JP2011118185A - 情報表示用パネルの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】引き出し電極である電極端子部をITOなどの導電性金属酸化物系化合物で構成した場合に起こっていた電極端子部とシール材との間の電食を抑制できる情報表示用パネルの製造方法を提供する。
【解決手段】情報表示領域に形成された導電膜からの引き出し電極である電極端子部6−1と、一方の面に配線電極が形成された絶縁性フィルムであるフレキシブルケーブル12とを、情報表示領域の外側で電気的に接続するとともに、情報表示領域の外側で2枚の対向基板間の隙間をシール材13で封止する構造の情報表示用パネルの製造方法において、電極端子部6−1とフレキシブルケーブルの配線電極12−1とを電気的に接続した後、基板上の電極端子部6−1と接しないフレキシブルケーブル12の位置で、フレキシブルケーブルを挟むようにシール材13を配置することによって2枚の対向基板間の隙間を封止する工程からなる。
【選択図】図10

Description

本発明は、透明な情報表示領域に透明導電膜が形成された観察側透明基板の透明導電膜面と、情報表示領域に透明であることを要しない導電膜が形成された背面側基板の導電膜面とを対向配置した、2枚の基板間の情報表示領域に、電気的に駆動可能な表示媒体を封入し、前記表示媒体を、対向した導電膜で形成した電極対を介して電気的に駆動させて情報を表示する情報表示用パネルであって、前記情報表示領域に形成された導電膜からの引き出し電極である電極端子部と、一方の面に配線電極が形成された絶縁性フィルムであるフレキシブルケーブルとを、前記情報表示領域の外側で電気的に接続するとともに、前記情報表示領域の外側で2枚の対向基板間の隙間をシール材で封止する構造の情報表示用パネルの製造方法に関するものである。
従来、電界駆動可能な粒子で構成された表示媒体を、パネル基板間の空間内で、観察側のパネル基板に設けた導電膜と背面側のパネル基板に設けた導電膜とが対向して形成する対向電極対間を移動させて情報を表示する情報表示用パネルであって、パネルの情報表示領域の外側部分で導電膜の電極端子部を形成するとともに、パネルの情報表示領域の外側部分でパネル基板間の隙間をシール材で封止する構造の情報表示用パネルが知られている(例えば、特許文献1、図6参照)。
特開2009−156920号公報
上述した構造の情報表示用パネルにおいては、導電膜の電極端子部と外部回路とを電気的に接続するために、情報表示領域の導電膜からの引き出し電極である電極端子部を、ドライバーICをTAB実装させたフレキシブルケーブルと情報表示領域の外側の領域で電気的に接続させている。この際、導電膜の電極端子部とシール材との間に、以下に説明するように、電食の問題が発生する場合があった。
図13は従来の情報表示用パネルの問題点を説明するための図である。図13に示す例において、情報表示用パネルは、負帯電性白色粒子53Waを含んだ白色粒子群53Wと正帯電性黒色粒子53Baを含んだ黒色粒子群53Bとの2種類の表示媒体を、観察側の透明パネル基板52と背面側のパネル基板51との間の空間を隔壁54で区切って設けたセル57内で、観察側の透明パネル基板52に設けた透明ストライプ電極56と背面側のパネル基板51に設けたストライプ電極55とが対向して形成する対向電極対間を移動させて情報を表示する構成をとっている。
図13に示す情報表示用パネルでは、情報表示領域の外側の部分で、シール材61でパネル基板51と透明パネル基板52との隙間を封止してパネル構造体とした後、観察側の透明パネル基板52に形成されたストライプ電極56の電極端子部56−1とドライバーIC62がTAB実装されたフレキシブルケーブル63の電極(ここでは図示せず)とを電気的に接続していた。その際、透明ストライプ電極56の電極端子部56−1とシール材61とが直接接触するため、酸化インジウム錫(ITO)などの透明導電金属酸化物類で構成した電極端子部56−1に電食が発生する場合があり、極端な場合は電極端子部56−1が断線する問題があった。上記の問題は、背面側基板の情報表示領域に形成された導電膜からの引き出し電極である電極端子部を、ITOなどの導電性金属酸化物系化合物で構成した場合にも起こっていた。
本発明の目的は上述した問題点を解消して、情報表示領域に形成された導電膜からの引き出し電極である電極端子部をITOなどの導電性金属酸化物系化合物で構成した場合に起こっていた電極端子部とシール材との間の電食を抑制できる情報表示用パネルの製造方法を提供しようとするものである。
本発明の情報表示用パネルの製造方法は、透明な情報表示領域に透明導電膜が形成された観察側透明基板の透明導電膜面と、情報表示領域に透明であることを要しない導電膜が形成された背面側基板の導電膜面とを対向配置した、2枚の基板間の情報表示領域に、電気的に駆動可能な表示媒体を封入し、前記表示媒体を、対向した導電膜で形成した電極対を介して電気的に駆動させて情報を表示する情報表示用パネルであって、前記情報表示領域に形成された導電膜からの引き出し電極である電極端子部と、一方の面に配線電極が形成された絶縁性フィルムであるフレキシブルケーブルとを、前記情報表示領域の外側で電気的に接続するとともに、前記情報表示領域の外側で2枚の対向基板間の隙間をシール材で封止する構造の情報表示用パネルの製造方法において、前記情報表示領域に形成された導電膜からの引き出し電極である電極端子部と、前記フレキシブルケーブルの配線電極とを電気的に接続した後、基板上の前記情報表示領域に形成された導電膜からの引き出し電極である電極端子部とは接しない、前記フレキシブルケーブルの位置で、前記フレキシブルケーブルを挟むようにシール材を配置することによって2枚の対向基板間の隙間を封止する工程を含むことを特徴とするものである。
また、本発明の情報表示用パネルの製造方法の好適例としては、前記シール材を配置することによって行う、2枚の対向基板間の隙間を封止する工程は、対向させる2枚の基板のそれぞれにシール材を配置した後に行うこと、前記シール材を配置することによって行う、2枚の対向基板間の隙間を封止する工程を行った後、前記フレキシブルケーブルの配線電極が形成されている面と相手側基板との間の隙間に液状の防湿絶縁材を配置すること、前記フレキシブルケーブルの配線電極が導電性金属薄膜であって、前記情報表示領域に形成された導電膜からの引き出し電極である電極端子部が導電性金属酸化物薄膜であること、前記情報表示領域に形成された導電膜からの引き出し電極である電極端子部の導電性金属酸化物薄膜が、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化錫、導電性酸化亜鉛等のいずれか、または、複数を組み合わせたものであること、前記情報表示領域に形成された導電膜からの引き出し電極である前記導電性金属酸化物薄膜の電極端子部と前記フレキシブルケーブルの配線電極である導電性金属薄膜とを、異方導電性膜(ACF)により電気的に接続すること、前記情報表示用パネルが、対向した導電膜で形成した電極対を1画素としてマトリックス配置し、マトリックス配置された前記電極対に印加した電圧で電気的に駆動させてドットマトリックス表示方式で情報を表示する情報表示用パネルであること、前記電気的に駆動可能な表示媒体が、第1の色を呈する帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した第1の色の表示媒体と、前記第1の色とは異なる第2の色を呈する帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した第2の色の表示媒体との2種類で構成されていること、がある。
本発明によれば、情報表示領域に形成された導電膜からの引き出し電極である電極端子部と、フレキシブルケーブルの配線電極とを電気的に接続した後、基板上の前記情報表示領域に形成された導電膜からの引き出し電極である電極端子部とは接しない、前記フレキシブルケーブルの位置で、前記フレキシブルケーブルを挟むようにシール材を配置することによって2枚の対向基板間の隙間を封止することで、情報表示領域に形成された導電膜からの引き出し電極である電極端子部をITOなどの導電性金属酸化物系化合物で構成した場合に起こっていた電極端子部とシール材との間の電食を抑制できる情報表示用パネルの製造方法を得ることができる。
(a)、(b)はそれぞれ本発明の製造方法の対象となる情報表示用パネルの原理的構成の一例を示す図である。 (a)、(b)はそれぞれ図1(a)、(b)に示す情報表示用パネルにおける電極端子部の一例を説明するための図である。 (a)、(b)はそれぞれ本発明の製造方法の対象となる情報表示用パネルの原理的構成の他の例を示す図である。 (a)、(b)はそれぞれ図3(a)、(b)に示す情報表示用パネルにおける電極端子部の一例を説明するための図である。 (a)〜(d)はそれぞれ本発明の情報表示用パネルの製造方法の特徴となる電極端子部、フレキシブルケーブルおよびシール材の関係の一例を説明するための図である。 (a)〜(d)はそれぞれ本発明の情報表示用パネルの製造方法の特徴となる電極端子部、フレキシブルケーブルおよびシール材の関係の一例を説明するための図である。 本発明の情報表示用パネルの製造方法の特徴となる電極端子部、フレキシブルケーブルおよびシール材の関係の一例を説明するための図である。 (a)〜(d)はそれぞれ本発明の情報表示用パネルの製造方法の特徴となる電極端子部、フレキシブルケーブルおよびシール材の関係の他の例を説明するための図である。 (a)〜(d)はそれぞれ本発明の情報表示用パネルの製造方法の特徴となる電極端子部、フレキシブルケーブルおよびシール材の関係の他の例を説明するための図である。 本発明の情報表示用パネルの製造方法の特徴となる電極端子部、フレキシブルケーブルおよびシール材の関係の他の例を説明するための図である。 (a)〜(c)はそれぞれ本発明の情報表示用パネルの製造方法により製造した情報表示用パネルおよびその端部構造の一例を説明するための図である。 (a)、(b)はそれぞれ本発明の情報表示用パネルの製造方法により製造した情報表示用パネルおよびその端部構造の他のを説明するための図である。 従来の情報表示用パネルの問題点を説明するための図である。
<本発明の製造方法の対象となるパネル構造について>
まず、本発明の製造方法の対象となる情報表示用パネルの一例である帯電粒子駆動型情報表示用パネルの基本的な構成について説明する。前記情報表示用パネルでは、対向する2枚の基板間に封入した帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体に対向電極対から電界が付与される。付与された電界方向にそって、表示媒体が電界による力やクーロン力などによって引き寄せられ、表示媒体が電界方向の変化によって移動方向が切り換わることにより、画像等の情報表示がなされる。従って、表示媒体が、均一に移動し、かつ、表示情報を書き換える時あるいは表示した情報を継続して表示する時の安定性を維持できるように、情報表示用パネルを設計する必要がある。ここで、表示媒体を構成する粒子にかかる力は、粒子同士のクーロン力により引き付けあう力の他に、電極や基板との電気鏡像力、分子間力、液架橋力、重力などが考えられる。
本発明の製造方法の対象となる帯電粒子駆動型の情報表示用パネルの例を、図1(a)、(b)〜図4(a)、(b)に基づき説明する。
図1(a)、(b)に示す例では、少なくとも光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した少なくとも2種類の表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wと正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セル7において、背面側のパネル基板1に設けた電極5(ストライプ電極)と観察側の透明なパネル基板2に設けた透明電極6(ストライプ電極)とが対向直交交差して形成する画素電極対の間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図1(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を、あるいは、図1(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示を白黒のドットでマトリックス表示している。なお、図1(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。また、8は接着剤である。
図1(a)、(b)に示すパッシブマトリックス表示方式の情報表示用パネルでは、図2(a)、(b)に示すように、観察側の透明パネル基板2に設けたストライプ電極6(ITO膜)の端部に、観察側の電極端子部6−1(ITO膜)が形成されるとともに、背面側のパネル基板1に設けたストライプ電極5(ITO膜)の端部に、背面側の電極端子部5−1(ITO膜)が形成される構成例がある。
図3(a)、(b)に示す例では、少なくとも光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した少なくとも2種類の表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wと正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板1に設けた電極5(TFT(薄膜トランジスタ)付き画素電極)と基板2に設けた電極6(共通電極)との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図3(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を、あるいは、図3(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示を白黒のドットでマトリックス表示している。なお、図3(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。また、8は接着剤である。
図3(a)、(b)に示すアクティブマトリックス表示方式の情報表示用パネルでは、図4(a)、(b)に示すように、観察側の透明パネル基板2に設けた共通電極6(ITO膜)の端部に、観察側の電極端子部6−1(ITO膜)が形成されるとともに、背面側のパネル基板1に設けたTFT付き画素電極5の端部に、背面側の電極端子部5−1(ITO膜)が形成される構成例がある。
<本発明の製造方法の特徴となる電極端子部、フレキシブルケーブルおよびシール材の関係について>
図5(a)〜(d)、図6(a)〜(d)、図7および図8(a)〜(d)、図9(a)〜(d)、図10はそれぞれ本発明の情報表示用パネルの製造方法の特徴となる電極端子部、フレキシブルケーブルおよびシール材の関係を説明するための図である。これらの図に示す例において、図1(a)、(b)〜図4(a)、(b)に示す例と同一の部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図5(a)〜(d)、図6(a)〜(d)および図7はそれぞれパッシブマトリックス表示方式の情報表示用パネルの製造方法の一例を説明するための図であり、図5(a)〜(d)は観察側パネル基板の製造方法の一例を示し、図6(a)〜(d)は背面側パネル基板の製造方法の一例を示し、図7は観察側パネル基板と背面側パネル基板とを接着剤とシール材とで貼り合わせる方法を示している。図6を観察側パネル基板とし、図5を背面側パネル基板としてもよい。
図5(a)〜(d)に示す観察側パネル基板2の製造方法では、まず、図5(a)に示すように、情報表示領域に形成された導電膜(電極6)からの引き出し電極であるITOなどの導電性金属酸化物系化合物で構成された電極端子部6−1よりも外側のパネル基板の周辺縁部に、それぞれシール材13を一周配置する。次に、図5(b)に示すように、情報表示領域に形成された導電膜(電極6)からの引き出し電極である電極端子部6−1に、異方導電性膜(ACF)14を用いて、ドライバーIC11がTAB実装されたフレキシブルケーブル12の配線電極12−1と電気的に接続して、観察側パネル基板2を形成する。このとき、フレキシブルケーブル12の下側に配置したシール材13と電極端子部6−1(ITO膜)とが接触しないように構成することが必要である。なお、図5(c)は図5(b)に示す観察側パネル基板を上から見た図であり、図5(d)は図5(b)に示す観察側パネル基板を下から見た図である。本例では、観察側パネル基板2に隔壁4を形成し、隔壁4間のセル7内に白色表示媒体3Wと黒色表示媒体3Bとを配置した例を示している。
図6(a)〜(d)に示す背面側パネル基板1の製造方法では、まず、図6(a)に示すように、情報表示領域に形成された導電膜(電極5)からの引き出し電極であるITOなどの導電性金属酸化物系化合物で構成された電極端子部5−1よりも外側のパネル基板の周辺縁部に、それぞれシール材13を一周配置する。本例では、この段階で電極端子部5−1の部分に異方導電性膜(ACF)14を配置している。次に、図6(b)に示すように、情報表示領域に形成された導電膜(電極5)からの引き出し電極である電極端子部5−1に、予め電極端子部5−1に配置してある異方導電性膜(ACF)14を用いて、ドライバーIC11がTAB実装されたフレキシブルケーブル12の配線電極12−1と電気的に接続して、背面側パネル基板1を形成する。この際も、フレキシブルケーブル12の下側に配置したシール材13と電極端子部5−1(ITO膜)とが接触しないように構成することが必要である。なお、図6(c)は図6(b)に示す背面側パネル基板を上から見た図であり、図6(d)は図6(b)に示す背面側パネル基板を下から見た図である。
図7に示す観察側パネル基板2と背面側パネル基板1とを接着剤8とシール材13とで貼り合わせる方法では、図5(a)〜(d)に示す観察側パネル基板2に対し、図6(a)〜(d)に示す背面側パネル基板1を上下逆にして重ね合わせ、双方のパネル基板のアライメントをとって貼り合せる。貼り合せる前に、観察側パネル基板2に形成された隔壁4上に接着剤8を配置しておく。この例では、フレキシブルケーブル12の接続を、パネル四辺の隣接する二辺で行ったが、対向する二辺であってもよいし、同じ一辺で行ってもよい。フレキシブルケーブルの接続を、パネル四辺の異なる二辺で行った場合は、貼り合せ前にはシール材が配置されていないフレキシブルケーブルの配線電極側の面に、相手側パネルに配置されたシール材が配置されるので、フレキシブルケーブルにおいてはその両面にシール材が配置される。
図8(a)〜(d)、図9(a)〜(d)および図10はそれぞれパッシブマトリックス表示方式の情報表示用パネルの製造方法の他の例を説明するための図であり、図8(a)〜(d)は観察側パネル基板の製造方法の一例を示し、図9(a)〜(d)は背面側パネル基板の製造方法の一例を示し、図10は観察側パネル基板と背面側パネル基板とを接着剤とシール材とで貼り合わせる方法を示している。図9を観察側パネル基板とし、図8を背面側パネル基板としてもよい。
図8(a)〜(d)に示す観察側パネル基板2の製造方法では、まず、図8(a)に示すように、観察側パネル基板2の情報表示領域に形成された導電膜(電極6)からの引き出し電極である電極端子部6−1に異方導電性膜(ACF)14を用いて、ドライバーIC11がTAB実装されたフレキシブルケーブル12の配線電極12−1と電気的に接続する。次に、図8(b)に示すように、情報表示領域に形成された導電膜(電極6)からの引き出し電極であるITOなどの導電性金属酸化物系化合物で構成された電極端子部6−1よりも外側のパネル基板の周辺縁部に、それぞれシール材13を一周配置して、観察側パネル基板2を形成する。シール材13の一部は、すでに配置されたフレキシブルケーブル12の配線電極12−1がない側の面に配置されることになる。なお、図8(c)は図8(b)に示す観察側パネル基板を上から見た図であり、図8(d)は図8(b)に示す観察側パネル基板を下から見た図である。本例では、観察側パネル基板2に隔壁4を形成し、隔壁4間のセル7内に白色表示媒体3Wと黒色表示媒体3Bとを配置した例を示している。
図9(a)〜(d)に示す背面側パネル基板1の製造方法では、まず、図9(a)に示すように、情報表示領域に形成された導電膜(電極5)からの引き出し電極である電極端子部5−1に、異方導電性膜(ACF)14を用いて、ドライバーIC11がTAB実装されたフレキシブルケーブル12の配線電極12−1と電気的に接続する。これにより、図9(b)に示すように、背面側パネル基板1を形成する。なお、図9(c)は図9(b)に示す背面側パネル基板を上から見た図であり、図9(d)は図9(b)に示す背面側パネル基板を下から見た図である。
図10に示す観察側パネル基板2と背面側パネル基板1とを接着剤8とシール材13とで貼り合わせる方法では、図8(a)〜(d)に示す観察側パネル基板2に対し、図9(a)〜(d)に示す背面側パネル基板1を上下逆にして重ね合わせ、双方のパネル基板のアライメントをとって貼り合せる。貼り合せる前に、観察側パネル基板2に形成された隔壁4上に接着剤8を配置しておく。なお、この例では、シール材13が配置されないフレキシブルケーブル12の配線電極12−1のない方の面とパネル基板との隙間部分には、パネルにした後、液状の防湿絶縁材15を注入してシール性を確保する。フレキシブルケーブル12の配線電極12−2の面側にも、その裏側にもシール材13または防湿絶縁材15が配置され、かつ、シール材13とITO電極端子部とが接しないようにするとともに、情報表示画面領域の外側で外部環境に対してシールされた構造が得られる。
図5(a)〜(d)、図6(a)〜(d)、図7および図8(a)〜(d)、図9(a)〜(d)、図10に示した本発明の情報表示用パネルの製造方法によれば、情報表示領域に形成された導電膜からの引き出し電極であるITOなどの導電性金属酸化物系化合物で構成された電極端子部よりも外側のパネル基板の周辺縁部にシール材13が配置され、シール材13とITOなどの導電性金属酸化物系化合物で構成された電極端子部5−1、6−1とが触れることがない。また、シール材13が触れるフレキシブルケーブル12の導電膜12−1は導電性金属膜であってITOなどの導電性金属酸化物系化合物膜ではないし、フレキシブルケーブルの基材も絶縁性フィルムであってITOなどの導電性金属酸化物系化合物膜ではない。したがって、シール材13とITOなどの導電性金属酸化物系化合物膜との接触がない構造の情報表示用パネルとすることができるため、ITOなどの導電性金属酸化物系化合物で構成された電極端子部5−1、6−1の電食を抑制することができる。
図11(a)〜(c)および図12(a)、(b)はそれぞれ上述した本発明の情報表示用パネルの製造方法により製造した情報表示用パネルおよびその端部構造を説明するための図である。図11(a)〜(c)および図12(a)、(b)に示す例において、図5(a)〜(d)、図6(a)〜(d)、図7および図8(a)〜(d)、図9(a)〜(d)、図10に示した例と同一の部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。ここで、図11(a)〜(c)に示した例は、情報表示用パネルの2辺にドライバーIC11を装着したフレキシブルケーブル12との接続用電極端子部5−1、6−1を設けた例を示し、図11(a)はその平面図を示し、図11(b)は図11(a)における下辺の貼り合わせ状況を示し、図11(c)は図11(a)における右辺の貼り合わせ状況を示している。また、図12(a)、(b)に示した例は、情報表示用パネルの1辺にドライバーIC11を装着したフレキシブルケーブル12との接続用電極端子部5−1、6−1を設けた例を示し、図12(a)はその平面図を示し、図12(b)は図12(a)における右辺の貼り合わせ状況を示している。いずれの例においても、シール材13とITOなどからなる電極端子部5−1、6−1とは接触していない。
<本発明の情報表示用パネルの製造方法における各構成部材の好適例について>
上述した本発明の情報表示用パネルの製造方法における各構成部材の好適例について、以下に説明する。
隔壁の上に配置して2枚のパネル基板を貼り合わせる接着材としては、熱硬化型接着剤、光硬化型接着剤、粘着材などいずれも市販されているものの他、加熱とともに加圧して接着できる熱融着材が挙げられる。熱硬化型接着剤を用いる場合は、150℃以下で熱硬化して接着性を発現するものを用いる。150℃を超える温度では、パネル基板間に配置した表示媒体の特性が阻害されたり、パネル基板を樹脂基板としたときにこの樹脂基板が融けたり、白濁して透明でなくなったりする不都合が起こる場合があるためである。熱融着材としては、100〜150℃程度で軟化するか、あるいは、融ける樹脂が好適である。融ける温度が150℃を超えるものでは、この樹脂を融かすために付与する熱で、パネルを構成する透明樹脂基板やカラーフィルターが白濁する場合があるので、100〜150℃の温度範囲で融ける樹脂で構成された熱融着材を用いることが好ましい。この樹脂としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエステル、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合樹脂(EEA)など、100℃〜150℃程度で軟化するか、あるいは、融けるものを好適に使用することができる。これらの樹脂は100℃付近で軟化するので、2枚のパネル基板とを熱融着材を介して、100℃よりもやや低いくらいの表面温度とした熱ローラで押し付けるとともにローラを水平に移動させるラミネート法を用いて貼り合せできる。
観察側パネル基板および背面側パネル基板となる基板材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等のアクリル系樹脂などの樹脂やガラスが挙げられる。観察側パネル基板の情報表示領域は透明である必要があるが、観察側パネル基板の情報表示領域以外および背面側パネル基板は透明であってもよいし、透明でなくてもよい。
情報表示用パネルの2枚のパネル基板間ギャップを確保するために設ける隔壁部分や、粒子群として構成した表示媒体を収納するセルを形成するために設ける隔壁部分を形成するときには、ドライフィルムレジスト材を用いたフォトリソグラフィー技術が好適に用いられる。一例として、アルフォNIT2(ニチゴーモートン社製)やPDF300(新日鐵化学社製)をドライフィルムレジスト材として使用することができる。これらのドライフィルムレジスト材に各種顔料を配合しておけば、所望の色の隔壁とすることができる。パネル基板間ギャップ確保用の隔壁部分の幅は、20μm〜100μmの範囲とし、セル形成用の隔壁部分の幅は、5μm〜30μmの範囲とすることが好ましい。
情報表示領域に対向して配置する画素を構成する導電膜において、観察側基板の情報表示領域に設ける透明導電膜材料としては、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化錫、導電性酸化亜鉛等の透明導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン等の透明導電性高分子類が挙げられるが、ITO等の透明な導電性金属酸化物が従来用いられている。
情報表示領域に対向して配置する画素を構成する導電膜において、背面基板側の情報表示領域に設ける導電膜材料は透明であってもよいし、透明でなくてもよく、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化錫、導電性酸化亜鉛等の導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン等の導電性高分子類や、金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、クロム等の金属や、これらの金属を主成分とする合金が挙げられるが、ITO等の導電性金属酸化物が従来用いられている。
情報表示領域に形成された導電膜からの引き出し電極である電極端子部は、情報表示領域の導電膜と同じ材料で、情報表示領域の導電膜と同時に形成するのが好ましく、パネル基板全面に薄膜として形成した後、情報表示領域と情報表示領域外との領域ごとに所定のパターンに形成する。したがって、観察側パネル基板および背面側パネル基板のいずれにも透明で導電性のあるITOなどの導電性金属酸化物系化合物の薄膜を形成することが従来行われている。
パネル基板に設ける導電膜の形成方法としては、上記例示の材料をスパッタリング法、真空蒸着法、CVD(化学蒸着)法、塗布法等で薄膜状に形成する方法や金属箔(例えば圧延銅箔)をラミネートする方法、導電剤を溶媒や合成樹脂バインダーに混合して塗布したりする方法が用いられる。パターン形成可能で導電性である上記材料を好適に用いることができる。なお、観察側パネル基板の情報表示領域に設ける導電膜の厚みは、導電性が確保でき光透過性に支障がなければ良く、0.01μm〜10μmが好ましく、0.05μm〜5μmがより好ましい。また、観察側パネル基板の情報表示領域以外に設ける導電膜や背面側パネル基板に設ける導電膜の厚みは、導電性が確保できれば良く、0.01μm〜10μmが好ましく、0.05μm〜5μmがより好ましい。
パネル基板間の隙間を封止するシール材としては、1液性エポキシ系化合物材料、エポキシ樹脂にアクリルなど他の反応種と混合した2段硬化型のエポキシ系材料のほか、接着剤として市販されているものを用いることができる。エポキシ系化合物としては、ビスフェノールAの他に、ビスフェノールAの誘導体、ビスフェノールFおよびそれらの誘導体、さらに、脂環型、ビフェニル型、グリシジルエステル型を用いることができる。情報表示用パネルをフレキシブルに構成する場合においては、曲げやはがれの力に対してシール材とパネル基板との接着力が発揮されるようにエポキシ系化合物が硬化した後の硬さを適度の低減させる必要がある。そのためには、単官能のエポキシ系化合物、例えばフェニルグリシジルエーテル、t−ブトキシフェニルグリシジルエーテルのような化合物が適している。エポキシ化合物を硬化させる潜在性硬化剤としては、アミンアダクトやジシアンアミド、ジヒドラジト化合物、イミダゾール類の塩基などを、カチオン系硬化剤では、芳香族スルホニウムなどを用いることができる。
また、シール材として、熱硬化型のエポキシ系樹脂およびゴム性のエラストマーで構成した組成物を用いることもできる。ゴム性の高分子としては、平均分子量が10、000から1,000,000までの範囲のものを使用することが好ましく、ポリブタジエン、ポリイソプレン/ポリブタジエン、ポリスチレン/ポリイソプレン、および、それらの誘導体あるいは水素添加型を用いることができる。ゴム性エラストマーに関して、それらが低分子量で室温で液状の場合は、そのままエポキシ系配合物に添加して用いることができ、高分子量で室温で固体の場合は、溶剤によりエポキシ系配合物に混合させる必要があり、塗布後溶剤が揮発した後に貼り合わせを行う。前者の液状エラストマーの場合は、系が無溶剤になる利点があるが熱硬化後の硬化物がもろくなりやすくなる欠点がある。これに対し、後者の固体エラストマーの場合は、溶剤を必要とするが、硬化後の硬化物はより強靱で高い接着力を示す。溶剤としては、トルエン、アセトン、酢酸エチルなど汎用の有機溶剤が用いられるが、潜在性硬化剤を過度に溶解させないために、溶剤の極性が低いほうが望ましい。
また、フレキシブルケーブルとパネル基板との間にできた隙間を封止するシール材としては、防湿絶縁材として市販されているものを用いるのが好ましい。この防湿絶縁材は、配置するときは液状で狭い隙間に入り込みやすく、硬化した後にはシール性を付与できるものが好ましく、ポリイミド、ポリアクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどの防湿性および絶縁性のある高分子材料に硬化剤を配合し、溶媒で希釈したり、溶媒に分散させたりして液状にしたものが好ましく用いられる。
図5(a)〜(d)、図6(a)〜(d)、図7に示す方法で作製した実施例の情報表示用パネルと、図13に示す方法で作製した比較例の情報表示用パネルとを作製し、駆動回路と接続して所定テストパターンの表示と消去とを繰り返す繰り返し表示書換え試験を行って、電極端子部の電食に起因する不具合が発生するかどうかを確認した。実施例の情報表示用パネルでは、エポキシ化合物としてビスフェノールA(以下の化1中、1)およびビスフェノールF(以下の化1中、2)を用い、単官能エポキシ化合物として、フェニルグリシジルエーテル)以下の化1中、3)およびt−Buフェニルグリシジルエーテル(以下の化1中、4)を用い、ゴム状エラストマーとして、以下の化1中5に示すようなカルボキシル基を含有する合成ゴム(三井・デュポンポリケミカル社製Vamac)およびブチルゴム(以下の化1中、6)を用いた。エラストマー5および6は室温で固体である(両者とも重量平均分子量約50万)。実施例では、エラストマー5および6を溶解させるために、溶剤としてトルエンを使用した。潜在性硬化剤として、味の素ファインテクノ(株)製のアミンアダクトPN23を用い、フィラーとして、東ソー・シリカ(株)製のNipsilを用いた。パネル基板には、いずれも一方の面に膜厚100nmのITO膜が形成された厚さ125μmの透明なポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用い、情報表示領域は、ストライプ電極形状にITO膜をパターニングし、情報表示領域外には、前記情報表示領域のストライプ電極から引き出された配線電極部分と電極端子部分とを、それぞれITO膜をパターニングして形成した。
Figure 2011118185
実施例の情報表示用パネルでは、2枚のパネル基板を対向させた空間のセル内に下記の表示媒体を封入した、図1(a)、(b)に示した構成の情報表示用パネルを作製した。この情報表示用パネルは、フレキシブルケーブルとパネル基板間との隙間にもシール材が配置された構造のパネルであったが、さらに、フレキシブルケーブルとパネル基板間との隙間を含むパネル基板の周囲側面すべてに日立化成工業(株)製の防湿絶縁材(商品名TUFFY)を配置して、シール性を確実に行なった。
(黒色表示媒体)
メチルメタクリレートモノマー(関東化学試薬)60重量部、及び、1分子中に重合反応基を複数持つ多官能性モノマーとしてエチレングリコールジメタクリレート(和光純薬試薬)40重量部(約25mol%)に、正帯電の荷電制御剤としてニグロシン化合物(ボントロンN07:オリエント化学製)3重量部、及び、黒色顔料として、カーボンブラック(スペシャルブラック:デグッサ製)5重量部をサンドミルにより分散させ、(アクリル系及びメタクリル系)樹脂−炭化水素系樹脂ブロックコポリマー(モディパーF600:日本油脂製)5重量部を溶解させた後、さらに2重量部のラウリルパーオキサイド(パーロイルL:日本油脂製)を溶解させた液を、界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム(ラテムルE−118B:花王製)を0.5%添加した精製水に懸濁、重合させ、濾過、乾燥させた後、分級機(MDS−2:日本ニューマチック工業)を用いて平均粒子径9.2μmの正帯電性黒色粒子群を得た。実施例では、この黒色粒子群を黒色表示媒体として用いた。
(白色表示媒体)
ポリメチルペンテンポリマー(TPX−R18:三井化学社製)100重量部と、着色剤として二酸化チタン(タイペークCR−90:石原産業社製)100重量部と、負帯電の荷電制御剤としてフェノール系縮合物(ボントロンE89:オリエント化学製)5重量部とを2軸混練機により溶融混練し、ジェットミル(ラボジェットミルIDS−LJ型:日本ニューマチック(株)製)で細かく粉砕し、分級機(MDS−2:日本ニュ−マチック工業)を用いて分級し、溶融球状化装置(MR−10:日本ニュ−マチック工業)を用いて溶融球状化して得た、平均粒子径が、9.5μmの負帯電性の白色粒子群を得た。実施例では、この白色粒子群を白色表示媒体として用いた。
(繰り返し表示書換え試験の方法および結果)
実施例および比較例の情報表示用パネルをそれぞれ駆動回路と接続して所定テストパターンの表示と消去とを繰り返す繰り返し表示書換え試験を行って、電極端子部の電食に起因する不具合が発生するかどうかを確認した。試験環境は、温度30℃、湿度85%RHとし、この環境下に実施例および比較例の情報表示用パネルを置いて試験を実施した。実施例の情報表示用パネルでは、5万回まで表示書換えを行なう途中で全く不具合を生じることはなかったが、比較例の情報表示用パネルでは、3万回までは全く不具合を生じることがなかったが、それ以降表示書換えを行なう途中で表示書換えできない画素が複数ライン発生してしまった。
実施例および比較例の情報表示用パネルのいずれも、シール材および防湿絶縁材にて外部からの水分の進入は確実に防御した状態で表示書換えのための通電を実施したと思われるが、実施例および比較例の情報表示用パネルでそれぞれ異なる結果となったため、試験後の情報表示用パネルの電極端子部を顕微鏡で拡大して観察したところ、実施例の情報表示用パネルには異常は見られなかったが、比較例の情報表示用パネルでは、電極端子部のITO膜において、断線や、腐食が発生していた。
本発明の製造方法の対象となる情報表示用パネルは、ノートパソコン、電子手帳、PDA(Personal Digital Assistants)と呼ばれる携帯型情報機器、携帯電話、ハンディターミナル等のモバイル機器の表示部、電子書籍、電子新聞等の電子ペーパー、看板、ポスター、黒板(ホワイトボード)等の掲示板、電子卓上計算機、家電製品、自動車用品等の表示部、ポイントカード、ICカード等のカード表示部、電子広告、情報ボード、電子POP(Point Of Presence, Point Of Purchase advertising)、電子値札、電子棚札、電子楽譜、RF−ID機器の表示部のほか、POS端末、カーナビゲーション装置、時計など様々な電子機器の表示部に好適に用いられる。他に、リライタブルペーパー(外部の表示書換え手段に接続して情報を書き換えた後、接続を解放しても情報を表示したままにすることができるもの)としても好適に用いられる。
1 背面側のパネル基板
2 観察側の透明パネル基板
3W 白色表示媒体
3Wa 負帯電性白色粒子
3B 黒色表示媒体
3Ba 正帯電性黒色粒子
4 隔壁
5 背面側のストライプ電極
5−1 電極端子部
6 観察側の透明ストライプ電極
6−1 電極端子部
7 セル
8 接着剤
11 ドライバーIC
12 フレキシブルケーブル
12−1 配線電極
13 シール材
14 異方導電性膜(ACF)
15 防湿絶縁材

Claims (8)

  1. 透明な情報表示領域に透明導電膜が形成された観察側透明基板の透明導電膜面と、情報表示領域に透明であることを要しない導電膜が形成された背面側基板の導電膜面とを対向配置した、2枚の基板間の情報表示領域に、電気的に駆動可能な表示媒体を封入し、前記表示媒体を、対向した導電膜で形成した電極対を介して電気的に駆動させて情報を表示する情報表示用パネルであって、前記情報表示領域に形成された導電膜からの引き出し電極である電極端子部と、一方の面に配線電極が形成された絶縁性フィルムであるフレキシブルケーブルとを、前記情報表示領域の外側で電気的に接続するとともに、前記情報表示領域の外側で2枚の対向基板間の隙間をシール材で封止する構造の情報表示用パネルの製造方法において、
    前記情報表示領域に形成された導電膜からの引き出し電極である電極端子部と、前記フレキシブルケーブルの配線電極とを電気的に接続した後、基板上の前記情報表示領域に形成された導電膜からの引き出し電極である電極端子部とは接しない、前記フレキシブルケーブルの位置で、前記フレキシブルケーブルを挟むようにシール材を配置することによって2枚の対向基板間の隙間を封止する工程を含むことを特徴とする情報表示用パネルの製造方法。
  2. 前記シール材を配置することによって行う、2枚の対向基板間の隙間を封止する工程は、対向させる2枚の基板のそれぞれにシール材を配置した後に行うことを特徴とする請求項1に記載の情報表示用パネルの製造方法。
  3. 前記シール材を配置することによって行う、2枚の対向基板間の隙間を封止する工程を行った後、前記フレキシブルケーブルの配線電極が形成されている面と相手側基板との間の隙間に液状の防湿絶縁材を配置することを特徴とする請求項1に記載の情報表示用パネルの製造方法。
  4. 前記フレキシブルケーブルの配線電極が導電性金属薄膜であって、前記情報表示領域に形成された導電膜からの引き出し電極である電極端子部が導電性金属酸化物薄膜であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報表示用パネルの製造方法。
  5. 前記情報表示領域に形成された導電膜からの引き出し電極である電極端子部の導電性金属酸化物薄膜が、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化錫、導電性酸化亜鉛等のいずれか、または、複数を組み合わせたものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報表示用パネルの製造方法。
  6. 前記情報表示領域に形成された導電膜からの引き出し電極である前記導電性金属酸化物薄膜の電極端子部と前記フレキシブルケーブルの配線電極である導電性金属薄膜とを、異方導電性膜(ACF)により電気的に接続することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報表示用パネルの製造方法。
  7. 前記情報表示用パネルが、対向した導電膜で形成した電極対を1画素としてマトリックス配置し、マトリックス配置された前記電極対に印加した電圧で電気的に駆動させてドットマトリックス表示方式で情報を表示する情報表示用パネルであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報表示用パネルの製造方法。
  8. 前記電気的に駆動可能な表示媒体が、第1の色を呈する帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した第1の色の表示媒体と、前記第1の色とは異なる第2の色を呈する帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した第2の色の表示媒体との2種類で構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の情報表示用パネルの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018120080A (ja) * 2017-01-25 2018-08-02 凸版印刷株式会社 調光フィルム及びその製造方法

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