JP5037418B2 - フランジを有する形鋼の圧延方法 - Google Patents

フランジを有する形鋼の圧延方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5037418B2
JP5037418B2 JP2008110771A JP2008110771A JP5037418B2 JP 5037418 B2 JP5037418 B2 JP 5037418B2 JP 2008110771 A JP2008110771 A JP 2008110771A JP 2008110771 A JP2008110771 A JP 2008110771A JP 5037418 B2 JP5037418 B2 JP 5037418B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
web
roll
flange
web height
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008110771A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009262157A (ja
Inventor
慎也 林
仁之 二階堂
真樹 井田
洋介 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2008110771A priority Critical patent/JP5037418B2/ja
Publication of JP2009262157A publication Critical patent/JP2009262157A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5037418B2 publication Critical patent/JP5037418B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Metal Rolling (AREA)

Description

本発明は、フランジを有する形鋼の圧延方法において、異なるサイズ・シリーズ間でロール共用化を図るため、ウェブ高さを中間仕上げ圧延工程で作り分ける圧延方法であり、特に、ウェブ高さの異なるシリーズをまたがりロール共用化を図るために従来に比べて大きなウェブ高さの作り分けを行う圧延方法に関するものである。
現在、圧延にて製造されているH形鋼や溝形鋼などのフランジを有する形鋼は、品種およびサイズの数が非常に多いのが特徴であり、需要家ニーズの多様化に伴って、さらに多品種・多サイズ化の傾向が強まっている。従来の圧延方法で、これらの多品種・多サイズの形鋼を製造するためには、その形鋼に対応した多数の専用圧延ロール及び専用ガイドが必要であり、ロール・ガイドの組替え回数が多くなるため、時間損失が増大し、生産性を著しく損なうことになる。
この具体例としてH形鋼の場合を以下に述べる。図8(a)は、従来のH形鋼圧延装置設備列の代表例を示したものであるが、粗圧延工程1のブレークダウン圧延機BD、その後引続いて中間圧延工程2のユニバーサル圧延機RUとエッジャー圧延機E、および仕上げ圧延工程3の仕上ユニバーサル圧延機FUで構成されている。
図8(b)は図8(a)における圧延工程1,2,3で造形された圧延材料の各々の形状4,5,6を示す。図9はユニバーサル圧延法の圧延用ロールと圧延される材料の関係を示しており、ユニバーサル圧延機の機能上、圧延中に同一セットのロール対で自由に変化が可能となる寸法は、上水平ロール7と下水平ロール8の間の隙間9および上下水平ロール側面と左右垂直ロール10,11の間の隙間12,13のみとなる。したがって、H形鋼のウェブ厚9とフランジ厚12,13については変化させることができるが、ウェブ内幅IWは一定にならざるを得ない。その結果、H形鋼製品の厚みが異なるシリーズを圧延するに際し、左右のフランジ厚12,13を変化させれば当然ウェブ内幅IWと左右のフランジ厚12,13を合計したウェブ高さOWは種々の寸法に変化せざるを得ないことになる。
すなわち、従来の圧延法で圧延されるH形鋼は、図7に示すごとくウェブ内幅IWが一定であり、フランジ厚Tf1がTf2に変化することによってウェブ高さOW1がOW2に変化する、いわゆるウェブ内幅一定の製品シリーズとなる。もし、ウェブ高さ一定のH形鋼製品シリーズをユニバーサル圧延機を用いた従来圧延法で製造しようとすると、ウェブ内幅の変化に応じて粗圧延〜中間圧延〜仕上げ圧延の全工程における上下水平ロールの大半を準備することになり、大量のロール本数を必要とするとともに頻繁なロール組替え作業を行わなければならず、著しい製造コスト高をまねくので、実質的にこの方法を採用することは不可能である。
このような従来法における欠点を解消する一つの方法として、特許文献1および特許文献2に斜行ロール方式圧延方法が開示されている。この圧延方法の特徴は、図4(a)および(b)に示すように、上下各2個の斜行ロール15,15’および16,16’の外側面19,19’,20,20’が被圧延材17のフランジ内側21,21’,22,22’に接し、かつ、ロール軸Sが圧延方向に平行な水平面に投影して圧延方向と垂直な面に対してなすθhの角度(以下、「スキュー角」とも称する)および圧延方向と垂直な面に投影して圧延方向と平行な水平面に対してなすθvの角度(以下、「断面内傾斜角」とも称する)を所定の角度に保ちつつ、前工程においてウェブ中央部より厚く形成した余肉部18を圧下することによって、圧下された部分の材料を幅方向へ流動せしめ、ウェブ波などを全く生じさせずに、ウェブを幅方向に拡げることができる機能を有することである。
図5(a)に、この斜行ロール方式圧延方法を採用した圧延機14を、H形材の熱間圧延設備列に組み込んだ例を示す。図中の中間ユニバーサル圧延機RUと斜行ロール方式圧延機14と水平ロールの胴幅が可変な仕上ユニバーサル圧延機FUを組み合わせることにより、前述の代表的ニーズである同図(c)のウェブ高さ(OW)一定のH形鋼製品シリーズを少ないロール数で製造することが基本的に可能となる。この場合、中間ユニバーサル圧延機群RU−Eにより、ブレークダウン圧延機BDから供給されるビームブランク4をウェブ両端部に余肉部18を有する断面形状25まで造形する。ここで、中間ユニバーサル圧延機RUの上下水平ロールの左右両端周面には凹部が設けられており、この凹部に鋼材を充満させるように圧延し、断面形状25まで造形される。この段階ではウェブ内幅IW1は一定でありウェブ高さOW1は必ずしも一定とはならない。中間ユニバーサル圧延機群RU−Eで所定のウェブ厚とフランジ厚にまで造形された圧延素材25は、次に斜行ロール方式圧延機14に送り込まれる。これら圧延素材は各々斜行ロール方式圧延機14によって製品のシリーズに応じて、必要な種々のウェブ内幅寸法IW2に拡幅圧延された断面形状27となる。
斜行ロール方式圧延機14で造り分けられた断面形状27は、水平ロールの胴幅が可変な仕上げ圧延機3によって製品シリーズに応じた種々のウェブ内幅IW4をもった断面形状28に整形圧延され、ウェブ高さOWが一定でかつ製品シリーズに応じたウェブ内幅IW6を持つ製品29となる。また、製品シリーズのなかでフランジ厚が最大でウェブ内幅が最小の製品31は、斜行ロール方式圧延機14によるウェブ拡幅を行わずに、水平ロールの胴幅が可変な仕上げ圧延機FUに直接中間ユニバーサル圧延機群RU−Eの断面形状25を用いることによって製造することが可能である。ただし、この場合には製品ウェブ内幅IW5に対応する断面形状30のウェブ内幅IW3と、中間ユニバーサル圧延機群2の断面形状25のウェブ内幅IW1とは相互に適合した値に設定される。このように、これらの斜行ロール方式圧延方法は、同一の製品ウェブ高シリーズ内でのウェブ高さOWを一定にできるウェブ拡幅機能を有している。
ところで、特許文献1ではスキュー角θh、左右の斜行ロール間の距離L(以下、「ロール開度」と称する)、ウェブ圧下量Δhの3つを調整することにより拡幅量の設定を自由に変化させることができると述べられている。ただし、ここでは、ロールに沿って幾何学的に理想的にウェブ高さが広がるといったことや、圧下したメタルがすべてウェブ高さの増加になる、という前提をおいている。
しかし、これらの方法では、ウェブ高さの異なる製品シリーズ間のロール共用化などを狙ってウェブ高さの拡幅量を大きくする際に、ロール開度Lを大きくしすぎると、余肉18を圧下する前の領域でフランジを押し倒したり、噛込む際の被圧延材と斜行ロールのセンターラインのずれに起因して、図6(a)のように圧延後のフランジ外側中央部に凹み33が生じたりして、所要の拡幅圧延ができない場合がある。
また、シリーズ間のロール共用化を図るためにはロール開度Lを大きくするだけでは限界があり、そのためにθhも合わせて大きくする必要が生じる。θhを大きくしていくと余肉圧下後の領域でウェブ高さの拡幅量が大きくなり、そのために、ウェブ両端部に厚みの大きな減少を招いて図6(a)のようなくびれ32を発生させる。これらの問題はウェブ高さの拡幅量が50mmを超えると顕著であった。したがって、実際には、ウェブ高さの拡幅量が大きい場合においては、単にθh、L、Δhを調整すればよいということにはならない。
加えて、従来の圧延方法では、特許文献1および2の実施例に記載があるように、断面内傾斜角θvは高々0〜5°程度であり、θhとθvの関係はθh≧θvとなっており、θh<θvとなる例はなかった。その理由として、外法一定H形鋼にはウェブ高さが400mm〜1000mmまでのシリーズがあり、これらを共通の斜行ロール方式圧延機で製造しようとすると、θvが5°よりも大きい場合には最小ウェブ高さの400mmシリーズを製造する際に、左右の斜行ロールの内面どうしが圧延入側で干渉するという制約があった。また、ウェブ高さの拡幅量を大きくするために、θhを大きくするよりもθvを大きくするほうが左右の斜行ロールが干渉しやすいという理由があり、θvを5°よりも大きくするメリットがないと考えられていた。
一方、斜行ロール方式圧延では、このようにウェブの両端部に余肉を設けてこれを圧下することによりウェブ高さを拡幅しているが、製品シリーズ間でのロール共用化を図る場合には、ウェブ高さの拡幅を行う必要がないサイズやウェブ高さ拡幅量が小さいサイズでは余肉が不要となり、中間圧延工程で大きく成形した余肉を消去しなければならない。
中間圧延工程で成形したウェブ両端部の余肉を仕上ユニバーサル圧延機で圧下する場合、余肉量が大きいと図6(b)のように仕上げ圧延後でもウェブ両端部の厚みがウェブ中央部に対して著しく大きくなる(以下、「余肉残り」とも称する)。そのため、中間圧延工程で必要な余肉量に制御する方法が特許文献3に提案されている。これは、中間圧延工程のうち、中間ユニバーサル圧延機で必要最大面積の余肉を形成し、孔型深さ可変機構を有するエッジャー圧延機で、サイズにより必要余肉量に余肉を圧下して調整する圧延方法である。この方法では、余肉量を減らした場合、中間ユニバーサル圧延機でウェブ両端部が水平ロールに未充満の状態で圧延されるために、ウェブが座屈しやすくなりウェブ中心偏りが発生しやすくなる。また、エッジャー圧延機が余肉の圧下量に応じてフランジ片幅を変更できるよう複雑な構造となり、そのために圧延荷重にも制約が生じる。
特公平3−42122号公報 特公平3−18521号公報 特開平5−212402号公報
こうした理由により、ウェブ高さの拡幅がない場合(ウェブ高さを縮小する場合も含む)から特には50mmを超えるウェブ高さの拡幅を行う場合までの広範なウェブ高さのつくり分けを行うと、フランジの倒れ、ウェブのくびれ32、フランジ外側中央部の凹み33などが発生して良好な寸法形状の製品を製造できなかったり、余肉が製品に大きく残ってしまったりする余肉残り34の問題があり、従来は一組のロールセットで製造できるサイズ範囲が狭く限定されていた。また、特にウェブ厚が大きいシリーズではウェブのくびれが生じやすく、ウェブ高さの拡幅量が小さく制約されるという課題があった。
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、一組のロールセットによりウェブ高さの増加がない場合から50mmを超えるウェブ高さの拡幅を行う場合までの広範なウェブ高さのつくり分けを行っても寸法形状の不良を発生することなく、良好な品質の製品を製造するための圧延方法を提供することを目的としている。
発明者らは膨大な数値解析や実験により圧延のメカニズムやウェブ高さを効率的に拡幅する方法を検討した結果、以下の知見を得た。
ここで、図4(a)のウェブ高さの拡幅過程に関して以下の定義を行う。
第I領域:余肉の圧下が始まる前にフランジ内側をロール側面により押し広げる領域。
第II領域:余肉を圧下しつつフランジ内側をロール側面により押し広げる領域。
第III領域:余肉の圧下が終了した後にフランジ内側をロール側面により押し広げる領域。
次に、スキュー角θh、断面内傾斜角θv、ロール開度Lを設定した斜行ロールを回転した場合に、図3(a)に示すコーナー部のA点が描く軌跡について説明する。図3(b)はA点が描く軌跡を圧延方向に垂直な断面内に投影したもので、圧延方向の入側から出側に向かって矢印の方向に進む。同図でフランジ中央からフランジ幅方向の距離(縦軸)が最小になる位置が余肉の圧下終了位置、すなわち第II領域の終了位置であり、その位置に対してウェブ中央部からウェブ高方向の距離(横軸)が小さい側に第I領域と第II領域があり、大きい側に第III領域がある。
θhとLが一定の条件でθvのみを変化させると、図3(b)のように軌跡が変化し、θvを大きくすることにより、第I領域でのフランジ内側と斜行ロールの接触開始位置がロールバイト出口寄りになって第I領域の接触弧長が短くなり、接触する位置もコーナーRに近づく。これによりフランジの倒れが生じにくくなり、フランジ外側の凹みも抑制できる。また、第III領域で斜行ロールが早くフランジ内側から内方に離れていく。このために、第III領域でのウェブ高さの拡幅量が減少し、くびれが生じにくくなる。
したがって、θvを大きくすることにより、第I領域と第III領域の接触弧長を小さくすることができ、その分だけθhを大きくして第II領域での拡幅量を増加させることができる。このように、θvを大きくすることにより拡幅効率が飛躍的に向上することがわかった。近年の建築物の大型化や高層化、大スパン化の進展に伴い、大断面のH形鋼の需要が高まり、外法一定H形鋼でも特にウェブ高さが600mm以上のシリーズの生産比率が高くなっている。こうした大断面シリーズでは、前述の斜行ロール方式圧延機の左右のロールの干渉が生じにくいことから、θvをθhに比べて大きく設定することが可能となり、上記効果が享受できる。加えて、斜行ロール方式圧延機をオンラインでθvを変更できる構造にすることにより、斜行ロールの干渉が問題となるウェブ高さが小さいシリーズでは従来の条件でも製造ができる。
加えて、ウェブ高さの拡幅量が大きい場合には、中間ユニバーサル圧延機で形成する余肉量が従来に比べて大きくなる。そのため、ウェブ高さの拡幅を行わないサイズでは、斜行ロール方式圧延機や仕上ユニバーサル圧延機でウェブ中央部の厚みと同じロール隙に設定してこの余肉を圧下し、一旦はロール軸の直下で余肉を消去しても、圧下量が大きいために、圧延後にメタルフローによって厚みが復元し、余肉残りを十分に小さくできないことがわかった。特に、ウェブ高さの拡幅特性から余肉はコーナーR部に向かって厚くなる形状が好ましいため、ウェブ高さの拡幅を行わない場合、コーナーR部近傍で余肉残りが顕著となる傾向が強い。
そこで、θvを変更することにより、上下斜行ロールの間隙のロール軸方向における分布が変化することを利用し、ウェブ高さの拡幅量が大きい場合は、θhとともにθvを増大してコーナーR部近傍のロール隙を大きく設定することで、第III領域での拡幅によるウェブ厚の減少が生じてもくびれが抑制でき、逆にウェブ高さを拡幅しない場合、すなわち、余肉残りが課題となる場合は、θvを減少してコーナーR部近傍のロール隙を小さく設定することで、余肉の復元が生じても余肉残りを抑制できるようになる。
すなわち、本発明の要旨は、上記の知見に基づいて成されたもので以下のとおりである。
(1)粗圧延工程、中間圧延工程、および仕上げ圧延工程からなる形鋼圧延プロセスの前記中間圧延工程と仕上げ圧延工程との間に斜行ロール方式圧延機を配置し、被圧延材のウェブ両端部の余肉を圧下しつつウェブ高さの拡幅を行うウェブ高さが600mm以上のシリーズのフランジを有する形鋼の圧延方法において、斜行ロールのロール軸を圧延方向と平行で水平面に投影してこれと圧延方向に垂直な面に対してなす角度をθhとし、圧延方向と垂直な面に投影して圧延方向に平行な水平面に対してなす角度をθvとして、θhとθvとの関係をθh<θvに設定し、オンラインでθhおよびθv、ロール開度Lを変更することを可能とし、ウェブ高さの拡幅量が大きいほどθhとLを増加することに加えてθvを増大して圧延し、ウェブ高さの拡幅量が小さいほどθhとLを減少することに加えてθvを減少して圧延することを特徴とするフランジを有する形鋼の圧延方法。
(2)前記斜行ロール方式圧延機で50mm以上ウェブ高さを拡幅することを特徴とする前記(1)に記載のフランジを有する形鋼の圧延方法。
(3)前記θh[°]とθv[°]との関係をθv<θh+15°に設定して圧延することを特徴とする前記(1)または(2)の何れかに記載のフランジを有する形鋼の圧延方法。
(4)ウェブ高さの拡幅を複数パスで行うにあたり、パスごとにLを増加することに加えてθvを小さく変更することを特徴とする前記(1)〜(3)の何れかに記載のフランジを有する形鋼の圧延方法。
本発明により、圧延機の数を増やすことなく一組のロールセットから、フランジの倒れ、フランジ外側中央部の凹み、ウェブ両端部のくびれや余肉残りなどの形状不良を発生することなく、ウェブ高さの大きな造り分けを行うことができる。その結果、異なるサイズ・シリーズ間でロール共用化を実現できる。これによって、保有するロールセット数の削減やロール組み替えの省略による圧延時間の増大を図ることができるという大きな効果が得られる。
図1と図5を例にして本発明の圧延方法を説明する。本発明において、まず図5の粗圧延工程1においてブレークダウン圧延機BDでビームブランク4を造形した後、中間工程2において同一ロールセットにより製造する製品シリーズとサイズを考慮して予め決定した水平ロール胴幅を有する中間ユニバーサル圧延機RUでウェブ厚とフランジ厚を圧延して整形するとともに、エッジャー圧延機Eでフランジ幅を圧下して整形する。この中間ユニバーサル圧延機RUの上下水平ロールのそれぞれ左右両端周面には、斜行ロール方式圧延機14で圧下してウェブ高さを拡大するために必要な余肉18を形成するための凹み部が付与されている。ここで、この凹み部の断面積と形状は、ウェブ高さの拡幅量とウェブ厚みから計算される拡幅に必要な最大面積に基づき決定される。このように中間工程2において成形される断面形状25の種類の数は限定されるものではなく、中間ユニバーサル圧延機RUでウェブ厚とフランジ厚を自由に変化させることが可能であり、製品シリーズに応じて必要な数の異なる断面形状が造形される。
次に、斜行ロール方式圧延機14では、図1のスキュー角θhと断面内傾斜角θvおよびロール開度Lを設定し、上下左右のロール15、15’、16、16’により余肉18を圧下しつつ、上下左右のロールの外側面19,19’,20,20’で被圧延材17のフランジ内側21,21’,22,22’をウェブ高さ方向に広げることにより所定のウェブ高さにまで拡幅を行う。そして、最後に仕上ユニバーサル圧延機FUでフランジを垂直にして製品にする。
この斜行ロール方式圧延機14でウェブ高さの大きな拡幅を行うために、図1の第II領域での拡幅を大きくするためにθhを大きくする。しかし、このままでは、第III領域での拡幅量が増えるためにウェブ両端部にくびれが発生する。そこで、図3(b)のように斜行ロール方式圧延機の断面内傾斜角度θvをθhよりも大きく設定することにより、第III領域でのウェブ高さの広がり量を減少させるとともに、図2(a)のように余肉最圧下点でのコーナー部の厚みを大きくすることによりくびれの発生を抑制できる。また、θvを大きくすると、第I領域でのフランジ内側と斜行ロールの接触開始位置がロールバイト出口寄りになり、接触する位置もコーナーRに近づくために、フランジの倒れが生じにくくロール開度Lを増加させることができる。これによってより大きなウェブ拡幅が可能となる。このように本発明の圧延方法では、図1のように、従来の圧延方法である図4に比べて、第I領域、第III領域での拡幅量を少なくし、第II領域の拡幅量を大きく取ることができる。これにより余肉を直接圧下してウェブ高さ方向に流動させる作用が高まり形状不良が発生しにくい。
ここで、スキュー角θhと断面内傾斜角θvの関係は、θh<θvとすることで効果が得られるが、θv−θh≧2°である方が好ましく、θv−θh≧5°では効果が特に顕著である。また、50mmを超えるウェブ高さの拡幅を行う場合、θhは5°よりも大きく設定することが好ましい。一方、θvが大きくなりすぎると斜行ロール方式圧延機のロール軸とスピンドルの作動角が大きくなり、設備設計が難しくなる。また、左右ロールが干渉しやすくなり、適用できるウェブ高シリーズの範囲が狭く限定される。そのために、θhは5°よりも大きいことを考慮すると、θv−θh≦15°とすることが望ましい。
なお、シリーズが大きくなるほどウェブ厚が大きくなり、第III領域でのウェブ拡幅量が増加するとウェブにくびれが生じやすくなる。そのため、第III領域でのウェブ厚とウェブ高さの拡幅量により求まる拡幅面積が、所定の量を超えないようにθhとθvを最適に組み合わせることが重要である。
一方、ウェブ高さの拡幅量が小さいサイズやウェブ高さの拡幅を行わないサイズでは、図2(b)のように斜行ロール方式圧延機14のθhを小さくするとともに、圧延後に余肉部の厚みが復元することを考慮して、θvを小さく変更することによって、周辺に比べて厚みが小さくなるようにコーナーR部近傍を集中的に斜行ロールで圧下する。これにより圧延後に余肉が復元しても厚みが著しく大きくならず仕上げ圧延後に余肉が残存することを抑制できる。
このようにウェブ高さの拡幅量が異なる多数の製品を同一ロールセットにより製造するためには、図2(a)、(b)のように、サイズに合わせてθvをオンラインで変更することがより望ましい。その場合、ウェブ高拡幅量を大きくする際には、第II領域でのウェブ高拡幅量を大きくするために斜行ロール方式圧延機のθhを大きくするとともに、オンラインでθvを基準角度よりも大きく設定する。ここで、基準角度とはθvを設定したときに斜行ロールの余肉圧下面がほぼ水平になる状態を言う。これにより第III領域での拡幅量の著しい増大が抑制できるとともに、ウェブ高さの拡幅によって余肉部の厚みが減少してもくびれにはならない。
一方、拡幅量が小さいサイズやウェブ高さの拡幅を行わないサイズでは、斜行ロール方式圧延機のθhを小さくするとともに、オンラインでθvを基準角度よりも小さくしてウェブ両端部の厚みを周辺に比べて小さくなるように圧下することにより、仕上げ圧延後でウェブ両端部の厚みが増加してもウェブ両端部の厚みがウェブ中央部に対して著しく大きくならない。
さらには、ウェブ高さの拡幅量が特に大きい場合やウェブ厚が大きいサイズで大きな拡幅を行う場合には、斜行ロール方式圧延機で複数パスに分けてθh<θvの関係によりウェブ高さの拡幅圧延を行うことが効果的である。その場合、好ましくは、オンラインでθvを変更可能とし、第1パス目ではθvを大きくとって次パスで拡幅を行う際に必要な余肉を残しつつ拡幅圧延をし、第2パスではθvを第1パスよりも小さくして残った余肉を完全に圧下すればよい。これにより各パスとも良好な条件でウェブ高さの拡幅が行えるので、形状不良の発生を抑制できる。当然であるが、3パス以上でウェブ高さの拡幅圧延を行う場合も同様な考え方で行えばよい。
(実施例1)
外法一定H形鋼のウェブ高700シリーズと750シリーズを同一のロールセットから製造した。この場合、そのサイズ構成から斜行ロール方式圧延機と仕上ユニバーサル圧延機でウェブ高さ(ウェブ内幅)を85mmの範囲で作り分ける必要がある。そのために、中間ユニバーサル圧延機の水平ロール胴幅を633mmとして、中間ユニバーサル圧延機の水平ロール両端部に凹み部を設けて圧延することにより、斜行ロールで拡幅する際に必要な断面積分に相当する余肉をH形鋼のウェブ両端部に付与した。サイズ750×250×12/19では、これを斜行ロール方式圧延機でウェブ高さを85mm拡幅するために、θh=8°、θv=13°に設定した。その結果、ウェブ両端部におけるくびれの発生やフランジの押し倒しなどの形状不良が発生することなく寸法精度の良好な製品を製造できた。比較のため、従来のθvが5°程度の小さい条件でウェブ高さを85mm拡幅する場合、θh=10°で圧延を行うとウェブ両端部にくびれが生じ、θh=5°で圧延を行うとフランジが倒れ、フランジ外側中央部に凹みが生じた。
(実施例2)
実施例1と同様にして、サイズ750×250×12/19では、斜行ロールをθh=10°、θv=13°、L=698mmに設定してウェブ高さ拡幅量が85mmの圧延を行った。次に、サイズ700×300×12/19では、オンラインでθh=5°、θv=10°、L=658mmに変更して、コーナーR部近傍のロール隙hをウェブ中央部の厚みtcとほぼ同じにしてウェブ高さ拡幅量が34mmの圧延を行った。その結果、いずれのサイズでもウェブ両端部におけるくびれの発生やフランジの押し倒しなどの形状不良が発生することなく寸法精度の良好な製品を製造できた。また、サイズ700×350×16/36では、ウェブ高さの拡幅量が0mmであり、θh=0°、θv=8°、L=628mmに設定し、コーナーR部近傍のロール隙hをウェブ中央部の厚みtcよりも4mm小さくして圧延を行った結果、斜行ロールで圧延後に余肉部に厚みの復元が生じたり、仕上ユニバーサル圧延機でフランジ中央部を竪ロールで圧下した際に余肉部の厚みの増加が生じたりしても、製品のウェブ両端部には余肉残りはほとんど生じなかった。
(実施例3)
外法一定H形鋼のウェブ高850シリーズと900シリーズを同一のロールセットから製造した。この場合、ウェブ高さ(内幅)を93mm作り分ける必要がある。また、ウェブ厚が大きいために拡幅に必要な余肉面積が大きくなるので、斜行ロール方式圧延機による2パス圧延でウェブ高さ93mmの拡幅を行った。サイズ900×300×16/19の第1パスではθh=8°、θv=15°、L=821mmに設定し、コーナー部近傍に第2パスでの拡幅に必要な余肉面積を残しつつ、63mmのウェブ高さの拡幅を行った後、第2パスでは、θh=5°、θv=10°、L=860mmに設定してコーナー部近傍の余肉を完全に圧下することにより30mmの拡幅を行った。この結果、フランジ外側中央部の凹みやウェブ両端部のくびれが発生することもなく良好な製品を製造できた。
なお、ここでは外法一定H形鋼を例にしたために説明を省略したが、従来の内法一定H形鋼や任意のウェブ高さのH形鋼についても複数のシリーズでロールセットを共用して製造する場合にも本発明の圧延方法を適用できることは言うまでもない。また、溝形鋼などのフランジを有する形鋼についても本発明の圧延方法を適用できる。
本発明における斜行ロール方式圧延機での圧延方法の説明図である。 本発明におけるくびれと余肉残りの抑制のためのロール設定方法の説明図である。 本発明の拡幅における基本特性の説明図である。 従来の拡幅圧延プロセスの説明図である。 外法一定H形鋼の製造プロセスの説明図である。 外法一定H形鋼の代表的な形状不良であるくびれと余肉残りの説明図である。 内法一定H形鋼の説明図である。 従来のH形鋼製造プロセスの説明図である。 ユニバーサル圧延でのロールとH形鋼の寸法の関係についての説明図である。
符号の説明
1.粗圧延工程
2.中間圧延工程
3.仕上げ圧延工程
4.ビームブランク
5.中間圧延材
6.製品
14.斜行ロール方式圧延機
15,15’:斜行ロール
16,16’:斜行ロール
17:被圧延材
18:余肉部
19、19’、20、20’:斜行ロールの外側面
25:余肉を付与した断面形状
27:所定の内幅寸法に拡幅された断面形状
32:くびれ
33:凹み
34:余肉残り
BD:ブレークダウン圧延機
RU:中間ユニバーサル圧延機
E:エッジャー圧延機
RU:仕上ユニバーサル圧延機

Claims (4)

  1. 粗圧延工程、中間圧延工程、および仕上げ圧延工程からなる形鋼圧延プロセスの前記中間圧延工程と仕上げ圧延工程との間に斜行ロール方式圧延機を配置し、被圧延材のウェブ両端部の余肉を圧下しつつウェブ高さの拡幅を行うウェブ高さが600mm以上のシリーズのフランジを有する形鋼の圧延方法において、
    斜行ロールのロール軸を圧延方向と平行で水平面に投影してこれと圧延方向に垂直な面に対してなす角度をθhとし、圧延方向と垂直な面に投影して圧延方向に平行な水平面に対してなす角度をθvとして、θhとθvとの関係をθh<θvに設定し
    オンラインでθhおよびθv、ロール開度Lを変更することを可能とし、ウェブ高さの拡幅量が大きいほどθhとLを増加することに加えてθvを増大して圧延し、ウェブ高さの拡幅量が小さいほどθhとLを減少することに加えてθvを減少して圧延することを特徴とするフランジを有する形鋼の圧延方法。
  2. 前記斜行ロール方式圧延機で50mm以上ウェブ高さを拡幅することを特徴とする請求項1に記載のフランジを有する形鋼の圧延方法。
  3. 前記θh[°]とθv[°]との関係をθv<θh+15°に設定して圧延することを特徴とする請求項1または2に記載のフランジを有する形鋼の圧延方法。
  4. ウェブ高さの拡幅を複数パスで行うにあたり、パスごとにLを増加することに加えてθvを小さく変更することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のフランジを有する形鋼の圧延方法。
JP2008110771A 2008-04-21 2008-04-21 フランジを有する形鋼の圧延方法 Expired - Fee Related JP5037418B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008110771A JP5037418B2 (ja) 2008-04-21 2008-04-21 フランジを有する形鋼の圧延方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008110771A JP5037418B2 (ja) 2008-04-21 2008-04-21 フランジを有する形鋼の圧延方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009262157A JP2009262157A (ja) 2009-11-12
JP5037418B2 true JP5037418B2 (ja) 2012-09-26

Family

ID=41388667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008110771A Expired - Fee Related JP5037418B2 (ja) 2008-04-21 2008-04-21 フランジを有する形鋼の圧延方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5037418B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103831295A (zh) * 2014-03-27 2014-06-04 莱芜钢铁集团有限公司 带肋h型钢的轧制设备及其生产方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115069766B (zh) * 2022-07-06 2023-06-13 山东钢铁集团永锋临港有限公司 一种用于四切分轧制生产Φ18mm热轧带肋钢筋的孔型系统

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62282707A (ja) * 1986-05-30 1987-12-08 Nippon Steel Corp フランジを有する形材の圧延装置列
JPH07214101A (ja) * 1994-02-04 1995-08-15 Nippon Steel Corp フランジを有する形鋼の自在圧延方法
JP2947711B2 (ja) * 1994-09-01 1999-09-13 新日本製鐵株式会社 フランジを有する形鋼の自在圧延方法およびその装置
JP3432634B2 (ja) * 1995-04-11 2003-08-04 新日本製鐵株式会社 H形鋼の圧延機列
JPH0976001A (ja) * 1995-09-12 1997-03-25 Nippon Steel Corp フランジを有する形鋼の圧延方法および圧延装置列

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103831295A (zh) * 2014-03-27 2014-06-04 莱芜钢铁集团有限公司 带肋h型钢的轧制设备及其生产方法
CN103831295B (zh) * 2014-03-27 2015-11-18 莱芜钢铁集团有限公司 带肋h型钢的轧制设备及其生产方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009262157A (ja) 2009-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4544371B2 (ja) T形鋼の製造方法および圧延設備列
JP2009006397A (ja) T形鋼の製造方法および圧延設備列
JPWO2016148030A1 (ja) H形鋼の製造方法
JP5037418B2 (ja) フランジを有する形鋼の圧延方法
CN109562420B (zh) H型钢的制造方法
JPH0788501A (ja) H形鋼用中間粗形鋼片の製造方法
JP6458917B1 (ja) H形鋼の製造方法
JP2826044B2 (ja) フランジを有する形材の圧延方法および圧延装置列
JP4167572B2 (ja) H形鋼の粗圧延方法
JP5742652B2 (ja) フランジを有する形鋼の圧延方法
JP4767434B2 (ja) フランジを有する形鋼の圧延方法および圧延装置列
JPH07214101A (ja) フランジを有する形鋼の自在圧延方法
JPH09108704A (ja) H形鋼の熱間圧延方法
JPH06114402A (ja) フランジを有する形鋼の自在圧延方法
JPH0679301A (ja) フランジを有する形鋼の自在圧延方法
JPH0780503A (ja) フランジを有する形材の圧延方法
JPH0832333B2 (ja) フランジを有する形材の圧延方法
JP3098886B2 (ja) フランジを有する形材の自在圧延方法
JP6447285B2 (ja) H形鋼の製造方法
JP3027503B2 (ja) 形鋼の圧延方法
JPH03268803A (ja) H形鋼の圧延方法
JP5831139B2 (ja) H形鋼製造用粗圧延機
JP2851512B2 (ja) フランジを有する形材の圧延装置列および圧延方法
JP4089543B2 (ja) 狭フランジ幅h形鋼のユニバーサル圧延方法
JP3056627B2 (ja) フランジを有する形鋼の自在圧延方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120612

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120704

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5037418

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees