JP5038049B2 - 印刷用紙および複製画 - Google Patents
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本発明の複製画を製造する際、好ましくは水系のインキを使用するため、第1、第3、第5、第7及び第9の複製画の紙基材1としては、吸水性が良くあまりカールしない用紙が好ましく、例えば画材紙(上質紙)や和紙が好適であり、風合の観点からより好適には和紙である。また、画材紙(上質紙)の場合は、特に坪量が250〜320g/m2であるものが最も好ましい。坪量が250g/m2未満であると、吸水によってカールが生じ易くなる。一方、坪量が320g/m2を超えると、紙厚が厚くなりその表面が印字ヘッドに触れやすくなるため、画像形成が困難となる。
水性インキ層5の材料としては、紙基材1へのカール防止の役割を果たし、紙基材1の風合いを生かすことができる透明性を有するものを用いればよく、例えば、保湿剤(ジグリセリン)を含有する水溶液が挙げられる。
下地凹凸層2は、少なくともオリジナル作品の絵柄に対応する絵柄層4が形成される部分に形成される。これにより、岩絵の具独特の凹凸感を部分的に持たせ、且つそれ以外の部分では、和紙の風合いを生かした複製画を作成することができる。
本発明の複製画を製造する際、好ましくは上記のような表面凹凸形状を有する下地凹凸層を、少なくともエチレン酢酸ビニルエマルジョンと寒水粉と炭酸カルシウム粉を含有する水系の下地凹凸層形成用スクリーンインキを用いて形成する。
本発明では凹凸形状を有する面にオリジナル画像に対応した絵柄層を形成するため、この絵柄層形成には非接触型のインクジェット方式が好適である。このため、前記下地凹凸層2上に、インクジェットプリンターによる印刷適性を有する透明の受容層3を設ける。
絵柄層4は、受容層3上にインクジェットプリンターによって形成される。岩絵の具調の凹凸を有する下地凹凸層2の凹凸形状を反映した受容層3の表面に形成される絵柄層4は、それ自体が岩絵の具調の凹凸を表現でき、より本物に近い岩絵の具独特の凹凸感を有し、質感の高い複製画が得られる。
本発明の第1の複製画の実施例として、以下のようにして和紙上に部分的に下地凹凸層を形成し、下地凹凸層上と下地凹凸層が形成されていない和紙上に透明の受容層を形成し、この下地凹凸層上の透明の受容層上にインクジェットプリンターによって絵柄層を形成した例を説明する。
下地凹凸層形成用インキを下記のA液とB液を用いて調製し(A液/B液=100部/30部)、スクリーン版として60メッシュ(膜厚:8μm)、ベタ版(100%網版)を用い、和紙(特漉き二号紙:110g/m2)上にシルクスクリーン印刷方式で塗工した。なお、本発明においては、スクリーン版として60〜100メッシュが好適に用いられる。
A液:カルボキシメエチルセルロース(#1190/ダイセル化学工業(株)製)
1.6部
水 100部
寒水粉(粒径300μm以下) 220部
炭酸カルシウム(粒径3〜5μm)
(シェルライムHPC/北海道共同石灰(株)製) 50部
B液:エチレン酢酸ビニルエマルジョン(EH−004、新田ゼラチン(株)製)
100部
水 10部
受容層形成用インキを下記のA液とB液と硬化剤(イソシアネート「アクアネート#120」日本ポリウレタン工業(株)製)を用いて調製し(A液/B液/硬化剤=50部/50部/10部)、スクリーン版として150メッシュ(膜厚:8μm)、ベタ版(100%網版)を用い、下地凹凸層上にシルクスクリーン印刷方式で塗工した。スクリーン版として150メッシュを用いているのは、下地凹凸層形成時よりも目の細かな版を用いることにより、下地凹凸層の凹凸に追従させるためである。なお、本発明においては、150〜200メッシュが好適に用いられる。
A液:6%PVA水溶液(#224/クラレ(株)製) 100部
含水シリカ(平均粒径:5.5μm)
(G−0166/東ソー・シリカ(株)製) 15部
B液:6%PVA水溶液(#224/クラレ(株)製) 100部
無水シリカ(平均粒径:5.5μm)
(アエロジル380S/日本アエロジル(株)製) 8部
本発明の第2の複製画の実施例として、以下のようにして和紙上に透明の水性インキ層を形成し、水性インキ層上に部分的に下地凹凸層を形成し、下地凹凸層上と下地凹凸層が形成されていない水性インキ層上に透明の受容層を形成し、この下地凹凸層上の透明の受容層上にインクジェットプリンターによって絵柄層を形成した例を説明する。
水性インキ層形成用インキに70%ジグリセリン(ジグリセリン801(阪本薬品工業製))水溶液を用いて、スクリーン版として330メッシュ(膜厚:8μm)、ベタ版(100%網版)を用い、和紙(特漉き二号紙:110g/m2)上にシルクスクリーン印刷方式で印刷した。
下地凹凸層を実施例1と同様に形成した。
受容層を実施例1と同様に形成した。
本発明の第3の複製画の実施例として、以下のようにして和紙上に部分的に下地凹凸層を形成し、下地凹凸層上と下地凹凸層が形成されていない和紙上に透明の受容層を形成し、この下地凹凸層上の透明の受容層上にインクジェットプリンターによって絵柄層を形成した例を説明する。
下地凹凸層形成用インキを下記のA液とB液を用いて調製し(A液/B液=100部/30部)、スクリーン版として80メッシュ(膜厚:8μm)、ベタ版(100%網版)を用い、和紙(特漉き二号紙:110g/m2)上にシルクスクリーン印刷方式で塗工した。なお、本発明においては、スクリーン版として60〜100メッシュが好適に用いられる。
A液:カルボキシメエチルセルロース(#1190/ダイセル化学工業(株)製)
1.6部
水 100部
寒水粉(粒径300μm以下) 220部
炭酸カルシウム(粒径3〜5μm)
(シェルライムHPC/北海道共同石灰(株)製) 50部
B液:エチレン酢酸ビニルエマルジョン(EH−004、新田ゼラチン(株)製)
100部
水 10部
受容層形成用インキを下記のA液とB液と硬化剤(イソシアネート「アクアネート#120」日本ポリウレタン工業(株)製)を用いて調製し(A液/B液/硬化剤=50部/50部/10部)、スクリーン版として150メッシュ(膜厚:8μm)、ベタ版(100%網版)を用い、下地凹凸層上にシルクスクリーン印刷方式で塗工した。スクリーン版として150メッシュを用いているのは、下地凹凸層形成時よりも目の細かな版を用いることにより、下地凹凸層の凹凸に追従させるためである。なお、本発明においては、150〜200メッシュが好適に用いられる。
A液:6%PVA水溶液(#224/クラレ(株)製) 100部
含水シリカ(平均粒径:5.5μm)
(G−0166/東ソー・シリカ(株)製) 15部
B液:6%PVA水溶液(#224/クラレ(株)製) 100部
無水シリカ(平均粒径:5.5μm)
(アエロジル380S/日本アエロジル(株)製) 8部
本発明の第4の複製画の実施例として、以下のようにして和紙上に透明の水性インキ層を形成し、水性インキ層上に部分的に下地凹凸層を形成し、下地凹凸層上と下地凹凸層が形成されていない水性インキ層上に透明の受容層を形成し、この下地凹凸層上の透明の受容層上にインクジェットプリンターによって絵柄層を形成した例を説明する。
水性インキ層形成用インキに70%ジグリセリン(ジグリセリン801(阪本薬品工業製))水溶液を用いて、スクリーン版として330メッシュ(膜厚:8μm)、ベタ版(100%網版)を用い、和紙(特漉き二号紙:110g/m2)上にシルクスクリーン印刷方式で印刷した。
下地凹凸層を実施例3と同様に形成した。
受容層を実施例3と同様に形成した。
本発明の第5の複製画の実施例として、以下のようにして和紙上に部分的に下地凹凸層を形成し、下地凹凸層上と下地凹凸層が形成されていない和紙上に透明の受容層を形成し、この下地凹凸層上の透明の受容層上にインクジェットプリンターによって絵柄層を形成した例を説明する。
下地凹凸層形成用インキを下記のA液とB液を用いて調製し(A液/B液=100部/30部)、スクリーン版として80メッシュ(膜厚:8μm)、ベタ版(100%網版)を用い、和紙(特漉き二号紙:110g/m2)上にスクリーン印刷方式で塗工した。なお、本発明においては、スクリーン版として60〜100メッシュが好適に用いられる。
A液:カルボキシメエチルセルロース(#1190/ダイセル化学工業(株)製)
1.6部
水 100部
寒水粉(粒径300μm以下) 220部
炭酸カルシウム(粒径3〜5μm)
(シェルライムHPC/北海道共同石灰(株)製) 50部
B液:エチレン酢酸ビニルエマルジョン(EH−004、新田ゼラチン(株)製)
100部
水 10部
受容層形成用インキを下記のA液とB液と硬化剤(イソシアネート「アクアネート#120」日本ポリウレタン工業(株)製)を用いて調製し(A液/B液/硬化剤=50部/50部/10部)、スクリーン版として150メッシュ(膜厚:8μm)、ベタ版(100%網版)を用い、下地凹凸層上にシルクスクリーン印刷方式で塗工した。スクリーン版として150メッシュを用いているのは、下地凹凸層形成時よりも目の細かな版を用いることにより、下地凹凸層の凹凸に追従させるためである。なお、本発明においては、150〜200メッシュが好適に用いられる。
A液:6%PVA水溶液(#224/クラレ(株)製) 100部
含水シリカ(平均粒径:5.5μm)
(G−0166/東ソー・シリカ(株)製) 15部
B液:6%PVA水溶液(#224/クラレ(株)製) 100部
無水シリカ(平均粒径:5.5μm)
(アエロジル380S/日本アエロジル(株)製) 8部
本発明の第6の複製画の実施例として、以下のようにして和紙上に透明の水性インキ層を形成し、水性インキ層上に部分的に下地凹凸層を形成し、下地凹凸層上と下地凹凸層が形成されていない水性インキ層上に透明の受容層を形成し、この下地凹凸層上の透明の受容層上にインクジェットプリンターによって絵柄層を形成した例を説明する。
水性インキ層形成用インキに70%ジグリセリン(ジグリセリン801(阪本薬品工業製))水溶液を用いて、スクリーン版として330メッシュ(膜厚:8μm)、ベタ版(100%網版)を用い、和紙(特漉き二号紙:110g/m2)上にシルクスクリーン印刷方式で印刷した。
下地凹凸層を実施例5と同様に形成した。
受容層を実施例5と同様に形成した。
本発明の第7の複製画の実施例として、以下のようにして和紙上に部分的に下地凹凸層を形成し、下地凹凸層上と下地凹凸層が形成されていない和紙上に透明の受容層を形成し、この下地凹凸層上の透明の受容層上にインクジェットプリンターによって絵柄層を形成した例を説明する。
下地凹凸層形成用インキを下記のA液とB液を用いて調製し(A液/B液=100部/30部)、スクリーン版として80メッシュ(膜厚:8μm)、ベタ版(100%網版)を用い、和紙(特漉き二号紙:110g/m2)上にスクリーン印刷方式で塗工した。なお、本発明においては、スクリーン版として60〜100メッシュが好適に用いられる。
A液:カルボキシメエチルセルロース(#1190/ダイセル化学工業(株)製)
1.6部
水 100部
寒水粉(粒径300μm以下) 220部
炭酸カルシウム(粒径3〜5μm)
(シェルライムHPC/北海道共同石灰(株)製) 50部
B液:エチレン酢酸ビニルエマルジョン(EH−004、新田ゼラチン(株)製)
100部
水 10部
受容層形成用インキを下記のA液とB液と硬化剤(イソシアネート「アクアネート#120」日本ポリウレタン工業(株)製)を用いて調製し(A液/B液/硬化剤=50部/50部/10部)、スクリーン版として150メッシュ(膜厚:8μm)、ベタ版(100%網版)を用い、下地凹凸層上にシルクスクリーン印刷方式で塗工した。スクリーン版として150メッシュを用いているのは、下地凹凸層形成時よりも目の細かな版を用いることにより、下地凹凸層の凹凸に追従させるためである。なお、本発明においては、150〜200メッシュが好適に用いられる。
A液:6%PVA水溶液(#224/クラレ(株)製) 100部
含水シリカ(平均粒径:5.5μm)
(G−0166/東ソー・シリカ(株)製) 15部
B液:6%PVA水溶液(#224/クラレ(株)製) 100部
無水シリカ(平均粒径:5.5μm)
(アエロジル380S/日本アエロジル(株)製) 8部
本発明の第8の複製画の実施例として、以下のようにして和紙上に透明の水性インキ層を形成し、水性インキ層上に部分的に下地凹凸層を形成し、下地凹凸層上と下地凹凸層が形成されていない水性インキ層上に透明の受容層を形成し、この下地凹凸層上の透明の受容層上にインクジェットプリンターによって絵柄層を形成した例を説明する。
水性インキ層形成用インキに70%ジグリセリン(ジグリセリン801(阪本薬品工業製))水溶液を用いて、スクリーン版として330メッシュ(膜厚:8μm)、ベタ版(100%網版)を用い、和紙(特漉き二号紙:110g/m2)上にシルクスクリーン印刷方式で印刷した。
下地凹凸層を実施例7と同様に形成した。
受容層を実施例7と同様に形成した。
本発明の第9の複製画の実施例として、以下のようにして和紙上に部分的に下地凹凸層を形成し、下地凹凸層上と下地凹凸層が形成されていない和紙上に透明の受容層を形成し、この下地凹凸層上の透明の受容層上にインクジェットプリンターによって絵柄層を形成した例を説明する。
下地凹凸層形成用インキを下記のA液とB液を用いて調製し(A液/B液=100部/30部)、スクリーン版として100メッシュ(膜厚:8μm)、ベタ版(100%網版)を用い、和紙(特漉き二号紙:110g/m2)上にスクリーン印刷方式で塗工した。なお、本発明においては、スクリーン版として60〜100メッシュが好適に用いられる。
A液:カルボキシメエチルセルロース(#1190/ダイセル化学工業(株)製)
1.6部
水 100部
寒水粉(粒径300μm以下) 220部
炭酸カルシウム(粒径3〜5μm)
(シェルライムHPC/北海道共同石灰(株)製) 50部
B液:エチレン酢酸ビニルエマルジョン(EH−004、新田ゼラチン(株)製)
100部
水 10部
受容層形成用インキを下記のA液とB液と硬化剤(イソシアネート「アクアネート#120」日本ポリウレタン工業(株)製)を用いて調製し(A液/B液/硬化剤=50部/50部/10部)、スクリーン版として150メッシュ(膜厚:8μm)、ベタ版(100%網版)を用い、下地凹凸層上にシルクスクリーン印刷方式で塗工した。スクリーン版として150メッシュを用いているのは、下地凹凸層形成時よりも目の細かな版を用いることにより、下地凹凸層の凹凸に追従させるためである。なお、本発明においては、150〜200メッシュが好適に用いられる。
A液:6%PVA水溶液(#224/クラレ(株)製) 100部
含水シリカ(平均粒径:5.5μm)
(G−0166/東ソー・シリカ(株)製) 15部
B液:6%PVA水溶液(#224/クラレ(株)製) 100部
無水シリカ(平均粒径:5.5μm)
(アエロジル380S/日本アエロジル(株)製) 8部
本発明の第10の複製画の実施例として、以下のようにして和紙上に透明の水性インキ層を形成し、水性インキ層上に部分的に下地凹凸層を形成し、下地凹凸層上と下地凹凸層が形成されていない水性インキ層上に透明の受容層を形成し、この下地凹凸層上の透明の受容層上にインクジェットプリンターによって絵柄層を形成した例を説明する。
水性インキ層形成用インキに70%ジグリセリン(ジグリセリン801(阪本薬品工業製))水溶液を用いて、スクリーン版として330メッシュ(膜厚:8μm)、ベタ版(100%網版)を用い、和紙(特漉き二号紙:110g/m2)上にシルクスクリーン印刷方式で印刷した。
受容層を実施例9と同様に形成した。
受容層が水性インキ層上にも形成される実施例として、以下のようにして和紙上に透明の水性インキ層を形成し、水性インキ層上に透明の受容層を形成し、この透明の受容層上にインクジェットプリンターによって絵柄層を形成した例を説明する。
水性インキ層形成用インキに、55〜85%ジグリセリン(ジグリセリン801(阪本薬品工業製))水溶液100重量部に、炭酸カルシウム(北海道共同石灰IIPC)を表1〜3に示す割合で配合した水性インキを用いて、スクリーン版として350メッシュ(膜厚:8μm)、ベタ版(100%網版)を用い、和紙(特漉き二号紙:110g/m2)上にシルクスクリーン印刷方式で印刷した。
受容層形成用インキを下記のA液とB液と硬化剤(イソシアネート「アクアネート#120」日本ポリウレタン工業(株)製)を用いて調製し(A液/B液/硬化剤=50部/50部/10部)、スクリーン版として150メッシュ(膜厚:8μm)、ベタ版(100%網版)を用い、水性インキ層上にシルクスクリーン印刷方式で塗工した。
A液:6%PVA水溶液(#224/クラレ(株)製) 100部
含水シリカ(平均粒径:5.5μm)
(G−0166/東ソー・シリカ(株)製) 15部
B液:6%PVA水溶液(#224/クラレ(株)製) 100部
無水シリカ(平均粒径:5.5μm)
(アエロジル380S/日本アエロジル(株)製) 8部
プリンターの印字ヘッドが印刷用紙のエッジに接触するかどうかについて、以下の基準で評価した。
○:印刷用紙に接触せず印字。
△:印刷用紙のエッジにやや接触するが、印刷品質に影響を及ぼさない。
×:印刷用紙のエッジに接触し、印刷品質に影響を及ぼす。
受容層の密着について、以下の基準で評価した。
○:指で擦っても、受容層形成インキが指に付着しない。
△:指で擦ると、受容層形成インキが指にやや付着する。
×:指で擦ると、受容層形成インキが指に付着し、一部は印刷用紙から剥落する。
目視により、受容層まで形成した部分と、紙基材の白さの差について、以下の基準で評価した。
○:白さに差が無い。
△:受容層まで形成した部分が、紙基材よりやや白く見える。
×:受容層まで形成した部分が、紙基材より白く見え、白さの違いが明確。
透明の水性インキ層の印刷し易さ(インキ粘度)、乾燥し易さ(インキ乾燥性)について、以下の基準で評価した。
○:印刷し易さ(インキ粘度)、乾燥し易さ(インキ乾燥性)とも問題なし。
△:印刷し易さ(インキ粘度)、あるいは乾燥し易さ(インキ乾燥性)がやや悪い。
×:印刷し易さ(インキ粘度)、あるいは乾燥し易さ(インキ乾燥性)が悪い。
インクジェットプリンターで出力した絵柄について、目視で発色性やインキの滲みを以下の基準で評価した。
○:発色性は良好、インキの滲みは無し。
△:発色性がやや劣る、あるいはインキの滲みがややある。
×:発色性が劣る、あるいはインキの滲みがある。
2 下地凹凸層
3 受容層
4 絵柄層
5 水性インキ層
6 印刷用紙
Claims (33)
- 紙基材上に部分的に形成された下地凹凸層と、少なくとも該下地凹凸層上に形成された透明の受容層を有する印刷用紙であって、前記下地凹凸層は、凸部と凹部の平均高度差が100〜120μmの範囲内であり、凸部又は/及び凹部の形成密度が80〜1500個/cm2の範囲内であることを特徴とする印刷用紙。
- 紙基材上に形成された透明の水性インキ層と、該水性インキ層上に部分的に形成された下地凹凸層と、少なくとも該下地凹凸層上に形成された透明の受容層を有する印刷用紙であって、前記下地凹凸層は、凸部と凹部の平均高度差が100〜120μmの範囲内であり、凸部又は/及び凹部の形成密度が80〜1500個/cm2の範囲内であることを特徴とする印刷用紙。
- 前記水性インキ層が、ジグリセリン60〜80重量部及び水40〜20重量部(両者の合計は100重量部)と、ジグリセリンと水の合計100重量部に対して3〜9重量部の炭酸カルシウムと、を含有する水性インキにより形成されることを特徴とする請求項2に記載の印刷用紙。
- 前記下地凹凸層は、凸部又は/及び凹部の平均形成密度が480〜520個/cm2の範囲内であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の印刷用紙。
- 前記下地凹凸層は、寒水粉と炭酸カルシウム粉を含有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の印刷用紙。
- 前記寒水粉は粒径が300μm以下であり、その粒度分布において、粒径50〜80μmの範囲内に第一のピークを有し、粒径170〜230μmの範囲内に第二のピークを有しており、前記炭酸カルシウム粉の平均粒径が3〜5μmであることを特徴とする請求項5に記載の印刷用紙。
- 紙基材上に部分的に形成された下地凹凸層と、少なくとも該下地凹凸層上に形成された透明の受容層を有する印刷用紙であって、前記下地凹凸層は、凸部と凹部の平均高度差が70〜90μmの範囲内であり、凸部又は/及び凹部の形成密度が80〜800個/cm2の範囲内であることを特徴とする印刷用紙。
- 紙基材上に形成された透明の水性インキ層と、該水性インキ層上に部分的に形成された下地凹凸層と、少なくとも該下地凹凸層上に形成された透明の受容層を有する印刷用紙であって、前記下地凹凸層は、凸部と凹部の平均高度差が70〜90μmの範囲内であり、凸部又は/及び凹部の形成密度が80〜800個/cm2の範囲内であることを特徴とする印刷用紙。
- 前記水性インキ層がジグリセリン60〜80重量部及び水40〜20重量部(両者の合計は100重量部)と、ジグリセリンと水の合計100重量部に対して3〜9重量部の炭酸カルシウムと、を含有する水性インキにより形成されることを特徴とする請求項8に記載の印刷用紙。
- 前記下地凹凸層は、凸部又は/及び凹部の平均形成密度が370〜410個/cm2の範囲内であることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一項に記載の印刷用紙。
- 前記下地凹凸層は、寒水粉と炭酸カルシウム粉を含有することを特徴とする請求項7乃至10のいずれか一項に記載の印刷用紙。
- 前記寒水粉は粒径が300μm以下であり、その粒度分布において、粒径60〜70μmの範囲内に第一のピークを有し、粒径190〜200μmの範囲内に第二のピークを有しており、前記炭酸カルシウム粉の平均粒径が3〜5μmであることを特徴とする請求項11に記載の印刷用紙。
- 紙基材上に部分的に形成された下地凹凸層と、少なくとも該下地凹凸層上に形成された透明の受容層を有する印刷用紙であって、前記下地凹凸層は、凸部と凹部の平均高度差が80〜95μmの範囲内であり、凸部又は/及び凹部の形成密度が190〜1100個/cm2の範囲内であることを特徴とする印刷用紙。
- 紙基材上に形成された透明の水性インキ層と、該水性インキ層上に部分的に形成された下地凹凸層と、少なくとも該下地凹凸層上に形成された透明の受容層を有する印刷用紙であって、前記下地凹凸層は、凸部と凹部の平均高度差が80〜95μmの範囲内であり、凸部又は/及び凹部の形成密度が190〜1100個/cm2の範囲内であることを特徴とする印刷用紙。
- 前記水性インキ層がジグリセリン60〜80重量部及び水40〜20重量部(両者の合計は100重量部)と、ジグリセリンと水の合計100重量部に対して3〜9重量部の炭酸カルシウムと、を含有する水性インキにより形成されることを特徴とする請求項14に記載の印刷用紙。
- 前記下地凹凸層は、凸部又は/及び凹部の平均形成密度が450〜490個/cm2の範囲内であることを特徴とする請求項13乃至15のいずれか一項に記載の印刷用紙。
- 前記下地凹凸層は、寒水粉と炭酸カルシウム粉を含有することを特徴とする請求項13乃至16のいずれか一項に記載の印刷用紙。
- 前記寒水粉は粒径が300μm以下であり、その粒度分布において、粒径70〜90μmの範囲内にピークを有しており、前記炭酸カルシウム粉の平均粒径が3〜5μmであることを特徴とする請求項17に記載の印刷用紙。
- 紙基材上に部分的に形成された下地凹凸層と、少なくとも該下地凹凸層上に形成された透明の受容層を有する印刷用紙であって、前記下地凹凸層は、凸部と凹部の平均高度差が30〜50μmの範囲内であり、凸部又は/及び凹部の形成密度が80〜800個/cm2の範囲内であることを特徴とする印刷用紙。
- 紙基材上に形成された透明の水性インキ層と、該水性インキ層上に部分的に形成された下地凹凸層と、少なくとも該下地凹凸層上に形成された透明の受容層を有する印刷用紙であって、前記下地凹凸層は、凸部と凹部の平均高度差が30〜50μmの範囲内であり、凸部又は/及び凹部の形成密度が80〜800個/cm2の範囲内であることを特徴とする印刷用紙。
- 前記水性インキ層がジグリセリン60〜80重量部及び水40〜20重量部(両者の合計は100重量部)と、ジグリセリンと水の合計100重量部に対して3〜9重量部の炭酸カルシウムと、を含有する水性インキにより形成されることを特徴とする請求項20に記載の印刷用紙。
- 前記下地凹凸層は、凸部又は/及び凹部の平均形成密度が370〜410個/cm2の範囲内であることを特徴とする請求項19乃至21のいずれか一項に記載の印刷用紙。
- 前記下地凹凸層は、寒水粉と炭酸カルシウム粉を含有することを特徴とする請求項19乃至22のいずれか一項に記載の印刷用紙。
- 前記寒水粉は粒径が300μm以下であり、その粒度分布において、粒径40〜50μmの範囲内にピークを有しており、前記炭酸カルシウム粉の平均粒径が3〜5μmであることを特徴とする請求項23に記載の印刷用紙。
- 紙基材上に部分的に形成された下地凹凸層と、少なくとも該下地凹凸層上に形成された透明の受容層を有する印刷用紙であって、前記下地凹凸層は、凸部と凹部の平均高度差が25〜45μmの範囲内であり、凸部又は/及び凹部の形成密度が20〜500個/cm2の範囲内であることを特徴とする印刷用紙。
- 紙基材上に形成された透明の水性インキ層と、該水性インキ層上に部分的に形成された下地凹凸層と、少なくとも該下地凹凸層上に形成された透明の受容層を有する印刷用紙であって、前記下地凹凸層は、凸部と凹部の平均高度差が25〜45μmの範囲内であり、凸部又は/及び凹部の形成密度が20〜500個/cm2の範囲内であることを特徴とする印刷用紙。
- 前記水性インキ層がジグリセリン60〜80重量部及び水40〜20重量部(両者の合計は100重量部)と、ジグリセリンと水の合計100重量部に対して3〜9重量部の炭酸カルシウムと、を含有する水性インキにより形成されることを特徴とする請求項26に記載の印刷用紙。
- 前記下地凹凸層は、凸部又は/及び凹部の平均形成密度が150〜190個/cm2の範囲内であることを特徴とする請求項25乃至27のいずれか一項に記載の印刷用紙。
- 前記下地凹凸層は、寒水粉と炭酸カルシウム粉を含有することを特徴とする請求項25乃至28のいずれか一項に記載の印刷用紙。
- 前記寒水粉は粒径が300μm以下であり、その粒度分布において、粒径20〜30μmの範囲内にピークを有しており、前記炭酸カルシウム粉の平均粒径が3〜5μmであることを特徴とする請求項29に記載の印刷用紙。
- 前記紙基材は和紙であることを特徴とする請求項1乃至30のいずれか一項に記載の印刷用紙。
- 前記下地凹凸層は、少なくとも絵柄層が形成される部分に形成されることを特徴とする請求項1乃至31のいずれか一項に記載の印刷用紙。
- 請求項1乃至32のいずれか一項に記載の印刷用紙の少なくとも前記下地凹凸層上に絵柄層を形成することを特徴とする複製画。
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