JP5033284B2 - 壁用手すりブラケット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、断面が円形の手すり材を、床面との傾斜角度、及び壁面との間隔並びに壁面との傾斜角度を調整可能に取り付け得る壁用手すりブラケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の壁用手すりブラケットとしては、実開平7−21877号公報記載の手摺用ブラケットが知られている。
上記の手摺用ブラケットは、座金と、同座金中央部の孔に嵌合する小径部と、同孔の周縁部に当接する大径部を有し、壁面に埋設固定されたアンカーボルトの螺子部に螺合する螺孔を形成した固定軸と、同固定軸の大径部から延長する螺杆部に螺合するスペーサと、同スペーサの端面に当接する笠木支持部材と、同笠木支持部材の表面側から挿通され、前記螺杆部に形成された螺孔に螺合して該笠木支持部材とスペーサとを一体化する締着ボルトから構成されている。
上記構成の手摺用ブラケットは、座金と固定軸とを別体の構造とすることにより、座金によって壁面が傷つけることがない、というものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
手摺用ブラケットを取り付ける壁面等は必ずしも垂直とは限らない。その上、固定ビスの下穴位置の微妙なズレ等によって手すり材の芯合わせに苦労する。その為、床面との傾斜角度及び壁面との間隔を調整可能な手すりブラケットが従来から知られている。
しかし、従来の壁用手すりブラケットでは、床面との傾斜角度及び壁面との間隔を調整可能に手すり材を壁に取り付けることができるものの、壁面に対する傾斜角度まで調整可能に取り付け得る構成のものは見当たらない。それでいて構成部品が、座金、固定軸、スペーサ、笠木支持部材及び締着ボルトの5点と多い。しかも、笠木支持部材による手すり材の保持のために別異の部品を必要とする上に、手すり材を壁に取り付けるのに多大の労力を必要とする不具合がある。
【0004】
そこで、本発明は、手すり材と床面との傾斜角度、及び壁面との間隔のみならず、手すり材と壁面との傾斜角度をも調整可能に取り付けること、そして、構成部品点数をできるだけ低減し、かつ、取り付けを容易に行える壁用手すりブラケットを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載した発明に係る壁用手すりブラケット20は、
断面が円形の手すり材99を、床面との傾斜角度、及び壁面との間隔L、並びに壁面に対する傾斜角度を調整可能に壁100へ取り付ける壁用手すりブラケットであって、
小径穴24aと大径穴24bを連設した段付き軸穴24を有し、小径穴24aの内周面に軸方向の全長に及ぶ溝25を設けた円筒状の筒部26の一端に、壁100へ取り付ける
座部27を設けた座部材21と、
前記座部材21の筒部26の段付き軸穴24へ嵌め合わせる円柱状の軸部30の一端に同軸部30と直角に頭部30aが延設された基軸部30Aの前記頭部30aの端部に段付き円板形状の係合突起31が設けられ、前記係合突起31の半円周ずつを抱持すると共に手すり材99をも抱持する一対の抱持片32a、32b、及び前記一対の抱持片32a、32bを前記段付き円板形状の係合突起31へ締結する締結具33とで抱持部34を構成した保持部材22と、
前記座部材21の筒部26に設けたネジ穴28へねじ込まれ、保持部材22の前記軸部30の外周面へ圧接させる押しねじ23とで構成され、
保持部材22の前記軸部30は、前記頭部30aとは反対側の端部の外周面に突設されて座部材21の前記筒部26の溝25内を通過可能な突起35を備えており、
座部27を壁100へ取り付ける座部材21の筒部26における軸穴24及びその溝25へ保持部材22の軸部30及び突起35が嵌め合わされ、前記突起35が溝25を突き抜けた状態で同軸部30を円周方向へ回転させて床面に対する手すり材99の傾斜角度が調整され、同軸部30を軸方向へ移動させて同手すり材99と壁面との間隔Lが調整され、押しねじ23を筒部26のネジ穴28へねじ込み軸部30の外周面へ圧接させて座部材21の筒部26と保持部材22の軸部30とが固定され、
保持部材22の前記頭部30aの段付き円板形状の係合突起31を抱持させた一対の抱持片32a、32bを、前記係合突起31に対し回転して手すり材99の壁面に対する傾斜角度が調整され、締結具33により一対の抱持片32a、32bを締結して頭部30aへ固定することを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載した発明に係る壁用手すりブラケット40は、
断面が円形の手すり材99を、床面との傾斜角度、及び壁面100との間隔、並びに壁面100に対する傾斜角度を調整可能に壁100へ取り付ける壁用手すりブラケットであって、
円柱状の軸部41の一端に壁100へ取り付ける座部42を設け、同軸部41の他端の円周面に突起41aを設けた座部材21aと、
前記座部材21aの軸部41及び突起41aを嵌め合せる小径穴43aと大径穴43bを連設した段付き軸穴43を有し、小径穴43aの内周面に軸方向の全長に及ぶ溝44を設けた円筒状の筒部45と、前記筒部45の一端に筒部45と直角に延設した頭部45aを設け、同頭部45aの端部に設けた段付き円板形状の係合突起31を抱持すると共に手すり材99を抱持する一対の抱持片32a、32bと、同一対の抱持片32bを係合突起31へ締結する締結具33とで抱持部34を構成した保持部材22aと、
前記保持部材22aの筒部45に設けたネジ穴46へねじ込まれ、同筒部45の段付き軸穴43へ嵌め合わせた座部材21aの軸部41の外周面へ圧接させる押しねじ23とで構成され、
座部42を壁100へ取り付ける座部材21aの軸部41及び突起41aへ保持部材22aの筒部45の軸穴43a及び溝44が嵌め合わされ、前記突起41aが溝44を突き抜けた状態で同筒部45を円周方向へ回転させて床面に対する手すり材99の傾斜角度が調整され、筒部45を軸方向へ移動させて同手すり材99と壁面100との間隔Lが調整され、押しねじ23を筒部45のネジ穴46へねじ込み軸部41の外周面へ圧接させて保持部材22aの筒部45と座部材21aの軸部41とが固定され、
保持部材22aにおける前記頭部45aの段付き円板形状の係合突起31を抱持させた一対の抱持片32a、32bを、前記係合突起31に対し回転して手すり材99の壁面100に対する傾斜角度が調整され、締結具33により一対の抱持片32a、32bを締結し頭部45aへ固定することを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載した発明に係る壁用手すりブラケット60は、
断面が円形の手すり材99を、床面との傾斜角度、及び壁面100との間隔、並びに壁面100に対する傾斜角度を調整可能に壁100へ取り付ける壁用手すりブラケットであって、
円柱状の軸部65の一端に壁100へ取り付ける座部66を設け、同軸部65の外周面に周方向及び軸方向へ広がる方形の凹部64を設けた座部材61と、
前記座部材61の軸部65を嵌め合せる軸穴43を設けた円筒状の筒部67と、前記筒部67の一端に筒部67と直角に延設した頭部67aと、同頭部67aの端部に設けた段付き円板形状の係合突起31と、同係合突起31を抱持すると共に手すり材99を抱持する一対の抱持片32a、32bと、同一対の抱持片32a、32bを係合突起31へ締結する締結具33とで抱持部34を構成した保持部材62と、
前記保持部材62の円筒状の筒部67に設けたネジ穴68へねじ込まれ座部材61の前記軸部65の凹部64へ圧接させる押しねじ63とで構成され、
座部66を壁100へ取り付ける座部材61の軸部65へ保持部材62の筒部67の軸穴43が嵌め合わされ、同筒部67を円周方向へ回転させて床面に対する手すり材99の傾斜角度が調整され、筒部67を軸方向へ移動させて同手すり材99と壁面100との間隔Lが調整され、押しねじ63を筒部67のネジ穴68へねじ込み軸部65の凹部64へ圧接させて保持部材62の筒部67と座部材61の軸部65とが固定され、
保持部材62における前記頭部67aの段付き円板形状の係合突起31を抱持させた一対の抱持片32a、32bを、前記係合突起31に対し回転して手すり材99の壁面100に対する傾斜角度が調整され、締結具33により一対の抱持片32a、32bを締結して頭部67aへ固定することを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載した発明に係る壁用手すりブラケットは、請求項1又は2に記載した壁用手すりブラケットにおいて、
請求項1に記載した保持部材22の軸部30の突起35、及び請求項2に記載した座部材21aの軸部41の突起41aはそれぞれ頭部30a又は45aの延設方向と同じ向きに設けられ、
請求項1に記載した座部材21の筒部26の溝25、及び請求項2に記載した保持部材22aの筒部45の溝44はそれぞれ頭部30a又は45aの延設方向とは反対側位置に設けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載した発明に係る壁用手すりブラケットは、請求項1〜3のいずれか一に記載した壁用手すりブラケットにおいて、
頭部30a、45a、67aの係合突起31を抱持する一対の抱持片32a、32bは、手すり材99の外周面の約1/3〜1/4円周をそれぞれ抱持して同係合突起31の円周方向へ回動可能に係合され、締結具33で締結することを特徴とする。
【0010】
【発明の効果】
本発明の例えば請求項1記載の壁用手すりブラケット20の場合は、座部27を壁100へ取り付ける座部材21の筒部26における軸穴24及びその溝25へ保持部材22の軸部30及び突起35を嵌め合わせ、同軸部30を円周方向へ回転させて床面に対する手すり材99の傾斜角度を調整し、また、軸部30を軸方向へ移動させて同手すり材99と壁面との間隔Lを調整でき、押しねじ23で両者をきっちり固定できる。
そして、頭部30aの段付き円板形状の係合突起31を一対の抱持片32a、32bにより抱持させ、且つ手すり材99を抱持させ、前記係合突起31に対して一対の抱持片32a、32bを回転することにより手すり材99の壁面に対する傾斜角度を調整でき、締結具33により一対の抱持片32a、32bを頭部30aへ締結して手すり材99も固定できる。
つまり、手すり材99の床面に対する傾斜角度と、壁面との間隔L、及び壁面に対する傾斜角度の3種を自在に、軽便に調整できるから、壁面の状態に応じて最も適切な態様に手すり材99を取り付けることが出来る便利さがある。
勿論、取扱が容易で、誰でも熟練を要することなく使用できる便利さもある。
そして、請求項2、3記載の発明に係る壁用手すりブラケット40、60も同様の作用・効果を奏する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
(実施形態1)
図1〜図4および図5と図6は、請求項1に記載した発明に係る壁用手すりブラケット20の実施形態示している。
この壁用手すりブラケット20は、断面が円形の手すり材99を、床面(図示せず)との傾斜角度、並びに壁100の壁面との間隔Lを所要範囲内で調整可能である上に、同壁面に対する傾斜角度(例えば図2の紙面に垂直軸回りの回転角)をも調整可能に壁100へ取り付け得る構成であり、各構成部材は合成樹脂又は金属によって形成されている。
この壁用手すりブラケット20は、図5と図6に示したように、壁100へ取り付けられる座部材21と、同座部材21の筒部26へ嵌め合わされて、手すり材99の中間部又は端部を保持する保持部材22と、及び前記座部材21と保持部材22とを一体的に結合する押しねじ23とで構成されている。
【0012】
座部材21は、図5に示すように、小径穴24aと大径穴24bを連設した段付きの軸穴24を有すると共に、小径穴24aの内周面に軸方向(図5においては左右方向)の全長に及ぶ溝25を設けた円筒状の筒部26と、壁100へ取り付けるため筒部26の大径穴24b側の端部(図5においては右端)に設けた座部27とから構成されている。
筒部26には、上記押しねじ23を溝25の底面から内方へ出没可能にねじ込むねじ穴28が設けられている。また、座部27の長径方向の両側位置(図4参照)には、取付けねじ等を通す複数の取付け穴29が設けられている。
【0013】
一方、保持部材22は、図6に分解して示すように、上記座部材21の筒部26の小径穴24aへ図3のように嵌め込む円柱状の軸部30と、同軸部30一端(図6においては左端)に軸部30と直角な向きに延設され先端側を大径部に形成した頭部30aと、前記頭部30aの大径側端部に設けた段付き円板状の係合突起31とで構成した基軸部30Aと、手すり材99の外周面を約2/3円周まで抱持する抱持部34とで構成されている。
上記抱持部34は、上記基軸部30Aの係合突起31の約半円周部ずつを両側から挟み付けて周方向への回転させることが可能で、軸方向へは不動に抱持する一対の略左右対称形状をなす抱持片32a、32bと、及び両抱持片32a、32bを前記係合突起31の直上位置で締結する締結具33とで構成されている。
【0014】
上記軸部30には、上記図5の筒部26の小径穴24aの内周面の軸方向に形成された溝25内を通過可能な突起35が、先端部の外周面に突設されている。軸部30にはまた、手すり材99と壁面との間隔Lを表示する目盛り36が、前記突起35から約1/4円周分を隔てた外周面に刻設されている(図3も参照)。
また、抱持部34を構成する両抱持片32a、32bには、上記した基軸部30Aの係合突起31を抱持する係合凹部37が設けられている。更に、基軸部30Aの係合突起31と係合させた一対の抱持片32a、32bを締結具33により締結するため、一方の抱持片32aに通穴38が、他方の抱持片32bにはねじ穴39が設けられている。
なお、上記一対の抱持片32a、32bは、図3に示した如く手すり材99の外周面の約2/3円周を抱持する構成に限らない。約1/2円周を抱持する構成で実施してもよい。
【0015】
この壁用手すりブラケット20は、座部材21の筒部26における小径穴24aおよびその溝25へ、保持部材22の軸部30とその突起35を嵌め合わせ、軸部30及び突起35を軸穴24の大径穴24b内に位置させることにより、座部材21と保持部材22が、筒部26と軸部30の軸線を中心として全周にわたり相対的に回動可能に、しかも軸部30が不用意に抜け出る事故の心配がない状態に組み合わされる。
そして、図3に示すように、筒部26に対し軸部30を大径穴24bの長さの範囲内で相対的に移動(壁面に対して接近・離反)させて、実線と2点鎖線とで示したように、壁面に対する手すり材99の間隔Lを調整することができる。
更に、係合突起31へ両外側から抱持させた一対の抱持片32a、32bの通穴38からねじ穴39へ締結具33をねじ込み緩く締結することにより、抱持部34(一対の抱持片32a、32b)は、係合突起31の延設方向の軸線回りに全周にわたり回動可能となる。しかも一対の抱持片32a、32bに手すり材99を抱持させるので、前記の回動により壁面に対する手すり材99の傾斜角度(図3の垂直中心線回りの回転角度)を調整可能である。締結具33を強く締結することにより一対の抱持片32a、32b及び手すり材99を係合突起31へ固定できる。
【0016】
上記の壁面に対して手すり材99を接近または離反させた間隔Lは、前記軸部30の目盛36を確認して調整できる。また、軸部30を回すことにより、手すり材99の床面に対する傾斜角度を調整できる。そして、押しねじ23を軸部30の外周面へ圧接することにより、座部材21と保持部材22を一体的に結合する機能を兼ねて、前記の調整内容を確定できる。
一方、一対の抱持片32a、32bを締結具33によりきつく締結することにより、保持部材22の係合突起31と一対の抱持片32a、32bとが一体的に結合され、手すり材99の支持も行われる。また、前記締結具33をきつく締結する前に、保持部材22の図2に示す回転角(実線と2点鎖線の図示を参照)、即ち、壁面に対する手すり材99の傾斜角度も調整して固定できる。
よって、従来のものに比べて、壁100及び床面に対する手すり材99の取り付け態様の広範で自在な調整が可能である。それでいて壁への取り付けを容易に行うことができ、かつ、手すり材99の壁面及び床に対する傾斜角度を調整することができる。
【0017】
(実施形態2)
次に、図7は、上記図1〜図6に基づいて説明した実施形態1の壁用手すりブラケット20とは、座部材と保持部材の軸部、筒部の関係が逆転した構成の実施形態2を分解状態で示している。
上述した実施形態1は、図5、図6のとおり、座部材21を筒部26と座部27とで構成し、保持部材22は基軸部30Aと抱持部34とで構成し、座部材21の筒部26へ保持部材22の軸部30を嵌め合わせる構成とした。
これに対し、図7の壁用手すりブラケット40は、座部材21aを、円柱状の軸部41と、同軸部41の一端側(図7においては右端側)に設けた座部42とで構成し、軸部41には、突起41aを図7において左端の外周面に突設した。
一方、保持部材22aは、座部材21aの軸部41を嵌め合わせる小径穴43aと大径穴43bを、小径穴43aが右端側となるように連設した段付きの軸穴43を有し、小径穴43aの内周面に軸方向の全長に及ぶ溝44を設けた筒部45と、同筒部45の他端側に筒部45と直角に延設された頭部45aへ抱持部34を設けて構成した。筒部45には、小径穴43aの内周面へ押しねじ23を出没可能にねじ込むねじ穴46を設け、軸部41を筒部45へ嵌め合わせる構成である。
その他の構成及び作用効果は、上記実施形態1とほぼ同様であるので、同一の構成部材等には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0018】
(実施形態3)
図8は、本発明による壁用手すりブラケットの実施形態3を、分解状態で示している。 この壁用手すりブラケット60は、上記図7に示した実施形態1、2と同様に、断面が円形の手すり材を床面に対する傾斜角度、壁面との間隔、及び壁面に対する傾斜角度を所要範囲内で調整可能に壁へ取り付けるものであり、各構成部材は合成樹脂又は金属により形成されている。
この壁用手すりブラケット60は、壁に取り付ける座部材61と、座部材61の軸部65を嵌め合わせて手すり材99の中間部又は端部を保持させる保持部材62と、座部材61と保持部材62を一体的に結合する押しねじ63とで構成されている。
座部材61は、上記図7の実施形態2と同様に、円柱状を呈し、外周面に周方向及び軸方向へ広がる方形の凹部64を設けた軸部65と、壁へ取り付けるため軸部65の一端側(図8において右端側)に設けた座部66とで構成されている。軸部65には、手すり材と壁面との間隔を表示するための目盛(図示せず)が、前記凹部64とは反対側の外周面に刻設されている。また、座部66には、取付けねじ等を通す複数の取付け穴(図示せず)が例えば図4と同様に設けられている。
一方、保持部材62は、座部材61の軸部65を嵌め込む円筒状の筒部67と、同筒部67の他端側(図8においては左端側)に筒部67と直角に延設された頭部67aへ、上記図7の実施形態2と同様に抱持部34を設けて構成した。筒部67には、座部材61の軸部65を嵌め込む軸穴43を設け、同軸穴43の内周面へ出没可能に押しねじ63をねじ込むねじ穴68を設け、軸部65を筒部67の軸穴43へ嵌め合わせる構成である。
【0019】
上記構成の壁用手すりブラケット60は、座部材61の軸部65を保持部材62の筒部67の軸穴43へ嵌め合わせ、押しねじ63を軸部65の凹部65内へ突出させることにより、座部材61と保持部材62は、軸部65と筒部67の中心軸回りに、凹部64の周方向の広がりの範囲内で相対的に回動させ、また、軸部65と筒部67の軸線上を凹部64の軸方向の広がりの範囲内で相対的に移動(接近・離反)させて、手すり材の床面に対する傾斜角度、及び壁面からの間隔を調整可能に構成され、押しねじ63を強くねじ込むことにより座部材61と保持部材62の軸部65が一体的に結合される。
また、頭部67aの係合突起31へ係合させた一対の抱持片32a、32bを、締結具33により緩く締結することにより、保持部材62の抱持部34が、その延設方向の軸線回りに全周にわたり回動可能となり、手すり材の壁面に対する傾斜角度を調整できる。
その上で、一対の抱持片32a、32bを締結具33によりきつく締結することにより、頭部67aの係合突起31と一対の抱持片32a、32bとが一体的に結合される。
よって、上記実施形態1又は2とほぼ同様の作用、効果を奏する。
【0020】
なお、座部材61の軸部65と、保持部材62の筒部67を嵌合する構成に限らない。図5と図6に示す上記実施形態1のように、座部材を筒部で構成し、保持部材の軸部を前記筒部へ嵌め合わせる構成で実施してもよい。
【0021】
本発明の壁用手すりブラケットは、上述した5種類の部材で構成される。そして、係合突起へ一対の抱持片を締結具により緩く締結することにより、保持部材の保持部が、その延設方向の軸線回りに全周にわたり回動可能に構成される。
従って、例えば、手すり材を取り付ける壁面が出っ張って不揃いであっても、壁面に対する手すり材の傾斜角度を調整して延設可能であるほか、コーナーに沿って手すりを這わせずに、1壁面とそれと直角に続く壁面とへショートカットをして手すりを設置したり、1壁面に這わされた手すり材の端部位置に取り付けられない場合には、それと直角に続く壁面側に取り付ける事も可能なので、手すりの設置場所及び設置態様の自由度が広がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る壁用手すりブラケットの実施形態を示す正面図である。
【図2】図1の手すりブラケットを壁面へ取り付けた状態の平面図である。
【図3】手すりブラケットを壁面へ取り付けた状態の右側面図である。
【図4】手すりブラケットの背面図である。
【図5】前記手すりブラケットを構成する座部材の右側面図である。
【図6】前記手すりブラケットを構成する保持部材の分解した右側面図である。
【図7】壁用手すりブラケットの実施形態2を分解して示す右側面図である。
【図8】壁用手すりブラケットの実施形態3を分解して示す右側面図である。
【符号の説明】
20 壁用手すりブラケット
21 座部材
21a 座部材
22 保持部材
22a 保持部材
23 押しねじ
24 軸穴
24a 小径穴
24b 大径穴
25 溝
26 筒部
27 座部
30 軸部
31 係合突起
32a 抱持片
32b 抱持片
34 保持部
34a 保持部
35 突起
41 軸部
41a 突起
42 座部
43 軸穴
43a 小径穴
43b 大径穴
44 溝
45 筒部
61 座部材
62 保持部材
63 押しねじ
64 凹部
65 軸部
66 座部
67 筒部
Claims (5)
- 断面が円形の手すり材を、床面との傾斜角度、及び壁面との間隔、並びに壁面に対する傾斜角度を調整可能に壁へ取り付ける壁用手すりブラケットであって、
小径穴と大径穴を連設した段付き軸穴を有し、小径穴の内周面に軸方向の全長に及ぶ溝を設けた円筒状の筒部の一端に、壁へ取り付ける座部を設けた座部材と、
前記座部材の筒部の段付き軸穴へ嵌め合わせる円柱状の軸部の一端に同軸部と直角に頭部が延設された基軸部の前記頭部の端部に段付き円板形状の係合突起が設けられ、前記係合突起の半円周ずつを抱持すると共に手すり材をも抱持する一対の抱持片、及び前記一対の抱持片を前記段付き円板形状の係合突起へ締結する締結具とで抱持部を構成した保持部材と、
前記座部材の筒部に設けたネジ穴へねじ込まれ、保持部材の前記軸部の外周面へ圧接させる押しねじとで構成され、
保持部材の前記軸部は、前記頭部とは反対側の端部の外周面に突設されて座部材の前記筒部の溝内を通過可能な突起を備えており、
座部を壁へ取り付ける座部材の筒部における軸穴及びその溝へ保持部材の軸部及び突起が嵌め合わされ、前記突起が溝を突き抜けた状態で同軸部を円周方向へ回転させて床面に対する手すり材の傾斜角度が調整され、同軸部を軸方向へ移動させて同手すり材と壁面との間隔が調整され、押しねじを筒部のネジ穴へねじ込み軸部の外周面へ圧接させて座部材の筒部と保持部材の軸部とが固定され、
保持部材の前記頭部の段付き円板形状の係合突起を抱持させた一対の抱持片を、前記係合突起に対し回転して手すり材の壁面に対する傾斜角度が調整され、締結具により一対の抱持片を締結して頭部へ固定することを特徴とする、壁用手すりブラケット。 - 断面が円形の手すり材を、床面との傾斜角度、及び壁面との間隔、並びに壁面に対する傾斜角度を調整可能に壁へ取り付ける壁用手すりブラケットであって、
円柱状の軸部の一端に、壁へ取り付ける座部を設け、同軸部の他端の円周面に突起を設けた座部材と、
前記座部材の軸部及び突起を嵌め合せる小径穴と大径穴を連設した段付き軸穴を有し、
小径穴の内周面に軸方向の全長に及ぶ溝を設けた円筒状の筒部と、前記筒部の一端に筒部と直角に延設した頭部を設け、同頭部の端部に設けた段付き円板形状の係合突起を抱持すると共に手すり材を抱持する一対の抱持片と、同一対の抱持片を係合突起へ締結する締結具とで抱持部を構成した保持部材と、
前記保持部材の筒部に設けたネジ穴へねじ込まれ、同筒部の段付き軸穴へ嵌め合わせた座部材の軸部の外周面へ圧接させる押しねじとで構成され、
座部を壁へ取り付ける座部材の軸部及び突起へ保持部材の筒部の軸穴及び溝が嵌め合わされ、前記突起が溝を突き抜けた状態で同筒部を円周方向へ回転させて床面に対する手すり材の傾斜角度が調整され、筒部を軸方向へ移動させて同手すり材と壁面との間隔が調整され、押しねじを筒部のネジ穴へねじ込み軸部の外周面へ圧接させて保持部材の筒部と座部材の軸部とが固定され、
保持部材における前記頭部の段付き円板形状の係合突起を抱持させた一対の抱持片を、
前記係合突起に対し回転して手すり材の壁面に対する傾斜角度が調整され、締結具により一対の抱持片を締結し頭部へ固定することを特徴とする、壁用手すりブラケット。 - 断面が円形の手すり材を、床面との傾斜角度、及び壁面との間隔、並びに壁面に対する傾斜角度を調整可能に壁へ取り付ける壁用手すりブラケットであって、
円柱状の軸部の一端に壁へ取り付ける座部を設け、同軸部の外周面に周方向及び軸方向へ広がる方形の凹部を設けた座部材と、
前記座部材の軸部を嵌め合せる軸穴を設けた円筒状の筒部と、前記筒部の一端に筒部と直角に延設した頭部と、同頭部の端部に設けた段付き円板形状の係合突起と、同係合突起を抱持すると共に手すり材を抱持する一対の抱持片と、同一対の抱持片を係合突起へ締結する締結具とで抱持部を構成した保持部材と、
前記保持部材の円筒状の筒部に設けたネジ穴へねじ込まれ座部材の前記軸部の凹部へ圧接させる押しねじとで構成され、
座部を壁へ取り付ける座部材の軸部へ保持部材の筒部の軸穴が嵌め合わされ、同筒部を円周方向へ回転させて床面に対する手すり材の傾斜角度が調整され、筒部を軸方向へ移動させて同手すり材と壁面との間隔が調整され、押しねじを筒部のネジ穴へねじ込み軸部の凹部へ圧接させて保持部材の筒部と座部材の軸部とが固定され、
保持部材における前記頭部の段付き円板形状の係合突起を抱持させた一対の抱持片を、
前記係合突起に対し回転して手すり材の壁面に対する傾斜角度が調整され、締結具により一対の抱持片を締結して頭部へ固定することを特徴とする、壁用手すりブラケット。 - 請求項1に記載した保持部材の軸部の突起、及び請求項2に記載した座部材の軸部の突起はそれぞれ頭部の延設方向と同じ向きに設けられ、
請求項1に記載した座部材の筒部の溝、及び請求項2に記載した保持部材の筒部の溝はそれぞれ頭部の延設方向とは反対側位置に設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載した壁用手すりブラケット。 - 保持部材の頭部の係合突起を抱持する一対の抱持片は、手すり材の外周面の約1/3〜1/4円周をそれぞれ抱持して同係合突起の円周方向へ回動可能に係合され、締結具で締結することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一に記載した壁用手すりブラケット。
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