JP5039480B2 - 抜け防止部材、それを用いた抜け防止機構、及びそれを備えたプログラマブル表示器 - Google Patents
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上記のA型コネクタあるいはB型コネクタに見られるような程度の抜け防止機能は、電子機器が個人的にあるいは家庭的な環境で使用されるのであれば支障はない。
インシュロックは、複数の止め部を持った紐状の端部に止め用係合部が形成されているもので、例えば複数の止め部は孔であり、止め用係合部は先端が球状になった突起部である場合が多い。
また、オス型コネクタの形状やメス型コネクタの配設位置によっては、インシュロックで固定しにくい場合がある。そこで、インシュロックと異なる機構的な形式の各種のコネクタ抜け防止機構が提案されている。
また、機器のフロントベゼルに被せられるカバーを用い、このカバーに挿通されるケーブルのケーブルハウジング(ケーブル側コネクタとケーブルとの連結部を形成しているモールド型ハウジング)のケーブルとの付け根部分をカバーの内側で保持するようにし、フロントベゼルにカバーを被せると同時にケーブル側コネクタを機器側コネクタに接続することにより、ケーブルに外部から負荷が掛かった場合でも、その負荷がコネクタに伝達することを防ぐというコネクタ抜け防止機構が提案されている。(例えば、特許文献2参照。)
また、5種類の部品から成るコネクタ抜け防止機構を機器側に取り付け、5種類の部品のうちの2種類の押さえ部品により、型式の異なるコネクタにそれぞれ対応して、ケーブル側コネクタを機器側コネクタに固定するというコネクタ抜け防止機構が提案されている。(例えば、特許文献3参照。)
更に、第3の発明の連設抜け防止機構は、上記第2の発明の連設抜け防止部材と、外部装置との接続ケーブル側コネクタを接続するための横方向に隣接した第1及び第2の2個の機器側コネクタと、該2個の機器側コネクタの配設面下部から外部側にほぼ直角に延在して形成されたクランプ係止面と、を有する電子機器と、におけるコネクタの抜け防止機構であって、上記連設抜け防止部材の上記第1の抜け防止部材と上記第2の抜け防止部材とを、相互に且つ相対的に前後に摺動可能に上下に重ね合わせ、相互の上記長孔の横方向の位置を一致させ、重ね合わせの下方の上記第1又は第2の抜け防止部材が後方に摺動したとき当該二股部が重ね合わせの上方の上記第2又は第1の抜け防止部材の長溝孔に嵌入可能に配置し、上記第1の抜け防止部材の本体平板部と上記第2の抜け防止部材の本体平板部がそれぞれの長孔によりボルトを介して上記クランプ係止面に係止されるとき、上記第1の抜け防止部材においては、上記二股部は、上記第1の接続ケーブル側コネクタのケーブルへの取り付け根元側を挟持し、上記本体平板部は、上記二股部により上記第1の接続ケーブル側コネクタの上記第1の機器側コネクタへの挿入時の位置決めをすべく上記クランプ係止面に対し上記長孔を介し上記ボルトに沿って前後に摺動し、上記位置決めと上記係止が完了したとき、上記二股部は、上記末広がりに傾斜する後側面により上記第1の接続ケーブル側コネクタの上方向への移動を抑止し、上記第2の抜け防止部材においては、上記二股部は、上記第2の接続ケーブル側コネクタのケーブルへの取り付け根元側を挟持し、上記本体平板部は、上記二股部により上記第2の接続ケーブル側コネクタの上記第2の機器側コネクタへの挿入時の位置決めをすべく上記クランプ係止面に対し上記長孔を介し上記ボルトに沿って前後に摺動し、上記位置決めと上記係止が完了したとき、上記二股部は、上記末広がりに傾斜する後側面により上記第2の接続ケーブル側コネクタの上方向への移動を抑止する、ように構成される。
更に、第5の発明のプログラマブル表示器は、上記第3の発明における電子機器を構成し、当該第3の発明の連設抜け防止機構を備えて構成される。
したがって、同図(a) のように平面に置いた本体平板部2を、同図(b) のように表裏反転させて置くと(実際にはどちらが表でどちらが裏という決まりは無い)、同図(a) では耳部4が左側端部側に寄って配置された状態であったものが、同図(b) では耳部4が右側端部側に寄って配置された状態となる。
なお、図示していないが、同図(a) の耳部4を上方に直角に折り曲げると、平板部2の前部中央よりやや左寄りに立設された二股部5が形成される。
図1(d) に示すように、上記の抜け防止部材1(1a、1b)が取り付けられる電子機器6は、外部装置との接続ケーブル側コネクタを接続するための機器側コネクタ7と、この機器側コネクタ7の配設面8の下部から外部側にほぼ直角に延在して形成されたクランプ係止面9と、を有している。
そこで、図2に示すように、接続ケーブル側コネクタ14を機器側コネクタ7に接続する。その後、二股部5により、接続ケーブル側コネクタ14のケーブル15への取り付け根元側を挟持し、本体平板部2を、クランプ係止面9に対して長孔3を介しボルト12に沿って後方(機器側コネクタ7の配設面8方向)に摺動させる。
このように本例の抜け防止部材は、金属性(又は折り曲げ加工が可能な硬質樹脂でもよい)の平板を打ち抜き加工し、耳部を折り曲げるだけという簡単な工程で作製できる。
図3(a),(b) は、連設抜け防止部材の打ち抜き加工直後の平面図である。これら図3(a) に示す連設抜け防止部材の一方の部材となる第1の抜け防止部材16aと、図3(b) 示す連設抜け防止部材の他方の部材となる第2の抜け防止部材16bは、打ち抜き加工直後の同一部材を表裏反転させて平面上に置いた形状を示している。
したがって、図3(a) のように平面に置いた本体平板部17aを、図3(b) のように表裏反転させて置くと(本例においても実際にはどちらが表でどちらが裏という決まりは無い)、図3(a) では耳部19(19a)が右側端部側に寄って配置された状態であったものが、図3(b) では耳部19(19b)が左側端部側に寄って配置された状態となる。
また、説明が前後したが、上記の二股部21が折り曲げ加工によって立設される前段の打ち抜き加工の段階で、本体平板部17の二股部21の形成位置の一方の側方(図3(a) に示す第1の抜け防止部材16aの場合は二股部21aの図面上での左側)に、二股部21(21a)の立設間隔と同一の間隔で前部が開口する2つの長溝孔22(22a)が形成されている。
図4に示すように、先ず、第1の抜け防止部材16aと第2の抜け防止部材16bを、上下に重ね合わせる。
また、重ね合わせの下方の第1又は第2の抜け防止部材(図4では第2の抜け防止部材16b)が後方(図の斜め右上方向)に摺動したときは、その二股部21(図4では21b)が、重ね合わせの上方の第2又は第1の抜け防止部材(図4では第1の抜け防止部材16a)の長溝孔22aに嵌入可能に配置される。
図5に、上記に続いて、行われる本例の連設抜け防止部材23と電子機器への組み付け工程を示す斜視図である。
2 本体平板部
3(3a、3b) 長孔
4 耳部
5 二股部
5−1 下部
5−2 上部
6 電子機器
7 機器側コネクタ(第1の機器側コネクタ)
8 配設面
9 クランプ係止面
11 ワッシャー
12 ボルト
13 メネジ穴
14 接続ケーブル側コネクタ(第1の接続ケーブル側コネクタ)
15 ケーブル
16 第1、第2の抜け防止部材
16a 第1の抜け防止部材
16b 第2の抜け防止部材
17(17a、17b) 本体平板部
18(18a、18b) 長孔
19(19a、19b) 耳部
21(21a、21b) 二股部
22(22a、22b) 長溝孔
23 連設抜け防止部材
25 電子機器
26 第2の接続ケーブル側コネクタ
27 第2の機器側コネクタ
28 ケーブル
29 配設面
31 クランプ係止面
Claims (7)
- 本体平板部と、該本体平板部の両側部に並設され、前記本体平板部を電子機器のクランプ係止面にボルトを介して係止可能に形成され、前記本体平板部の前後方向に長い長孔と、前記平板部の前部に立設され、後側面が下部から上部へ所定の角度で末広がりに傾斜して形成された二股部と、を有する抜け防止部材と、
外部装置との接続ケーブル側コネクタを接続するための機器側コネクタと、該機器側コネクタの配設面下部から外部側にほぼ直角に延在して形成されたクランプ係止面と、を有する電子機器と、
におけるコネクタの抜け防止機構であって、
前記抜け防止部材の前記本体平板部が前記長孔により前記ボルトを介して前記クランプ係止面に係止されるとき、
前記二股部は、前記接続ケーブル側コネクタのケーブルへの取り付け根元側を挟持し、
前記本体平板部は、前記二股部により前記接続ケーブル側コネクタの前記機器側コネクタへの挿入時の位置決めをすべく前記クランプ係止面に対し前記長孔を介し前記ボルトに沿って前後に摺動し、
前記位置決めと前記係止が完了したとき、前記二股部は、前記末広がりに傾斜する後側面により前記接続ケーブル側コネクタの上方向への移動を抑止する、
ことを特徴とする抜け防止機構。 - 前記長孔と前記二股部は、前記本体平板部の打ち抜きによって形成され、且つ前記二股部は、打ち抜き後の折り曲げによって形成される、ことを特徴とする請求項1記載の抜け防止機構。
- 両側部に並設され、前記本体平板部を電子機器のクランプ係止面にボルトを介して係止可能に形成され、前記本体平板部の前後方向に長い長孔と、
前部に立設され、後側面が下部から上部へ所定の角度で末広がりに傾斜して形成された二股部と、を有する本体平板部を用い、
該本体平板部の前記二股部の形成位置の一方の側方に前記二股部の立設間隔と同一の間隔で形成され、前部が開口する2つの長溝孔を形成された第1の抜け防止部材と、
前記本体平板部の前記二股部の形成位置の他方の側方に前記二股部の立設間隔と同一の間隔で形成され、前部が開口する2つの長溝孔を形成された第2の抜け防止部材と、
から成ることを特徴とする連設抜け防止部材。 - 前記長孔、前記長溝孔、及び前記二股部は、前記本体平板部の打ち抜きによって形成され、且つ前記二股部は、打ち抜き後の折り曲げによって形成される、ことを特徴とする請求項3記載の連設抜け防止部材。
- 請求項3又は4に記載の連設抜け防止部材と、
外部装置との接続ケーブル側コネクタを接続するための横方向に隣接した第1及び第2の2個の機器側コネクタと、該2個の機器側コネクタの配設面下部から外部側にほぼ直角に延在して形成されたクランプ係止面と、を有する電子機器と、
におけるコネクタの抜け防止機構であって、
前記連設抜け防止部材の前記第1の抜け防止部材と前記第2の抜け防止部材とを、
相互に且つ相対的に前後に摺動可能に上下に重ね合わせ、
相互の前記長孔の横方向の位置を一致させ、
重ね合わせの下方の前記第1又は第2の抜け防止部材が後方に摺動したとき当該二股部が重ね合わせの上方の前記第2又は第1の抜け防止部材の長溝孔に嵌入可能に配置し、
前記第1の抜け防止部材の本体平板部と前記第2の抜け防止部材の本体平板部がそれぞれの長孔によりボルトを介して前記クランプ係止面に係止されるとき、
前記第1の抜け防止部材においては、
前記二股部は、前記第1の接続ケーブル側コネクタのケーブルへの取り付け根元側を挟持し、
前記本体平板部は、前記二股部により前記第1の接続ケーブル側コネクタの前記第1の機器側コネクタへの挿入時の位置決めをすべく前記クランプ係止面に対し前記長孔を介し前記ボルトに沿って前後に摺動し、
前記位置決めと前記係止が完了したとき、前記二股部は、前記末広がりに傾斜する後側面により前記第1の接続ケーブル側コネクタの上方向への移動を抑止し、
前記第2の抜け防止部材においては、
前記二股部は、前記第2の接続ケーブル側コネクタのケーブルへの取り付け根元側を挟持し、
前記本体平板部は、前記二股部により前記第2の接続ケーブル側コネクタの前記第2の機器側コネクタへの挿入時の位置決めをすべく前記クランプ係止面に対し前記長孔を介し前記ボルトに沿って前後に摺動し、
前記位置決めと前記係止が完了したとき、前記二股部は、前記末広がりに傾斜する後側面により前記第2の接続ケーブル側コネクタの上方向への移動を抑止する、
ことを特徴とする連設抜け防止機構。 - 請求項1に記載の電子機器であって、請求項1に記載の抜け防止機構を備えたことを特徴とするプログラマブル表示器。
- 請求項5に記載の電子機器であって、請求項5に記載の連設抜け防止機構を備えたことを特徴とするプログラマブル表示器。
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JP2007221884A JP5039480B2 (ja) | 2007-08-28 | 2007-08-28 | 抜け防止部材、それを用いた抜け防止機構、及びそれを備えたプログラマブル表示器 |
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