JP5378700B2 - 芳香族ポリカーボネート樹脂成形品の成形方法およびその成形品 - Google Patents

芳香族ポリカーボネート樹脂成形品の成形方法およびその成形品 Download PDF

Info

Publication number
JP5378700B2
JP5378700B2 JP2008098254A JP2008098254A JP5378700B2 JP 5378700 B2 JP5378700 B2 JP 5378700B2 JP 2008098254 A JP2008098254 A JP 2008098254A JP 2008098254 A JP2008098254 A JP 2008098254A JP 5378700 B2 JP5378700 B2 JP 5378700B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
weight
parts
injection molding
polycarbonate resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008098254A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009248422A (ja
Inventor
晃弘 新田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP2008098254A priority Critical patent/JP5378700B2/ja
Priority to CN 200910129275 priority patent/CN101549541B/zh
Publication of JP2009248422A publication Critical patent/JP2009248422A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5378700B2 publication Critical patent/JP5378700B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、芳香族ポリカーボネート樹脂成形品の成形方法およびその成形品に関する。
詳しくは、射出成形においてヤケがなく、透明性に優れた芳香族ポリカーボネート樹脂成形品の成形方法およびその成形品に関する。
芳香族ポリカーボネート樹脂は、優れた透明性、耐熱性、機械的強度等を有するため電気、機械、自動車、医療用途等に幅広く使用されている。例えば、光学情報記録媒体、光学レンズ、建築物・車輌用グレージング材料などの用途を挙げることができる。
近年、自動車の軽量化を目的に、車両用グレージングの樹脂窓が実用化され始めている。(特許文献1参照)例えば、リアのはめ殺し窓やサンルーフなどが挙げられる。樹脂窓の要求特性としては、透明性、耐衝撃性、UV・熱線カット性能等が求められる。
樹脂窓は、一般的に射出成形により生産される場合が多く、例えば、ポリカーボネート樹脂を用いたリアのはめ殺し窓やサンルーフなどが挙げられる。しかし、これらの大型透明成形品を射出成形で成形する場合、成形品中にヤケが発生し易いという問題がある。その理由として、大型成形品の場合、樹脂を可塑化する工程において、樹脂容量が大きいため計量時間が長くなり、そのため、スクリューのコンプレッションゾーンやメタリングゾーンが樹脂のせん断発熱によって長時間加熱され、温度が上昇するため、樹脂が高温で熱履歴を受けることになることが挙げられる。この状態で射出成形を行うと、得られた成形品中にヤケが発生し易く、透明性を損なうこととなる。また、車両用グレージングの樹脂窓のような大型透明成形品を量産する際には、ヤケが原因で成形品が不合格と判定されるため、生産の歩留まりが悪くなるという問題がある。これらの対策としてポリカーボネート樹脂組成物に熱安定剤等を添加する方法等が開示されているが、それだけではヤケの発生を抑制することは不十分であった。(特許文献2参照)
特開2002−114028号公報 特開平09−263693号公報
本発明の目的は、射出成形においてヤケがなく、透明性に優れた芳香族ポリカーボネート樹脂成形品の成形方法およびその成形品を提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討した結果、驚くべきことに、射出成形機におけるスクリューの圧縮比とコンプレッションゾーンの長さ(C)とスクリュー全長(L)との比(C/L)をある特定の範囲に調整することで、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、(1)芳香族ポリカーボネート樹脂組成物(A成分)からなる厚みが2mm〜50mmであり、最大投影面積が400〜23,000cm である成形品を射出成形機を用いて射出成形する方法であって、該射出成形機におけるスクリューの圧縮比が1.4〜2. 0の範囲にあり、かつコンプレッションゾーンの長さ(C)とスクリュー全長(L)との比(C/L)が0.3〜0.7の範囲にあることを特徴とする射出成形方法である。
本発明の好適な態様の一つは(2)射出成形機が、スクリュー全長(L)とスクリュー径(D)との比(L/D)が17〜22の範囲にある射出成形機である上記構成(1)の射出成形方法である。
本発明の好適な態様の一つは(3)射出成形機が、射出プレス成形機である上記構成(1)または(2)の射出成形方法である。
本発明の好適な態様の一つは(4)射出成形機が、型締力が100ton以上の射出成形機である上記構成(1)〜(3)のいずれかの射出成形方法である。
本発明の好適な態様の一つは(5)A成分中の芳香族ポリカーボネート樹脂(A−1成分)の粘度平均分子量が1.4×10〜3.5×10である上記構成(1)〜(4)のいずれかの射出成形方法である。
本発明の好適な態様の一つは(6)A成分が、A−1成分100重量部あたり、熱線遮蔽剤(A−2成分)0.0001〜5重量部を含有するポリカーボネート樹脂組成物である上記構成(1)〜(5)のいずれかの射出成形方法である。
本発明の好適な態様の一つは(7)A成分が、A−1成分100重量部あたり、熱安定剤(A−3成分)0.005〜5重量部を含有するポリカーボネート樹脂組成物である上記構成(1)〜(6)のいずれかの射出成形方法である。
本発明の好適な態様の一つは(8)A成分が、A−1成分100重量部あたり、離型剤(A−4成分)0.005〜5重量部を含有するポリカーボネート樹脂組成物である上記構成(1)〜(7)のいずれかの射出成形方法である。
本発明の好適な態様の一つは(9)A成分が、A−1成分100重量部あたり、紫外線吸収剤(A−5成分)0.005〜5重量部を含有するポリカーボネート樹脂組成物である上記構成(1)〜(8)のいずれかの射出成形方法である。
本発明の好適な態様の一つは(10)上記構成(1)〜(9)のいずれかの射出成形方法によって成形された成形品である。
本発明の好適な態様の一つは(11)厚みが2mm〜50mmである上記構成(10)の成形品である。
本発明の好適な態様の一つは(12)最大投影面積が400〜23,000cmである上記構成(10)または(11)の成形品である。
本発明の好適な態様の一つは(13)成形品が車両用窓部材である上記構成(10)〜(12)のいずれかの成形品である。
以下、本発明の詳細について、説明する。
(射出成形)
本発明で使用される成形方法は射出成形である。射出成形は、通常の射出成形だけでなく、射出圧縮成形、射出プレス成形、ガスアシスト射出成形、発泡成形(超臨界流体を注入する方法を含む)、インサート成形、インモールドコーティング成形、断熱金型成形、急速加熱冷却金型成形、二色成形、サンドイッチ成形、積層成形および超高速射出成形などを挙げることができる。また成形はコールドランナー方式およびホットランナー方式のいずれも選択することができる。自動車パノラマルーフのような大型成形品を成形する際には、射出プレス成形が好ましい。更に好ましくは、プレス時の金型のカジリ抑制および成形品の寸法安定性の観点から、四軸平行制御を備えた射出プレス成形機である。成形機の型締力は、100ton以上が好ましく、より好ましくは450ton以上、さらに好ましくは、800ton以上である。型締力が100tonより小さい場合には、成形できる成形品のサイズが小さい物に限られるためである。
(スクリュー圧縮比)
図1に本発明の射出成形に用いられる、メタリングゾーン、コンプレッションゾーン、フィードゾーンからなるスクリューの概略形状を、図2にスクリューのリード終端の投影図、図3にスクリューのリード始端の投影図を示す。
本発明の射出成形方法で使用される射出成形機のスクリューの圧縮比は1.4〜2.0、好ましくは1.5〜1.9、より好ましくは1.6〜1.8である。スクリューの圧縮比が2.0より大きい場合には、樹脂を可塑化する工程において、樹脂のせん断発熱が顕著となり、成形品にヤケが発生し易くなる。また、スクリューの圧縮比が1.4よりも小さい場合には、添加剤の混練性が劣る可能性がある。なお、圧縮比は、リード始端の断面積とリード終端の断面積との比で求められ、下記式により計算される。
圧縮比=π{(D/2)−(D/2−H2)}/π{(D/2)−(D/2−H1)}
[式中、Dはシリンダー直径、H2はリード始端の高さ、H1はリード終端の高さを表す。]
(コンプレッションゾーンの長さ(C)とスクリュー全長(L)との比(C/L))
本発明の射出成形方法で使用される射出成形機のスクリューのコンプレッションゾーンの長さ(C)とスクリュー全長(L)との比(C/L)は0.3〜0.7、好ましくは0.32〜0.68、より好ましくは0.34〜0.66である。コンプレッションゾーン(C)とスクリュー全長(L)との比(C/L)が0.7より大きい場合は、添加剤の混練性が劣る可能性がある。また、C/Lが0.3より小さい場合には、樹脂のせん断発熱が大きくなり、成形品中にヤケが発生する可能性がある。
(スクリュー全長(L)とスクリュー径(D)との比(L/D))
本発明の射出成形方法で使用される射出成形機のスクリュー全長(L)とスクリュー径(D)との比(L/D)は好ましくは17〜22、より好ましくは17.5〜21.5、さらに好ましくは18〜21である。スクリュー全長(L)とスクリュー径(D)との比(L/D)が17より小さい場合は、添加剤の混練性が劣る他、樹脂の溶融不足の可能性がある。また、L/Dが22より大きい場合、シリンダ内に長時間樹脂が滞留されることになるため、樹脂が熱履歴を受け易くなり、成形品中にヤケが発生する可能性がある。
(A−1成分:ポリカーボネート樹脂)
本発明でA−1成分として使用されるポリカーボネート樹脂は、二価フェノールとカーボネート前駆体とを反応させて得られるものである。反応方法の一例として界面重合法、溶融エステル交換法、カーボネートプレポリマーの固相エステル交換法および環状カーボネート化合物の開環重合法などを挙げることができる。
ここで使用される二価フェノールの代表的な例としては、ハイドロキノン、レゾルシノール、4,4’−ビフェノール、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(通称ビスフェノールA)、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、4,4’−(p−フェニレンジイソプロピリデン)ジフェノール、4,4’−(m−フェニレンジイソプロピリデン)ジフェノール、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−イソプロピルシクロヘキサン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)オキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エステル、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルフィド、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレンおよび9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレンなどが挙げられる。好ましい二価フェノールは、ビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカンであり、なかでも耐衝撃性の点からビスフェノールAが特に好ましく、汎用されている。
本発明では、汎用のポリカーボネートであるビスフェノールA系のポリカーボネート以外にも、他の2価フェノール類を用いて製造した特殊なポリカーボネ−トをA成分として使用することが可能である。
例えば、2価フェノール成分の一部または全部として、4,4’−(m−フェニレンジイソプロピリデン)ジフェノール(以下“BPM”と略称することがある)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(以下“Bis−TMC”と略称することがある)、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレンおよび9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン(以下“BCF”と略称することがある)を用いたポリカーボネ−ト(単独重合体または共重合体)は、吸水による寸法変化や形態安定性の要求が特に厳しい用途に適当である。これらのBPA以外の2価フェノールは、該ポリカーボネートを構成する2価フェノール成分全体の5モル%以上、特に10モル%以上、使用するのが好ましい。殊に、高剛性かつより良好な耐加水分解性が要求される場合には、樹脂組成物を構成するA−1成分が次の(1)〜(3)の共重合ポリカーボネートであるのが特に好適である。
(1)該ポリカーボネートを構成する2価フェノール成分100モル%中、BPMが20〜80モル%(より好適には40〜75モル%、さらに好適には45〜65モル%)であり、かつBCFが20〜80モル%(より好適には25〜60モル%、さらに好適には35〜55モル%)である共重合ポリカーボネート。
(2)該ポリカーボネートを構成する2価フェノール成分100モル%中、BPAが10〜95モル%(より好適には50〜90モル%、さらに好適には60〜85モル%)であり、かつBCFが5〜90モル%(より好適には10〜50モル%、さらに好適には15〜40モル%)である共重合ポリカーボネート。
(3)該ポリカーボネートを構成する2価フェノール成分100モル%中、BPMが20〜80モル%(より好適には40〜75モル%、さらに好適には45〜65モル%)であり、かつBis−TMCが20〜80モル%(より好適には25〜60モル%、さらに好適には35〜55モル%)である共重合ポリカーボネート。
これらの特殊なポリカーボネートは、単独で用いてもよく、2種以上を適宜混合して使用してもよい。また、これらを汎用されているビスフェノールA型のポリカーボネートと混合して使用することもできる。これらの特殊なポリカーボネートの製法および特性については、例えば、特開平6−172508号公報、特開平8−27370号公報、特開2001−55435号公報および特開2002−117580号公報等に詳しく記載されている。
なお、上述した各種のポリカーボネートの中でも、共重合組成等を調整して、吸水率およびTg(ガラス転移温度)を下記の範囲内にしたものは、ポリマー自体の耐加水分解性が良好で、かつ成形後の低反り性においても格段に優れているため、形態安定性が要求される分野では特に好適である。
(i)吸水率が0.05〜0.15%、好ましくは0.06〜0.13%であり、かつTgが120〜180℃であるポリカーボネート、あるいは
(ii)Tgが160〜250℃、好ましくは170〜230℃であり、かつ吸水率が0.10〜0.30%、好ましくは0.13〜0.30%、より好ましくは0.14〜0.27%であるポリカーボネート。
ここで、ポリカーボネートの吸水率は、直径45mm、厚み3.0mmの円板状試験片を用い、ISO62−1980に準拠して23℃の水中に24時間浸漬した後の水分率を測定した値である。また、Tg(ガラス転移温度)は、JIS K7121に準拠した示差走査熱量計(DSC)測定により求められる値である。
カーボネート前駆体としてはカルボニルハライド、炭酸ジエステルまたはハロホルメートなどが使用され、具体的にはホスゲン、ジフェニルカーボネートまたは二価フェノールのジハロホルメートなどが挙げられる。
二価フェノールとカーボネート前駆体から界面重合法によってポリカーボネート樹脂を製造するに当っては、必要に応じて触媒、末端停止剤、二価フェノールが酸化するのを防止するための酸化防止剤などを使用してもよい。またポリカーボネート樹脂は三官能官能以上の多官能性化合物を共重合した分岐ポリカーボネート樹脂、芳香族または脂肪族(脂環族を含む)の二官能性カルボン酸を共重合したポリエステルカーボネート樹脂、二官能性アルコール(脂環族を含む)を共重合した共重合ポリカーボネート樹脂、並びにかかる二官能性カルボン酸および二官能性アルコールを共に共重合したポリエステルカーボネート樹脂を含む。また、得られたポリカーボネート樹脂の2種以上を混合した混合物であってもよい。
分岐ポリカーボネート樹脂は、本発明のポリカーボネート樹脂組成物の有するドリップ防止能をさらに相乗的に改善可能であるため、その使用は好ましい。かかる分岐ポリカーボネート樹脂に使用される三官能以上の多官能性芳香族化合物としては、フロログルシン、フロログルシド、または4,6−ジメチル−2,4,6−トリス(4−ヒドロキジフェニル)ヘプテン−2、2,4,6−トリメチル−2,4,6−トリス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、1,3,5−トリス(4−ヒドロキシフェニル)ベンゼン、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,1−トリス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,6−ビス(2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェノール、4−{4−[1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン}−α,α−ジメチルベンジルフェノール等のトリスフェノール、テトラ(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(2,4−ジヒドロキシフェニル)ケトン、1,4−ビス(4,4−ジヒドロキシトリフェニルメチル)ベンゼン、またはトリメリット酸、ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸およびこれらの酸クロライド等が挙げられ、中でも1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,1−トリス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)エタンが好ましく、特に1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタンが好ましい。
分岐ポリカーボネート樹脂中の多官能性化合物の割合は、ポリカーボネート樹脂全量中、0.001〜1モル%、好ましくは0.005〜0.9モル%、より好ましくは0.01〜0.8モル%、特に好ましくは0.05〜0.4モル%である。また特に溶融エステル交換法の場合、副反応として分岐構造が生ずる場合があるが、かかる分岐構造量についても、ポリカーボネート樹脂全量中、前記した範囲であることが好適である。なお、かかる分岐構造量についてはH−NMR測定により算出することが可能である。
脂肪族の二官能性のカルボン酸は、α,ω−ジカルボン酸が好ましい。脂肪族の二官能性のカルボン酸としては例えば、セバシン酸(デカン二酸)、ドデカン二酸、テトラデカン二酸、オクタデカン二酸、イコサン二酸などの直鎖飽和脂肪族ジカルボン酸、並びにシクロヘキサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸が好ましく挙げられる。二官能性アルコールとしては脂環族ジオールがより好適であり、例えばシクロヘキサンジメタノール、シクロヘキサンジオール、およびトリシクロデカンジメタノールなどが例示される。さらにポリオルガノシロキサン単位を共重合した、ポリカーボネート−ポリオルガノシロキサン共重合体の使用も可能である。
ポリカーボネート樹脂の製造方法である界面重合法、溶融エステル交換法、カーボネートプレポリマーの固相エステル交換法、および環状カーボネート化合物の開環重合法などの反応形式は、各種の文献および特許公報などで良く知られている方法である。前記以外の反応形式の詳細についても、成書および特許公報などで良く知られている。
ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量(M)は、好ましくは1.4×10〜3.5×10であり、より好ましくは1.6×10〜3.3×10であり、さらに好ましくは1.8×10〜3.1×10である。粘度平均分子量が1.4×10未満のポリカーボネート樹脂では、実用上期待される耐衝撃性などが得られない場合がある。一方、粘度平均分子量が3.5×10を超えるポリカーボネート樹脂から得られる樹脂組成物は、射出成形時の流動性に劣る点で汎用性に劣る。
粘度平均分子量は、まず、次式にて算出される比粘度(ηSP)を20℃で塩化メチレン100mlにポリカーボネート0.7gを溶解した溶液からオストワルド粘度計を用いて求め、
比粘度(ηSP)=(t−t)/t
[tは塩化メチレンの落下秒数、tは試料溶液の落下秒数]
求められた比粘度(ηSP)から次の数式により粘度平均分子量Mを算出する。
ηSP/c=[η]+0.45×[η]c(但し[η]は極限粘度)
[η]=1.23×10−40.83
c=0.7
粘度平均分子量の算出法は、本発明の樹脂組成物や成形品の粘度平均分子量測定にも適用される。即ち、本発明においてこれらの粘度平均分子量は、塩化メチレン100mlに成形品0.7gを溶解した溶液から20℃で求めた比粘度(ηsp)を前記式に挿入して求めたものである。
ポリカーボネート樹脂の形状は、特に限定されないが、ポリカーボネート樹脂に対する後述する熱線遮蔽剤の分散性を向上させる点からいえばポリカーボネート樹脂パウダーが好ましい。さらにポリカーボネート樹脂パウダーの粒子径分布は、特に限定されないが、パウダー全体に対する粒子径710μm以上のパウダーの含有量が50重量%以下、より好ましくは40重量%以下であり、かつパウダー全体に対する粒子径180μm未満のパウダーの含有量が0〜40重量%、より好ましくは10〜30重量%が好ましい。
パウダー全体に対する粒子径710μm以上のパウダーの含有量が50重量%を超えるポリカーボネート樹脂パウダーでは、本発明の樹脂組成物の製造過程でポリカーボネート樹脂パウダーと熱線遮蔽剤との間で分級などが生じやすくなるため、樹脂組成物中の熱線遮蔽剤が二次凝集しやすくなる。その結果、本発明の樹脂組成物から得られる成形体において、高い透明性や熱線遮蔽剤の配合量に応じた熱線吸収性能が出ない場合がある。
またパウダー全体に対する粒子径180μm未満のパウダーの含有量が40重量%を越えるポリカーボネート樹脂パウダーでは、本発明の樹脂組成物を製造するにあたり、溶融混練機のスクリュへの噛みこみ不良などが起こり易くなるため、生産性を落す原因になることがある。
なお本発明でいうポリカーボネート樹脂パウダーの粒子径分布は、まずポリカーボネート樹脂パウダー200gをステンレス製JIS標準篩(22メッシュ、目開き710μm)に入れて上蓋をし、100往復(1往復の距離は40cm、1往復する時間は1秒)させた後、該標準篩上に残留したパウダーの質量を測定して、パウダー全体に対するこの残留パウダーの質量の割合を算出し、粒子径710μm以上のパウダーの含有量とする。続いて22メッシュ標準篩から落下したパウダーをJIS標準篩(83メッシュ、目開き180μm)に入れて上蓋をし、100往復させた後、該標準篩上に残留したパウダーの質量を測定して、パウダー全体に対するこの残留パウダーの質量の割合を算出し、粒子径180〜710μm未満のパウダーの含有量とする。最後に83メッシュ標準篩から落下したパウダーの質量を測定し、パウダー全体に対するこの落下パウダーの質量の割合を算出し、粒子径180μm未満のパウダーの含有量とするものである。
(A−2成分:熱線遮蔽剤)
本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物には、必要に応じて、A−2成分として熱線遮蔽剤を配合することができる。かかる熱線遮蔽剤としては公知のものが使用できる。例えば、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、SrおよびCaなどの元素からなる六ホウ化物粒子、ATO、ITO、窒化チタン、酸化タングステンなどの金属酸化物粒子、フタロシアニン系色素を挙げることができる。かかる熱線遮蔽剤は芳香族ポリカーボネート樹脂(A−1成分)100重量部に対して0.0001〜5重量部が好ましく、より好ましくは0.0003〜3重量部、更に好ましくは0.0005〜2重量部である。
(A−3成分:熱安定剤)
本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物には、必要に応じて、A−3成分として熱安定剤を使用することができ、その中でもリン系熱安定剤やヒンダードフェノール系安定剤が好ましい。かかるリン系熱安定剤としては、亜リン酸、リン酸、亜ホスホン酸、ホスホン酸およびこれらのエステル等が挙げられる。
かかるエステルの具体例としては、次のものが挙げられる。ホスファイト化合物としては、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリデシルホスファイト、トリオクチルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジデシルモノフェニルホスファイト、ジオクチルモノフェニルホスファイト、ジイソプロピルモノフェニルホスファイト、モノブチルジフェニルホスファイト、モノデシルジフェニルホスファイト、モノオクチルジフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、およびジステアリルペンタエリスリトールジホスファイトなどが挙げられる。
ホスフェート化合物としては、トリブチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリメチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、ジフェニルモノオルソキセニルホスフェート、ジブチルホスフェート、ジオクチルホスフェート、およびジイソプロピルホスフェートなどが挙げられる。
ホスホナイト化合物としては、テトラキス(2,4−ジ−iso−プロピルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−n−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,3’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−3,3’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,6−ジ−iso−プロピルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,6−ジ−n−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,3’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)−3,3’−ビフェニレンジホスホナイト、およびビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−フェニル−フェニルホスホナイトなどが挙げられる。
ホスホネイト化合物としては、ベンゼンホスホン酸ジメチル、ベンゼンホスホン酸ジエチル、およびベンゼンホスホン酸ジプロピル等が挙げられる。
なかでもトリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイトおよびビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−フェニル−フェニルホスホナイトが好ましい。
また、ヒンダードフェノール系安定剤としては、例えばオクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ペンタエリスリチルテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、4,4’−ブチリデンビス−(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)メタン、2,2−チオジエチレンビス−[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、N,N’−ヘキサメチレンビス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロシンナミド)、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジルホスホネート−ジエチルエステル、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,6−ヘキサンジオールビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、および2,4−ビス(n−オクチルチオ−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジンなどが挙げられる。
これらの熱安定剤は、1種もしくは2種以上を混合して用いてもよい。かかる熱安定剤の含有量は、ポリカーボネート樹脂(A−1成分)100重量部に対して0.005〜5重量部が好ましく、より好ましくは0.008〜2重量部、更に好ましくは0.01〜0.5重量部である。
(A−4成分:離型剤)
本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物には、必要に応じて、A−4成分として離型剤を配合することができる。かかる離型剤としては公知のものが使用できる。例えば、飽和脂肪酸エステル、不飽和脂肪酸エステル、ポリオレフィン系ワックス(ポリエチレンワツクス、1−アルケン重合体など。酸変性などの官能基含有化合物で変性されているものも使用できる)、シリコーン化合物、フッ素化合物(ポリフルオロアルキルエーテルに代表されるフッ素オイルなど)、パラフィンワックス、蜜蝋などを挙げることができる。かかる離型剤は芳香族ポリカーボネート樹脂(A−1成分)100重量部に対して0.005〜5重量部が好ましく、より好ましくは0.008〜2重量部、更に好ましくは0.01〜1重量部である。
(A−5成分:紫外線吸収剤)
本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物には、必要に応じて、A−5成分として紫外線吸収剤を配合することができる。本発明における紫外線吸収剤としては、紫外線吸収剤として公知のベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、ヒドロキシフェニルトリアジン系化合物、環状イミノエステル系化合物、およびシアノアクリレート系化合物などが例示される。より具体的には、例えばベンゾトリアゾール系化合物としては、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−p−クレゾール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール、2−[5−クロロ(2H)−ベンゾトリアゾール−2−イル]−4−メチル−6−tert−ブチルフェノール、および2,2’−メチレンビス[6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール]などが好適に例示される。例えば、ヒドロキシフェニルトリアジン系化合物としては、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]フェノールが好適に例示される。例えば、環状イミノエステル系化合物としては2,2’−p−フェニレンビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)が好適に例示される。更に例えば、シアノアクリレート系化合物としては1,3−ビス[(2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリロイル)オキシ]−2,2−ビス[[(2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリロイル)オキシ]メチル]プロパンが好適に例示される。
さらに上記紫外線吸収剤は、ラジカル重合が可能な単量体化合物の構造をとることにより、かかる紫外線吸収性単量体と、アルキル(メタ)アクリレートなどの単量体とを共重合したポリマー型の紫外線吸収剤であってもよい。上記紫外線吸収性単量体としては、(メタ)アクリル酸エステルのエステル置換基中にベンゾトリアゾール骨格、ベンゾフェノン骨格、トリアジン骨格、環状イミノエステル骨格、およびシアノアクリレート骨格を含有する化合物が好適に例示される。
上記の中でも良好な熱安定性を有する点から、より好適な紫外線吸収剤として環状イミノエステル系化合物が挙げられる。その他化合物においても比較的高分子量である方が良好な耐熱性が得られ、例えば、2,2’−メチレンビス[6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール]、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]フェノール、および1,3−ビス[(2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリロイル)オキシ]−2,2−ビス[[(2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリロイル)オキシ]メチル]プロパンが好適に例示される。紫外線吸収剤の含有量は、ポリカーボネート樹脂(A−1成分)100重量部に対して、0.005〜5重量部が好ましく、より好ましくは0.01〜3重量部、更に好ましくは0.05〜1重量部である。
(その他の添加剤)
上記のポリカーボネート樹脂組成物は、必要に応じて、従来公知の各種の添加剤を含有することができる。かかる添加剤としては、例えば、酸化防止剤、光安定剤、着色剤、摺動剤、光拡散剤、蛍光増白剤、帯電防止剤、難燃剤、難燃助剤、可塑剤、強化充填材、衝撃改質剤、光触媒系防汚剤、およびフォトクロミック剤等が例示される。
(酸化防止剤)
酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール化合物が好適に例示される。例えばテトラキス[メチレン−3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート]メタン、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、および3,9−ビス[2−{3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカンが好適に利用される。これら酸化防止剤の含有量は、芳香族ポリカーボネート樹脂(A−1成分)100重量部あたり、0.005〜5重量部が好ましく、0.01〜1重量部がより好ましい。
(光安定剤)
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ポリ{[6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)イミノ]}、およびポリメチルプロピル3−オキシ−[4−(2,2,6,6−テトラメチル)ピペリジニル]シロキサンなどに代表されるヒンダードアミン系の光安定剤も含むことができる。
これら光安定剤の含有量は、芳香族ポリカーボネート樹脂(A−1成分)100重量部あたり、0.05〜5重量部が好ましく、0.01〜1重量部がより好ましい。
(着色剤)
上記の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物は、必要に応じて着色剤を配合することができるが、着色できるものであれば、特に制限はない。染料としてはペリレン系染料、クマリン系染料、チオインジゴ系染料、アンスラキノン系染料、チオキサントン系染料、紺青等のフェロシアン化物、ペリノン系染料、キノリン系染料、キナクリドン系染料、ジオキサジン系染料、イソインドリノン系染料、およびフタロシアニン系染料などを挙げることができる。顔料としては、カーボンブラック、酸化チタン、銅フタロシアニン、硫酸バリウム、更にビスベンゾオキサゾリル−スチルベン誘導体、ビスベンゾオキサゾリル−ナフタレン誘導体、ビスベンゾオキサゾリル−チオフェン誘導体、およびクマリン誘導体などの蛍光増白剤を使用することができる。これら染料および蛍光増白剤の含有量は、芳香族ポリカーボネート樹脂(A−1成分)100重量部あたり、0.0001〜5重量部が好ましく、0.0005〜3重量部がより好ましい。
(芳香族ポリカーボネート樹脂組成物の製造)
本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物を製造するには、任意の方法が採用される。例えばA−1成分、任意にA−2成分、A−3成分、A−4成分、A−5成分及び他の成分をそれぞれV型ブレンダー、ヘンシェルミキサー、メカノケミカル装置、押出混合機などの予備混合手段を用いて充分に混合した後、場合により押出造粒器やブリケッティングマシーンなどにより造粒を行い、その後ベント式二軸ルーダーに代表される溶融混練機で溶融混練、およびペレタイザー等の機器によりペレット化する方法が挙げられる。
各成分の溶融混練機への供給方法としては、(i)A−1成分〜A−5成分および他の成分はそれぞれ独立に溶融混練機に供給する方法、(ii)A−1成分〜A−5成分および他の成分の一部を予備混合した後、残りの成分と独立に溶融混練機に供給する方法などが例示される。尚、配合する成分に液状のものがある場合、溶融混練機への供給にいわゆる液注装置、または液添装置を使用することができる。押出機としては、原料中の水分や、溶融混練樹脂から発生する揮発ガスを脱気できるベントを有するものが好ましく使用できる。ベントからは発生水分や揮発ガスを効率よく押出機外部へ排出するための真空ポンプが好ましく設置される。また押出原料中に混入した異物などを除去するためのスクリーンを押出機ダイス部前のゾーンに設置し、異物を樹脂組成物から取り除くことも可能である。かかるスクリーンとしては金網、スクリーンチェンジャー、焼結金属プレート(ディスクフィルターなど)などを挙げることができる。溶融混練機としては二軸押出機の他にバンバリーミキサー、混練ロール、単軸押出機、3軸以上の多軸押出機などを挙げることができる。
上記の如く押出された樹脂は、直接切断してペレット化するか、またはストランドを形成した後かかるストランドをペレタイザーで切断してペレット化される。ペレット化に際して外部の埃などの影響を低減する必要がある場合には、押出機周囲の雰囲気を清浄化することが好ましい。得られたペレットの形状は、円柱、角柱、および球状など一般的な形状を取り得るが、より好適には円柱である。かかる円柱の直径は好ましくは1〜5mm、より好ましくは1.5〜4mm、さらに好ましくは2〜3.3mmである。一方、円柱の長さは好ましくは1〜30mm、より好ましくは2〜5mm、さらに好ましくは2.5〜3.5mmである。
(成形品)
本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物からなる成形品は、そのペレットを前記の射出成形方法で成形して得られる成形品である。
なお、本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物からなる成形品としては、厚みが好ましくは2〜50mm、より好ましくは4〜30mm、最大投影面積が好ましくは400〜23,000cm、より好ましくは600〜20,000cmの成形品が挙げられる。厚みが2mmより小さい場合は、成形時の射出速度を高速にする必要があるため、射出速度に起因するヤケが発生し、本発明の効果が発揮されない可能性がる。また、50mmより大きい場合は射出成形時の計量時間が過剰にながくなるため、本発明の手段を用いても、スクリューのコンプレッションゾーンやメタリングゾーンが樹脂のせん断発熱によって長時間加熱され、温度が上昇するため、ヤケが発生し易くなる可能性がある。
本発明によれば、射出成形においてヤケがなく、透明性に優れた芳香族ポリカーボネート樹脂成形品を得る事ができる。この成形体は居住空間や車両の窓として好適に使用され、その奏する工業的効果は格別である。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。なお、得られた成形体は以下の方法によって評価した。
(1)HAZE:厚さ18mm、長さ55mm×幅55mmのテストピースを用いて(株)村上色彩技術研究所製HR−100により測定した。
(2)日射熱取得率:分光光度計(日立ハイテクノロジーズ社製、U−4100)を用いて、JISR3106(1998)「板ガラス類の透過率・反射率・放射率・日射熱取得率の試験方法」に準拠した方法により、波長300〜2100nmにおける厚さ18mm、長さ55mm×幅55mmのテストピースの日射熱取得率を測定した。
(3)外観評価(ヤケ):厚み18mm、長さ700mm×幅800mmの樹脂板成形品のヤケの有無を目視評価にて観察し、下記の基準に従って評価を実施した。
○:成形品にヤケが観察されず良好。 ×:成形品にヤケが観察された。
(実施例1)
以下の(I)〜(II)の工程に従い、樹脂成形品のテストピースを作成した。
(I)樹脂原料の製造
下記の原料表記に従い、樹脂原料の製造方法について説明する。
0.28重量部のPCおよび六ホウ化物粒子0.0008重量部をスーパーフローターにて均一に混合し、PCと六ホウ化物粒子との混合物を得、次に、かかるPCと六ホウ化物粒子との混合物と4.27重量部のPC、0.02重量部のS100A、0.03重量部のPEPQ、0.10重量部のVPGおよび0.30重量部のUV1577を、タンブラーで均一に混合し、押出機に供給するための5重量部の混合物を得た。得られた5重量部の混合物と95重量部のPCを押出機に供給した。使用された押出機は、スクリュ径77mmφのベント式二軸押出機((株)日本製鋼所製:TEX77CHT(完全かみ合い、同方向回転、2条ネジスクリュー))であった。該押出機は、スクリュ根元から見てL/D約8〜11の部分に順に送りのニーディングディスクと逆送りのニーディングディスクとの組合せからなる混練ゾーンを有し、その後L/D約16〜17の部分に送りのニーディングディスクからなる混練ゾーンを有していた。更に該押出機は、後半の混練ゾーンの直後にL/D0.5長さの逆送りのフルフライトゾーンを有していた。ベント口はL/D約18.5〜20の部分に1箇所設けられた。押出条件は吐出量320kg/h、スクリュ回転数160rpm、およびベントの真空度3kPaであった。また押出温度は第1供給口230℃からダイス部分280℃まで段階的に上昇させる温度構成であった。ダイスから押出されたストランドは、温水浴中で冷却され、ペレタイザーにより切断されペレット化された。切断された直後のペレットは、振動式篩部を10秒ほど通過することにより、切断の不十分な長いペレットおよびカット屑のうち除去可能なものが除去された。
(II)樹脂板成形品のテストピースの作成
上記(I)の方法で製造された樹脂原料であるペレットをプラテンの4軸平行制御機構を備えた射出プレス成形可能な大型成形機((株)名機製作所製:M1600NSL、最大型締力1600ton)を用いて射出プレス成形し、図1に示す厚み18mm、長さ700mm×幅800mmの樹脂板成形品を製造した。かかる成形機は、樹脂原料を十分に乾燥可能なホッパードライヤー設備を付帯しており、かかる乾燥後のペレットが圧空輸送により成形機供給口に供給され成形に使用された。かかる成形機のスクリュー圧縮比は1.77、コンプレッションゾーンの長さ(C)とスクリュー全長(L)との比(C/L)は0.45、スクリュー全長(L)とスクリュー径(D)との比(L/D)は20である。
成形はシリンダ温度275℃、ホットランナー設定温度275℃、金型温度は固定側115℃、可動側120℃、プレスストローク:0.5mm、中間型締め状態から最終型締め状態までの金型の移動速度0.02mm/秒、および加圧の保持時間:600秒であった。圧縮時の圧力は25MPaとし、該圧力で加圧の保持時間中保持した。射出速度はゲート部充填までの領域で5mm/秒、それ以降の領域で16mm/秒とした。また可動側金型パーティング面は最終の前進位置において固定側金型パーティング面に接触しないものとした。ランナはHOTSYS社製のバルブゲート型のホットランナー(直径8mmφ)を用いた。充填完了直前に型圧縮を開始し、オーバーラップは0.5秒とした。充填完了後直ちにバルブゲートを閉じて溶融樹脂がゲートからシリンダへ逆流しない条件とした。かかる成形においては、その4軸平行制御機構により、傾き量および捩れ量を表すtanθは約0.000025以下で保持された。
得られた成形品を取り出し後、60分間放置して十分に冷却した。成形板は透明性の高い緑色であった。次に、図4中の斜線で示す成形板の中央部を長さ55mm×幅55mmとなるように切り出し、テストピースを得た。
上記(II)の方法で得られたテストピースを評価した結果を表1に示した。
(実施例2)
上記(I)において、100重量部のPCを押出機へ投入した以外は、実施例1と同様に樹脂原料を製造した。その後実施例1と同じ成形を行い、樹脂板のテストピースを作成した。得られたテストピースを評価した結果を表1に示した。
(実施例3)
上記(I)において、4.97重量部のPC、0.03重量部のPEPQをタンブラーで均一に混合し、押出機に供給するための5重量部の混合物を得た以外は、実施例1と同様に樹脂原料を製造した。その後、実施例1と同じ成形を行い、樹脂板のテストピースを作成した。得られたテストピースを評価した結果を表1に示した。
(実施例4)
上記(I)において、4.67重量部のPC、0.03重量部のPEPQ、0.10重量部のVPG、0.20重量部のUV79をタンブラーで均一に混合し、押出機に供給するための5重量部の混合物を得た以外は、実施例1と同様に樹脂原料を製造した。その後、実施例1と同じ成形を行い、樹脂板のテストピースを作成した。得られたテストピースを評価した結果を表1に示した。
(実施例5)
上記(I)において、4.57重量部のPC、0.03重量部のPEPQ、0.10重量部のVPG、0.30重量部のUV1577をタンブラーで均一に混合し、押出機に供給するための5重量部の混合物を得た以外は、実施例1と同様に樹脂原料を製造した。その後、実施例1と同じ成形を行い、樹脂板のテストピースを作成した。得られたテストピースを評価した結果を表1に示した。
(実施例6)
上記(I)において、4.67重量部のPC、0.03重量部のPEPQ、0.10重量部のSH556および0.20重量部のUV79をタンブラーで均一に混合し、押出機に供給するための5重量部の混合物を得た以外は、実施例1と同様に樹脂原料を製造した。その後、実施例1と同じ成形を行い、樹脂板のテストピースを作成した。得られたテストピースを評価した結果を表1に示した。
(比較例1)
上記(II)において、成形機として(株)名機製作所製:MDIP2100(最大型締力3400ton、スクリュー圧縮比2.08、コンプレッションゾーンの長さ(C)とスクリュー全長(L)との比(C/L)0.23、スクリュー全長(L)とスクリュー径(D)との比(L/D)23)を使用した以外は、実施例1と同様の操作を行い、樹脂板のテストピースを作成した。得られたテストピースを評価した結果を表1に示した。
(比較例2)
上記(II)において、成形機として上記の(株)名機製作所製:MDIP2100を使用した以外は、実施例5と同様の操作を行い、樹脂板のテストピースを作成した。得られたテストピースを評価した結果を表1に示した。
(比較例3)
上記(II)において、成形機のスクリューとして、スクリュー圧縮比2.05、コンプレッションゾーンの長さ(C)とスクリュー全長(L)との比(C/L)0.24、スクリュー全長(L)とスクリュー径(D)との比(L/D)20を使用した以外は、実施例1と同様の操作を行い、樹脂板のテストピースを作成した。得られたテストピースを評価した結果を表1に示した。
(比較例4)
上記(II)において、成形機のスクリューとして、スクリュー圧縮比2.05、コンプレッションゾーンの長さ(C)とスクリュー全長(L)との比(C/L)0.24、スクリュー全長(L)とスクリュー径(D)との比(L/D)20を使用した以外は、実施例5と同様の操作を行い、樹脂板のテストピースを作成した。得られたテストピースを評価した結果を表1に示した。
なお、上記で記号表記の各成分および六ホウ化物粒子は下記の通りである。
PC:ビスフェノールAとホスゲンから界面縮重合法により製造された粘度平均分子量23,700のポリカーボネート樹脂パウダー(帝人化成(株)製:パンライトL−1250WP(商品名))
六ホウ化物粒子:六ホウ化ランタン(住友金属鉱山(株)製:KHDS−06)
S100A:ステアリン酸とグリセリンの部分エステル(理研ビタミン(株)製:リケマールS−100A)
VPG:ペンタエリスリトールと脂肪族カルボン酸(ステアリン酸およびパルミチン酸を主成分とする)とのフルエステル(コグニスジャパン(株)製:ロキシオールVPG861)
SH556:メチルフェニルポリシロキサン(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製:SH−556)
PEPQ:ホスホナイト系熱安定剤(Sandoz社製:サンドスタブP−EPQ)
UV1577:2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]フェノール(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製:Tinuvin1577)
UV79:2−(2′−ヒドロキシ−5′−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール(ケミプロ化成製:ケミソーブ79)
Figure 0005378700
射出成形に用いられる、メタリングゾーン、コンプレッションゾーン、フィードゾーンからなるスクリューの概略形状を示す図である。 スクリューのリード終端の投影図である。 スクリューのリード始端の投影図である。 実施例で作成された樹脂板成形品の正面概略図[1−A]およびその側面図[1−B]である。
符号の説明
1 メタリングゾーン
2 コンプレッションゾーン
3 フィードゾーン
4 スクリュー全長
5 スクリュー直径
6 リード
7 リード終端
8 リード始端
H1 リード終端の高さ
H2 リード始端の高さ
9 樹脂板成形品本体
10 テストピースの切り出し部分
11 成形品のゲート部分
12 対象軸

Claims (9)

  1. 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物(A成分)からなる厚みが2mm〜50mmであり、最大投影面積が400〜23,000cm である成形品を射出成形機を用いて射出成形する方法であって、該射出成形機におけるスクリューの圧縮比が1.4〜2. 0の範囲にあり、かつコンプレッションゾーンの長さ(C)とスクリュー全長(L)との比(C/L)が0.3〜0.7の範囲にあることを特徴とする射出成形方法。
  2. 射出成形機が、スクリュー全長(L)とスクリュー径(D)との比(L/D)が17〜22の範囲にある射出成形機である請求項1に記載の射出成形方法。
  3. 射出成形機が、射出プレス成形機である請求項1または2に記載の射出成形方法。
  4. 射出成形機が、型締力が100ton以上の射出成形機である請求項1〜3のいずれかに記載の射出成形方法。
  5. A成分中の芳香族ポリカーボネート樹脂(A−1成分)の粘度平均分子量が1.4×10〜3.5×10である請求項1〜4のいずれかに記載の射出成形方法。
  6. A成分が、A−1成分100重量部あたり、熱線遮蔽剤(A−2成分)0.0001〜5重量部を含有するポリカーボネート樹脂組成物である請求項1〜5のいずれかに記載の射出成形方法。
  7. A成分が、A−1成分100重量部あたり、熱安定剤(A−3成分)0.005〜5重量部を含有するポリカーボネート樹脂組成物である請求項1〜6のいずれかに記載の射出成形方法。
  8. A成分が、A−1成分100重量部あたり、離型剤(A−4成分)0.005〜5重量部を含有するポリカーボネート樹脂組成物である請求項1〜7のいずれかに記載の射出成形方法。
  9. A成分が、A−1成分100重量部あたり、紫外線吸収剤(A−5成分)0.005〜5重量部を含有するポリカーボネート樹脂組成物である請求項1〜8のいずれかに記載の射出成形方法。
JP2008098254A 2008-04-04 2008-04-04 芳香族ポリカーボネート樹脂成形品の成形方法およびその成形品 Active JP5378700B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008098254A JP5378700B2 (ja) 2008-04-04 2008-04-04 芳香族ポリカーボネート樹脂成形品の成形方法およびその成形品
CN 200910129275 CN101549541B (zh) 2008-04-04 2009-04-03 芳香族聚碳酸酯树脂成型品的成型方法及其成型品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008098254A JP5378700B2 (ja) 2008-04-04 2008-04-04 芳香族ポリカーボネート樹脂成形品の成形方法およびその成形品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009248422A JP2009248422A (ja) 2009-10-29
JP5378700B2 true JP5378700B2 (ja) 2013-12-25

Family

ID=41154147

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008098254A Active JP5378700B2 (ja) 2008-04-04 2008-04-04 芳香族ポリカーボネート樹脂成形品の成形方法およびその成形品

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5378700B2 (ja)
CN (1) CN101549541B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102775709A (zh) * 2011-05-13 2012-11-14 惠州市富济电子材料有限公司 一种同时提高透光率及雾度的光扩散板及其配套工艺
CN103566862B (zh) * 2013-11-01 2015-10-07 太原理工大学 一种强剪切力化学反应器
CN104129049A (zh) * 2014-07-24 2014-11-05 杭州捷立精密机械有限公司 注塑机pc专用螺杆
CN109196048B (zh) * 2016-05-27 2021-09-21 高新特殊工程塑料全球技术有限公司 具有增强的光学性质的共聚碳酸酯组合物、由其形成的制品和制造方法
JP2024015554A (ja) * 2022-07-25 2024-02-06 日精樹脂工業株式会社 硬質塩化ビニル用射出スクリュー

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06845B2 (ja) * 1983-07-18 1994-01-05 出光石油化学株式会社 大型射出圧縮成形法
JP2790345B2 (ja) * 1989-12-15 1998-08-27 三井化学株式会社 射出成形加工品の製造方法
JP2749435B2 (ja) * 1990-07-18 1998-05-13 住友重機械工業株式会社 射出成形機のスクリュー駆動装置
JP3071457B2 (ja) * 1990-11-30 2000-07-31 三菱瓦斯化学株式会社 低ダストポリカーボネート成形品の製造法
JP2614380B2 (ja) * 1992-01-28 1997-05-28 株式会社クラレ 光ディスク基板の製造方法
JP4100326B2 (ja) * 2003-10-29 2008-06-11 宇部興産機械株式会社 射出成形機の可塑化装置
JP2006035582A (ja) * 2004-07-26 2006-02-09 Japan Steel Works Ltd:The 樹脂成形加工方法及び樹脂成形加工用スクリュ
JP4847078B2 (ja) * 2005-09-02 2011-12-28 帝人化成株式会社 厚肉光透過性樹脂板の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009248422A (ja) 2009-10-29
CN101549541A (zh) 2009-10-07
CN101549541B (zh) 2013-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5542810B2 (ja) ポリカーボネート樹脂組成物およびその成形品
JP5371957B2 (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物およびその成形品
JP5055296B2 (ja) ポリカーボネート樹脂組成物およびその成形品
JP5927299B2 (ja) 樹脂組成物およびそれからの成形品
JP2009120707A (ja) ポリカーボネート樹脂組成物
JP5378700B2 (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂成形品の成形方法およびその成形品
JP4351468B2 (ja) 車両用樹脂成形品
JP4520124B2 (ja) ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品
JP4808951B2 (ja) 光拡散性ポリカーボネート樹脂組成物成形品
JP4938212B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物およびその成形品
JP4046159B2 (ja) ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品
JP2010106181A (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂成形品の成形方法およびその成形品
JP4046160B2 (ja) ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品
JP2008174655A (ja) ポリカーボネート樹脂シートまたはフィルム
JP2003327818A (ja) ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品
JP2020139115A (ja) ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品
JP6260287B2 (ja) フィルム加飾の樹脂成形体及びその製造方法
JP5616470B2 (ja) ポリカーボネート樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110216

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110706

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110706

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121023

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121221

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20130425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5378700

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150