JP5035613B2 - ロータ - Google Patents
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Description
当該ロータは、ロータコアと当該ロータコアに挿通されるシャフトとの間に、少なくともロータコアよりも線膨張率の大きなカラーを介在させて、シャフトとカラー及びカラーとロータコアを圧入締結している。このとき、ロータコアとカラーとはスプライン嵌合によって圧入締結している。
この場合、カラーの外形に各ロータコアの角度を合せるが、多数のコアプレートの角度が全て一致することはない。また、コアプレートに形成されるスプライン用の凹部形状には、加工時の誤差も含まれる。よって、シャフトを嵌入孔に圧入するとき、シャフトの全周に亘って一体化しているカラーがロータコアに削られて金属屑が発生し易い。発生した金属屑は騒音の原因となり、さらに、モータケース内部センサのコネクタ部の不具合の一因となる虞があった。
凹部および凸部は、シャフトの圧入方向に沿って形成してある。シャフトの圧入方向は、嵌入孔の軸芯方向と一致する。そのため、シャフトの圧入時に隙間充填部材は圧入された部位からロータコアおよびシャフトの軸方向に沿って順次変形するため、シャフトの圧入時には、シャフトを軸芯方向に押圧操作すればよく、簡単な圧入操作でシャフトを圧入することができる。
例えば、高温時には、隙間充填部材の熱膨張により、ロータコア或いはシャフトに対する隙間充填部材の接触程度が増加する。ロータコアとシャフトとの間の空間の体積は、ある程度一定であるから、隙間充填部材が膨張することで、結局、ロータコア及びシャフトに対する当接力が高まる。これにより、係合部においてロータコアおよびシャフトを確実に係合することができる。従って、高温時であっても、モータ駆動の信頼性が向上する。
図1〜2に示したように、本発明のロータXは、貫通孔1bを有する複数枚のコアプレート1を積層することにより、貫通孔1bが連通して形成される嵌入孔11を備えたロータコア10を形成し、嵌入孔11にシャフト20を圧入して組付けるものである。
ロータコア10とシャフト20との間には、ロータコア10とシャフト20との相対回転を規制可能に係合する係合部および被係合部を設けてある。係合部と被係合部との隙間には、シャフトの圧入時に隙間を充填するように変形する隙間充填部材50を備えてある。
シャフト20の外側面には、ロータコア10に形成してあるロータキー部12に係合可能となる形状を有するシャフトキー部(被係合部)21が形成してある。本実施形態では、当該ロータキー部12は凸状に形成してあるため、シャフトキー部21は凹設する(外周面凹部)。当該シャフトキー部21は、ロータキー部12の数と同じ数だけ設ける。
例えば、焼き嵌めによって隙間充填部材50をロータキー部12に嵌める場合、まず隙間充填部材50を加熱して膨張させ、ロータキー部12に係合させる。次に隙間充填部材50の温度が常温まで低下すると、隙間充填部材50が収縮してロータキー部12に嵌めることができる。
軟質鉄系金属としては、例えば、純鉄、ケイ素鉄合金、鉄・シリコン・アルミニウム合金、鉄・ニッケル合金、ソフトフェライト等が適用可能である。これらの材料で形成すれば、隙間充填部材50を装着したシャフト20の圧入時に、隙間充填部材50が容易に変形する。そのため、圧入時の圧入抵抗が小さくなり、圧入操作が容易となる。
尚、非鉄金属としてアルミニウム・アルミニウム合金・亜鉛合金を例示したが、これに限られるものではない。
まず、コアプレート1を積層してロータコア10を形成する。例えば図4,5に示したように、複数のコアプレート1間において製造誤差があり、これらコアプレート1を積層したときに、それぞれの凸部1cの側部1dおよび先端部1fが整列しないで段差を形成する場合がある。この場合、仮に隙間充填部材50が存在しない状態でシャフト20を圧入すれば、当該段差において、シャフト20の先端が引っ掛かり、スムーズに圧入できない。本発明のように、隙間充填部材50を備えてあれば、隙間充填部材50が圧入時に変形して前記段差を解消することができる。
シャフト20の圧入時に変形した隙間充填部材50により、ロータコア10およびシャフト20の隙間Sを埋めることが可能である。このため、ロータコア10とシャフト20との間のガタつきが無くなる。
また、ロータキー部12とシャフトキー部21のみの圧入となるため、圧入時に必要とされる圧入荷重を低減し、設備・冶具等が小型化でき、製造が容易となる。
(1)上述した実施形態では、ロータキー部12(内周面凸部)或いはシャフトキー部21(外周面凹部)に対して、隙間充填部材50を熱変形によって嵌合させる場合の一例として、隙間充填部材50を加熱して膨張させた後、ロータキー部12に嵌める場合(焼き嵌め)について説明したが、これに限られるものではない。
例えば、冷却収縮で隙間充填部材50をロータキー部12(内周面凸部)に嵌合させる場合、ロータコア10を冷却して収縮させた後、隙間充填部材50を取付けてもよい。この場合、ロータコア10(ロータキー部)が例えば常温に戻ることでロータキー部12が膨張し、隙間充填部材50をロータキー部12に嵌めることができる。
このように長尺部材を適用すれば、シャフト20の外側面にシャフトキー部21を凸設する等、凸部と凹部とを逆に配置することもできる。
例えば、図6に示したように、凸部1cの当該軸芯方向視の形状が、凸部1cの先端部1f(貫通孔1bの中心側)ほど長辺となり、凸部1cの基端部1eが狭まる台形状に構成してもよい。
S 隙間
1 コアプレート
1b 貫通孔
10 ロータコア
11 嵌入孔
12 ロータキー部
20 シャフト
21 シャフトキー部
50 隙間充填部材
Claims (6)
- 貫通孔を有する複数枚のコアプレートを積層することにより、前記貫通孔が連通して形成される嵌入孔を備えたロータコアを形成し、前記嵌入孔にシャフトを圧入して組付けるロータにおいて、
前記ロータコアと前記シャフトとの間に、前記ロータコアと前記シャフトとの相対回転を規制可能に係合する係合部および被係合部を設け、さらに前記係合部と前記被係合部との隙間には、前記シャフトの圧入時に前記隙間を充填するように変形する隙間充填部材を備えるロータ。 - 前記係合部および前記被係合部は、前記ロータコアおよび前記シャフトの軸方向に沿って形成された凹部或いは凸部であり、前記シャフトの圧入時に前記隙間充填部材は圧入された部位から前記ロータコアおよび前記シャフトの軸方向に沿って順次変形する請求項1に記載のロータ。
- 前記隙間充填部材がコの字型の断面形状を有する長尺部材である請求項2に記載のロータ。
- 前記隙間充填部材が、前記凹部或いは前記凸部に対して熱変形による嵌合、或いは、塑性変形による嵌合可能に構成してある請求項2又は3に記載のロータ。
- 前記隙間充填部材が、前記ロータコアおよび前記シャフトの材料より線膨張係数の大きい材料で形成してある請求項1〜4の何れか一項に記載のロータ。
- 前記隙間充填部材が、軟質鉄系金属・アルミニウム・アルミニウム合金・亜鉛合金からなる群から選択される材料で形成してある請求項1〜5の何れか一項に記載のロータ。
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