JPH0440396A - 時計の輪列構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は時計の通常携帯及び時刻修正の２つの状態を可
能とする輪列構造に関する。

［従来の技術］ 従来、指針表示式時計の輸列構造は、二番車において、
カナを有する真に中心部弾性を有する歯車を保持、装着
し、外部操作部材により歯車が真との間でスリップする
ことにより、四番車への回転を伝えず、時・分の時刻修
正を可能としている。

［発明が解決しようとする課題］ しかし、従来の時計の輪列構造によると、時刻修正時に
は、二番歯車の弾性部によるスリップ機構であったため
、以下の様な課題を有していた。

１、スリップトルクが安定しないため、バネ部ならし運
転が必要である。

２、部品バラツキが大きくスリップトルクが高ずぎた場
合、外部修正機構である二番かな、日の裏車、小鉄車、
つづみ車等に摩耗破損を生じる。そのため、外部修正機
構部品には金属材料を用いなければならず、コスト低減
が計れない。

３、逆にスリップトルクが低すぎた場合は、携帯状態下
、わずかな衝撃で、時、分針の回転モーメントが加わり
スベリ現象が発生し、分針が単独で回転してしまい時間
狂いが生じてしまう、そこで本発明は従来のこのような
課題を解決するため、時刻修正時に輪列部の一部の係合
を外し歯車によるスリップ機構を持たずに、円滑な時刻
修正機構を持った輪列構造により、簡略でかつ低コスト
化の成された時計を提供することを目的としている。

［課題を解決するための手段］ 上記課題を解決するために、本発明の時計の輪列構造は
、輪列部の一部を断面方向で着脱可能な二律構成とし、
外部操作部材に運動する作動レバーにより、時計の時刻
修正時に作動レバーを動作させ、輪列部の係合を断面的
に着脱することを特徴とする。

［実　施　例］ 以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第１
図に本発明の通常携帯状態における平面図。第２図にそ
の要部断面図、第３図に時刻修正状態における輪列構造
の断面図を示す。

１は時計の基枠である地板、２は外部操作部材である巻
真な示す。３は巻真に通常携帯状態で融合し、プラスチ
ック材料から成るつづみ車、４は切換部材であるおしど
りであり、前記巻真に係合する。５は作動レバーで地板
ダボ１−ａ、ｌ−ｂに案内位置決めされ、一端５−ａが
おしどりの下面に位置し、他端５−ｂは三番歯車７の下
面に位置する、おしどり下面に位置する作動レバーには
曲げ５−ｃを有する。６は三番かなで後述する二番歯車
と噛合する三番かな６−ａ及び後述する三番歯車と噛合
する三番中間かな６−ｂより成り下柄６−ｃは地板に、
上柄６−ｄは後述する輪列受に案内保持される。

７は三番歯車で、前述した三番中間かなと噛合する三番
中間歯車７−ａと四番かなと噛合する三番歯車７−ｂよ
り成り、三番かなに遊合する。

即ち三番かなには、三番中間歯車を介して三番中間かな
に駆動が伝達され、五番車以降へ力が伝わる。三番かな
と三番歯車の遊合部接触長さは、三番中間歯車と三番中
間かなの断面係合長さ以上の値をもって案内保持される
。

ここで、三番かな、三番歯車は共にプラスチック等の高
分子材料より成り、同一部品に二つ以上の歯車が構成し
てあっても、加工上からは何ら支障のない構成である。

８は三番かなと噛合し、歯車とかなより成り、分針を装
着する五番車で歯車、かなは一体に構成したプラスチッ
ク材等の高分子材料より成る。

三番歯車に力を伝える四番車は歯車とかな、及び秒針を
装着する翼部より成り、働きは公知の通りであるので説
明は省略する。（歯車部９のみ図示） １０は輪列受で、輪列受には弾性部により三番歯車を圧
接する三番車押さえばね１１が輪列受の軸１０−ａ、１
０−ｂを案内としで熱カシメ等の手段により装着される
６　１３は小鉄車、１２は日の裏車であり、それぞれプ
ラスチック材料から成り前述したつづみ車及び二番かな
と常時噛合する。五番車、ロータについては公知である
ので説明は省略する。

次に通常の携帯状態、即ち運転状態について説明する。

五番車には、三番車押さえばね１１の伸性力で三番歯車
に圧力が加わり、三番中間歯車より三番中間かなに回転
トルクが伝達され、五番車に回転が伝わり、運針可能と
なる。

吹に針合わせ状態について説明する。

巻真を引き出すことにより、巻真に係合するおしどりは
時計方向に回転する。！３シとりには、ダボ４−ａが備
えられており、おしどり押さえ（図示せず）により各位
置に安定する。

おしどりが第１図内に示したＡの位置で安定すると、作
動レバーはおしどり回転軌跡内に設けた曲げ部５−ｃが
おしどりにより押し下げられる。

その結果、五番車下面に位置する５−ｂ部は、地板の１
−ｃ部を支点として三番歯車を持ち上げる方向に移動し
、三番中間歯車と三番中間かなの噛合が外れ、四番車、
二番車間の噛合が外れた状態となる。また、巻真は針合
せ状態では、今まで巻真と遊合しフリーであったつづみ
車３が、巻真に設けた凸部２−ａと摩擦係合する。そし
て外部からの回転操作により、巻真２の回転はそのまま
つづみ車３に伝わり、小鉄車１３、日の裏車１２を介し
て、分、時計指示車である三番車８、筒車に回転を伝え
時刻修正を可能とする。

針合わせ状態では前述した通り、三番中間歯車と三番中
間かなの噛合が外れた状態のため、針合わせ時の巻真と
つづみ車の摩擦力による固定トルクは、小さくてもよい
。

次に針合わせ終了後、ｆＩ′Ｍ携帯状態に戻すと、おし
どりの動作により、作動レバーはおしどりとの断面方向
の係合が外れ、三番車を持ち上げる力が解除される。三
番車は、三番車押さえばねにより、地板側に圧力を受は
押し下げられる。

その結果、三番中間歯車と三番中間がなが噛合し通常の
運針輪列状態が再現される。

このように時刻修正時には、前述した三番中間歯車と三
番中間かなの噛合を外すことにより、輪列部にスリップ
機構を装備することは不要となり、時刻修正時の回転ト
ルク負荷がない。

そのために従来は、強度確保のために輸列部、特に時刻
修正機構の輪列部材は、金属材料による構成であったが
、本発明の時計の輪列構造の採用により、全ての輪列部
材をプラスチック化することができ、製造工程の合理化
、及び部品コストダウンを図ることができる。

以上の実施例において、作動レバーをおしどりによって
作動する例で説明したが、巻真等の部材であっても、同
等の効果を得られることはいうまでもない。

又、三番中間歯車と三番中間かなの噛合を脱着すること
で説明したが、三番中間歯車の歯数は、必ずしも複数枚
要する必要はなく、三番中間かなを駆動するための突起
が最低１枚以上あればよい。

〔発明の効果］ 本発明は以上説明したように、時計の輸列構造において
、輪列部の一部を外部操作部材に連動する作動レバーに
より動作させ、時計の時刻修正時に、輪列部の噛合を断
面的に着脱可能に変位することにより、無負荷状態で時
刻修正ができる。

その結果、 １、輪列部材へのプラスチック材の採用が可能となり、
コスト的に安価な時計体の提供が可能となる。

２、本発明の採用により、つづみ車等切換部材へのプラ
スチック材の採用も可能となり、輪列部材同様にコスト
的に安価な時計体の提供が可能となる。

３、三番車を２体化し、三番中間歯車と三番中間かなの
間で輪列噛合の着脱を実施するため、図よりも明らかな
様に外し時は、三番中間歯車が輪列スキマ間に移動する
ため、時計体厚み等には何ら支障はなく、品質的にも安
定した時計体の提供が可能となる等多くの効果を有する
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の通常携帯状態における平面図。 第２図ａ、ｂはその要部断面図。 第３図ａ、ｂは時刻修正状態における輸列構造の断面図
を示す。 １・・・地板 ２・・・巻真 ５・・・作動レバー ６・・・三番かな ７　・　三番歯車 ８・・・三番車 ９・・　四番車 １０・・・輪列受 １１・・・三番車押えばわ １２・・・日の裏車 以上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　電気機械変換器、該電気機械変換器より駆動される四
   番車、該四番車の動きを分針の取り付けられる二番車に
   減速して伝達する三番車、巻真、該巻真を軸方向の複数
   位置に保持する機構、該巻真の軸方向の動きに連動して
   動作する作動レバー、前記巻真の軸方向の複数位置のう
   ち、特定位置において前記巻真の回転を前記二番車に伝
   達する機構等より構成される時計の輪列構造において、
   前記三番歯車と三番かなとが着脱可能に構成されてなり
   、前記巻真の回転が前記二番車に伝達される特定位置に
   おいては、前記巻真の軸方向の動きに連動して動作する
   作動レバーが前記三番歯車もしくは三番かなを断面方向
   に移動させ、前記三番かなと三番歯車の回転伝達を脱す
   る構成としたことを特徴とする時計の輪列構造。