JP5035613B2 - ロータ - Google Patents

ロータ Download PDF

Info

Publication number
JP5035613B2
JP5035613B2 JP2007226253A JP2007226253A JP5035613B2 JP 5035613 B2 JP5035613 B2 JP 5035613B2 JP 2007226253 A JP2007226253 A JP 2007226253A JP 2007226253 A JP2007226253 A JP 2007226253A JP 5035613 B2 JP5035613 B2 JP 5035613B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
rotor
filling member
gap filling
rotor core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007226253A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009060733A (ja
Inventor
国望 付
勝博 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2007226253A priority Critical patent/JP5035613B2/ja
Publication of JP2009060733A publication Critical patent/JP2009060733A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5035613B2 publication Critical patent/JP5035613B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Description

本発明は、貫通孔を形成した複数枚のコアプレートを積層することにより、前記貫通孔が連通して形成される嵌入孔を備えたロータコアを形成し、前記嵌入孔にシャフトを圧入して組付けるロータに関する。
モータ等の回転電機は、貫通孔を形成した複数枚のコアプレートを積層することにより、貫通孔が連通して形成される嵌入孔を備えたロータコアを形成し、嵌入孔にシャフトを圧入して組付けるロータを有する。回転電機においては、低騒音・低振動化等を実現するとともに、ロータコアとシャフトとの間において優れたトルク伝達力を有することが求められる。
特許文献1には、高温の環境下においてもロータコアとシャフトとの間に十分な締め代を確保して、両者間のトルク伝達力の向上を図ったロータが記載してある。
当該ロータは、ロータコアと当該ロータコアに挿通されるシャフトとの間に、少なくともロータコアよりも線膨張率の大きなカラーを介在させて、シャフトとカラー及びカラーとロータコアを圧入締結している。このとき、ロータコアとカラーとはスプライン嵌合によって圧入締結している。
ロータを高温の環境下で使用した場合に、ロータコア、シャフトおよびカラーはいずれも熱膨張してその外径が大きくなる。特にカラーは少なくともロータコアに比べて線膨張率が大きいため、その線膨張による拡径度合いが顕著となる。そして、カラーの外周面がロータコアに拘束されているため、熱膨張に伴うカラーの拡径力は縮径方向にも作用する。その結果、熱膨張した状態では、カラーは、ロータコアおよびシャフトに対して所定の締め代での圧入締結状態を維持することができる。これにより、高温環境下でのロータコアとシャフトとの間での伝達トルクを大きく確保することができる。
特開2006−187063号公報
特許文献1のロータでは、カラーはロータコアおよびシャフトに対して所定の締め代での圧入締結状態を維持する。このとき、ロータコアとカラーとはスプライン嵌合で圧入締結しているが、カラーとシャフトとは圧入締結のみである。そのため、モータの高トルク回転または高回転時には、カラーとシャフトとは互いにすべりが発生して相対回転し、位置ズレする虞があった。この場合、ロータコアとシャフトとの間での伝達トルクを確保し難くなる。
また、当該ロータを組み立てる際には、例えば、シャフトに対して所定の締め代のもとで予めカラーを圧入締結しておき、当該カラーと一体となったシャフトを、ロータコアの嵌入孔に対して所定の締め代で圧入していた。
この場合、カラーの外形に各ロータコアの角度を合せるが、多数のコアプレートの角度が全て一致することはない。また、コアプレートに形成されるスプライン用の凹部形状には、加工時の誤差も含まれる。よって、シャフトを嵌入孔に圧入するとき、シャフトの全周に亘って一体化しているカラーがロータコアに削られて金属屑が発生し易い。発生した金属屑は騒音の原因となり、さらに、モータケース内部センサのコネクタ部の不具合の一因となる虞があった。
従って、本発明の目的は、ロータコアとシャフトとの相対回転方向のズレおよび径方向のズレを防止でき、シャフトの圧入に際して金属屑が発生し難いロータを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係るロータは、貫通孔を形成した複数枚のコアプレートを積層することにより、前記貫通孔が連通して形成される嵌入孔を備えたロータコアを形成し、前記嵌入孔にシャフトを圧入して組付けるロータであって、その第一特徴構成は、前記ロータコアと前記シャフトとの間に、前記ロータコアと前記シャフトとの相対回転を規制可能に係合する係合部および被係合部を設け、さらに前記係合部と前記被係合部との隙間には、前記シャフトの圧入時に前記隙間を充填するように変形する隙間充填部材を備える点にある。
本構成のごとく、ロータコアとシャフトとの相対回転を規制可能に係合する係合部および被係合部を備えることで、モータの高トルク回転または高回転時であっても、ロータコアとシャフトとの係合状態を維持することができ、両者の相対回転方向のズレおよび径方向のズレを防止して伝達トルクを確実に確保することができる。
係合部と被係合部との隙間においては、シャフトの圧入時にロータコアとシャフトとに挟まれて変形可能な隙間充填部材を備える。シャフトの圧入時には、ロータコアおよびシャフトにはそれぞれ圧入の負荷が作用する。しかし、隙間充填部材が変形することによって当該負荷を吸収することができるため、ロータコアおよびシャフトは変形しない。また、当該隙間充填部材は変形しながら圧入されるため、シャフトの圧入時には削られる部材がなく、金属屑が発生しない。そのため、騒音やセンサの不具合等の発生を防止することができる。
シャフトの圧入時に変形した隙間充填部材は、係合部と被係合部との隙間を埋めることが可能である。このため、ロータコアとシャフトとの間のガタつきが無くなり、係合部および被係合部の全体に亘って均一に負荷をかけることが可能となり、係合部および被係合部の特定の箇所に過大な負荷がかかるのを防止できる。
本発明に係るロータの第二特徴構成は、前記係合部および前記被係合部は、前記ロータコアおよび前記シャフトの軸方向に沿って形成された凹部或いは凸部であり、前記シャフトの圧入時に前記隙間充填部材は圧入された部位から前記ロータコアおよび前記シャフトの軸方向に沿って順次変形する点にある。
本構成によれば、係合部および被係合部を形成するロータコアの内周面形状およびシャフトの外周面形状を、互いに係合可能で対となる簡単な形状とすることができる。
凹部および凸部は、シャフトの圧入方向に沿って形成してある。シャフトの圧入方向は、嵌入孔の軸芯方向と一致する。そのため、シャフトの圧入時に隙間充填部材は圧入された部位からロータコアおよびシャフトの軸方向に沿って順次変形するため、シャフトの圧入時には、シャフトを軸芯方向に押圧操作すればよく、簡単な圧入操作でシャフトを圧入することができる。
本発明に係るロータの第三特徴構成は、前記隙間充填部材をコの字型の断面形状を有する長尺部材とした点にある。
本構成によれば、係合部を形成する凹部および凸部の間に介在させることができる隙間充填部材の形状を、簡単な形状で特定することができる。そのため、隙間充填部材の製造が容易となる。
本発明に係るロータの第四特徴構成は、前記隙間充填部材を、前記凹部或いは前記凸部に対して熱変形による嵌合、或いは、塑性変形による嵌合可能に構成した点にある。
本構成によれば、隙間充填部材は、熱或いは外力を加えることで変形するように構成できる。このような変形は公知の手法が適用できるため、隙間充填部材を凹部或いは凸部に対して簡便に取り付けることができる。
本発明に係るロータの第五特徴構成は、前記隙間充填部材を、前記ロータコアおよび前記シャフトの材料より線膨張係数の大きい材料で形成した点にある。
本構成によれば、隙間充填部材を、焼き嵌めによって、ロータコア或いはシャフトに容易に取り付けることができる。
例えば、高温時には、隙間充填部材の熱膨張により、ロータコア或いはシャフトに対する隙間充填部材の接触程度が増加する。ロータコアとシャフトとの間の空間の体積は、ある程度一定であるから、隙間充填部材が膨張することで、結局、ロータコア及びシャフトに対する当接力が高まる。これにより、係合部においてロータコアおよびシャフトを確実に係合することができる。従って、高温時であっても、モータ駆動の信頼性が向上する。
本発明に係るロータの第六特徴構成は、前記隙間充填部材を、軟質鉄系金属・アルミニウム・アルミニウム合金・亜鉛合金からなる群から選択される材料で形成した点にある。
本構成のように、当該隙間充填部材を軟質鉄系金属・アルミニウム・アルミニウム合金・亜鉛合金の何れかの材料で形成すれば、隙間充填部材を装着したシャフトの圧入時に、隙間充填部材が容易に変形する。そのため、圧入時の圧入抵抗が小さくなり、圧入操作が容易となる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1〜2に示したように、本発明のロータXは、貫通孔1bを有する複数枚のコアプレート1を積層することにより、貫通孔1bが連通して形成される嵌入孔11を備えたロータコア10を形成し、嵌入孔11にシャフト20を圧入して組付けるものである。
ロータコア10とシャフト20との間には、ロータコア10とシャフト20との相対回転を規制可能に係合する係合部および被係合部を設けてある。係合部と被係合部との隙間には、シャフトの圧入時に隙間を充填するように変形する隙間充填部材50を備えてある。
ロータコア10は、円盤形状の複数枚のコアプレート1を積層して一体化し、円筒状に形成してある。コアプレート1としては、例えば磁性体であるケイ素鋼板を用いる。コアプレート1は、公知のプレス加工により薄板素材から1枚ずつ円盤形状に打ち抜かれる。打ち抜かれたコアプレート1の中央部には、さらにプレス加工により貫通孔1bが形成される。
貫通孔1bの内周縁部には、貫通孔1bの中心側に向けて凸設した凸部1cを二箇所設けてある。当該凸部1cが互いに重なるように、複数枚のコアプレート1を積層する。凸部1cが軸方向に連続することで、ロータキー部(係合部)12が形成される。
ロータキー部12は、嵌入孔11の内周面に、嵌入孔11の軸芯側に向けて凸設される(内周面凸部)。当該ロータキー部12は、例えば貫通孔1bの中心に対して点対称となるように複数形成する。これにより、ロータコア10とシャフト20との係合が安定し、ロータコア10のバランスが良好なものとなる。本実施形態では、ロータキー部12は二箇所形成する場合を例示するが、これに限られるものではない。
凸部1cにおける嵌入孔11の軸芯方向視の形状は、貫通孔1bの径方向に平行な側部1dを備えるように構成してある(図3)。当該側部1dは、シャフト20の回転方向に略垂直な端面を有するため、側部1dに対して隙間充填部材50の脚部52は、回転方向に対して略垂直に側部1dに当接する。従って、側部1dと隙間充填部材50との位置ズレが起き難くなる。
シャフト20は、例えば鋼製の円柱状或いは円筒状の部材である。
シャフト20の外側面には、ロータコア10に形成してあるロータキー部12に係合可能となる形状を有するシャフトキー部(被係合部)21が形成してある。本実施形態では、当該ロータキー部12は凸状に形成してあるため、シャフトキー部21は凹設する(外周面凹部)。当該シャフトキー部21は、ロータキー部12の数と同じ数だけ設ける。
係合部および被係合部は、ロータコア10およびシャフト20の軸方向に沿って形成された凹部(シャフトキー部21)或いは凸部(ロータキー部12)とする。また、シャフト20がロータコア10に嵌入された状態では、ロータキー部(係合部)12とシャフトキー部(被係合部)21との間に隙間Sが存在し、隙間Sは隙間充填部材50によって充填される。
本実施形態では、ロータキー部12を内周面凸部とし、シャフトキー部21を外周面凹部となるように形成してあることから、隙間充填部材50は、コの字型の断面形状を有する長尺部材となるように構成する。従って、隙間充填部材50を、簡単な形状で、ロータキー部12(内周面凸部)およびシャフトキー部21(外周面凹部)の間に介在させることができる。
隙間充填部材50は、胴部51及び対向する脚部52を備える。二つの脚部52は、例えば角部53において胴部51と直角に連結している。このとき、二つの脚部52は平行となっている(図3)。
「コの字型の断面形状」とは、ロータキー部12或いはシャフトキー部21に取り付けない状態で、断面視が略コの字型となっていればよい。例えば、脚部52は、角部53において胴部51と鋭角或いは鈍角に接続させることが可能である。
隙間充填部材50は、ロータキー部12(内周面凸部)或いはシャフトキー部21(外周面凹部)に対して、熱変形による嵌合や塑性変形によって嵌合させる。これにより、隙間充填部材50は、熱或いは外力を加えることで変形するように構成できる。このような変形は公知の手法が適用できるため、隙間充填部材50をロータキー部12或いはシャフトキー部21に対して簡便に取り付けることができる。
熱変形による嵌合を行う場合、隙間充填部材50は、ロータコア10およびシャフト20の材料より線膨張係数の大きい材料で形成する。これにより、隙間充填部材50を、焼き嵌めによってロータコア10或いはシャフト20に容易に取り付けることができる。
例えば、焼き嵌めによって隙間充填部材50をロータキー部12に嵌める場合、まず隙間充填部材50を加熱して膨張させ、ロータキー部12に係合させる。次に隙間充填部材50の温度が常温まで低下すると、隙間充填部材50が収縮してロータキー部12に嵌めることができる。
また、高温時には、隙間充填部材50の熱膨張により、ロータコア10或いはシャフト20に対する隙間充填部材50の接触程度が増加する。ロータコア10とシャフト20との間の空間の体積は、ある程度一定であるから、隙間充填部材50が膨張することで、結局、ロータコア10及びシャフト20に対する当接力が高まる。これにより、ロータコア10およびシャフト20を確実に係合することができる。従って、高温時であっても、モータ駆動の信頼性が向上する。
一方、塑性変形による嵌合を行う場合、例えばカシメ等によって隙間充填部材50をロータキー部に嵌めることが可能である。このとき、まず、隙間充填部材50をロータキー部12に係合させ、次に外力で隙間充填部材50をかしめて塑性変形させることで、隙間充填部材50をロータキー部12に嵌めることができる。
隙間充填部材50は、上述したように線膨張係数が大きく、圧入時に変形可能な材料として、軟質鉄系金属・アルミニウム・アルミニウム合金・亜鉛合金からなる群から選択される材料で形成する。
軟質鉄系金属としては、例えば、純鉄、ケイ素鉄合金、鉄・シリコン・アルミニウム合金、鉄・ニッケル合金、ソフトフェライト等が適用可能である。これらの材料で形成すれば、隙間充填部材50を装着したシャフト20の圧入時に、隙間充填部材50が容易に変形する。そのため、圧入時の圧入抵抗が小さくなり、圧入操作が容易となる。
尚、非鉄金属としてアルミニウム・アルミニウム合金・亜鉛合金を例示したが、これに限られるものではない。
<ロータXの組み立て方法>
まず、コアプレート1を積層してロータコア10を形成する。例えば図4,5に示したように、複数のコアプレート1間において製造誤差があり、これらコアプレート1を積層したときに、それぞれの凸部1cの側部1dおよび先端部1fが整列しないで段差を形成する場合がある。この場合、仮に隙間充填部材50が存在しない状態でシャフト20を圧入すれば、当該段差において、シャフト20の先端が引っ掛かり、スムーズに圧入できない。本発明のように、隙間充填部材50を備えてあれば、隙間充填部材50が圧入時に変形して前記段差を解消することができる。
上述した嵌め合いにより、隙間充填部材50をロータキー部(内周面凸部)12に取り付ける。隙間充填部材50をロータコア10に嵌めた後、シャフト20をロータコア10に圧入して嵌め込む。
ロータコア10とシャフト20とは、隙間充填部材50を介して係合部および被係合部において係合する。当該係合部および被係合部において、ロータコア10とシャフト20との相対回転を規制可能に係合するため、モータの高トルク回転または高回転時であっても、ロータコア10とシャフト20との係合状態が確実に維持され、両者の相対回転方向のズレおよび径方向のズレを防止できる。従って、ロータコア10とシャフト20との間での伝達トルクを確実に確保することができる。
隙間充填部材50は、シャフト20の圧入時に、圧入された部位からロータコア10およびシャフト20の軸方向に沿って順次、容易に変形する。そのため、シャフト20をスムーズに圧入することができる。このとき、隙間充填部材50が変形することによって、圧入時にロータコア10およびシャフト20に作用する負荷を吸収することができる。そのため、圧入時におけるロータコア10およびシャフト20の変形を防止できる。また、隙間充填部材50は変形しながら圧入されるため、シャフト20の圧入時には削られる部材がない。
シャフト20の圧入時に変形した隙間充填部材50により、ロータコア10およびシャフト20の隙間Sを埋めることが可能である。このため、ロータコア10とシャフト20との間のガタつきが無くなる。
一方、係合部および被係合部を除くロータコア10とシャフト20との嵌め合いは、例えば隙間嵌めとする。このため、シャフト20の圧入時において、シャフト20の外側面がロータコア10によって削られることはなく、金属屑は発生しない。
また、ロータキー部12とシャフトキー部21のみの圧入となるため、圧入時に必要とされる圧入荷重を低減し、設備・冶具等が小型化でき、製造が容易となる。
ロータコア10にシャフト20及び隙間充填部材50を取り付けた後、ロータコア10の両端に、円形のエンドプレート(図外)を装着する。エンドプレートは、コアプレート1と同様円形のケイ素鋼板の中央部に、予めシャフト20の挿入穴を形成したものである。ロータコア10の両側面にエンドプレートを密着配置するべく、シャフト20に対してエンドプレートを圧入、またはカシメで固定する。
〔別実施の形態〕
(1)上述した実施形態では、ロータキー部12(内周面凸部)或いはシャフトキー部21(外周面凹部)に対して、隙間充填部材50を熱変形によって嵌合させる場合の一例として、隙間充填部材50を加熱して膨張させた後、ロータキー部12に嵌める場合(焼き嵌め)について説明したが、これに限られるものではない。
例えば、冷却収縮で隙間充填部材50をロータキー部12(内周面凸部)に嵌合させる場合、ロータコア10を冷却して収縮させた後、隙間充填部材50を取付けてもよい。この場合、ロータコア10(ロータキー部)が例えば常温に戻ることでロータキー部12が膨張し、隙間充填部材50をロータキー部12に嵌めることができる。
(2)上述した実施形態では、ロータコア10の嵌入孔11の内周面に凸設してあるロータキー部12は、ロータコア10と一体に形成する場合について説明した。しかし、これに限られるものではなく、ロータキー部12を別体の部材で形成してもよい。この場合、ロータコア10の嵌入孔11の内周面に設けた溝部に、断面が矩形状の長尺部材を嵌めこむ。そして、当該内周面から突出した部分がロータキー部12となる。本構成では、ロータコア10とロータキー部12とを別異に製造するため、ロータキー部12の設計の自由度が増す。
このように長尺部材を適用すれば、シャフト20の外側面にシャフトキー部21を凸設する等、凸部と凹部とを逆に配置することもできる。
(3)上述した実施形態では、凸部1cにおける嵌入孔11の軸芯方向視の形状は、貫通孔1bの径方向に平行となる側部1dを備えるように構成する場合について説明したが、これに限られるものではない。
例えば、図6に示したように、凸部1cの当該軸芯方向視の形状が、凸部1cの先端部1f(貫通孔1bの中心側)ほど長辺となり、凸部1cの基端部1eが狭まる台形状に構成してもよい。
例えば、角部53において胴部51と鋭角に接続している脚部52を有する隙間充填部材50をロータキー部12(内周面凸部)に取り付けるものとする。この場合、焼き嵌め等によって隙間充填部材50をロータキー部12に取り付ける。隙間充填部材50が常温に戻ると、冷却時の縮み変形によって脚部52がロータキー部12に噛み込むように係合する。この結果、隙間充填部材50はロータキー部12に対して確実に係合する。
本発明は、貫通孔を形成した複数枚のコアプレートを積層することにより、前記貫通孔が連通して形成される嵌入孔を備えたロータコアを形成し、前記嵌入孔にシャフトを圧入して組付けるロータを有するモータ等の回転電機に利用することができる。
本発明のロータの分解斜視概略図 本発明のロータの軸芯方向における上面視概略図 係合部付近の要部概略図 係合部の周方向断面視概略図 係合部の径方向断面視概略図 別実施形態の係合部付近の要部概略図
符号の説明
X ロータ
S 隙間
1 コアプレート
1b 貫通孔
10 ロータコア
11 嵌入孔
12 ロータキー部
20 シャフト
21 シャフトキー部
50 隙間充填部材

Claims (6)

  1. 貫通孔を有する複数枚のコアプレートを積層することにより、前記貫通孔が連通して形成される嵌入孔を備えたロータコアを形成し、前記嵌入孔にシャフトを圧入して組付けるロータにおいて、
    前記ロータコアと前記シャフトとの間に、前記ロータコアと前記シャフトとの相対回転を規制可能に係合する係合部および被係合部を設け、さらに前記係合部と前記被係合部との隙間には、前記シャフトの圧入時に前記隙間を充填するように変形する隙間充填部材を備えるロータ。
  2. 前記係合部および前記被係合部は、前記ロータコアおよび前記シャフトの軸方向に沿って形成された凹部或いは凸部であり、前記シャフトの圧入時に前記隙間充填部材は圧入された部位から前記ロータコアおよび前記シャフトの軸方向に沿って順次変形する請求項1に記載のロータ。
  3. 前記隙間充填部材がコの字型の断面形状を有する長尺部材である請求項2に記載のロータ。
  4. 前記隙間充填部材が、前記凹部或いは前記凸部に対して熱変形による嵌合、或いは、塑性変形による嵌合可能に構成してある請求項2又は3に記載のロータ。
  5. 前記隙間充填部材が、前記ロータコアおよび前記シャフトの材料より線膨張係数の大きい材料で形成してある請求項1〜4の何れか一項に記載のロータ。
  6. 前記隙間充填部材が、軟質鉄系金属・アルミニウム・アルミニウム合金・亜鉛合金からなる群から選択される材料で形成してある請求項1〜5の何れか一項に記載のロータ。
JP2007226253A 2007-08-31 2007-08-31 ロータ Expired - Fee Related JP5035613B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007226253A JP5035613B2 (ja) 2007-08-31 2007-08-31 ロータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007226253A JP5035613B2 (ja) 2007-08-31 2007-08-31 ロータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009060733A JP2009060733A (ja) 2009-03-19
JP5035613B2 true JP5035613B2 (ja) 2012-09-26

Family

ID=40555949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007226253A Expired - Fee Related JP5035613B2 (ja) 2007-08-31 2007-08-31 ロータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5035613B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5558211B2 (ja) * 2010-06-02 2014-07-23 トヨタ自動車株式会社 回転電機用ロータシャフト及び回転電機用ロータ
KR102636844B1 (ko) * 2016-06-09 2024-02-19 엘지이노텍 주식회사 로터 조립체, 모터 및 이를 포함하는 액츄에이터
CN108696083A (zh) * 2017-05-19 2018-10-23 襄阳宇清电驱动科技有限公司 一种永磁同步电机转子铁心内孔支撑结构
WO2019150527A1 (ja) 2018-02-01 2019-08-08 日産自動車株式会社 回転電機のロータ及び回転電機
KR102611335B1 (ko) * 2019-01-02 2023-12-08 엘지마그나 이파워트레인 주식회사 모터의 회전축 구조

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5376302A (en) * 1976-12-20 1978-07-06 Hitachi Ltd Rotary machine
JP4862106B2 (ja) * 2004-09-07 2012-01-25 トヨタ自動車株式会社 モーター用ローターの製造法
JP4586531B2 (ja) * 2004-12-27 2010-11-24 日産自動車株式会社 ロータ構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009060733A (ja) 2009-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8766505B2 (en) Rotating electrical machine and method for manufacturing rotating electrical machine
JP5035613B2 (ja) ロータ
JP5000262B2 (ja) 回転電機用回転子
JP5634383B2 (ja) 回転電機用ロータおよび電動パワーステアリング用モータ
JP5737068B2 (ja) 回転電機用のコア部付軸体及び回転電機用のコア部付軸体の製造方法
WO2009093539A1 (ja) 樹脂プーリ付き軸受
CN103928993B (zh) 马达
AU2017225044A1 (en) Rotary electric rotor and method of manufacturing rotary electric rotor
JP4714077B2 (ja) ロータシャフト
JP4586531B2 (ja) ロータ構造
TWI465005B (zh) 電動機之積層鐵芯
KR101907877B1 (ko) Bldc 모터의 스테이터 구조
JP5700794B2 (ja) 磁石埋込型ロータ、及びモータ
WO2019155541A1 (ja) 制御装置一体型回転電機
JP2010004618A (ja) モータ
JP4736028B2 (ja) 回転子とその製造方法および電動機
JP2007166754A (ja) 分割コアを備えた回転電機およびその製造方法
JPWO2006114890A1 (ja) アウタロータ型モータのステータ
JP5146077B2 (ja) モータ及びその製造方法
JP2008278597A (ja) ロータコア
JP5324131B2 (ja) ブラシ付モータ
JP5282591B2 (ja) 回転電機
JP2595176Y2 (ja) モータケース
JP2019134565A (ja) 回転電機のロータ
JP6696447B2 (ja) 回転電機のロータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100722

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120607

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120620

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5035613

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees