JPH11179595A - 電磁プレス成形機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】電磁プレス機械において、金型も含めて全ての
可動部材の質量を小さくする。 【解決手段】電磁プレス機械の構成と金型の構成を互い
に融合させ、両者の機能を損なうことなく、可動部の軽
量化を図る。フレーム１に電磁コイル２、ヨーク３及び
ポールピース６を磁気回路５を発生する位置に組み込
み、磁気回路５で駆動されるアーマチュア４を設け、ア
ーマチュア４と上型の一部である上型プレート１０をア
ーマチュアスタンド１１を介して連結するとともに、下
型の一部である下型プレート１２をフレーム１に固定
し、下型プレート１２に上型プレート１０を案内するガ
イドポスト１４を設け、下型プレート１２と上型プレー
ト１０との間に押し上げばね９と下死点ストッパ８を設
け、フレーム１に上型プレート１０に対向させて上死点
ストッパ７を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電磁プレス機械に
関するものである。電磁プレス機械は、電磁コイルに瞬
間的に電流を流し、電磁コイルに対応するアーマチュア
を駆動し、アーマチュアでプレス加工用の型を作動させ
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の電磁プレス機械においては、フレ
ームに電磁コイル、アーマチュアを組み込み、アーマチ
ュアで昇降運動する可動プレートを設け、この可動プレ
ートはフレームに設けられたガイドロッドで案内される
構成になっていた。

【０００３】他方、この電磁プレス機械にセットされ作
動する金型は、下型プレートと上型プレートに下型と上
型がそれぞれ固定され、上型プレートはガイドポストで
案内される構成になっていた。

【０００４】すなわち、上記電磁プレス機械と、上記金
型はガイドポスト及びこれで案内されるプレートをお互
いに有している。

【０００５】ところで、電磁プレス機械の発生するエネ
ルギは可動部材の運動エネルギとなり、さらにプレス加
工のエネルギになる。この場合、プレス加工の対象とさ
れるワークの材質によっては、可動部材、すなわちプレ
ス加工用のパンチの速度が大きいほど有利とされる。

【０００６】上記パンチの速度を大きくするには、電磁
気により発生されるエネルギを一定とすれば、パンチを
含む全ての可動部分の質量を小さくする必要がある。

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電磁
プレス機械において、金型も含めて全ての可動部材の質
量を小さくすることである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明においては、電磁
プレス機械の構成と金型の構成を互いに融合させ、両者
の機能を損なうことなく、可動部の軽量化を図る。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１において、フレーム１に電磁
コイル２、ヨーク３、ポールピース６が組み込まれ、磁
気回路５を発生させる構造とさせる。そして、磁気回路
５で駆動されるアーマチュア４を組み込む。

【０００９】図１において、フレーム１は、Ｃ形になっ
ていて、内部に金型がセットされる。下型の一部分であ
る下型プレート１２にはガイドポスト１４が設けられ、
ガイドポスト１４は上型の一部分である上型プレート１
０を案内する。上型プレート１０にはボールガイド１３
が固定され、このボールガイド１３に前記ガイドポスト
１４がはめ込まれている。

【００１０】下型プレート１２には下死点ストッパ８が
設けられ、該下死点ストッパ８は押し上げばね９の案内
も兼ねている。押し上げばね９は上型を押し上げ、上型
を上死点に保つ力を発生する役目をもっている。

【００１１】フレーム１には、上型プレート１０を上死
点で止める上死点ストッパ７が固定されている。

【００１２】上型プレート１０と前記アーマチュア４は
アーマチュアスタンド１１で連結され、下型プレート１
２はフレーム１に固定されている。金型は下型プレート
１２をフレーム１に固定し、上型プレート１０をアーマ
チュアスタンド１１に固定することによって組み付けら
れたことになる。

【００１３】上型と下型との間に供給されたワーク１５
は上型の昇降に伴ってプレス加工される。

【００１４】

【発明の効果】本発明においては、可動部分がアーマチ
ュア４、アーマチュアスタンド１１及び上型のみで構成
されているため、可動部の質量が小さい。よって、可動
部のスピードが大になり、プレス加工用のパンチのスピ
ードを上げるという当初の目的を達成出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】縦断面図

【符号の説明】

１はフレーム、２は電磁コイル、３はヨーク、４はアー
マチュア、５は磁気回路、６はポールピース、７は上死
点ストッパ、８は下死点ストッパ、９は押し上げばね、
１０は上型プレート、１１はアーマチュアスタンド、１
２は下型プレート、１３はボールガイド、１４はガイド
ポスト、１５はワーク、である。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】フレーム（１）に電磁コイル（２）、ヨー
   ク（３）及びポールピース（６）を磁気回路（５）を発
   生する位置に組み込み、前記磁気回路（５）で駆動され
   るアーマチュア（４）を設け、該アーマチュア（４）と
   上型の一部分である上型プレート（１０）をアーマチュ
   アスタンド（１１）を介して連結するとともに、下型の
   一部分である下型プレート（１２）を前記フレーム
   （１）に固定し、前記下型プレート（１２）に前記上型
   プレート（１０）を案内するガイドポスト（１４）を設
   け、前記下型プレート（１２）と前記上型プレート（１
   ０）との間に押し上げばね（９）と下死点ストッパ
   （８）を設け、前記フレーム（１）に前記上型プレート
   （１０）に対向させて上死点ストッパ（７）を設けたこ
   とを特徴とする電磁プレス成形機。
2. 【請求項２】請求項１において、前記フレーム（１）は
   Ｃ形形状としたことを特徴とする電磁プレス成形機。
3. 【請求項３】請求項２において、前記ガイドポスト（１
   ４）は上型プレート（１０）を全ストロークに亙って案
   内出来るに足る長さを有することを特徴とする電磁プレ
   ス成形機。