JP2011074200A - 熱可塑性樹脂発泡体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】熱可塑性樹脂としてポリアミドを用い、ポリアミドに超臨界状態のCO2を40℃以上、150℃以下の温度で超臨界状態のCO2を含浸させる工程と、CO2が含浸されたポリアミドを加熱により発泡する工程とを備える、熱可塑性樹脂発泡体の製造方法。
【選択図】なし
Description
本発明において用いられる熱可塑性樹脂は特に限定されないが、好ましくは、ポリアミドが用いられる。ポリアミドとしては、ナイロン66(融解温度265℃)、ナイロン68(融解温度225℃)、ナイロン610(融解温度215℃)、ナイロン612(融解温度215℃)、ナイロン6(融解温度260℃)、ナイロン7(融解温度230℃)、ナイロン8(融解温度190℃)、ナイロン9(融解温度205℃)、ナイロン10(融解温度185℃)、ナイロン11(融解温度185℃)及びナイロン12(融解温度180℃)などを挙げることができる。
本発明の熱可塑性樹脂発泡体の製造方法においては、固体のポリアミドに超臨界状態のCO2を含浸させる。この場合、含浸に先立ち、上記繊維状充填材や改質用樹脂成分が添加されていることが望ましい。
本発明においては、熱可塑性樹脂に超臨界状態のCO2を供給し、含浸させた後、加熱により発泡する。この加熱により発泡する方法については特に限定されないが、260℃〜300℃の範囲とすればよい。ポリアミドの種類により加熱温度を調整すればよい。
ポリアミド66(宇部興産株式会社製、商品名:UBEナイロン2026B、融解温度265℃、重量平均分子量66000)からなる20mm×20mm×1mmのプレス成形により得られた熱可塑性樹脂シートを用意した。この熱可塑性樹脂シートに、100℃の温度で、超臨界状態のCO2を20MPaの圧力で含浸させた。また、含浸温度を150℃に変更したことを除いては、上記と同様にして、熱可塑性樹脂シートに超臨界状態のCO2を含浸させた。さらに、含浸温度を200℃に変更したことを除いては、上記と同様にして、超臨界状態のCO2を上記熱可塑性樹脂シートに含浸させた。このようにして得られた熱可塑性樹脂シートの外観を観察したところ、200℃の温度で超臨界状態を含浸させた、該熱可塑性樹脂シートの色が黒くなっていた。また、150℃の温度で超臨界状態のCO2を含浸させた熱可塑性樹脂シートでは、茶色味を帯びていた。これに対して、100℃の温度で超臨界状態のCO2を含浸させた熱可塑性樹脂シートでは、わずかな黄変が見られただけであった。
実験例1と同様の熱可塑性樹脂シートを用い、100℃の温度で含浸圧力20Mpaで超臨界状態のCO2を含浸させ、含浸時間と含浸量との関係を求めた。結果を図2に示す。含浸時間が、12時間、20時間、24時間、48時間、72時間、96時間、100時間とした。
熱可塑性樹脂として、ポリアミド66(宇部興産株式会社製、商品名:UBEナイロン2026B、融解温度=265℃)を用い、20mm×20mm×厚み1mmのシート状熱可塑性樹脂シートを用意した。この熱可塑性樹脂シートに、150℃の温度で超臨界状態のCO2を24時間20MPaの圧力で含浸させた。この熱可塑性樹脂シートの外観を観察したところ、茶褐色であった。また、CO2が含浸された熱可塑性樹脂シートの分子量を測定したこところ、重量平均分子量は40000であった。上記のようにしてCO2が含浸された熱可塑性樹脂シートを300℃、30秒の条件で発泡させ、熱可塑性樹脂発泡体を得た。この熱可塑性樹脂発泡体の発泡倍率を発泡前後の比重により評価したところ、1.5倍であった。
含浸温度を100℃に変更したことを除いては実施例1と同様にして超臨界状態のCO2が含浸された熱可塑性樹脂シートを得た。得られた熱可塑性樹脂シートの外観は透明であった。また、得られた熱可塑性樹脂シートの重量平均分子量を測定したことろ55000であった。実施例1と同様にして上記CO2が含浸された熱可塑性樹脂シートを発泡し、熱可塑性樹脂発泡体を得た。得られた発泡体の発泡倍率は1.6であり、機械的特性としての曲げ弾性率は2.8GPaの値であった。
超臨界状態のCO2を含浸させる温度を40℃としたこと、及び含浸時間を300時間としたことを除いては実施例1と同様にして、CO2が含浸された熱可塑性樹脂シート及び熱可塑性樹脂発泡体を得た。
CO2の含浸温度を200℃としたことを除いては、実施例1と同様にしてCO2が含浸された熱可塑性樹脂シートを得た。この熱可塑性樹脂シートの外観は黒色であり、分子量を測定したこところ、重量平均分子量は20000であった。このように、見かけが黒色を呈し、樹脂が劣化していると判断しているため、発泡体の製造は行わなかった。
Claims (4)
- 熱可塑性樹脂に超臨界状態のCO2を作用させ、発泡する熱可塑性樹脂発泡体の製造方法であって、
固体のポリアミドに40℃〜150℃の温度で超臨界状態のCO2を含浸させる工程と、
前記CO2が含浸されたポリアミドを加熱により発泡する工程とを備える、熱可塑性樹脂発泡体の製造方法。 - 前記ポリアミドがポリアミド66である、請求項1に記載の熱可塑性樹脂発泡体の製造方法。
- 前記CO2を含浸させるに際し、超臨界状態のCO2の含浸時間を24時間以上、2週間以内とする請求項1または2に記載の熱可塑性樹脂発泡体の製造方法。
- 前記CO2を含浸させる際の超臨界状態のCO2の圧力を、0.5MPa〜30MPaの範囲とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱可塑性樹脂発泡体の製造方法。
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