JP5034076B2 - 合成樹脂製ボトルの底部検査方法及びその装置 - Google Patents

合成樹脂製ボトルの底部検査方法及びその装置 Download PDF

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Description

本発明は、底部の一部が突出状態と凹入状態とに反転可能とされている合成樹脂製ボトルの底部を検査する方法及び装置に関する。
飲料等の液状内容物を収容する合成樹脂製ボトルとして、例えばポリエチレンテレフタレート製のブロー成形ボトル(PETボトル)が知られている。この種のボトルにおいては、キャップにより口部を密封した後に内容物が冷却されると、内容物の体積減少等によりボトル内が減圧状態となり、この影響からボトルの胴部が変形して外観上好ましくない。
このため、充填後の内容物の冷却による内部の減圧に伴う変形を均等に吸収する撓み自在のパネルを胴部に複数形成しておくことが行われている(例えば、特許文献1参照)。しかし、このようなパネルを設けた場合には、ボトル形状が複雑となってボトルの材料コストが増加する。
そこで、ボトルの底部の一部に突出状態と凹入状態とに反転可能な反転部を設けたものが知られている(特許文献2参照)。特許文献2に記載されたボトルにおいては、液状内容物の充填に先立って、ボトル底部の反転部を外方に突出状態とする。次いで、底部の反転部が外方に突出した状態のボトルの内部に液状内容物を充填し、ボトル口部をキャップにより封止する。その後、外方に突出状態の反転部を胴部内方へ押し上げ凹入する。これによって、ボトル内部の圧力が増加された状態となり、液状内容物が常温で充填される場合にはボトルの形状が維持され、また、液状内容物を加温して充填される場合には液状内容物が冷却される等により減圧状態となっても、ボトル内部の圧力が相殺されて容器の胴部の減圧変形が生じない。
このように、ボトルの底部に反転部を設け、内容物の充填に際して反転部を反転させるようにすれば、ボトルの胴部に前述のような変形を均等に吸収するためのパネルを設ける必要がなく、ボトルデザインの自由度が向上する。しかも、ブロー成形ボトルの場合には、反転部を外側に突出させた状態でブロー成形して底部を十分に延伸することができ、従来知られている底部が延伸されていないボトルに比べて底部を薄肉化することができるので、ボトルの材料コストを低減することができる。
特開平6−72423号公報 特表2006−501109号公報
ところで、底部に反転部を備えるボトルにおいては、内容物の充填封止後に反転部を突出状態から凹入状態とすべく押し上げても、その反転が不十分で、反転部が本来備えている所定の形状に凹入されない場合(例えば、凹入された後の反転部の一部に突出方向への歪み変形が生じている場合等)に、ボトル内部に適度な圧力増加が得られず、内容物の冷却等に伴う減圧時にボトルの胴部の減圧変形が生じるおそれがある。或いは、内容物の充填封止後に反転部が所定の形状に凹入されていても、凹入させる前の反転部が所定の突出形状でなかった場合(例えば、内容物の充填封止時に既に反転部が凹入状態となっていた場合等)にも、反転部の凹入によるボトル内部の圧力増加は得られず、内容物の冷却等に伴う減圧時にボトルの胴部の減圧変形が生じるおそれがある。このため、反転部の凹入に際して、凹入させる前の反転部の突出状態や凹入させた後の反転部の凹入状態の良否を検査し、反転部の状態が不良であれば不良ボトルとして排除することが望まれる。
そこで、反転部の状態を検査するために、例えば、ボトルの側面からの透過撮像を行い、得られた画像から反転部の輪郭形状を検出して反転部の形状の良否を判定することが考えられる。しかし、ボトルの内部に飲料等の不透明な内容物が充填されている場合には透過撮像によって反転部の輪郭形状を検出することが困難となる。
また、作業者の目視や触感等によって反転部の形状の良否を判定することも考えられるが、例えば、反転部の凹入工程が凹入装置により多くのボトルに対して比較的高速で行なわれている場合に、作業者による手作業による反転部の検査を行なうと、効率が低下するために全てのボトルに対して検査を行なうことが困難である。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、合成樹脂製ボトルの底部に設けられている反転部が所定の状態とされているか否かを容易に且つ効率よく検査することができる合成樹脂製ボトルの底部検査方法及びその装置を提供することを課題とする。
本発明は、筒状の胴部の下端部を閉塞する底部の一部に、胴部外方への突出状態と胴部内方への凹入状態とに胴部の軸線に沿って反転可能な反転部が設けられた合成樹脂製ボトルの底部検査方法であって、前記ボトルを、反転部に対応する底部の下方を開放して位置決め保持する保持工程と、該保持工程により位置決めされたボトルの反転部に当接部材を当接させる底部当接工程と、該底部当接工程において当接部材の反転部への当接を検知する当接検知工程と、該当接検知工程による検知の有無に基づいて反転部の状態(突出状態と凹入状態との少なくとも一方)の良否を判定する判定工程とを備えることを特徴とする。
本発明において検査対象となる合成樹脂製ボトルは、底部に反転部を備えている。合成樹脂製ボトルにおける反転部は、筒状の胴部の下端部を閉塞する底部に胴部外方に突出して設けられており、押圧力を加えて上方に反転させることにより胴部内方へ凹入可能となっている。そして、反転部は、一旦凹入状態となった後には、突出方向に押圧力を加えない限り凹入状態が強固に維持される形状とされている。
本発明の底部検査方法によれば、先ず、前記保持工程によって前記ボトルを位置決め保持する。次いで、前記底部当接工程によってボトルの反転部に当接させる。そして、前記当接検知工程によって当接部材の反転部への当接を検知する。このとき、ボトルの反転部が突出状態にある場合と凹入状態である場合とでは、当接部材が反転部に当接する位置(高さ)が異なる。このことから、反転部の凹入状態を検査するときには、反転部が本来備えている所定の形状に凹入された状態で当接部材が反転部に当接する位置を予め定めておき、この位置以外の下方位置で当接部材の反転部への当接が検知された場合には、反転部が本来備えている所定の形状に凹入されていない(例えば、凹入された後の反転部の一部に突出方向への歪み変形が生じている)として前記判定工程により不良と判定することができる。また、反転部の突出状態を検査するときには、反転部が本来備えている所定の形状に突出する状態で当接部材が反転部に当接する位置を予め定めておき、この位置で当接部材の反転部への当接が検知されなかった場合には、反転部が所定の突出形状ではない(例えば、反転部が凹入状態となっている)として前記判定工程により不良と判定することができる。
このように、本発明の底部検査方法によれば、底部当接工程における当接部材の反転部への当接を当接検知工程で検知するだけで反転部が突出しているか凹入されているかの判定を容易に行なうことができ、反転部の状態を効率よく検査することができる。
また、本発明の底部検査方法において、前記底部当接工程は、前記保持工程により位置決めされた前記ボトルの外方に突出状態の前記反転部の下方から昇降自在の当接部材を上昇させて反転部に当接させる当接部材上昇工程と、該当接部材上昇工程により上昇させた当接部材により反転部を突き上げて胴部内方へ凹入させる反転部凹入工程と、該反転部凹入工程により反転部を凹入させた当接部材を下降させて反転部から離反させる当接部材下降工程とを備えることが好ましい。
これによれば、前記反転部凹入工程により反転部の突き上げ凹入を行なう際に前記当接検知工程及び判定工程が行なえるので、ボトル底部の検査による効率低下を確実に防止することができる。
そしてこの場合、前記当接検知工程を前記当接部材下降工程において行なうことにより、前記判定工程は、前記当接部材が所定の下降中途位置にあるときの当接検知工程による検知の有無に基づいて前記反転部の凹入状態の良否を判定することができ、底部凹入工程を経た反転部が良好な凹入状態に形成されているか否かを迅速に検査することができる。
更に、前記当接検知工程を前記当接部材上昇工程において行なうことにより、前記判定工程は、前記当接部材が所定の上昇中途位置にあるときの当接検知工程による検知の有無に基づいて前記反転部の突出状態の良否を判定することができ、底部凹入工程に先立って反転部が良好な突出状態に形成されているか否かを迅速に検査することができる。
また、本発明は、筒状の胴部の下端部を閉塞する底部の一部に、胴部外方への突出状態と胴部内方への凹入状態とに胴部の軸線に沿って反転可能な反転部が設けられた合成樹脂製ボトルの底部検査装置であって、前記ボトルを、反転部に対応する底部の下方を開放して位置決め保持する保持手段と、該保持手段の下方に昇降自在に設けられ、上昇により前記保持手段に保持されたボトルの反転部に当接する当接部材と、該当接部材を昇降させる昇降手段と、前記当接部材の反転部への当接を検知する当接検知手段と、該当接検知手段による検知の有無に基づいて反転部の状態(突出状態と凹入状態との少なくとも一方)の良否を判定する判定手段とを備えることを特徴とする。
本発明の底部検査装置によれば、先ず、前記保持手段によりボトルを位置決め保持し、前記昇降手段により前記当接部材をボトルの反転部に当接させる。そして、当接検知手段によって当接部材の反転部への当接を検知する。このとき、反転部の凹入状態を検査するときには、反転部が本来備えている所定の形状に凹入された状態で当接部材が反転部に当接する位置を予め定めておき、この位置以外の下方位置で当接検知手段が当接部材の反転部への当接を検知した場合には、反転部が本来備えている所定の形状に凹入されていない(例えば、凹入された後の反転部の一部に突出方向への歪み変形が生じている)として前記判定手段が不良と判定する。また、反転部の突出状態を検査するときには、反転部が本来備えている所定の形状に突出する状態で当接部材が反転部に当接する位置を予め定めておき、この位置で当接検知手段が当接部材の反転部への当接を検知しなかった場合には、反転部が所定の突出形状ではない(例えば、反転部が凹入状態となっている)として前記判定手段が不良と判定する。
このように、本発明の底部検査装置によれば、当接部材の反転部への当接の有無を当接検知手段で検知するだけで反転部が突出しているか凹入されているかの判定を容易に行なうことができ、反転部の状態を効率よく検査することができる。
また、本発明の装置において、前記昇降手段は、前記当接部材を上昇させて前記保持手段に保持された前記ボトルの外方に突出状態の前記反転部に当接させ、当接部材により反転部を突き上げて胴部内方へ凹入させた後に当接部材を下降させることが好ましい。
これによれば、当接部材を昇降手段により上昇させるときに、外方に突出状態の反転部を突き上げて胴部内方へ凹入させることができ、当接部材の昇降動作時に前記当接検知手段による当接部材の反転部への当接検知が行なえる。これによって、反転部を突出状態から凹入状態とするための装置を各別に設けることなく、検査装置と一体化することができ、或いは、反転部を突出状態から凹入状態とするために設けられている既存の装置に検査装置を組み込むことができる。
また、本発明の装置において、前記当接検知手段は、前記昇降手段により昇降され、その昇降方向に沿って上下動自在に前記当接部材を支持する支持部と、該支持部に支持された当接部材を上方に付勢する付勢部材と、当接部材の前記反転部への当接に伴う当接部材の下動を検知するセンサとを備えることを特徴とする。
当接部材は、当接検知手段の支持部に支持されて、昇降手段により昇降される。そして、昇降手段により上昇された当接部材が反転部に当接すると、当接部材が支持部に対して相対的に下動してそれをセンサが検知する。また、昇降手段により下降された当接部材が反転部から離反すると、当接部材が支持部に対して相対的に上動し、センサが検知しない状態となる。当接検知手段をこのように構成したことにより、構造を簡単として当接部材と昇降手段との間に当接検知手段を容易に設けることができ、しかも反転部の状態を確実に検査することができる。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施装置の概略構成を示す平面図、図2は合成樹脂製ボトルの説明的断面図、図3は本実施装置の要部の説明的断面図、図4は当接検知手段を示す説明的断面図、図5は本実施装置の作動を示す説明図、図6は判定手段における良否判定とセンサの作動との関係とを示す説明図である。
本実施形態の底部検査装置1は、図1に示すように、回転する円盤状の支持テーブル2を備え、支持テーブル2の外周部に所定間隔を存して合成樹脂製ボトル3(以下、ボトル3という)を支持して各ボトル3を円周軌道に沿って搬送する。支持テーブル2の上流側には投入ターレット4が設けられ、投入ターレット4の上流にはボトル3を投入方向に搬送する投入路5が接続されている。支持テーブル2の下流側には排出ターレット6が設けられ、排出ターレット6の下流にはボトル3を排出方向に搬送する排出路7が接続されている。なお、図示しないが、底部検査装置1の上流側には、ボトル3に内容物を充填するフィラーと、ボトル3をキャップ8(図3参照)により封止するキャッパーとが設けられている。これにより、本実施形態の底部検査装置1には、内容物が充填されてキャップ8により封止されたボトル3が投入される。また、投入路5には、投入ターレット4の上流で各ボトル3に所定の間隔を設けるスクリューコンベア9が設けられている。
ここで、本実施形態において採用するボトル3について説明する。このボトル3は、中空の胴部の上端部にキャップが嵌着可能な口部を備えると共に、該胴部の下端部を閉塞する底部の一部に胴部内方又は外方に向かって胴部の軸線方向に沿って凹入又は突出可能な反転部を備えた合成樹脂製ボトルで、好ましくはポリエチレンテレフタレート樹脂製ボトルである。更に詳しくは、図2に断面視して示すように、ボトル3は、上方に開口する口部10と、口部10の下端部から拡径する肩部11を介して連なる中空の胴部12と、胴部12の下端部を閉塞する底部13とからなっている。口部10には、キャップ8(図3参照)を螺着する螺着部14が形成され、螺着部14の下部には外周に張り出す鍔部15が形成されている。
底部13には、その外周側に環状の接地部16が形成され、接地部16の内方には胴部12の外方(下方)に突出する反転部17が形成されている。反転部17は胴部12の軸線に沿って内方と外方とに(上方と下方とに)向かって対称形状に反転自在の環状の傾斜部18と、傾斜部18に包囲された中央部に形成された中央凹部19とを備えている。中央凹部19は反転するものではなく、傾斜部18の反転に伴う上下位置の移動が生じるだけで、その形状は維持される。また、反転部17は、突出状態から一旦凹入されると、その凹入状態から容易に反転して突出状態とならないように、例えば、傾斜部18の角度等が適正に設定されている。
次に、本実施形態の底部検査装置1の細部の構成を説明する。底部検査装置1は、図3にその一部を示すように、支持テーブル2と一体に回転する第1環状部材20を備え、第1環状部材20と支持テーブル2との間には、上下方向に延びる第1案内ロッド21が設けられている。なお、支持テーブル2は図示しない回転駆動手段により回転駆動される。
第1案内ロッド21には、第1昇降ブロック22が昇降自在に支持され、第1昇降ブロック22には押さえ部材23が一体に連設されている。第1昇降ブロック22はカムフォロア24を備え、カムフォロア24は、支持テーブル2の回転軌道に沿って延設されたカムレール25に案内されて第1昇降ブロック22を介して押さえ部材23を昇降させる。
また、押さえ部材23には、ボトル3の肩部11に対応する形状の環状の肩部当接部26が形成されている。肩部当接部26は、押さえ部材23の下降により、ボトル3の胴部12の上端部から肩部11の上面にかけてを外側から内包し、肩部11全周にその上方から当接する。これによって、ボトル3は、支持テーブル2と押さえ部材23とによって上下方向から挟持された状態で位置決め保持される。即ち、本実施形態においては、支持テーブル2と押さえ部材23とによって本発明の保持手段を構成している。
支持テーブル2は、ボトル3の反転部17の下方を開放すべく上下に貫通する貫通穴27を備え、貫通穴27の周囲にボトル3がその接地部16を介して載置される。支持テーブル2の下方には、支持テーブル2と一体に回転する第2環状部材28が設けられており、第2環状部材28と支持テーブル2との間には、上下方向に延びる第2案内ロッド29が設けられている。
第2案内ロッド29には、第2昇降ブロック30が昇降自在に支持され、第2昇降ブロック30には当接検知手段31が設けられている。当接検知手段31の上端部には、ボトル3の反転部17の中央凹部19に当接する当接部材32が設けられている。
第2昇降ブロック30はカムフォロア33を備え、カムフォロア33は支持テーブル2の回転軌道に沿って延設されたカムレール34に案内されて第2昇降ブロック30を昇降させる。即ち、本実施形態においては、第2昇降ブロック30、カムフォロア33、及びカムレール34によって本発明の昇降手段を構成している。
当接検知手段31は、図4に示すように、筒状の支持部材35(支持部)と、支持部材35の内部に上下動自在に支持された移動軸36とを備え、移動軸36の上端には前記当接部材32が連設されている。また、移動軸36の下端面に対向して支持部材35の下端には連結部材37を介してセンサ38が連結保持されている。
移動軸36の下端外周には突起39が形成されており、支持部材35の内周には移動軸36の突起39に当接して移動軸36の上動を所定位置で規制する凸部40が形成されている。移動軸36が支持部材35の凸部40に規制されたとき、移動軸36の下端面とセンサ38との間には所定の空隙が形成される。この空隙は、当接部材32を介して移動軸36を上方に付勢するバネ部材41(付勢部材)により維持される。バネ部材41の付勢に抗して移動軸36が下動したときには、移動軸36の突起39が連結部材37に当接して下動が規制され、同時に、移動軸36の下端面がセンサ38の接触子42を押圧する。
センサ38は、接触子42が押圧されることによりNOとなり、接触子42の押圧が解除されるとOFFとなるスイッチにより構成され、該センサ38のON信号は、図1に示す判定手段43に入力される。
次に、以上の構成による底部検査装置1の作動を説明する。図1を参照して、投入路5に沿って投入方向に搬送れたボトル3は、スクリューコンベア9により所定の間隔(投入ターレット4がボトル3を支持する際の間隔)が開けられて投入ターレット4に受け渡され、次いで、支持テーブル2に載置される。ボトル3が支持テーブル2に載置されると、図3に示すカムレール25の案内によりカムフォロア24を介して押さえ部材23が下降し、支持テーブル2上にボトル3が上下動不能に保持される(保持工程)。そして、底部検査装置1は、支持テーブル2の回転によりボトル3を円周軌道に沿って搬送する間にボトル3の底部13の反転部17の検査と反転部17の凹入とを行なう。即ち、図1に示すように、支持テーブル2の回転により搬送されるボトル3は、先ず、突出状態検査エリアAで反転部17の突出状態の良否が判定され、次いで、反転凹入エリアBで当接部材32により反転部17が突き上げられ、その後、凹入状態検査エリアCで反転部17の凹入状態の良否が判定される。各エリアA,B,Cにおいては、図5に模式的に示すように、カムレール34に沿ったカムフォロア33の案内により第2昇降ブロック30を介して当接検知手段31が昇降される。
ここで、当接検知手段31及び判定手段43の作動を説明すれば、図5に示すように、突出状態検査エリアAにおいて当接検知手段31が所定の検査位置(高さ)に上昇されると当接部材32が突出状態の反転部17に当接する(底部当接工程における当接部材上昇工程)。当接部材32が突出状態の反転部17に当接すると、移動軸36が相対的に下動してセンサ38がON状態となって当接部材32の反転部17への当接が検知される(当接部材上昇工程における当接検知工程)。突出状態検査エリアAでセンサ38がON状態となれば、図6に示すように、反転部17が良好に突出していると考えられるので、判定手段43はその判定工程により、ボトル3が良品であると判定する。また、突出状態検査エリアAでセンサ38がOFF状態である場合には、図6に示すように、反転部17と当接部材32との当接に伴う移動軸36の下動がなく、反転部17が突出されていないことが考えられるので、判定手段43はその判定工程により、ボトル3が不良品であると判定する。
続いて、図5に示すように、反転凹入エリアBにおいて当接検知手段31が更に上昇すると当接部材32が反転部17を突き上げて反転させる。これによって、反転部17が胴部12の内方に凹入状態となる(底部当接工程における反転部凹入工程)。
その後、凹入状態検査エリアCにおいて当接検知手段31が所定の検査位置(高さ)まで下降されると(底部当接工程における当接部材下降工程)、バネ部材41(図4参照)の付勢により移動軸36が上動し、センサ38がOFF状態となる(当接部材下降工程における当接検知工程)。凹入状態検査エリアCでセンサ38がOFF状態となれば、図6に示すように、反転部17が良好に凹入されていると考えられるので、判定手段43はその判定工程により、ボトル3が良品であると判定する。また、凹入状態検査エリアCでセンサ38がON状態である場合には、図6に示すように、移動軸36の上動がなく移動軸36とセンサ38とが離反しない状態であり、反転部17の凹入が不十分であると考えられるので、判定手段43はその判定工程により、ボトル3が不良品であると判定する。そして、判定手段43によって、突出状態検査エリアAと凹入状態検査エリアCとの何れか一方でボトル3が不良品と判定された場合には、その不良ボトルを排出路7から取り除く。この場合、図示しないが、投入路5と排出路7との所定位置にカウンタを設けておくことにより、カウンタの計数処理により不良ボトルを特定することができ、例えば、排出路7に不良ボトルを排除する手段(図示せず)を設けておくことにより、不良ボトルを円滑に排出路7から排除することができる。
以上のように、本実施形態の底部検査装置1は、反転凹入エリアBの上流側と下流側とに隣接して突出状態検査エリアAと凹入状態検査エリアCとを設けたことにより、極めて効率よくボトル3の反転部17を検査することができる。しかも、本実施形態の底部検査装置1は、ボトル3の検査と共に反転部17の凹入も行なえるので、装置構成をコンパクトとすることができる。
本発明の一実施装置の概略構成を示す平面図。 合成樹脂製ボトルの説明的断面図。 本実施装置の要部の説明的断面図。 当接検知手段を示す説明的断面図。 本実施装置の作動を示す説明図。 判定手段における判定とセンサの作動との関係とを示す説明図。
符号の説明
1…底部検査装置、2…支持テーブル(保持手段)、3…合成樹脂製ボトル、12…胴部、13…底部、17…反転部、23…押さえ部材(保持手段)、30…第2昇降ブロック(昇降手段)、31…当接検知手段、32…当接部材、33…カムフォロア(昇降手段)、34…カムレール(昇降手段)、35…支持部材(支持部)、38…センサ、41…バネ部材(付勢部材)、43…判定手段。

Claims (7)

  1. 筒状の胴部の下端部を閉塞する底部の一部に、胴部外方への突出状態と胴部内方への凹入状態とに胴部の軸線に沿って反転可能な反転部が設けられた合成樹脂製ボトルの底部検査方法であって、
    前記ボトルを、反転部に対応する底部の下方を開放して位置決め保持する保持工程と、
    該保持工程により位置決めされたボトルの反転部に当接部材を当接させる底部当接工程と、
    該底部当接工程において当接部材の反転部への当接を検知する当接検知工程と、
    該当接検知工程による検知の有無に基づいて反転部の状態の良否を判定する判定工程とを備えることを特徴とする合成樹脂製ボトルの底部検査方法。
  2. 前記底部当接工程は、前記保持工程により位置決めされた前記ボトルの外方に突出状態の前記反転部の下方から昇降自在の当接部材を上昇させて反転部に当接させる当接部材上昇工程と、該当接部材上昇工程により上昇させた当接部材により反転部を突き上げて胴部内方へ凹入させる反転部凹入工程と、該反転部凹入工程により反転部を凹入させた当接部材を下降させて反転部から離反させる当接部材下降工程とを備えることを特徴とする請求項1記載の合成樹脂製ボトルの底部検査方法。
  3. 前記当接検知工程は、前記当接部材下降工程において行なわれ、
    前記判定工程は、前記当接部材が所定の下降中途位置にあるときの当接検知工程による検知の有無に基づいて前記反転部の凹入状態の良否を判定することを特徴とする請求項2記載の合成樹脂製ボトルの底部検査方法。
  4. 前記当接検知工程は、前記当接部材上昇工程において行なわれ、
    前記判定工程は、前記当接部材が所定の上昇中途位置にあるときの当接検知工程による検知の有無に基づいて前記反転部の突出状態の良否を判定することを特徴とする請求項2又は3記載の合成樹脂製ボトルの底部検査方法。
  5. 筒状の胴部の下端部を閉塞する底部の一部に、胴部外方への突出状態と胴部内方への凹入状態とに胴部の軸線に沿って反転可能な反転部が設けられた合成樹脂製ボトルの底部検査装置であって、
    前記ボトルを、反転部に対応する底部の下方を開放して位置決め保持する保持手段と、
    該保持手段の下方に昇降自在に設けられ、上昇により前記保持手段に保持されたボトルの反転部に当接する当接部材と、
    該当接部材を昇降させる昇降手段と、
    前記当接部材の反転部への当接を検知する当接検知手段と、
    該当接検知手段による検知の有無に基づいて反転部の状態の良否を判定する判定手段とを備えることを特徴とする合成樹脂製ボトルの底部検査装置。
  6. 前記昇降手段は、前記当接部材を上昇させて前記保持手段に保持された前記ボトルの外方に突出状態の前記反転部に当接させ、当接部材により反転部を突き上げて胴部内方へ凹入させた後に当接部材を下降させることを特徴とする請求項5記載の合成樹脂製ボトルの底部検査装置。
  7. 前記当接検知手段は、前記昇降手段により昇降され、その昇降方向に沿って上下動自在に前記当接部材を支持する支持部と、該支持部に支持された当接部材を上方に付勢する付勢部材と、当接部材の前記反転部への当接に伴う当接部材の下動を検知するセンサとを備えることを特徴とする請求項5又は6記載の合成樹脂製ボトルの底部検査装置。
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