JP5038172B2 - プレス装置 - Google Patents
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Description
前記プレス金型は、図8に示すように、パンチプレート1を下面に固定した上型ダイセットプレート2と、ダイプレート3を上面に固定した下型ダイセットプレート4と、ストリッパープレート5とを備えている。かつ、パンチプレート1、ストリッパープレート5およびダイプレート3の4隅にセットポスト9を貫通させ、該セットポスト9に設けた鍔部でパンチプレート1とストリッパープレート5を保持し、ストリッパープレートの下限位置を規定していると共に、該セットポスト9の上端にストリッパー押さえ力を発生させるバネを設けている。上型ダイセットプレート2にパンチ6を固定していると共に、ストリッパープレート5に曲げ型7を設け、被加工材を順送りして加工している。
前記ダイを上面に固定したベース台と、
前記ベース台上にガイド手段で移動自在に支持すると共に、前記ダイと対向する下面にパンチを固定しているパンチプレートと、
駆動手段により昇降される移動台に第1付勢手段を取り付け、該第1付勢手段に前記パンチプレートの上面に当接離反するロッドを突設している加圧手段と、
前記パンチプレートとベース台との間に介設し、パンチプレートをベース台から被加工材の挿入スペースをあけて保持している第2付勢手段と、
前記パンチプレートの下面と前記ベース台の上面との間に設け、該パンチプレートの下限位置を規定するポストセットと、
を備え、
前記移動台の移動で前記ロッドを前記パンチプレートに当接させて移動させ、前記パンチとダイとによる被加工材の加工位置において、前記第1付勢手段および第2付勢手段により前記被加工材に負荷される加工圧力を一定としていることを特徴とするプレス装置を提供している。
即ち、ロッドと別体としたパンチは、第1、第2付勢手段を介して加工位置に位置させ、言わばフリークランプ方式で支持して、移動台等の各部材の熱膨張や起動時や停止時の慣性力等の物理的な影響を第1、第2付勢手段で吸収してパンチを所定の加工位置に位置させ、加圧力を一定とすることができる。また、パンチが受ける加圧反力はロッド、第1付勢手段を介して移動台で受けることができる。
かつ、該ポストセットは、パンチプレートとベース台との間に設け、駆動手段で昇降される移動台にパストを貫通させて摺動させていないため、特許文献1で生じる熱影響によるプレスストロークの変化を低減・防止することができる。
前記ダイを上面に固定したベース台と、
前記ベース台上にガイド手段で移動自在に支持されると共に、前記ダイと対向する下面にパンチを固定しているパンチプレートと、
前記パンチプレートの上面に突設したロッドと、
前記ロッドを第1付勢手段を介して取り付けるホルダ部と、
前記ホルダ部を固定し、加圧反力を受ける上部フレームと、
前記ベース台とパンチプレートとの間に介設し、前記パンチプレートと連結せずに、前記パンチとダイとによる被加工材の加工位置と非加工位置とに変位させる駆動手段と、
前記パンチプレートの下面と前記ベース台の上面との間に設け、該パンチプレートの下限位置を規定するポストセットと、
を備え、
前記加工位置において、前記第1付勢手段により前記被加工材に負荷される加工圧力を一定としていることを特徴とするプレス装置を提供している。
加工時には、パンチプレートは駆動手段によりパンチの加工位置に変位され、該位置でパンチはパンチプレート、ロッドを介して第1付勢手段により付勢されて加圧力が負荷される。一方、非加工時には駆動手段によりパンチおよびパンチプレートは非加工位置に変位され、ロッドを介して第1付勢手段を圧縮し、該第1付勢手段を取り付けているホルダ部を介して上部フレームで加圧反力を受けている。
特に、第2の発明では、第1付勢手段を介してロッドを取り付けているホルダ部を上部フレームに固定しているため、ロッドを取り付けたホルダ部を第1の発明のロッドを取り付けた移動台のように昇降させるスペースを確保する必要がなく、プレス装置全体で小型化を図ることができる。
また、第2の発明ではパンチプレートの駆動手段による変位量と、第1付勢手段のバネ定数により加工位置を所定位置に保持できると共に加工圧力も所定圧力に保持できるが、第1の発明と同様に、パンチプレートの下面とベース台の上面との間にポストセットを設けているため、金型の破損を防ぐことができる。
即ち、偏芯したカムの突出部がパンチプレートに接触するとパンチプレートは上昇して非加工位置に変位し、ロッドを介して第1付勢手段を圧縮する一方、カムの回転により非突出部がパンチプレート側に位置すると第1付勢手段によりロッドを介してパンチプレートは加工位置に加工する。
該カムを用いると、カムは高速化が容易であると共に、剛性が高いため、高速であるプレス装置にも対応することができると共に、パンチプレートとベース台との間の狭い空間に配置することができる。
なお、前記コイルスプリングは、液圧スプリング、コイルスプリングあるいはガススプリングが好ましい。
また、前記ロッドと筒部とを摺動自在に嵌合させるガイドセットと、パンチプレートの下面とベース台の上面とからそれぞれ突設するストッパーセットとの両方を備えた構成とし、加工位置でストッパー同士を当接させてもよい。
いずれの場合も、第1付勢手段によりパンチプレートの加圧力を調節していることにより、ストッパー面における接触圧を過度にならないように規制することができる。
該プレス装置では、上記ダイを間隔をあけて並設した共通の前記ベース台と、共通の前記第1の発明に記載の移動台または第2の発明に記載のホルダ部を備え、該移動台またはホルダ部の上記第1付勢手段で付勢すると共に上記各ダイと対向位置にパンチを突設した上記パンチプレートを設け、
複数のプレス加工部において同時に前記打抜加工と曲げ加工がなされる構成としている。
なお、前記薄板は金属板あるいは樹脂、紙などであるのが好ましい。
また、打抜加工用のパンチと折曲加工用のパンチを夫々固定したパンチプレートを別体とし、前記移動台またはホルダ部にバネ定数が相違する第1付勢手段に取り付けたロッドでパンチプレートを加圧してもよい。
また、熱影響等を第1付勢手段で吸収して加工位置を所定位置に保持し、加工圧力を一定としているため、打抜加工のダイとパンチ、曲げ加工のダイとパンチに適正な加工荷重を安定して負荷することができ、加工精度を高めることができる。また、加工圧力を所定圧に保持して夫々パンチプレートに負荷できるため、偏心荷重が負荷されず、パンチおよびダイの破損および摩耗を防止することができると共に、加工音も低減することができると同時に高速回転にも対応することができる。
図1乃至図4に本発明の第1実施形態を示す。
本実施形態のプレス装置10は、図1に示すように、ダイ21を上面に固定したベース台22と、ダイ21と対向位置にパンチ23を下面に固定しているパンチプレート24と、該パンチプレート24に加工圧力を負荷する加圧手段40とを備え、ダイ21とパンチ23の間に被加工材60を搬送して打抜加工を行うものである。
前記ダイ21と対向する上方にパンチ23を固定したパンチプレート24を配置し、ベース台22とパンチプレート24との間に第2付勢手段を構成する第2コイルスプリング26を介設してパンチプレート24を支持している。該第2コイルスプリング26によりパンチプレート24を非加工位置に付勢し、被加工材60の挿入スペースを保持している。さらに、ベース台22には被加工材60を支持する支持台28をコイルスプリング28aを介してベース台22に設けている。
なお、上フレーム41の隅部に下フレーム25より突設するガイド支柱(図示せず)を摺動自在に貫通させる貫通穴を設け、上フレーム41を下フレーム25に対して位置ずれなく昇降させるようにしてもよい。
前記第1コイルスプリング43はパンチプレート24を付勢する前記第2コイルスプリング26よりバネ定数を大きく設定している。
被加工材60の被加工板部62が搬送されてダイ21に載置され、打抜加工位置に配置されると、電動モータ50を駆動させ、伝導機構51を介して上フレーム41および移動台42を所定のストロークで下降させる。
図4に示すように、パンチプレート24が下限位置まで下降すると、パンチ23はダイ21との間で被加工材60を打抜加工する。かつ、該打抜加工位置となる下限位置にパンチプレート24が達すると、パンチプレート24の下面に突設したストッパー24cの下端面がベース台22から突設したストッパー22bの上端に当接し、加工位置を高精度に保持している。
打抜加工時の加圧反力は、パンチプレート24、ロッド46、第1コイルスプリング43、移動台42を介して上フレーム41で受けている。
本実施形態のプレス装置は、図5に示すように、第1コイルスプリング43を取り付けているホルダ部72を固定している上部フレーム75は昇降させず、ベース台22が固定されている下フレーム76と連結固定して一体フレームとし、パンチプレート24のみが上下変位する構成としている。パンチプレート24の下面にパンチ23を固定し、ベース台22の上面にダイ21を固定している構成は第1実施形態と同様である。
パンチプレート24の下面とベース台22との間には、電動モータ83で回転駆動されるカム81からなる変位手段を設け、カム81の突出した外周面81aがパンチプレート24の下面に当接すると、パンチプレート24をロッド46を介して第1コイルスプリング43を圧縮して非加工位置に上昇させる。一方、カム81の非突出の外周面81bがパンチプレート24の下面に位置すると、パンチプレート24はロッド46を介して第1コイルスプリング43のバネ力で加工位置まで下降させている。
パンチプレート24とベース台22との間には、第1実施形態と同様にガイドポストセットとストッパーポストセットとを設け、パンチプレート24の下限位置となる加工位置を精度よく保持している。
他の構成は第1実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
第3実施形態は、1つのプレス装置に、被加工材60の搬送方向に沿って打抜加工用プレス部Iと曲げ加工用プレス部IIとを間隔をあけて並設し、搬送されてくる被加工材60を順次打抜加工、曲加工を行っている。
の上方にそれぞれパンチ23Aを固定したパンチプレート24A、パンチ23Bを固定したパンチプレート24Bを配置している。
なお、図面の簡略化のために、2組のダイとパンチとを記載しているが、2組以上の多数組のダイとパンチとを備えたプレス部を並設している。
また、加工圧力を一定することができるため、圧力を負荷するときにも偏心荷重が金型に負荷されず、金型の破損および摩耗を防止することができると共に、加工音も低減することができると同時に加工速度を大きくすることができる。
21 ダイ
22 ベース台
23 パンチ
24 パンチプレート
26 第2コイルスプリング
42 移動台
43 第1コイルスプリング
44 スプリング受け材
45 受部
46 ロッド
50 電動モータ(駆動手段)
60 被加工材
72 ホルダ部
75 上部フレーム
81 カム
Claims (5)
- 1又は複数のパンチとダイに、被加工材を順送りしながら打抜加工あるいは/および曲げ加工するプレス装置であって、
前記ダイを上面に固定したベース台と、
前記ベース台上にガイド手段で移動自在に支持すると共に、前記ダイと対向する下面にパンチを固定しているパンチプレートと、
駆動手段により昇降される移動台に第1付勢手段を取り付け、該第1付勢手段に前記パンチプレートの上面に当接離反するロッドを突設している加圧手段と、
前記パンチプレートとベース台との間に介設し、パンチプレートをベース台から被加工材の挿入スペースをあけて保持している第2付勢手段と、
前記パンチプレートの下面と前記ベース台の上面との間に設け、該パンチプレートの下限位置を規定するポストセットと、
を備え、
前記移動台の移動で前記ロッドを前記パンチプレートに当接させて移動させ、前記パンチとダイとによる被加工材の加工位置において、前記第1付勢手段および第2付勢手段により前記被加工材に負荷される加工圧力を一定としていることを特徴とするプレス装置。 - 1又は複数のパンチとダイに、被加工材を順送りしながら打抜加工あるいは/および曲げ加工するプレス装置であって、
前記ダイを上面に固定したベース台と、
前記ベース台上にガイド手段で移動自在に支持されると共に、前記ダイと対向する下面にパンチを固定しているパンチプレートと、
前記パンチプレートの上面に突設したロッドと、
前記ロッドを第1付勢手段を介して取り付けるホルダ部と、
前記ホルダ部を固定し、加圧反力を受ける上部フレームと、
前記ベース台とパンチプレートとの間に介設し、前記パンチプレートと連結せずに、前記パンチとダイとによる被加工材の加工位置と非加工位置とに変位させる駆動手段と、
前記パンチプレートの下面と前記ベース台の上面との間に設け、該パンチプレートの下限位置を規定するポストセットと、
を備え、
前記加工位置において、前記第1付勢手段により前記被加工材に負荷される加工圧力を一定としていることを特徴とするプレス装置。 - 前記パンチプレートを変位させる駆動手段は、回転駆動される回転軸にカムを固定し、該カムの偏芯させた外周面を前記パンチプレートの下面に接触させている請求項2に記載のプレス装置。
- 前記第1付勢手段はスプリングで形成し、前記請求項1に記載の移動台または前記請求項2に記載のホルダ部に設けた下面開口の凹部に前記第1付勢手段を収容し、前記下面開口の周縁に設けた受け部で下端位置が規制されたスプリング受け材を前記凹部内に摺動自在に嵌合し、該スプリング受け材に前記ロッドを突設している請求項1または請求項2に記載のプレス装置。
- 前記被加工材は薄板からなり、該薄板を複数の打抜加工位置と複数の曲げ加工位置とに順送りして、所要形状の折り曲げ部を有するプレス成形品を連続的に製造しているプレス装置であって、
上記ダイを間隔をあけて並設した共通の前記ベース台と、共通の前記請求項1に記載の移動台または前記請求項2に記載のホルダ部を備え、該移動台またはホルダ部の上記第1付勢手段で付勢すると共に上記各ダイと対向位置にパンチを突設した上記パンチプレートを設け、
複数のプレス加工部において同時に前記打抜加工と曲げ加工がなされる構成としている請求項1または請求項2に記載のプレス装置。
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