズル部70a,70bが設けられているのに対し、本実施の形態では、下側の壁面20aに、高負荷状態の場合のトラクション接触部に潤滑油を供給可能なノズル部70aが設けられ、上側の壁面20aに、高負荷状態の場合のトラクション接触部に潤滑油を供給可能なノズル部70bが設けられている。
また、各ノズル部70へ潤滑油を供給する方法は特に問わない。単一の油圧源から、各ノズル部70へ直接油路を接続してもよいし、油圧源から別々の油圧弁を介してノズル部70を接続してもよい。後者の場合、各ノズル部70の油量を独立して制御することで、負荷に応じて、必要なノズル部70のみから潤滑油を噴出させられるので、より効率的な冷却が可能となる。
また、本発明は、シングルキャビティ型やダブルキャビティ型などの様々なトロイダル型無段変速機に適用できる。
34 出力側ディスク
11 パワーローラ
15 トラニオン
70,70a,70b ノズル部
Claims (2)
- 入力側ディスクと出力側ディスクとの間に挟持されたパワーローラを回転自在に支持し、前記入力側ディスクおよび出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にある枢軸を中心に傾転するトラニオンを備えたトロイダル型無段変速機において、
前記トラニオンに、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクと前記パワーローラとの間に形成されるトラクション面に潤滑油を異なる噴出角度で噴出するノズル部が複数設けられ、前記ノズル部は、該ノズル部からの潤滑油の噴出先が前記パワーローラの回転軸方向に沿って分布するように配置されていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。 - 異なる噴出角度を有する前記ノズル部が、前記トラニオンの前記パワーローラをその径方向において挟む位置の少なくとも何れか一方側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のトロイダル型無段変速機。
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JP2014131499A JP6427989B2 (ja) | 2014-06-26 | 2014-06-26 | トロイダル型無段変速機 |
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