JP5033558B2 - 発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発光ダイオードまたは半導体レーザ素子等の発光素子からの出射光を蛍光体を用いてその出射光よりも長波長の光に変換する発光装置に関する。
近年、発光ダイオード(LED)から出射される光を蛍光体等の色変換材料を用いて異なる波長の光に変換する技術により、白色光等を放出する発光装置が開発されている。
今後、この種の発光装置は、照明用光源としての利用が期待されており、演色性の向上および発光効率の向上が必要である。
従来より、白色光を放出する発光装置では、青色LEDからの光を黄色および赤色蛍光体に照射して擬似白色光を得る方法が用いられている。最近では、さらに演色性を向上させるために、紫外LEDと青色、緑色および赤色の3種類の蛍光材料との組み合わせによって、白色光を得る方法が試みられている。
一方、発光装置の発光効率を向上させる方法として、例えば特許文献1には、LEDの発光出力の大きい部分に蛍光体を多く配置することによって、発光効率を向上させる方法が記載されている。
特開2005−276883号公報
上述した発光装置の蛍光体に使用される蛍光材料は、通常、短波長光を長波長光に変換して励起発光する。このため、蛍光体が第1の波長の光を励起発光する第1の蛍光材料と第1の波長よりも長波長の第2の波長の光を励起発光する第2の蛍光材料とを有する発光装置においては、第2の蛍光材料により励起発光された長波長の光が第1の蛍光材料に入射しても第1の蛍光材料は励起発光しない。
本発明に係る発光装置は、発光素子と、発光素子からの出射光を出射光よりも長波長の光に変換する蛍光体とを備え、蛍光体は、第1および第2の領域を有するとともに、第1の波長の光を励起発光する第1の蛍光材料と、第1の波長よりも長い第2の波長の光を励起発光する第2の蛍光材料とを含み、第1の方向における出射光の出力は、第2の方向における出射光の出力よりも高く、第1の方向における第1の領域の体積は第1の方向における第2の領域の体積よりも大きく、第2の方向における第2の領域の体積は第2の方向における第1の領域の体積よりも大きく、第1の領域における第2の蛍光材料の濃度に対する第1の蛍光材料の濃度の割合は、第2の領域における第2の蛍光材料の濃度に対する第1の蛍光材料の濃度の割合よりも高いものである。
その発光装置では、発光素子からの出射光が第1の領域および第2の領域を有する蛍光
体に入射する。第1の方向における出射光の出力は第2の方向における出射光の出力よりも高い。また、第1の方向における第1の領域の体積は第1の方向における第2の領域の体積よりも大きく、第2の方向における第2の領域の体積は第2の方向における第1の領域の体積よりも大きい。さらに、第1の領域における第2の蛍光材料の濃度に対する第1の蛍光材料の濃度の割合は、第2の領域における第2の蛍光材料の濃度に対する第1の蛍光材料の濃度の割合よりも高い。
このような構成により、第1の方向における領域には、より短い第1の波長の光を励起発光する第1の蛍光材料が第2の蛍光材料よりも多く配置されている。それにより、第1の蛍光材料により発光素子からの出射光の多くが第1の波長を有する光に変換される。
また、第2の方向における領域には、より長い第2の波長の光を励起発光する第2の蛍光材料が第1の蛍光材料よりも多く配置されている。それにより、発光素子からの出射光の一部が第2の波長を有する光に変換されるとともに、第1の蛍光材料により励起発光された第1の波長の光が第2の波長を有する光に変換される。すなわち、第1の波長の光は、第2の蛍光材料での励起発光に寄与することが可能である。
このように、この発光装置では、発光素子からの出射光の多くが、第2の蛍光材料の励起発光に寄与することが可能な第1の波長の光に変換される。それにより、励起発光に寄与する蛍光材料の利用効率が上がる。したがって、発光素子からの出射光をより長い波長の光に高い効率で変換することができる。その結果、発光装置の発光効率が向上するとともに、高輝度の発光が可能となる。
第1の蛍光材料は、青色系の光を励起発光する蛍光材料を含んでもよい。
この場合、発光素子からの出射光の出力が高い第1の方向の領域に青色系の光を励起発光する蛍光材料が多く配置されている。それにより、発光素子からの出射光の多くが青色系の光に変換される。青色系の光は可視光領域で短い波長を有するため、第2の蛍光材料として緑色系の光を励起発光する蛍光材料から赤色系の光を励起発光する蛍光材料まで多くの種類の蛍光材料を利用することが可能となる。
第1の蛍光材料は、青色系の光を励起発光する蛍光材料を含み、第2の蛍光材料は、緑色系の光を励起発光する蛍光材料および赤色系の光を励起発光する蛍光材料を含んでもよい。
この場合、発光素子からの出射光の出力が高い第1の方向の領域に青色系の光を励起発光する第1の蛍光材料が多く配置されている。それにより、発光素子からの出射光の多くが青色系の光に変換される。さらに、変換された青色系の光が第2の蛍光材料に入射して緑色系の光および赤色系の光が励起発光される。したがって、青色系、緑色系および赤色系という3原色系の光の合成により白色光の発光が可能となる。
発光素子と蛍光体との間に、蛍光材料を含まない領域が設けられてもよい。
この場合、発光素子近傍の発光強度が不安定な領域での蛍光材料による励起発光が抑制される。
第1の領域は、第1の蛍光材料を含む第1のシートから構成され、第2の領域は、第2の蛍光材料を含む第2のシートから構成されてもよい。
この場合、第1および第2のシートの枚数または厚さ等を調整することにより、発光色
の調整が可能となる。また、第1および第2のシートを固定せずに設置することにより、第1および第2のシートの着脱が可能であり、発光色の調整をより容易に行うことができる。
なお、青色系の光とは、発光スペクトルのピーク波長が410nm〜500nm程度の光であり、緑色系の光とは、発光スペクトルのピーク波長が500nm〜570nm程度の光であり、赤色系の光とは、発光スペクトルのピーク波長が570nm〜660nm程度の光である。
出射光は、紫外光であってもよい。第1および第2の領域は、同心円状に配置されてもよい。発光素子は、発光ダイオードであってもよい。発光素子は、半導体レーザ素子であってもよい。
発光装置は、発光素子からの出射光が蛍光体に入射するように蛍光体を支持する支持体をさらに備えてもよい。
本発明によれば、発光素子からの出射光の多くが、第2の蛍光材料の励起発光に寄与することが可能な第1の波長の光に変換される。それにより、励起発光に寄与する蛍光材料の利用効率が上がる。したがって、発光素子からの出射光をより長い波長の光に高い効率で変換することができる。その結果、発光装置の発光効率が向上するとともに、高輝度の発光が可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(1)第1参考形態
図1は、本発明の第1参考形態における発光装置の構成を模式的に示した断面図である。
第1参考形態の発光装置では、発光素子2は封止樹脂1の内部に配置されている。発光素子2のp側電極はCu(銅)からなるスペーサー3を介してフレーム4と電気的に接続されている。フレーム4は、導電性のある材料からなり、封止樹脂1内で発光素子2およびスペーサー3を収容する凹形状の収容部4Aと、その収容部4Aの下部から封止樹脂1の外に延出する端子部4Bとからなる。収容部4A内には、発光素子2およびスペーサー3を覆うように蛍光体含有樹脂5が充填されている。
発光素子2のn側電極は蛍光体含有樹脂5の外部に延びるワイヤ7を介してフレーム6に接続されている。フレーム6は、導電性のある材料からなり、封止樹脂1内でワイヤ7に接続される接続部6Aと、その接続部6Aの下部から封止樹脂1の外に延出する端子部6Bとからなる。
図2は、発光素子2の概略構造およびスペーサー3への設置状態を示す図である。
発光素子2は、窒化ガリウム系の半導体材料からなり、400nm周辺の波長を有する紫外光を発光する発光ダイオードである。GaN(窒化ガリウム)からなる基板21上に、n型クラッド層等のn側層22、発光層23、およびp型クラッド層等のp側層24が順に形成されている。また、発光素子2のp側層24上にはp側電極25が形成されており、上記各層の形成面と反対側の基板21の面上にはn側電極26が形成されている。
発光素子2は、p側電極25がスペーサー3に対向する向きに配置され、半田(図示せず)を介してスペーサー3と接続されている。この配置では、厚い基板21が、発光層23よりもスペーサー3から離れているため、発光素子2の全体において、発光層23がスペーサー3に近い側に位置する。また、スペーサー3と対向する側の発光素子2の面は、発光素子2と対向するスペーサー3の面よりも大きい。このため、スペーサー3と対向する発光素子2の面の外周部の領域はスペーサー3と対向していない。
第1参考形態における発光素子2からの紫外光の発光状態を調べるために、発光素子およびスペーサーを測定器に設置して、ファーフィールド(Far Feild)測定により、出射光の発光強度の方位分布を調べた。具体的には、発光素子2を中心として10cm離れた等距離の位置を半円状の軌跡を描くように受光センサーを移動させて発光強度を測定した。
図3は、上述したファーフィールド測定により第1参考形態の発光素子2の発光出力を15°間隔で測定した結果を示す図である。発光素子2の設置面(発光素子2とスペーサー3との対向面)に対して垂直な方向を0°とし、発光素子2の設置面と平行な方向を90°とし、測定値の最大値を基準に光の強さを相対的に表示している。
一方側の90°の位置から0°の位置を経て反対側の90°の位置まで半円状に受光センサーを移動させることにより1サイクルの測定を行い、受光センサーをその設置面に沿って15°ずつ移動させながら計12サイクルの測定、すなわち、発光素子2の光出射側の全周において測定を行った。図3の複数の線は、計12サイクルの測定結果を示す。
図3の測定結果から判るように、発光素子2から出射される光の発光強度は、発光素子2の光出射側の全周において、発光素子2の設置面に対して垂直な方向およびその周辺の方向に比べて、設置面に対して垂直な方向から30°〜60°程度傾斜した方向で高くなっている。
図4は、第1参考形態の発光装置における収容部4A内への蛍光体含有樹脂5の充填状態を示す図であり、図4(A)は縦断面図、図4(B)は図4(A)の一点鎖線c−c’の部分における横断面図である。
本発明の第1参考形態では、収容部4Aに充填された蛍光体含有樹脂5は、第1蛍光体部5Aおよび第2蛍光体部5Bからなる。第1蛍光体部5Aは、Eu(ユウロピウム)含有酸化物からなる青色発光蛍光体材料(第1の蛍光材料)を含有する。第2蛍光体部5Bは、Cu含有硫化物からなる緑色発光蛍光体材料(第2の蛍光材料)と硫酸化物からなる赤色発光蛍光体材料(第2の蛍光材料)とを含有する。
図5は、本参考形態で用いた各蛍光材料により励起発光される光の発光スペクトルを示す図であり、図5(A)は青色発光蛍光体材料の発光スペクトル、図5(B)は緑色発光蛍光体材料の発光スペクトル、図5(C)は赤色発光蛍光体材料の発光スペクトルを示している。また、図5において、縦軸は光の相対強度であり、横軸は波長である。
本発明の第1参考形態では、第1蛍光体部5A内の青色発光蛍光体材料は、図5(A)に示すように、ピーク波長が465nmである青色光を励起発光する。また、第2蛍光体部5B内の緑色発光蛍光体材料は、図5(B)に示すように、ピーク波長が518nmである緑色光を励起発光し、第2蛍光体部5B内の赤色発光蛍光体材料は、図5(C)に示すように、ピーク波長が642nmである赤色光を励起発光する。すなわち、第2蛍光体部5Bに含有される蛍光材料は、第1蛍光体部5Aに含有される蛍光材料よりも長い波長の光を励起発光する。
また、第1蛍光体部5Aの青色発光蛍光体材料は、発光素子2からの紫外光により励起発光し、第2蛍光体部5Bの緑色発光蛍光体材料および赤色発光蛍光体材料は、第1蛍光体部5Aで励起発光された青色光および発光素子2からの紫外光により励起発光する。
第1参考形態の発光装置では、図4に示すように、第1蛍光体部5Aは、発光素子2およびスペーサー3を完全に覆い、収容部4Aの周囲側では全周に亘って厚く、発光素子2の上方である収容部4Aの中央部では薄くなるように、収容部4Aの底部に充填されている。第2蛍光体部5Bは、第1蛍光体部5Aの上部を覆うように収容部4A内に充填されている。
これにより、第2蛍光体部5Bは、第1蛍光体部5Aが厚く充填されている収容部4Aの周囲側では全周に亘って薄く、第1蛍光体部5Aが薄く充填されている収容部4Aの中央部では厚くなるように形成されている。
このような構成では、発光素子2から出射される光の発光強度が強い領域、すなわち、発光素子2の設置面に対して垂直な方向から30°〜60°程度傾斜した方向の領域では、全周に亘って第1蛍光体部5Aが多く、第2蛍光体部5Bが少なく形成されている。また、発光素子2から出射される光の発光強度が弱い領域、すなわち、発光素子2の設置面に対して垂直な方向およびその周辺の方向の領域(設置面に垂直な方向から0°〜30°程度傾斜した方向の領域)では、第1蛍光体部5Aが少なく、第2蛍光体部5Bが多く形成されている。また、発光素子2から出射される光の発光強度が強い領域では、発光素子2と第1蛍光体部5Aとの間に第2蛍光体部5Bは配置されていない。
参考形態での収容部4Aへの蛍光体含有樹脂5の充填は、以下のように行われる。
青色発光蛍光体材料を12重量%の割合でシリコン樹脂に混入し、十分に拡散させることにより、第1蛍光材料含有樹脂を作製する。緑色発光蛍光体材料と赤色発光蛍光体材料との混合材料(例えば、重量での混合比2:5)を28重量%の割合でシリコン樹脂に混入し、拡散させることにより、第2蛍光材料含有樹脂を作製する。
まず、収容部4Aにスペーサー3および発光素子2を設置し、発光素子2にワイヤ7を接続する。次に、第1蛍光材料含有樹脂を図4の第1蛍光体部5Aのような厚さになるように収容部4A内に塗布し、その後、150℃で1時間加熱し、硬化させる。
次に、第2蛍光材料含有樹脂を図4の第2蛍光体部5Bのような厚さになるように収容部4A内に塗布し、その後、150℃で1時間加熱し、硬化させる。
これにより、収容部4A内には、上述したような厚さの分布で第1蛍光体部5Aおよび第2蛍光体部5Bが充填される。
この場合、第1蛍光体部5Aにおける第2の蛍光材料の濃度は0であり、第2蛍光体部5Bにおける第1の蛍光材料の濃度は0である。
本発明の第1参考形態における発光装置では、発光素子2から出射される紫外光のうち発光強度の強い方向、すなわち、発光素子2の設置面に対して垂直な方向から30°〜60°程度傾斜した方向に出射された光は、第1蛍光体部5Aに入射する。それにより、青色光が励起発光される。このとき、第1蛍光体部5Aには、緑色光および赤色光等の他の波長の光を励起発光する蛍光材料が混在していない。そのため、発光素子2から出射された発光強度の強い方向の紫外光は、第1蛍光体部5Aで効率よく青色光に波長変換される
また、第2蛍光体部5Bは、発光素子2から出射される光のうち発光強度の弱い方向に配置されている。そのため、発光素子2から出射される紫外光の入射は少ないが、第1蛍光体部5Aで励起発光された青色光が第2蛍光体部5Bに入射する。それにより、緑色光および赤色光が励起発光される。
すなわち、第1参考形態の発光装置では、発光素子2から出射された光の多くを第1蛍光体部5Aで青色光に効率よく波長変換し、その波長変換された青色光の一部を第2蛍光体部5Bで効率よく緑色光および赤色光に波長変換することにより、外部に白色光を出射する。
この第1参考形態の発光装置の発光特性を測定したところ、平均演色評価指数Ra=68および色温度10000K台の白色光が発光され、その発光の光束は1.11(lm)、発光効率は16.5(lm/W)であった。
次に、発光装置Bを作製し、比較実験を行った。発光装置Bは、本発明の第1参考形態における発光装置の蛍光体含有樹脂5を3種類の蛍光材料を含む蛍光体含有樹脂で置き換えた構造を有する。3種類の蛍光材料を含む蛍光体含有樹脂は、第1参考形態で用いた3種類の蛍光材料を均一に混合することにより得られる。
なお、発光装置Bの蛍光材料の重量での混合比は、青色発光蛍光体材料:緑色発光蛍光体材料:赤色発光蛍光体材料=3:2:5であり、シリコン樹脂中の全蛍光体の濃度は20重量%である。また、発光装置Bが第1参考形態における発光装置と同様の平均演色評価指数Ra=69および色温度9000K台の白色光を発光することを確認したうえで、光束および発光効率を比較した。
その結果、発光装置Bの光束は1.04(lm)、発光効率は15.7(lm/W)であった。このように、第1参考形態の発光装置は、発光装置Bに比べて高い光束の値および発光効率の値を示し、本発明の第1参考形態による発光効率の向上が確認できた。
(2)第1参考形態の変形例
変形例では、第1参考形態と同様の発光素子2および蛍光体を用いて第1蛍光体部5Aおよび第2蛍光体部5Bを有する発光装置が作製される。本変形例の発光装置も白色光を出射する。
本変形例の発光装置が上記の第1参考形態の発光装置と異なるのは、蛍光体の第1蛍光体部5Aおよび第2蛍光体部5Bの各々に含まれる蛍光体の種類、量および混合比である。
本変形例での収容部4Aへの蛍光体含有樹脂5の充填は、以下のように行われる。
青色発光蛍光体材料と緑色発光蛍光体材料と赤色発光蛍光体材料との混合材料(例えば、重量での混合比15:2:5)を21重量%の割合でシリコン樹脂に混入し、拡散させることにより、第1混合樹脂を作製する。また、青色発光蛍光体材料と緑色発光蛍光体材料と赤色発光蛍光体材料との混合材料(例えば、重量での混合比3:10:50)を7重量%の割合でシリコン樹脂に混入し、拡散させることにより、第2混合樹脂を作製する。ここで、青色発光蛍光体材料が第1の蛍光材料であり、緑色発光蛍光体材料および赤色発光蛍光体材料が第2の蛍光材料である。
次に、第1混合樹脂を図4の第1蛍光体部5Aのような厚さになるように収容部4A内に塗布し、その後、150℃で1時間加熱し、硬化させる。さらに、第2混合樹脂を図4の第2蛍光体部5Bのような厚さになるように収容部4A内に塗布し、その後、150℃で1時間加熱し、硬化させる。
これにより、収容部4A内には、第1参考形態と同様の厚さの分布で第1蛍光体部5Aおよび第2蛍光体部5Bが充填される。
この変形例の発光装置の平均演色評価指数および色温度は、第1参考形態の発光装置と同等であり、発光の光束は第1参考形態の発光装置より小さいが比較実験の発光装置より大きくなる。
このように、第1蛍光体部5Aにおける第2の蛍光材料の濃度に対する第1の蛍光材料の濃度の割合を、第2蛍光体部5Bにおける第2の蛍光材料の濃度に対する第1の蛍光材料の濃度の割合よりも高くすることにより、3種類の蛍光材料を均一に混合する場合に比べて光束が大きくなる。
(3)第2実施形態
図6は、本発明の第2実施形態における発光装置の構成を模式的に示した断面図であり、第1参考形態と同一の部分には同一符号を付している。
第2実施形態の発光装置では、発光素子12は封止樹脂1の内部に配置されている。発光素子12のp側電極はフレーム4と電気的に接続されている。フレーム4は、封止樹脂1内で発光素子12を収容する凹形状の収容部4Aと、その収容部4Aの下部から封止樹脂1の外に延出する端子部4Bとからなる。収容部4A内には、発光素子12を覆うように蛍光体含有樹脂15が充填されている。
発光素子12のn側電極は蛍光体含有樹脂15の外部に延びるワイヤ7を介してフレーム6に接続されている。フレーム6は、封止樹脂1内でワイヤ7と接続される接続部6Aと、その接続部6Aの下部から封止樹脂1の外に延出する端子部6Bとからなる。
図7は、発光素子12の概略構造および収容部4Aへの設置状態を示す図である。
発光素子12は、窒化ガリウム系の半導体材料からなり、400nm周辺の波長を有する紫外光を発光する発光ダイオードである。Ge(ゲルマニウム)からなる基板121に、p型クラッド層等のp側層122、発光層123、およびn型クラッド層等のn側層124を順に含む半導体層が接合されている。また、上記半導体層の接合面と反対側の基板121の面上にはp側電極125が形成され、基板121と反対側のn側層124の面上にはn側電極126が形成されている。なお、基板121に接合される上記半導体層は、GaN基板上にn側層124、発光層123およびp側層が順に成長されることにより形成され、GaN基板は上記半導体層が基板121に接合された後に剥がされている。
発光素子12は、p側電極125が収容部4Aの底面に対向する向きに配置され、半田(図示せず)を介して収容部4Aと接続されている。この配置では、発光層123が、厚い基板121よりも収容部4Aの底面から離れているため、発光素子12の全体において、発光層123が収容部4Aの底面から遠い側に位置する。
図8は、第1参考形態で説明したファーフィールド測定と同様の方法により第2実施形態の発光素子12の発光出力を15°間隔で測定した結果を示す図である。
図8の測定結果から判るように、発光素子12から出射される光の発光強度は、発光素子12の設置面に対して垂直な方向から45°以上傾斜した方向に比べて、設置面に対して垂直な方向およびその周辺の方向(設置面に対して垂直な方向から0°〜45°傾斜した方向)で高くなっている。
図9は、第2実施形態の発光装置における収容部4A内への蛍光体含有樹脂15の充填状態を示す図であり、図9(A)は縦断面図、図9(B)は図9(A)の一点鎖線c−c’の部分における横断面図である。
本発明の第2実施形態では、収容部4Aに充填された蛍光体含有樹脂15は、第1蛍光体部15Aおよび第2蛍光体部15Bからなる。第1蛍光体部15Aは、Eu含有酸化物からなる青色発光蛍光体材料(第1の蛍光材料)を含有する。第2蛍光体部15Bは、Cu含有硫化物からなる緑色発光蛍光体材料(第2の蛍光材料)と硫酸化物からなる赤色発光蛍光体材料(第2の蛍光材料)とを含有する。
また、第1蛍光体部15Aおよび第2蛍光体部15Bに用いられる各色の発光蛍光材料は、上記第1参考形態で用いた蛍光材料と同じであり、発光スペクトルは図5に示すとおりである。すなわち、第2蛍光体部15Bに含有される蛍光材料は、第1蛍光体部15Aに含有される蛍光材料よりも長い波長の光を励起発光する。
また、第1蛍光体部15Aの青色発光蛍光体材料は、発光素子12からの紫外光により励起発光し、第2蛍光体部15Bの緑色発光蛍光体材料および赤色発光蛍光体材料は、第1蛍光体部15Aで励起発光された青色光により励起発光する。
第2実施形態の発光装置では、図9に示すように、第2蛍光体部15Bは、発光素子12のn側電極の表面の中央部を除き、発光素子12の周りを覆うように収容部4Aの下部に充填されている。発光素子12のn側電極の中央部および第2蛍光体部15Bの上部を覆うように収容部4Aには第1蛍光体部15Aが充填されている。
このような構成では、発光素子12から出射される光の発光強度が強い領域、すなわち、発光素子12の設置面に対して垂直な方向およびその周辺の方向の領域では、第1蛍光体部15Aが多く形成されている。また、発光素子12から出射される光の発光強度が弱い領域、すなわち、発光素子12の設置面に垂直な方向に対して45°以上傾斜した方向の領域では、全周に亘って第2蛍光体部15Bが多く形成されている。また、発光素子12から出射される光の発光強度が強い領域では、発光素子12と第1蛍光体部15Aとの間に第2蛍光体部15Bが配置されていない。
本実施形態での収容部4Aへの蛍光体含有樹脂15の充填は、以下のように行われる。
青色発光蛍光体材料を12重量%の割合でシリコン樹脂に混入し、十分に拡散させることにより、第1蛍光材料含有樹脂を作製する。緑色発光蛍光体材料と赤色発光蛍光体材料との混合材料(例えば、重量での混合比2:5)を28重量%の割合でシリコン樹脂に混入し、拡散させることにより第2蛍光材料含有樹脂を作製する。
まず、収容部4Aに発光素子12を設置し、発光素子12にワイヤ7を接続する。次に、第2蛍光材料含有樹脂を図9の第2蛍光体部15Bのような厚さになるように収容部4A内に塗布し、その後、150℃で1時間加熱し、硬化させる。
次に、第1蛍光材料含有樹脂を図9の第1蛍光体部15Aのような厚さになるように収容部4A内に塗布し、その後、150℃で1時間加熱し、硬化させる。
これにより、収容部4A内には、上述したような厚さの分布で第1蛍光体部15Aおよび第2蛍光体部15Bが充填される。
本発明の第2実施形態における発光装置では、発光素子12から出射される紫外光のうち発光強度の強い方向、すなわち、発光素子12の設置面に対して垂直な方向およびその周辺の方向の領域に向かって出射された光は、第1蛍光体部15Aに入射する。それにより、青色光が励起発光される。このとき、第1蛍光体部15Aには、緑色光および赤色光等の他の波長の光を励起発光する蛍光材料が混在していない。そのため、発光素子12から出射された発光強度の強い方向の紫外光は、第1蛍光体部15Aで効率よく青色光に波長変換される。
また、第2蛍光体部15Bは、発光素子12から出射される光のうち発光強度の弱い方向に配置されている。そのため、発光素子12から出射される紫外光の入射は少ないが、第1蛍光体部15Aで励起発光された青色光が第2蛍光体部15Bに入射する。それにより、緑色光および赤色光が励起発光される。
すなわち、第2実施形態の発光装置では、発光素子12から出射された光の多くを第1蛍光体部15Aで青色光に効率よく波長変換し、その波長変換された青色光の一部を第2蛍光体部15Bで効率よく緑色光および赤色光に波長変換することにより、外部に白色光を出射する。
参考
この第2実施形態の発光装置の発光特性を測定したところ、平均演色評価指数Ra=83および色温度8000K台の白色光が発光され、その発光の光束は1.06(lm)、発光効率は14.5(lm/W)であった。
次に、発光装置Cを作製し、比較実験を行った。発光装置Cは、本発明の第2実施形態における発光装置の蛍光体含有樹脂15を3種類の蛍光材料を含む蛍光体含有樹脂で置き換えた構造を有する。3種類の蛍光材料を含む蛍光体含有樹脂は、第2実施形態で用いた3種類の蛍光材料を均一に混合することにより得られる。
なお、発光装置Cの蛍光材料の重量での混合比は、青色発光蛍光体材料:緑色発光蛍光体材料:赤色発光蛍光体材料=3:2:5であり、シリコン樹脂中の蛍光体の総重量比は20%である。また、発光装置Cが第2実施形態における発光装置と同様の平均演色評価指数Ra=82および色温度9000K台の白色光を発光することを確認したうえで、光束および発光効率を比較した。
その結果、発光装置Cの光束は0.88(lm)、発光効率は12.0(lm/W)であった。このように、第2実施形態の発光装置は、発光装置Bに比べて高い光束の値および発光効率の値を示し、本発明の第2実施形態による発光効率の向上が確認できた。
(4)第3参考形態
第3参考形態の発光装置は、収容部4A内の樹脂の充填状態が上述の第1参考形態の発光装置と異なる点を除いて、第1参考形態の発光装置と同様の構成を有する。
図10は、第3参考形態の発光装置における収容部4A内への蛍光体含有樹脂25等の充填状態を示す図であり、図10(A)は縦断面図、図10(B)は図10(A)の一点鎖線c−c’の部分における横断面図である。また、図10では、第1参考形態と同一の部分には同一符号を付している。
第3参考形態における発光装置では、図10に示すように、収容部4A内には、蛍光体を含有していない蛍光体非含有樹脂20が、発光素子2およびスペーサー3の周囲を完全に覆うように充填されている。
収容部4Aに充填された蛍光体含有樹脂25は、第1蛍光体部25Aおよび第2蛍光体部25Bからなる。第1蛍光体部25Aは、Eu含有酸化物からなる青色発光蛍光体材料(第1の蛍光材料)を含有する。第2蛍光体部25Bは、Cu含有硫化物からなる緑色発光蛍光体材料(第2の蛍光材料)と硫酸化物からなる赤色発光蛍光体材料(第2の蛍光材料)とを含有する。
蛍光体非含有樹脂20の上面の外周部には、全周に亘って第1蛍光体部25Aが厚く充填されている。また、蛍光体非含有樹脂20の上面中央部および第1蛍光体部25Aの上部には、第2蛍光体部25Bが第1蛍光体部25Aの上部を覆うように収容部4A内に充填されている。
これにより、第2蛍光体部25Bは、第1蛍光体部25Aが厚く充填されている収容部4Aの周囲側では全周に亘って薄く、第1蛍光体部25Aが薄く充填されている収容部4Aの中央部では厚くなるように形成されている。
このような構成では、発光素子2の近傍には蛍光体非含有樹脂20が充填されているため、蛍光体が配置されていない。発光素子2の近傍を除く、発光素子2から出射される光の発光強度が強い領域、すなわち、発光素子2の設置面に対して垂直な方向から30°〜60°程度傾斜した方向の領域では、全周に亘って第1蛍光体部25Aが多く、第2蛍光体部25Bが少なく形成されている。また、発光素子2の近傍を除く、発光素子2から出射される光の発光強度が弱い領域、すなわち、発光素子2の設置面に対して垂直な方向およびその周辺の方向の領域(設置面に垂直な方向から0°〜30°程度傾斜した方向の領域)では、第1蛍光体部25Aが少なく、第2蛍光体部25Bが多く形成されている。また、発光素子2から出射される光の発光強度が強い領域では、発光素子2と第1蛍光体部25Aとの間に第2蛍光体部25Bは存在していない。
参考形態での収容部4Aへの蛍光体非含有樹脂20および蛍光体含有樹脂25の充填は、以下のように行われる。
青色発光蛍光体材料を12重量%の割合でシリコン樹脂に混入し、十分に拡散させることにより、第1蛍光材料含有樹脂を作製する。緑色発光蛍光体材料と赤色発光蛍光体材料との混合材料(例えば、重量での混合比2:5)を28重量%の割合でシリコン樹脂に混入、拡散させることにより、第2蛍光材料含有樹脂を作製する。
まず、収容部4Aにスペーサー3および発光素子2を設置し、発光素子2にワイヤ7を接続する。次に、蛍光体を含有していない樹脂(例えばシリコン樹脂)を、図10のように発光素子2およびスペーサー3を完全に覆うような厚さになるように収容部4A内に塗布し、その後、150℃で1時間加熱し、硬化させる。
次に、第1蛍光材料含有樹脂を図10の第1蛍光体部25Aのような厚さになるように収容部4A内に塗布し、その後、150℃で1時間加熱し、硬化させる。
さらに、第2蛍光材料含有樹脂を図10の第2蛍光体部25Bのような厚さになるように収容部4A内に塗布し、その後、150℃で1時間加熱し、硬化させる。
これにより、収容部4A内には、上述したような厚さの分布で蛍光体非含有樹脂20、
第1蛍光体部25Aおよび第2蛍光体部25Bが充填される。
本発明の第3参考形態における発光装置では、上述した第1参考形態と同様に、発光素子2から出射される紫外光のうち発光強度の強い方向には青色光を励起発光する第1蛍光体部25Aが配置され、発光素子2から出射される紫外光のうち発光強度の弱い方向には緑色光および赤色光を励起発光する第2蛍光体部25Bが配置されている。そのため、発光素子2から出射された光の多くが第1蛍光体部25Aで青色光に効率よく波長変換され、その波長変換された青色光の一部が第2蛍光体部25Bで効率よく緑色光および赤色光に波長変換される。それにより、外部に白色光が出射される。
また、通常、発光素子の近傍では、発光素子内での電界分布等の影響を受けるために、発光素子からの光の強弱が不安定である。そのため、発光素子は局部的に特異な配光特性を持つ。しかし、第3参考形態の発光装置では、発光素子2の近傍部分が蛍光体を含有していない蛍光体非含有樹脂20により形成されているため、発光素子2の近傍における光の強弱の不安定さによる上述の問題を防止することができる。
なお、本参考形態では、発光素子2の近傍に、蛍光体を含有していないシリコン樹脂を配置したが、シリコン樹脂に限らず、蛍光体を含有しない他の樹脂、例えば、エポキシ系樹脂または他のシリコン系樹脂等を配置してもよい。また、発光素子2の近傍部分に樹脂以外で蛍光材料を含まない領域を設けてもよい。例えば、発光素子2の近傍に気体、液体または真空等の領域を設けてもよい。
(5)第4参考形態
第4参考形態の発光装置は、収容部4Aへの樹脂の配置状態が上述の第1および第3参考形態の発光装置と異なる点を除いて、第1および第3参考形態の発光装置と同様の構成を有する。
図11は、第4参考形態の発光装置における収容部4Aへの樹脂の配置状態を示す図であり、図11(A)は縦断面図、図11(B)は図11(A)の一点鎖線c−c’の部分における横断面図である。また、図11では、第1および第3参考形態と同一の部分には同一符号を付している。
第4参考形態における発光装置では、図11に示すように、収容部4A内には蛍光体非含有樹脂30が発光素子2およびスペーサー3の周囲を完全に覆うように収容部4A内の略全体に充填されている。蛍光体非含有樹脂30の上面は、発光素子2の設置面と平行な方向に平坦に形成されている。
収容部4Aに配置される蛍光体含有樹脂35は、第1蛍光体部35Aおよび第2蛍光体部35Bからなる。第1蛍光体部35Aは、Eu含有酸化物からなる青色発光蛍光体材料(第1の蛍光材料)を含有し、中空部を有するリング形状のシートである。第2蛍光体部35Bは、Cu含有硫化物からなる緑色発光蛍光体材料(第2の蛍光材料)と硫酸化物からなる赤色発光蛍光体材料(第2の蛍光材料)とを含有する円盤形状のシートである。
蛍光体非含有樹脂30の平坦な上面のうち外周部には、第1蛍光体部35Aが配置されている。また、蛍光体非含有樹脂30の平坦な上面のうち第1蛍光体部35Aの中空部の領域には、第2蛍光体部35Bが配置されている。
このような構成では、発光素子2の近傍には蛍光体非含有樹脂30が充填されているため、蛍光体が配置されていない。発光素子2の近傍を除く、発光素子2から出射される光の発光強度が強い領域、すなわち、発光素子2の設置面に対して垂直な方向から30°〜
60°傾斜した方向の領域では、全周に亘って第1蛍光体部35Aが配置されている。また、発光素子2の近傍を除く、発光素子2から出射される光の発光強度が弱い領域、すなわち、発光素子2の設置面に対して垂直な方向およびその周辺の方向の領域(設置面に垂直な方向から0°〜30°程度傾斜した方向の領域)では、第2蛍光体部35Bが配置されている。
参考形態での収容部4Aへの樹脂の形成は、以下のように行われる。
青色発光蛍光体材料をシリコン樹脂に混入し、十分に拡散させることにより、第1蛍光材料含有樹脂を作製し、第1蛍光材料含有樹脂を硬化させることにより、中空部を有するリング形状のシートを作製する。緑色発光蛍光体材料と赤色発光蛍光体材料との混合材料(例えば、重量での混合比2:5)をシリコン樹脂に混入し、拡散させることにより、第2蛍光材料含有樹脂を作製し、第2蛍光材料含有樹脂を硬化させることにより、円盤形状のシートを作製する。
まず、収容部4Aにスペーサー3および発光素子2を設置し、発光素子2にワイヤ7を接続する。その後、蛍光体を含有していないシリコン樹脂を、図11に示すように発光素子2およびスペーサー3を完全に覆い表面が平坦になるように収容部4A内に塗布し、その後、150℃で1時間加熱し、硬化させる。
次に、第1蛍光材料含有樹脂からなる中空部を有するリング形状のシート、および第2蛍光材料含有樹脂からなる円盤形状のシートをシリコン樹脂上に設置する。
これにより、収容部4Aには、蛍光体を含有していないシリコン樹脂の上面のうち外周部側に第1蛍光体部35Aが配置され、中央部に第2蛍光体部35Bが配置される。
本発明の第4参考形態における発光装置では、発光素子2から出射される紫外光のうち発光強度の強い方向には青色光を励起発光する第1蛍光体部35Aが配置され、発光素子2から出射される紫外光のうち発光強度の弱い方向には緑色光および赤色光を励起発光する第2蛍光体部35Bが配置されている。そのため、発光素子2から出射された光の多くが第1蛍光体部35Aで青色光に効率よく波長変換され、その波長変換された青色光の一部が第2蛍光体部35Bで効率よく緑色光および赤色光に波長変換される。それにより、外部に白色光が出射される。
また、発光素子2の近傍には、蛍光体を含有していないシリコン樹脂が配置されているため、発光素子2の近傍における発光出力の不安定さによって局部的に配光特性が異なる領域での励起発光を防止することができる。
さらに、この第4参考形態では、第1蛍光体部35Aおよび第2蛍光体部35Bが蛍光体を含有していないシリコン樹脂の平坦な上面にシートを配置することにより形成される。そのため、シートの追加、厚さの変更またはシートの枚数の変更により、第1蛍光体部35Aおよび第2蛍光体部35Bの厚さを容易に調整することができ、所望の発光色を容易に実現することができる。また、シートを作製する際に、蛍光材料の濃度を変更することによっても、発光色の調整が可能である。
なお、本参考形態では、蛍光体を含有しない領域に蛍光体非含有樹脂であるシリコン樹脂を配置したが、シリコン樹脂に限らず、蛍光材料を含有しない他の樹脂、例えば、エポキシ系樹脂または他のシリコン系樹脂等を配置してもよいし、蛍光材料を含まない気体、液体または真空等の領域を設けてもよい。
なお、本参考形態の発光装置では、蛍光体含有樹脂35を第1参考形態における発光素子2の配光特性に適したシート形状で形成しているが、どのような配光特性の発光素子を用いた場合にも、その発光素子の配光特性に適したシート形状で蛍光体含有樹脂を形成することができる。
なお、本参考形態では、第1蛍光体部35Aおよび第2蛍光体部35Bの両方がシートからなるが、どちらか一方がシートからなってもよい。
(6)他の変形例
本発明の第1〜第3実施形態および参考形態では、収容部4Aへの樹脂の充填において、それぞれの樹脂の塗布ごとに硬化を行っているが、複数の樹脂を一度に硬化させてもよい。
また、本発明の第1参考形態では、発光素子2の直上面に第1蛍光材料含有樹脂を薄く配置しているが、発光素子2の直上面に第2蛍光材料含有樹脂を配置してもよい。
また、本発明の第1〜第4実施形態および参考形態では、シリコン樹脂に蛍光材料を混入させることにより蛍光体含有樹脂を作製しているが、これに限らず、シリコン樹脂の代わりに、エポキシ系樹脂または他のシリコン系樹脂に蛍光材料を混入させることにより蛍光体含有樹脂を作製してもよい。
また、本発明の第1〜第4実施形態および参考形態では、第1の蛍光材料に青色発光蛍光体材料を用い、第2の蛍光材料に緑色発光蛍光体材料および赤色発光蛍光体材料を用いているが、これに限らず、例えば、第1の蛍光材料として青色発光蛍光体材料および緑色発光蛍光体材料を用い、第2の蛍光材料として赤色発光蛍光体材料を用いてもよい。
また、本発明の第1〜第4実施形態および参考形態では、蛍光体含有樹脂を2つの蛍光体部に分けて配置しているが、蛍光体含有樹脂を3つ以上の蛍光体部に分けて配置してもよい。例えば、発光素子からの発光出力が大きい領域には、青色発光蛍光体材料を多く含む第1蛍光体部を配置し、発光出力が小さい領域には、赤色発光蛍光体材料を多く含む第2蛍光体部を配置し、発光出力がそれらの中間の大きさの領域には、緑色発光蛍光体材料を多く含む第3蛍光体部を配置してもよい。
また、本発明は、1つの収容部の内部に複数の発光素子を複数並べた構成にも適用可能である。
(7)第5参考形態
図12は、本発明の第5参考形態における発光装置の構成を模式的に示した図であり、図12(A)は側面図、図12(B)は正面図である。
第5参考形態の発光装置は、光ファイバ51、略円錐形状の光拡散部52および円盤形状の蛍光体含有樹脂53により構成される。光拡散部52は、小径側の端面(以下、入射端面と呼ぶ)および大径側の端面(以下、出射端面と呼ぶ)を有する。光拡散部52では、入射端面から出射端面に直径が直線的に増加する。光拡散部52の入射端面に光ファイバ51の端部が取り付けられ、光拡散部52の出射端面に蛍光体含有樹脂53が取り付けられている。
光ファイバ51は、コアおよびクラッドを有し、半導体レーザ素子50から出射されたレーザ光を光拡散部52に導く。コアの直径は例えば11μmであり、クラッドの直径は例えば125μmである。本参考形態では、半導体レーザ素子50は、波長約420nm
の近紫外のレーザ光を出射する。
光拡散部52は、波長約420nmの近紫外のレーザ光を通過させかつ420nmよりも長い波長の可視光を反射する樹脂により形成される。光拡散部52の長さは例えば約6mmであり、出射端面の直径は例えば約1mmである。
ここで、発光装置の光拡散部52の出射端面での光出力を測定した。図13(A)は第5参考形態における光拡散部52の出射端面での光出力の測定結果を示す図、図13(B)は第5参考形態における蛍光体含有樹脂53の断面図、図13(C)は第5参考形態における蛍光体含有樹脂53の平面図である。
図13(A)の測定結果から判るように、半導体レーザ素子50の光出力は、出射端面の中央部および外周部で低くなり、中央部と外周部との間の環状領域で極大値を示す。
第5参考形態における発光装置では、蛍光体含有樹脂53は、第1蛍光体部53Aおよび第2蛍光体部53Bからなる。第1蛍光体部53Aは、波長約420nmのレーザ光で励起される青色発光蛍光体材料(第1の蛍光材料)を含有する円盤形状のシートである。青色発光蛍光体材料は第1〜第4実施形態および参考形態における青色発光蛍光体材料と同様である。
第2蛍光体部53Bは、緑色発光蛍光体材料(第2の蛍光材料)と赤色発光蛍光体材料(第2の蛍光材料)とを含有し、中央部と外周部との間の環状領域に4つの円形の孔を有する円盤形状のシートである。第2蛍光体部53Bの4つの孔に第1蛍光体部53Aがそれぞれ配置されている。緑色発光蛍光体材料および赤色発光蛍光体材料は第1〜第4実施形態および参考形態における緑色発光蛍光体材料および赤色発光蛍光体材料と同様である。
参考形態での蛍光体含有樹脂53の形成は、以下のように行われる。
円盤形状の第1蛍光体部53Aを4つ作製し、円盤形状の第2蛍光体部53Bを1つ作製する。第1蛍光体部53Aの直径は第2蛍光体部53Bの半径よりも小さい。第2蛍光体部53Bの中央部と外周部との間の環状領域に等間隔で4つの孔を形成する。孔の直径は第1蛍光体部53Aの直径に等しい。第1蛍光体部53Aを第2蛍光体部53Bの孔にそれぞれ嵌め込むことにより、蛍光体含有樹脂53を作製する。その後、蛍光体含有樹脂53を光拡散部52の出射端面に接着する。
本発明の第5参考形態における発光装置では、半導体レーザ素子50から出射される近紫外のレーザ光のうち光出力の強い方向には青色光を励起発光する第1蛍光体部53Aが配置され、半導体レーザ素子50から出射される近紫外光のうち光出力の弱い方向には緑色光および赤色光を励起発光する第2蛍光体部53Bが配置されている。そのため、レーザ光の多くが第1蛍光体部53Aで青色光に効率よく波長変換され、その波長変換された青色光の一部が第2蛍光体部53Bで効率よく緑色光および赤色光に波長変換される。それにより、外部に白色光が出射される。
参考形態の発光装置においても、第1〜第4実施形態および参考形態の発光装置と同様に、高演色性を維持しつつ発光効率を向上させることができる。
(8)他の変形例
本発明の第5参考形態において、図12の光拡散部52の代わりに他の形状を有する光拡散部52を用いてもよい。図14、図15および図16は、光拡散部52の他の例を模
式的に示した側面図である。
図14の光拡散部52では、入射端面から出射端面に直径が曲線状に増加し、入射端面側で増加率が大きく、出射端面側で増加率が小さくなっている。図15の光拡散部52では、入射端面から出射端面に直径が曲線状に増加し、入射端面側で増加率が小さく、出射端面側で増加率が大きくなっている。図16の例では、入射端面から出射端面に直径が段階的に増加している。
本発明の第5参考形態においては、第2蛍光体部53Bの孔に第1蛍光体部53Aを配置しているが、これに限定されず、孔を有しない第2蛍光体部53B上に第1蛍光体部53Aを配置してもよい。この場合、光拡散部52の出射端面からのレーザ光が第1蛍光体部53Aに直接入射するように、光拡散部52の出射端面側の第2蛍光体部53Bの面上に第1蛍光体部53Aを配置することが好ましい。
本発明の第5参考形態においては、蛍光体含有樹脂53の中央部と外周部との間の環状領域に4つの第1蛍光体部53Aを配置しているが、これに限定されない。図17は、蛍光体含有樹脂53における第1蛍光体部53Aの配置の他の例を示す図である。図17の例では、中央部に円盤形状の第2蛍光体部53Bが配置され、外周部にリング形状の第2蛍光体部53Bが配置され、中央部と外周部との間にリング形状の第1蛍光体部53Aが配置される。本例においても、図13の例と同様に高演色性を維持しつつ発光効率を向上させることができる。
本発明の第5参考形態においては、光拡散部52がレンズ等の光学素子を有しないが、光拡散部52の内部にレーザ光の集光または拡散のためにレンズ等の光学素子を設けてもよい。この場合には、光拡散部52の出射端面での光出力を測定し、測定結果に基づいて蛍光体含有樹脂53の第1蛍光体部53Aおよび第2蛍光体部53Bを配置する。
図18(A)は光拡散部52の出射端面での光出力の他の例を示す図、図18(B)は図18(A)の光出力に対応する蛍光体含有樹脂53の配置を示す断面図、図18(C)は図18(A)の光出力に対応する蛍光体含有樹脂53の配置を示す平面図である。
図18(A)の光出力は、出射端面の中央部で極大値を示し、外周部で低くなっている。この場合、図18(B),(C)に示すように、蛍光体含有樹脂53の中央部に円盤形状の第1蛍光体部53Aが配置され、外周部にリング形状の第2蛍光体部53Bが配置される。本例においても、図13の例と同様に高演色性を維持しつつ発光効率を向上させることができる。
本発明の第5参考形態の発光装置は光ファイバ51を備えるが、発光装置が光ファイバ51を有しなくてもよい。この場合には、半導体レーザ素子50から出射されたレーザ光を光拡散部52に直接入射させるか、あるいは、半導体レーザ素子50から出射されたレーザ光をレンズ等の他の光学系を用いて光拡散部52に入射させる。
また、第1〜第4実施形態および参考形態の発光装置では、第1蛍光体部に第1の蛍光材料のみが含有され、第2蛍光体部には第2の蛍光材料のみが含有されているが、第1参考形態の変形例のように、第1蛍光体部および第2蛍光体部の各々に第1および第2の蛍光材料が含有され、第1蛍光体部における第2の蛍光材料の濃度に対する第1の蛍光材料の濃度の割合が、第2蛍光体部における第2の蛍光材料の濃度に対する第1の蛍光材料の濃度の割合よりも高くされてもよい。
(9)請求項の各構成要素と実施の形態および参考の形態の各要素との対応
以下、請求項の各構成要素と実施の形態および参考の形態の各要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態および参考の形態では、蛍光体含有樹脂5,15,25,35,53が蛍光体の例であり、第1蛍光体部5A,15A,25A,35A,53Aが第1の領域の例であり、第2蛍光体部5B,15B,25B,35B,53Bが第2の領域の例であり、青色発光蛍光体材料が第1の蛍光材料の例であり、緑色発光蛍光体材料および赤色発光蛍光体材料が第2の蛍光材料の例である。また、第1〜第4実施形態および参考形態では、フレーム4が支持体の例であり、第5参考形態では、光拡散部52が支持体の例である。さらに、第1〜第4実施形態および参考形態では、発光素子2,12が発光素子の例であり、第5参考形態では、半導体レーザ素子50が発光素子の例である。
また、第4参考形態では、第1蛍光体部35Aが第1のシートの例であり、第2蛍光体部35Bが第2のシートの例であり、第5参考形態では、第1蛍光体部53Aが第1のシートの例であり、第2蛍光体部53Bが第2のシートの例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
本発明は、照明用光源等として利用することができる。
本発明の第1参考形態による発光装置の全体構成を示す模式断面図である。 本発明の第1参考形態による発光装置の要部構成を示す模式断面図である。 本発明の第1参考形態に用いた発光素子の発光出力の測定結果を示す図である。 本発明の第1参考形態による発光装置に用いた蛍光材料の配置を示す模式断面図である。 本発明の第1参考形態による発光装置に用いた蛍光材料の発光スペクトルを示す図である。 本発明の第2実施形態による発光装置の全体構成を示す模式断面図である。 本発明の第2実施形態による発光装置の要部構成を示す模式断面図である。 本発明の第2実施形態に用いた発光素子の発光出力の測定結果を示す図である。 本発明の第2実施形態による発光装置に用いた蛍光材料の配置を示す模式断面図である。 本発明の第3参考形態による発光装置に用いた蛍光材料の配置を示す模式断面図である。 本発明の第4参考形態による発光装置に用いた蛍光材料の配置を示す模式断面図である。 本発明の第5参考形態による発光装置の全体構成を示す模式図である。 本発明の第5参考形態における光拡散部の出射端面での光出力の測定結果および蛍光体含有樹脂の配置を示す図である。 光拡散部の他の例を示す模式側面図である。 光拡散部の他の例を示す模式側面図である。 光拡散部の他の例を示す模式側面図である。 蛍光体含有樹脂における第1蛍光体部の配置の他の例を示模式断面図である。 光拡散部の出射端面での光出力の他の例および蛍光体含有樹脂の配置を示す図である。
2,12,50 発光素子
4A 収容部
5,15,25,35,53 蛍光体含有樹脂
5A,15A,25A,35A,53A 第1蛍光体部(第1蛍光材料を有する部分)
5B,15B,25B,35B,53B 第2蛍光体部(第2蛍光材料を有する部分)
20,30 蛍光体非含有樹脂
50 半導体レーザ素子

Claims (5)

  1. 設置面上に配置された発光素子と、
    前記発光素子からの出射光を前記出射光よりも長波長の光に変換する蛍光体とを備え、
    前記発光素子は、p側層、発光層、n側層の順に含む半導体層を有するとともに、該p側層が前記設置面に対向する向きに配置されており、
    前記蛍光体は、
    第1および第2の領域を有するとともに、
    前記第1の波長の光を励起発光する第1の蛍光材料と、
    前記第1の波長よりも長い第2の波長の光を励起発光する第2の蛍光材料とを含み、
    前記設置面に対して垂直な第1の方向における前記出射光の出力は、前記第1の方向から45°以上傾斜した第2の方向における前記出射光の出力よりも高く、
    前記第1の方向における前記第1の領域の体積は前記第1の方向における前記第2の領域の体積よりも大きく、前記第2の方向における前記第2の領域の体積は前記第2の方向における前記第1の領域の体積よりも大きく、
    前記第1の領域における前記第2の蛍光材料の濃度に対する前記第1の蛍光材料の濃度の割合は、前記第2の領域における前記第2の蛍光材料の濃度に対する前記第1の蛍光材料の濃度の割合よりも高いことを特徴とする発光装置。
  2. 前記第1の蛍光材料は、青色系の光を励起発光する蛍光材料を含むことを特徴とする請求項1記載の発光装置。
  3. 前記第1の蛍光材料は、青色系の光を励起発光する蛍光材料を含み、前記第2の蛍光材料は、緑色系の光を励起発光する蛍光材料および赤色系の光を励起発光する蛍光材料を含むことを特徴とする請求項1記載の発光装置。
  4. 前記発光素子は、窒化ガリウム系の半導体材料からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の発光装置。
  5. 前記第2の領域は、前記発光素子の上面中央部を除き、前記発光素子の周りを覆うように形成されており、前記第1の領域は、前記発光素子の上面中央部および前記第2の領域
    の上部に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の発光装置。
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