JP5038020B2 - 給電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のスライドドア等のスライド構造体に常時給電を行うための給電装置に関するものである。
図7(a)(b)は従来のスライドドア用の給電装置の一形態を示すものである(特許文献1参照)。
この給電装置61は、自動車のスライドドア62に設けられた横長のガイド部材63と、ガイド部材63のレール部にスライド自在に係合したスライダ64と、スライダ64に垂直な軸部で水平方向に揺動自在に支持された首振り部材65(図7(b))と、ガイド部材63の内側に略U字状に屈曲して配索され、首振り部材65から車両ボディ(図示せず)にかけて屈曲自在に配索されたキャタピラ状のハーネス外装部材66とを備えるものである。
スライドドア62と車両ボディとの間(渡り部)において外装部材66は蛇腹状のチューブ67で覆われている。外装部材66とスライダ64の内側に複数本の電線(ワイヤハーネス)68(図7(b))が挿通されている。
図7(a)の状態からスライドドア62を矢印方向(車両後方)に開くことで、スライダ64がガイド部材63に沿って前方に相対移動しつつ、ワイヤハーネス68が外装部材66と共にガイド部材63内で略J字状に伸長する。スライドドア62の開閉に伴ってワイヤハーネス68が外装部材66と共に伸縮することで、ハーネス余長(弛み)が吸収される。
特開2003−25850号公報(図2,図4)
しかしながら、上記従来の給電装置61にあっては、スライドドア62に対して横長に配置されるために、他の電装品や補機等のレイアウトの自由度が制限されるといった懸念があった。また、スライドドア62の開閉時にスライダ64から首振り部材65にかけてワイヤハーネス68が略V字状に折り返されるために、ワイヤハーネス68の屈曲部68aに大きな曲げ応力が作用し、ワイヤハーネス68の耐久性が低下しかねないという懸念があった。また、キャタピラ状の外装部材66を必要とするために、ハーネス配索構造が高コスト化するという懸念もあった。
そこで、本出願人は先に特願2006−55889号において、省スペースでコンパクトに搭載でき、且つスライド構造体の開閉に伴うワイヤハーネス等の耐久性を高め、しかも安価な給電装置(図示せず)として、水平なガイドレールにスライダを係合させ、スライダに首振り部材を設け、ワイヤハーネスの垂下部を上端支持(固定)のもとでスライダと一体に揺動自在とし、垂下部に続くハーネス部分を首振り部材から電源側に水平に導出させた構造を提案した。
この給電装置においては、ワイヤハーネスの垂下部がガイドレールの中央で短縮(圧縮)されてスライダを下向きにガイドレールに押し付けるために、摺動抵抗が増してスライダの動きがスムーズさを欠くという懸念を解消するべく、ガイドレールを円弧状に形成した例を提案している。
しかしながら、真直(水平)なガイドレールに較べて円弧状のガイドレールが割高になるという懸念や、真直なガイドレールを用いた場合に、ワイヤハーネスの垂下部の長さのばらつきによって(短い場合に)、ガイドレールの長手方向両端において垂下部が強い引張力を受け兼ねないという懸念があった。
なお、上記した各懸念点は自動車のスライドドアに限らず、例えば自動車以外の車両等のスライドドアや加工機械等のスライドドア等といったスライド構造体に上記給電装置を適用した場合にも生じ得るものである。
本発明は、上記した点に鑑み、真直なガイドレール(ガイド部)を用いた場合でも、ガイドレールの中央位置(垂下部と直交する位置)でワイヤハーネスがスライダを押圧することがなく、スライダを低摩擦で移動させることができ、また、ワイヤハーネスの長さのばらつきを吸収して強い引張を防ぐことのできる給電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る給電装置は、真直なガイド部と、該ガイド部にスライド自在に係合したスライダと、該スライダの受け部に周方向回動自在に且つ軸方向スライド自在に係合した筒状部の軸部分を有して、ガイド部長手方向に首振り自在で且つガイド部幅方向に昇降自在首振り部材と、該ガイド部幅方向に配置されハーネス固定部と、該ハーネス固定部から該首振り部材に沿って揺動自在に配索されワイヤハーネスとを備えことを特徴とする。
上記構成により、例えば給電側であるスライド構造体が電源側である固定構造体に対して開閉方向にスライド移動した際に、ワイヤハーネスに引かれてスライダがガイド部に沿って直線的に移動し、それと同時に首振り部材が首振り方向に回動しつつスライダに対して昇降(進退)して、ガイド部に沿って円弧状の軌跡で移動し、ハーネス固定部との間のワイヤハーネス部分の長さをほぼ一定ないし一定に保つ。すなわち、ハーネス固定部から鉛直線上のガイド部位置で首振り部材がハーネス固定部から離間する方向に移動(下降)し、そのガイド部位置からガイド部長手方向に離れるに従って首振り部材がハーネス固定部に近づく方向に移動(上昇)する。これにより、ワイヤハーネス部分に作用する圧縮・引張の力が軽減ないしゼロになり、スライダとガイド部との摺動摩擦が低減される。
また、スライダの移動に伴って、筒状部の断面円形の軸部分がスライダの断面円形の受け部にスムーズに周方向に回動しつつ軸方向にスムーズにスライドして、首振り部材が小さな力でスムーズに昇降する。軸部分の径は筒状部の径と同じでも異なってもよい。軸部分は筒状部の両端側に設けられることが好ましい。軸部分が断面円形であれば、筒状部は断面円形でなくともよい。
請求項に係る給電装置は、請求項記載の給電装置において、前記筒状部にハーネス導出用の孔部が交差して設けられ、前記ワイヤハーネスが該筒状部の内側空間を通って該孔部から外部に導出されることを特徴とする。
上記構成により、ハーネス固定部から垂下されたワイヤハーネス部分が首振り部材の筒状部の内部空間を経て孔部から例えば固定構造体側(電源側)に配索される。首振り部材の首振り動作に伴ってワイヤハーネス部分は筒状部の軸中心を始点に周方向にスムーズに捩られる。
請求項に係る給電装置は、請求項1又は2記載の給電装置において、前記ガイド部に沿って前記スライダが移動した際に、前記ハーネス固定部と前記首振り部材との間のワイヤハーネス部分の長さが常に一定であることを特徴とする。
上記構成により、首振り部材がハーネス固定部を支点(中心)とし、ハーネス固定部と首振り部材との間のワイヤハーネス部分の長さを半径として円弧状の軌跡で移動する。そのような昇降ストロークを得るように首振り部材が設定されている。これにより、ワイヤハーネスに引かれてスライダがガイド部に沿って直線的に移動し、それと同時に首振り部材が首振り方向に回動しつつスライダに対して昇降(進退)して、ガイド部に沿って円弧状の軌跡で移動し、ハーネス固定部との間のワイヤハーネス部分の長さを一定に保ち、ワイヤハーネス部分に作用する圧縮・引張の力がゼロになる。
請求項1記載の発明によれば、ガイド部に対して首振り部材が円弧状の軌跡で移動し、ハーネス固定部で支持されたワイヤハーネス部分とガイドレールとの直交位置で、首振り部材がハーネス固定部から離間して、ワイヤハーネス部分の弛みが軽減ないしゼロになるから、ワイヤハーネス部分がスライダをガイドレールに押し付ける力が軽減ないしゼロになって、スライダの摺動抵抗が低減されて、スライダの摺動が小さな力でスムーズに行われる。また、ワイヤハーネス部分とガイドレールとの鋭角的な交差位置で首振り部材がハーネス固定部に近づいて、ワイヤハーネス部分の引張力が軽減ないしゼロになるから、スライダの摺動抵抗が低減されて、スライダの摺動が小さな力でスムーズに行われる。また、ワイヤハーネス部分の長さにばらつき(長短)があった場合でも、スライダの移動時に首振り部材が昇降してそのばらつきを吸収するから、ワイヤハーネス部分の圧縮や引張が抑えられて、スライダの摺動抵抗が低減され、スライダの摺動が小さな力でスムーズに行われる。これらによって、例えばスライド構造体を固定構造体に対して開閉方向に移動させた際の給電用のワイヤハーネスの移動が小さな力でスムーズ且つ確実に行われ、スライド構造体への常時給電の信頼性が向上する。
また、首振り部材の軸部分とスライダの受け部とが周方向に回動しつつ軸方向にスライドして、首振り部材の首振り及び昇降動作がスムーズ且つ確実に行われる
請求項記載の発明によれば、首振り部材の筒状部内にワイヤハーネスを挿通させることで、構造がコンパクト化・省スペース化される。また、首振り部材の回動時に筒状部と同心にワイヤハーネスが周方向に捩られるから、ワイヤハーネスに過大な捩り応力が作用せず、ワイヤハーネスの耐久性と首振り部材のスムーズな回動性が確保される。
請求項記載の発明によれば、ハーネス固定部で支持されたワイヤハーネス部分とガイドレールとの直交位置で、ワイヤハーネス部分の弛み、すなわちワイヤハーネス部分がスライダをガイドレールに押し付ける力がゼロになり、また、ワイヤハーネス部分とガイドレールとの鋭角的な交差位置でワイヤハーネス部分の引張力がゼロになるから、スライダの摺動抵抗が一層低減されて、スライダの摺動が一層小さな力でスムーズに行われて、請求項1記載の発明の効果が促進される。
図1〜図4は、本発明に係る給電装置の一実施形態を示すものである。
図1の如く、この給電装置1は、金属ないし合成樹脂製の水平方向の真直なガイドレール(ガイド部)2と、ガイドレール2にスライド自在に係合した合成樹脂製のスライダ3と、スライダ3に水平方向回動自在に且つ垂直方向移動(昇降)自在に係合した合成樹脂製の首振り部材(ロテータ)4と、ガイドレール幅方向に配置されたハーネス固定部11と、ハーネス固定部11に垂下部(ワイヤハーネス部分)6の上部を固定され、下部を首振り部材4に沿って直交方向に屈曲配索されたワイヤハーネス5とを備えるものである。
本例において、ガイドレール2は例えば自動車の垂直なスライドドアパネル(図示せず)に固定され、ハーネス固定部11はスライドドアパネルに固定されたクリップやバンド等である。ガイドレール2を車両ボディ側に配置し、ハーネス固定部11を車両ボディ側に設けることも可能である。ワイヤハーネス5の垂下部6は固定部11を支点としてスライドドアパネルに沿って矢印Cの如く前後に揺動自在である。
スライダ3は首振り部材4を水平方向揺動自在に且つ垂直方向移動自在に保持している。ワイヤハーネス5は首振り部材4の内側を垂直に通って車両ボディ側に水平に導出され、車両ボディ側のハーネス固定具(図示せず)まで配索されている。ワイヤハーネス5は首振り部材4に固定されている。
図1に実線で示す如くスライダ3がガイドレール2の長手方向中央に位置した時に、首振り部材4がスライダ3内をガイドレール幅方向に下降し、二点鎖線で示す如くスライダ3がガイドレール2の前後両端部に位置した際に、首振り部材4がスライダ3内をガイドレール幅方向に上昇する。真直なガイドレール2に沿うスライダ3の直線移動に伴って、首振り部材4は一点鎖線で示す円弧状の軌跡12で移動する。
この首振り部材4の円弧移動によって、中央位置でのワイヤハーネス5の垂下部6の長さBと両端位置での垂下部6の長さAとが少なくともほぼ同程度になり(本例ではAがBよりも少し長い)、中央位置での垂下部6の短縮(圧縮)によるガイドレール2へのスライダ3の下向きの押し付け力が大きく軽減される。また、両端位置で首振り部材4が上昇することで、垂下部6の引張が防止され、両端位置でのスライダ3とガイドレール2との摩擦抵抗の増加が防止される。また、ガイドレール2を一点鎖線の軌跡12の如く円弧状に形成する必要がないから、ガイドレール2を安価に形成することができる。
図1の例では、垂下部の長さAをBよりも少し長く記載したが、本来は図1よりもハーネス固定部11を上方に配置して垂下部6を長く設定し、あるいは首振り部材4の昇降ストロークを大きく設定して、中央位置の真直部6の長さBと両端位置の真直部6の長さAとを等しくすることがベストである。これにより、中央位置での垂下部6の短縮(圧縮)が起こらず、垂下部6の圧縮に起因するガイドレール2へのスライダ3の下向きの押し付け力がゼロになり、ガイドレール2に沿うスライダ4の移動が一層スムーズに行われる。ガイドレール2の両端位置で首振り部材4が上昇して、垂下部6の引張が防止され、両端位置でのスライダ3とガイドレール2との摩擦抵抗の増加が防止されることは言うまでもない。
図2〜図3(a)(b)は、スライダ3と首振り部材4とで構成されるスライダ組立体13の一形態を示すものである。
図2の如く、スライダ3は縦断面略コの字状に形成され、水平な上側の厚肉の壁部14と下側の薄肉の壁部15と、両壁部14,15を連結する垂直な壁部16と、垂直な壁部16の裏面側に突設された、上下の鍔部17aを含むスライド部分17と、上側の壁部14に垂直軸方向に貫設された大径の孔部(受け部)18と、下側の壁部15に垂直軸方向に貫設された小径な孔部(受け部)19とで構成されている。
上下の孔部18,19は同心に配置されている。上側の壁部14は左右すなわち垂直な壁部14の板厚方向に二分割可能で、その先端側部分14aは分割面20に接合してねじ21で締め付け固定されている。スライド部分17はガイドレール2(図1)にスライド自在に係合する。
首振り部材4は、垂直な円形の筒状部22と、筒状部22の高さ方向中間部で略半周に渡って突設されたハーネス導出部23とで構成され、筒状部22はハーネス導出部23の上側に突出した大径部(軸部分)24と、ハーネス導出部23の下側に同心に突出した小径部(軸部分)25とを有している。
大径部24はスライダ3の上側の孔部18に周方向回転自在に挿入され、小径部25は下側の孔部19に周方向回転自在に挿入される。挿入に際しては、上側の壁部14を孔部18と共に分割(分離)し、下側の孔部19に小径部25を挿入し、大径部24を上側の孔部18の内周面で保持して、ねじ21で上側の壁部14を結合する。小径部25は中空でも中実でもよい。
ハーネス導出部23は、外面矩形状の周壁26と、周壁内側の水平方向の長円形の孔部(導出孔)27とを有し、筒状部22と共に上下に二分割され(分割面を符号28で示す)、ワイヤハーネス5の外周の合成樹脂製の断面長円形のコルゲートチューブ(ハーネス保護チューブ)7(図1)を孔部27内に保持した後、ねじで結合される(結合部を符号29で示す)。導出孔27に続いて筒状部22の周壁にハーネス導出用の孔部(符号27で代用)が水平軸方向に交差して設けられており、このハーネス導出用の孔部は筒状部22の断面円形の内側空間30を経て上端の開口(符号30で代用)に連通している。このハーネス導出用の孔部は円形でもよい。
ワイヤハーネス5(図1)の電線部分が上端の開口30から筒状部22内(垂直な孔部30)を通って中間のハーネス挿通孔(図示せず)から水平に屈曲して導出孔27を経て外部(車両ボディ側)に導出される。導出孔27の内周面にはリブ31が突設され、リブ31がコルゲートチューブ7(図1)の周方向の凹溝(図示せず)に係合してコルゲートチューブ7が固定される。断面円形のコルゲートチューブ(図示せず)を用いる場合は導出孔27も円形に形成される。スライダ3と首振り部材4とでスライダ組立体13が構成される。
図3(a)は、首振り部材4がスライダ3の上下の孔部18,19に沿って下降した状態、図3(b)は、首振り部材4が上下の孔部18,19に沿って上昇した状態をそれぞれ示すものである。首振り部材4のハーネス導出部23はスライダ3の上下の壁部14,15の間で上側又は下側の隙間32,33を存して筒状部22と共に水平方向回動自在に位置する。
図3(a)においては、筒状部22の下側の小径部25がスライダ3の下側の孔部19(図2)の下側にスライド式に貫通移動し、上側の大径部24が上側の孔部18の下端側に係合している。ハーネス導出部23の水平な下端壁26bと筒状部22の下側段部22bとがスライダ3の下側の壁部15に当接し、水平な上端壁26bと上側の壁部14との間に隙間32が生じる。首振り部材4は自重で下降する。
図3(b)においては、筒状部22の上側の大径部24がスライダ3の上側の孔部18の全長に渡って上向きにスライド移動し、下側の小径部25の下端側が下側の孔部19に係合している。ハーネス導出部23の上端壁26aがスライダ3の上側の壁部14に当接し、下端壁26b及び下側段部22bと下側の壁部15との間に隙間33が生じる。図3(b)では、首振り部材4が後方に回動した状態を示している。
図4(a)〜(c)は、スライダ組立体13をガイドレール2に沿って移動させた状態を示すものである。ガイドレール2は上下端に縦断面L字状の一対の鍔部34を有しており、鍔部34の内側にスライダ3のスライド部分17の上下の鍔部17a(図2)がスライド自在に係合する。
図4(a)は、図1の実線で示す状態と図3(a)の状態に対応しており、ガイドレール2の長手方向中央にスライダ3が位置し、首振り部材4は矢印の如くスライダ3の下半側に下降し、首振り部材4の筒状部22からスライダ3の上壁14の孔部18(図2)を経てワイヤハーネス5の垂下部6が上向きに垂直に弛みなく導出されて上方のハーネス固定部11(図1)に続いている。首振り部材4のハーネス導出部23からワイヤハーネス5(複数本の絶縁被覆電線9とその周囲を覆うコルゲートチューブ7)がガイドレール2とほぼ直交して水平に車両ボディ側のハーネス固定部(図示せず)に向けて導出されている。
図4(b)は、図1の左側(後方)の鎖線で示す状態と図3(b)の状態に対応しており、ガイドレール2の後端部にスライダ3が位置し、首振り部材4は矢印の如くスライダ3の上半側に上昇し、首振り部材4の筒状部22からスライダ3の上壁14の孔部18(図1)を経てワイヤハーネス5の垂下部6が斜め前方に向けて傾斜状に導出されて上方のハーネス固定部11(図1)に続いている。垂下部6は上側の孔部18から湾曲状を経て斜めに導出されている(湾曲部を符号6aで示す)。首振り部材4は後方に回動し、首振り部材4のハーネス導出部23からワイヤハーネス5のコルゲートチューブ部分7がガイドレール2の長手方向に水平に導出されている。
スライダ3がガイドレール2の前端部に移動した場合は、ワイヤハーネス5の垂下部6は図4(b)とは前後対称に傾斜状に位置し、首振り部材4は前方に回動し、首振り部材4からワイヤハーネス5が後方に湾曲しつつ車両ボディ側のハーネス固定部(図示せず)に向けて導出される。これについては後述の図5で説明する。
図4(c)は、参考までに昇降機構のない首振り部材4´を用いた場合の状態を示すものであり、スライダ3´がガイドレール2の端部に移動した際に、首振り部材4´が上昇しないので、スライダ3´の上壁14からワイヤハーネス5の垂下部6が湾曲せずに引っ張り気味に直線的に導出されて上方のハーネス固定部11に続く。スライダ3´がガイドレール2の中央に移動した際には、首振り部材4´が下降しないので、垂下部6が弛んで短縮(圧縮)され、その圧縮力でスライダ3´をガイドレール2に下向きに押し付けて不要な摩擦力を生じさせてしまう。
上記実施形態においては、ガイドレール2やワイヤハーネス5の垂下部6をスライドドアパネルに直接固定したものとして説明したが、図5に示す如く、ガイドレール2やワイヤハーネス5の垂下部6をそれぞれ合成樹脂製の矩形状のケース35に固定してユニットとしての給電装置41を形成することも可能である。
図5(a)の如く、ケース35はベース36とカバー37とで構成され(図5ではカバー37の正面壁を省略している)、下端側に首振り部材4やワイヤハーネス5のコルゲートチューブ部分7を外部に導出させる横長の開口38を有し、開口38に沿ってベース36にガイドレール2が水平に設けられている。
ワイヤハーネス5の垂下部6は複数本の電線9をばらけないように部分テープ巻き39ないし網状の保護チューブ等(図示せず)で覆って構成され、垂下部6の上端がケース35の上壁40の切欠孔42ないし切欠孔42の周縁の立片等(図示せず)にバンド締めやテープ巻き等で固定される(図5では便宜上、切欠孔42をハーネス固定部11とする)。
図5(a)は、図6(a)に示すように自動車の左側のスライドドア43を閉じた状態に対応しており、ケース35はスライドドア43に固定され、スライダ3はガイドレール2の後端部に位置し、首振り部材4は後方に回動し、ワイヤハーネス5の垂下部6はケース35内で後方に揺動し、コルゲートチューブ部分7は首振り部材4から車両ボディ44のハーネス固定具(固定部)45に向けてほぼ直線的に水平に配索されている。図5(a)は図4(b)や図1の左側の鎖線図にも対応している。
図6(a)からスライドドア43を車両ボディ44に沿って後方に開くことで、図5(b)や図1の右側の鎖線図の如く、スライダ3がガイドレール2の前端部に移動し、首振り部材4は斜め前方に回動し、ワイヤハーネス5の垂下部6はケース35内で前方に揺動し、コルゲートチューブ部分7は首振り部材4から車両ボディ44のハーネス固定具45に向けて湾曲状に折り返されて(湾曲部を符号7aで示す)、スライドドア43と車両ボディ44との間の渡り空間46を経て水平に配索されている。
図6(b)で、符号47はスライドドア43のガイドヒンジ、48は乗降口を示す。ワイヤハーネス5はハーネス固定具45から車両ボディ側(電源側)のワイヤハーネス49にコネクタ接続されている。ケース35の上壁40から導出されたワイヤハーネス部分6bはスライドドア側の補機やワイヤハーネス(図示せず)にコネクタ接続されている。
なお、上記図1の実施形態においては、金属ないし合成樹脂製のガイドレール2を用いたが、ガイドレール(ガイド部)として例えば金属製のスライドドアパネル43a(図6)に真直なスリット孔(図示せず)を設け、スリット孔にスライダのスライド部分を係合させることも可能である。
また、上記実施形態においては、水平なガイドレール2の上方にワイヤハーネス5の垂下部6を配置したが、例えば垂下部6をガイドレール2の下方に配置することも可能である。また、上記実施形態においては、ガイドレール2を水平に配置したが、例えば、ガイドレール2を垂直や斜めに配置し、垂下部6を水平や斜めに配置することも可能である。
また、上記実施形態においては、首振り部材4に沿ってワイヤハーネス5を90°方向に屈曲させたが、ワイヤハーネス5の屈曲角度(内角)を90°以上(鈍角)としたり、ワイヤハーネス5を首振り部材4の下方に貫通させた後、車両ボディ側に向けて屈曲させることも可能である。
また、上記実施形態においては、コルゲートチューブ7を首振り部材4にリブ27と凹溝の係合で固定したが、保護チューブとしてコルゲートチューブ7に代えて網状チューブ等を用いたり、保護チューブを用いずに複数本の電線9をテープ巻き等で束ねてワイヤハーネス5を構成する場合は、ワイヤハーネス5をバンドや挟持や摩擦抵抗等で首振り部材4に固定させることも可能である。
また、上記実施形態においては、首振り部材4に対する受け部としてスライダ3の上下に孔部18,19を貫通して設けたが、下側の孔部19を貫通しない凹部に代えたり、やや曲げ力はかかるものの上側の軸部分24と受け部18のみ、又は下側の軸部分25と受け部19のみで首振り部材4を昇降且つ回動自在に支持させることも可能である。
また、上記実施形態においては、給電装置1,41をスライドドア側に配置したものとして説明したが、給電装置1,41を車両ボディ側に配置し、首振り部材4から水平に導出されたワイヤハーネス部分7をスライドドア側に配索することも可能である。また、自動車以外の車両のスライドドアや車両以外の加工機械等のスライドドア等といったスライド構造体においても上記給電装置1,41を適用可能である。車両ボディ44や加工機械のボディ等は固定構造体と総称される。また、上記した構成は、給電装置1のみならず給電構造やハーネス配索構造としても有効なものである。
本発明に係る給電装置の一実施形態を示す正面図である。 給電装置のスライダ組立体の一形態を示す分解斜視図である。 (a)はスライダ組立体の首振り部材の下降状態、(b)は首振り部材の上昇状態をそれぞれ示す斜視図である。 (a)はスライダ組立体をガイドレールの中央に位置させた状態、(b)はスライダ組立体をガイドレールの端部に位置させた状態、(c)は昇降機構のないスライダ組立体を用いた状態をそれぞれ示す正面図である。 ケース内にガイドレールを設けた給電装置の形態例を示し、(a)はスライダをガイドレールの一方に移動した状態の斜視図、(b)はスライダをガイドレールの他方に移動した状態の斜視図である。 自動車のスライドドアに給電装置を搭載した例を示し、(a)はスライドドアの全閉状態の平面図、(b)はスライドドアの開き状態の平面図である。 従来の給電装置の一形態を示す、(a)は全体斜視図、(b)は要部斜視図である。
符号の説明
1,41 給電装置
2 ガイドレール(ガイド部)
3 スライダ
4 首振り部材
5 ワイヤハーネス
6 垂下部(ワイヤハーネス部分)
11 ハーネス固定部
18,19 孔部(受け部)
22 筒状部
24 大径部(軸部分)
25 小径部(軸部分)
27 孔部
30 内側空間
35 ケース
A,B 長さ

Claims (3)

  1. 真直なガイド部と、該ガイド部にスライド自在に係合したスライダと、
    該スライダの受け部に周方向回動自在に且つ軸方向スライド自在に係合した筒状部の軸部分を有して、ガイド部長手方向に首振り自在で且つガイド部幅方向に昇降自在首振り部材と、
    該ガイド部幅方向に配置されハーネス固定部と、該ハーネス固定部から該首振り部材に沿って揺動自在に配索されワイヤハーネスとを備えことを特徴とする給電装置。
  2. 前記筒状部にハーネス導出用の孔部が交差して設けられ、前記ワイヤハーネスが該筒状部の内側空間を通って該孔部から外部に導出されることを特徴とする請求項記載の給電装置。
  3. 前記ガイド部に沿って前記スライダが移動した際に、前記ハーネス固定部と前記首振り部材との間のワイヤハーネス部分の長さが常に一定であることを特徴とする請求項1又は2記載の給電装置。
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