JP5034645B2 - 発停レバー、発停レバーを備えたクロノグラフ付き時計 - Google Patents

発停レバー、発停レバーを備えたクロノグラフ付き時計 Download PDF

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Description

本発明は、発停レバー、発停レバーを備えたクロノグラフ付時計に関する。
従来、クロノグラフを表示するためのクロノグラフ輪列を備えたクロノグラフ付時計が知られている。このような時計では、一般に、クロノグラフ輪列は、駆動源に連結され通常時刻を表示する基本時計輪列とは異なる階層に配置される。すなわち、時計の厚み方向において、基本時計輪列は文字板側の階層に配置され、クロノグラフ輪列は裏蓋側の階層に配置される。
このようなクロノグラフ輪列を備えた時計において、駆動源に連結された基本時計輪列側から、動力が垂直クラッチによってクロノグラフ輪列側に伝達される時計が知られている(例えば、特許文献1参照)。
詳述すると、特許文献1に記載の時計では、クロノグラフ輪列を構成し、秒を積算する秒クロノグラフ車は、秒クロノグラフ針、秒ハートカム、クラッチ板、およびクラッチばねを備え、その軸には、基本時計輪列を構成する四番車が遊嵌されている。クラッチ板は、クラッチばねにより四番車側に付勢されている。
これにより、クロノグラフ計測時には、秒クロノグラフ車は、クラッチばねに付勢されたクラッチ板が四番車に面接触することにより当該四番車から摩擦力を受けて回動し、秒を積算する。また、秒クロノグラフ車の回動により、クロノグラフ輪列が駆動し、クロノグラフ輪列を構成する分クロノグラフ車も回動されて分を積算する(クロノグラフ計測時)。以下は、秒クロノグラフ車の動きに着目して説明する。
この状態において、スタート/ストップボタン(操作ボタン)を押し操作すると、スタート/ストップボタンの押し操作に連動して一対の発停レバーが移動し、クラッチ板と四番車との間に差し込まれる。これにより、クラッチ板が持ち上げられてクラッチ板と四番車とが離間することにより、四番車から秒クロノグラフ車へ回転が伝達されず、秒の積算がストップする(ストップ時)。
また、この状態において、リセットボタン(操作ボタン)を押し操作すると、リセットボタンの押し操作に連動して秒復針レバーが移動し、秒ハートカムを圧接する。これにより、秒クロノグラフ車は、クラッチ板を発停レバーとの間でスリップさせながら強制的に回動され、秒クロノグラフ針を0秒位置に帰零する(リセット時)。
このような垂直クラッチを備えた従来の時計では、クラッチ板と発停レバーとの摩擦力が高いと、発停レバーを秒クロノグラフ車に差し込むために必要な力も高くなるため、スタート/ストップボタンの押し操作に必要なボタンクリック力も高くなる。
また、クラッチ板と発停レバーとの摩擦力が高いと、秒復針レバーがハートカムを圧接するのに必要な力(帰零力)も高くなるため、リセットボタンの押し操作に必要なボタンクリック力も高くなる。
このため、従来は、弾性力の若干低いクラッチばねを用いることにより、クラッチ板と発停レバーとの摩擦力を下げ、ボタンクリック力を低減し、適正化していた。
特開2006−275550号公報(段落0039〜段落0041)
しかしながら、垂直クラッチを備えた時計では、クロノグラフ計測時に、時計の落下などによる衝撃や、秒クロノグラフ針とハートカムとのアンバランスにより、秒クロノグラフ針に、クラッチ板の四番車に対する滑りトルク(クラッチ板が四番車に対して滑り出す時のトルク)以上のトルクが加わると、クラッチ板が滑って秒クロノグラフ針が勝手に回ってしまういわゆる針飛びが生じるおそれがある。すなわち、クラッチばねの弾性力を下げると、クラッチ板の四番車に対する滑りトルクも低減してしまい、針飛びが生じやすくなるおそれがある。
そのため、垂直クラッチを備えた従来の時計では、クラッチばねの弾性力を下げた場合、その分、秒クロノグラフ針の大きさや形状、重量を、ハートカムとのバランスが取れるように調整しなければならず、デザイン上の制約となっていた。また、設計が煩雑となっていた。
本発明の目的は、クラッチばねの弾性力を下げることなく、ボタンクリック力を適正化できるとともに、衝撃時の針飛びを抑制できる発停レバー、発停レバーを備えたクロノグラフ付時計、および発停レバーの表面にニッケル硬化層および硬質炭素層を形成する方法を提供することにある。
本発明の発停レバーは、クロノグラフ車の軸に遊嵌された状態に配置されて通常時刻を表示する基本時計輪列を構成する歯車と、前記クロノグラフ車に設けられたクラッチばねにより前記歯車側に付勢されて前記クロノグラフ車と一体に回転するクラッチ板と、の間での挿抜により、前記クラッチ板と前記歯車とを接続隔離させる発停レバーであって、
少なくともクラッチ板との接触部分に形成された硬質炭素層と、少なくとも前記硬質炭素層が形成された部分以外の部分に形成されたニッケル硬化層とを備え、
前記ニッケル硬化層は、無電解ニッケルメッキ層が熱処理されることにより形成されており、前記クラッチ板との接触面には油が注油されいることを特徴とする。
本発明の発停レバーによれば、少なくともクラッチ板との接触部分に硬質炭素層が形成されているので、クロノグラフ付時計に用いられた場合に、クラッチ板との滑りトルクを低減させることができる。これにより、外部操作部材の押し操作に連動してクラッチ板と基本時計輪列を構成する歯車との間に挿抜される発停レバーの、クラッチ板と歯車との間への挿抜に必要な力を低減させることができる。よって、外部操作部材の押し操作に必要なボタンクリック力を低減させることができ、ボタンクリック力を適正化できる。
そして、クラッチばねの弾性力を下げることなく、ボタンクリック力を適正化できるので、クラッチ板と基本時計輪列を構成する歯車との摩擦力を維持できる。従って、本発明の発停レバーをクロノグラフ付時計に用いれば、クロノグラフ車に取り付けられたクロノグラフ針の衝撃時における針飛びを抑制できる。なお、ここで、クロノグラフ針とは、時間を積算表示する指針のことをいう。
また、針飛びを抑制できるので、クロノグラフ針のデザイン状の制約を小さくでき、時計のデザイン面および品質面を向上できる。
そのうえ、硬質炭素層は、経年変化による初期摩擦係数の低下がほとんど見られないので、硬質炭素層が形成された発停レバーのクラッチ板との接触部分の摩擦係数を、長年に亘って低い状態のまま維持することができ、発停レバーの長寿命化を図ることができる。
また、本発明によれば、発停レバーの表面には、ニッケル硬化層と硬質炭素層とが形成されている。すなわち、発停レバーの製造時に、まず、発停レバーの表面に無電解ニッケルメッキ層を形成し、この後に、硬質炭素層を形成すれば、硬質炭素層の形成と同時に、当該硬質炭素層の形成時の熱により無電解ニッケルメッキ層を熱処理してニッケル硬化層とすることができる。よって、無電解ニッケルメッキ層を熱処理するための工程を別途行わなくてもニッケル硬化層を確実に形成でき、発停レバーの製造時間を短縮できるとともに、製造コストを低減できる。
そのうえ、ニッケル硬化層は、少なくとも硬質炭素層が形成された部分(少なくともクラッチ板との接触部分)以外の部分、すなわち、例えば、発停レバーの側面等に形成されているので、発停レバーの強度および耐久性をさらに向上できる。
本発明の発停レバーでは、前記硬質炭素層は、前記ニッケル硬化層上に形成されていることが好ましい。
本発明によれば、無電解ニッケルメッキ層を発停レバーの基材の全面に形成することが可能なので、無電解ニッケルメッキ層の形成時に、硬質炭素層を形成する部分にマスク等を付けることを不要にでき、無電解ニッケルメッキ層の形成を容易にできる。
本発明の発停レバーでは、前記硬質炭素層は、前記発停レバーの上面全体に形成されていることが好ましい。
本発明によれば、プラズマDVD法、イオン化蒸着法、アークプラズマ法等などの一般的な方法を用いて、発停レバーの上面に一度の工程で硬質炭素層を形成することができるので、一度の工程で、硬質炭素層をクラッチ板との接触面を含む広い面に形成することができ、コストを抑えながら、発停レバーの強度および耐久性を向上できる。
本発明の発停レバーでは、前記ニッケル硬化層は、前記発停レバーの基材の表面全体に形成されていることが好ましい。
本発明によれば、発停レバーの基材の表面全体にニッケル硬化層が形成されているので、クラッチ板との接触面のみならず、側面等の応力が強くかかる部分の耐久性をも向上させることができ、製品の耐久年数を飛躍的に向上させることができる。
本発明のクロノグラフ付時計は、これら前述の発停レバーを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、前述の発停レバーと同様の構成の発停レバーを備えているので、前述と同様の効果を奏することができる。
このような本発明によれば、針アンバランスの制約を狭めることなく、クラッチ板との接触面の滑りトルクを低減でき、デザイン性の向上、耐衝撃性の向上、ボタンクリック力の適正化の全てを実現できる。また、クラッチ板との接触面等の耐久性を確保できるので、発停レバーの耐久年数を飛躍的に向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の時計の基本時計輪列102の調速機構を示す構成図、図2は、クロノグラフ輪列202,203を示す平面図である。なお、以下において、「クロノグラフ(CHRONOGRAPH)」を「CG」と略す場合がある。
〔1.全体構成〕
クロノグラフ付電子制御式機械時計は、図1および図2に示すように、通常時刻を示す指針101(秒針、分針、および時針)を有する基本時計輪列102と、クロノグラフ時間(積算時間)を示す図示しない秒CG針(秒クロノグラフ針、以下略。)および分CG針を有する第1クロノグラフ輪列202と、図示しない時CG針を有する第2クロノグラフ輪列203とを備えて構成されている。また、時計は、クロノグラフ計測(秒,分,時CG針による時間の積算表示)をスタートまたはストップさせる第1の外部操作ボタンとしてのスタート/ストップボタン301と、秒,分,時CG針を帰零させてクロノグラフ計測をリセットする第2の外部操作ボタンとしてのリセットボタン401とを備えている。
なお、秒CG針、分CG針、および時CG針は、それぞれ、図2に示す、秒CG車204、分CG車206、および時CG車232の軸208,210,235の図示しない文字板側の先端部に取り付けられている。基本時計輪列102およびクロノグラフ輪列202,203は、時計の厚み方向において、異なる階層に配置されており、基本時計輪列102は文字盤側(図2の紙面奥側)の階層に配置され、クロノグラフ輪列202,203は、基本時計輪列102と基本時計輪列受を挟んで図示しない裏蓋側の階層に配置されている。
〔2.基本時計輪列の調速機構〕
まず、基本時計輪列102の調速機構を説明する。
基本時計輪列102は、図1に示すように、駆動源であるぜんまい103を有する香箱車112(一番車:図2参照)および図示しない二番車〜六番車を備えて構成されており、六番車は発電機104のロータと噛み合っている。基本時計輪列102は、ぜんまい103のほどける力によって回転する香箱車112により回転駆動され、香箱車112の回転を約27万倍に増速して発電機104のロータに伝達する。
発電機104は、調速機を兼ね、図示しないロータ、ロータが内部に配置されたステータ、およびステータに巻き回されるコイルを備え、基本時計輪列102によって駆動されることにより、誘起電力を発生する。この発電機104からの交流出力は、図1に示すように、整流回路105を通して昇圧、整流され、コンデンサ106に充電供給される。
このコンデンサ106から供給される電力によってワンチップICで構成された制御回路107が駆動される。この制御回路107は、発振回路108、ロータの回転検出回路109、およびブレーキ制御回路110を備えて構成されている。
発振回路108は、時間標準源である水晶振動子111を用いて発振信号(32768Hz)を出力し、この発振信号を所定の分周回路で分周し、基準信号fsとしてブレーキ制御回路110に出力する。
回転検出回路109は、発電機104から出力される発電波形からロータの回転速度を検出し、その回転検出信号FGをブレーキ制御回路110へ出力する。
ブレーキ制御回路110は、基準信号fsに対する回転検出信号FGの位相差等に基づいて発電機104にブレーキ信号を入力する。これにより、基本時計輪列102に制動がかけられて当該基本時計輪列102が調速され、当該基本時計輪列102に接続された指針101により時刻表示が行われる。また、詳しくは以下に説明するが、基本時計輪列102から第1クロノグラフ輪列202および第2クロノグラフ輪列203へ、それぞれ動力が伝達される。
〔3−1.クロノグラフ輪列の全体構成〕
次に、クロノグラフ輪列202,203について説明する。
本実施形態のクロノグラフ輪列は、図2に示すように、秒CG車204および分CG車206を有する第1クロノグラフ輪列202と、時CG車232を有する第2クロノグラフ輪列203とから構成されている。これら第1クロノグラフ輪列202および第2クロノグラフ輪列203は、伝達経路は異なるが、共に基本時計輪列102から動力が伝達されて回転駆動される。
〔3−2.第1クロノグラフ輪列の構成〕
第1クロノグラフ輪列202は、図2に示すように、秒CG車204、分CG中間車205、および分CG車206を備えて構成されている。秒CG車204は、詳しくは後述するが、スタート/ストップボタン301の押し操作によるクロノグラフ計測時は、基本時計輪列102を構成し1分間に1回転する四番車113(図3参照)から動力が伝達されて1分間に1回転し、自身が保持する秒CG針により秒を積算表示する。秒CG車204は、分CG中間車205のスリープ状の歯車205Aと噛み合う分CG送り爪207を備えており、秒CG車204の回転は、分CG中間車205を経て分CG車206へ、当該分CG車206を30分間に1回転させるように減速されて伝達される。そして、分CG車206に保持された分CG針により分が積算表示される。なお、秒CG車204、分CG車206、および後述する時CG車232は、図2において、反時計方向に回転する。
秒CG車204は、秒CG車軸208、および秒CG車軸208と一体に設けられた秒CGハートカム209を備えている。分CG車206は、分CG車軸210と、分CG車軸210と一体に設けられた分CGハートカム211および分CG歯車212とを備えている。
そして、再度のスタート/ストップボタン301の押し操作によるストップ時には、四番車113から秒CG車204への動力の伝達が切断されることにより、秒CG車204および分CG車206の回転は停止し、クロノグラフ計測がストップする。
また、ストップ時におけるリセットボタン401の押し操作によるリセット時(帰零時)には、秒CGハートカム209が後述する秒時CG復針レバー424によって圧接されて強制回動されることにより、秒CG針が0秒位置まで回動(帰零)する。また、分CGハートカム211が分CG復針レバー418によって圧接されて強制回動されることにより、分CG針が0分位置まで回動(帰零)する。
分CG中間車205の近傍には、図2に示すように、分CG躍制ばね213、および分CG躍制レバー214が設けられている。分CG躍制ばね213では、ばね保持ねじ215によって基端部が保持され、分CG躍制レバー214を付勢している。分CG躍制レバー214は、分CG躍制ばね213によって中心軸216を中心に反時計方向(図2中反時計方向)に付勢されて分CG中間車205のかな205Bと接触し、分CG中間車205が衝撃によって誤回転(逆回転)することを防止している。
〔3−3.第2クロノグラフ輪列の構成〕
第2クロノグラフ輪列203は、図2に示すように、第一時CG中間車230、第二時CG中間車231、および時CG車232を備えて構成されている。第一時CG中間車230は、軸230Aの文字板側に設けられて香箱車112と噛み合う第1の歯車233と、軸230Aの裏蓋側に設けられて第二時CG中間車231の歯車231Bと噛み合う第2の歯車234とを備えて構成され、香箱車112の回転を第二時CG中間車231へ伝達する。
第二時CG中間車231は、軸231Aと、軸231Aに対してスリップ可能に設けられた歯車231Bと、軸231Aと一体に設けられたかな231Cとを備えて構成され、第一時CG中間車230から伝達された回転を時CG車232へ伝達する。
これら第一時CG中間車230および第二時CG中間車231により、香箱車112の回転は、時CG車232へ、当該時CG車232を12時間で1回転させるように減速されて伝達される。そして、時CG車232に保持された時CG針により時が積算表示される。
時CG車232は、時CG車軸235と、時CG車軸235と一体に設けられた時CGハートカム236と、時CGハートカム236と一体に設けられた時CGバランサー237と、時CG車軸235から径方向外側に突出する図示しない鍔部と、時CG車軸235に遊嵌され時CG車軸235に対してスリップ可能に設けられた時CG歯車238と、時CG車軸235と一体に設けられた図示しない摩擦ばね固定板と、摩擦ばね固定板に支持されて時CG歯車238を鍔部に押し付ける図示しない摩擦ばねとを備えて構成されている。
時CG車232は、クロノグラフ計測時には、摩擦ばねの押圧力により時CG歯車238と連動して回転する。すなわち、クロノグラフ計測時には、時CG車232は、第二時CG中間車231から回転が伝達されて回転する。
ストップ時には、時CG歯車238の側面が、時CG規制ばね316によって付勢された図示しない時CG規制レバーにより押圧されることにより、時CG車軸235の回転が止められ、クロノグラフ計測がストップする。また、時CG歯車238と噛み合う第二時CG中間車231のかな231Cが固定されるため、かな231Cと一体の第二時CG中間車231の軸231Aも固定され、香箱車112から回転が伝達される第二時CG中間車231の歯車231Bは、軸231Aに対してスリップしながら回転する。
リセット時には、時CGハートカム236が秒時CG復針レバー424によって圧接され、図示しない時CG規制レバーによって固定されている時CG歯車238に対して強制回動されることにより、時CG針が0時位置まで回動(帰零)する。
〔4−1.秒CG車の構成〕
続いて、秒CG車204および発停レバー302,309について説明する。秒CG車204から説明する。
図3は、クロノグラフ計測時の秒CG車204の状態を示す斜視図、図4は、ストップ時およびリセット時の秒CG車204の状態を示す斜視図である。
秒CG車204は、図3に示すように、秒CG車軸208と、秒CGハートカム209と、秒CGバランサー217と、分CG送り爪207(図2参照)と、秒CG車軸208から径方向外側に突出する図示しない鍔部と、クラッチばね218と、クラッチ板としてのクラッチリング222とを備えて構成されている。
秒CG車軸208には、基本時計輪列102を構成する四番車113が遊嵌されている。四番車113の内側には、平坦な板状部114が形成されている。秒CGハートカム209は、秒CG車軸208の上ほぞ208Aの下部(図3中下部)に秒CG車軸208と一体に設けられている。秒CGバランサー217は、秒CGハートカム209の下方に秒CG車軸208と一体に設けられている。分CG送り爪207は、秒CGバランサー217と秒CG車軸208を挟んで対向する側に秒CG車軸208と一体に回転するように設けられている(図2参照)。図示しない鍔部は、秒CG車軸208のこれら秒CGバランサー217および分CG送り爪207の下方部分から径方向外側に突出している。
クラッチばね218は、図3に示すように、秒CG車軸208に嵌め込まれ前記図示しない鍔部に支持される小環状部219と、クラッチリング222に嵌め込まれ接着される大環状部220と、これら小環状部219と大環状部220とを接続する板ばね状の複数の腕部221とを備えて構成され、秒CG車軸208と一体に回転する。
クラッチリング222は、筒状の大径部223と、大径部223の下部に形成された筒状の小径部224とを備えて構成されている。大径部223は、外径が下方に向かうに従って細くなる筒状に形成され、テーパ状の外周面223Aを備えている。大径部223には、前述したように、クラッチばね218が嵌め込まれ接着されて当該大径部223を四番車113側に付勢している。これにより、クラッチリング222は、四番車113側に付勢される。小径部224の下端面は平坦に形成されており、クロノグラフ計測時に四番車113の板状部114と面接触する。
〔4−2.発停レバーの構成〕
図5は、クロノグラフ計測時における発停レバー302,309を示す平面図、図6は、ストップ時およびリセット時における発停レバー302,309を示す平面図、図7はクロノグラフ計測時における発停レバー302および復針制御レバー410を示す斜視図、図8は、リセット時における発停レバー302および復針制御レバー410を示す斜視図である。
秒CG車204の側方には、図5に示すように、一対の発停レバー302,309が設けられている。発停レバー302は、平面視略H形状に形成された本体303と、本体303の左下(図5中左下)の突出部303Aに形成されてクラッチリング222を持ち上げる爪部304と、本体の左上の突出部303Bに平面視くちばし状に形成された発停レバー規制部305と、本体の右下の突出部303Cに形成されて発停レバー309と接触する接触部306とを備えて構成されている。
爪部304は、図3に示すように、本体303から四番車113側に向かって下りながら延出する突出部303Aの先端に水平に形成されている。この爪部304の先端は、当該爪部304をクラッチリング222に差し込みやすいように面取りされている。爪部304には、クラッチリング222の大径部223の下端面と接触する平坦な持上げ面304Aと、面取り部分であり持上げ面304Aの先端と連続する斜面304Bとが形成されている。
発停レバー規制部305は、詳しくは後述する作動カム5の回転状態に応じて、作動カム柱52に乗り上げたり、作動カム柱52間に入り込んだりする。この発停レバー規制部305が形成された突出部303Bの根元部分には、図7に示すように、凹状に湾曲する凹部307が形成されている。
発停レバー302は、図5に示すように、回動軸308に挿通されており、当該回動軸308を中心に回転可能に構成されている。
一方、発停レバー309は、図5に示すように、平面視略U形状の本体310と、本体310の左側(図7および図8中左側)の突出部310Aに形成されてクラッチリング222を持ち上げる爪部311と、本体310の右側の突出部310Bに形成されて発停レバー302の接触部306と接触する接触部312と、本体310からこれら突出部310A,310Bとは反対側に突出するばね部313とを備えて構成されている。発停レバー309は、回動軸314に挿通されており、当該回動軸314を中心に回転可能に構成されている。
爪部311は、図3に示すように、発停レバー302の爪部304と同様に形成されており、本体310から四番車113側に向かって下りながら延出する突出部310Aの先端に水平に形成され、先端部が面取りされている。爪部311には、クラッチリング222の大径部223の下端面と接触する平坦な持上げ面304Aと、持上げ面311Aの先端に連続する斜面311Bとが形成されている。爪部311は、図5に示すように、発停レバー302の爪部304と秒CG車204を挟んで対向する位置に配置される。
ばね部313は、発停レバー309が秒CG車204に差し込まれた状態の際に、発停レバー309を秒CG車204から離す方向、すなわち、反時計方向に付勢する。発停レバー309の左側の突出部310Aの根元部分には、時CG規制ばね316が当接する平面視略コ字状の切欠部315が形成されている。この時CG規制ばね316が、ストップ時に時CG歯車238を固定する前述した図示しない時CG規制レバーを付勢する。
〔4−3.発停レバーの動作〕
発停レバー302,309は、後述する作動カム5により制御される。以下に、発停レバー302,309の動作を説明する。
クロノグラフ計測が行われていない通常運針時(リセット時)には、図6に示すように、発停レバー規制部305が作動カム柱52に乗り上げており、発停レバー302,309は、共に秒CG車204に差し込まれている。この際、発停レバー309は、発停レバー302によって時計方向に回動された状態となっており、ばね部313により、反時計方向に付勢されている。そして、発停レバー302は、反時計方向に付勢された発停レバー309により、時計方向、すなわち、発停レバー規制部305が作動カム柱52に圧接される方向に付勢されている。
この状態から、スタート/ストップボタン301の押し操作が行われると(スタート時)、図5に示すように、作動カム5が時計方向に1ピッチ回動し、作動カム柱52に当たる方向に付勢されている発停レバー規制部305が作動カム柱52間に入り込む。これにより、発停レバー302は、時計方向に回動し、秒CG車204から離れる。また、発停レバー302による発停レバー309への規制が解け、発停レバー309は、ばね部313による弾性力により反時計方向に回動し、秒CG車204から離れる。
この状態から、再度、スタート/ストップボタン301の押し操作が行われると(ストップ時)、図6に示すように、作動カム5が時計方向に1ピッチ回動し、発停レバー規制部305が作動カム柱52に乗り上げる。これにより、発停レバー302が反時計方向に回動し、秒CG車204に差し込まれる。また、発停レバー309が発停レバー302によって時計方向に回動させられ、秒CG車204に差し込まれる。
〔4−4.四番車から秒CG車への動力の接続および切断〕
以上述べたように、発停レバー302,309の爪部304,311は、クロノグラフ計測が行われていない通常運針時(リセット時)には、図4および図6に示すように、共にクラッチリング222の大径部223と四番車113との間に差し込まれ、クラッチリング222を持ち上げている。これにより、四番車113から秒CG車204への動力の伝達が断たれている。この際、四番車113は、秒CGハートカム209が秒時CG復針レバー424により圧接され秒CG車軸208が固定されているため、秒CG車軸208に対し空転している。
一方、クロノグラフ計測のスタート時においては、発停レバー302,309が共に秒CG車204から離れた位置に移動するため、図3および図5に示すように、クラッチリング222がクラッチばね218によって四番車113の板状部114に押し付けられる。また、秒時CG復針レバー424が秒CGハートカム209から離れた位置に移動し、秒CG車軸208の固定を解除する。このため、四番車113から秒CG車204へ動力が伝達され、秒CG車204が回動し始め、クロノグラフ計測がスタートする。
そして、ストップ時には、再び爪部304,311が、共にクラッチリング222の大径部223と四番車113との間に差し込まれることにより、クラッチリング222が持ち上げられ、四番車113から秒CG車204への動力の伝達が切断される。これにより、クロノグラフ計測がストップする。この際、爪部304,311は、斜面304B,311Bおよび持上げ面304A,311Aを、クラッチリング222の外周面223Aおよび底面に擦られながら、当該クラッチリング222を持ち上げる。
リセット時には、クラッチリング222が爪部304,311に持ち上げられたまま、秒CGハートカム209が秒時CG復針レバー424を圧接する。これにより、秒CG車204は、クラッチリング222を発停レバー302,309との間で摺動させながら回動し、秒CG針を帰零する。
〔5−1.発停レバーの表面構造〕
ここで、図7および図8に示す本実施形態の発停レバー302,309においては(発停レバー309においては図3等参照)、クラッチリング222との接触部分(摺動部分)である斜面304B,311Bおよび持上げ面304A,311Aを含む上面全体に、硬質炭素膜(DLC膜:Diamond like Carbon膜)からなる硬質炭素層が形成されている。また、発停レバー302,309の全体には、ニッケル硬化膜からなるニッケル硬化層が形成されている。すなわち、本実施形態の発停レバー302,309では、金属材料から構成された基材の表面全体にニッケル硬化層が形成されており、ニッケル硬化層上において、発停レバー302,309の上面にあたる部分に、硬質炭素層が形成されている。
これにより、本実施形態の時計では、クラッチリング222と、発停レバー302,309の斜面304B,311Bおよび持上げ面304A,311Aと、の滑りトルクを小さくでき、ストップ時における発停レバー302,309の秒CG車204への差し込みに必要な力を低減できる。従って、ストップ時におけるスタート/ストップボタン301の押し操作に必要な力(ボタンクリック力)を低減させることができ、ボタンクリック力を適正化できる。
また、リセット時の発停レバー302,309とクラッチリング222との滑りトルクを低減できるので、リセット時における秒時CG復針レバー424の秒CGハートカム209への圧接に必要な力を低減することができ、リセットボタン401のボタンクリック力を適正化できる。
さらに、クラッチばね218の弾性力を下げることなく、スタート/ストップボタン301およびリセットボタン401のボタンクリック力を適正化できるので、クラッチリング222と四番車113との摩擦力を維持できる。従って、衝撃時における秒CG針の針飛びを抑制できる。また、クラッチリング222と四番車113との摩擦力を維持できるので、秒CG針と、秒CGハートカム209と、秒CGバランサー217とのバランスの調整幅を拡げることができ、秒CG針のデザイン状の制約を小さくできる。これにより、時計のデザイン面および品質面を向上できる。
そのうえ、硬質炭素層は、経年変化による初期摩擦係数の低下がほとんどないので、硬質炭素層が形成された発停レバー302,309の接触面の摩擦係数を、長年に亘って低い状態のまま維持することができ、発停レバー302,309の長寿命化を促進できる。
また、発停レバー302,309の基材の全面にニッケル硬化層が形成されているので、発停レバー302,309の全面の強度および耐久性を確保できる。
〔5−2.発停レバーへのニッケル硬化層処理および硬質炭素層処理〕
このような発停レバー302,309へのニッケル硬化層および硬質炭素層の形成は、以下のようにして行われる。なお、ニッケル硬化層の形成方法および硬質炭素層の形成方法は公知であるので、簡略に説明する。
まず、前処理を施した発停レバー302,309の基材をメッキ液に浸漬し、基材の全面に無電解ニッケルメッキ層を形成する。続いて、当該無電解ニッケルメッキ層上において、発停レバー302,309の上面にあたる部分に、メタンを原料としたプラズマDVD法、ベンゼンを原料としたイオン化蒸着法、グラファイトを原料としたアークプラズマ法等により、硬質炭素層を積層する。
この際、硬質炭素層の形成時の熱により基材が熱せられるので、これにより、硬質炭素層の形成と同時に、基材の全面に形成された無電解ニッケルメッキが熱処理されてニッケル硬化層となる。従って、本実施形態によれば、無電解ニッケルメッキ層を熱処理するための工程を別途設けなくてもニッケル硬化層を確実に形成でき、製造時間を短縮できるとともに製造コストを低減化できる。
〔6−1.作動カムの構成〕
以下に、クロノグラフ計測に係る構成について説明する。
図5に示すように、スタート/ストップボタン301およびリセットボタン401の中間部分に配置される竜頭6の延出方向上には、作動カム5(ピラーホイール)が配置されている。
作動カム5は、発停レバー302、復針伝えレバー406、および復針制御レバー410の動きを制御するためのものである。この作動カム5は、図5に示すように、略三角形状の歯を有する作動カム歯車51と、作動カム歯車51の外縁部から上方(図5の紙面手前側)に突出する複数の作動カム柱52とを備えて構成されている。作動カム柱52は、平面視略三角形状に形成され、作動カム歯車51の歯の半分の数が形成されている。この作動カム5の歯車には、作動カムジャンパー324のジャンパー部325が噛み合っている。作動カム5は、後述する作動レバー318により時計方向に回動されると、1ピッチ分回動した後に、作動カムジャンパー324によってその回転位置を固定される。
〔6−2.作動レバーの構成〕
スタート/ストップボタン301の没入方向には、図5に示すように、作動レバー318が配置されている。作動レバー318は、作動カム5を時計方向に1ピッチ分回転させるためのものである。作動レバー318には、作動カム歯車51の歯と当接する作動レバー規制部319と、スタート/ストップボタン301の没入方向に延びるトラック状の孔320とが形成されている。孔320内には、作動レバー318の移動方向を規制する案内軸321が配置されている。また、作動レバー318には、作動レバーばね323を受ける受ピン322が形成されている。
作動レバー318は、スタート/ストップボタン301を押すと、スタート/ストップボタン301に押圧されて当該スタート/ストップボタン301の没入方向に移動し、作動レバー規制部319によって作動カム5を1ピッチ回転させた後に、作動レバー318ばねにより元の位置方向に付勢されて、元の位置に戻る。これにより、スタート/ストップボタン301も、元の突出状態に戻される。
〔6−3.復針伝達レバーの構成〕
図9は、ストップ時の時計の要部を示す平面図、図10は、リセット時の時計の要部を示す平面図である。
リセットボタン401の没入方向には、図9に示すように、復針伝達レバー402が配置されている。復針伝達レバー402は、後述する復針伝えレバー406を移動させ、当該復針伝えレバー406に復針制御レバー410を押圧させるためのものである。復針伝達レバー402は、回動軸403に挿通されており、当該回動軸403を中心に回転可能に構成されている。また、復針伝達レバー402は、リセットボタン401に押圧されて反時計方向(図9および図10中反時計方向)に回動した際に、復針伝達レバーばね404によって時計方向に付勢され、元の位置に戻るように構成されている。これにより、リセットボタン401も、押し操作されると、復針伝達レバー402により元の突出状態に戻される。復針伝達レバー402には、略半月状の固定軸407が形成されている。
〔6−4.復針伝えレバーの構成〕
この復針伝達レバー402上には、図9に示すように、復針伝えレバー406が配置されている。復針伝えレバー406は、略半月状の固定軸407に嵌め込まれて復針伝達レバー402に、当該復針伝達レバー402と一体に固定されている。この復針伝えレバー406の一端側には、ストップ時に作動カム柱52に当接する当接部408が形成されている。復針伝えレバー406の他端側には、復針制御レバー410を押圧する押圧部409が形成されている。復針伝えレバー406は、リセットボタン401の押し操作により復針伝達レバー402が回動すると、作動カム柱52に当接する当接部408を中心にして、復針伝達レバー402と一体に移動し、押圧部409で復針制御レバー410を押圧する。
〔6−5−1.復針制御レバーの構成〕
復針制御レバー410は、秒時CG復針レバー424、ひいては分CG復針レバー418を移動させるためのものである。この復針制御レバー410は、図7および図9に示すように、平面視くちばし状に形成された復針制御レバー規制部411と、後述する復針ジャンパー415の凹部416,417に嵌まり込む突部412と、下端に形成された作動ピン413とを備えている。また、復針制御レバー410は、回動軸414に挿通され、当該回動軸414を中心に回動可能に構成されている。
復針制御レバー規制部411は、作動カム柱52間に入り込み可能な大きさに形成されており、作動カム柱52間に入り込んでいるスタート時に作動カム5が回転することにより、復針制御レバー410を反時計方向に回動させる。
復針ジャンパー415の先端部には、図9に示すように、先端側から第1凹部416および第2凹部417が形成されており、復針制御レバー410の突部412は、復針ジャンパー415のこれら凹部416,417に嵌まり込むことによって、復針制御レバー410を位置決めする。
作動ピン413は、後述する秒時CG復針レバー424の作動孔425内に配置され、作動孔425の側面を押圧することにより秒時CG復針レバー424を移動させる。また、秒時CG復針レバー424を移動させることにより、秒時CG復針レバー424と一体の分CG復針レバー418を移動させる。
〔6−5−2.復針制御レバーの動き〕
復針制御レバー410は、クロノグラフ計測がスタートしていない通常運針時には、図10に示すように、復針制御レバー規制部411が作動カム柱52間に入り込んでいるともに、突部412が復針ジャンパー415の第2凹部417に嵌まり込んで位置決めされている。
復針制御レバー410は、クロノグラフ計測のスタート時には、作動カム5が1ピッチ分回転し、復針制御レバー規制部411が作動カム柱52に押圧されることにより、反時計方向に回動する。そして、突部412が復針ジャンパー415の第1凹部416に嵌まり込むことにより、図9に示す位置に位置決めされる。
なお、図9は、ストップ時の状態を示しており、クロノグラフ計測時(スタート時)の作動カム5は、図9に示す回転位置から反時計方向に1ピッチ戻った位置、すなわち、復針伝えレバー406の当接部408が作動カム柱52間に入り込み可能な位置にある。このため、クロノグラフ計測中にリセットボタン401を押し操作しても、復針伝えレバー406は、当接部408が作動カム柱52間に入り込むため回動せずに作動カム5側にスライド移動し、復針制御レバー410を押圧しない。これにより、クロノグラフ計測中のリセットボタン401の押し操作による誤動作が防止されている。
また、クロノグラフ計測時の作動カム5の回転位置は、復針制御レバー規制部411が回動しようとすると作動カム柱52に当たる位置にある。
ストップ時には、作動カム5がクロノグラフ計測時の回転位置から1ピッチ回転し、図9に示す位置に位置決めされる。これにより、復針制御レバー規制部411は、作動カム柱52間に入り込み可能となる。
リセット時には、図10に示すように、復針制御レバー410は、復針伝えレバー406に押圧されることにより、突部412が第1凹部416から抜けて反時計方向に回動し、作動ピン413によって秒時CG復針レバー424を移動させる。また、この際、復針制御レバー410は、復針制御レバー規制部411が作動カム柱52間に入り込むとともに、突部412が第2凹部417に嵌まり込んで位置決めされる。
〔6−6.秒時CG復針レバーの構成〕
秒時CG復針レバー424は、図9に示すように、秒CGハートカム209を圧接する腕部424A、および時CGハートカム236を圧接する腕部424Bを備えている。この秒時CG復針レバー424には、湾曲したトラック状の作動孔425と、トラック状の第2案内孔426と、トラック状の第3案内孔420とが形成されている。
作動孔425内には、復針制御レバー410の作動ピン413が配置されている。第2案内孔426内には、案内軸427が配置されている。第3案内孔は、後述する分CG復針レバー418の下方(図9の紙面奥側)に形成されている。この第3案内孔420内には、基本時計輪列受に植立された案内ピン428が配置されている。この案内ピン428も、分CG復針レバー418の下方に配置されている。
秒時CG復針レバー424は、リセット時に、回動軸414を中心に反時計方向に回動する復針制御レバー410の作動ピン413に、作動孔425の側面を押圧されることにより、案内軸427および案内ピン428に案内されながら第2案内孔426および第3案内孔420の伸長方向にスライド移動する。そして、秒時CG復針レバー424は、各腕部424A,424Bによって各秒,時CGハートカム209,236を圧接し、各秒,時CG針を帰零させる。
〔6−7.分CG復針レバーの構成〕
分CG復針レバー418は、図9に示すように、分CGハートカム209を圧接する腕部418Aを備えている。この分CG復針レバー418は、秒時CG復針レバー424上に配置され、固定ねじ429,431および固定ピン430により当該秒時CG復針レバー424に固定されている。分CG復針レバー418には、秒時CG復針レバー424の作動孔425と略同一形状でかつ作動孔425より若干大きい案内孔419が形成されている。案内孔419内には、復針制御レバー410に形成された作動ピン413が配置されている。
分CG復針レバー418は、この作動ピン413によって秒時CG復針レバー424がスライド移動されることにより、秒時CG復針レバー424と一体にスライド移動し、腕部418Aによって分CGハートカム211を圧接して分CG針を帰零させる。
〔7−1.通常運針時の全体の動き〕
以下には、クロノグラフ機構全体の動きを通常運針時、スタート時、ストップ時、リセット時に分けてそれぞれ説明する。まず、通常運針時から説明する。
クロノグラフ計測が行われない通常運針時には、作動カム5は、図2に示す位置に位置決めされており、発停レバー302(発停レバー規制部305)が作動カム柱52に乗り上げ、秒CG車204に差し込まれている。また、発停レバー302と連動する発停レバー309も秒CG車204に差し込まれている。すなわち、秒CG車204のクラッチリング222が発停レバー302,309によって持ち上げられており、四番車113からクラッチリング222への動力の伝達が切断されている。これにより、四番車113から秒CG車204、および秒CG車204に分CG中間車205を介して接続する分CG車206への動力の伝達が切断されている。
また、秒時CG復針レバー424が秒CGハートカム209を圧接することにより、秒CG車204の回転が止められている。これにより、四番車113は秒CG車軸208を空転している。また、分CG復針レバー418が分CGハートカム211を圧接することにより、分CG車204の回転が止められている。発停レバー302がばね部313を有する発停レバー309により、時計方向、すなわち、作動カム柱52と当接する方向に付勢されている。
また、時CG車232も、時CG歯車238の側面が時CG規制ばね316に付勢された図示しない時CG規制レバーによって押圧されるとともに、時CGハートカム236が秒時CG復針レバー418によって圧接されることにより、回転が止められている。この際、時CG歯車238と噛み合うかな231Cにより、第二時CG中間車231の軸231Aが固定されているため、香箱車112からの回転が伝達される第二時CG中間車231の歯車231Bは、軸231Aに対してスリップしながら回転する。
なお、通常運針時には、復針制御レバー410は、突部412が復針ジャンパー415の第2凹部417に嵌まり込んで位置決めされている(図10参照)。また、復針制御レバー規制部411が作動カム柱52間に入り込んでいる。
〔7−2.スタート時の全体の動き〕
スタート/ストップボタン301を押し操作すると、図5に示す作動レバー318がスタート/ストップボタン301の没入方向にスライド移動し、作動レバー規制部319が作動カム5の歯を押すことにより、作動カム5を時計方向に1ピッチ回動させる。すると、図9に示すように、復針制御レバー410が、復針制御レバー規制部411が作動カム柱52によって押されることにより、突部412が復針ジャンパー415の第1凹部416に嵌まり込む位置まで反時計方向に回動する。
これにより、秒時CG復針レバー424が復針制御レバー410の作動ピン413によって秒,時CGハートカム209,236から離れた位置にまで移動させられ、当該秒時CG復針レバー424による秒,時CG車209,232の固定が解除される。また、秒時CG復針レバー424と一体の分CG復針レバー418も、分CGハートカム211から離れた位置にまで移動させられ、当該分CG復針レバー418による分CG車206の固定が解除される。
この際同時に、図5に示すように、発停レバー309により作動カム5側に付勢されていた発停レバー302は、時計方向に回動し、作動カム柱52間に入り込む。また、発停レバー309も、発停レバー302による時計方向に回動した位置での固定が解除され、ばね部313の反時計方向への付勢力により反時計方向に回動する。これにより、図3に示すように、秒CG車204のクラッチリング222がクラッチばね218によって押圧され、四番車113と接触することにより、四番車113から秒CG車204へ動力が伝達され、秒CG車204が回動する。また、秒CG車204から分CG中間車205を介して分CG車206へも動力が伝達され、分CG車206も回動する。これにより、秒CG針および分CG針によるクロノグラフ計測がスタートする。
ここで、本実施形態では、従来とは異なり、ボタンクリック力の適正化のためにクラッチばね218の弾性力を下げることはしていないため、クラッチリング222は、クラッチばね218に付勢されて四番車113としっかりと摩擦する。従って、衝撃時における秒CG針の針飛びを抑制できる。また、クラッチリング222が四番車113としっかりと摩擦するため、秒CG針と、秒CGハートカム209と、秒CGバランサー217とのバランスの調整幅を拡げることができる。よって、デザイン上の制約を小さくでき、時計のデザイン性および品質性を向上できる。
また、時CG車232においても、秒時CG復針レバー424による時CGハートカム236の圧接が解除されるとともに、発停レバー309の時計方向への回動により時CG規制ばね316が動かされ、図示しない時CG規制レバーによる時CG歯車238(時CG車232)の固定が解除される。これにより、時CG車232が回転し始め、時CG針によるクロノグラフ計測がスタートする。
〔7−3.ストップ時の全体の動き〕
クロノグラフ計測時(スタート時の後)から再度スタート/ストップボタン301を押し操作すると、図6に示すように、作動カム5が1ピッチ回動し、発停レバー302が作動カム柱52上に乗り上げて反時計方向に回動し、秒CG車204へ差し込まれる。また、発停レバー309も発停レバー302の接触部306によって時計方向に回動させられて秒CG車204へ差し込まれる。これにより、図4に示すように、秒CG車204のクラッチリング222が発停レバー302,309によって持ち上げられ、四番車113からクラッチリング222への動力の伝達が切断されて秒CG車204および分CG車206の回転が停止する。
この際、本実施形態の発停レバー302,309の上面には、硬質炭素層が形成されているので、クラッチリング222に対する発停レバー302,309の滑りトルクを低減させることができ、発停レバー302,309の秒CG車204への差し込みに必要な力を軽くすることができる。従って、スタート/ストップボタン301の押し操作に必要なボタンクリック力を低減することができ、ボタンクリック力を適正化することができる。
また、この際、発停レバー309の反時計方向への回動により、時CG規制ばね316が動かされ、図示しない時CG規制レバーが時CG歯車238の側面を圧接する。これにより、時CG車232の回転が停止する。
なお、作動カム5が1ピッチ回動することにより、ストップ時の作動カム5の回転位置は、図9に示すように、復針制御レバー410の復針制御レバー規制部411が、作動カム柱52間に入り込むことが可能な位置となる。また、作動カム5の回転位置は、図9に示すように、復針伝えレバー406の当接部408が作動カム柱52に当接する位置となる。
〔7−4.リセット時の全体の動き〕
ストップ時において、図9に示すリセットボタン401を押し操作すると、復針伝達レバー402が回動軸403を中心に反時計方向に回動する。これにより、復針伝達レバー402上に固定された復針伝えレバー406が、当接部408を中心に復針伝達レバー402と一体に反時計方向に回動して復針制御レバー410を圧接する。すると、図10に示すように、復針制御レバー410が、作動ピン413で秒時CG復針レバー424を押圧しながら、突部412が復針ジャンパー415の第2凹部417に嵌め込まれる位置まで回動軸414を中心に反時計方向に回動し、位置決めされる。また、復針制御レバー規制部411が作動カム柱52間に差し込まれる。
作動ピン413によって押圧された秒時CG復針レバー424は、図10に示すように、秒,時CGハートカム209,236側にスライド移動し、腕部424A,424Bによって秒,時CGハートカム209,236を圧接する。そして、秒時CG復針レバー424は、秒,時CGハートカム209,236を圧接することにより、秒,時CG車204,232を強制回動させ、秒,時CG針を帰零させる。
ここで、秒時CG復針レバー424は、秒CGハートカム209を圧接する際に、秒CG車204を、秒CG車204のクラッチリング222を発停レバー302,309との間で摺動させながら強制的に回動させる。しかしながら、本実施形態の発停レバー302,309の上面、すなわちクラッチリング222との接触面(斜面304B,311Bおよび持上げ面304A,311A)には、硬質炭素層が形成されているので、クラッチリング222と発停レバー302,309との滑りトルクが低減される。従って、本実施形態では、秒時CG復針レバー424の秒CGハートカム209への押圧に必要な力が小さくなり、これにより、リセットボタン401のボタンクリック力を低減して適正化できる。
また、秒時CG復針レバー424がスライド移動することにより、秒時CG復針レバー424と一体の分CG復針レバー418も分CGハートカム211側にスライド移動して分CGハートカム211を圧接し、分CG車206を強制回動させて分CG針を帰零させる。
〔8.本実施形態による効果〕
このような本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)発停レバー302,309のクラッチリング222と接触面、すなわち、斜面304B,311Bおよび持上げ面304A,311Aには硬質炭素層が形成されているので、発停レバー302,309とクラッチリング222との滑りトルクを低減することができ、発停レバー302,309の秒CG車204への差し込みに必要な力を低減できる。従って、スタート/ストップボタン301の押し操作に必要なボタンクリック力を低減することができ、ボタンクリック力を適正化することができる。また、秒時CG復針レバー424の秒CGハートカム209への押圧力を低減することができ、リセットボタン401のボタンクリック力を適正化できる。
さらに、従来とは異なり、ボタンクリック力の適正化のためにクラッチばね218の弾性力を下げることはしていないため、クラッチリング222がクラッチばね218に付勢されて四番車113としっかりと摩擦する。従って、衝撃時における秒CG針の針飛びを抑制できる。そのうえ、秒CG針と、秒CGハートカム209と、秒CGバランサー217とのバランスの調整幅を拡げることができるので、秒CG針のデザイン状の制約を小さくでき、時計のデザイン性および品質性を向上できる。
さらに、発停レバー302,309の硬質炭素層が形成されたクラッチリング222との接触部分の摩擦係数を、長年に亘って低い状態のまま維持することができるので、発停レバー302,309の長寿命化を図ることができる。
(2)発停レバー302,309の基材の表面全面には、ニッケル硬化層が形成されているので、クラッチリング222との接触面のみならず、応力が強くかかる側面や底面の耐久性をも向上させることができる。従って、製品の耐久年数を飛躍的に向上させることができる。また、無電解ニッケルメッキ層の形成時に、硬質炭素層を形成する部分にマスク等を付けることを不要にでき、無電解ニッケルメッキ層の形成を容易にできる。
(3)発停レバー302,309の基材の表面にまず無電解ニッケルメッキ層を形成し、それから硬質炭素層を形成したので、硬質炭素層の形成と同時に、硬質炭素層の形成時の熱により無電解ニッケルメッキ層を熱処理してニッケル硬化層とすることができる。よって、無電解ニッケルメッキ層を熱処理するための工程を別途行わなくてもニッケル硬化層を確実に形成でき、発停レバー302,309の製造時間を短縮できるとともに、製造コストを低減できる。
(4)プラズマDVD法、イオン化蒸着法、アークプラズマ法等などの一般的な方法を用いて、発停レバー302,309の上面に硬質炭素層を形成するので、一度の工程で硬質炭素層をクラッチリング222との接触面を含む上面に形成することができ、コストを抑えながら発停レバー302,309の強度および耐久性を向上できる。
〔9.本実施形態の変形例〕
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、本発明の発停レバー302,309は、基本時計輪列102を構成する番車(歯車)とクロノグラフ車との動力を切断・接続するように用いられていれば、秒CG車204に差し込まれることに限定されず、分CG車や時CG車に差し込まれてもよい。また、発停レバー302,309は、秒CG車204、分CG車206、および時CG車232の前段に設けられたCG針を備えていないクロノグラフ車に差し込まれてもよい。
前記実施形態では、発停レバー302,309の基材は金属で構成されていたが、プラスチックやセラミックス等を含む非金属から構成されていてもよい。
前記実施形態では、発停レバー302,309の上面全体に硬質炭素層が形成されていたが、少なくともクラッチリング222との接触面に形成されていれば、上面全体に形成されている必要はない。
前記実施形態では、発停レバー302,309の基材の全面にニッケル硬化層が形成されていたが、ニッケル硬化層は、発停レバー302,309の基材の全面に形成されている必要はなく、少なくともクラッチリング222との接触面以外(例えば発停レバー302,309の側面、裏面等)に形成されていればよい。
前記実施形態では、硬質炭素層の熱により無電解ニッケルメッキ層を熱処理してニッケル硬化層を形成したが、無電解ニッケルメッキ層を熱処理してニッケル硬化層を形成した後に硬質炭素層を形成してもよい。
発停レバー302,309とクラッチリング222との接触面に油が注油されていてもよい。このようにすれば、より発停レバー302,309とクラッチリング222との滑りトルクをより低減することができる。
前記実施形態の時計では、クロノグラフ輪列202,203や発停レバー302,309を回転する作動カム(ピラーホイール)5によって制御したが、作動カムを用いず、首振り運動するカムのみを用いて制御してもよい。ただし、ピラーホイール式の方が、ボタン301,401を押す力が作動カム5の回転によって伝わる構造となるため、ボタン操作を軽快に行なうことができ、誤動作も少ないというメリットがある。また、種々の部品に負担がかかりにくく、耐久性がより高くなるというメリットもある。
前記実施形態では、駆動源をぜんまいとしたが、ゴムやスプリングなどでもよく、駆動源はぜんまいに限定されない。
本発明の発停レバーは、クロノグラフ付電子制御式機会時計に用いられることに限定されず、クロノグラフがついていれば、自動巻発電時計や機械時計にも適用することもできる。
本発明の一実施形態に係る時計のクロノグラフ付基本時計輪列の調速機構を示す構成図。 本実施形態のクロノグラフ輪列を示す平面図。 本実施形態のクロノグラフ計測時の秒CG車の状態を示す斜視図。 本実施形態のストップ時およびリセット時の秒CG車の状態を示す斜視図。 本実施形態のクロノグラフ計測時における発停レバーおよび復針制御レバーを示す斜視図。 本実施形態のストップ時における発停レバーおよび復針制御レバーを示す斜視図。 本実施形態のクロノグラフ計測時における発停レバーを示す平面図。 本実施形態のストップ時における発停レバーを示す平面図。 本実施形態のストップ時の時計の時計の要部を示す平面図。 本実施形態のリセット時の時計の要部を示す平面図。
符号の説明
102…基本時計輪列、113…四番車(歯車)、204…秒CG車(クロノグラフ車)、208…秒CG車軸(クロノグラフ車の軸)、218…クラッチばね、222…クラッチリング(クラッチ板)、302,309…発停レバー。

Claims (5)

  1. クロノグラフ車の軸に遊嵌された状態に配置されて通常時刻を表示する基本時計輪列を構成する歯車と、前記クロノグラフ車に設けられたクラッチばねにより前記歯車側に付勢されて前記クロノグラフ車と一体に回転するクラッチ板と、の間での挿抜により、前記クラッチ板と前記歯車とを接続隔離させる発停レバーであって、
    少なくともクラッチ板との接触部分に形成された硬質炭素層と、少なくとも前記硬質炭素層が形成された部分以外の部分に形成されたニッケル硬化層とを備え、
    前記ニッケル硬化層は、無電解ニッケルメッキ層が熱処理されることにより形成されており、前記クラッチ板との接触面には油が注油されいる
    ことを特徴とする発停レバー。
  2. 請求項1に記載の発停レバーにおいて、
    前記硬質炭素層は、前記ニッケル硬化層上に形成されている
    ことを特徴とする発停レバー。
  3. 請求項1または請求項2に記載の発停レバーにおいて、
    前記硬質炭素層は、前記発停レバーの上面全体に形成されている
    ことを特徴とする発停レバー。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の発停レバーにおいて、
    前記ニッケル硬化層は、前記発停レバーの基材の表面全体に形成されている
    ことを特徴とする発停レバー。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の発停レバーを備えている
    ことを特徴とするクロノグラフ付時計。
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