JP5038688B2 - 発泡体 - Google Patents
発泡体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5038688B2 JP5038688B2 JP2006314115A JP2006314115A JP5038688B2 JP 5038688 B2 JP5038688 B2 JP 5038688B2 JP 2006314115 A JP2006314115 A JP 2006314115A JP 2006314115 A JP2006314115 A JP 2006314115A JP 5038688 B2 JP5038688 B2 JP 5038688B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foam
- weight
- component
- bubble
- composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Description
した際に生成する気泡核を高密度化し、その結果後の気泡成長において気泡の微細化および高密度化を可能にする樹脂組成物、並びに該樹脂組成物から製造される微細発泡体を提供することにある。
<A成分について>
本発明のA成分の熱可塑性樹脂としては、ポリカーボネート樹脂である。
A成分であるポリカーボネート樹脂(以下単に“ポリカーボネート”と称する場合がある)は、従来種々の成形品のために使用されている、それ自体公知のものである。すなわち、二価フェノールとカーボネート前駆体とを反応させて得られるものである。反応の方法としては界面重縮合法、溶融エステル交換法、カーボネートプレポリマーの固相エステル交換法、および環状カーボネート化合物の開環重合法などを挙げることができる。
式(i)におけるAが単結合であるときの化合物としては、4,4’−ビフェノールおよび3,3’,5,5’−テトラフルオロ−4,4’−ビフェノールが挙げられる。
比粘度(ηSP)=(t−t0)/t0
[t0は塩化メチレンの落下秒数、tは試料溶液の落下秒数]
求められた比粘度を次式にて挿入して粘度平均分子量Mを求める。
ηSP/c=[η]+0.45×[η]2c(但し[η]は極限粘度)
[η]=1.23×10−4M0.83
c=0.7
B成分の界面活性剤は、その希薄溶液で界面エネルギーに変化を与えるものである。構造的には、極性を有し水に溶解するか、あるいは親和性を示す親水基と、無極性もしくは親水基に比較して極性が低く、有機溶剤に溶解するかあるいは親和性を示す親油基、または疎水基の両方を同時に持つ化合物が利用できる。
界面活性剤としては、親水基による分類として、カチオン系化合物、アニオン系化合物、およびノニオン系化合物のいずれも利用できる。またカチオン活性部位、アニオン活性部位、およびポリアルキレンオキサイド類の如きノニオン性活性部位が組み合わされた界面活性剤であってもよい。
CH2=C(CH3)COOCH2CH2(CF2)nCF3(ここでnは5〜11でその平均値は約9)、
CH2=C(CH3)COOCH2CH2C8F17、
CH2=C(CH3)COOCH2CH2(CF2)5CF3、
CH2=CHCOO(CH2)3(CF2)6CF(CF3)2、
CH2=CHCOO(CH2)3(CF2)10CF(CF3)2
CH2=C(CH3)COOCH2CH2N(C3H7)SO2(CF2)5CF3、
CH2=CHCOOCH2CH2N(C3H7)SO2(CF2)7CF3、
CH2=C(CH3)COOCH2CH2N(CH3)SO2(CF2)7CF3、
CH2=CHCOOCH2CH2N(CH3)SO2(CF2)7CF3、
CH2=CHCOO(CH2)4(CF2)7CF3、
CH2=CHCOO(CF2)6CF3、
CH2=CHCOO(CH2)4N(C4H9)SO2(CF2)7CF3、
CH2=CHCOOCH2CH(OH)CH2(CF2)7CF3、
CH2=C(CH3)COOCH2CH2N(C3H7)CO(CF2)7CF3、および
CH2=CHCOOCH2CH2N(C2H5)CO(CF2)7CF3などを好適に例示することができる。中でも好適にはCH2=C(CH3)COOCH2CH2C8F17が挙げられる。尚、かかる化合物を含む(iii)式の具体例の詳細は、特開平11−209787号公報の式“a−1”〜“a−56”として記載されている。
B成分の組成割合は、100重量部のA成分を基準として0.001〜30重量部であり、好ましくは0.01〜10重量部、より好ましくは0.05〜1重量部、更に好ましくは0.05〜0.3重量部である。上記の範囲では、より機械特性に優れた微細発泡体を得ることができる。
本発明では前述のとおり次の(I)および/または(II)の条件を満足するシリコーン化合物をC成分として含有することが好ましい。(I)芳香族基が含まれる割合(芳香族基量)が10〜70重量%である、および/または(II)Si−H基が含まれる割合が0.1〜1.66mol/100gである。かかる特定量の特定基の効果については前述のとおりである。更に好ましくは、C成分は、(III)平均重合度が3〜150であるシリコーン化合物である。ここで、重合度とは、[(R)aSiO(4−a)/2](ここでRはSi原子に結合した原子または一価の基を表し、aは0または1〜3の整数を表す)を一シロキサン単位とするときの重合度をいう。
122×273/(273+25)÷22400×100≒0.5
前記一般式で示される構成単位を含むシリコーン化合物としては、前記の条件を満たすものであれば直鎖状であっても分岐構造を持つものであってもよい。
M単位:(CH3)3SiO1/2、H(CH3)2SiO1/2、H2(CH3)SiO1/2、(CH3)2(CH2=CH)SiO1/2、(CH3)2(C6H5)SiO1/2、(CH3)(C6H5)(CH2=CH)SiO1/2等のR3SiO1/2で示される1官能性シロキサン単位
D単位:(CH3)2SiO、H(CH3)SiO、H2SiO、H(C6H5)SiO、(CH3)(CH2=CH)SiO、(C6H5)2SiO等のR2SiOで示される2官能性シロキサン単位
T単位:(CH3)SiO3/2、(C3H7)SiO3/2、HSiO3/2、(CH2=CH)SiO3/2、(C6H5)SiO3/2等のRSiO3/2で示される3官能性シロキサン単位
Q単位:SiO2で示される4官能性シロキサン単位
(ここで、前記示性式中の係数m、n、p、qは各シロキサン単位の重合度を表す1以上の整数であり、各示性式における係数の合計がシリコーン化合物の平均重合度となる。本発明においては、好ましい平均重合度は3〜150の範囲、より好ましくは3〜80の範囲、更に好ましくは3〜60の範囲、特に好ましくは4〜40の範囲である。かかる好適な範囲であるほど均質な気泡が得られ、発泡体の色相に優れるようになる。またm、n、p、qのいずれかが2以上の数値である場合、その係数の付いたシロキサン単位は、結合する水素原子や有機残基が異なる2種以上のシロキサン単位とすることができる。)
(計算式) 芳香族基量=〔A/M〕×100(重量%)
ここで、上記式におけるA、Mはそれぞれ以下の数値を表す。
A=シリコーン化合物1分子中に含まれる、全ての一般式(vii)で示される芳香族基部分の合計分子量
M=シリコーン化合物の分子量
前記のC成分のシリコーン化合物は、単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の発泡体を構成する組成物−Iは、前記A成分およびB成分の特定割合をその必須成分として含有し、更に好ましくはC成分をも含有する樹脂組成物であるが、かかるA成分、B成分およびC成分以外にも、通常熱可塑性樹脂に配合される各種の添加剤を含むことができる。
組成物−Iの成形加工時の熱安定性を向上させることを主たる目的として各種のリン系安定剤が更に配合されることが好ましい。かかるリン系安定剤としては、亜リン酸、リン酸、亜ホスホン酸、ホスホン酸およびこれらのエステル、並びに第3級ホスフィンなどが例示される。かかるリン系安定剤は、1種のみならず2種以上を混合して用いることができる。
かかるリン系安定剤の配合量は、A成分100重量部に対して0.0001〜1重量部が好ましく、0.0005〜0.5重量部がより好ましく、0.002〜0.3重量部がさらに好ましい。
組成物−Iの成形加工時の熱安定性、および耐熱老化性を向上させることを主たる目的として酸化防止剤が配合されることができる。かかる酸化防止剤は好適にはヒンダードフェノール系安定剤である。該ヒンダードフェノール系安定剤としては、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2−tert−ブチル−6−(3’−tert−ブチル−5’−メチル−2’−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、トリエチレングリコール−N−ビス−3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート、3,9−ビス{2−[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]−1,1,−ジメチルエチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、N,N’−ヘキサメチレンビス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナミド)、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、およびテトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンなどが例示される。これらはいずれも入手容易である。中でもオクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートが好ましく利用される。上記ヒンダードフェノール系酸化防止剤は、単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。これら酸化防止剤の配合量は、A成分100重量部に対して0.0001〜0.05重量部が好ましい。
組成物−Iは、その耐紫外線性を向上させることを主たる目的として、紫外線吸収剤が配合されることができる。かかる紫外線吸収剤としては、紫外線吸収剤として公知のベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、ヒドロキシフェニルトリアジン系化合物、環状イミノエステル系化合物、およびシアノアクリル酸エステル系化合物などが例示される。より具体的には例えば2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール(市販品としてはCYTEC社製、CYASORB UV−5411(商品名)が例示される)、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール(市販品としてはCiba Specialty Chemicals K.K.製、TINUVIN234(商品名)が例示される)、2,2’−メチレンビス[6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール](市販品としては旭電化工業(株)製、ADEKASTAB LA−31(商品名)が例示される)、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]フェノール(市販品としてはCiba Specialty Chemicals K.K.製、TINUVIN1577FF(商品名)が例示される)、2,2’−p−フェニレンビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)(市販品としては竹本油脂(株)製CEi−P(商品名)、およびCYTEC社製CYASORB UV−3638(商品名)が例示される)、並びに1,3−ビス[(2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリロイル)オキシ]−2,2−ビス[[(2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリロイル)オキシ]メチル]プロパン(市販品としてはBASF社製UVINUL3030(商品名)が例示される)などが好ましい紫外線吸収剤として例示される。かかる紫外線吸収剤の配合量は、100重量部のA成分に対して好ましくは0.01〜10重量部、より好ましくは0.05〜3.5重量部、更に好ましくは0.1〜1重量部である。
組成物−Iは、更にブルーイング剤を組成物中0.05〜3.0ppm(重量割合)含むことができる。かかるブルーイング剤は組成物−Iの黄色味を減少させ、発泡体に自然な透明感もしくは高い白色感を付与することを可能とする。ここでブルーイング剤とは、橙色ないし黄色の光線を吸収することにより青色ないし紫色を呈する着色剤をいい、特に染料が好ましい。ブルーイング剤の量が0.05ppm未満では色相の改善効果が不十分な場合がある一方、3.0ppmを超える場合には着色が強くなるためブルーイング剤の配合量としては適当ではない。より好ましいブルーイング剤の量は組成物−I中0.2〜2.0ppmの範囲である。ブルーイング剤としては代表例として、バイエル社のマクロレックスバイオレットB及びマクロレックスブルーRR、並びにクラリアント社のポリシンスレンブルーRLSなどが挙げられる。
蛍光増白剤を含む組成物−Iは、より高い光反射性や自然な透明感を有し、蛍光増白剤やそれ以外の発光をする蛍光染料を含む組成物−Iは、発光色を生かした意匠効果を有することができる。よってかかる効果を主たる目的として組成物−Iは各種の蛍光染料を含有することができる。
組成物−Iは離型剤を含有することができる。離型剤としては、例えば、飽和脂肪酸エステル、不飽和脂肪酸エステル、ポリオレフィン系ワックス(ポリエチレンワックス、1−アルケン重合体など。酸変性などの官能基含有化合物で変性されているものも使用できる)、パラフィンワックス、および蜜蝋などが、好適に例示される。かかる離型剤の中には、脂肪酸エステルの如き前記B成分に含まれる成分も存在する。しかしながら、かかる脂肪酸エステルは本発明において利用する界面活性剤としてはその効果が弱く、本発明において特に好適なB成分はフッ素系界面活性剤である。本発明の組成物−Iにおいては、B成分としてかかるフッ素系界面活性剤を利用する場合に、脂肪酸エステルを離型剤として少量含有することができる。更に組成物−Iは、ポリジメチルシロキサンやポリフルオロアルキルエーテルなどのB成分やC成分に属さないシリコーン化合物やフッ素オイルを離型剤として少量含有することができる。
離型剤の含有量は、100重量部のA成分を基準として、0.005〜2重量部、好ましくは0.01〜1重量部、好ましくは0.05〜0.5重量部である。かかる範囲において組成物−Iの成形加工時の良好な離型性と、発泡体の良好な色相とが両立される。
本発明の発泡体は、微細な気泡を有する場合に、光拡散材料や光高反射材料として利用できる。かかる光拡散効果や光反射効果を効果的に向上もしくは調整する目的で、組成物−Iは光拡散剤および白色顔料を含有することができる。光拡散剤としては高分子微粒子(好適には粒径数μmのアクリル架橋粒子およびシリコーン架橋粒子など)、低屈折率の無機微粒子、およびこれらの複合物等が例示され、その割合は100重量部のA成分を基準として好ましくは0.005〜20重量部、より好ましくは0.01〜10重量部である。白色顔料としては二酸化チタン顔料が特に好ましく、その割合は100重量部のA成分を基準として好ましくは1〜30重量部、より好ましくは2〜20重量部である。
組成物−Iには、前記ブルーイング剤および蛍光染料以外にも各種の染顔料を使用することができる。特に染料が好適である。染料としては、ペリレン系染料、クマリン系染料、チオインジゴ系染料、アンスラキノン系染料、チオキサントン系染料、紺青等のフェロシアン化物、ペリノン系染料、キノリン系染料、キナクリドン系染料、ジオキサジン系染料、イソインドリノン系染料、およびフタロシアニン系染料などを挙げることができる。更にメタリック顔料や干渉色を呈する顔料なども配合されることができる。かかる染顔料が含まれる場合、その割合は、100重量部のA成分を基準として好ましくは0.0001〜1重量部、より好ましくは0.0005〜0.5重量部である。
組成物−Iには、溶融弾性改質剤を含むことができる。かかる改質剤は溶融弾性を向上し、その結果、気泡成長時の抵抗を増加させ、破泡を抑制することができる。その結果より微細な発泡体が提供される。かかる溶融弾性の改質効果は、基本的に高分子量のポリマーにより得られ、エチレン不飽和化合物のポリマーまたはコポリマーの場合には、その重量平均分子量が100万〜2,000万、より好ましくは200万〜1,000万のものが好適である。エチレン不飽和化合物のポリマーまたはコポリマーとして、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリ(アクリロニトリル−スチレン)コポリマー、ポリ(スチレン−無水マレイン酸)コポリマーおよびポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などが代表的に例示される。かかる溶融弾性改質剤の組成割合は、100重量部のA成分を基準として好ましくは0.01〜10重量部、より好ましくは0.05〜5重量部である。特に、相溶性の良好なポリ(アクリロニトリル−スチレン)コポリマーでは好ましくは0.1〜10重量部、より好ましくは0.5〜5重量部である。相溶性に劣るPTFEは、好ましくは0.01〜0.5重量部、より好ましくは0.01〜0.1重量部以下である。
組成物−Iは、熱線吸収能を有する化合物を含有することができる。該化合物としてはフタロシアニン系近赤外線吸収剤、ATO、ITO、酸化イリジウムおよび酸化ルテニウムなどの金属酸化物系近赤外線吸収剤、ホウ化ランタン、ホウ化セリウムおよびホウ化タングステンなどの金属ホウ化物系近赤外線吸収剤などの近赤外吸収能に優れた各種の金属化合物、ならびに炭素フィラーが好適に例示される。これらは単体または2種以上を併用して使用することができる。フタロシアニン系近赤外線吸収剤が含まれる場合、その割合は、100重量部のA成分を基準として好ましくは0.0005〜0.2重量部、より好ましくは0.0008〜0.1重量部、更に好ましくは0.001〜0.07重量部である。金属酸化物系近赤外線吸収剤、金属ホウ化物系近赤外線吸収剤および炭素フィラーは組成物−I中、0.1〜200ppm(重量割合)の範囲が好ましく、0.5〜100ppmの範囲がより好ましい。
組成物−Iには、熱可塑性以外の樹脂や架橋性エラストマーを本発明の目的が損なわれない範囲で少割合使用することもできる。更に、組成物−Iは、各種無機充填材、流動改質剤、抗菌剤、光触媒系防汚剤、およびフォトクロミック剤などを少量含有してもよい。
本発明の組成物−Iの製造に当たっては、その製造方法は特に限定されるものではなく、例えばA成分、B成分、および必要に応じて他の成分を溶融混練する方法、並びにA成分、B成分、および必要に応じて他の成分と、塩化メチレンに代表される溶媒とを混合して溶液とし、その後かかる溶媒を除去する方法が利用できる。更にかかる溶融混練および溶液混合においては、発泡剤とは別に、または発泡剤の一部もしくは全部として不活性ガスやその超臨界流体を混在させてよい。かかる不活性ガス、中でも炭酸ガス、殊にその超臨界流体は、組成物−Iを可塑化させ、成分の分散をより良好にし、良好な発泡体を形成する。またかかる流体は、溶液混合の場合には均一な分散と共に溶媒の揮発を促進し、残留溶媒の低減された組成物−Iおよびその発泡体を提供できる。組成物−Iの製造は、連続法であってもバッチ法であってもよいが、連続法がより好ましい。
組成物−Iのペレットの如き粒状体を利用する場合、押出機のダイスから吐出した樹脂を直接に切断してもよく、得られたストランドをペレタイザーで切断してペレット化される。
本発明の発泡体は、前記工程A、即ち組成物−I中に高圧下でガスを含浸させる方法として、(i−a)溶融状態の組成物−Iに含浸させる方法、および(i−b)固体状態の組成物−Iに含浸させる方法のいずれの方法も選択でき、特に後者(i−b)の方法が好ましい。更にかかるガスとしては不活性ガスまたはその超臨界流体が好ましい。かかる固体状態とは、軟化温度を超えても溶融加工が困難な状態をいう。したがって、かかる固体状態の温度の上限としては組成物−Iのガラス転移温度(Tg(℃))より20℃高い温度が例示される。ガスを含浸させる温度は好適には組成物−IのTg以下が好適である。一方、減圧時の温度は(Tg+10−4P)±15(℃)の範囲が好ましい。ガスの含浸は、かかる範囲を超えTg以下である温度で行ってもよい。かかる含浸では、その後に減圧に好ましい温度に低下させ減圧処理を行うこともできる。しかしながら、より本発明の発泡体を安定して製造するには、含浸時の温度はほぼ一定であることが好ましく、したがってガス含浸時の温度も減圧時の好ましい温度と同様とすることが好ましい。
(1)組み合わせ(i−b)+(ii−a)+(iii−a):かかる組み合わせは、成形品にガスを含浸した後、減圧して発泡させる方法に代表される。発泡の際は自由膨張とするが、一般的には成形品は3次元的に均一に膨張することから、予め附型された形状に相似した形状となり得る。
前記(i−b)固体状態の組成物−I(以下この説明において単に“樹脂”と称することがある)に含浸させる方法について説明する。かかる方法において、ガスの含浸圧力は、本発明の構成(4)の説明において前述したとおり、好ましくは20〜50MPaの範囲であり、ガスは超臨界状態で注入されることが好ましい。かかる方法で含浸速度と発泡の微細化との両立が可能なように適切な条件が採用される。ガスの含浸速度は樹脂分子の可塑化の状態に依存するため、含浸速度を上げるためには温度を高めとすることが有利である。一方で発泡の微細化を行うためには、ガスの含浸によって可塑化された樹脂のガラス転移温度(Tg’)と減圧時の温度とが近いことが好ましい。かかるガス含浸時の樹脂のTg’は、樹脂の種類やガスの含浸量(例えば処理圧力に依存)により相違するが、本発明において好適な処理温度は前述のとおり(Tg+10−4P)±15(℃)である。
発泡体の附型には、各種の方法が利用できる。前記組み合わせ(1)および(3)においては、その附型方法は特に限定されるものではなく、熱可塑性樹脂の成形加工方法として知られる各種の方法が利用可能である。かかる方法としては、例えば射出成形、押出成形、ブロー成形、インフレーション成形、カレンダー成形、キャスティング成形、熱プレス成形、回転成形、および引き抜き成形などが例示される。射出成形においては、通常の成形方法だけでなく、適宜目的に応じて射出圧縮成形、射出プレス成形、ガスアシスト射出成形、インサート成形、インモールドコーティング成形、断熱金型成形、急速加熱冷却金型成形、二色成形、サンドイッチ成形、および超高速射出成形などの射出成形法、並びに更にこれらを組み合わせた成形法を用いて成形体を得ることができる。押出成形においても多層押出成形および延伸成形などを利用することができ、またかかる押出成形には固相押出成形を含む。
組み合わせ(2)および(4)においては、附型は型内に導入された成形体を減圧して膨張を規制する方法や、ガスを含浸した固体状態の成形体を高圧で押出して附型する方法が利用できる。
本発明の発泡体は、その気泡の長さ平均直径は0.01〜1μmであり、その気泡数密度は1011〜1016個/cm3の範囲にあることを満足するものであるが、かかる長さ平均直径および気泡数密度は次のように測定される。
本発明の発泡体は、気泡の含有により低誘電率を達成できることから、各種の電子・電気機器用の材料として利用でき、各種の分離膜へ利用も可能である。
(I)評価項目
(I−i)密度測定
メトラー・トレド株式会社製の電子天秤および比重測定用キットを用いて、水温23℃において発泡体の密度ρf(g/cm3)および発泡処理前の試験片の密度ρp(g/cm3)を測定した。尚、引張試験片の測定については、該試験片のチャック取り付け部の切断片を用いた。
発泡試験片を長さ10mm程度に切断し、かかる個々の切断片をクリップに挟んで液体窒素中に沈め、5時間放置した。その後、試験片を液体窒素から取出し、MICROM社製のHM360型ミクロトームに取り付け、該ミクロトームから切断面を得る作業を素早く行った。かかる切断面に白金蒸着し、SEM観察用サンプルとした。SEM観察は、本文記載の方法に基づく倍率で行った。本件の場合、発泡体の表層は気泡を含まない、非発泡の状態となるが、かかる部分は除外して観察した。
前記SEM観察で得られたデジタル画像(縦480ピクセル×横640ピクセル)を、孔部分のコントラストを明確にした後、画像処理プログラム(三谷商事(株)製WINROOF)により画像解析し、気泡断面の面積からその円相当径を算出する操作を行った。かかる算出値から長さ平均直径(Dw)を求めると共に、前記密度の数値から前述の(2)式を用いて、気泡数密度(個/cm3)を求めた。またかかる値から、S/Dwの値を算出した。
(II−1)発泡体の製造(1)
[実施例2、4、5、比較例1および参考例1]
表1記載の各種樹脂パウダー100重量部に、表1記載の各種添加剤を各配合量で、並びにブルーイング剤(バイエル社製:マクロレックスバイオレットB)を0.00007重量部の配合量で配合し、均一にドライブレンドした後、ベント式二軸押出機(テクノベル(株)製KZW15−25MG)を用いて、スクリュー回転数:250rpm、吐出量:2kg/hrの条件で溶融混練し、ペレットを得た。スクリューセグメントの構成は、ベントの位置の上流および下流側にニーディングディスクにより構成された混練ゾーンを有していた。またベント部の真空度は3kPaに保持された。各A成分に対するシリンダー温度およびダイ温度は、PC−1では330℃、PC−2では290℃とした。
試験片の作成および圧力容器内の設置は、実施例1と同様に行った。実施例1と同様に室温で炭酸ガスのパージ処理を行い40分掛けて約70℃に昇温した後、超臨界炭酸ガスを容器内に注入し、更に約15分後に80℃に到達したところで、20MPaに最終調整し、保持処理を開始した。同様に圧力の低下があったときはバルブを開放して炭酸ガスを注入し、20MPaおよび80℃の状態を3時間保持した。その後バルブを急開放して、15MPaまで1秒、10MPaまで3秒、5MPaまで8秒、および0MPaまで20秒を掛けて減圧した。約15分後に圧力容器を開放して、その後試験片を155℃のシリコーンオイルバスに30秒間浸漬することにより、更に発泡させた。得られた発泡体の密度を測定し、その切断面のSEM観察から気泡径の計測を行った。
試験片の作成および圧力容器内の設置は実施例1と同様に行った。実施例1と同様に室温で炭酸ガスのパージ処理を行い50分掛けて約90℃に昇温した後、超臨界炭酸ガスを容器内に注入し、更に約15分後に100℃に到達したところで、15MPaに最終調整し、保持処理を開始した。同様に圧力の低下があったときはバルブを開放して炭酸ガスを注入し、15MPaおよび100℃の状態を3時間保持した。その後バルブを急開放して、13MPaに到達するまでに0.4秒、8MPaに到達するまでに2秒、2MPaに到達するまでに6秒、およびほぼ0MPaに到達するまでに13秒を掛けて減圧した。約20分後に圧力容器を開放して、その後試験片を155℃のシリコーンオイルバスに30秒間浸漬することにより、更に発泡させた。得られた発泡体の密度を測定し、その切断面のSEM観察から気泡径の計測を行った。
(A成分)
PC−1:粘度平均分子量37,000の分岐構造を有しない直鎖状のポリカーボネート樹脂パウダー(帝人化成(株)製:パンライトC−1400WP)
PC−2:粘度平均分子量22,500の分岐構造を有しない直鎖状のポリカーボネート樹脂パウダー(帝人化成(株)製:パンライトL−1225WP)
PAR:ポリアリレート樹脂(ユニチカ(株)製 UポリマーU−100)
PPE:ポリフェニレンエーテル系樹脂(旭化成工業(株) ザイロン600H)
HMWAS:GPC測定により算出された重量平均分子量が700万であるアクリロニトリル−スチレン共重合体(CROMPTON社製ブレンデックス869)
F114:パーフルオロブタンスルホン酸カリウム塩(大日本インキ化学(株)製:メガファックF−114P)
F487:前記式(iii)で表される化合物(CH2=C(CH3)COOCH2CH2C8F17)を単量体の主成分とし、ジメチルシロキサンユニットからなる式(iv)で表される化合物を単量体として含有するオリゴマー型フッ素系界面活性剤(大日本インキ化学(株)製:メガファックF−487)
F493:前記式(ii−3)で表される(Rf−X−O−が−OCH2CH2C8F17および−OMが−OHである)パーフルオロ基含有リン酸エステル化合物からなるフッ素系界面活性剤(大日本インキ化学(株)製:メガファックF−493)
C−1:下記方法により製造されたSi−H量が0.21mol/100g、芳香族基量が49重量%、平均重合度が8.0であるシリコーン化合物
C−2:25℃における粘度が20mm2/sec、Si−H量が1.52mol/100g、芳香族基量が0重量%であるメチルハイドロジェンポリシロキサン(信越化学工業(株)製 KF99)
C−3:25℃における粘度が500mm2/sec、Si−H量が0mol/100g、芳香族基量が57重量%であるメチルフェニルポリシロキサン(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製SH710)
攪拌機、冷却装置、温度計を取り付けた1Lフラスコに水301.9gとトルエン150gを仕込み、内温5℃まで冷却した。滴下ロートにトリメチルクロロシラン21.7g、メチルジクロロシラン23.0g、ジメチルジクロロシラン12.9およびジフェニルジクロロシラン 76.0の混合物を仕込み、フラスコ内へ攪拌しながら2時間かけて滴下した。この間、内温を20℃以下に維持するよう、冷却を続けた。滴下終了後、さらに内温20℃で攪拌を4時間続けて熟成した後、静置して分離した塩酸水層を除去し、10%炭酸ナトリウム水溶液を添加して5分間攪拌後、静置して分離した水層を除去した。その後、さらにイオン交換水で3回洗浄し、トルエン層が中性になったことを確認した。このトルエン溶液を圧力約2KPaの減圧下、内温120℃まで加熱してトルエンと低沸点物を除去した後、濾過により不溶物を取り除いてシリコーン化合物B−1成分を得た。
IRGP:トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製:Irgafos168)
Claims (3)
- ポリカーボネート樹脂(A成分)100重量部、フッ素系界面活性剤(B成分)0.001〜30重量部、ならびに(I)芳香族基が含まれる割合(芳香族基量)が10〜70重量%および/または(II)Si−Hが含まれる割合が0.1〜1.66mol/100gであるシリコーン化合物(C成分)0.05〜30重量部を含有する組成物(組成物−I)より形成された発泡体であって、その気泡の長さ平均直径は0.01〜1μmであり、その気泡数密度は1011〜1016個/cm3の範囲にあることを満足する発泡体。
- 前記発泡体は、切断面における気泡部分の占める面積割合をS(%)とし、該切断面から算出されるμmを単位とする気泡の長さ平均直径をDwとしたとき、S/Dwは40〜500の範囲にある請求項1に記載の発泡体。
- 固体状の組成物−Iに不活性ガスの超臨界流体を20〜50MPaの圧力で含浸させる工程(工程A)、A成分の組成物Tg(℃)に対して(Tg+10−4P)±15(℃)の範囲の温度において、前記圧力から2MPaの圧力に到達するまでの範囲において1MPa/sec以上の減圧速度で減圧して気泡核を生成する工程(工程B)、並びに前記気泡核を含む成形体を前記組成物のTg(℃)に対してTg±30(℃)の範囲に加熱することにより、前記気泡核を気泡に成長させる工程(工程C)を含む請求項1又は請求項2に記載の発泡体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006314115A JP5038688B2 (ja) | 2006-11-21 | 2006-11-21 | 発泡体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006314115A JP5038688B2 (ja) | 2006-11-21 | 2006-11-21 | 発泡体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008127467A JP2008127467A (ja) | 2008-06-05 |
JP5038688B2 true JP5038688B2 (ja) | 2012-10-03 |
Family
ID=39553646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006314115A Active JP5038688B2 (ja) | 2006-11-21 | 2006-11-21 | 発泡体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5038688B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011074200A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Sekisui Chem Co Ltd | 熱可塑性樹脂発泡体の製造方法 |
JP5639148B2 (ja) * | 2010-08-17 | 2014-12-10 | 古河電気工業株式会社 | 熱可塑性樹脂発泡体、熱可塑性樹脂発泡体の製造方法および光反射材 |
JP2013133368A (ja) * | 2011-12-26 | 2013-07-08 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 反射板 |
US20150361238A1 (en) * | 2012-11-21 | 2015-12-17 | Yamagata University | Thermoplastic resin foam including fluorine-containing highly branched polymer |
JP6353807B2 (ja) * | 2015-03-30 | 2018-07-04 | 積水化成品工業株式会社 | 発泡粒子及び発泡成形体 |
CN106146875A (zh) * | 2016-07-11 | 2016-11-23 | 浙江新恒泰新材料有限公司 | 一种高倍率热塑性聚氨酯微孔发泡板材及其生产方法 |
CN109563296A (zh) * | 2016-09-09 | 2019-04-02 | 积水化成品工业株式会社 | 聚碳酸酯系树脂的发泡颗粒和发泡成形体 |
JP2022128055A (ja) * | 2021-02-22 | 2022-09-01 | テクノUmg株式会社 | 発泡成形用熱可塑性樹脂組成物およびその発泡成形品 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA1311886C (en) * | 1986-06-12 | 1992-12-29 | Satoshi Nagou | Microporous film and process for production thereof |
JPS6454042A (en) * | 1987-08-25 | 1989-03-01 | Tokuyama Soda Kk | Production of microporous film |
US7658989B2 (en) * | 2001-03-28 | 2010-02-09 | North Carolina State University | Nano-and micro-cellular foamed thin-walled material, and processes and apparatuses for making the same |
JP2003268143A (ja) * | 2002-03-15 | 2003-09-25 | Mitsubishi Chemicals Corp | 発泡体製造用脂肪族ポリエステル系樹脂及び発泡体 |
-
2006
- 2006-11-21 JP JP2006314115A patent/JP5038688B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008127467A (ja) | 2008-06-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5038688B2 (ja) | 発泡体 | |
JP5542810B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物およびその成形品 | |
JP5371957B2 (ja) | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物およびその成形品 | |
JP2008127466A (ja) | 発泡体 | |
JP5927299B2 (ja) | 樹脂組成物およびそれからの成形品 | |
JP6328985B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP6588219B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP4243512B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物、そのペレットおよびその成形品 | |
JP6513897B2 (ja) | 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP4808951B2 (ja) | 光拡散性ポリカーボネート樹脂組成物成形品 | |
JP4902122B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物、該樹脂組成物からなるシートおよび該シートからなる熱成形品 | |
JP5378700B2 (ja) | 芳香族ポリカーボネート樹脂成形品の成形方法およびその成形品 | |
WO2019146606A1 (ja) | 繰返し利用可能な医療用ボックス | |
JP7264683B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP2016003329A (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP6684931B2 (ja) | ポリカーボネート共重合体 | |
JP4046160B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品 | |
JP4046159B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品 | |
JP7267839B2 (ja) | 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP2004035609A (ja) | ハードコート層を有するポリカーボネート樹脂成形体 | |
WO2017145682A1 (ja) | 雨水貯留槽用のブロック部材 | |
JP6438191B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂フィルムおよびそれを用いた成形体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090722 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20110708 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20110708 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120110 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120508 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120523 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120612 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120706 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5038688 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |