JP5135248B2 - 情報表示用パネル - Google Patents

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本発明は、電気的に駆動可能な粒子群で構成した表示媒体を、少なくとも一方が透明な、共に導電膜が形成された2枚のパネル基板を対向させた空間を隔壁で仕切って形成したセルに封入し、表示媒体を電気的に駆動させて情報画像を表示する情報表示用パネルに関するものである。
従来、電気的に駆動可能な粒子群で構成した表示媒体を、少なくとも一方が透明な、共に導電膜が形成された2枚のパネル基板を対向させた空間を隔壁で仕切って形成したセルに封入し、表示媒体を電気的に駆動させて画像等の情報表示を行う情報表示用パネル(例えば、特許文献1、特許文献2参照)が知られている。
上記従来例の情報表示用パネルでは、2枚のパネル基板に設ける導電膜は、ストライプ状にパターニングしたストライプ状導電膜としたり、ドット状にパターニングした導電膜としたり、ベタ膜のままとしたりして、表示媒体を電気的に駆動させるための対向対電極を構成したり、ライン状にパターニングして、接続用配線としたりしている。そして、導電膜としては、酸化インジウム錫(ITO)などの透明導電膜や、銅やアルミニウムなどの金属導電膜が用いられる。特に、背面側パネル基板に設ける導電膜は透明ではなくてもよいので、電気抵抗が小さい金属導電膜が好ましく用いられることが多い。
また、粒子群で構成した表示媒体がパネル基板間空間を横方向移動することに伴う表示媒体の偏在を防止するために、パネル基板間空間を隔壁で仕切って形成したセルに表示媒体を配置する従来例も知られている。
さらにまた、パネル基板間ギャップを確保するための部材を、隔壁に加えて、情報表示領域の外側となるパネル周辺領域に連続部材として配置したり、あるいは、情報表示領域の外側となるパネル周辺領域に断続的に配置したりする従来例も知られている。
特開2007−122026号公報 特開2008−26705号公報
上述した従来例の情報表示用パネルでは、情報表示画面領域の最外周を構成する隔壁、その隔壁のさらに外側に形成するパネル基板ギャップ確保用部材および電気的接続配線用の導電膜は情報表示画面領域の外側に形成され、パネル基板表面にライン状にパターニング形成した導電膜の上に隔壁やパネル基板ギャップ確保用部材を形成したり、一方のパネル基板の情報表示画面領域の外側表面にライン状にパターニングした導電膜の上に、もう一方のパネル基板に形成した隔壁やパネル基板ギャップ確保用部材を、接着剤を介して貼り合わせたりしていた。情報表示用パネルに通電を繰り返した時に、導電膜の上に形成された隔壁、パネル基板ギャップ確保用部材および導電膜の上に配置された接着剤が含有する成分と、パネル外部環境から進入した湿分(水分)との協働によって発生するイオン性物質が導電膜を腐食する、いわゆる電食が発生し、パターニングされた導電膜に断線が発生して、情報画像を書換える際に書換え駆動できない画素が発生する場合があった。
上記不具合は、情報表示画面領域の外側に設ける電気的接続配線用の導電膜を金属材料で構成した場合に顕著であるが、ITOなどの金属酸化物材料で構成した場合にも起こっている問題であった。
本発明は、情報表示画面領域の外側に形成される情報表示画面領域の最外周を構成する隔壁、その隔壁のさらに外側に形成するパネル基板ギャップ確保用部材および電気的接続配線用の導電膜が互いに影響しあって、パネル外部環境から進入した湿分(水分)との協働によって発生するイオン性物質が導電膜を腐食する、いわゆる電食が発生しないようにした構造の情報表示用パネルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の情報表示用パネルは、電気的に駆動可能な粒子群で構成した表示媒体を、少なくとも一方が透明な、共に導電膜が形成された2枚のパネル基板を対向させた空間を隔壁で仕切って形成したセルに封入し、表示媒体を電気的に駆動させて情報画像を表示する情報表示用パネルにおいて、前記2枚のパネル基板を対向させた空間層の外周部であって、前記セルが配置された情報表示画面領域の外側に設ける、少なくとも電気的接続配線用の導電膜の表面を絶縁膜で被覆するとともに、前記セルを形成する隔壁のうち最外周となる隔壁およびその隔壁のさらに外側に形成するパネル基板ギャップ確保用部材は、2枚のパネル基板を対向させた空間層の外周部であって、前記セルが配置された情報表示画面領域の外側に設ける、少なくとも電気的接続配線用の導電膜の表面を絶縁膜で被覆後、絶縁膜の上に形成されたものであることを特徴とする。
また、本発明の情報表示用パネルは、電気的に駆動可能な粒子群で構成した表示媒体を、少なくとも一方が透明な、共に導電膜が形成された2枚のパネル基板を対向させた空間を隔壁で仕切って形成したセルに封入し、表示媒体を電気的に駆動させて情報画像を表示する情報表示用パネルにおいて、前記2枚のパネル基板を対向させた空間層の外周部であって、前記セルが配置された情報表示画面領域の外側に設ける、少なくとも電気的接続配線用の導電膜の表面を絶縁膜で被覆するとともに、前記少なくとも電気的接続配線用の導電膜が金属膜であって、前記セルを形成する隔壁のうち最外周となる隔壁およびその隔壁のさらに外側に形成するパネル基板ギャップ確保用部材は、2枚のパネル基板を対向させた空間層の外周部であって、前記セルが配置された情報表示画面領域の外側に設ける、少なくとも電気的接続配線用の導電膜の表面を絶縁膜で被覆後、絶縁膜の上に形成されたものであることを特徴とする。
さらに、本発明の情報表示用パネルは、電気的に駆動可能な粒子群で構成した表示媒体を、少なくとも一方が透明な、共に導電膜が形成された2枚のパネル基板を対向させた空間を隔壁で仕切って形成したセルに封入し、表示媒体を電気的に駆動させて情報画像を表示する情報表示用パネルにおいて、前記2枚のパネル基板を対向させた空間層の外周部であって、前記セルが配置された情報表示画面領域の外側に設ける、少なくとも電気的接続配線用の導電膜の表面を絶縁膜で被覆するとともに、前記セルを形成する隔壁のうち最外周となる隔壁およびその隔壁のさらに外側に形成するパネル基板ギャップ確保用部材は、2枚のパネル基板を対向させた空間層の外周部であって、前記セルが配置された情報表示画面領域の外側に設ける、少なくとも電気的接続配線用の導電膜の表面を絶縁膜で被覆後、絶縁膜の上に同時に形成されたものであることを特徴とする。
本発明の情報表示用パネルの好適例としては、前記導電膜を被覆する絶縁膜は、電気抵抗が1×10 〜1×1016(Ω・m)のものであること、がある。
本発明によれば、2枚のパネル基板を対向させた空間層の外周部であって、前記セルが配置された情報表示画面領域の外側に設ける、少なくとも電気的接続配線用の導電膜の表面を絶縁膜で被覆したので、情報表示画面領域の最外周を構成する隔壁、その隔壁のさらに外側に形成するパネル基板ギャップ確保用部材を情報表示画面領域の外側の電気的接続配線用の導電膜の表面に形成したり、一方のパネル基板の情報表示画面領域の外側表面にライン状にパターニング形成した導電膜上に、もう一方のパネル基板に形成した隔壁やパネル基板ギャップ確保用部材を、接着剤を介して貼り合わせたりしても、情報表示画面領域の外側に形成される情報表示画面領域の最外周を構成する隔壁、その隔壁のさらに外側に形成するパネル基板ギャップ確保用部材および電気的接続配線用の導電膜が互いに影響しあって、パネル外部環境から進入した湿分(水分)との協働によってイオン性物質が発生することを抑制できるので、イオン性物質が導電膜を腐食する、いわゆる電食が発生しないようにした構造の情報表示用パネルとなり、この情報表示用パネルは情報の表示書換を繰り返し行うことができる耐久性に優れた情報表示用パネルとなる。
(a)、(b)はそれぞれ本発明の対象となる情報表示用パネルの駆動原理の一例を示す図である。 (a)、(b)はそれぞれ本発明の対象となる情報表示用パネルの駆動原理の他の例を示す図である。 (a)〜(c)は本発明の情報表示用パネルの一例の構成を示す図である。 (a)〜(c)は本発明の情報表示用パネルの他の例の構成を示す図である。 (a)〜(c)は本発明の情報表示用パネルのさらに他の例の構成を示す図である。 (a)〜(c)は本発明の情報表示用パネルのさらに他の例の構成を示す図である。 (a)〜(c)は本発明の情報表示用パネルのさらに他の例の構成を示す図である。 (a)〜(c)は本発明の情報表示用パネルのさらに他の例の構成を示す図である。 (a)〜(c)は本発明の情報表示用パネルのさらに他の例の構成を示す図である。 (a)〜(c)は比較例の情報表示パネルの一例の構成を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき詳細に説明する。
まず、本発明の情報表示用パネルの一例として、帯電性粒子を含んだ粒子群を表示媒体として用いる情報表示用パネルの基本的な構成について説明する。前記情報表示用パネルでは、対向する2枚のパネル基板間に封入した帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体に電界が付与される。付与された電界方向に沿って、表示媒体が電界による力やクーロン力などによって引き寄せられ、表示媒体が電界方向の変化によって移動することにより、画像等の情報表示がなされる。従って、表示媒体が、均一に移動し、かつ、繰り返し表示情報を書き換える時あるいは表示情報を継続して表示する時の安定性を維持できるように、情報表示用パネルを設計する必要がある。ここで、表示媒体を構成する粒子にかかる力は、粒子同士のクーロン力により引き付けあう力の他に、電極や基板との電気鏡像力、分子間力、液架橋力、重力などが考えられる。
本発明の対象となる帯電粒子電界駆動方式の情報表示用パネルの例を、図1(a)、(b)〜図2(a)、(b)に基づき説明する。
図1(a)、(b)に示す例では、少なくとも光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した光学的反射率および帯電特性が異なる少なくとも2種類の表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wと正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、パネル基板(基板ともいう)1に設けた電極5(TFT付き画素電極)とパネル基板(基板ともいう)2に設けた電極6(共通電極)とが対向して形成する画素電極対に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図1(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色表示を、あるいは、図1(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色表示を、白黒のドットでマトリックス表示している。なお、図1(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。また、ここでは画素とセルとを1対1に対応させているが、1対1に対応させなくてもよい。
図2(a)、(b)に示す例では、少なくとも光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した光学的反射率および帯電特性が異なる少なくとも2種類の表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wと正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、パネル基板(基板ともいう)2に設けたストライプ電極6とパネル基板(基板ともいう)1に設けたストライプ電極5とが対向直交交差して形成する画素電極対に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図2(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色表示を、あるいは、図2(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色表示を、白黒のドットでマトリックス表示している。なお、図2(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。また、ここでは画素とセルとを1対1に対応させているが、1対1に対応させなくてもよい。
図3(a)〜(c)は本発明の情報表示用パネルの一例の構成を示す図である。図3(a)〜(c)に示す情報表示用パネルは、帯電粒子気体中駆動型情報表示用パネルであるとともにドットマトリックス型パッシブ駆動方式の情報表示用パネルとして構成されており、電気的に駆動可能な粒子群(ここでは電界で駆動する粒子群)として構成した表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wおよび正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、導電膜が形成された2枚のパネル基板1、2を対向させた空間を隔壁で仕切って形成したセルに封入し、表示媒体3W、3Bを電気的に駆動させて情報画像を表示する情報表示用パネルである。そして、観察側パネル基板2の透明な情報表示画面領域に、酸化インジウム錫(ITO)で形成したストライプ電極6を配置し、情報表示画面領域の外側に、銅箔でライン状にパターニングした接続配線用電極9を配置し、背面側パネル基板1の情報表示画面領域に、銅箔をパターニングしたストライプ電極5を配置し、その延長となる情報表示画面領域の外側に、銅箔をライン状にパターニングした接続配線用電極10を配置し、接続配線用電極9、ストライプ電極5および接続配線用電極10の表面を絶縁膜7で被覆している。これにより、情報表示画面領域の最外周を構成する隔壁13および情報表示画面領域の外側に設けるパネル基板ギャップ確保用部材8を配置する位置にある接続配線用電極9および接続配線用電極10の表面を絶縁膜7で確実に被覆している。なお、本例では、隔壁4、最外周隔壁13およびパネル基板ギャップ確保用部材8をパネル基板に接着させる接着剤11を背面側パネル基板1側に設けている。
図4(a)〜(c)は本発明の情報表示用パネルの他の例の構成を示す図である。図4(a)〜(c)に示す情報表示用パネルは、帯電粒子気体中駆動型情報表示用パネルであるとともにドットマトリックス型パッシブ駆動方式の情報表示用パネルとして構成されており、電気的に駆動可能な粒子群(ここでは電界で駆動する粒子群)として構成した表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wおよび正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、導電膜が形成された2枚のパネル基板1、2を対向させた空間を隔壁で仕切って形成したセルに封入し、表示媒体3W、3Bを電気的に駆動させて情報画像を表示する情報表示用パネルである。そして、観察側パネル基板2の透明な情報表示画面領域に、酸化インジウム錫(ITO)で形成したストライプ電極6を配置し、情報表示画面領域の外側に、銅箔をライン状にパターニングした接続配線用電極9を配置し、背面側パネル基板1の情報表示画面領域に、酸化インジウム錫(ITO)をパターニングしたストライプ電極5を配置し、その延長となる情報表示画面領域の外側に、銅箔をライン状にパターニングした接続配線用電極10を配置し、接続配線用電極9および接続配線用電極10およびストライプ電極5のうち最外周隔壁13と接合する部分の表面を絶縁膜7で被覆している。これにより、情報表示画面領域の最外周を構成する隔壁13および情報表示画面領域の外側に設けるパネル基板ギャップ確保用部材8を配置する位置にある接続配線用電極9および接続配線用電極10およびストライプ電極5のうち最外周隔壁13と接合する部分の表面を絶縁膜7で確実に被覆している。なお、本例では、隔壁4、最外周隔壁13およびパネル基板ギャップ確保用部材8をパネル基板に接着させる接着剤11を背面側パネル基板1側に設けている。
図5(a)〜(c)は本発明の情報表示用パネルのさらに他の例の構成を示す図である。図5(a)〜(c)に示す情報表示用パネルは、帯電粒子気体中駆動型情報表示用パネルであるとともにドットマトリックス型パッシブ駆動方式の情報表示用パネルとして構成されており、電気的に駆動可能な粒子群(ここでは電界を駆動する粒子群)として構成した表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wおよび正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、導電膜が形成された2枚のパネル基板1、2を対向させた空間を隔壁で仕切って形成したセルに封入し、表示媒体3W、3Bを電気的に駆動させて情報画像を表示する情報表示用パネルである。そして、観察側パネル基板2の透明な情報表示画面領域に、酸化インジウム錫(ITO)で形成したストライプ電極6を配置し、情報表示画面領域の外側に、銅箔をライン状にパターニングした接続配線用電極9を配置し、背面側パネル基板1の情報表示画面領域に、銅箔をライン状にパターニングしたストライプ電極5を配置し、その延長となる情報表示画面領域の外側に、銅箔をパターニングした接続配線用電極10を配置し、接続配線用電極9および接続配線用電極10およびストライプ電極5のうち最外周隔壁13と接合する部分の表面を絶縁膜7で被覆している。これにより、情報表示画面領域の最外周を構成する隔壁13および情報表示画面領域の外側に設けるパネル基板ギャップ確保用部材8を配置する位置にある接続配線用電極9および接続配線用電極10およびストライプ電極5のうち最外周隔壁13と接合する部分の表面を絶縁膜7で確実に被覆している。なお、本例では、隔壁4、最外周隔壁13およびパネル基板ギャップ確保用部材8をパネル基板に接着させる接着剤11を観察側パネル基板2側に設けている。
図6(a)〜(c)は本発明の情報表示用パネルのさらに他の例の構成を示す図である。図6(a)〜(c)に示す情報表示用パネルは、帯電粒子気体中駆動型情報表示用パネルであるとともにドットマトリックス型パッシブ駆動方式の情報表示用パネルとして構成されており、電気的に駆動可能な粒子群(ここでは電界で駆動する粒子群)として構成した表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wおよび正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、導電膜が形成された2枚のパネル基板1、2を対向させた空間を隔壁で仕切って形成したセルに封入し、表示媒体3W、3Bを電気的に駆動させて情報画像を表示する情報表示用パネルである。そして、観察側パネル基板2の透明な情報表示画面領域に、酸化インジウム錫(ITO)で形成したストライプ電極6を配置し、情報表示画面領域の外側に、酸化インジウム錫(ITO)をライン状にパターニングした接続配線用電極9を配置し、背面側パネル基板1の情報表示画面領域に、銅箔をパターニングしたストライプ電極5を配置し、その延長となる情報表示画面領域の外側に、銅箔をライン状にパターニングした接続配線用電極10を配置し、接続配線用電極9および接続配線用電極10およびストライプ電極5のうち最外周隔壁13と接合する部分の表面を絶縁膜7で被覆している。これにより、情報表示画面領域の最外周を構成する隔壁13および情報表示画面領域の外側に設けるパネル基板ギャップ確保用部材8を配置する位置にある接続配線用電極9および接続配線用電極10およびストライプ電極5のうち最外周隔壁13と接合する部分の表面を絶縁膜7で確実に被覆している。なお、本例では、隔壁4、最外周隔壁13およびパネル基板ギャップ確保用部材8をパネル基板に接着させる接着剤11を観察側パネル基板2側に設けている。
図7(a)〜(c)は本発明の情報表示用パネルのさらに他の例の構成を示す図である。図7(a)〜(c)に示す情報表示用パネルは、帯電粒子気体中駆動型情報表示用パネルであるとともにドットマトリックス型パッシブ駆動方式の情報表示用パネルとして構成されており、電気的に駆動可能な粒子群(ここでは電界で駆動する粒子群)として構成した表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wおよび正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、導電膜が形成された2枚のパネル基板1、2を対向させた空間を隔壁で仕切って形成したセルに封入し、表示媒体3W、3Bを電気的に駆動させて情報画像を表示する情報表示用パネルである。そして、観察側パネル基板2の透明な情報表示画面領域に、酸化インジウム錫(ITO)で形成したストライプ電極6を配置し、情報表示画面領域の外側に、酸化インジウム錫(ITO)をライン状にパターニングした接続配線用電極9を配置し、背面側パネル基板1の情報表示画面領域に、銅箔をパターニングしたストライプ電極5を配置し、その延長となる情報表示画面領域の外側に、銅箔をライン状にパターニングした接続配線用電極10を配置している。その際、図7(b)に示すように、表示領域の外側領域に設ける隔壁13を表示領域に設ける隔壁4よりも幅広のものを用いてパネル基板間ギャップ確保部材を兼用させている。接続配線用電極9および接続配線用電極10およびストライプ電極5のうち最外周隔壁と接合する部分の表面を絶縁膜で被覆している。これにより、情報表示画面領域の最外周を構成する隔壁13と接続配線用電極9および接続配線用電極10およびストライプ電極5のうち最外周隔壁13と接合する部分の表面を絶縁膜7で確実に被覆している。なお、本例では、隔壁4および最外周隔壁13をパネル基板に接着させる接着剤11を観察側パネル基板2側に設けている。
図8(a)〜(c)は本発明の情報表示用パネルのさらに他の例の構成を示す図である。図8(a)〜(c)に示す情報表示用パネルは、帯電粒子気体中駆動型情報表示用パネルであるとともにドットマトリックス型パッシブ駆動方式の情報表示用パネルとして構成されており、電気的に駆動可能な粒子群(ここでは電界で駆動する粒子群)として構成した表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wおよび正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、導電膜が形成された2枚のパネル基板1、2を対向させた空間を隔壁で仕切って形成したセルに封入し、表示媒体3W、3Bを電気的に駆動させて情報画像を表示する情報表示用パネルである。そして、観察側パネル基板2の透明な情報表示画面領域に、酸化インジウム錫(ITO)で形成したストライプ電極6を配置し、情報表示画面領域の外側に、酸化インジウム錫(ITO)をライン状にパターニングした接続配線用電極9を配置し、背面側パネル基板1の情報表示画面領域に、銅箔をパターニングしたストライプ電極5を配置し、その延長となる情報表示画面領域の外側に、銅箔をライン状にパターニングした接続配線用電極10を配置し、接続配線用電極9および接続配線用電極10およびストライプ電極5のうち最外周隔壁13と接合する部分の表面を絶縁膜7で被覆している。これにより、情報表示画面領域の最外周を構成する隔壁13および情報表示画面領域の外側に設けるパネル基板ギャップ確保用部材8を配置する位置にある接続配線用電極9および接続配線用電極10およびストライプ電極5のうち最外周隔壁13と接合する部分の表面を絶縁膜7で確実に被覆している。なお、本例では、隔壁4、最外周隔壁13およびパネル基板ギャップ確保用部材8をパネル基板に接着させる接着剤11を背面側パネル基板1側に設けている。
図9(a)〜(c)は本発明の情報表示用パネルのさらに他の例の構成を示す図である。図9(a)〜(c)に示す情報表示用パネルは、帯電粒子気体中駆動型情報表示用パネルであるとともにドットマトリックス型パッシブ駆動方式の情報表示用パネルとして構成されており、電気的に駆動可能な粒子群(ここでは電界で駆動する粒子群)として構成した表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wおよび正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、導電膜が形成された2枚のパネル基板1、2を対向させた空間を隔壁で仕切って形成したセルに封入し、表示媒体3W、3Bを電気的に駆動させて情報画像を表示する情報表示用パネルである。そして、観察側パネル基板2の透明な情報表示画面領域に、酸化インジウム錫(ITO)で形成したストライプ電極6を配置し、情報表示画面領域に、酸化インジウム錫(ITO)をライン状にパターニングした接続配線用電極9を配置し、背面側派成る基板1の情報表示画面領域に、酸化インジウム錫(ITO)をパターニングしたストライプ電極5を配置し、その延長となる情報表示画面領域の外側に、酸化インジウム錫(ITO)をライン状にパターニングした接続配線用電極10を配置し、接続配線用電極9(ITO膜)および接続配線用電極10(ITO膜)の表面およびストライプ電極5(ITO膜)のうち最外周隔壁13と接合する部分の表面およびストライプ電極6(ITO膜)のうち最外周隔壁13が形成される部分の表面を絶縁膜7で被覆している。これにより、情報表示画面領域の最外周を構成する隔壁13および情報表示画面領域の外側に設けるパネル基板間ギャップ確保用部材8を配置する位置にある接続配線用電極9(ITO膜)および接続配線用電極10(ITO膜)の表面およびストライプ電極5(ITO膜)のうち最外周隔壁13と接合する部分の表面およびストライプ電極6(ITO膜)のうち最外周隔壁13が形成される部分の表面を絶縁膜7で確実に被覆している。なお、本例では、隔壁4、最外周隔壁13およびパネル基板間ギャップ確保用部材8をパネル基板に接着させる接着剤11を背面側パネル基板1側に設けている。
上述した図3(a)〜(c)〜図9(a)〜(c)に示す情報表示用パネルにおいて、最外周隔壁13およびパネル基板間ギャップ確保部材8は、パネル基板の外周部領域に設ける導電膜を絶縁膜7で被覆後、絶縁膜7上に形成されたものであることが好ましく、最外周隔壁13およびパネル基板間ギャップ確保部材8は、パネル基板に設ける導電膜を絶縁膜7で被覆後、絶縁膜7上に同時に形成されたものであることがさらに好ましい。また、ストライプ電極5として設ける導電膜や接続配線用電極9、10として設ける導電膜を被覆する絶縁膜7は、電気抵抗が1×10 〜1×1016(Ω・m)のものであることが好ましい。
図3(a)〜(c)に示す本発明の情報表示用パネルによれば、2枚のパネル基板を対向させた空間層の外周部であって、表示媒体を収納するセルが配置された情報表示画面領域の外側に設ける接続配線用電極9(銅箔)、接続配線用電極10(銅箔)およびストライプ電極5(銅箔)の表面およびストライプ電極6(ITO膜)のうち最外周隔壁13が形成される部分の表面を絶縁膜7で被覆した後、観察側パネル基板の情報表示画面領域の外側領域にパネル基板ギャップ確保用部材8を形成し、2枚のパネル基板を貼り合わせる際に、情報表示画面領域の外側領域であって接着剤が配置される位置にある接続配線用電極9、接続配線用電極10およびストライプ電極5のうち最外周隔壁13と接合する部分の表面を絶縁膜7で確実に被覆して、最外周隔壁13、パネル基板ギャップ確保用部材8および接合用接着剤11と情報表示画面領域の外側領域に配置されたライン状導電膜との界面に僅かの隙間も発生させることなく2枚のパネル基板が接合された構造が得られるとともに、外部環境からの水分進入があっても、接着剤11に僅かの水分が含まれていても、水分が前記導電膜と接することがなく、情報表示画面領域の外側領域に配置された導電膜と他の部材との接合界面で電食が発生することを確実に防止できるようになり、情報画像の表示書き換えを繰り返し行うことができる耐久性に優れた情報表示用パネルとなる。
図4(a)〜(c)に示す本発明の情報表示用パネルによれば、2枚のパネル基板を対向させた空間層の外周部であって、表示媒体を収納するセルが配置された情報表示画面領域の外側に設ける接続配線用電極9(銅箔)、接続配線用電極10(銅箔)の表面およびストライプ電極5(ITO膜)のうち最外周隔壁13と接合する部分の表面およびストライプ電極6(ITO膜)のうち最外周隔壁13が形成される部分の表面を絶縁膜7で被覆した後、観察側パネル基板の情報表示画面領域の外側領域にパネル基板ギャップ確保用部材8を形成し、2枚のパネル基板を貼り合わせる際に、情報表示画面領域の外側領域であって接着剤が配置される位置にある接続配線用電極9、接続配線用電極10およびストライプ電極5、ストライプ電極6のうち最外周隔壁13と接合する部分の表面を絶縁膜7で確実に被覆して、最外周隔壁13、パネル基板ギャップ確保用部材8および接合用接着剤11と情報表示画面領域の外側領域に配置されたライン状導電膜との界面に僅かの隙間も発生させることなく2枚のパネル基板が接合された構造が得られるとともに、外部環境からの水分進入があっても、接着剤11に僅かの水分が含まれていても、水分が前記導電膜と接することがなく、情報表示画面領域の外側領域に配置された導電膜と他の部材との接合界面で電食が発生することを確実に防止できるようになり、情報画像の表示書き換えを繰り返し行うことができる耐久性に優れた情報表示用パネルとなる。
図5(a)〜(c)に示す本発明の情報表示用パネルによれば、2枚のパネル基板を対向させた空間層の外周部であって、表示媒体を収納するセルが配置された情報表示画面領域の外側に設ける接続配線用電極9(銅箔)、接続配線用電極10(銅箔)の表面およびストライプ電極6(ITO膜)のうち最外周隔壁13と接合する部分の表面およびストライプ電極5(銅箔)のうち最外周隔壁13が形成される部分の表面を絶縁膜7で被覆した後、背面側パネル基板の情報表示画面領域の外側領域にパネル基板ギャップ確保用部材8を形成し、2枚のパネル基板を貼り合わせる際に、情報表示画面領域の外側領域であって接着剤が配置される位置にある接続配線用電極9、接続配線用電極10およびストライプ電極5、ストライプ電極6のうち最外周隔壁13と接合する部分の表面を絶縁膜7で確実に被覆して、最外周隔壁13、パネル基板ギャップ確保用部材8および接合用接着剤11と情報表示画面領域の外側領域に配置されたライン状導電膜との界面に僅かの隙間も発生させることなく2枚のパネル基板が接合された構造が得られるとともに、外部環境からの水分進入があっても、接着剤11に僅かの水分が含まれていても、水分が前記導電膜と接することがなく、情報表示画面領域の外側領域に配置された導電膜と他の部材との接合界面で電食が発生することを確実に防止できるようになり、情報画像の表示書き換えを繰り返し行うことができる耐久性に優れた情報表示用パネルとなる。
図6(a)〜(c)に示す本発明の情報表示用パネルによれば、2枚のパネル基板を対向させた空間層の外周部であって、表示媒体を収納するセルが配置された情報表示画面領域の外側に設ける接続配線用電極9(ITO膜)、接続配線用電極10(銅箔)の表面およびストライプ電極6(ITO膜)のうち最外周隔壁13と接合する部分の表面およびストライプ電極5(銅箔)のうち最外周隔壁13が形成される部分の表面を絶縁膜7で被覆した後、背面側パネル基板の情報表示画面領域の外側領域にパネル基板ギャップ確保用部材8を形成し、2枚のパネル基板を貼り合わせる際に、情報表示画面領域の外側領域であって接着剤が配置される位置にある接続配線用電極9、接続配線用電極10およびストライプ電極5、ストライプ電極6のうち最外周隔壁13と接合する部分の表面を絶縁膜7で確実に被覆して、最外周隔壁13、パネル基板ギャップ確保用部材8および接合用接着剤11と情報表示画面領域の外側領域に配置されたライン状導電膜との界面に僅かの隙間も発生させることなく2枚のパネル基板が接合された構造が得られるとともに、外部環境からの水分進入があっても、接着剤11に僅かの水分が含まれていても、水分が前記導電膜と接することがなく、情報表示画面領域の外側領域に配置された導電膜と他の部材との接合界面で電食が発生することを確実に防止できるようになり、情報画像の表示書き換えを繰り返し行うことができる耐久性に優れた情報表示用パネルとなる。
図7(a)〜(c)に示す本発明の情報表示用パネルによれば、2枚のパネル基板を対向させた空間層の外周部であって、表示媒体を収納するセルが配置された情報表示画面領域の外側に設ける接続配線用電極9(ITO膜)、接続配線用電極10(銅箔)の表面およびストライプ電極6(ITO膜)のうちパネル基板ギャップ確保用部材を兼ねる最外周隔壁13と接合する部分の表面およびストライプ電極5(銅箔)のうち最外周隔壁13が形成される部分の表面を絶縁膜7で被覆した後、2枚のパネル基板を貼り合わせる際に、情報表示画面領域の外側領域であって接着剤が配置される位置にある接続配線用電極9、接続配線用電極10およびストライプ電極5、ストライプ電極6のうち最外周隔壁13と接合する部分の表面を絶縁膜7で確実に被覆して、最外周隔壁13および接合用接着剤11と情報表示画面領域の外側領域に配置されたライン状導電膜との界面に僅かの隙間も発生させることなく2枚のパネル基板が接合された構造が得られるとともに、外部環境からの水分進入があっても、接着剤11に僅かの水分が含まれていても、水分が前記導電膜と接することがなく、情報表示画面領域の外側領域に配置された導電膜と他の部材との接合界面で電食が発生することを確実に防止できるようになり、情報画像の表示書き換えを繰り返し行うことができる耐久性に優れた情報表示用パネルとなる。
図8(a)〜(c)に示す本発明の情報表示用パネルによれば、2枚のパネル基板を対向させた空間層の外周部であって、表示媒体を収納するセルが配置された情報表示画面領域の外側に設ける接続配線用電極9(ITO膜)、接続配線用電極10(銅箔)の表面およびストライプ電極5(銅箔)のうち最外周隔壁13と接合する部分の表面およびストライプ電極6(ITO膜)のうち最外周隔壁13が形成される部分の表面を絶縁膜7で被覆した後、観察側パネル基板の情報表示画面領域の外側領域にパネル基板ギャップ確保用部材8を形成し、2枚のパネル基板を貼り合わせる際に、情報表示画面領域の外側領域であって接着剤が配置される位置にある接続配線用電極9、接続配線用電極10およびストライプ電極5、ストライプ電極6のうち最外周隔壁13と接合する部分の表面を絶縁膜7で確実に被覆して、最外周隔壁13、パネル基板ギャップ確保用部材8および接合用接着剤11と情報表示画面領域の外側領域に配置されたライン状導電膜との界面に僅かの隙間も発生させることなく2枚のパネル基板が接合された構造が得られるとともに、外部環境からの水分進入があっても、接着剤11に僅かの水分が含まれていても、水分が前記導電膜と接することがなく、情報表示画面領域の外側領域に配置された導電膜と他の部材との接合界面で電食が発生することを確実に防止できるようになり、情報画像の表示書き換えを繰り返し行うことができる耐久性に優れた情報表示用パネルとなる。
図9(a)〜(c)に示す本発明の情報表示用パネルによれば、2枚のパネル基板を対向させた空間層の外周部であって、表示媒体を収納するセルが配置された情報表示画面領域の外側に設ける接続配線用電極9(ITO膜)、接続配線用電極10(ITO膜)の表面およびストライプ電極5(ITO膜)のうち最外周隔壁13と接合する部分の表面およびストライプ電極6(ITO膜)のうち最外周隔壁13が形成される部分の表面を絶縁膜7で被覆した後、観察側パネル基板の情報表示画面領域の外側領域にパネル基板ギャップ確保用部材8を形成し、2枚のパネル基板を貼り合わせる際に、情報表示画面領域の外側領域であって接着剤が配置される位置にある接続配線用電極9、接続配線用電極10およびストライプ電極5、ストライプ電極6のうち最外周隔壁13と接合する部分の表面を絶縁膜7で確実に被覆して、最外周隔壁13、パネル基板ギャップ確保用部材8および接合用接着剤11と情報表示画面領域の外側領域に配置されたライン状導電膜との界面に僅かの隙間も発生させることなく2枚のパネル基板が接合された構造が得られるとともに、外部環境からの水分進入があっても、接着剤11に僅かの水分が含まれていても、水分が前記導電膜と接することがなく、情報表示画面領域の外側領域に配置された導電膜と他の部材との接合界面で電食が発生することを確実に防止できるようになり、情報画像の表示書き換えを繰り返し行うことができる耐久性に優れた情報表示用パネルとなる。
以下、本発明の対象となる情報表示用パネルを構成する各部材について説明する。
パネル基板については、観察面となる一方のパネル基板(観察側パネル基板)は情報表示用パネル外側から表示媒体の色が確認できる透明な基板であり、可視光の透過率が高くかつ耐熱性の良い材料が好適である。基板材料を例示すると、観察側パネル基板としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルサルフォン(PES)、アクリル等の有機高分子基板や、ガラスシート、石英シート等のうち、透明なものを用いる。背面側パネル基板としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルサルフォン(PES)、アクリル等の有機高分子基板や、ガラスシート、石英シート等、観察面側パネル基板と同様のものを用いることができ、かつ、透明でないものを用いることもできる。基板の厚みは、2〜2000μmが好ましく、さらに5〜1000μmが好適であり、薄すぎると、強度、基板間の間隔均一性を保ちにくくなり、2000μmより厚いと、薄型情報表示用パネルとする場合に不都合がある。パネル基板を樹脂基板とする場合、樹脂基板の少なくとも一方の面に酸化珪素(SiO)の薄膜を設けておくと、パネル基板面からその湿分(水分)の透過進入を押さえられるので好ましい。
導電膜の材料に関して、透明基板側の情報表示画面領域に設ける透明な導電膜材料としては、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化錫、導電性酸化亜鉛等の導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン等の導電性高分子類が挙げられる。
導電膜の材料に関して、背面基板側の情報表示画面領域に設ける導電膜材料としては、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化錫、導電性酸化亜鉛等の導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン等の導電性高分子類や、金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、クロム等の金属や、これらの金属を主成分とする合金が挙げられる。これらは、透明であっても良いし、透明でなくても良い。
接続配線用電極に用いる導電膜材料としては、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化錫、導電性酸化亜鉛等の導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン等の導電性高分子類や、金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、クロム等の金属や、これらの金属を主成分とする合金が挙げられる。これらは、透明であっても良いし、透明でなくても良く、電気抵抗が小さな金属が好ましく用いられる。
導電膜の形成方法としては、上記例示の材料をスパッタリング法、真空蒸着法、CVD(化学蒸着)法、塗布法等で薄膜状に形成する方法や金属箔(例えば圧延銅箔)をラミネートする方法、導電剤を溶媒や合成樹脂バインダーに混合して塗布したりする方法が用いられる。パターン形成可能で導電性である上記材料を好適に用いることができる。なお、観察側の情報表示画面領域に形成する導電膜の厚みは、導電性が確保でき光透過性に支障がなければよく、0.01〜10μmが好ましく、0.05〜5μmがより好ましい。また、背面側基板や情報表示画面領域外に形成する導電膜の厚みは、導電性が確保できればよく、0.01〜10μmが好ましく、0.05〜5μmがより好ましい。
情報表示画面領域に配置する電極をストライプ電極とする場合には、ストライプ電極の幅、厚さが電気抵抗に関与し、ストライプ電極長が長くなると電気抵抗による電圧降下の影響が顕著になるため、画素サイズに影響しない電極の厚さは、光透過性に影響しない範囲でできるだけ厚くして電気抵抗を小さくすることが好ましい。特に、背面側に設けるストライプ電極は光透過性を有していなくてもよく、実用的な範囲でできるだけ厚くして電気抵抗を小さくすることが好ましい。
絶縁膜の材料としては、電気抵抗が1×10 〜1×1016(Ω・m)の高分子材料等が好適に用いられ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、エポキシ、ポリオレフィン、アクリル、スチレン−アクリル、ポリスルフォン、ポリカーボネート、ポリエーテル、ポリアミド、ポリフェノール、メラミン、ポリ塩化ビニル等が挙げられる。
絶縁膜の厚みは、10nm〜10μmとする。10nmより薄いと絶縁膜としての効果が少なくなり、10μmより厚いと、画素電極とする金属膜に被覆用として配置された場合に、金属膜から表示媒体に付与する電気的作用の効果が少なくなる。接続配線用電極とする金属膜に被覆用として配置する場合には厚みが10μmを超えても構わないが、厚膜とするのに時間が掛かるという不都合がある。
画素電極とする金属膜に被覆用として配置する絶縁膜の厚さと、接続配線用電極とする導電膜に被覆用として配置する絶縁膜の厚さとを異なるようにして、前者を10nm〜10μmとし、後者を10μm以上とすることもできる。
パネル基板間ギャップ確保部材や、セルを形成する隔壁を形成する材料としては、ドライフィルムレジスト材が好適に用いられる。一例として、アルフォNIT2(ニチゴーモートン社製)やPDF300(新日鐵化学社製)を使用することができる。このドライフィルムレジスト材は、電気抵抗が1×10 〜1×1016(Ω・m)の絶縁性材料である。
形成したい隔壁やパネル基板間ギャップ確保部材の高さに合わせた厚みのドライフィルムレジスト材をパネル基板に積層し、所定形状のフォトマスクを用いてフォトリゾ法によってパターニング方法で形成したり、金型を用いて形成した高分子材料からなる隔壁やパネル基板間ギャップ確保部材をパネル基板に転写形成したりすることができる。
情報表示画面領域の外側において情報表示画面領域の最外周を構成する隔壁およびパネル基板ギャップ確保用部材と電気的接続配線用の導電膜との界面で、パネル外部環境から進入した湿分(水分)によるイオン性物質の発生は、接着剤を配置した界面よりも、接着剤を配置しないで導電膜の上に前記部材を直接形成したほうが、接着剤からの移行物質がない分抑制できるので、イオン性物質が導電膜を腐食する、いわゆる電食が発生しないようにでき好ましい。
基板に設ける隔壁については、その形状は表示にかかわる表示媒体の種類や、配置する電極の形状、配置により適宜最適設定され、一概には限定されないが、隔壁の幅は2〜100μm、好ましくは3〜50μmに、隔壁の高さは10〜100μm、好ましくは10〜50μmに調整される。基板間ギャップ確保用として設ける隔壁の高さは10〜500μmであり、この隔壁の高さが基板間ギャップとなり、セル形成用の隔壁はこの10〜500μmの範囲内で基板間ギャップよりも低い隔壁としてもよい。
また、隔壁を形成するにあたり、対向する両基板1、2の各々にリブを形成した後に接合する両リブ法、片側の基板上にのみリブを形成する片リブ法が考えられる。この発明では、いずれの方法も好適に用いられる。
これらのリブからなる隔壁により形成されるセルは、基板平面方向からみて四角状、階段型八角形状、三角状、ライン状、円形状、六角状が例示され、配置としては格子状やハニカム状や網目状が例示される。表示面側から見える隔壁断面部分に相当する部分(セルの枠部の面積)はできるだけ小さくした方が良く、表示の鮮明さが増す。
ここで、隔壁の形成方法を例示すると、金型転写法、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、フォトリソ法、アディティブ法が挙げられる。いずれの方法もこの発明の情報表示用パネルに好適に用いることができるが、これらのうち、レジストフィルムを用いるフォトリソ法や金型転写法が好適に用いられる。
以下、本発明の実施例を示して、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
図3(a)〜(c)に示す実施例1の情報表示用パネルを作製した。
実施例1の情報表示用パネルは、観察側パネル基板2に設けた銅箔をパターニングして形成した接続配線用電極9および背面側パネル基板1に設けた銅箔をパターニングして形成した接続配線用電極10、背面側パネル基板1に設けた銅箔をパターニングして形成したストライプ電極5の表面および情報表示画面領域の外側領域の最外周隔壁13と接合する部分にあるストライプ電極の表面をアクリル樹脂系の絶縁膜7で被覆している。情報表示画面領域の外側にある銅箔製接続配線用電極10および接続配線用電極9の上に、情報表示画面領域の最外周を構成する隔壁やパネル基板ギャップ確保用部材、エポキシ樹脂系の接着剤、エポキシ樹脂系のシール材が配置される構成とした。
この情報表示用パネルを駆動回路側と接続して、25℃、湿度60%RH環境下でテスト画像の表示および消去を繰り返し2万回行ったが、良好な表示書換えを行うことができた。以上のことから、情報表示画面領域の外側にある銅箔製接続配線用電極10および接続配線用電極9の表面および情報表示画面領域の外側領域の最外周隔壁13と接合する部分にあるストライプ電極の表面がアクリル樹脂系の絶縁膜7で被覆されているため、パネル外部環境から進入した湿分(水分)が電極に触れることがなく、電食発生を確実に防止できることが分かった。
<実施例2>
図4(a)〜(c)に示す実施例2の情報表示用パネルを作製した。
実施例2の情報表示用パネルは、観察側パネル基板2に設けた銅箔をパターニングして形成した接続配線用電極9および背面側パネル基板1に設けた銅箔をパターニングして形成した接続配線用電極10の表面および情報表示画面領域の外側領域の最外周隔壁13と接合する部分にあるストライプ電極の表面をアクリル樹脂系の絶縁膜7で被覆している。情報表示画面領域の外側にある銅箔製接続配線用電極10および接続配線用電極9の上に、情報表示画面領域の最外周を構成する隔壁やパネル基板ギャップ確保用部材、エポキシ樹脂系の接着剤、エポキシ樹脂系のシール材が配置される構成とした。
この情報表示用パネルを駆動回路側と接続して、25℃、湿度60%RH環境下でテスト画像の表示および消去を繰り返し2万回行ったが、良好な表示書換えを行うことができた。以上のことから、情報表示画面領域の外側にある銅箔製接続配線用電極10および接続配線用電極9の表面および情報表示画面領域の外側領域の最外周隔壁13と接合する部分にあるストライプ電極の表面がアクリル樹脂系の絶縁膜7で被覆されているため、パネル外部環境から進入した湿分(水分)が電極に触れることがなく、電食発生を確実に防止できることが分かった。
<実施例3>
図5(a)〜(c)に示す実施例3の情報表示用パネルを作製した。
実施例3の情報表示用パネルは、観察側パネル基板2に設けた銅箔をパターニングして形成した接続配線用電極9および背面側パネル基板1に設けた銅箔をパターニングして形成した接続配線用電極10の表面および情報表示画面領域の外側領域の最外周隔壁13と接合する部分にあるストライプ電極の表面をアクリル樹脂系の絶縁膜7で被覆している。情報表示画面領域の外側にある銅箔製接続配線用電極10および接続配線用電極9の上に、情報表示画面領域の最外周を構成する隔壁やパネル基板ギャップ確保用部材、エポキシ樹脂系の接着剤、エポキシ樹脂系のシール材が配置される構成とした。
この情報表示用パネルを駆動回路側と接続して、25℃、湿度60%RH環境下でテスト画像の表示および消去を繰り返し2万回行ったが、良好な表示書換えを行うことができた。以上のことから、情報表示画面領域の外側にある銅箔製接続配線用電極10および接続配線用電極9の表面および情報表示画面領域の外側領域の最外周隔壁13と接合する部分にあるストライプ電極の表面がアクリル樹脂系の絶縁膜7で被覆されているため、パネル外部環境から進入した湿分(水分)が電極に触れることがなく、電食発生を確実に防止できることが分かった。
<実施例4>
図6(a)〜(c)に示す実施例4の情報表示用パネルを作製した。
実施例4の情報表示用パネルは、観察側パネル基板2に設けたITO膜をパターニングして形成した接続配線用電極9および背面側パネル基板1に設けた銅箔をパターニングして形成した接続配線用電極10の表面および情報表示画面領域の外側領域の最外周隔壁13と接合する部分にあるストライプ電極の表面をアクリル樹脂系の絶縁膜7で被覆している。情報表示画面領域の外側にある銅箔製接続配線用電極10およびITO膜製接続配線用電極9の上に、情報表示画面領域の最外周を構成する隔壁やパネル基板ギャップ確保用部材、エポキシ樹脂系の接着剤、エポキシ樹脂系のシール材が配置される構成とした。
この情報表示用パネルを駆動回路側と接続して、25℃、湿度60%RH環境下でテスト画像の表示および消去を繰り返し2万回行ったが、良好な表示書換えを行うことができた。以上のことから、情報表示画面領域の外側にある銅箔製接続配線用電極10およびITO膜製接続配線用電極9の表面および情報表示画面領域の外側領域の最外周隔壁13と接合する部分にあるストライプ電極の表面がアクリル樹脂系の絶縁膜7で被覆されているため、パネル外部環境から進入した湿分(水分)が電極に触れることがなく、電食発生を確実に防止できることが分かった。
<実施例5>
図7(a)〜(c)に示す実施例5の情報表示用パネルを作製した。
実施例5の情報表示用パネルは、観察側パネル基板2に設けたITO膜をパターニングして形成した接続配線用電極9および背面側パネル基板1に設けた銅箔をパターニングして形成した接続配線用電極10の表面および情報表示画面領域の外側領域の最外周隔壁13と接合する部分にあるストライプ電極の表面をアクリル樹脂系の絶縁膜7で被覆している。情報表示画面領域の外側にある銅箔製接続配線用電極10およびITO膜製接続配線用電極9の上に、情報表示画面領域の最外周を構成する隔壁、エポキシ樹脂系の接着剤、エポキシ樹脂系のシール材が配置される構成とした。
この情報表示用パネルを駆動回路側と接続して、25℃、湿度60%RH環境下でテスト画像の表示および消去を繰り返し2万回行ったが、良好な表示書換えを行うことができた。以上のことから、情報表示画面領域の外側にある銅箔製接続配線用電極10およびITO膜製接続配線用電極9の表面および情報表示画面領域の外側領域の最外周隔壁13と接合する部分にあるストライプ電極の表面がアクリル樹脂系の絶縁膜7で被覆されているため、パネル外部環境から進入した湿分(水分)が電極に触れることがなく、電食発生を確実に防止できることが分かった。
<実施例6>
図8(a)〜(c)に示す実施例6の情報表示用パネルを作製した。
実施例6の情報表示用パネルは、観察側パネル基板2に設けたITO膜をパターニングして形成した接続配線用電極9および背面側パネル基板1に設けた銅箔をパターニングして形成した接続配線用電極10の表面および情報表示画面領域の外側領域の最外周隔壁13と接合する部分にあるストライプ電極の表面をアクリル樹脂系の絶縁膜7で被覆している。情報表示画面領域の外側にある銅箔製接続配線用電極10およびITO膜製接続配線用電極9の上に、情報表示画面領域の最外周を構成する隔壁やパネル基板ギャップ確保用部材、エポキシ樹脂系の接着剤、エポキシ樹脂系のシール材が配置される構成とした。
この情報表示用パネルを駆動回路側と接続して、25℃、湿度60%RH環境下でテスト画像の表示および消去を繰り返し2万回行ったが、良好な表示書換えを行うことができた。以上のことから、情報表示画面領域の外側にある銅箔製接続配線用電極10およびITO膜製接続配線用電極9の表面および情報表示画面領域の外側領域の最外周隔壁13と接合する部分にあるストライプ電極の表面がアクリル樹脂系の絶縁膜7で被覆されているため、パネル外部環境から進入した湿分(水分)が電極に触れることがなく、電食発生を確実に防止できることが分かった。
<実施例7>
図9(a)〜(c)に示す実施例7の情報表示用パネルを作製した。
実施例7の情報表示用パネルは、観察側パネル基板2に設けたITO膜をパターニングして形成した接続配線および背面側パネル基板1に設けたITO膜をパターニングして形成した接続配線、背面側パネル基板1に設けたITO膜をパターニングして形成したストライプ電極のうち最外周隔壁13と接着する部分の表面および観察側パネル基板2に設けたITO膜をパターニングして形成したストライプ電極のうち最外周隔壁13を形成する部分表面をアクリル樹脂系の絶縁膜7で被覆している。情報表示画面領域の外側にあるITO膜製接続配線用電極10およびITO膜製接続配線用電極9の上に、情報表示画面領域の最外周を構成する隔壁やパネル基板ギャップ確保用部材、エポキシ樹脂系の接着剤、エポキシ樹脂系のシール材が配置される構成とした。
この情報表示用パネルを駆動回路側と接続して、25℃、湿度60%RH環境下でテスト画像の表示および消去を繰り返し2万回行ったが、良好な表示書換えを行うことができた。情報表示画面領域の外側にあるITO膜製接続配線用電極10およびITO膜製接続配線用電極9の表面および情報表示画面領域の外側領域の最外周隔壁13と接合する部分にあるストライプ電極の表面がアクリル樹脂系の絶縁膜7で被覆されているため、パネル外部環境から進入した湿分(水分)が電極に触れることがなく、電食の発生を確実に防止できることが分かった。
<比較例>
図10(a)〜(c)に示す比較例の情報表示用パネルを作製した。
比較例では、図10(a)〜(c)に示した接続配線用電極9を、ITO膜をライン状にパターニングしたか、銅箔をライン状にパターニングしたか以外は同じにして、比較例1の情報表示用パネル(ITO膜をライン状にパターニングした接続配線用電極9)比較例2の情報表示用パネル(銅箔をライン状にパターニングした接続配線用電極9)を作製した。
比較例1の情報表示用パネルは、観察側パネル基板2の情報表示画面領域の外側に設けたITO膜をライン状にパターニングして形成した接続配線用電極9および背面側パネル基板1に設けた銅箔をライン状にパターニングして形成した接続配線用電極10、背面側パネル基板1に設けた銅箔をパターニングして形成したストライプ電極5のうち最外周薄壁13と接着する部分の表面および観察側パネル基板2の情報表示画面領域に設けたITO膜をパターニングして形成したストライプ電極6のうち最外周隔壁13を形成する部分表面を露出した状態で他の部材と接するようにしている。情報表示画面領域の外側にある銅箔製接続配線用電極10およびITO製接続配線用電極9が露出している上に、情報表示画面領域の最外周を構成する隔壁やパネル基板ギャップ確保用部材、エポキシ樹脂系の接着剤、エポキシ樹脂系のシール材が配置される構成とした。
この情報表示用パネルを駆動回路側と接続して、25℃、湿度60%RH環境下でテスト画像の表示および消去を繰り返し2万回行おうとしたが、途中で表示書換えを行うことができない画素が線状に発生した。表示書換えテスト終了後に、情報表示画面領域の外側にある銅箔製接続用電極10およびITO製接続配線用電極9の部分を顕微鏡で観察したところ接続配線用電極の一部に断線があることが分かった。
比較例2の情報表示用パネルは、観察側パネル基板2の情報表示画面領域の外側に設けた銅箔をライン状にパターニングして形成した接続配線用電極9および背面側パネル基板1に設けた銅箔をライン状にパターニングして形成した接続配線用電極10、背面側パネル基板1に設けた銅箔をパターニングして形成したストライプ電極5のうち最外周薄壁13と接着する部分の表面および観察側パネル基板2の情報表示画面領域に設けたITO膜をパターニングして形成したストライプ電極6のうち最外周隔壁13を形成する部分表面を露出した状態で他の部材と接するようにしている。情報表示画面領域の外側にある銅箔製接続配線用電極10および銅箔製接続配線用電極9が露出している上に、情報表示画面領域の最外周を構成する隔壁やパネル基板ギャップ確保用部材、エポキシ樹脂系の接着剤、エポキシ樹脂系のシール材が配置される構成とした。
この情報表示用パネルを駆動回路側と接続して、25℃、湿度60%RH環境下でテスト画像の表示および消去を繰り返し2万回行おうとしたが、途中で表示書換えを行うことができない画素が線状に発生した。表示書換えテスト終了後に、情報表示画面領域の外側にある銅箔製接続用電極10および銅箔製接続配線用電極9の部分を顕微鏡で観察したところ接続配線用電極の一部に断線があることが分かった。
以上のことから、観察側パネル基板上、情報表示画面領域の外側にある接続配線用電極およびストライプ電極のうち最外周隔壁と接合する部分の表面および背面側パネル基板上、情報表示画面領域の外側にある接続配線用電極の表面およびストライプ電極のうち最外周隔壁と接合する部分の表面が絶縁膜で被覆されて露出していないようにすることで、パネル外部環境から進入した湿分(水分)や接合用に配置した接着剤が僅かに含んだ水分が電極に触れることを確実に防止し、情報画像の表示および消去を繰り返し実施しても電食を発生させることのない情報表示用パネルとなることが分かった。
本発明の対象となる情報表示用パネルは、ノートパソコン、電子手帳、PDA(Personal Digital Assistants)と呼ばれる携帯型情報機器、携帯電話、ハンディターミナル等のモバイル機器の表示部、電子書籍、電子新聞等の電子ペーパー、看板、ポスター、黒板(ホワイトボード)等の掲示板、電子卓上計算機、家電製品、自動車用品等の表示部、ポイントカード、ICカード等のカード表示部、電子広告、情報ボード、電子POP(Point Of Presence, Point Of Purchase advertising)、電子値札、電子棚札、電子楽譜、RF−ID機器の表示部のほか、POS端末、カーナビゲーション装置、時計など様々な電子機器の表示部に好適に用いられるほか、外部書換え手段に接続して表示書換えを行う表示部(リライタブルペーパー)としても好適に用いられるものである。
1、2 基板
3W 白色表示媒体
3Wa 負帯電性白色粒子
3B 黒色表示媒体
3Ba 正帯電性黒色粒子
4 隔壁
5、6 電極
7 絶縁膜
8 パネル基板間ギャップ確保部材
9,10 接続配線用電極(導電膜)
11 接着剤
12 シール材
13 最外周隔壁

Claims (4)

  1. 電気的に駆動可能な粒子群で構成した表示媒体を、少なくとも一方が透明な、共に導電膜が形成された2枚のパネル基板を対向させた空間を隔壁で仕切って形成したセルに封入し、表示媒体を電気的に駆動させて情報画像を表示する情報表示用パネルにおいて、
    前記2枚のパネル基板を対向させた空間層の外周部であって、前記セルが配置された情報表示画面領域の外側に設ける、少なくとも電気的接続配線用の導電膜の表面を絶縁膜で被覆するとともに、前記セルを形成する隔壁のうち最外周となる隔壁およびその隔壁のさらに外側に形成するパネル基板ギャップ確保用部材は、2枚のパネル基板を対向させた空間層の外周部であって、前記セルが配置された情報表示画面領域の外側に設ける、少なくとも電気的接続配線用の導電膜の表面を絶縁膜で被覆後、絶縁膜の上に形成されたものであることを特徴とする情報表示用パネル。
  2. 電気的に駆動可能な粒子群で構成した表示媒体を、少なくとも一方が透明な、共に導電膜が形成された2枚のパネル基板を対向させた空間を隔壁で仕切って形成したセルに封入し、表示媒体を電気的に駆動させて情報画像を表示する情報表示用パネルにおいて、
    前記2枚のパネル基板を対向させた空間層の外周部であって、前記セルが配置された情報表示画面領域の外側に設ける、少なくとも電気的接続配線用の導電膜の表面を絶縁膜で被覆するとともに、前記少なくとも電気的接続配線用の導電膜が金属膜であって、前記セルを形成する隔壁のうち最外周となる隔壁およびその隔壁のさらに外側に形成するパネル基板ギャップ確保用部材は、2枚のパネル基板を対向させた空間層の外周部であって、前記セルが配置された情報表示画面領域の外側に設ける、少なくとも電気的接続配線用の導電膜の表面を絶縁膜で被覆後、絶縁膜の上に形成されたものであることを特徴とする情報表示用パネル。
  3. 電気的に駆動可能な粒子群で構成した表示媒体を、少なくとも一方が透明な、共に導電膜が形成された2枚のパネル基板を対向させた空間を隔壁で仕切って形成したセルに封入し、表示媒体を電気的に駆動させて情報画像を表示する情報表示用パネルにおいて、
    前記2枚のパネル基板を対向させた空間層の外周部であって、前記セルが配置された情報表示画面領域の外側に設ける、少なくとも電気的接続配線用の導電膜の表面を絶縁膜で被覆するとともに、前記セルを形成する隔壁のうち最外周となる隔壁およびその隔壁のさらに外側に形成するパネル基板ギャップ確保用部材は、2枚のパネル基板を対向させた空間層の外周部であって、前記セルが配置された情報表示画面領域の外側に設ける、少なくとも電気的接続配線用の導電膜の表面を絶縁膜で被覆後、絶縁膜の上に同時に形成されたものであることを特徴とする情報表示用パネル。
  4. 前記導電膜を被覆する絶縁膜は、電気抵抗が1×10 〜1×1016(Ω・m)のものであることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の情報表示用パネル。
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