JP5031543B2 - 積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板およびその積み重ね方法 - Google Patents
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Description
また、前記のようなハット形鋼矢板2は、図30に示すように、ハット形鋼矢板2を積み重ねるごとに傾きが累積するため、積み重ねの安定性が少ないと共に、高く積み重ねることができず積載効率が悪いという問題があることも知られている。
(A)鋼矢板におけるフランジ部の傾きを調整することで、鋼矢板相互の積み重ね間隔を一定とすることを可能にした鋼矢板(例えば、特許文献1参照)、あるいは(B)フランジ部の長手方向に段重ね相手の継手部を座らせるための凹状段差部を設置させた鋼矢板(例えば、特許文献2参照)も知られている。
図示形態のハット形鋼矢板2は、ウェブ部3の両側に外側に向かって傾斜するようにフランジ部4が一体に設けられ、そのフランジ部4に一体に、前記ウェブ部3に平行にアーム部5が設けられ、そのアーム部5の先端部に熱間圧延により成型加工された継手部6が設けられ、左右の継手部のうち、一方の継手部6と、他方の継手部6は、点対称の形状となるようにされている。
また、アーム部5に一体に形成された継手部6は、アーム部5の平坦面に対して直角な方向に突出する突出部を備えており、継手開口溝7側でその継手開口溝7に接続している基端側突出部19と、継手開口溝7を形成している継手本体部10の前記継手開口溝7と反対側の面で、継手本体部10による突出部とで、基端側突出部19による突出量T1と、継手部6の上部の継手本体部10の上方への突出量T2とは、異なる突出量とされている。
そのため、このようなハット形鋼矢板2を積み重ねて仮置きする場合、図33、34に示すように、幅方向端部の継手部6が上下方向で接触した状態となるため、継手部6が、変形あるいは損傷する恐れがある。また、上下に重ねられた矢板相互は、爪先端部と爪先端部背面側との接触となり、上位に位置する鋼矢板2における基端側突出部19は、下位に位置する鋼矢板2における継手本体部10よりも若干下方に位置し、これに係合可能な鋼矢板幅方向の位置であるので、上位に位置する鋼矢板2における継手部6は、前記の係合可能な方向とは逆方向(矢印で示す方向)に崩れる恐れもある方向特性のある鋼矢板2である特徴を有している。
前記ハット形鋼矢板2は、継手部6が複雑な形状に成型され、継手部6が相互に離脱しないように嵌合強度が高められている鋼矢板であり、一枚の鋼板を冷間曲げ加工により形成された冷間成型による鋼矢板とは、異なった方法で製造される鋼矢板である。
本発明は前記の課題を有利に解消した積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板およびその積み重ね方法を提供することを目的とする。
また、第2発明の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板では、第1発明の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板において、前記ウェブ部と前記フランジ部との連設部に位置する隅角部、および、前記アーム部と前記フランジ部との連設部に位置する隅角部に、積み重ね用間隔保持部を設けない場合においてハット形鋼矢板を積重ねた場合における上下の一方のハット形鋼矢板の隅角部に対面する他方のハット形鋼矢板の隅角部のR部に接する直線でフランジ部とウェブ部までの直線であって、ウエブとなす角度Aが0度を超え、かつフランジ部とアーム部とのなすフランジ角度未満にある前記直線を内包するように、前記一方の鋼矢板の隅角部に内側に向かって突出する隅部用の積み重ね用間隔保持部を備えていることを特徴とする。
また、第3発明では、ウェブ部の両端に一対のフランジ部が連設され、前記フランジ部の他端にアーム部が連設されると共に、そのアーム部の先端に継手部を設けた断面ハット形であり、熱間圧延加工により製造されるハット形鋼矢板において、継手部を除いた部位であって、前記ウェブ部に交差する重心軸を境として一方及び他方に、積み重ね用間隔保持部を設けない場合においてハット形鋼矢板を積重ねた場合における上下のハット形鋼矢板のフランジ相互間のフランジに直角な方向のフランジ間隔(G1)よりも大きい高さ寸法を有し、それぞれ少なくとも1つの部材長手方向に連続する積み重ね用間隔保持部を一体に設け、両側の各アーム部に、積み重ね用間隔保持部を設けない場合においてハット形鋼矢板を積重ねた場合における上下のハット形鋼矢板のアーム部相互間のアーム部に直角な方向のアーム部間隔(G2)よりも大きい高さ寸法を有するアーム部用の積み重ね用間隔保持部を一体に設けたことを特徴とする。
第4発明では、ウェブ部の両端に一対のフランジ部が連設され、前記フランジ部の他端にアーム部が連設されると共に、そのアーム部の先端に継手部を設けた断面ハット形であり、熱間圧延加工により製造されるハット形鋼矢板において、継手部を除いた部位であって、前記ウェブ部に交差する重心軸を境として一方及び他方に、積み重ね用間隔保持部を設けない場合においてハット形鋼矢板を積重ねた場合における上下のハット形鋼矢板のフランジ相互間のフランジに直角な方向のフランジ間隔(G1)よりも大きい高さ寸法を有し、それぞれ少なくとも1つの部材長手方向に連続する積み重ね用間隔保持部を一体に設け、前記ウェブ部に、積み重ね用間隔保持部を設けない場合においてハット形鋼矢板を積重ねた場合における上下のハット形鋼矢板のウェブ部相互間のウェブ部に直角な方向のウェブ部間隔(G3)よりも大きい高さ寸法を有するウェブ部用の積み重ね用間隔保持部を一体に設けたことを特徴とする。
また、第5発明では、第1発明〜第4発明の何れかにおいて、前記ウェブ部と前記フランジ部との連設部に位置する隅角部、前記アーム部と前記フランジ部との連設部に位置する隅角部、ウェブ部、フランジ部又はアーム部の表裏両面に積み重ね用間隔保持部が一体に設けられていることを特徴とする。
また、第6発明の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板の積み重ね方法では、第1発明〜第5発明の何れかの積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板を上下に積み重ねる方法において、上位に位置するハット形鋼矢板は、下位に位置するハット形鋼矢板の積み重ね用間隔保持部により支持され、かつ上位に位置するハット形鋼矢板の継手部と、下位に位置するハット形鋼矢板の継手部とが接触しないように間隙を介して積み重ねられることを特徴とする。
第7発明の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板の積み重ね方法では、第7発明の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板の積み重ね方法により、複数積み重ねられたハット形鋼矢板群と、枕木とを交互に積み重ねるハット形鋼矢板の積み重ね方法において、ハット形鋼矢板群の中で継手部が枕木に接するハット形鋼矢板が水平状態を保持しない場合に、それ以外のハット形鋼矢板を水平状態とすることで、そのハット形鋼矢板上に載置される枕木を水平状態に保持することを特徴とする。
また、予め各ハット形鋼矢板に間隔保持部を設けているので、従来のように木材を手作業等により矢板間に、現場あるいは中継地において積み重ねる必要がないため、積み重ね作業が容易になる。また、新たな特殊な孔型ロールを準備して加工することなく、熱間圧延加工により間隔保持部を連続して設けたハット形鋼矢板とすることができる。
また、第1発明によると、継手部を除いた部位に対し、左右の重量がバランスする重心軸(左右重心軸)の、左側及び右側のそれぞれに1箇所ずつ以上の間隔保持部を有し、少なくとも2点以上で上方の鋼矢板を支持することができる積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板とすることができる。
また、積み重ね用間隔保持部を設けない場合においてハット形鋼矢板を積重ねた場合における上下のハット形鋼矢板のフランジ相互間のフランジに直角な方向のフランジ間隔(G1)よりも大きい高さ寸法、またはアーム部相互間のアーム部に直角な方向のアーム部間隔(G2)よりも大きな高さ寸法、あるいはウェブ相互間のウェブに直角な方向のウェブ間間隔(G3)よりも大きな高さ寸法の積み重ね用間隔保持部を、ウェブ部とフランジ部との連設部に位置する隅角部あるいはフランジ部に位置する隅角部、あるいはフランジ部とアーム部との連設部に位置する隅角部に設けることにより、ハット形鋼矢板を積み重ねる場合に、一定の積み重ね間隔を確実に保持することができ、間隔保持部を備えた上下のハット形鋼矢板の継手部相互間に間隙を確実に形成してこれらの干渉による継手部の変形あるいは損傷を防止することができる。
また、前記ウェブ部と前記フランジ部との連設部に位置する隅角部、および、前記アーム部と前記フランジ部との連設部に位置する隅角部に、積み重ね用間隔保持部を設けない場合においてハット形鋼矢板を積重ねた場合における上下の一方のハット形鋼矢板の隅角部(例えば内隅部)に対面する他方のハット形鋼矢板の隅角部(外隅部)のR部に接する直線でフランジ部とウェブ部までの直線であって、ウエブとなす角度Aが0度を超え、かつフランジ部とアーム部とのなすフランジ角度未満にある前記直線を内包するように、前記一方の鋼矢板の隅角部(内隅部)に内側に向かって突出する隅部用の積み重ね用間隔保持部を備えていることにより、ハット形鋼矢板を積み重ねる場合に、一定の積み重ね間隔を確実に保持することができ、間隔保持部を備えた上下のハット形鋼矢板の継手部相互間に間隙を確実に形成してこれらの干渉による継手部の変形あるいは損傷を防止することができる。
前記の場合に、ウェブ部とフランジ部との連設部あるいはフランジ部とアーム部との連設部における隅角部に、ハット形鋼矢板の溝外側あるいは溝内側に、突出する間隔保持部を設けた隅角部を、少なくとも2箇所設けることによって、フランジ傾きに制限されることなく、また、平置き(ひらおき)したときに水平状態とならないハット形鋼矢板に対しても、継手同士があたらないだけの積み重ね間隔の保持が可能となり、効率的な積み重ねが可能となる。
積み重ねた場合の間隔保持のためには、少なくとも2箇所の隅角部で、凸状または凹状の間隔保持部を設ければよいが、ハット形鋼矢板では最大4箇所の隅角部に間隔保持部を設けることができ、4点の支持によって、積載荷重が分散され、積載荷重による鋼矢板の断面変形が少なく、さらに安定した鋼矢板の積み重ねが可能となる。
凸状の積み重ね用間隔保持部を設ける場合で、効率的な断面性能向上のためには、フランジ部に設けるよりは、隅角部に設けた方が、中立軸から最も離れた位置(最外縁)に位置するため、曲げ剛性が高まり効率的な断面性能の向上にも寄与できる。
また、積重ね用間隔保持部が鋼矢板の表裏両面に一体に設けられている積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板であると、表面側の積重ね用間隔保持部あるいは裏面の積重ね用間隔保持部を利用して、積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板を積み重ねることができる。
また、本発明の積み重ね方法によると、上位に位置するハット形鋼矢板は、下位に位置するハット形鋼矢板における積み重ね用間隔保持部により支持され、かつ上位に位置するハット形鋼矢板における継手部と、下位に位置するハット形鋼矢板における継手部とが接触しないように間隙を介して積み重ねられるので、下位の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板における積み重ね用間隔保持部により上位の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板を安定した状態で確実に支持し、かつ上下の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板における継手部相互が干渉して、変形あるいは損傷することなく積み重ねることができる。
また、本発明の積み重ね方法によると、複数積み重ねられたハット形鋼矢板群と、枕木とを交互に積み重ねるハット形鋼矢板の積み重ね方法において、積み重ねた一つのハット形鋼矢板が水平状態を保持しない場合に、これに積み重ねられるハット形鋼矢板を水平状態とすることで、そのハット形鋼矢板上に載置される枕木を水平状態とすることで、その水平状態を保持しないハット形鋼矢板上に載置されるハット形鋼矢板あるいは枕木を水平状態に保持することができ、ハット形鋼矢板を安定した状態で積み重ねることができる。
図示形態のハット形鋼矢板2は、ウェブ部3の両側に外側に向かって傾斜するようにフランジ部4が一体に設けられ、そのフランジ部4に一体に、前記ウェブ部3に平行にアーム部5が設けられ、そのアーム部5の先端部に熱間圧延により成型加工された継手部6が設けられ、左右の継手部のうち、一方の継手部6と、他方の継手部6は、点対称の形状となるようにされている。
また、アーム部5に一体に形成された継手部6は、アーム部5の平坦面に対して直角な方向に突出する突出部を備えており、継手開口溝7側でその継手開口溝7に接続している基端側突出部19と、継手開口溝7を形成している継手本体部10の前記継手開口溝7と反対側の面で、継手本体部10による突出部とで、基端側突出部19による突出量T1と、継手部6の上部の継手本体部10の上方への突出量T2とは、異なる突出量とされている。
そのため、このようなハット形鋼矢板2を積み重ねて仮置きする場合、図33、34に示すように、幅方向端部の継手部6が上下方向で接触した状態となるため、継手部6が、変形あるいは損傷する恐れがある。また、上下に重ねられた矢板相互は、爪先端部と爪先端部背面側との接触となり、上位に位置する鋼矢板2における基端側突出部19は、下位に位置する鋼矢板2における継手本体部10よりも若干下方に位置し、これに係合可能な鋼矢板幅方向の位置であるので、上位に位置する鋼矢板2における継手部6は、前記の係合可能な方向とは逆方向(矢印で示す方向)に崩れる恐れもある方向特性のある鋼矢板2である特徴を有している。
なお、本発明における積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1においては、継手部6を除いた部位であって、前記ウェブ部に交差する重心軸Gを境として一方(左側)及び他方(右側)に、それぞれ少なくとも1つの部材長手方向に連続する積み重ね用間隔保持部を一体に設けていればよく、重心軸Gを境として一方が、ウェブ部3またはフランジ部4あるいはアーム部5さらには隅角部9,11のうちの少なくとも1箇所で、重心軸Gを境として他方が、前記ウェブ部3またはフランジ部4あるいはアーム部5さらには隅角部9,11のうちの少なくとも1箇所であればよい。
一方の積み重ね用間隔保持部8がハット形鋼矢板1の片面(溝と反対側の表面)にあり、他方が裏面(溝側の裏面)にあってもよく、これ以上、3つ、4つと積み重ね用間隔保持部8を多数設ける場合には、積み重ね用間隔保持部8が鋼矢板の表裏で位置がずれていても、表裏で対称等、表裏同じ位置に設けてもよい。
そして、図1(a)(b)に示す第1実施形態の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1では、前記ウェブ部と前記フランジ部との連設部に位置する隅角部、および、前記アーム部と前記フランジ部との連設部に位置する隅角部に、積み重ね用間隔保持部8を一体に設けた形態の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1とされている。
前記の積み重ね用間隔保持部8の高さ寸法Hは、図5(b)に積み重ね用間隔保持部を設けない場合においてハット形鋼矢板を積重ねた場合で上下の継手部6が接触している場合を示すように、このような場合における上下のハット形鋼矢板2のフランジ相互間のフランジに直角な方向のフランジ間隔(G1)よりも大きい高さ寸法Hとされ、このような高さ寸法Hを有する隅角部用の積み重ね用間隔保持部8を一体に設けた積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1とされている。
なお、前記の積み重ね用間隔保持部8の先端部13は、断面弧状または断面円弧状にされているので、下位に位置する積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1が多少傾いた状態で配置されていても、上位に位置する積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1を逆方向に傾かせて、上位に位置する積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1の上面を水平に配置することができる(以下の実施形態でも同様である)。
図2では、フランジ部4とアーム部5との連設部に位置する隅角部11に、アーム部5からハット形鋼矢板の溝12側にほぼ水平に張出すように、積み重ね用間隔保持部8が一体に連設された積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1とされている。また、図2(a)では、そのような積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1がアーム部5が下側となるように3枚積み重ねられた状態が、図2(b)では、ウェブ部3が下側となる3枚積み重ねられた状態が示されている。
図3に示す形態では、溝12の外側におけるフランジ部4外面に、積み重ね用間隔保持部8が設けられている。積み重ね用間隔保持部8は、フランジ部4の幅方向いずれの位置でもよいが、対称位置に積み重ね用間隔保持部8を設けるようにするとよく、積み重ね用間隔保持部8を熱間圧延加工により形成する場合に、滑らかに変化する断面形状であると、熱間圧延加工上、形成が容易になり有利である。
前記積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板2は、熱間圧延加工による圧延鋼材であり、継手部6が複雑な形状に成型され、継手部6が相互に離脱しないようにかん合強度が高められている鋼矢板であり、一枚の鋼板を冷間曲げ加工により形成された冷間成型による鋼矢板とは、異なった方法で製造される鋼矢板である。
また、(d)に示すように、板厚を変化させないで、凸形状の積み重ね用間隔保持部8を設けるようにしてもよい。また、図(e)に示すように、溝12側に突出すように、ウェブ部3とフランジ部4との連設部である隅角部9において、溝12側に突出するように積み重ね用間隔保持部8を設けるようにしてもよい。
また、図6(f)に示すように、積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1において、鋼矢板の表裏両面に積重ね用間隔保持部8を設けるようにしてもよい。ウェブ部3とフランジ部4との隅角部9において、溝12の内側に積み重ね用間隔保持部8を設けるとともに、溝12の外側に積み重ね用間隔保持部8を平行に設けるようにしてもよい。このように、溝12の両側に積み重ね用間隔保持部8を設けるようにしてもよい。フランジ部4とアーム部5との接続部に位置する隅角部11においても同様である。
なお、図6(f)の形態は、前記ウェブ部3と前記フランジ部4との連設部に位置する隅角部9ばかりでなく、前記アーム部5と前記フランジ部4との連設部に位置する隅角部11、ウェブ部3、フランジ部4またはアーム部5の表裏両面に積み重ね用間隔保持部8を設けるようにしてもよい。このような形態の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1であると、積重ね用間隔保持部8を備えていない通常のハット形鋼矢板2と積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1とを組み合わせて(例えば、交互に)積み重ねたりすることができ、またそのような場合に、積重ね用間隔保持部8を備えていない通常のハット形鋼矢板2と積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1との継手部6相互が接触しない状態で積み重ねることができる。
図7(a)(b)は、本発明の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1の第4実施形態および第5実施形態を示すものであって、図7(a)では、ウェブ部3とフランジ部4との連設部に位置する隅角部9で、溝12の内側に突出する積み重ね用間隔保持部8が対称に設けられている。前記の積み重ね用間隔保持部8は断面で直線状の内側輪郭とされている。図7(b)では、アーム部5とフランジ部4との連設部に位置する隅角部11で、溝12の外側に突出する積み重ね用間隔保持部8が設けられ、前記の積み重ね用間隔保持部8は断面で直線状の外側輪郭とされている。
図8(a)(b)を参照しながら、図7(a)(b)に示すような積み重ね用間隔保持部8を設ける場合について、さらに説明すると、ウェブ部3とフランジ部4との連設部に位置する隅角部9、および、アーム部5とフランジ部4との連設部に位置する隅角部11に、図8(a)に示すように、積み重ね用間隔保持部8を設けない場合においてハット形鋼矢板2を積重ね上下の継手部6が接触した場合で、このような場合における上下の一方のハット形鋼矢板の内隅部に対面する他方のハット形鋼矢板の隅角部のR部14に接する全ての直線Lで、フランジ部4とウェブ部3までの全ての直線Lであって、ウェブ部3となす角度Aが0度を超え、かつフランジ部4とアーム部5とのなすフランジ角度α未満にある前記全ての直線Lを内包するように、前記一方の鋼矢板の隅角部に内側に向かって突出する隅部用の積み重ね用間隔保持部8を備えている積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1とすると、継手部6相互が接触することはない。(なお、本発明の形態では、前記のフランジ角度αは、鋼矢板の継手中心間の有効幅を大きくし、矢板の打設枚数を少なくし、経済的な矢板壁を構築するために、ほぼ75°未満〜40°の範囲であるのが好ましい。)
換言すると、前記のような全ての直線Lにより形成されるウェブ内側輪郭線およびフランジ内側輪郭線を含むように積み重ね用間隔保持部8を形成すると、全ての直線Lを含むので、上下の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1にける継手部6相互が接触することはない。
なお、前記のフランジ角度αは、図27に示すように、アーム部5の溝12側の延長面と、傾斜したフランジ部4とのなす角度である。
図11(a)および(b)は本発明の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1の第6実施形態および第7実施形態並びに各ハット形鋼矢板を3枚積み重ねた状態を示すものであって、いずれも、図6(d)に示す形態の具体例であり、図11(a)に示す形態では、ウェブ部3とフランジ部4との連設部に位置する隅角部9の鋼板部分を、溝12外側に突出するように屈曲させて、積み重ね用間隔保持部8を隅角部9に形成した形態が示され、図11(b)では、さらに、アーム部5とフランジ部4との連設部に位置する隅角部11の鋼板部分を、溝12内側に突出するように屈曲させて、積み重ね用間隔保持部8を隅角部9に形成した形態が示されている。
図12(a)および(b)は本発明の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1の第8実施形態および第9実施形態並びに各ハット形鋼矢板を3枚積み重ねた状態を示すものであって、これらの形態では、図11と関連する形態であり、図12(a)では、重心軸を境にして、一方ではウェブ部3とフランジ部4との連設部に位置する隅角部9に一つの積み重ね用間隔保持部8を設け、他方ではフランジ部4とアーム部5との連設部に位置する隅角部11に、一つの積み重ね用間隔保持部8を設けるようにしている形態である。
図13(a)および(b)は本発明の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1の第10実施形態および第11実施形態並びに各ハット形鋼矢板を3枚積み重ねた状態を示すものであって、図11と関連する形態であり、図13(a)では、重心軸を境にして、一方ではウェブ部3とフランジ部4との連設部に位置する2つの隅角部9にそれぞれ積み重ね用間隔保持部8を設け、他方ではフランジ部4とアーム部5との連設部に位置する隅角部11に、一つの積み重ね用間隔保持部8を設けるようにしている形態である。
図14(a)および(b)は本発明の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1の第12実施形態および第13実施形態並びに各ハット形鋼矢板を3枚積み重ねた状態を示すものであって、図14(a)では、図1あるいは図6(b)の形態で、さらに熱間圧延加工が容易になるように、隅角部9を板厚を増して円弧状断面とした形態であり、図14(a)では、重心軸を境にしてウェブ部3とフランジ部4との連設部に位置するそれぞれの隅角部9に一つの積み重ね用間隔保持部8を設けた形態であり、図14(b)では、さらに、フランジ部4とアーム部5との連設部に位置する隅角部11にそれぞれ、積み重ね用間隔保持部8を設けるようにした形態である。
図15(a)および(b)は本発明の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1の第14実施形態および第15実施形態並びに各ハット形鋼矢板を3枚積み重ねた状態を示すものであって、これらの形態は、図14に示す形態の変形形態である。
図15(a)では、重心軸を境にして、一方では、ウェブ部3とフランジ部4との連設部に位置する隅角部9に、積み重ね用間隔保持部8を設け、他方では、フランジ部4とアーム部5の連設部に位置する隅角部11に、積み重ね用間隔保持部8を設けた形態である。
図15(b)では、重心軸を境にして、一方では、ウェブ部3とフランジ部4との連設部に位置する隅角部9と、フランジ部4とアーム部5の連設部に位置する隅角部11とに、積み重ね用間隔保持部8を設け、他方では、ウェブ部3とフランジ部4の連設部に位置する隅角部9に、積み重ね用間隔保持部8を設けた形態である。
図16(a)および(b)は本発明の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1の第16実施形態および第17実施形態並びに各ハット形鋼矢板を3枚積み重ねた状態を示すものであって、図15(a)では、重心軸を境にして、フランジ部4とアーム部5との連設部に位置する隅角部11に、それぞれ積み重ね用間隔保持部8を設けた形態であり、図16(b)では、重心軸を境にして片側のウェブ部3とフランジ部4との連設部に位置する隅角部9に積み重ね用間隔保持部8を設けた形態である。
図17(a)および(b)は本発明の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1の第18実施形態および第19実施形態並びに各ハット形鋼矢板を3枚積み重ねた状態を示すものであって、これらの形態は、図6(c)に示す形態をさらに具体的に示した形態で、図17(a)では、さらに熱間圧延加工が容易になるように、隅角部9を溝12側に突出させると共に、先端部を曲率の小さき断面円弧状の積重ね用間隔保持部8にした形態であり、ハット形鋼矢板におけるウェブ部3とフランジ部4との連設部に位置する隅角部9外面のR部(断面円弧状部)によりも小さい曲率半径とされている。
また、図17(b)では、フランジ部4とアーム部5との連設部に位置する隅角部11で、溝12の外側に突出させるように、先端部を曲率半径の小さくした積み重ね用間隔保持部8を形成している。
図18(a)および(b)は本発明の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1の第20実施形態および第21実施形態並びに各ハット形鋼矢板を3枚積み重ねた状態を示すものであって、図18(a)では、重心軸を境にして、一方ではウェブ部3とフランジ部4との連設部に位置する隅角部9に、前記図17と同様に積み重ね用間隔保持部8を設け、他方では、フランジ部4とアーム部5との連設部に位置する隅角部11に積み重ね用間隔保持部8を設けた形態が示されている。
図19(a)および(b)は本発明の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1の第22実施形態および第23実施形態並びに各ハット形鋼矢板を3枚積み重ねた状態を示すものであって、図19(a)に示す形態では、フランジ部4とアーム部5との連設部に位置し、溝12の外側に位置する部分に積み重ね用間隔保持部8が設けられている形態が示されている。
図19(b)では、図18(a)に示すように、ウェブ部3とフランジ部4との連設部に位置する隅角部9に、積み重ね用間隔保持部8が設けられている。
図20(a)および(b)は本発明の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1の第24実施形態および第25実施形態並びに各ハット形鋼矢板を3枚積み重ねた状態を示すものであって、図20(a)に示す形態では、図7あるいは図8に示す形態をさらに具体的に示した形態である。
図20(b)に示す形態では、フランジ部4とアーム部5との接続部に位置する隅角部11に、溝12外側に突出する積み重ね用間隔保持部8を設けた形態である。
前記の積み重ね用間隔保持部8は、次のように設定されている。
積み重ね用間隔保持部を設けない場合においてハット形鋼矢板を積重ねた場合における上下の一方のハット形鋼矢板の内隅部に対面する他方のハット形鋼矢板の隅角部のR部に接する直線でフランジ部とアーム部までの直線であって、アームとなす角度Aが0度を超え、かつフランジ部とアーム部とのなすフランジ角度未満にある前記直線を内包するように、前記一方の鋼矢板の隅角部に内側に向かって突出する隅部用の積み重ね用間隔保持部8とされている。
図21(a)および(b)は本発明の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1の第26実施形態および第27実施形態並びに各ハット形鋼矢板を3枚積み重ねた状態を示すものであって、図21(a)に示す形態では、重心軸を境として、一方ではウェブ部3とフランジ部4との連設部に位置する隅角部9に積み重ね用間隔保持部8が設けられ、他方では、フランジ部4とアーム部5との連設部に位置する隅角部11に、積み重ね用間隔保持部8が設けられている。また、図21(b)に示す形態では、図20(a)に示す形態で、さらに図20(b)に示す形態のように、フランジ部4とウェブ部3との連設部に位置する隅角部9に積み重ね用間隔保持部8を設けた形態である。
図22(a)および(b)は本発明の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1の第28実施形態および第29実施形態並びに各ハット形鋼矢板を3枚積み重ねた状態を示すものであって、図22(a)に示す形態では、重心軸を境として、フランジ部4とアーム部5との連設部に位置するそれぞれ隅角部11に積み重ね用間隔保持部8が設けられている形態である。
図23には、本発明の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1の第30実施形態およびそのハット形鋼矢板を3枚積み重ねた状態を示すものであって、この形態では、ウェブ部3とフランジ部4との連設部に位置する隅角部9に設ける積み重ね用間隔保持部8を、図14に示す形態と同様な形態の積み重ね用間隔保持部8とし、フランジ部4とアーム部5との連設部に位置する隅角部11に設ける積み重ね用間隔保持部8を、図22に示す形態の積み重ね用間隔保持部8とした形態である。このように本発明では、積み重ね用間隔保持部8の形態の異なる組み合わせ形態としてもよい。
図24(a)および(b)は本発明の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1の第31実施形態および第32実施形態並びに各ハット形鋼矢板を3枚積み重ねた状態を示すものであって、図24(a)では、図20(a)における積み重ね用間隔保持部8の内側輪郭線を円弧状とし、図20(a)に示す積み重ね用間隔保持部8の直線状の内側輪郭線を接線とするように、ウェブ部3とフランジ部4とを接続するように円弧状の内側輪郭線とした積み重ね用間隔保持部8の形態である。
また、図24(b)に示す形態では、図20(b)において、溝12内側における積み重ね用間隔保持部8の内側輪郭線を円弧状とすると共に、溝12外側における積み重ね用間隔保持部8の外側輪郭線を円弧状とし、図20(b)に示す積み重ね用間隔保持部8の各直線状の輪郭線を接線とするように、ウェブ部3とフランジ部4とを接続するように円弧状の内側輪郭線とすると共に、フランジ部4とアーム部5とを接続するように円弧状の輪郭線(溝外側に位置する積み重ね用間隔保持部8の輪郭線)とした積み重ね用間隔保持部8の形態である。
図25(a)および(b)は本発明の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1の第33実施形態および第34実施形態並びに各ハット形鋼矢板を3枚積み重ねた状態を示すものであって、図25(a)では、重心軸を境にして、一方では、図24に示す形態とし、他方では、図24(b)に示す、フランジ部4とアーム部5の連設部に位置する隅角部11にもうけた積み重ね用間隔保持部8とした形態である。
なお、重心軸を境にした一方側および他方側であって、平坦なウェブ部3の中間部に2つの積重ね用間隔保持部8を設ける場合、あるいはアーム部5の幅方向中央部にそれぞれ積重ね用間隔保持部8を設けるよりは、前記各実施形態のように、積重ね用間隔保持部8単独でまたは共同して上下左右方向の位置規制作用のある形態のほうが、積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1を安定した状態で支承することができる。
B/H < 0.247 ・・・ (1)
前記のB/Hの値が0.247より大きくなると、10枚20枚と多数枚のハット形鋼矢板1を積み重ねて仮置きした場合あるいは多数回打ち込み使用を繰り返した場合に、アーム部5の変形を起こす恐れがある。
また、アーム部の幅(B)(mm)とアーム部の板厚(T)(mm)との関係が(2)式を満足するような積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1であると、アーム部5の剛性を確実に客観的に幅厚比で規定することができ、積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1の設計が容易になる。
B2/T3 < 2.55 ・・・ (2)
前記のB2/T3の値が2.55より大きくなると、10枚20枚と多数枚のハット形鋼矢板1を積み重ねて仮置きした場合あるいは多数回打ち込み使用を繰り返した場合に、アーム部5の変形を起こす恐れが高くなる。
また、これらの場合において、ハット形鋼矢板1枚の幅が700mm以上である場合、1個の継手部6の弱軸方向の断面剛性(Ij)とハット形鋼矢板1枚当りの弱軸方向の断面剛性(I)と継手部6の継手底部の板厚(tj)との関係が、下記(3)式を満足する積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板1にするようにするとよい。
(Ij/I)×tj3 >0.0345% ・・・ (3)
前記の(Ij/I)×tj3の値が0.0345%より小さくなると、10枚20枚と多数枚のハット形鋼矢板1を積み重ねて仮置きした場合あるいは多数回打ち込み使用を繰り返した場合に、アーム部5の変形を起こす恐れが高くなる。
2 ハット形鋼矢板
3 ウェブ部
4 フランジ部
5 アーム部
6 継手部
7 継手開口溝
8 積み重ね用間隔保持部
9 ウェブ部とフランジ部の連設部に位置する隅角部
10 継手本体部
11 アーム部とフランジ部との連設部に位置する隅角部
12 溝
13 積重ね用間隔保持部の先端部
14 隅角部のR部
15 支持部
16 枕木
18 ハット形鋼矢板郡
19 基端側突出部
20 支承面
21 段差または突起
23 U形鋼矢板
24 木材
Claims (7)
- ウェブ部の両端に一対のフランジ部が連設され、前記フランジ部の他端にアーム部が連設されると共に、そのアーム部の先端に継手部を設けた断面ハット形であり、熱間圧延加工により製造されるハット形鋼矢板において、
積み重ね用間隔保持部を設けない場合においてハット形鋼矢板を積重ねた場合における上下のハット形鋼矢板のフランジ相互間のフランジに直角な方向のフランジ間隔(G1)よりも大きい高さ寸法を有し、前記ウェブ部と前記フランジ部との連設部に位置する隅角部、および、前記アーム部と前記フランジ部との連設部に位置する隅角部であって、前記ウェブ部に交差する重心軸を境として一方及び他方に、それぞれ少なくとも1つの部材長手方向に連続する隅角部用の積み重ね用間隔保持部を一体に設けたことを特徴とする積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板。 - 前記ウェブ部と前記フランジ部との連設部に位置する隅角部、および、前記アーム部と前記フランジ部との連設部に位置する隅角部に、
積み重ね用間隔保持部を設けない場合においてハット形鋼矢板を積重ねた場合における上下の一方のハット形鋼矢板の隅角部に対面する他方のハット形鋼矢板の隅角部のR部に接する直線でフランジ部とウェブ部までの直線であって、ウエブとなす角度Aが0度を超え、かつフランジ部とアーム部とのなすフランジ角度未満にある前記直線を内包するように、前記一方の鋼矢板の隅角部に内側に向かって突出する隅部用の積み重ね用間隔保持部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板。 - ウェブ部の両端に一対のフランジ部が連設され、前記フランジ部の他端にアーム部が連設されると共に、そのアーム部の先端に継手部を設けた断面ハット形であり、熱間圧延加工により製造されるハット形鋼矢板において、
継手部を除いた部位であって、前記ウェブ部に交差する重心軸を境として一方及び他方に、積み重ね用間隔保持部を設けない場合においてハット形鋼矢板を積重ねた場合における上下のハット形鋼矢板のフランジ相互間のフランジに直角な方向のフランジ間隔(G1)よりも大きい高さ寸法を有し、それぞれ少なくとも1つの部材長手方向に連続する積み重ね用間隔保持部を一体に設け、両側の各アーム部に、積み重ね用間隔保持部を設けない場合においてハット形鋼矢板を積重ねた場合における上下のハット形鋼矢板のアーム部相互間のアーム部に直角な方向のアーム部間隔(G2)よりも大きい高さ寸法を有するアーム部用の積み重ね用間隔保持部を一体に設けたことを特徴とする積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板。 - ウェブ部の両端に一対のフランジ部が連設され、前記フランジ部の他端にアーム部が連設されると共に、そのアーム部の先端に継手部を設けた断面ハット形であり、熱間圧延加工により製造されるハット形鋼矢板において、
継手部を除いた部位であって、前記ウェブ部に交差する重心軸を境として一方及び他方に、積み重ね用間隔保持部を設けない場合においてハット形鋼矢板を積重ねた場合における上下のハット形鋼矢板のフランジ相互間のフランジに直角な方向のフランジ間隔(G1)よりも大きい高さ寸法を有し、それぞれ少なくとも1つの部材長手方向に連続する積み重ね用間隔保持部を一体に設け、前記ウェブ部に、積み重ね用間隔保持部を設けない場合においてハット形鋼矢板を積重ねた場合における上下のハット形鋼矢板のウェブ部相互間のウェブ部に直角な方向のウェブ部間隔(G3)よりも大きい高さ寸法を有するウェブ部用の積み重ね用間隔保持部を一体に設けたことを特徴とする積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板。 - 前記ウェブ部と前記フランジ部との連設部に位置する隅角部、前記アーム部と前記フランジ部との連設部に位置する隅角部、ウェブ部、フランジ部又はアーム部の表裏両面に積み重ね用間隔保持部が一体に設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板。
- 請求項1〜5の何れか1項に記載の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板を上下に積み重ねる方法において、上位に位置するハット形鋼矢板は、下位に位置するハット形鋼矢板の積み重ね用間隔保持部により支持され、かつ上位に位置するハット形鋼矢板の継手部と、下位に位置するハット形鋼矢板の継手部とが接触しないように間隙を介して積み重ねられることを特徴とする積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板の積み重ね方法。
- 請求項6に記載の積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板の積み重ね方法により、複数積み重ねられたハット形鋼矢板群と、枕木とを交互に積み重ねるハット形鋼矢板の積み重ね方法において、ハット形鋼矢板群の中で継手部が枕木に接するハット形鋼矢板が水平状態を保持しない場合に、それ以外のハット形鋼矢板を水平状態とすることで、そのハット形鋼矢板上に載置される枕木を水平状態に保持することを特徴とする積み重ね用間隔保持部を備えたハット形鋼矢板の積み重ね方法。
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