JP2003322235A - 容器の保持機構 - Google Patents

容器の保持機構

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JP2003322235A
JP2003322235A JP2002124817A JP2002124817A JP2003322235A JP 2003322235 A JP2003322235 A JP 2003322235A JP 2002124817 A JP2002124817 A JP 2002124817A JP 2002124817 A JP2002124817 A JP 2002124817A JP 2003322235 A JP2003322235 A JP 2003322235A
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arm
container
holding mechanism
arm shaft
overload
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JP2002124817A
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Yasusaburo Kodama
安三郎 児玉
Seiji Nakajima
清治 中島
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Omron Kirin Techno System Co Ltd
Original Assignee
Kirin Techno System Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器の保持機構に過負荷が作用しても保持機
構の破損を効果的に防止する。 【解決手段】 支持台に搭載された容器を搬送させなが
ら検査を行う検査装置の搬送手段に設けられ、回転可能
に支持された複数のローラを前記容器の周面に当接させ
て保持する容器の保持機構において、前記ローラの一つ
を構成するアームローラを回転自在に支持するアームが
半径方向外側に延びるように設けられ、前記搬送手段に
対して回転可能に保持されたアーム軸35と、このアー
ム軸35に設けられ、前記アームローラを介して伝達さ
れる過負荷を解放する過負荷解放手段50とを備え、前
記過負荷解放手段50が、前記アーム軸35を回転させ
て前記過負荷を解放する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器を搬送させな
がら検査を行う検査装置に設けられた容器の保持機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図7に示すように、壜等の容
器をロータ80で搬送させながら傷の有無等を検査する
検査装置が知られている。この検査装置に設けられたロ
ータ80は、検査の対象となる容器90を周縁部分に搭
載させて容器90を搬送させる円盤81を備えている。
この円盤81の周縁部分には、円盤81に対してさらに
回転可能に取り付けられた複数の支持台82が設けられ
ており、検査の対象となる容器90はこれら支持台に搭
載される。ロータ80は、支持台82を回転させて容器
90を自転させながら円盤81を水平に回転させて容器
90を搬送する。検査装置は、ロータ80に搬送される
容器90の画像をカメラに取り込んで傷の有無等を判断
している。
【0003】そして、図8に示すように、ロータ80に
は、支持台82に搭載された容器90を保持するため
に、複数のローラから構成された保持機構が支持台82
の近傍に設けられている。この保持機構は、固定軸83
に回転自在に支持された固定ローラ84と、アーム軸8
5からその半径方向外側に延びるアーム86の先端に
て、当該アーム86に回転自在に取り付けられたアーム
ローラ87と、固定ローラ84を支持する固定軸83に
取り付けられたリンク88に対して回転自在に支持され
た補助ローラ89とから構成されている。容器90の保
持機構は、これらのローラを容器90の外周面に当接さ
せて容器90を保持することで、支持台82に搭載され
た容器90が搭載位置からの芯ずれや位相ずれを防止し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】容器90の保持機構は
かかる構成を有しているため、規定値以上の径に形成さ
れた容器90が紛れ込むと、アームローラ87の取り付
けられたアーム86が必要以上に押し広げられてしま
う。このため、アーム86には必要以上に負荷が作用
し、アーム軸85にねじりや曲げの過負荷が伝達されて
いた。これにより、アーム軸85とアーム86との接合
部が破断したり、アーム軸85にひずみが発生する不具
合が発生していた。このように、アーム軸85やアーム
86等に不具合が生じると、搬送される容器90の芯ず
れや位相ずれが生じ、容器90の画像を適切に取り込む
ことができず、検査を正確に行うことができない。
【0005】そこで、本発明では容器の保持機構に過負
荷が作用しても、当該保持機構が破損することなく、正
確な検査を行うことができる容器の保持機構を提供す
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、かかる課題
を解決するために、支持台に搭載された容器を搬送させ
ながら検査を行う検査装置の搬送手段(8)に設けら
れ、回転可能に支持された複数のローラ(30,33,
38)を前記容器の周面に当接させて保持する容器の保
持機構において、前記ローラの一つを構成するアームロ
ーラ(38)を回転自在に支持するアーム(36)が半
径方向外側に延びるように設けられ、前記搬送手段
(8)に対して回転可能に保持されたアーム軸(35)
と、前記アームローラ(38)を介して前記アーム軸
(35)に伝達される過負荷を解放する過負荷解放手段
(50)とを備え、前記過負荷解放手段(50)が、前
記アーム軸(35)を回転させて前記過負荷を解放する
容器の保持機構を採用した。
【0007】規定値の寸法に形成された容器が検査装置
に搬入される場合には、検査装置に設けられた保持機構
が故障を起こすことはなく、検査装置は円滑に検査を順
次行うことができる。しかし、外径が規定値以上の寸法
に形成された容器が検査装置に搬入されると、保持機構
を構成するローラ(30,33,38)を支持する軸等
に過負荷が作用し、保持機構に故障が生じることがあ
る。特にアーム軸(35)はその半径方向に延びるアー
ム(36)を有しているためモーメントが作用し、過負
荷を受けやすい。
【0008】本発明によれば、過負荷解放手段(50)
をアーム軸(35)に設け、アーム軸(35)自体を回
転可能とする構成を採用したため、アーム軸(35)、
アーム(36)に過負荷が作用することを効果的に防止
できる。これにより、保持機構の破損を防止でき、支持
台に搭載された容器について芯ずれや位相ずれ等を発生
させることなく検査を行える。また、保持機構に発生す
る故障を低減できるので、検査装置全体の平均故障間隔
(MTBF)を向上させることができる。
【0009】また、本発明では前記過負荷解放手段(5
0)として、前記アーム軸(35)に一体的に取り付け
られ、係合部(52)の形成された回転部(51)と、
この回転部(51)の前記係合部(52)に対して係脱
可能な係合部材(53)と、この係合部材(53)を前
記回転部(51)に向けて付勢する付勢手段(55)と
を備え、前記係合部材(53)は前記付勢手段(55)
の付勢力に抗して前記係合部(52)から離脱して前記
アーム軸(35)を回転せしめる構成を採用している。
【0010】この構成によれば、アームローラ(38)
及びアーム(36)を介してアーム軸(35)を回転さ
せるモーメントが作用すると、係合していた係合部材
(53)が付勢手段(55)の付勢力に抗して係合部
(52)から離脱する。これによりアーム軸(35)回
転して、ねじり等の過大な応力が作用することを防止で
きる。
【0011】なお、この過負荷解放手段(50)におい
て、前記回転部(51)の外周面には前記係合部(5
2)としての凹部(52)が形成されてなり、前記係合
部材(53)がこの凹部(52)に対して係脱可能なボ
ール(53)として構成され、前記付勢手段(55)が
前記ボール(53)を前記回転部(51)の半径方向外
側から中心に向けて付勢するとよい。係合部(52)と
して凹部(52)を、係合部材(53)としてボール
(53)を採用することで、過負荷が作用すれば、ボー
ル(53)が円滑に凹部(52)から離脱する。すなわ
ち、過負荷が作用すれば、ボール(53)がアーム軸
(35)の半径方向外側に押し上げられるよう力が作用
するので、ボール(53)が付勢手段(55)を半径方
向外側に押圧する。これにより、付勢手段(55)の付
勢力に抗してボール(53)が離脱し、円滑にアーム軸
(35)を回転させることができる。
【0012】また、本発明にかかる容器の保持機構で
は、前記過負荷解放手段(50)に前記付勢手段(5
5)が前記係合部材(53)を付勢する付勢力を調整す
る手段(56,57,58)を備えたことを特徴とす
る。検査装置を所定時間稼働させれば、統計的にどの程
度の外寸を有する容器が紛れ込んでくるかを把握でき
る。これにより、過負荷解放手段(50)に設けられた
付勢手段(55)の付勢力をより最適な付勢力に調整を
行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0014】はじめに、図1を参照して、本発明の保持
機構が使用される検査装置1の概要について説明する。
【0015】検査装置1は、この図1に示すように、複
数の壜Bが順次搬入される搬入部3と、検査装置1の中
心部分に配されたロータ8と、検査の終了した壜Bを検
査装置1から次工程に順次送り出す搬出部15とを備え
ている。検査装置1の中心部に設けられたロータ8は水
平に回転する大型の円盤9を有し、その周縁に壜Bを複
数搭載させて、壜Bを周縁に沿って搬送させている。ま
た、この検査装置1は搬入部3とロータ8の間に、搬入
された壜Bを順次ロータ8へ中継するスターホイール6
と、ロータ8により搬送された壜Bを受け取り、スター
ホイール11と、このスターホイール11で搬送された
壜Bを中継し、搬出部15に壜Bを順次受け渡している
スターホイール13を備えている。
【0016】この検査装置1では、ロータ8で壜Bを搬
送する間に壜Bの胴部及び口側部を検査する第1検査ス
テージとして、スターホイール11で壜を搬送する間に
壜Bの底部及び口天面部を検査する第2検査ステージと
して構成されている。
【0017】搬入部3には、検査装置1の上工程から送
られる壜Bを検査装置1の内部に導入させるコンベヤ4
が設けられている。このコンベヤ4は、検査装置1の外
部から検査装置1の内部に挿入されるように配され、そ
の先端がスターホイール6の外周部まで延びている。ま
た、このコンベヤ4の側方には、順次搬入される壜Bを
等間隔に配列させるスクリュー5が設けられている。ス
クリュー5の外周面には螺旋状の溝5aが形成されてお
り、搬入される壜Bは、この溝5aにはまり込むことで
等間隔に配列される。
【0018】搬入部3からロータ8へ壜Bを中継するス
ターホイール6は、円盤状の回転体6aを有しており、
この回転体6aの周縁には、その周方向に等間隔を成す
ようにして配された円弧状のポケット7…7が複数設け
られている。このスターホイール6は、これらポケット
7…7に壜Bを収容し、回転体6aを回転させることで
その周縁に沿って壜Bを搬入部3からロータ8へ搬送し
ている。
【0019】ロータ8は円盤9の周縁に複数の支持台1
0を有しており、スターホイール6から受け渡された壜
Bはこれら支持台10に順次搭載される。これら支持台
10は円盤9に対して自転可能に支持されており、支持
台10に搭載された壜Bをその中心を軸に回転させる。
このロータ8で搬送される壜Bは、搬送中にその胴部や
肩部の検査が行われる。ロータ8の近傍には図示しない
照明装置とカメラが設置されており、照明装置により各
壜Bが照射され、照射された壜Bの画像がカメラに取り
込まれていく。壜Bはカメラに取り込まれたこの画像に
基づいて欠陥の有無が検査される。なお、このロータ8
では、壜Bの画像がカメラに取り込まれている間、支持
台10が自転され、壜Bの全周にわたり検査を行うこと
ができるように構成されている。
【0020】ロータ8で搬送された壜Bは、壜Bの底部
の検査を行う第2検査ステージへ順次受け渡される。こ
の第2検査ステージには、スターホイール11が設けら
れている。このスターホイール11についても、水平に
回転される回転体11aが設けられており、この回転体
11aにはその周縁に複数のポケット12…12が周方
向に均等に配されている。ロータ8で搬送された壜B
は、これらポケット12…12に順次収納される。この
第2検査ステージには、壜Bの底部を照射する照明装置
(不図示)と照射された壜底の画像を取り込むカメラ
(不図示)が設置されていて、壜Bの底部に欠陥がある
か否かが検査される。
【0021】検査の終えた壜Bはスターホイール11で
搬送された後、更にスターホイール13へ受け渡され
る。このスターホイール13は検査を終え、欠陥の発見
されなかった良品を搬出部15へ中継している一方、欠
陥の発見された不良品をリジェクト部17へ送り出して
いる。なお、当該スターホイール13についても、円盤
状の回転体13aを有し、回転体13aの周縁には複数
のポケット14…14が周方向に等間隔に配されるよう
に設けられている。第1検査ステージ及び第2検査ステ
ージのいずれの検査工程においても欠陥の発見されなか
った壜Bは、搬出部15でスターホイール13から離脱
される。搬出部15は検査装置1の内部から次工程へ延
びるコンベヤ16が設けられており、壜Bを整列した状
態で検査装置1から搬出させている。一方、少なくとも
第1検査ステージ又は第2検査ステージのいずれかにお
いて欠陥の発見された壜Bは、搬出部15を通過して、
さらにその先方に設けられたリジェクト部17まで搬送
され、リジェクト部17のコンベヤ18でラインの外へ
はじき出される。本検査装置1では、このようにして良
品と不良品の識別を行い、良品に関する壜Bのみを次工
程へ送り出している。
【0022】この検査装置1に設けられたロータ8に
は、搬送される壜Bがロータ8から脱落することのない
ように容器の保持機構が設けられている。図2〜図5
は、かかる保持機構を備えたロータ8の詳細を示した図
である。
【0023】図2に示すように、ロータ8は回転軸20
と、この回転軸20の上部に取り付けられ、回転軸20
の回転に伴って水平に回転する円盤9とを備え、回転軸
20がホルダ21によってベーステーブル2に対して回
転自在に支持されている。
【0024】ホルダ21は、内部に貫通孔21aが形成
されていて、貫通孔21aの上部と下部とにベアリング
22,23をそれぞれ有している。回転軸20は、貫通
孔21aを上下に貫通し、ホルダ21の上部及び下部に
設けられたベアリング22,23を介してホルダ21に
支持され、自在に回転できるように構成されている。
【0025】円盤9には、その中心に取り付け孔9aが
形成されており、この取り付け孔9aを回転軸20の上
端にはめ込むことで回転軸20に支持されている。回転
軸20の上端面には、エンドプレート24が設けられて
いる。円盤は、このエンドプレート24がボルト25,
25で締め込まれ、エンドプレート24で上から押さえ
つけられて回転軸20に固定されている。
【0026】円盤9の周縁部には上述したように複数の
支持台10が設けられている。この支持台10は、本体
の中心に壜Bが搭載されるターンテーブル10aが設け
られており、当該ターンテーブル10aが自在に回転で
きるように構成されている。また、このロータ8には、
図示しないバキューム装置と回転軸20の外周部に設け
られたバルブ29に接続されたホース28が設けられて
いる一方、バルブ29と各支持台10とを接続するホー
ス27が設けられている。これらは、ターンテーブル1
0aに搭載された壜Bをターンテーブル10aに吸着さ
せるものであり、図示しないバキューム装置の吸気をタ
ーンテーブル10aに伝えている。なお、ホース27は
支持台10とロータリジョイント26を介して接続され
ており、ターンテーブル10aが自在に回転することを
確保している。
【0027】そして、図2並びに図3に示すように、支
持台10の周囲には、これら支持台10に搭載された壜
Bを保持する保持機構が設けられている。保持機構は、
壜Bを円盤9の半径方向内側から支持する固定ローラユ
ニットと、円盤9の外側から支持するアームローラユニ
ットと、補助的に壜Bを支持する補助ローラユニットと
から構成されている。
【0028】固定ローラユニットは、2つのユニットで
1つ壜Bを支持することができるように、円盤の周方向
において、隣り合うユニットの中間に支持台が位置する
ようにそれぞれ配置されている。固定ローラユニット
は、上下に延びるようにしてロータ8の円盤に取り付け
られた固定回転軸31と、この固定回転軸31に回転自
在に支持された2つの固定ローラ30,30とから構成
されている。2つの固定ローラのうち、固定回転軸31
の上端に取り付けられた固定ローラ30は壜Bの胴部を
支持し、固定回転軸31の中間部分に取り付けられた固
定ローラ30は壜Bの底部を支持している。固定ローラ
30,30にはその周縁に円弧状の切り欠きが形成され
ている。この切り欠きは、後に説明するアームローラユ
ニットと干渉することのないように形成したものであ
る。
【0029】また、補助ローラユニットは、1つおきに
固定ローラユニットに取り付けられており、固定ローラ
ユニットの固定回転軸31に取り付けられ、円盤9の半
径方向外側に向けて延びるリンク32と、リンク32の
先端に回転軸34によって支持された補助ローラ33と
から構成されている。この補助ローラ33は、この補助
ローラユニットの設けられていない他方の固定ローラユ
ニットの固定ローラ30と壜を挟んで対向する位置にて
壜Bの胴部を支持している。
【0030】そして、アームローラユニットは、上下に
延びるようにしてロータ8の円盤に保持されたアーム軸
35と、アーム軸35の上端にて、このアーム軸35の
半径方向外側に張り出すように取り付けられたアーム3
6と、アーム36の先端に回転軸37により回転自在に
支持されたアームローラ38とから構成されている。ア
ーム36はアーム軸35から円盤9の半径方向外側に向
けて延びており、その先端に取り付けられたアームロー
ラ38が、補助ローラユニットの設けられた一方の固定
ローラユニットの固定ローラ30と、壜Bを挟んで対向
するように位置している。
【0031】一方、アーム軸の下部には、図2及び図4
に示すように、当該アームローラユニットを開閉させる
カム機構が設けられている。このカム機構は、ベーステ
ーブルに取り付けられたカム42と、アーム軸35の下
部にてアーム軸35の半径方向外側に張り出すようにし
て取り付けられたカムフォロアブラケット40と、この
カムフォロアブラケット40の先端に取り付けられ、カ
ム42と係合するカムフォロア41とから構成されてい
る。また、カム42には、カムフォロア41が挿入され
るようにして係合するカム溝46が形成されている。こ
のカム溝46は、スターホイール6から壜Bが受け渡さ
れる位置にてアーム軸35を回転させ、アーム36を閉
じてアームローラ38を壜Bに当接させる。そして、ス
ターホイール11に壜Bを受け渡す位置にてアーム軸3
5を逆回転させ、アーム36を開かせるようにカムフォ
ロア41を移動可能に形成されている。
【0032】また、円盤9の半径方向内側には、各支持
台10に対応する支柱45が円盤9の下方に延びるよう
にして取り付けられている。各カムフォロアブラケット
40は、この支柱45の下端とスプリング43でそれぞ
れ接続されている。このスプリング43の両端には、支
持金具44,44がそれぞれ取り付けられており、これ
ら支持金具44,44がカムフォロアブラケット40
と、支柱45の下端とに取り付けられて両者を接続して
いる。このスプリング43の付勢力によりアームローラ
38は常に壜Bに当接する方向へ付勢される。
【0033】そして、この保持機構にはアーム軸35の
下端には、図5に示すように、過負荷解放ユニット50
設けられている。この過負荷解放ユニット50は、アー
ムローラユニットに作用する過負荷を解放するものであ
り、アーム軸35と一体的になるようにアーム軸35の
下端に取り付けられた円筒状の回転部材51と、回転部
材51の周方向における所定位置にて回転部材51の外
周部に設けられた係合部材としてのボール53,53
と、このボール53,53を保持するホルダ54と、ホ
ルダ54の内部に組み込まれ、ボール53,53を回転
部材51の半径方向外側から回転部材51に向けて付勢
するスプリング55,55とを備えている。
【0034】回転部材51はその下部がボルト70並び
にビス71でアーム軸35の下端に固定されており、そ
の外周面には、中心軸を挟んで対称となる2箇所にて、
内部に向けて先細りとなるテーパー状の凹部52,52
が形成されている。この凹部52,52は各位置にて上
下に並ぶようにして2つずつ形成されている。これら凹
部52,52と係合するボール53,53は、回転部材
51の周方向における所定位置にて、上下に並ぶように
2つ配置されている。このボール53,53を保持する
ホルダ54には、回転部材51の法線方向に延びる孔6
0,60が各ボール53,53に対応して形成されてい
る。この孔60,60は、ボール側の端部から所定の長
さの部分61,61が孔60,60よりその断面積が矩
形状にやや大きく形成されている。この部分61,61
の長さは、後述するように、凹部52,52からボール
53,53が離脱することができるように形成されてい
る。
【0035】そして、各孔60,60の内部には、外周
にねじの形成されたピストン56.56が孔60,60
の軸方向にて往復動するように挿入されていると共に、
矩形状に形成された部分61,61には、同じく矩形状
の平板で形成されたスプリングストッパ58,58がピ
ストン56,56に螺合されるようにして設けられてい
る。ピストン56,56は、その先端部分が半径方向外
側に張り出すように形成され、その先端面がボール5
3,53に当接している一方で、後端部は、ホルダ54
に形成された孔から外に突出している。上述したスプリ
ング55,55は、孔60,60の端部とスプリングス
トッパ58,58との間に挟まれるようにして、孔6
0,60の内面とピストン56,56の外周面との間に
配されている。これにより、スプリング55,55の付
勢力がスプリングストッパ58及びピストン56,56
を介してボール53,53に伝達され、ボール53,5
3を回転部材51の凹部52,52に押圧する。
【0036】なお、ボール53,53を回転部材51に
向けて付勢する力を自在に調整できるように、当該過負
荷解放ユニット50に調整手段を設ければ、解放される
負荷を実際の稼働状況に適合させることができる。但
し、特別な構造による調整手段を設けなくとも、異なる
バネ力のスプリングに交換することで、解放される負荷
を調整することもできる。
【0037】かかる構成を備えた過負荷解放ユニットに
よれば、以下に説明するようにしてアームローラユニッ
トに作用する過負荷を解放する。
【0038】例えば、本検査装置1が検査の対象とする
規定値の径に形成された壜Bより径の大きな壜が紛れ込
んで、この壜をロータ8が受けたとする。この場合、ア
ームローラ38を介し、アーム36が押し広げられるよ
うに負荷が作用し、この負荷がアーム軸35に伝達され
る。かかる負荷は、図6(a)に示すように、アーム軸
35を回転させるように力が作用する。アーム軸35と
回転部材51とは、ビス止めされているので一体的に回
転する。このため、凹部52の内面がボール53を回転
部材51の半径方向外側に移動させるようボール53に
力を作用させる。この力がスプリング55の付勢力に抗
してピストン56を図6(a)の右方へ移動させ、ボー
ル53を凹部52から離脱させる。ボール53が凹部5
2から離脱すると、アーム軸35及び回転部材51の回
転を阻止する方向へ力を作用させるのは、回転部材51
の外周面とボール53の外面との間に発生する摩擦だけ
なので、アーム軸35及び回転部材51は円滑に回転す
る(図6(b)の状態)。
【0039】かかる作用によって、アーム軸35に生ず
るねじり等の過負荷やアーム軸35とアーム36との接
合部分に生ずる曲げ方向の過負荷を解放することがで
き、アームローラユニットの破損を防止する。
【0040】なお、回転部材51の外周面には、ボール
53が元々係合していた凹部52の他に、中心軸を境に
対象となる位置に別の凹部52が形成されているので、
アーム軸35が回転したとしても、図6(c)に示すよ
うに180度以上回転することがなく、回転し過ぎによ
り生ずる二次的な被害を防止することができる。
【0041】以上、検査の対象として壜を例に説明した
が、これに限定されるものではく、PETボトルやその
他の容器についても適用できる。
【0042】
【発明の効果】以上、本発明によれば、容器の保持機構
に過負荷解放手段が設けられているので、規定値以上の
径に形成された容器が検査装置に搬入される等、保持機
構に過負荷が作用しても保持機構の破損を効果的に防止
できる。このため、検査装置を効率よく稼働させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保持装置が使用される検査装置の概要
を示す図。
【図2】図1に示す検査装置を構成するロータの縦断面
図。
【図3】図2に示すロータに設けられた本発明の一実施
形態にかかる容器の保持機構の説明図。
【図4】図2に示すロータに設けられたカム機構を示す
図。
【図5】図3に示す容器の保持機構に設けられた過負荷
解放ユニットを示す縦断面図。
【図6】図5に示す過負荷解放ユニットの作動について
の説明図。
【図7】従来から使用されている検査装置のロータを示
す斜視図。
【図8】図7に採用されている容器の保持機構を示す
図。
【符号の説明】
1 検査装置 3 搬入部 6 スターホイール 8 ロータ 9 円盤 10a ターンテーブル 10 支持台 11 スターホイール 13 スターホイール 15 搬出部 17 リジェクト部 20 回転軸 30 固定ローラ 31 固定回転軸 32 リンク 33 補助ローラ 34 回転軸 35 アーム軸 36 アーム 37 回転軸 38 アームローラ 40 カムフォロアブラケット 41 カムフォロア 42 カム 43 スプリング 45 支柱 46 カム溝 50 過負荷解放ユニット 51 回転部材 52 凹部(係合部) 53 ボール(係合部材) 55 スプリング(付勢手段) 56 ピストン 58 スプリングストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65G 47/84 B65G 47/84 C // B65B 57/02 B65B 57/02 D Fターム(参考) 3F072 AA08 GB10 GC07 HA09 JA09 KB03 KB19 KC01 3J062 AA27 AA60 AB01 AC01 BA19 CF17 CF34

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持台に搭載された容器を搬送させなが
    ら検査を行う検査装置の搬送手段に設けられ、回転可能
    に支持された複数のローラを前記容器の周面に当接させ
    て保持する容器の保持機構において、 前記ローラの一つを構成するアームローラを回転自在に
    支持するアームが半径方向外側に延びるように設けら
    れ、前記搬送手段に対して回転可能に保持されたアーム
    軸と、前記アームローラを介して前記アーム軸に伝達さ
    れる過負荷を解放する過負荷解放手段とを備え、 前記過負荷伝達手段が、前記アーム軸を回転させて前記
    過負荷を解放することを特徴とする容器の保持機構。
  2. 【請求項2】 前記過負荷解放手段は、前記アーム軸に
    一体的に取り付けられ、係合部の形成された回転部と、
    この回転部の前記係合部に対して係脱可能な係合部材
    と、この係合部材を前記回転部に向けて付勢する付勢手
    段とを備え、前記係合部材は前記付勢手段の付勢力に抗
    して前記係合部から離脱して前記アーム軸を回転せしめ
    ることを特徴とする請求項1に記載の容器の保持機構。
  3. 【請求項3】 前記回転部の外周面には前記係合部とし
    ての凹部が形成されてなり、前記係合部材がこの凹部に
    対して係脱可能なボールとして構成され、前記付勢手段
    が前記ボールを前記回転部の半径方向外側から中心に向
    けて付勢することを特徴とする請求項2に記載の容器の
    保持機構。
  4. 【請求項4】 前記過負荷解放手段には、前記付勢手段
    が前記係合部材を付勢する付勢力を調整する手段を備え
    たことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の容器
    の保持機構。
JP2002124817A 2002-04-25 2002-04-25 容器の保持機構 Withdrawn JP2003322235A (ja)

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