JP5038448B2 - カメラ - Google Patents
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Description
しかし、このような方式では、通常のレンズでは手ブレ補正ができず、多くのユーザが手軽に楽しめるものではなかった。
一方、撮影レンズではなく、撮像素子を位置制御して防振効果を持たせる提案もなされている。また、ファインダ光学系に、防振表示機構を搭載した技術も知られている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、大口径のレンズを大きく移動させて手ブレをキャンセルする方式の場合、アクチュエータが大型化し、これに伴ってレンズやカメラが大型化して重量アップとなることが多いものであった。また、頻繁にアクチュエータを動かしていると、省エネルギー上の観点からも好ましくない。
しかし、例えば一眼レフタイプのカメラでは、撮影レンズに防振効果があった方が、撮影時に防振の効果を目視確認できるというメリットがある。
ところが、画像処理方式を含め、撮像素子を移動させる等、レンズではなく撮像側で手ブレ補正を行うと、レンズ交換時等、如何なる撮影レンズに対しても手ブレ対策ができるものである。
先ず、図1を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るデジタルカメラの電気系の構成を示すブロック図である。
図1に於いて、撮影レンズ11aを介した被写体10の像は、撮像手段である第1のイメージャ(CCD)12で電気信号に変換され、A/D変換部13にてデジタル像信号に変換される。更に、画像信号処理部14で画像処理が行われた後、メモリ15に記録される。そして、画像信号処理部14で処理された画像は、画像合成部18を経て画像表示部21によって表示手段であるLCD22に表示される。尚、これら各部の制御は、判定手段を含む制御手段であるマイクロコントローラ(CPU)20によって行われる。
すなわち、手ブレ検出手段(振動検出手段)である振動検知部28にてカメラの振動が検知されて、上記撮影レンズ11aを移動させるアクチュエータ(1)35や、上記第1のイメージャ12を移動させるアクチュエータ(2)36が、振動に応じて位置制御されて、像のブレが相殺されるようになっている。
この振動と、撮影レンズ11a、第1のイメージャ12の関係を演算するのが位置制御部32である。この位置制御部32は、撮影レンズ11aの焦点距離情報を出力するレンズ情報入力部17の情報を利用して、例えば、カメラの振動に合わせてアクチュエータ36によって第1のイメージャ12を移動させたり、アクチュエータ35によって撮影レンズ11を移動させる。これにより、手ブレが生じても、露出中、被写体10からの所定の光線は、第1のイメージャ12中の同じ画素に入射されるように制御されるようにしている。
また、被写体10からの像信号は、受光レンズ24を介して第2のイメージャ25によってモニタされている。この第2のイメージャ25の撮像結果は、A/D変換部26によってデジタル化されるので、順次、振動検知部28内の画像メモリ部29に記録されていく。
ここで、図3に示されるようなフローチャートに従って撮影動作が行われれば、図4に示されるようなタイミングチャートによる制御がなされ、振動の種類に従って、(1)高周波に対応でき、レンズに比べて軽いイメージャの位置制御による手ブレ対策と、(2)より低周波にしか対応できないものの、より高精度の制御が可能なレンズ位置による手ブレ対策と、が切り替えられて実行される。この制御は、振動検知部28内のマイクロコントローラ(図示せず)によって制御される。
ステップS2では、第2のイメージャ25によって振動検出用の画像取り込みが開始される。そして、続くステップS3〜S6によって、手ブレ時の振動の周波数が判定される。すなわち、ステップS3及びS4にて、それぞれ像検出結果I0、I1が得られる。この検出結果が比較されながら、ステップS5に於いて所定時間に亘って像の変化が検出される。そして、ステップS6にて、その周波数や振幅が判定され、何れかの補正方法が採用されるかが決定される情報となる。ステップS7では、露出直前の基準像がI0と設定される。
ここで、ステップS11にて、第1のイメージャ12または撮影レンズ11aの何れで補正が行われるかが判定される。尚、ここでは、振幅の大きさに応じて切り替えられるようにしている。
つまり、図2(a)〜(d)に示されるように、画像(被写体10)がイメージャ(CCD)上で変化するのを補正するように、上記ステップS13またはステップS15にて撮影レンズ11aまたは第1のイメージャ12の位置制御が行われる。
そして、ステップS16にて露出時間が終了したか否かが判定される。その結果、終了していなければ上記ステップS9に移行し、終了であればステップS17へ移行して露出終了の処理が行われる。
すなわち、ステップS22では、手ブレ補正が行われない画像が必要か否かが判定される。ここで、手ブレ補正の無い画像が不要であれば、本シーケンスが終了する。
また、カメラ購入時に撮影してみて、この手ブレ補正の有無の画像を並列に表示して見ることにより、本機能が有るものと無いものと、何れかが自分の撮影技術のレベルにふさわしいものかを判断することができる。
図6は、本発明の第2の実施形態を示すもので、本発明が適用されたデジタルカメラの電気系の構成を示すブロック図である。
以下、図6を参照して、本発明が適用されたデジタルカメラの構成をおおまかに説明する。この実施形態のカメラは、撮影光学系により結像される被写体像を、例えばCCD等の撮像素子を含んで構成される撮像手段を利用して光電変換し、この光電変換によって得られた電気信号(画像信号)を所定の記録媒体に所定の形態で記録する。ここで、本第1の実施形態に於いては、撮影光学系と撮像素子との間の構成が比較的簡単に構成される、いわゆるコンパクトタイプの電子カメラを例に挙げている。
そして、このカメラ40は、更に、コントラスト検出部42と、判定手段を含む制御手段である演算制御回路43と、レンズ駆動部44と、記録媒体部45と、フラッシュ発光部制御部46と、フラッシュ発光部47と、レンズ位置検出部49と、一対の受光レンズ51a及び51bと、一対のセンサアレイ52a及び52bと、A/D変換部53と、操作スイッチ54と、ファィンダ55とを有して構成される。
A/D変換部13では、撮像素子12により生成され出力されたアナログ信号による画像信号が、所定の形式のデジタル画像信号に変換されて画像信号処理部14に出力される。
上記記録媒体部45は、画像データを所定の形態で記録する各種の媒体等及びその駆動部等から成るもので、上記画像信号処理部14によって生成される画像データが記録される。
上記演算制御回路43は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のワンチップマイクロコントローラ等によって構成されている。この演算制御回路43は、コントラスト信号の判定を行いながら、レンズ駆動部44を介して撮影光学系11を光軸に沿った方向に移動させる。加えて、演算制御回路43は、レンズ位置検出部49によって撮影光学系11の位置を検出し、該撮影光学系11の合焦位置とレンズ位置検出部49によって検出されるレンズ位置との関係より、カメラ40から被写体10までの距離L(以下、被写体距離Lと記す)を算出するものである。
演算制御回路43は、また、被写体10を含む所望の撮影環境が暗い場合等に、フラッシュ発光部制御部46を制御して、フラッシュ発光部47から補助照明光を発光させる制御を行う。
一対の受光レンズ51a及び51bを介して入射された被写体像は、センサアレイ52a及び52bに結像される。一対のセンサアレイ52a及び52bは、結像された被写体像をその明るさに応じた光電流に変換してA/D変換部53に出力する。A/D変換部53は、入力された信号をデジタル化して演算制御回路43に出力する。
L=Bf/x
に基づいて被写体距離Lを算出する。
この結果より、オートフォーカス用のピント制御や、ストロボの光量制御が行われる。
このタイプではCCDが移動する方式や、電気的な補正で手ブレ補正する方式の手ブレ対策は、ファインダ目視による手ブレ効果確認は困難であるが、以上説明したように本実施形態によれば、従来のコンパクトカメラタイプのデジタルカメラに、手ブレ補正機構を設け、手ブレの形態によって最適な方法で補正を可能としている。
更に、電気的な補正で手ブレ補正する例を述べたが、上述した実施形態のように、イメージャを移動させなくても、例えば、図7に示されるような方式で手ブレを補正するようにしても良い。
つまり、このカメラでは、撮影レンズ11を介して被写体10が撮影される時に、イメージャの出力が複数のスイッチ59及びスイッチ切替部58によって、順次、積分回路60に導かれる。このとき、図4のタイミングチャートに示される画像メモリと同じように、実際に画像記録に必要な時間より短く、手ブレの影響を受けない短時間の像信号が、アナログ的に記録されるようにする。この結果は、順次複数のスイッチ61を介して、A/D変換部13に導かれ(図8参照)、デジタル像信号が順次メモリ63に記録されていく。
すなわち、所定の光線が、所定の画素から手ブレにより完全に隣接する画素に入ってしまえば、この電気的手ブレ補正は有効であるが、1つの画素の間の移動に関しては正しく補正することができない。
例えば、図10(a)に示されるように、斜線部で表される画素nにて所定の像の輪郭67が入射しているとする。そして、図10(b)に示されるように、手ブレにより同じ画素内で輪郭67が移動しても、隣接する次の画素n−1まで到らない場合は、図10(a)から図10(b)までは画素の中で像が混ざってしまうので、画像処理ではブレを補正することができない。つまり、このような変化に対しては、レンズによる補正が好ましいものとなる。
先ず、ステップS31にて1回の撮像が開始されると、続くステップS32にてレンズ補正が行われる。そして、ステップS33にて1回の撮像が終了すると、ステップS24に於いて撮像が全て終了するか否かが判定される。ここで、終了していない場合はステップS35に移行し、終了であればステップS38に移行する。
また、このような構成のカメラでは、図11(b)のフローチャートのように、撮影状況によって上記レンズ位置による手ブレ補正と画像処理による補正を切り替えるようにしても良い。
すなわち、ステップS41に於いては、撮影レンズが望遠レンズであるか否かが判定される。ここで、撮影レンスが望遠レンズである場合はステップS42に移行し、そうでないならば、ステップS43に移行して露出時間が判定される。
望遠撮影時は、少しの手ブレが大きなブレにつながるので、画素シフトによる補正が必須である。しかしながら、広角側での撮影であれば微小シフトのみでよいので、ステップS41からステップS42に移行して、微小なレンズ駆動による補正で良い。
以上説明したように、本実施形態によれば、撮影状態に応じ、画像処理による手ブレ補正とレンズ制御による手ブレ補正を組み合わせて効果の高い手ブレ補正が可能となる。
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。
上述した第1及び第2の実施形態では、コンパクトタイプのデジタルカメラを例として説明したが、これに限られるものではなく、例えば、図12に示されるような、いわゆる一眼レフレックスタイプのカメラにも容易に且つ有効に適用が可能である。
図12は、本発明の第3の実施形態を示すもので、本発明が適用された、いわゆる一眼レフレックスタイプのカメラの構成を示すブロック図である。
尚、本第3の実施形態に於けるカメラの構成の一部は、上述した第2の実施形態に於ける図6のカメラと同様である。したがって、同様の構成部材については同一の参照番号を付してその詳細な説明は省略する。
このペンタプリズム73では、上記フォーカシングスクリーン72を透過した像が接眼レンズ74方向(すなわち、カメラ70の後方)へと導かれると同時に、像の左右が反転される。接眼レンズ74では、入射されてきた像が拡大される。これにより、撮影者の眼75により、被写体が観察される。
また、可動ミラー71の一部の領域、例えば略中央部近傍の領域は、撮影レンズ11aからの光束の一部が透過され得るように半透過鏡によって構成されている。そして、この半透過鏡で構成される領域に対向する部位には、サブミラー80が配設されている。
すなわち、サブミラー80は、可動ミラー71の背面側、すなわち撮像素子12に対向する側の面に対して、その一端部が所定方向に回動自在となるように軸支されている。これにより、サブミラー80の反射面は、上述した可動ミラー71の半透過鏡の領域に対向するよう配置される。すなわち、サブミラー80は、可動ミラー71が通常位置71bに配置された場合に、可動ミラー71に対して、図12に示されるような所定の角度をなすように配置されている。
つまり、可動ミラー71及びサブミラー80が通常位置にある場合には、撮影レンズ11aを透過した入射光束の一部は、可動ミラー71の半透過鏡領域を透過した後、サブミラー80によって反射される。この反射された光束は、フィールドレンズ81を透過し、更に光路屈曲鏡82によってその光路が所定の方向へと折り曲げられた後、再結像レンズ83を透過して、センサアレイ84の受光面上に一対の被写体像として結像される。センサアレイ84では、受光された被写体像が電気信号に変換されて、演算制御回路43に出力される。これを受けて、演算制御回路43では、所定の合焦処理が行われる。
このTTL位相差検出方式に於いて、演算制御回路43は、レンズ駆動部44を制御して、撮影レンズ11aをレンズ光軸方向に移動させながら、センサアレイ84の出力を監視する。そして、センサアレイ84から出力される一対の被写体像が所定の位置関係になったときに合焦状態であると判定して、その時点で撮影レンズ11aの駆動を停止させる。
上記撮影レンズ11aは、また、複数の光学レンズ等から成るもので、被写体10からの反射光束を集光して撮像素子(第1のイメージャ)12に被写体像を結像させる。撮像素子12は、撮影レンズ11aを介して入射される被写体像について、光電変換処理等が行われて画像信号が生成されるものである。本発明では、これらを制御できるようにして、手ブレの影響を補正するようになっている。
また、可動ミラー71が光路から退避され、シャッタ膜89が開かれて撮像素子12に入射された被写体10の像は、表示手段であるLCD22に再生表示される。
このようなカメラの場合、防振制御もいくつかの方法があり、例えば、撮像素子12の移動や電気的出力の処理による防振制御は、撮影者が接眼レンズ74からモニタしていても効果を確認することができない。
更に、当然、防振機構を有していないレンズも考慮する必要がある。
先ず、ステップS51に於いて、撮影操作であるか否かが判定される。ここで、撮影以外の場合はステップS52へ移行し、撮影の場合はステップS57へ移行する。
ステップS52では、被写体観察、フレーミングの方法がモニタ(LCD)利用であるか否が判定される。ここで、モニタ利用時はステップS55へ移行し、利用しない場合はステップS53へ移行する。
そして、カメラ70に防振機能付きレンズが装着されている場合は、ステップS54に移行して、撮影光学系による像ぶれ補正が行われる。その後、上記ステップS51へ移行する。一方、上記ステップS53にて防振機能付きレンズが装着されていない場合は、ステップS54は実行されずに上記ステップS51に移行する。
上記ステップS52でモニタ利用の場合は、ステップS55に移行して、可動ミラー71がアップ(退避位置71aへの移動)され、シャッタ幕89が開かれる。次いで、ステップS56にて、撮影レンズを移動させるよりも省エネルギー性に優れた画像処理による像ブレ補正が行われる。これによって、防振機能のないレンズが使用された場合にも、手ブレの影響の少ないフレーミングが可能となる。
本ルーチンが終了するまで手ブレ対策をする必要があるが、防振機能付きの交換レンズ78が装着されている場合にはステップS60に移行し、そうでない場合はステップS62へ移行する。ステップS60では、防振効果を発揮させるべき条件であるか否かが判定される。そして、その条件で制御が必要であれば、ステップS61へ移行して、レンズの防振効果が許可される。
以上説明したように、第3の実施形態によれば、撮影時とそれ以外、撮影条件、フレーミング時のモニタ使用条件等によって、最適な手ブレ対策が行われるので、効果が高くその確認も容易で、省エネルギー性に優れた一眼レフカメラを提供することができる。
Claims (4)
- 撮影レンズからの被写体像を受光して電気信号に変換する撮像素子と、
カメラの手ブレ状態を検出する手ブレ検出手段と、
上記撮影レンズの少なくとも一部を移動することにより、上記手ブレ検出手段で検出された手ブレを補正する第1の手ブレ補正手段と、
上記撮像素子から得られる微小時間の撮像結果の画像データに対して電子的な処理を行って上記手ブレを補正する第2の手ブレ補正手段と、
上記第1の手ブレ補正手段による上記手ブレの補正を上記微小時間による撮像ごとに複数回行い、当該微小時間による撮像の終了ごとに上記画像データに画素シフトが起ったかどうかを判定するための比較部と、
上記判定結果に従って上記第2の手ブレ補正手段による上記手ブレの補正を行うか否かを決定する制御部と、
を具備することを特徴とするカメラ。 - 上記電子的な処理は、上記微小時間の撮像結果の上記画像データを合成し、
上記比較部は、足し合わせる上記画像データと削除する上記画像データとを決定するための比較を行う、
ことを特徴とする請求項1記載のカメラ。 - 上記第1の手ブレ補正手段は、上記画素シフトがない場合に上記撮像レンズの一部を移動させ、上記画素シフトがある場合に上記撮像レンズの一部の移動をリセットすることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
- 上記制御部は、上記比較部による比較の結果、一画素以上シフトしたと判定されると、上記第2の手ブレ補正手段による上記手ブレ補正を行い、上記一画素以上のシフトがないと判定されると、上記第1の手ブレ補正手段による上記手ブレ補正を行うことを特徴とする請求項1記載のカメラ。
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