JP5039427B2 - フレキシブルドライバicの実装方法およびフレキシブルドライバic - Google Patents
フレキシブルドライバicの実装方法およびフレキシブルドライバic Download PDFInfo
- Publication number
- JP5039427B2 JP5039427B2 JP2007123572A JP2007123572A JP5039427B2 JP 5039427 B2 JP5039427 B2 JP 5039427B2 JP 2007123572 A JP2007123572 A JP 2007123572A JP 2007123572 A JP2007123572 A JP 2007123572A JP 5039427 B2 JP5039427 B2 JP 5039427B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flexible
- driver
- display
- electrode
- substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
しかし、この基板は、超精密な回路を形成した後、樹脂基板上に転写するため、理論的には可能なものの実用化には至っておらず、実質的にドライバICを含めて基板全体をフレキシブル化した例はない。本発明は、このような状況を打破し、真のフレキシブルディスプレイを提案するものである。
しかし、この製造方法を用いることによって、フレキシブル基板の変形や歪は防止できるが、薄化したドライバICが割れたり、基板から剥がれたりといった問題の解決法は提案されていない。
このように、フレキシブルドライバICの周りを異方性導電材およびはみ出した異方性導電材料で覆ったり、はみ出してドライバICの上部まで達した異方性導電材料を利用して保護用のフィルムを接着することにより、屈曲などにより曲げ応力が集中してドライバICが割れたり剥がれたりすることを防止できる。
本発明を特に好適に用いることができるフレキシブルディスプレイの形態を以下に例示する。本発明を用いる好適例としては、(1)少なくとも一方が透明な2枚の電極基板間の気体中空間に1種類以上の粒子からなり光学的反射特性および帯電性を有する表示媒体を少なくとも1種類以上封入し、表示媒体に電界を付与することで表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する粒子移動方式のフレキシブルディスプレイ、(2)少なくとも一方が透明な2枚の電極基板間にコレステリック液晶を封入し、基板間のかかる電圧を制御することにより、画像等の情報を表示するコレステリック液晶方式のフレキシブルディスプレイ、(3)少なくとも一方が透明な2枚の電極基板間に光学的反射特性および帯電特性の異なる2種類以上の粒子を絶縁性液体とともに封入し、粒子に電界を付与することによって粒子を移動させて画像等の情報を表示する電気泳動方式のフレキシブルディスプレイ、(4)少なくとも一方が透明な2枚の電極基板間に酸化状態と還元状態で透明性が変化するエレクトロミック材料を充填し、電極間に電流を流し、電気化学反応により酸化状態、還元状態を変化させることで画像等の情報を表示するエレクトロクロミック方式のフレキシブルディスプレイなどが代表的である。
その他、バイステイブル(bistable)性(表示メモリ性)を有する電子ペーパー技術を用いたフレキシブルディスプレイとしてはMEMS方式、銀の電解による析出、溶解反応を利用した方式などのフレキシブルディスプレイもある。
以上述べた各種ディスプレイはいずれもフレキシブル化に最も適した構成であり、フレキシブルドライバICと一体でトータルとしてフレキシブル化を達成することができる。
(1)シリコンウェハ上の回路側に保護シートを貼る
(2)ドライバICウェハのシリコン側を機械研磨により薄膜化する
(3)ストレスフリー処理(プラズマエッチングやCMP(Chemical Mechanical Polish)研磨など)を行う
(4)保護シートを剥離する
(5)回路側にバンプ(メッキバンプ法、スタッドバンプ法、ボール搭載法など)を形成する
(6)バンプ側にダイシングテープを貼る
(7)ダイシングによりドライバICに切り分ける
以上が簡単な手順であるが、研磨の前にバンプを形成する方法や研磨の前にダイシングをする方法など詳細な手順に関しては様々な方法が考えられる。この様にICチップを薄く研磨する技術は従来からあるが、これは半導体メモリ用に多層化することで高密度化するために行われている方法であり、幅が狭く、細長い形状を有するディスプレイ駆動用のドライバに対して適用されることはなかった。
本発明方法では更に薄型ドライバICの折れ易さを解消し信頼性を増すために基板やFPC上に実装する際に異方性導電材(ACF)をドライバICバンプの高さ及び実装に使用するFPCの電極の厚さの合計以上の膜厚にし、圧着時にはみ出させる事で補強する事を見出したものである。更に信頼性を増す為に、ドライバICの上部にACF材をはみ出させ、はみ出したACF材の上にフィルムを配置する事で曲げた際の応力の集中を防ぐ事を可能にしたものである。
この時、圧着機の圧着ヘッドとしては耐熱性の離型層を表面に持つヘッドを使用するが、はみ出した異方性導電膜材34によって、圧着ヘッド表面が汚れる可能性があるので、型フィルムとしてシリコンフィルムやフッ素系フィルムを用いることもできる。。
シリコンウェハ側を研磨し、フレキシブルドライバIC32の厚さが100μm以下であることが好適で、より好適には50μm以下、さらに好適には40μm以下である。
また、図7(b)、(c)では、異方性導電膜34がフレキシブルドライバIC32およびフィルム材料31間の全面に広がっているが、フレキシブルドライバIC32の周辺部をカバーするだけでも十分に目的は達成される。
フィルム材料31の厚さが厚すぎると、フレキシブル性が損なわれ、無理に曲げると界面の剥離や座屈によるドライバICの破壊が生じるフィルム材料31の厚さが薄すぎると作業性に支障が生じる。
フィルム材料31としては、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリカーボネート(PC)などが好適に用いられる。
なお、異方性導電膜34の厚さが、100μmより厚いとはみ出し量が多くなりすぎて、回路周辺部を汚したり、圧着ヘッドからはみ出し、未硬化の異方性導電膜が残るなどの不具合が生じることがある。
基本的に100μm以下に研磨したディスプレイパネル駆動用ドライバの実装方法であるので、ドライバとしてどんなディスプレイにも使用可能である。すなわち、アクティブ駆動液晶ディスプレイ、パッシブ駆動液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、無機ELディスプレイ、有機ELディスプレイ、電子ペーパー技術に分類されるコレステリック液晶ディスプレイ、電気泳動ディスプレイ、MEMSディスプレイ、バイステイブルTN液晶ディスプレイ、エレクトロクロミックディスプレイ、また詳細に言えば、電気泳動ディスプレイにはさらにマイクロカプセル型、マイクロカップ型、回転ボール型などの多くのディスプレイがあり全てに応用可能である。本発明の技術中に含まれる効果としてはフレキシブル性だけでなく、トータル厚みの減少にも繋がる。最近では携帯電話、デジタルカメラなど多機能化が進んでおり、機能を追加してもその厚さは変わらずにという要求が多い。こうした点においても薄膜化した駆動用ドライバは有用である。
また、これら例示したディスプレイパネルの中でもフレキシブル化したディスプレイパネルであればさらに好適に用いることができる。ディスプレイパネルのどの部分に用いてもトータルとしてフレキシブル性が発現でき、初期の目的を達成できる。
ただし、どのようなディスプレイパネルであってもフレキシブル化が容易というわけではない。単に技術的に可能というだけの場合もある。その点、電子ペーパー技術を利用したディスプレイパネルはフレキシブル化が1つの目的であり、この電子ペーパーディスプレイに用いて初めて紙の代替として総合的な意味での価値が生まれてくる。
従来、表示パネルのみがフレキシブルであったので、駆動用ドライバを1辺に集約し、かつ駆動回路や電池は一箇所にまとめることでデザイン的に回避してきた。然るに、本発明のフレキシブルドライバICを用いれば表示パネルのどの周辺に駆動用のドライバを接続しても表示パネル全体がフレキシブルでありフレキシブルに設計した回路基板(FPC)と一体化しても、回路基板のフレキシブル性が損なわれることなく、軽くフレキシブルで壊れにくいディスプレイモジュールを提供可能となり、よりモバイル性が向上した。
3 表示媒体
3W 白色表示媒体
3Wa 表示用白色粒子
3B 黒色表示媒体
3Ba 表示用黒色粒子
4 隔壁
5、6 電極
8 絶縁液体
9 マイクロカプセル型表示媒体
21−1 第1のセル
21−2 第2のセル
21−3 第3のセル
22R 赤色カラーフィルター
22G 緑色カラーフィルター
22BL 青色カラーフィルター
31 フィルム材料
32 フレキシブルドライバIC
33 バンプ
34 異方性導電膜
35 電極
36 フレキシブルプリント回路基板(COF、TABを含むFPC)
Claims (5)
- シリコンウェハ上に形成したフレキシブルドライバICを、柔軟性を有するフレキシブルな電極基板に実装する、フレキシブルドライバICの実装方法において、
前記フレキシブルドライバICと前記電極基板との間に異方性導電材を配し、フレキシブルドライバICを、異方性導電材を圧着硬化させて電極基板に接続する際、前記フレキシブルドライバICの周囲および上部全面に回り込んで発生するはみ出し部を、前記フレキシブルドライバICの保護部材として用いるとともに、前記フレキシブルドライバICの上部全面のはみ出し部の上にフィルム材料を貼り付けて、ドライバICの両面および側面を包み込む樹脂封止構造にすることを特徴とするフレキシブルドライバICの実装方法。 - 前記フィルム材料の厚さが、前記電極基板の厚さと同等以下、あるいは、10μm以上200μm以下であることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルドライバICの実装方法。
- 前記異方性導電材の圧着硬化前の厚さが、前記フレキシブルドライバICのバンプの高さと電極基板上の電極の厚さとの合計以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のフレキシブルドライバICの実装方法。
- 前記電極基板が、柔軟性を有するフレキシブルプリント回路基板(FPC)であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフレキシブルドライバICの実装方法。
- 前記電極基板が、フレキシブルディスプレイパネルの画素電極の周辺部に設けた引き回し電極部(電極集約部)であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフレキシブルドライバICの実装方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007123572A JP5039427B2 (ja) | 2007-05-08 | 2007-05-08 | フレキシブルドライバicの実装方法およびフレキシブルドライバic |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007123572A JP5039427B2 (ja) | 2007-05-08 | 2007-05-08 | フレキシブルドライバicの実装方法およびフレキシブルドライバic |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008281635A JP2008281635A (ja) | 2008-11-20 |
JP5039427B2 true JP5039427B2 (ja) | 2012-10-03 |
Family
ID=40142526
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007123572A Expired - Fee Related JP5039427B2 (ja) | 2007-05-08 | 2007-05-08 | フレキシブルドライバicの実装方法およびフレキシブルドライバic |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5039427B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014192347A (ja) * | 2013-03-27 | 2014-10-06 | Murata Mfg Co Ltd | 樹脂封止型電子機器およびそれを備えた電子装置 |
JP6512632B2 (ja) | 2015-03-20 | 2019-05-15 | デクセリアルズ株式会社 | 異方性接続構造体及び異方性接続構造体の製造方法 |
CN115339395A (zh) * | 2022-09-15 | 2022-11-15 | 苏州康惠园智能科技有限公司 | 一种便于安装和调整面向角度的5g车载显示装置 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04321245A (ja) * | 1991-04-19 | 1992-11-11 | Nec Corp | Lcdモジュール |
JP4086123B2 (ja) * | 1998-02-10 | 2008-05-14 | ローム株式会社 | 半導体装置 |
JP2002158327A (ja) * | 2000-11-16 | 2002-05-31 | Sony Corp | 電子回路装置の製造方法 |
JP4684502B2 (ja) * | 2001-09-27 | 2011-05-18 | 日東電工株式会社 | 導電接続方法及びそれに用いる離型シート |
JP2003176473A (ja) * | 2001-12-11 | 2003-06-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 接合材料、接合材料の設計方法および接合構造体 |
JP3910527B2 (ja) * | 2002-03-13 | 2007-04-25 | シャープ株式会社 | 液晶表示装置およびその製造方法 |
JP2005024626A (ja) * | 2003-06-30 | 2005-01-27 | Casio Comput Co Ltd | 表示装置の電子部品取付構造 |
JP2005259817A (ja) * | 2004-03-09 | 2005-09-22 | Seiko Epson Corp | 実装構造体の製造方法、電気光学装置の製造方法、電気光学装置及び電子機器 |
JP2006171601A (ja) * | 2004-12-20 | 2006-06-29 | Seiko Epson Corp | 実装構造体、電気光学装置の製造方法および電気光学装置並びに電子機器 |
JP2007073800A (ja) * | 2005-09-08 | 2007-03-22 | Seiko Epson Corp | 半導体装置 |
-
2007
- 2007-05-08 JP JP2007123572A patent/JP5039427B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008281635A (ja) | 2008-11-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9921422B2 (en) | Electro-optic display with edge seal | |
JP5167624B2 (ja) | 電気泳動表示装置及び電子機器 | |
JP5266815B2 (ja) | 電気泳動表示装置及び電子機器 | |
JP5028799B2 (ja) | 電気光学装置及び電子機器 | |
CN102486591B (zh) | 电泳显示装置和电泳显示装置的制造方法 | |
JP2008233779A (ja) | フレキシブル電子デバイス | |
JP2008165219A (ja) | フレキシブルドライバic | |
JP5510500B2 (ja) | 電気泳動表示装置及び電子機器 | |
JP5039427B2 (ja) | フレキシブルドライバicの実装方法およびフレキシブルドライバic | |
JP2008281638A (ja) | フレキシブルドライバicの実装方法およびそれに用いるフレキシブルドライバic | |
JP2012163901A (ja) | 情報表示パネルモジュールおよびこれを搭載した情報表示装置 | |
JP2013205511A (ja) | 情報表示用パネルモジュール | |
JP2008152107A (ja) | フレキシブル回路基板およびそれを用いたフレキシブルディスプレイモジュール | |
JP4848620B2 (ja) | 直視型反射型表示装置 | |
JP2012103438A (ja) | 電子ペーパー | |
TWI812196B (zh) | 顯示器 | |
WO2009113626A1 (ja) | 情報表示用パネル | |
JP5135248B2 (ja) | 情報表示用パネル | |
JP2011221406A (ja) | 情報表示用パネルおよびその製造方法 | |
JP2010065096A (ja) | フレキシブルパネル用接着剤組成物 | |
JP2009229648A (ja) | 電気泳動表示装置および電気泳動表示装置の製造方法 | |
JP2011227384A (ja) | 電気光学装置及び電子機器 | |
JP2011059508A (ja) | 情報表示用パネル | |
JP2009128436A (ja) | 情報表示用パネル | |
JP2012103445A (ja) | 情報表示器及びこれを備える情報表示システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100507 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120329 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120612 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120709 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |