JP2524968Y2 - 時計の構造 - Google Patents

時計の構造

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JP2524968Y2
JP2524968Y2 JP1987151451U JP15145187U JP2524968Y2 JP 2524968 Y2 JP2524968 Y2 JP 2524968Y2 JP 1987151451 U JP1987151451 U JP 1987151451U JP 15145187 U JP15145187 U JP 15145187U JP 2524968 Y2 JP2524968 Y2 JP 2524968Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は時計の通常携帯状態、日曜修正状態、及び時
刻修正状態における時計構造に関する。
〔従来の技術〕
従来の時計の構造による輪列部機構は二番車とかなを
有する真に中心部に弾性を有する歯車を保持装着し、外
部操作部材により歯車が真との間でスベリ空廻りするこ
とにより、四番車への回転伝達を止め時分時刻修正を可
能としていた。
又、切換構造においては巻真、おしどり、かんぬき等
によりつづみ車を動作させ、時刻修正時、つづみ車と輪
列部材とを噛合させ、外部操作部材により時刻修正を行
なってきた。
近年、輪列部材の一部を外し、噛合を脱着させて二番
車を無負荷で時刻修正させる構造も実用化されてきてい
るが、切換時における巻真操作力をも同時に持たせてい
る機構は皆無である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
従来の時計の構造によると、時刻修正時には二番歯車
の弾性部によるスベリ機構であったため以下の様に多く
の問題点を有していた。
1.スベリトルクが安定しないためバネ部ならし運転が必
要である。
2.部品バラツキが大きくスベリトルクが高すぎた場合、
外部修正機構である二番かな、日の裏車、小鉄車、つづ
み車等に摩耗破損を生ずる。そのため外部修正機構部品
は金属材料あるいは焼入処理材を用いなければならず、
コスト低減は計れない。
3.逆にスベリトルクが低すぎた場合は携帯状態下わずか
な衝撃で分針の回転モーメントが加わりスベリ現象が発
生し、分針が単独で回転してしまい時間狂いが生じてし
まう。
そこで本考案は従来のこの様な問題点を解決するため
時刻修正時に輪列部の一部の噛合を外し、歯車によるス
ベリ機構をもたずに円滑な時刻修正機構を得ることと同
時に切換構造においても、適正な巻真操作力を持った時
計の提供を目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の時計の構造は、時計体構成部品を保持する基
枠と、外部操作部材と、前記外部操作部材と連動する切
換構成部材と、前記切換構成部材と係合するクラッチ板
と、駆動源の回転を各指針表示車に伝達する輪列部材と
からなる時計の構造において、 前記クラッチ板は、前記輪列部材の一端もしくは両端
を案内保持する輪列保持部を備え、前記外部操作部材に
連動し前記輪列部材の歯車間の噛合を脱着可能に変位さ
せてなり、 且つ、前記クラッチ板は、前記切換構成部材と係合す
るとともに前記輪列部材の噛合方向に付勢する弾性を有
するクリック部が形成され、 前記輪列保持部は、通常携帯時には前記基枠に設けら
れたダボに当接する度当部を備えることを特徴とする。
また、前記クラッチ板は、前記輪列部材の噛合を外す
方向に付勢する弾性を有する弾性部が形成され、 前記輪列保持部の端部は、時刻修正状態において、前
記基枠の前記ダボに対向する部位に当接してなることを
特徴とする。
〔作用〕
上記の様に構成された時計の構造によれば、クラッチ
板により、外部操作部材を操作による巻真操作力の適正
化を可能とすると同時に、時刻修正状態において輪列部
の一部の噛合を外すことにより無負荷で時刻合わせが可
能となる。
〔実施例〕
以下に本考案の実施例を図面に基づいて説明する。第
1図に本考案の通常携帯状態における平面図、第2図に
日曜修正状態における平面図、第3図に時刻修正状態に
おける平面図、第4図、第5図にその要部断面図を示
す。
図中、特に通常携帯状態を示す、第1図、第4図、第
5図において、1は時計の、基枠である地板、2は外部
操作部材である巻真を示す。3は巻真に通常携帯状態で
遊合し、プラスチック材料からなるつづみ車、4は同じ
く遊合し、プラスチック材からなる第一カレンダー修正
伝え車である。5は切換構成部材であるおしどりであ
り、一体で回転軸5aを構成している。前記巻真2は通常
携帯時、つづみ車3と遊合する凹部2a、第一カレンダー
修正伝え車4と遊合する凹部2b、日曜修正時に第一カレ
ンダー修正伝え車4と摩擦係合する凸部2c、時刻修正時
につづみ車3と摩擦係合する凸部2d、及びおしどり5に
より位置決めされる凹部2eを有する。
6はクラッチ板で地板に設けた軸1aに案内され、回転
中心としている。クラッチ板6は前述した切換構成部材
であるおしどり5への当接クリック部6aを有し、巻真2
の引き出し、押し込みの操作をおしどり5を介して該ク
リック部6aの形状により位置決め、及び操作力を決めて
いる。更に、該クラッチ板6は地板軸1aを回転中心とし
て反時計方向の力を与える弾性部6bを有する。また、6c
は輪列案内、保持穴部であり、三番車7の下柄7cを案
内、保持する。3番車7は歯車7aとかな7bを一体成形し
たプラスチック材よりなり、クラッチ板6の三番車案
内、保持近傍には地板ダボ1bに当接する度当部6dを設け
ており、二番車と三番車との輪列噛合距離を決定してい
る。
8はプラスチック一体成形された輪列受であり各番車
他の保持を行なう。9はプラスチック一体で成形された
小鉄車であり、輪列受8にもうけられた案内軸8aを回転
中心として支持され、前記つづみ車3の歯部3aと常時噛
合する。即ち、つづみ車3は通常携帯状態でも小鉄車9
より駆動され、巻真2を軸として回転する。輪列受8は
小鉄車の軸8aの下部に巻真2の先端部2fの案内用の凹部
をもうけ、地板1の受部1cと狭持することにより、巻真
を案内していると同時に、地板1との段差Hによりクラ
ッチ板6のアガキを決めている。また、小鉄車9は輪列
受8の軸8aの上面を押え板10で押えることによりアガキ
を決めている。また、押え板10はおしどり押えバネ部10
aを有し、おしどり5を押圧している。11は回路基板、1
2は小鉄車9と噛み合う日の裏車である。13は二番車、1
4は四番車であり、それぞれ分針、秒針をとりつける指
針指示車である。15は中心パイプ、16は筒車、17は第二
カレンダー修正伝え車である。18は三番車下柄7c近傍
で、クラッチ板のアガキを決めるステータであり、公知
の時計用モータの一構成部品である。
通常携帯状態において、つづみ車3および第一カレン
ダー修正伝え車4はそれぞれ地板および輪列受の壁で一
定のアガキの範囲で位置決めされ、巻真2とガタで遊合
している。クラッチ板6はバネ形状であるクリック部6a
とおしどり5を係合させることにより、度当部6dを確実
に地板ダボ1bに当接させ、二番歯車13aと三番かな7bと
を、適正な中心距離に保ち噛合している。その他、輪列
部および切換部は公知の働きを行なう。
次に、日曜修正状態について第2図を中心に説明す
る。通常携帯状態から巻真2を引き出すことにより、巻
真2eの凹部とおしどり5の係合からおしどり5が回転
し、クラッチ板6のクリック部6aの形状内にある山を1
つ越えた所でおしどり5及び、巻真2が切換1段目とし
て位置決めされる。この時クラッチ板の度当部6dはまだ
地板ダボ1bに当接しており、二番歯車13aと三番かな7b
とは適切な中心距離に保ち噛合している。また、巻真2
は切換1段目で位置決めされた位置で、今まで巻真凹部
2bと遊合しフリーであった第一カレンダー修正伝え車4
が巻真凸部2cと摩擦係合する。そして、外部からの回転
操作による巻真2の回転はそのまま第一カレンダー修正
伝え車4、第二カレンダー修正伝え車17に伝わり、その
先の公知の日曜修正機構により日曜修正を実施するもの
となる。また、つづみ車については通常携帯時と同様に
巻真凹部2aと遊合しており、フリーの状態を保ってい
る。
次に、時刻修正状態について第3図を中心に説明す
る。切換1段目状態からさらに巻真2を引き出すことに
より、前述した様におしどり5が回転し、クラッチ板6
のクリック部6aの形状内にある山をまた1つ越えた所で
おしどり5及び巻真2が切換2段目として位置決めされ
る。この時、クラッチ板6はクリックバネ部6a部とおし
どり5の係合がフリーとなり、地板ダボ1aを回転中心と
して弾性部6bの反力で時計方向に回転し、切換1段目ま
で適正な噛合中心距離を保持していた度当部6dが地板1b
と離れ、三番車下柄穴部6cを移動させ、二番歯車13aと
三番かな7bの噛合を外す。また、巻真2は切換2段目と
して位置決めされた位置で、今まで巻真凹部2aと遊合
し、フリーであったつづみ車3が、巻真凸部2dと摩擦係
合する。そして、外部からの回転操作により、巻真2の
回転は、そのままつづみ車3に伝わり、小鉄車9、日の
裏車12を介して分、時計指示車である二番車13、筒車16
を廻し、時刻修正するものとなる。これに対して、第一
カレンダー修正伝え車については、切換2段目の位置
で、1段目で摩擦係合していた巻真凸部2cと外れ、凹部
2aと遊合し、再びフリーとなり、巻真2が回転しようと
も日曜修正はできない構造となっている。また、おしど
り5にもうけられたダボ5cとリセットパターン11aとの
係合によりリセットを行なっている。
このように時刻修正は前述した二番車と三番車の噛合
を外すことにより、輪列部にスベリ機構を装備すること
は不要となり、時刻修正時の回転トルク負荷がない。そ
のために従来は強度確保のために輪列部、特に時刻修正
機構の輪列部材は金属材構成であったが、本時計構造の
採用により、全ての輪列部材をプラスチック化すること
ができ、製造工程の簡略化、及び部品コストダウンを図
ることができる。
更に、クラッチ板に一体でクリック部を構成したこと
により、スムーズな切換構造を実現している。そして、
切換2段目の時刻修正時において、おしどりは、クラッ
チ板クリック部との係合を外れ、フリー状態となるた
め、この状態でおしどり尾部のボツ5bを押すことによ
り、他の切換構成部品に影響をおよぼさずに巻真の脱着
が可能となる。
以上の一実施例において、つづみ車と第一カレンダー
修正伝え車の各修正時には、摩擦係合の例を示したが、
角穴を持つつづみ車及び第一カレンダー修正伝え車と角
取り巻真の係合でも実施可能である。また、三番車下柄
を動作させて脱着作用を行なったが、上下柄を同時、あ
るいは、上柄を動作させて輪列部を脱着させてもよい。
また、小鉄車の軸として輪列受から一体で構成した例を
示したが、輪列中受等の部品でも可能である。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案によれば、クラッチ板は、
切換構成部材と係合するとともに輪列部材の噛合方向に
付勢する弾性を有するクリック部が形成され、 輪列保持部は、通常携帯時には基枠に設けられたダボ
に当接する度当部を備えることにより、通常携帯状態で
は、輪列の噛合方向への弾性力によって度当部を地板に
設けられたダボに確実に当接させ、安定した輪列保持部
の平面的な位置決めを行うことができるものである。
そのため、輪列保持部に案内保持された歯車の噛合量
を適正に保つことができるため、非常に信頼性の高い安
定した運針を行うことができるものである。
また、輪列部材の噛合を外す方向に付勢する弾性を有
する弾性部が形成され、 輪列保持部の端部は、時刻修正状態において、基枠の
ダボに対向する部位に当接してなるため、時刻修正状態
においても、クラッチ板の弾性部により、輪列保持部を
基枠の一部に当接させ、常に安定した噛合外し量が得ら
れるものである。
したがって、本考案によれば、通常携帯及び時刻修正
のいずれにおいても、常に安定した噛合状態の切換を可
能とした時刻修正機構を有する時計を提供することがで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す通常携帯状態における
平面図。 第2図は本考案の一実施例を示す日曜修正状態における
平面図。 第3図は本考案の一実施例を示す時刻修正状態における
平面図。 第4図、第5図は第1図の要部断面図。 1……地板 2……巻真 3……つづみ車 4……第1カレンダー修正伝え車 5……おしどり 6……クラッチ板 7……三番車 8……輪列受 9……小鉄車

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】時計体構成部品を保持する基枠と、外部操
    作部材と、前記外部操作部材と連動する切換構成部材
    と、前記切換構成部材と係合するクラッチ板と、駆動源
    の回転を各指針表示車に伝達する輪列部材とからなる時
    計の構造において、 前記クラッチ板は、前記輪列部材の一端もしくは両端を
    案内保持する輪列保持部を備え、前記外部操作部材に連
    動し前記輪列部材の歯車間の噛合を脱着可能に変位させ
    てなり、 且つ、前記クラッチ板は、前記切換構成部材と係合する
    とともに前記輪列部材の噛合方向に付勢する弾性を有す
    るクリック部が形成され、 前記輪列保持部は、通常携帯時には前記基枠に設けられ
    たダボに当接する度当部を備えることを特徴とする時計
    の構造。
  2. 【請求項2】前記クラッチ板は、前記輪列部材の噛合を
    外す方向に付勢する弾性を有する弾性部が形成され、 前記輪列保持部の端部は、時刻修正状態において、前記
    基枠の前記ダボに対向する部位に当接してなることを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の時計の構
    造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5849281U (ja) * 1981-09-29 1983-04-02 セイコーエプソン株式会社 時計の時刻修正機構
JPS6190U (ja) * 1985-05-15 1986-01-06 セイコーエプソン株式会社 携帯時計の切換装置

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