JP2005341677A - クランプ - Google Patents
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Abstract
【課題】 ケーブルが挟み込まれる事態を確実に回避することができ、ケーブルの耐久性の低下及び断線という事態を確実に防止すること。
【解決手段】 開閉可能に設けられ収容したケーブルを結束する結束部101と、この結束部101の双方の端部に連続して形成された部材を重ねて成り結束部101を閉じると共に当該クランプ100自体を固定する固定部102と、結束部101に収容されたケーブルが固定部102に挟み込まれるのを防止する挟み込み防止部とを設け、固定部102によるケーブルの挟み込むのを防止する。
【選択図】 図1
【解決手段】 開閉可能に設けられ収容したケーブルを結束する結束部101と、この結束部101の双方の端部に連続して形成された部材を重ねて成り結束部101を閉じると共に当該クランプ100自体を固定する固定部102と、結束部101に収容されたケーブルが固定部102に挟み込まれるのを防止する挟み込み防止部とを設け、固定部102によるケーブルの挟み込むのを防止する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ケーブルを結束して固定するクランプに関し、特に、クランプへのケーブルの挟み込みを防止するクランプに関する。
従来、ケーブルをシャーシやパネル等に固定する為に、各種クランプが使用されている。このようなクランプにおいては、ケーブルを結束する結束部と、この結束部から連続して形成され当該クランプ自体をシャーシやパネルに固定する固定部とを備えているものが代表的である。このようなクランプは、安価に製造することが可能であり、シャーシ等への取付け作業又は取外し作業も容易であり、更に再利用することが可能である(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−61776号公報(図8)
しかし、かかる従来のクランプにおいては以下の問題が生じる。
即ち、従来のクランプにおいては、複数本のケーブルを結束部に収容する場合に、ケーブルが簡単に結束部端部から延びる固定部側にずれて、固定部内に挟み込まれる事態が発生する。
図14及び図15は、それぞれ、従来のクランプにおいて、固定部でケーブルを挟み込んだ状態について示す斜視図及び側面図である。双方の図に示すように、結束部1401複数本のケーブル1402を収容しているが、そのケーブル1402における固定部1403側の数本が固定部1403内に挟み込まれている。
このようなケーブルの挟み込みが発生すると、挟まれた部分の皮膜の損傷によるケーブル1402の耐久性の低下、あるいは、ケーブル1402自体の断線の原因となり得る。このため、従来のクランプにおいては、ケーブル1402の収容作業や固定部1403の固定作業を非常に慎重に行う必要があり、作業効率又は信頼性という面から問題があった。
本発明は、上記課題を鑑みて為されたもので、ケーブルが挟み込まれる事態を確実に回避することができ、ケーブルの耐久性の低下及び断線という事態を確実に防止することができるクランプを提供することを目的とする。
本発明に係るクランプは、開閉可能に設けられ収容したケーブルを結束する結束部と、前記結束部の双方の端部に連続して形成された部材を重ねて成り前記結束部を閉じると共に当該クランプ自体を固定する固定部と、前記結束部に収容されたケーブルが前記固定部に挟み込まれるのを防止する挟み込み防止部と、具備するようにしたものである。
本発明に係るクランプによれば、ケーブルが挟み込まれる事態を確実に回避することができ、ケーブルの耐久性の低下及び断線という事態を確実に防止することができる。
本発明の第1の態様に係るクランプは、開閉可能に設けられ収容したケーブルを結束する結束部と、前記結束部の双方の端部に連続して形成された部材を重ねて成り前記結束部を閉じると共に当該クランプ自体を固定する固定部と、前記結束部に収容されたケーブルが前記固定部に挟み込まれるのを防止する挟み込み防止部と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、挟み込み防止部により結束部に収容されたケーブルが固定部に挟み込まれるのが防止されるので、ケーブルが固定部に挟み込まれる事態を確実に回避することができる。この結果、ケーブルの耐久性の低下及び断線という事態を確実に防止することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様に係るクランプにおいて、前記挟み込み防止部は、前記固定部における前記結束部の端部近傍であって僅かに前記結束部側の位置に形成される構成を採る。
この構成によれば、挟み込み防止部が固定部における結束部の端部近傍であって僅かに結束部側の位置に形成されるので、固定部から僅かに結束部側の位置において、結束部に収容されたケーブルが固定部に挟み込まれるのが防止される。これにより、ケーブルが固定部に挟み込まれる事態を確実に回避することができる。この結果、ケーブルの耐久性の低下及び断線という事態を確実に防止することができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様に係るクランプにおいて、前記挟み込み防止部は、前記結束部の端部近傍に形成された突起部で構成される。
この構成によれば、固定部における結束部の端部近傍であって僅かに結束部側の位置に形成された突起部によって結束部に収容されたケーブルが固定部に挟み込まれるのが防止される。これにより、ケーブルが固定部に挟み込まれる事態を確実に回避することができる。この結果、ケーブルの耐久性の低下及び断線という事態を確実に防止することができる。
また、挟み込み防止部が結束部の端部近傍に形成された突起部で構成されるので、突起部という簡易な構造により結束部に収容されたケーブルが固定部に挟み込まれるのを防止することができる。
本発明の第4の態様は、第3の態様に係るクランプにおいて、前記突起部は、前記固定部へのケーブルの進入口を覆う構成を採る。
この構成によれば、突起部が固定部へのケーブルの進入口を覆うので、ケーブルが固定部に入り込む事態を確実に防止することができる。
本発明の第5の態様は、第2の態様に係るクランプにおいて、前記挟み込み防止部は、前記結束部に収容されたケーブルの前記固定部側への移動を規制する係止部と、前記係止部を収容する開口部とから構成される。
この構成によれば、固定部における結束部の端部近傍であって僅かに結束部側の位置に形成された係止部が開口部に収容されることによって結束部に収容されたケーブルが固定部に挟み込まれるのが防止される。これにより、ケーブルが固定部に挟み込まれる事態を確実に回避することができる。この結果、ケーブルの耐久性の低下及び断線という事態を確実に防止することができる。
また、挟み込み防止部が結束部に収容されたケーブルの固定部側への移動を規制する係止部と、この係止部を収容する開口部とから構成されるので、係止部と開口部という簡易な構造により結束部に収容されたケーブルが固定部に挟み込まれるのを防止することができる。
本発明の第6の態様は、第1の態様に係るクランプにおいて、前記挟み込み防止部は、前記固定部を構成する部材に形成された、凸部と前記凸部に嵌合する凹部とから構成される。
この構成によれば、挟み込み防止部が固定部を構成する部材に形成された、凸部とこの凸部に嵌合する凹部とから構成されるので、結束部にケーブルを収容する際に、ケーブルが固定部側に移動して挟み込まれた場合、ケーブルの厚みにより固定部の凸凹部が噛み合わず、結束部を閉じることができない。これにより、ケーブルの挟み込みが確実に作業者により発見されるため、ケーブルの挟み込みが防止される。これにより、ケーブルが固定部に挟み込まれる事態を確実に回避することができる。この結果、ケーブルの耐久性の低下及び断線という事態を確実に防止することができる。
また、挟み込み防止部が固定部を構成する部材に形成された、凸部とこの凸部に嵌合する凹部とから構成されるので、固定部に形成された凸部と凹部という簡易な構造により結束部に収容されたケーブルが固定部に挟み込まれるのを防止することができる。
本発明の第7の態様は、第1から第6のいずれかの態様に係るクランプにおいて、前記固定部は、当該クランプ自体が固定される開口部に挿入される挿入部を備える構成を採る。
この構成によれば、固定部が、クランプ自体が固定される開口部に挿入される挿入部を備えているので、当該クランプをシャーシ等に対して取り付ける作業を行う作業者は、ビス等の専用部材や、ドライバ等の専用工具を用いることなく、簡単に取付け作業や取外し作業を行うことができ、更にクランプ自体の再利用をすることができる。このため、作業効率の向上を図ることができ、非常に簡易な構造で安価に、クランプの取付け作業や取外し作業を行うことができる。
本発明の第8の態様は、第1から第7のいずれかの態様に係るクランプにおいて、前記結束部、固定部又は挟み込み防止部の少なくとも1つが樹脂素材により形成される構成を採る。
この構成によれば、結束部、固定部又は挟み込み防止部の少なくとも1つが樹脂素材により形成されるので、クランプにある程度の可撓性を付与することができる。このため、結束部にケーブルを収容する際に、結束部や挟み込み防止部を開閉したり、捻じったりする作業を容易に行うことができ、非常に簡易な構造で安価に、作業効率の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るクランプ100の斜視図である。
図1は、本発明の実施の形態1に係るクランプ100の斜視図である。
同図に示すように、実施の形態1に係るクランプ100は、ケーブルを結束する結束部101と、この結束部101から連続して形成された固定部102と、を備えている。
結束部101は、板状の部材の一方の端部を他方の端部に繋ぎ合わせるように丸めて構成される形状を有し、その内側に空間を有している。この内側の空間で複数本のケーブルを収容する。なお、結束部101は、開閉可能に設けられている。
固定部102は、結束部101の双方の端部からそれぞれ延びた板状の部材(以下、「板状部材」を重ねて構成される形状を有する。双方の板状部材にはネジ等の固着具を貫通させるための穴部103が形成されている。穴部103は、双方の板状部材が重ねられると互いにその位置が一致するように形成されている。穴部103にネジを貫通させ、そのネジの先端をシャーシ等に形成されたネジ穴に挿入することで結束部が閉じた状態で固定されると共に、当該クランプ100がシャーシ等に固定される。
固定部102における結束部101の端部近傍であって僅かに結束部101側の位置に、結束部101にケーブルを収容する際にケーブルが固定部102に挟み込まれるのを防止する挟み込み防止部が設けられている。実施の形態1に係るクランプ100において、挟み込み防止部は、後述する係止部104及び開口部105で構成されている。
係止部104は、結束部101の端部同士を繋ぎ合わせた位置(以下、「繋合位置」という)の近傍であって結束部101の中央部に形成されている。係止部104は、繋合位置よりもわずかに結束部101の周面側(固定部102の反対側)の位置に形成されている。係止部104は、固定部102に対して略垂直に立設されている。開口部105は、結束部101のうち、係止部104に対応する位置に形成されている。上述のように立設された係止部104の先端部は、開口部105に収容される。
なお、実施の形態1に係るクランプ100は、特に限定されないが、例えば、金属製の板を加工することで形成される。具体的には、長尺状の金属製の板に、穴部103、係止部104及び開口部105とされる穴や切れ込みを入れておく。そして、結束部101の内側に空間を維持しながら繋合位置で金属製の板が合うように金属性の板を丸める。このとき、固定部102に形成された穴部103同士の位置を合わせる。その後、係止部104を上方に起こし開口部105に収容する。このような工程をプレス加工により一括で行い、クランプ100を形成することも可能である。
図2及び図3は、それぞれ、実施の形態1に係るクランプ100において、結束部101でケーブルを結束した状態について示す斜視図及び側面図である。なお、図2及び図3においては、固定部102に形成された穴部103にネジが挿入された状態について示している。
図2及び図3に示すように、結束部101に結束されたケーブル201は、係止部104により係止され、固定部102側への移動が規制されている。したがって、ケーブル201が固定部102を構成する板状部材同士の間に入り込む余地はない。本クランプ100をシャーシ等に取り付ける作業を行う作業者は、この状態からネジを挿入する作業を行う。このため、ケーブル201が固定部102に挟み込まれる事態を想定して本クランプ100を固定する作業を行う必要はない。
また、図3に示すように、開口部105に係止部104が入り込むと、係止部104の先端部は、結束部101の表面よりもわずかに突出する。したがって、ケーブル201が係止部104を乗り越えて固定部102側に回り込むことはない。このため、係止部104の裏側に回り込んだ状態でケーブル201が動くことによりケーブルの皮膜が損傷するような事態も回避される。
このように実施の形態1に係るクランプ100によれば、挟み込み防止部により結束部101に収容されたケーブル201が固定部102に挟み込まれるのが防止されるので、ケーブル201が固定部102に挟み込まれる事態を確実に回避することができる。この結果、ケーブル201の耐久性の低下及び断線という事態を確実に防止することができる。
また、実施の形態1に係るクランプ100によれば、挟み込み防止部を、固定部102における結束部101の端部近傍であって僅かに結束部101側の位置に形成しているので、固定部102から僅かに結束部101側の位置において、結束部101に収容されたケーブル201が固定部102に挟み込まれるのが防止される。これにより、ケーブル201が固定部102に挟み込まれる事態を確実に回避することができる。この結果、ケーブル201の耐久性の低下及び断線という事態を確実に防止することができる。
特に、実施の形態1に係るクランプ100によれば、挟み込み防止部を係止部104及び開口部105で構成し、開口部105に係止部104を収容することで、ケーブル201が固定部102側に移動するのを規制しているので、結束部101に収容されたケーブル201が固定部102に挟み込まれるのが防止される。これにより、ケーブル201が固定部102に挟み込まれる事態を確実に回避することができる。この結果、ケーブルの耐久性の低下及び断線という事態を確実に防止することができる。
また、挟み込み防止部を、係止部104及び係止部104を収容する開口部105とから構成しているので、係止部104及び開口部105という簡易な構造により、ケーブル201が固定部102に挟み込まれる事態を確実に回避することができる。この結果、ケーブル201の耐久性の低下及び断線という事態を確実に防止することができる。
図4及び図5は、それぞれ、実施の形態1に係るクランプ100を応用したクランプの斜視図及び側面図である。なお、図4及び図5において、図1と同一の符号を付した構成については同一の機能を有するものとし、その説明を省略する。
実施の形態1に係るクランプ100が固定部102に形成された穴部103にネジ等の固着具を挿入してクランプ100をシャーシ等に固定するのに対し、実施の形態1に係るクランプ100を応用したクランプ400は、固定部102の先端をシャーシ等に形成された溝部に挿入してクランプ400をシャーシ等に固定する。
図4及び図5に示すように、クランプ400においては、固定部102の先端に、シャーシ等に形成された溝部に挿入される挿入部401が形成されている。挿入部401は、固定部102を構成する板状部材のうち、上側の板状部材の先端部よりわずかに係止部104側の位置を少しだけ上方に折り曲げることで形成されている。これにより、挿入部401の下方には、下側の板状部材との間に小さな空間が形成される。挿入部401は、その先端に緩やかに上がる傾斜面を有することで、シャーシ等の溝部に挿入し易い形状となっている。
また、固定部102の上側の部材の上部に、位置決め部402が形成されている。位置決め部402は、挿入部401がシャーシ等に形成された溝部に挿入された場合に、シャーシ等の壁面に当接する。これにより、クランプ400が必要以上シャーシ等に形成された溝部に入り込むのが防止される。
図6及び図7は、それぞれ、実施の形態1に係るクランプ100を応用したクランプ400がシャーシ等に固定された状態について示す斜視図及び側面図である。
シャーシ600には、クランプ400を固定すべき位置に予め溝部601が形成されている。この溝部601にクランプ400を取り付ける際には、クランプ400の結束部102にケーブルを収容した状態で作業が行われる。
取り付け作業において、クランプ400の挿入部401は、溝部601にその先端を合わせた状態で挿入される。これにより、挿入部401の上方に折り曲げられた部分は、一時的に下方の空間に退避するように平らになる。そして、さらに溝部601の奥側に押し込まれて溝部601を通過すると、図6及び図7に示すように、挿入部401は、わずかに上方に折り曲げられた元の形状に戻る。元の形状に戻ることで、挿入部401が有する厚みは、溝部601の溝の厚みを上回る。このため、挿入部401は、溝部601から抜けなくなり、クランプ400が固定される。
このように実施の形態1に係るクランプ100を応用したクランプ400によれば、固定部102の先端に、シャーシ600等に形成された溝部601に挿入される挿入部401を設け、この挿入部401を溝部601に挿入することでクランプ400を固定する。挿入部401は、溝部601を通過する時にのみ平らになる形状を有している。このため、クランプ400をシャーシ600等に取り付ける作業者は、ビス等の専用部材や、ドライバ等の専用工具を用いることなく、簡単に取付け作業や取外し作業を行うことができ、更にクランプ400自体の再利用をすることができる。このため、作業効率の向上を図ることができ、非常に簡易な構造で安価に、クランプ400の取付け作業や取外し作業を行うことができる。
(実施の形態2)
実施の形態1に係るクランプ100が挟み込み防止部を係止部104及び開口部105で構成するのに対し、実施の形態2に係るクランプは、挟み込み防止部を、固定部102を構成する板状部材に形成された凸部及び凹部で構成する点で相違する。
実施の形態1に係るクランプ100が挟み込み防止部を係止部104及び開口部105で構成するのに対し、実施の形態2に係るクランプは、挟み込み防止部を、固定部102を構成する板状部材に形成された凸部及び凹部で構成する点で相違する。
図8及び図9は、実施の形態2に係るクランプ800の斜視図である。図8においては、挟み込み防止部を構成する凸部と凹部とが嵌合した状態について示し、図9においては、凸部と凹部とが開いた状態について示している。なお、図8及び図9において、図1と同一の符号を付した構成については同一の構成を示すものとし、その説明を省略する。
図8及び図9に示すように、クランプ800においては、固定部102を構成する板状部材のうち、下側の板状部材に挟み込み防止部を構成する凸部801が形成され、上側の板状部材に挟み込み防止部を構成する凹部802が形成されている。凸部801と凹部802とは、相互いに押圧し合うことで嵌合する。
なお、実施の形態2に係るクランプ800は、特に限定されないが、例えば、結束部101、固定部102又は挟み込み防止部の少なくとも1つを樹脂などの材料を成型することで形成される。樹脂などの材料で形成することで、クランプ800にある程度の可撓性を付与することができる。このため、結束部101にケーブルを収容する際に、結束部101や挟み込み防止部を開閉したり、捻じったりする作業を容易に行うことができ、非常に簡易な構造で安価に、作業効率の向上を図ることができる。
図8に示すように、凸部801と凹部802とが嵌合した場合、固定部102は上側の板状部材と下側の板状部材とが一体となる。したがって、結束部101に収容されたケーブルは、凸部801と凹部802との嵌合部分によって係止され、固定部102側への移動が規制されることとなる。したがって、ケーブルが固定部102を構成する板状部材同士の間に入り込む余地はない。本クランプ800をシャーシ等に取り付ける作業者は、凸部801と凹部802とを嵌合させた状態からネジを挿入する作業を行う。このため、ケーブルが固定部102に挟み込まれる事態を想定して本クランプ800を固定する作業を行う必要はない。
このように実施の形態2に係るクランプ800によれば、挟み込み防止部を、固定部102を構成する板状部材に形成された、凸部801とこの凸部801に嵌合する凹部802とから構成している。これにより、結束部101にケーブルを収容する際にケーブルが固定部102側に移動して挟み込まれた場合、ケーブルの厚みにより固定部102の凸凹部が噛み合わず、結束部101を閉じることができない。これにより、ケーブルの挟み込みが確実に作業者により発見されるため、ケーブルの挟み込みが防止される。これにより、ケーブルが固定部102に挟み込まれる事態を確実に回避することができる。この結果、ケーブルの耐久性の低下及び断線という事態を確実に防止することができる。
特に、実施の形態2に係るクランプ800によれば、挟み込み防止部を固定部102に設けた凸部801及び凹部802で構成し、これらを嵌合させることで、ケーブルが固定部102側に移動するのを規制している。これにより、凹部802及び凸部801という簡易な構造により、ケーブルが固定部102に挟み込まれる事態を確実に回避することができる。この結果、ケーブルの耐久性の低下及び断線という事態を確実に防止することができる。
図10及び図11は、それぞれ、実施の形態2に係るクランプ800を応用したクランプ1000の斜視図及び側面図である。なお、図10及び図11において、図1及び図8と同一の符号を付した構成については同一の機能を有するものとし、その説明を省略する。
実施の形態2に係るクランプ800が固定部102に形成された穴部103にネジ等の固着具を挿入してクランプ800をシャーシ等に固定するのに対し、実施の形態2に係るクランプ800を応用したクランプ1000は、固定部102の先端をシャーシ等に形成された穴部に挿入してクランプ1000をシャーシ等に固定する。
図10及び図11に示すように、クランプ1000においては、固定部102の先端に、シャーシ等に形成された穴部に挿入される挿入片1001が設けられている。挿入片1001は、固定部102を構成する板状部材のうち、下側の板状部材の先端部に設けられている。挿入片1001は、その先端部において円錐状の形状を有することで、シャーシ等の穴部に挿入し易い形状となっている。
なお、挿入片1001を、上下方向又は左右方向に揺動可能にすることは実施の形態として好ましい。挿入片1001を上下方向又は左右方向に揺動可能にした場合には、シャーシ等に形成された穴部に対してクランプ1000を任意の角度で取り付けることができる。このため、シャーシ等に対するケーブルの位置を自由に設定することができる。なお、図10及び図11においては、挿入片1001を上下方向に揺動可能にする実施の形態について示している。
このように実施の形態2に係るクランプ800を応用したクランプ1000によれば、固定部102の先端に、シャーシ等に形成された穴部に挿入される挿入片1001を設け、この挿入片1001を穴部に挿入することでクランプ1000を固定する。このため、クランプ1000をシャーシ等に取り付ける作業者は、ビス等の専用部材や、ドライバ等の専用工具を用いることなく、簡単に取付け作業や取外し作業を行うことができ、更にクランプ自体の再利用をすることができる。このため、作業効率の向上を図ることができ、非常に簡易な構造で安価に、クランプ1000の取付け作業や取外し作業を行うことができる。
なお、実施の形態1に係るクランプ100を応用したクランプ400における挿入部401、並びに、実施の形態2に係るクランプ800を応答したクランプ1000における挿入片1001を相互に交換して挿入部材を構成してもよいのはいうまでもない。
なお、上記の説明では、実施の形態1においては挟み込み防止部を係止部104及び開口部105で構成し、実施の形態2においては挟み込み防止部を凹部802及び凸部801で構成している。しかし、挟み込み防止部の構成としては、これに限定されるものではない。すなわち、結束部101に収容されたケーブルを固定部102が挟み込まれるのを防止することができれば、いかなる構成を採用してもよい。例えば、結束部101のうち、固定部102側の位置に突起を設けて、固定部102を構成する板状部材への進入口を覆うような構成を採用してもよい。
図12及び図13は、本発明の実施の形態に係るクランプを変形したクランプの斜視図及び側面図である。なお、図12及び図13において、図1と同一の符号を付した構成については同一の構成を示すものとし、その説明を省略する。
図12及び図13に示すように、クランプ1200においては、結束部101の周面側であって固定部102を構成する下側の板状部材に繋がる位置に突起部1201が設けられている。突起部1201は、結束部101の周面側であって固定部102を構成する上側の板状部材に繋がる部分を覆う形状を有している。この突起部1201により固定部102を構成する板状部材同士の間にケーブルが入り込むことはない。
このように本発明の実施の形態に係るクランプを変形したクランプ1200によれば、固定部102における結束部101の端部近傍であって僅かに結束部101側の位置に形成された突起部1201によって結束部101に収容されたケーブルが固定部102に挟み込まれるのが防止される。これにより、ケーブルが固定部102に挟み込まれる事態を確実に回避することができる。この結果、ケーブルの耐久性の低下及び断線という事態を確実に防止することができる。
また、挟み込み防止部を、結束部101の端部近傍に形成された突起部1201で構成しているので、突起部1201という簡易な構造により結束部101に収容されたケーブルが固定部102に挟み込まれるのを防止することができる。
特に、このクランプ1200によれば、挟み込み防止部を、固定部102を構成する板状部材同士の間への入り口を覆う突起部1201で構成し、ケーブルが固定部102に入り込む事態を確実に防止することができる。この結果、ケーブルの耐久性の低下及び断線という事態を確実に防止することができる。
なお、上記の説明においては、結束部101の周面側であって固定部102を構成する下側の板状部材に繋がる位置に設けた突起部1201で結束部101の周面側であって固定部102を構成する上側の板状部材に繋がる部分を覆う場合について示しているが、突起部1201の構成はこれに限定されるものでない。結束部101の周面側であって固定部102を構成する上側の板状部材に繋がる位置に突起部1201を設け、結束部101の周面側であって固定部102を構成する下側の板状部材に繋がる部分を覆う構成としてもよいし、双方に突起部を設け、互いに覆い合う構成としてもよい。
本発明に係るクランプによれば、ケーブルがクランプに挟み込まれる事態を確実に回避することができ、ケーブルの耐久性の低下及び断線という事態を確実に防止することができ、作業効率が向上すると共に省メンテナンス性が実現される点で有用である。
100、400、800、1000、1200 クランプ
101 結束部
102 固定部
103 穴部
104 係止部
105 開口部
201 ケーブル
401 挿入部
402 位置決め部
600 シャーシ
601 溝部
801 凸部
802 凹部
1001 挿入片
1201 突起部
101 結束部
102 固定部
103 穴部
104 係止部
105 開口部
201 ケーブル
401 挿入部
402 位置決め部
600 シャーシ
601 溝部
801 凸部
802 凹部
1001 挿入片
1201 突起部
Claims (8)
- 開閉可能に設けられ収容したケーブルを結束する結束部と、前記結束部の双方の端部に連続して形成された部材を重ねて成り前記結束部を閉じると共に当該クランプ自体を固定する固定部と、前記結束部に収容されたケーブルが前記固定部に挟み込まれるのを防止する挟み込み防止部と、を具備することを特徴とするクランプ。
- 前記挟み込み防止部は、前記固定部における前記結束部の端部近傍であって僅かに前記結束部側の位置に形成されることを特徴とする請求項1記載のクランプ。
- 前記挟み込み防止部は、前記結束部の端部近傍に形成された突起部で構成されることを特徴とする請求項2記載のクランプ。
- 前記突起部は、前記固定部へのケーブルの進入口を覆うことを特徴とする請求項3記載のクランプ。
- 前記挟み込み防止部は、前記結束部に収容されたケーブルの前記固定部側への移動を規制する係止部と、前記係止部を収容する開口部とから構成されることを特徴とする請求項2記載のクランプ。
- 前記挟み込み防止部は、前記固定部を構成する部材に形成された、凸部と前記凸部に嵌合する凹部とから構成されることを特徴とする請求項1記載のクランプ。
- 前記固定部は、当該クランプ自体が固定される開口部に挿入される挿入部を備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のクランプ。
- 前記結束部、固定部又は挟み込み防止部の少なくとも1つが樹脂素材により形成されることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のクランプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004155075A JP2005341677A (ja) | 2004-05-25 | 2004-05-25 | クランプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004155075A JP2005341677A (ja) | 2004-05-25 | 2004-05-25 | クランプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005341677A true JP2005341677A (ja) | 2005-12-08 |
Family
ID=35494624
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004155075A Pending JP2005341677A (ja) | 2004-05-25 | 2004-05-25 | クランプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005341677A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101173095B1 (ko) | 2010-07-30 | 2012-08-10 | (주) 미창케이블 | 고정 플레이트의 설치가 용이한 자동차의 페달식 주차 브레이크용 케이블 |
-
2004
- 2004-05-25 JP JP2004155075A patent/JP2005341677A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101173095B1 (ko) | 2010-07-30 | 2012-08-10 | (주) 미창케이블 | 고정 플레이트의 설치가 용이한 자동차의 페달식 주차 브레이크용 케이블 |
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