以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の第1の側面の情報提供装置(例えば、図1のWebメール提供サーバ11)は、情報処理装置(例えば、図1のユーザ端末装置15−1)の使用者宛ての電子メールを、前記情報処理装置に表示されたウェブサイトのページにおいて閲覧させる情報提供装置であって、前記ウェブサイトを提供する提供者が前記使用者宛に送信する前記電子メールを格納するフォルダの候補(例えば、図6に示されるフォルダの候補)と、その前記電子メールが前記フォルダの候補に振り分けられる振分条件(例えば、図7に示される振分条件)とを決定する決定手段(例えば、図3の決定部83)と、前記フォルダの候補と、前記振分条件の説明とが示される前記ページ(例えば、図10に示されるフォルダ作成指示ページ)を表示させるための表示データの前記情報処理装置への送信を制御する送信制御手段(例えば、図3のWebサーバ機能81)と、前記フォルダの候補の中から、前記使用者から指示されたフォルダを生成する生成手段(例えば、図3のフォルダ作成部85)と、生成されたフォルダについての前記振分条件を、受信された前記電子メールがそのフォルダに振り分けられる条件に設定する設定手段(例えば、図3の条件設定部86)とを備える。
本発明の第1の側面の情報提供方法またはプログラムがコンピュータに実行させる処理は、前記ウェブサイトを提供する提供者が前記使用者宛に送信する前記電子メールを格納するフォルダの候補(例えば、図6に示されるフォルダの候補)と、その前記電子メールが前記フォルダの候補に振り分けられる振分条件(例えば、図7に示される振分条件)とを決定し(例えば、図5のステップS11)、前記フォルダの候補と、前記振分条件の説明とが示される前記ページ(例えば、図10に示されるフォルダ作成指示ページ)を表示させるための表示データの前記情報処理装置への送信を制御し(例えば、図9のステップS32)、前記フォルダの候補の中から、前記使用者から指示されたフォルダを生成し(例えば、図11のステップS84)、生成されたフォルダについての前記振分条件を、受信された前記電子メールがそのフォルダに振り分けられる条件に設定する(例えば、図11のステップS85)ステップを含む。
本発明の第2の側面の情報処理システムは、電子メールを閲覧させるウェブサイトのページを提供する情報提供装置(例えば、図1のWebメール提供サーバ11)と、前記情報提供装置から提供される前記ページを表示する情報処理装置(例えば、図1のユーザ端末装置15−1)とからなる情報処理システムであって、前記ウェブサイトを提供する提供者が前記情報処理装置の使用者宛に送信する前記電子メールを格納するフォルダの候補(例えば、図6に示されるフォルダの候補)と、その前記電子メールが前記フォルダの候補に振り分けられる振分条件(例えば、図7に示される振分条件)とを決定する決定手段(例えば、図3の決定部83)と、前記フォルダの候補と、前記振分条件の説明とが示される前記ページ(例えば、図10に示されるフォルダ作成指示ページ)の表示を制御する表示制御手段(例えば、図4のブラウザ機能121)と、前記フォルダの候補の中から、前記使用者から指示されたフォルダを生成する生成手段(例えば、図3のフォルダ作成部85)と、生成されたフォルダについての前記振分条件を、受信された前記電子メールがそのフォルダに振り分けられる条件に設定する設定手段(例えば、図3の条件設定部86)とを備える。
まず、図1乃至図12を参照して、第1の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。
この情報処理システムは、Webブラウザで利用することができるe-mailシステムである、いわゆるWebメールのサービスを提供する。Webメールのサービスを利用すると、使用者は、ウェブサイトのページにおいて、電子メールを閲覧したり、電子メールを送信することが可能である。
図1に構成が示される情報処理システムは、Webメール提供サーバ11、Webメールサービスデータベース(DB)12、会員情報データベース(DB)13、ネットワーク14、およびユーザ端末装置15−1乃至ユーザ端末装置15−Nから構成される。
Webメール提供サーバ11は、ネットワーク14を介して、ウェブサイトを表示させるための表示データをユーザ端末装置15−1乃至ユーザ端末装置15−Nに送信する。すなわち、Webメール提供サーバ11は、パーソナルコンピュータ、サーバ専用機、またはメインフレームなどであり、例えば、Apache HTTP Serverまたは米マイクロソフト社製のInternet Information Servicesなどの、いわゆるWebサーバプログラムを実行し、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)に規定される手順に基づいて、テキストまたは画像などの各種のオブジェクトが含まれるHTML(Hypertext Markup Language)方式またはXML(Extensible Markup Language)方式などのドキュメント(ウェブサイトを表示させるための表示データ)を提供する。
また、Webメール提供サーバ11は、Webメールサービスデータベース12に格納されている各種のデータを用いて、受信した電子メールを閲覧させるか、または電子メールを送信するサービスを提供するウェブサイト(以下、Webメールサービスサイトと称する)を表示させるための表示データを生成する。この場合も、Webメール提供サーバ11は、ネットワーク14を介して、生成した表示データをユーザ端末装置15−1乃至ユーザ端末装置15−Nに送信する。
Webメールサービスデータベース12は、Webメールのサービスの提供に必要な各種のデータを格納している。例えば、Webメールサービスデータベース12は、Webメールのサービスを利用する会員を特定するユーザID、電子メールが格納されているフォルダの構造を示すフォルダ情報、電子メールのデータであるメールデータ、および受信した電子メールをそれぞれのフォルダに振り分ける条件などを格納する。なお、フォルダ情報、メールデータ、電子メールをフォルダに振り分ける条件は、会員毎に、Webメールサービスデータベース12に格納されている。
会員情報データベース13は、会員に関する各種の情報を格納する。すなわち、例えば、会員情報データベース13は、Webメールのサービスを利用する会員を特定するユーザID、会員を認証するためのパスワードなどを格納する。会員がWebメールのサービスを利用するために、Webメールサービスサイトにログインする場合、会員情報データベース13に格納されている、ユーザIDやパスワードなどが参照されて、会員が認証される。
ネットワーク14は、有線または無線の汎用回線または専用回線や、有線または無線の複数のネットワーク、例えば、LAN(Local Area Network)またはWAN(Wide Area Network)などからなる。ネットワーク14は、インターネットであってもよい。
ユーザ端末装置15−1乃至ユーザ端末装置15−Nは、それぞれ、例えば、いわゆるノート型のコンピュータ、据え置き型のパーソナルコンピュータ、または携帯電話機など、ブラウザプログラムが実行できる情報処理装置である。ユーザ端末装置15−1乃至ユーザ端末装置15−Nは、それぞれ、ブラウザプログラムを実行し、Webメール提供サーバ11にアクセスして、Webメール提供サーバ11から提供される表示データにより、Webメールサービスサイトのページを表示する。
なお、Webメールサービスデータベース12または会員情報データベース13を、Webメール提供サーバ11とは別の機器として設けるようにしても、Webメールサービスデータベース12または会員情報データベース13を、Webメール提供サーバ11内に設けるようにしてもよい。また、Webメールサービスデータベース12または会員情報データベース13を1つのデータベースとするようにしてもよい。
以下、ユーザ端末装置15−1乃至ユーザ端末装置15−Nを個々に区別する必要が無い場合、単に、ユーザ端末装置15と称する。
図2は、Webメール提供サーバ11のハードウェアの構成の例を示すブロック図である。
Webメール提供サーバ11において、CPU(Central Processing Unit)51,ROM(Read Only Memory)52,RAM(Random Access Memory)53は、バス54により相互に接続されている。
バス54には、さらに、入出力インタフェース55が接続されている。入出力インタフェース55には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部56、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部57、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部58、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部59、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア61を駆動するドライブ60が接続されている。
以上のように構成されるWebメール提供サーバ11では、CPU51が、例えば、記憶部58に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース55及びバス54を介して、RAM53にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
Webメール提供サーバ11(CPU51)が実行するプログラムは、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア61に記録して、あるいは、インターネット、LANもしくはWANなどのネットワーク14、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。
そして、プログラムは、リムーバブルメディア61をドライブ60に装着することにより、入出力インタフェース55を介して、記憶部58に記憶することで、Webメール提供サーバ11にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部59で受信し、記憶部58に記憶することで、Webメール提供サーバ11にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM52や記憶部58にあらかじめ記憶しておくことで、Webメール提供サーバ11にあらかじめインストールしておくことができる。
ユーザ端末装置15のハードウェアの構成は、それぞれ、Webメール提供サーバ11のハードウェアの構成と同様なので、その説明は省略する。以下、ユーザ端末装置15のハードウェアを示す場合、ユーザ端末装置15のCPU51乃至ユーザ端末装置15のリムーバブルメディア61と称する。
次に、図3を参照して、プログラムを実行するWebメール提供サーバ11によって実現される機能の構成の例を説明する。
ハードウェアであるWebメール提供サーバ11がプログラムを実行することによって、Webサーバ機能81、Webメールサービス提供機能82、決定部83、表示データ生成部84、フォルダ作成部85、および条件設定部86である機能が実現される。
Webサーバ機能81は、Webメール提供サーバ11によるWebサーバプログラムの実行によって実現され、ネットワーク14を介して、HTTPに規定される手順に基づいて、ユーザ端末装置15に、HTML方式またはXML方式などのドキュメントである、ウェブサイトのページの表示データを提供する。
Webメールサービス提供機能82は、いわゆる通常のWebメールサービスを提供する機能を有している。具体的には、Webメールサービス提供機能82は、Webサーバ機能81を介したユーザ端末装置15からの指示に応じて、受信した電子メールのメールデータをWebメールサービスデータベース12から読み出したり、電子メールを送信する。
また、Webメールサービス提供機能82は、Webメールサービスサイトを表示させるための表示データの生成に必要な各種のデータをWebサーバ機能81に供給する。この場合、Webサーバ機能81は、Webメールサービスサイトを表示させるための表示データをユーザ端末装置15に提供する。
決定部83は、電子メールを格納するフォルダの候補と、フォルダの候補に電子メールが振り分けられる条件である振分条件とを決定する。
また、決定部83は、振分条件決定部91およびフォルダ候補決定部92を含む。振分条件決定部91は、キーボードである入力部56から入力された指示などに応じて、フォルダの候補に電子メールが振り分けられる振分条件を決定する。
フォルダ候補決定部92は、キーボードである入力部56から入力された指示などに応じて、電子メールを格納するフォルダの候補を決定する。
決定部83は、電子メールを格納するフォルダの候補と、フォルダの候補に電子メールが振り分けられる振分条件とを示すデータをWebメールサービスデータベース12に格納させる。
表示データ生成部84は、Webメールサービスデータベース12に格納されている、電子メールを格納するフォルダの候補と、フォルダの候補に電子メールが振り分けられる振分条件とを示すデータから、フォルダの候補と、振分条件の説明とが示されるページであって、フォルダの作成と振り分けの指示を受け付けるページ(以下、フォルダ作成指示ページと称する)を表示させるための表示データを生成する。
表示データ生成部84において生成された表示データは、Webサーバ機能81により、ユーザ端末装置15に送信される。
すなわち、Webサーバ機能81は、ネットワーク14を介した、フォルダ作成指示ページを表示させるための表示データのユーザ端末装置15への送信を制御する。
すると、ユーザ端末装置15は、Webメール提供サーバ11から送信されてきた表示データによって、フォルダ作成指示ページを表示させ、ネットワーク14を介して、フォルダ作成指示ページへの操作の結果を示すデータ(フォルダの候補の内の、ユーザ端末装置15の使用者から作成が指示されたフォルダを示すデータ)を送信してくるので、Webサーバ機能81は、通信部59に、フォルダ作成指示ページへの操作の結果を示すデータを受信させる。Webサーバ機能81は、フォルダ作成指示ページへの操作の結果を示すデータをフォルダ作成部85および条件設定部86に供給する。
フォルダ作成部85は、フォルダの候補の中から、使用者から指示されたフォルダを生成する。条件設定部86は、生成されたフォルダについての振分条件を、受信された電子メールがそのフォルダに振り分けられる条件に設定する。すなわち、条件設定部86は、Webメールサービスデータベース12に、生成されたフォルダについての振分条件を、そのフォルダに振り分けられる条件として格納させることにより、受信された電子メールが生成されたフォルダに振り分けられる条件を設定する。
次に、図4を参照して、プログラムを実行するユーザ端末装置15によって実現される機能の構成を説明する。
ハードウェアであるユーザ端末装置15がプログラムを実行することによって、ブラウザ機能121、表示制御部122、および入力制御部123である機能が実現される。
ブラウザ機能121は、ネットワーク14を介して、Webメール提供サーバ11のWebサーバ機能81から、所定のウェブサイトの所定のページの表示データを取得する。ブラウザ機能121は、取得した表示データを表示制御部122に供給する。
表示制御部122は、ブラウザ機能121から供給された表示データによって、ディスプレイである、ユーザ端末装置15の出力部57に、所定のウェブサイトの所定のページを表示させる。
入力制御部123は、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる、ユーザ端末装置15の入力部56への使用者の操作に応じて入力された、各種のデータを取得する。
図5は、Webメール提供サーバ11において実行される、フォルダの候補および振分条件の決定の処理の例を説明するフローチャートである。
ステップS11において、決定部83は、電子メールを格納するフォルダの候補と電子メールがフォルダの候補に振り分けられる振分条件とを決定する。
例えば、決定部83のフォルダ候補決定部92は、キーボードである入力部56から入力されたデータに応じて、電子メールを格納するフォルダの候補を決定する。
図6は、フォルダの候補の例を示す図である。
図6に示されるフォルダの候補は、楽楽市場フォルダ、インフォメークフォルダ、メールnoポイントフォルダ、ニュースメールフォルダ、および楽楽トラベルフォルダである。
例えば、楽楽市場フォルダは、電子メールを閲覧させるウェブサイトを提供する提供者からの電子メールであって、その提供者によって提供される、多数の商品のそれぞれを販売するページからなる仮想的な市場についての電子メールを格納する。インフォメークフォルダは、その提供者からの電子メールであって、提供業者によって提供されるポータルサイトについての電子メールを格納する。
また、メールnoポイントフォルダは、その提供者からの電子メールであって、電子メールを閲覧させるウェブサイト(提供業者によって提供されるポータルサイトに含まれる)についての電子メールを格納する。ニュースメールフォルダは、その提供者からの電子メールであって、提供業者によって提供されるポータルサイトで配信されるニュースを内容とする電子メールを格納する。
すなわち、メールnoポイントフォルダおよびニュースメールフォルダは、それぞれ、その提供者からの電子メールであって、提供業者によって提供されるポータルサイトについての電子メールのうちの、電子メールを閲覧させるウェブサイトについての電子メール、および提供業者によって提供されるポータルサイトで配信されるニュースを内容とする電子メールを格納する。
さらに、楽楽トラベルフォルダは、電子メールを閲覧させるウェブサイトを提供する提供者からの電子メールであって、その提供者によって提供される、旅行の申し込みを受け付けるページからなる旅行代理店の仮想的な店舗についての電子メールを格納する。
この提供者からの電子メールを格納する楽楽市場フォルダ乃至楽楽トラベルフォルダは、提供業者に対応する楽楽フォルダの中に配置される。すなわち、提供業者に対応するフォルダとして、楽楽フォルダが配置され、楽楽フォルダの中に、楽楽市場フォルダ、インフォメークフォルダ、および楽楽トラベルフォルダが配置される。この提供業者は、この場合、Webメールシステムを提供する提供業者と同じ業者となる。
さらに、インフォメークフォルダの中に、メールnoポイントフォルダおよびニュースメールフォルダが配置される。インフォメークフォルダの中に、メールnoポイントフォルダおよびニュースメールフォルダを配置するようにしたのは、インフォメークフォルダが、提供業者によって提供されるポータルサイトについての電子メールを格納するが、メールnoポイントフォルダが、提供業者によって提供されるポータルサイトに含まれる、電子メールを閲覧させるウェブサイトについての電子メールを格納し、ニュースメールフォルダが、ポータルサイトで配信されるニュースを内容とする電子メールを格納する(すなわち、同じ提供業者からのメールであっても、その種類が異なる)からである。
このように、例えば、フォルダ候補決定部92は、電子メールを閲覧させるウェブサイトを含む、複数のサービスのそれぞれのウェブサイトを提供する提供者が使用者宛に送信する電子メールをサービス毎に格納するフォルダの候補を決定する。
また、例えば、決定部83の振分条件決定部91は、キーボードである入力部56から入力されたデータに応じて、フォルダの候補に電子メールが振り分けられる振分条件を決定する。
図7は、図6に示されるフォルダの候補のそれぞれに電子メールを振り分ける振分条件の例を示す図である。
図7の例の最も上に示されるように、差出人のアドレス(送信元)のドメイン名が”aaa.jp”であり、件名の最初の4文字が”楽楽市場”であることが、その電子メールを楽楽市場フォルダに振り分ける振分条件である。すなわち、差出人のアドレスのドメイン名が”aaa.jp”であり、件名の最初の4文字が”楽楽市場”である電子メールが、楽楽市場フォルダに振り分けられる。
図7の例の上から2番目に示されるように、差出人のアドレスのドメイン名が”bbb.jp”であることが、その電子メールをインフォメークフォルダに振り分ける振分条件である。すなわち、差出人のアドレスのドメイン名が”bbb.jp”である電子メールが、インフォメークフォルダに振り分けられる。
図7の例の上から3番目に示されるように、差出人のアドレスのドメイン名が”bbb.jp”であり、件名の最初の9文字が”メールnoポイント”であることが、その電子メールをメールnoポイントフォルダに振り分ける振分条件である。すなわち、差出人のアドレスのドメイン名が”bbb.jp”であり、件名の最初の9文字が”メールnoポイント”である電子メールが、メールnoポイントフォルダに振り分けられる。
図7の例の下から2番目に示されるように、差出人のアドレスのドメイン名が”bbb.jp”であり、件名の最初の7文字が”ニュースメール”であることが、その電子メールをニュースメールフォルダに振り分ける振分条件である。すなわち、差出人のアドレスのドメイン名が”bbb.jp”であり、件名の最初の7文字が”ニュースメール”である電子メールが、ニュースメールフォルダに振り分けられる。
図7の例の最も下に示されるように、差出人のアドレスのドメイン名が”ccc.jp”であり、件名の最初の6文字が”楽楽トラベル”であることが、その電子メールを楽楽トラベルフォルダに振り分ける振分条件である。すなわち、差出人のアドレスのドメイン名が”
ccc.jp”であり、件名の最初の6文字が”楽楽トラベル”である電子メールが、楽楽トラベルフォルダに振り分けられる。
すなわち、例えば、振分条件決定部91は、電子メールを閲覧させるウェブサイトを含む、複数のサービスのそれぞれのウェブサイトを提供する提供者が使用者宛に送信する電子メールが、サービス毎に、フォルダの候補に振り分けられる振分条件を決定する。
このように、決定部83は、ウェブサイトを提供する提供者が使用者宛に送信する電子メールを格納するフォルダの候補と、その電子メールがフォルダの候補に振り分けられる振分条件とを決定する。より詳細には、決定部83は、電子メールを閲覧させるウェブサイトを含む、複数のサービスのそれぞれのウェブサイトを提供する提供者が使用者宛に送信する電子メールをサービス毎に格納するフォルダの候補と、サービス毎にその電子メールがフォルダの候補に振り分けられる振分条件とを決定する。
図5に戻り、ステップS12において、決定部83は、フォルダの候補および振分条件を示すデータをWebメールサービスデータベース12に記憶させて、Webメール提供サーバ11において実行される、フォルダの候補および振分条件の決定の処理は終了する。
すなわち、例えば、フォルダの候補のそれぞれについての名前とパス情報と、それぞれのフォルダの候補に対する振分条件とを示すデータが、Webメールサービスデータベース12に格納される。
なお、ステップS12で、Webメールサービスデータベース12に記憶される、フォルダの候補および振分条件を示すデータは、フォルダの候補およびそのフォルダの候補に振り分ける条件を示すだけなので、これだけでは、電子メールは振り分けられない。
このように、フォルダの候補および振分条件が決定され、決定されたフォルダの候補および電子メールの振分条件を示すデータがWebメールサービスデータベース12に記憶される。
次に、ユーザ端末装置15における、フォルダ作成指示ページの表示について説明する。
まず、ユーザ端末装置15への使用者の操作により、ユーザ端末装置15は、Webメール提供サーバ11が提供するWebメールのサイトにアクセスし、フォルダを管理するためのページであるフォルダ管理ページを表示する。
図8は、フォルダ管理ページの例を示す図である。フォルダ管理ページには、電子メールの受信または送信に用いるフォルダのそれぞれの名前と、それぞれのフォルダに格納される電子メールの保存期間と、それぞれのフォルダに格納される電子メールの内の未読の電子メールの数と、それぞれのフォルダに格納される電子メールの総数とが表示される。
ここで、保存期間は、電子メールを受信してから、その電子メールが削除されるまでの期間である。
図8の例では、受信フォルダ、下書きフォルダ、送信済みフォルダ、送信待ちフォルダ、迷惑メールフォルダ、ゴミ箱、友だちフォルダ、大学の友だちフォルダ、高校の友だちフォルダ、および部活仲間フォルダであるフォルダのそれぞれの名前と、それぞれのフォルダ毎の、電子メールの保存期間と、未読の電子メールの数と、電子メールの総数とがフォルダ管理ページに配置される。
ここで、受信フォルダ、下書きフォルダ、送信済みフォルダ、送信待ちフォルダ、迷惑メールフォルダ、およびゴミ箱は、デフォルトのフォルダである。迷惑メールフォルダおよびゴミ箱のそれぞれの保存期間は、使用者により入力されて設定される。
また、友だちフォルダ、大学の友だちフォルダ、高校の友だちフォルダ、および部活仲間フォルダは、使用者が任意に追加したフォルダ(以下、個人フォルダと称する)である。
個人フォルダである、友だちフォルダ、大学の友だちフォルダ、高校の友だちフォルダ、および部活仲間フォルダのそれぞれの名称(振り分け条件を含む場合もある)は、使用者により入力されて設定されたものである。また、個人フォルダである、友だちフォルダ、大学の友だちフォルダ、高校の友だちフォルダ、および部活仲間フォルダのそれぞれの保存期間や振り分け条件は、使用者により入力されて設定される。
なお、ゴミ箱には、削除された電子メールが格納される。
また、フォルダ管理ページには、使用者が任意に追加した個人フォルダのそれぞれの削除を指示するボタン(”削除”と表示されているボタン)、それぞれのフォルダ(迷惑メールフォルダおよびゴミ箱を除く)に格納されている電子メールのユーザ端末装置15へのダウンロードを指示するボタン(”保存”と表示されているボタン)、それぞれのフォルダ(送信待ちフォルダを除く)に格納されている電子メールの削除(ゴミ箱に格納されている電子メールについては消去)を指示するボタン(”空に”と表示されているボタン)が配置されている。
そして、楽楽フォルダの名前の横に配置されている、追加ボタンがクリックされると、電子メールを閲覧させるウェブサイトを提供する提供者からの電子メールを格納するための、楽楽市場フォルダ乃至楽楽トラベルフォルダを含む楽楽フォルダの作成と振り分けの指示を行うフォルダ作成指示ページが表示される。
図9は、例えば、楽楽フォルダの名前の横に配置されている、追加ボタンがクリックされると実行される、フォルダ作成指示ページの表示の処理を説明するフローチャートである。
ステップS31において、Webメール提供サーバ11の表示データ生成部84は、図5のステップS12で記憶した、フォルダの候補および振分条件を示すデータをWebメールサービスデータベース12から読み出す。そして、ステップS31において、表示データ生成部84は、フォルダ作成指示ページを表示させる表示データを、フォルダの候補および振分条件を示すデータから生成する。
表示データ生成部84は、生成した表示データをWebメールサービス提供機能82に供給する。Webメールサービス提供機能82は、その表示データをWebサーバ機能81に供給する。
ステップS32において、Webサーバ機能81は、ネットワーク14を介して、Webメール提供サーバ11にアクセスしてきたユーザ端末装置15であって、フォルダ作成指示ページの表示データを要求してきたユーザ端末装置15に表示データを送信する。
ステップS51において、Webメール提供サーバ11にアクセスしてきたユーザ端末装置15であって、フォルダ作成指示ページの表示データを要求したユーザ端末装置15のブラウザ機能121は、ユーザ端末装置15の通信部59に、Webメール提供サーバ11から送信されてきた表示データを受信させる。ブラウザ機能121は、受信した表示データを表示制御部122に供給する。
ステップS52において、表示制御部122は、ブラウザ機能121から供給された表示データによって、ユーザ端末装置15のディスプレイである出力部57に、フォルダ作成指示ページを表示させ、フォルダ作成指示ページの表示の処理は終了する。
図10は、フォルダ作成指示ページの例を示す図である。フォルダ作成指示ページには、フォルダの候補の名前、すなわち、これから作成しようとするフォルダの名前と、これに対応させて、そのフォルダの作成を指示するためのチェックボックスとが配置される。さらに、フォルダ作成指示ページには、これから作成しようとするフォルダの名前に対応させて、それぞれのフォルダに格納される電子メールの保存期間を設定するためのフィールドと、それぞれのフォルダに電子メールを振り分ける振分条件の説明とが配置される。
また、フォルダ作成指示ページには、フォルダの作成を指示するボタン(”作成する”と名前が付されたボタン)(以下、作成指示ボタンと称する)と、フォルダの作成をキャンセルするボタン(”キャンセル”と名前が付されたボタン)(以下、キャンセルボタンと称する)が配置される。
作成指示ボタンがクリックされると、フォルダを作成するフォルダ作成の処理が実行される。
例えば、図10に示されるように、インフォメークフォルダの作成を指示するためのチェックボックスがチェックされて、インフォメークフォルダに格納される電子メールの保存期間を設定するためのフィールドに、20日を示す”20”が入力されて、ニュースメールフォルダの作成を指示するためのチェックボックスがチェックされて、ニュースメールフォルダに格納される電子メールの保存期間を設定するためのフィールドに、30日を示す”30”が入力されて、楽楽トラベルフォルダの作成を指示するためのチェックボックスがチェックされて、楽楽トラベルフォルダに格納される電子メールの保存期間を設定するためのフィールドに、8日を示す”8”が入力されてから、作成指示ボタンがクリックされると、楽楽フォルダの中に、インフォメークフォルダ、ニュースメールフォルダ、および楽楽トラベルフォルダを生成するフォルダ作成の処理が実行される。
この場合、ニュースメールフォルダは、インフォメークフォルダの中に配置される。また、インフォメークフォルダ、ニュースメールフォルダ、および楽楽トラベルフォルダのそれぞれに格納されている電子メールの保存期間は、それぞれ、20日、30日、8日とされる。
図11は、作成指示ボタンがクリックされると実行される、フォルダ作成の処理の例を説明するフローチャートである。ステップS81において、Webサーバ機能81は、Webメール提供サーバ11の通信部59に、ユーザ端末装置15から送信されてくる、フォルダ作成指示ページの操作の結果を示すデータを受信する。
例えば、図10に示されるように、対象箇所のチェックボックスがチェックされて、対応するフィールドに、保存期間が入力されて、作成指示ボタンがクリックされると、ユーザ端末装置15は、インフォメークフォルダ、ニュースメールフォルダ、および楽楽トラベルフォルダの生成が指示され、それぞれに格納されている電子メールの保存期間が、20日、30日、8日であり、作成指示ボタンがクリックされたことを示すデータを、ネットワーク14を介して、送信してくるので、Webサーバ機能81は、Webメール提供サーバ11の通信部59に、そのデータを受信させる。
例えば、フォルダ作成指示ページにおいて、フォルダの作成をキャンセルするキャンセルボタンがクリックされると、ユーザ端末装置15は、キャンセルボタンがクリックされたことを示すデータを、ネットワーク14を介して、送信してくるので、Webサーバ機能81は、Webメール提供サーバ11の通信部59に、そのデータを受信させる。
Webサーバ機能81は、フォルダ作成指示ページの操作の結果を示すデータをフォルダ作成部85および条件設定部86に供給する。
ステップS82において、フォルダ作成部85は、フォルダ作成指示ページの操作の結果を示すデータを参照して、フォルダ作成指示ページで、作成指示ボタンがクリックされたか否かを判定する。ステップS82において、作成指示ボタンがクリックされたと判定された場合、手続きはステップS83に進み、フォルダ作成部85は、フォルダ作成指示ページの操作の結果を示すデータを参照して、チェックされているチェックボックスがあるか否かを判定する。すなわち、ステップS83において、フォルダ作成部85は、生成が指示されたフォルダがあるか否かを判定する。
ステップS83において、チェックされているチェックボックスがある、すなわち、生成が指示されたフォルダがあると判定された場合、手続きはステップS84に進み、フォルダ作成部85は、フォルダ作成指示ページの操作の結果を示すデータを参照して、チェックボックスがチェックされているフォルダを生成する。すなわち、ステップS84において、フォルダ作成部85は、フォルダの候補の中から、使用者から指示されたフォルダを生成する。
ステップS85において、条件設定部86は、生成されたフォルダについての、送信元または件名の振分条件を設定する。
ステップS85を詳しく説明すると、まず、条件設定部86は、生成されたフォルダについての振分条件(のデータ)をWebメールサービスデータベース12から読み出す。そして、条件設定部86は、読み出されたその振分条件を、受信された電子メールが生成されたフォルダに振り分けられる条件としてWebメールサービスデータベース12に格納することにより、受信された電子メールがそのフォルダに振り分けられる条件に設定する。
なお、より詳細には、例えば、図6および図7に示されるように、フォルダの候補とフォルダの候補に電子メールを振り分ける振分条件とが決められた場合、インフォメークフォルダのみが生成されたとき、条件設定部86は、差出人のアドレスのドメイン名が”bbb.jp”であることを、インフォメークフォルダに電子メールを振り分ける条件に設定する。
このようにすることで、インフォメークフォルダのみが生成された場合、このインフォメークフォルダに、インフォメークからの全ての電子メールが格納されることになる。
また、例えば、図6および図7に示されるように、フォルダの候補および振分条件が決められた場合、インフォメークフォルダ、メールnoポイントフォルダ、およびニュースメールフォルダが生成されたとき、条件設定部86は、差出人のアドレスのドメイン名が”bbb.jp”であることを、インフォメークフォルダに電子メールを振り分ける条件に設定し、差出人のアドレスのドメイン名が”bbb.jp”であり、件名の最初の9文字が”メールnoポイント”であることを、メールnoポイントフォルダに電子メールを振り分ける条件に設定し、差出人のアドレスのドメイン名が”bbb.jp”であり、件名の最初の7文字が”ニュースメール”であることを、ニュースメールフォルダに電子メールを振り分ける条件に設定する。
なお、この場合、メールnoポイントフォルダに電子メールを振り分ける条件、およびニュースメールフォルダに電子メールを振り分ける条件の優先順位は、インフォメークフォルダに電子メールを振り分ける条件の優先順位より高くされる。
このようにすることで、インフォメークフォルダ、メールnoポイントフォルダ、およびニュースメールフォルダが生成された場合、メールnoポイントフォルダに、電子メールを閲覧させるウェブサイトについての電子メールが格納され、ニュースメールフォルダに、インフォメークで配信されるニュースを内容とする電子メールが格納され、インフォメークフォルダに、インフォメークからの残りの電子メールが格納されることになる。
さらに、例えば、図6および図7に示されるように、フォルダの候補および振分条件が決められた場合、インフォメークフォルダとメールnoポイントフォルダとが生成されたとき、条件設定部86は、差出人のアドレスのドメイン名が”bbb.jp”であることを、インフォメークフォルダに電子メールを振り分ける条件に設定し、差出人のアドレスのドメイン名が”bbb.jp”であり、件名の最初の9文字が”メールnoポイント”であることを、メールnoポイントフォルダに電子メールを振り分ける条件に設定する。
また、この場合、メールnoポイントフォルダに電子メールを振り分ける条件の優先順位は、インフォメークフォルダに電子メールを振り分ける条件の優先順位より高くされる。
ステップS85において、振り分け条件が設定されると、以後、設定された振り分け条件によって電子メールが振り分けられることになる。
ステップS86において、条件設定部86は、ステップS85で設定した振分条件の優先順位を、個人フォルダに振り分ける条件に比較して高く設定する。このようにすることで、電子メールの振り分けにおいて、他の振り分けの条件に比較して、ステップS85で設定した振り分け条件が優先して参照されることになる。すなわち、振り分け条件が重複しているような場合であっても、ステップS85で設定した振り分け条件が優先的に適用されて、この振り分け条件に該当する電子メールが確実に生成したフォルダに格納されることになる。
ステップS87において、条件設定部86は、ステップS81で受信したフォルダ作成指示ページの操作の結果を示すデータを参照して、生成したフォルダに格納される電子メールの保存期間を設定する。すなわち、ステップS87において、条件設定部86は、使用者からの指示に応じて、生成されたフォルダに振り分けられた電子メールの保存期間を設定する。
なお、Webメールサービスデータベース12は、例えば、1日1回のバッチ処理により、フォルダに対して設定された保存期間と、現在の日時と、それぞれの電子メールの受信日時とを参照して、受信日時から現在の日時までの長さが保存期間を超えた電子メールを削除する。
この場合、電子メールの受信日時に代えて、電子メールの送信日時を用いるようにしてもよい。
ステップS88において、条件設定部86は、ステップS85で設定した振分条件の変更を不可に設定して、フォルダ作成の処理は終了する。
一方、ステップS83において、チェックされているチェックボックスがない、すなわち、生成が指示されたフォルダがないと判定された場合、手続きはステップS89に進み、Webメールサービス提供機能82は、Webメール提供サーバ11の通信部59に、ネットワーク14を介して、エラーを示すページであるエラーレイヤーを表示させる表示データをユーザ端末装置15宛てに送信させて、フォルダ作成の処理は終了する。
この場合、ユーザ端末装置15は、エラーレイヤーを表示させる表示データを受信すると、ユーザ端末装置15のディスプレイである出力部57にエラーレイヤーを表示させる。
また、ステップS82において、作成指示ボタンがクリックされていない、すなわち、フォルダの作成をキャンセルするキャンセルボタンがクリックされたと判定された場合、フォルダを作成する必要はないので、フォルダを作成することなく、フォルダ作成の処理は終了する。
このように、フォルダの候補の中から、使用者から指示されたフォルダが生成され、生成されたフォルダについての振分条件が、受信された電子メールがそのフォルダに振り分けられる条件に設定される。従って、簡単に電子メールをフォルダに振り分けることができるようになる。
例えば、図10に示されるように、対象箇所のチェックボックスがチェックされて、対応するフィールドに保存期間が入力されて、作成指示ボタンがクリックされると、図12のフォルダ管理ページに示されるように、楽楽フォルダの中に、インフォメークフォルダおよび楽楽トラベルフォルダが生成されると共に、インフォメークフォルダの中にニュースメールフォルダが生成される。
そして、インフォメークフォルダに格納される電子メールの保存期間は20日とされ、ニュースメールフォルダに格納される電子メールの保存期間は30日とされ、楽楽トラベルフォルダに格納される電子メールの保存期間は8日とされる。
以上のように、より簡単に、電子メールを振り分けることができる。この場合、Webメールのサービスを提供する提供者からの電子メールを簡単に振り分けることができる。また、提供者の意図に沿って電子メールを振り分けることができる。
さらに、提供者が複数のサービスを提供している場合、提供者からの電子メールをサービス毎に簡単に振り分けることができる。
次に、図13乃至図20を参照して、受信した電子メールの特徴に応じてフォルダを生成し、その特徴を有する電子メールを生成したフォルダに振り分ける振り分け条件を設定する第2の実施の形態について説明する。
図13は、プログラムを実行するWebメール提供サーバ11によって実現される機能の構成の他の例を説明するブロック図である。
ハードウェアであるWebメール提供サーバ11がプログラムを実行することによって、Webサーバ機能151、Webメールサービス提供機能152、決定部153、表示データ生成部154、フォルダ作成部155、および条件設定部156である機能が実現される。
Webサーバ機能151は、Webサーバ機能81と同様に構成され、ネットワーク14を介して、HTTPに規定される手順に基づいて、ユーザ端末装置15に、HTML方式またはXML方式などのドキュメントである、ウェブサイトのページの表示データを提供する。
Webメールサービス提供機能152は、Webメールサービス提供機能82と同様に、Webサーバ機能151を介したユーザ端末装置15からの指示に応じて、受信した電子メールのメールデータをWebメールサービスデータベース12から読み出したり、電子メールを送信する。
決定部153は、予め定められた頻度で送信されてくる電子メールを格納するフォルダの候補と、フォルダの候補にその電子メールが振り分けられる振分条件とを決定する。
決定部153は、特定部161、ソート部162、判定部163、算出部164、振分条件決定部165振分条件決定部165、およびフォルダ候補決定部166を含む。
特定部161は、Webメールのサービスを利用する会員のうち、所定の1人を特定する。ソート部162は、特定部161によって特定された会員宛の電子メールのメールデータをWebメールサービスデータベース12から読み出して、読み出した電子メールをソートする。例えば、ソート部162は、電子メールを送信元の順にソートする。
判定部163は、所定の期間に受信した特定された会員宛の電子メールであって、所定の特徴を有する電子メールが予め定めた数以上であるか否かを判定する。例えば、判定部163は、1週間に受信した特定された会員宛の電子メールであって、所定の送信元からの電子メールが10通(件)以上あるか否かを判定する。例えば、判定部163は、1週間に受信した特定された会員宛の電子メールであって、4文字以上の所定の文字列を件名に含む電子メールが10通(件)以上あるか否かを判定する。
算出部164は、連続する所定の文字数以上の所定の文字列を件名に含む電子メールの数を算出する。
振分条件決定部165は、これまでに受信した電子メールなどに応じて、予め定められた頻度で送信されてくる電子メールがフォルダの候補に振り分けられる振分条件を決定する。
フォルダ候補決定部166は、これまでに受信した電子メールなどに応じて、予め定められた頻度で送信されてくる電子メールを格納するフォルダの候補を決定する。
決定部153は、電子メールを格納するフォルダの候補と、フォルダの候補に電子メールが振り分けられる振分条件とを示すデータをWebメールサービスデータベース12に格納させる。
表示データ生成部154は、Webメールサービスデータベース12に格納されている、電子メールを格納するフォルダの候補と、フォルダの候補に電子メールが振り分けられる振分条件とを示すデータから、フォルダ作成指示ページを表示させるための表示データを生成する。
表示データ生成部154において生成された表示データは、Webサーバ機能151により、ユーザ端末装置15に送信される。すなわち、Webサーバ機能151は、ネットワーク14を介した、フォルダ作成指示ページを表示させるための表示データのユーザ端末装置15への送信を制御する。
この場合、ユーザ端末装置15は、Webメール提供サーバ11から送信されてきた表示データによって、フォルダ作成指示ページを表示させ、ネットワーク14を介して、フォルダ作成指示ページへの操作の結果を示すデータ(フォルダの候補の内の、ユーザ端末装置15の使用者から作成が指示されたフォルダを示すデータ)を送信してくるので、Webサーバ機能151は、フォルダ作成指示ページへの操作の結果を示すデータを受信する。Webサーバ機能151は、フォルダ作成指示ページへの操作の結果を示すデータをフォルダ作成部155および条件設定部156に供給する。
フォルダ作成部155は、フォルダの候補の中から、使用者から指示されたフォルダを生成する。条件設定部156は、生成されたフォルダについての振分条件を、受信された電子メールがそのフォルダに振り分けられる条件に設定する。
ユーザ端末装置15の機能の構成は、図4に示される構成と同様なので、その説明は省略する。
図14は、Webメール提供サーバ11において実行される、フォルダの候補および振分条件の決定の処理の他の例を説明するフローチャートである。
ステップS121において、決定部153の特定部161は、Webメールのサービスを利用する会員を特定するユーザIDをWebメールサービスデータベース12または会員情報データベース13から読み出して、1つのユーザIDを選択することにより、Webメールのサービスを利用する会員のうち、所定の1人を特定する。
ステップS122において、決定部153のソート部162は、特定部161によって特定された会員宛の電子メールをWebメールサービスデータベース12から読み出して、読み出した電子メールを送信元の順にソートする。
ステップS123において、決定部153の判定部163は、同じ送信元から所定の期間内に10通以上の電子メールがあるか否かを判定する。例えば、ステップS123において、決定部153の判定部163は、同じ送信元から1週間に10通以上の電子メールがあるか否かを判定する。
ここで、所定の期間は、1週間に限らず、10日または2週間など任意の長さの期間とすることができる。さらに、電子メールの数は、10通に限らず、例えば、20通または30通など任意の数で良い。その数を予め定めておくことができ、判定部163に、その予め定めた任意の数以上の電子メールがあるか否かを判定させることができる。以下に示す例についても同様である。
なお、期間の長さや比較の基準となる電子メールの数は、使用者によって定められるようにしてもよい。
ステップS123において、同じ送信元から所定の期間内に10通以上の電子メールがあると判定された場合、手続きはステップS124に進み、決定部153は、その送信元を振分条件に決定すると共に、その候補である振り分け条件によって振り分けられる電子メールが格納されるフォルダの候補を決定する。
すなわち、ステップS124において、振分条件決定部165は、1週間に10通以上の電子メールを送信してきた送信元(のアドレス)を振分条件に決定する。また、ステップS124において、フォルダ候補決定部166は、振分条件に決定された送信元(のアドレス)からの電子メールを格納するフォルダの候補として、フォルダ名やパスを決定する。
そして、ステップS124において、決定部153は、決定した振分条件およびフォルダの候補を示すデータをWebメールサービスデータベース12に格納させる。
より具体的には、フォルダの候補を示すデータは、フォルダの名前とパス情報とからなるが、例えば、送信元(のアドレス)を振分条件に決定した場合、電子メールのヘッダの送信元(差出人欄)に記載されている名称が抽出されて、その名称がフォルダの名前とされる。また、例えば、所定の件名を振分条件に決定した場合、電子メールのヘッダから件名が抽出されて、その件名がフォルダの名前とされる。
このように、決定部153は、予め定められた頻度で送信されてくる電子メールを格納するフォルダの候補と、フォルダの候補にその電子メールが振り分けられる振分条件とを決定する。すなわち、ステップS124において、決定部153は、所定の送信元から頻度で送信されてくる電子メールを格納するフォルダの候補と、送信元からの電子メールがフォルダの候補に振り分けられる振分条件とを決定する。
ステップS124の後、手続きはステップS125に進む。
ステップS123において、同じ送信元から所定の期間内に10通以上の電子メールがないと判定された場合、ステップS124はスキップされて、振分条件とフォルダの候補を決定することなく、手続きはステップS125に進む。
ステップS125において、決定部153の算出部164は、連続する4文字以上の所定の文字列を件名に含む電子メールの数を算出する。
ステップS126において、決定部153の判定部163は、受信した電子メールの中に、連続する4文字以上の所定の文字列を件名に含む電子メールが10通以上あるか否かを判定する。
ここで、連続する4文字以上の所定の文字列を件名に含む電子メールが10通以上あるか否かを判定すると説明したが、5文字若しくは6文字など所望の長さの文字列を件名に含むか、または4文字若しくは5文字など所望の長さの文字列を本文に含むかなど、判定部163に、所望の特徴を有する電子メールが所定の数以上であるか否かを判定させることができる。
ステップS126において、受信した電子メールの中に、連続する4文字以上の所定の文字列を件名に含む電子メールが10通以上あると判定された場合、手続きはステップS127に進み、決定部153は、その4文字以上の文字列を件名に含むことを振分条件に決定すると共に、その候補である振り分け条件によって振り分けられる電子メールが格納されるフォルダの候補としてフォルダ名やパスを決定する。
すなわち、ステップS127において、振分条件決定部165は、10通以上の電子メールの件名に含まれていた、連続する4文字以上の所定の文字列が件名に含まれることを振分条件に決定する。また、ステップS127において、フォルダ候補決定部166は、その振分条件に決定された、連続する4文字以上の所定の文字列が件名に含まれる電子メールを格納するフォルダの候補を決定する。
このように、ステップS127において、決定部153は、予め定められた頻度で送信されてくる電子メールであって、所定の長さの所定の文字列を含む電子メールを格納するフォルダの候補と、その電子メールがフォルダの候補に振り分けられる振分条件とを決定する。
そして、ステップS127において、決定部153は、決定した振分条件およびフォルダの候補を示すデータをWebメールサービスデータベース12に格納させ、Webメール提供サーバ11において実行される、フォルダの候補および振分条件の決定の処理は終了する。
ステップS126において、受信した電子メールの中に、連続する4文字以上の所定の文字列を件名に含む電子メールが10通未満であると判定された場合、ステップS127はスキップされて、Webメール提供サーバ11において実行される、フォルダの候補および振分条件の決定の処理は終了する。
このように、決定した振分条件およびフォルダの候補を示すデータがWebメールサービスデータベース12に格納されるので、この後、例えば、使用者がWebメールサービスサイトにログインし、フォルダ作成指示ページを表示させると、そのフォルダ作成指示ページから、簡単に、フォルダの候補のうちの所望のフォルダを生成させて、そのフォルダに電子メールを振り分ける条件を設定することができる。
なお、ステップS123で、所定の期間内に複数の送信元からそれぞれ10通以上の電子メールを受信すると、ステップS124では、10通以上の電子メールを送信してきた送信元の数だけ(その送信元の分)のフォルダの候補が決定される。
また、ステップS126で、連続する4文字以上の所定の文字列であって、複数の文字列がそれぞれ件名に含まれる10通以上の電子メールを所定の期間内に受信すると、ステップS127では、連続する4文字以上の所定の文字列の数のフォルダの候補が決定される。
図15は、フォルダの候補の例を示す図である。
図15に示されるユーザIDは、ステップS121において、選択されたユーザIDであって、特定された1人の会員を特定する。
図15に示されるユーザIDの下のフォルダのうち、受信フォルダ、下書きフォルダ、送信済みフォルダ、送信待ちフォルダ、迷惑メールフォルダ、ゴミ箱、友だちフォルダ、大学の友だちフォルダ、高校の友だちフォルダ、および部活仲間フォルダは、既に存在するフォルダである。
図15に示されるユーザIDの下のフォルダのうち、送信元:○×会社フォルダ、送信元:△△○子フォルダ、および件名:[重要書類]フォルダは、フォルダの候補である。
例えば、送信元:○×会社フォルダは、○×会社から送信されてきた電子メールを格納する。例えば、送信元:△△○子フォルダは、△△○子から送信されてきた電子メールを格納する。また、例えば、件名:[重要書類]フォルダは、件名に”[重要書類]”の文字列を含む電子メールを格納する。
図16は、図15に示されるフォルダの候補のそれぞれに電子メールを振り分ける振分条件の例を示す図である。
図16の例の最も上に示されるように、差出人のアドレスのドメイン名が”ddd.jp”であることが、その電子メールを送信元:○×会社フォルダに振り分ける振分条件である。すなわち、差出人のアドレスのドメイン名が”ddd.jp”である電子メールが、送信元:○×会社フォルダに振り分けられる。
図16の例の上から2番目に示されるように、差出人のアドレスのドメイン名が”eee.jp”であることが、その電子メールを送信元:△△○子フォルダに振り分ける振分条件である。すなわち、差出人のアドレスのドメイン名が”eee.jp”である電子メールが、送信元:△△○子フォルダに振り分けられる。
図16の例の上から3番目に示されるように、件名に”[重要書類]”の文字列を含むことが、その電子メールを件名:[重要書類]フォルダに振り分ける振分条件である。すなわち、件名に”[重要書類]”の文字列を含む電子メールが、件名:[重要書類]フォルダに振り分けられる。
なお、送信元:○×会社フォルダに格納されている電子メールの30日である保存期間、送信元:△△○子フォルダに格納されている電子メールの40日である保存期間、および件名:[重要書類]フォルダに格納されている電子メールの50日である保存期間は、使用者によって入力されたものである。
また、ステップS124またはステップS127で、Webメールサービスデータベース12に記憶される、フォルダの候補および振分条件を示すデータは、フォルダの候補とフォルダの候補に電子メールを振り分ける振分条件とを示すだけなので、これだけでは、電子メールは振り分けられない。
このように、予め定められた頻度で送信されてくる電子メールを格納するフォルダの候補、および予め定められた頻度で送信されてくる電子メールの特徴である振分条件が決定され、決定されたフォルダの候補および振分条件を示すデータがWebメールサービスデータベース12に記憶される。
次に、ユーザ端末装置15における、フォルダ作成指示ページの表示について説明する。
まず、ユーザ端末装置15への使用者の操作により、ユーザ端末装置15は、Webメール提供サーバ11にアクセスし、フォルダを管理するためのページであるフォルダ管理ページを表示する。
図17は、フォルダ管理ページの例を示す図である。フォルダ管理ページには、電子メールの受信または送信に用いるフォルダのそれぞれの名前と、それぞれのフォルダに格納される電子メールの保存期間と、それぞれのフォルダに格納される電子メールの内の未読の電子メールの数と、それぞれのフォルダに格納される電子メールの総数とが表示される。
例えば、図17に示されるように、受信フォルダ、下書きフォルダ、送信済みフォルダ、送信待ちフォルダ、迷惑メールフォルダ、ゴミ箱、友だちフォルダ、大学の友だちフォルダ、高校の友だちフォルダ、および部活仲間フォルダであるフォルダのそれぞれの名前と、それぞれのフォルダ毎の、電子メールの保存期間と、未読の電子メールの数と、電子メールの総数とがフォルダ管理ページに配置される。
ここで、受信フォルダ、下書きフォルダ、送信済みフォルダ、送信待ちフォルダ、迷惑メールフォルダ、およびゴミ箱は、デフォルトのフォルダである。また、友だちフォルダ、大学の友だちフォルダ、高校の友だちフォルダ、および部活仲間フォルダは、使用者が任意に追加した個人フォルダである。なお、ゴミ箱には、削除された電子メールが格納される。
また、フォルダ管理ページには、使用者が任意に追加した個人フォルダのそれぞれの削除を指示するボタン、それぞれのフォルダに格納されている電子メールのユーザ端末装置15へのダウンロードを指示するボタン、それぞれのフォルダに格納されている電子メールの削除(ゴミ箱に格納されている電子メールについては消去)を指示するボタンが配置されている。
そして、自動作成フォルダの名前の横に配置されている、追加ボタンがクリックされると、予め定められた頻度で送信されてくる電子メールを格納するための、送信元:○×会社フォルダ、送信元:△△○子フォルダ、および件名:[重要書類]フォルダの作成と振り分けの指示を行うフォルダ作成指示ページが表示される。
追加ボタンがクリックされると実行される、フォルダ作成指示ページの表示の処理は、図9を参照して説明した処理と同様なので、その説明は省略する。ただし、この場合、Webサーバ機能151によって、候補である条件が満たされる電子メールの削除の指示を受け付けるフォルダ作成指示ページを表示させるための表示データが送信される。
図18は、フォルダ作成指示ページの例を示す図である。フォルダ作成指示ページには、フォルダの候補の名前、すなわち、これから作成しようとするフォルダの名前と、これに対応させて、そのフォルダの作成を指示するためのチェックボックスとが配置される。さらに、フォルダ作成指示ページには、これから作成しようとするフォルダの名前に対応させて、それぞれのフォルダに格納される電子メールの保存期間を設定するためのフィールドと、それぞれのフォルダに振り分けられる電子メールの説明とが配置される。
なお、それぞれのフォルダに格納される電子メールの保存期間を設定するためのフィールドには、使用者によって保存期間が入力される。
さらにまた、フォルダ作成指示ページには、これから作成しようとするフォルダの名前に対応させて、それぞれのフォルダに電子メールを振り分けられる条件に合致する電子メールの削除を指示するチェックボックス(図中においてゴミ箱行きと表示されているチェックボックス)(以下、ゴミ箱行きチェックボックスと称する)とが配置される。
また、フォルダ作成指示ページには、フォルダの作成を指示する作成指示ボタンと、フォルダの作成をキャンセルするキャンセルボタンとが配置される。
作成指示ボタンがクリックされると、フォルダを作成するフォルダ作成の処理が実行される。
例えば、図18に示されるように、送信元:△△○子フォルダの作成を指示するためのチェックボックスがチェックされて、送信元:△△○子フォルダに格納される電子メールの保存期間を設定するためのフィールドに、30日を示す”30”が入力されて、送信元:○×会社フォルダの作成を指示するためのチェックボックスがチェックされて、送信元:○×会社フォルダに格納される電子メールの保存期間を設定するためのフィールドに、40日を示す”40”が入力されて、件名:[重要書類]フォルダの作成を指示するためのチェックボックスがチェックされて、件名:[重要書類]フォルダに格納される電子メールの保存期間を設定するためのフィールドに、50日を示す”50”が入力されてから、作成指示ボタンがクリックされると、送信元:○×会社フォルダ、送信元:△△○子フォルダ、および件名:[重要書類]フォルダを生成するフォルダ作成の処理が実行される。
この場合、送信元:○×会社フォルダ、送信元:△△○子フォルダ、および件名:[重要書類]フォルダのそれぞれに格納されている電子メールの保存期間は、それぞれ、30日、40日、50日とされる。
図19は、作成指示ボタンがクリックされると実行される、フォルダ作成の処理の他の例を説明するフローチャートである。ステップS151およびステップS152は、それぞれ、図11のステップS81およびステップS82のそれぞれと同様なので、その説明は省略する。
ステップS153において、条件設定部156は、フォルダ作成指示ページの操作の結果を示すデータを参照して、ゴミ箱行きチェックボックスのうち、チェックされているものがあるか否かを判定する。
ステップS153において、チェックされているゴミ箱行きチェックボックスがあると判定された場合、手続きはステップS154に進み、条件設定部156は、チェックされているゴミ箱行きチェックボックスに応じた、送信元または4文字以上の文字列を、受信された電子メールがゴミ箱に振り分けられる条件としてWebメールサービスデータベース12に格納することにより、ゴミ箱に振り分ける条件に設定する。
このように、ステップS154において、条件設定部156は、候補である条件を満たす電子メールの削除が指示された場合、その振分条件を電子メールが削除される条件に設定する。これにより、同じ条件で送信されてくる電子メールのうち、ユーザにとって不必要(迷惑)な電子メールについては、まとめて削除を指示できるので、Webメールの利用効率を上げることができる。
ステップS154の後、手続きは、ステップS155に進む。
ステップS153において、チェックされているゴミ箱行きチェックボックスがないと判定された場合、ステップS154はスキップされて、手続きはステップS155に進む。
ステップS155において、フォルダ作成部155は、フォルダ作成指示ページの操作の結果を示すデータを参照して、フォルダの作成のチェックボックスのうち、チェックされているチェックボックスがあるか否かを判定する。すなわち、ステップS155において、フォルダ作成部155は、生成が指示されたフォルダがあるか否かを判定する。
ステップS155において、フォルダの作成のチェックボックスのうち、チェックされているチェックボックスがあると判定された場合、手続きはステップS156に進み、フォルダ作成部155は、フォルダ作成指示ページの操作の結果を示すデータを参照して、フォルダの作成のチェックボックスがチェックされているフォルダを生成する。すなわち、ステップS156において、フォルダ作成部155は、フォルダの候補の中から、使用者から指示されたフォルダを生成する。
ステップS157において、条件設定部156は、生成されたフォルダについての、送信元または4文字以上の文字列の振分条件を設定する。すなわち、条件設定部156は、生成されたフォルダについての振分条件を、受信された電子メールがそのフォルダに振り分けられる条件としてWebメールサービスデータベース12に格納することにより、受信された電子メールがそのフォルダに振り分けられる条件に設定する。
ステップS158乃至ステップS160は、それぞれ、図11のステップS86乃至ステップS88のそれぞれと同様なので、その説明は省略する。
ステップS160の後、フォルダ作成の処理は終了する。
ステップS155において、フォルダの作成のチェックボックスのうち、チェックされているチェックボックスがないと判定された場合、またはステップS152において、作成指示ボタンがクリックされていない、すなわち、フォルダの作成をキャンセルするキャンセルボタンがクリックされたと判定された場合、フォルダを作成する必要はないので、フォルダを作成することなく、フォルダ作成の処理は終了する。
このように、予め定められた頻度で送信されてくる電子メールであって、所定の特徴を有する電子メールを格納するフォルダの候補の中から、使用者から指示されたフォルダが生成され、生成されたフォルダについての振分条件が、受信された電子メールがそのフォルダに振り分けられる条件に設定される。従って、簡単に電子メールをフォルダに振り分けることができるようになる。
例えば、図18に示されるように、対象箇所のチェックボックスがチェックされて、対応するフィールドに、保存期間が入力されて、作成指示ボタンがクリックされると、図20のフォルダ管理ページに示されるように、送信元:△△○子フォルダ、送信元:○×会社フォルダ、および件名:[重要書類]フォルダが生成される。
そして、送信元:△△○子フォルダに格納される電子メールの保存期間は30日とされ、送信元:○×会社フォルダに格納される電子メールの保存期間は40日とされ、件名:[重要書類]フォルダに格納される電子メールの保存期間は50日とされる。
このように、電子メールをよく送信してくる相手からのその電子メールを簡単に振り分けることができる。また、類似する用件や内容などの電子メールを簡単に振り分けることができる。
次に、図21乃至図25を参照して、受信した電子メールの特徴に応じて階層構造のフォルダを生成し、階層構造のフォルダに電子メールを振り分ける振り分け条件を設定する第3の実施の形態について説明する。
なお、第3の実施の形態におけるWebメール提供サーバ11の機能の構成は、図13に示される構成と同様なので、その説明は省略する。また、第3の実施の形態におけるユーザ端末装置15の機能の構成は、図4に示される構成と同様なので、その説明は省略する。
図21は、Webメール提供サーバ11において実行される、フォルダの候補および振分条件の決定の処理のさらに他の例を説明するフローチャートである。
ステップS181およびステップS182は、それぞれ、図14のステップS121およびステップS122のそれぞれと同様なので、その説明は省略する。
ステップS183において、決定部153の判定部163は、同じ送信元から所定の期間内に50通以上の電子メールがあるか否かを判定する。例えば、ステップS183において、決定部153の判定部163は、同じ送信元から1週間に50通以上の電子メールがあるか否かを判定する。
ステップS183において、同じ送信元から所定の期間内に50通以上の電子メールがあると判定された場合、手続きはステップS184に進み、判定部163は、所定の期間内に、同じ送信元からの電子メールであって、連続する4文字以上の所定の文字列を件名に含む電子メールが10通以上あるか否かを判定する。例えば、判定部163は、1週間に、同じ送信元からの電子メールであって、連続する4文字以上の所定の文字列を件名に含む電子メールが10通以上あるか否かを判定する。
ステップS184において、所定の期間内に、同じ送信元からの電子メールであって、連続する4文字以上の所定の文字列を件名に含む電子メールが10通以上あると判定された場合、手続きはステップS185に進み、決定部153は、その文字列を含む件名と、その送信元(のアドレス)とを振分条件とし、振分条件に決定された、所定の文字列を件名に含み、送信元(のアドレス)からの電子メールを格納する、階層的な構造のフォルダの候補を決定する。
すなわち、ステップS185において、決定部153は、階層構造のフォルダの候補と、フォルダの候補であって、階層構造のフォルダに電子メールが振り分けられる振分条件とを決定する。より詳細には、ステップS185において、決定部153は、第1の特徴(例えば、送信元)のみを有する電子メールを格納する第1のフォルダ(例えば、送信元:○×会社フォルダ)、および第1のフォルダの中に配置される、第1の特徴および第2の特徴(例えば、連続する4文字以上の所定の文字列)を有する電子メールを格納する第2のフォルダ(例えば、件名:[重要書類]フォルダ)からなるフォルダの候補を決定する。また、ステップS185において、決定部153は、第1のフォルダおよび第2のフォルダのそれぞれに電子メールが振り分けられる振分条件とを決定する。
そして、ステップS185において、決定部153は、決定した振分条件を示すデータおよびフォルダの候補を示すデータをWebメールサービスデータベース12に格納させる。
ステップS185の後、フォルダの候補および振分条件の決定の処理は終了する。
ステップS183において、同じ送信元から所定の期間内に50通以上の電子メールがないと判定された場合、またはステップS184において、所定の期間内に、同じ送信元からの電子メールであって、連続する4文字以上の所定の文字列を件名に含む電子メールが10通以上ないと判定された場合、フォルダの候補および振分条件の決定の処理は終了する。
図22は、フォルダの候補の例を示す図である。
図22に示されるユーザIDは、ステップS181において、選択されたユーザIDであって、特定された1人の会員を特定する。
図22に示されるユーザIDの下のフォルダのうち、受信フォルダ、下書きフォルダ、送信済みフォルダ、送信待ちフォルダ、迷惑メールフォルダ、ゴミ箱、友だちフォルダ、大学の友だちフォルダ、高校の友だちフォルダ、および部活仲間フォルダは、既に存在するフォルダである。
図22に示されるユーザIDの下のフォルダのうち、送信元:△△○子フォルダ、送信元:○×会社フォルダ、および経理処理フォルダは、フォルダの候補である。経理処理フォルダは、送信元:○×会社フォルダの中に配置されている。
すなわち、送信元:○×会社フォルダの階層の下の階層に経理処理フォルダが配置されているので、図22に示されるフォルダの候補の構造は階層的である。
例えば、送信元:△△○子フォルダは、△△○子から送信されてきた電子メールを格納する。例えば、送信元:○×会社フォルダは、○×会社から送信されてきた電子メールであって、件名に”「経理処理」”の文字列を含まない電子メールを格納する。また、例えば、経理処理フォルダは、○×会社から送信されてきた電子メールであって、件名に”「経理処理」”の文字列を含む電子メールを格納する。
図23は、図22に示されるフォルダの候補のそれぞれに電子メールを振り分ける振分条件の例を示す図である。
図23の例の最も上に示されるように、差出人のアドレスのドメイン名が”eee.jp”であることが、その電子メールを送信元:△△○子フォルダに振り分ける条件(の候補)である。すなわち、差出人のアドレスのドメイン名が”eee.jp”である電子メールが、送信元:△△○子フォルダに振り分けられる。
図23の例の上から2番目に示されるように、差出人のアドレスのドメイン名が”ddd.jp”であることが、その電子メールを送信元:○×会社フォルダに振り分ける条件(の候補)である。すなわち、差出人のアドレスのドメイン名が”ddd.jp”である電子メールが、送信元:○×会社フォルダに振り分けられる。
図23の例の上から3番目に示されるように、差出人のアドレスのドメイン名が”ddd.jp”であり、かつ、件名に”「経理処理」”の文字列を含むことが、その電子メールを経理処理フォルダに振り分ける条件(の候補)である。すなわち、差出人のアドレスのドメイン名が”aaa.jp”であり、かつ、件名に”「経理処理」”の文字列を含む電子メールが、送信元:○×会社フォルダの中の経理処理フォルダに振り分けられる。
なお、送信元:△△○子フォルダに格納されている電子メールの30日である保存期間、送信元:○×会社フォルダに格納されている電子メールの40日である保存期間、および経理処理フォルダに格納されている電子メールの60日である保存期間は、使用者によって入力されたものである。
また、ステップS185で、Webメールサービスデータベース12に記憶される、フォルダの候補および振分条件を示すデータは、フォルダの候補およびそのフォルダの候補に振り分ける振分条件を示すだけなので、これだけでは、電子メールは振り分けられない。
このように、階層構造のフォルダの候補およびそのフォルダの候補に電子メールを振り分ける振分条件が決定され、決定されたフォルダの候補および振分条件を示すデータがWebメールサービスデータベース12に記憶される。
フォルダ作成指示ページの例は、図17の例と同様なので、その説明は省略する。
また、追加ボタンがクリックされると実行される、フォルダ作成指示ページの表示の処理は、図9を参照して説明した処理と同様なので、その説明は省略する。
図24は、フォルダ作成指示ページの例を示す図である。フォルダ作成指示ページには、フォルダの候補の名前、すなわち、これから作成しようとするフォルダの名前と、これに対応させて、そのフォルダの作成を指示するためのチェックボックスとが配置される。
また、フォルダ作成指示ページにおいて、フォルダの候補の構造が階層的である場合、その階層的な構造が表示される。例えば、図24に示されるように、経理処理フォルダが、送信元:○×会社フォルダの中に配置される場合、送信元:○×会社フォルダの名前の下側に経理処理フォルダの名前が表示されると共に、経理処理フォルダの名前の前に、その上に名前が表示されているフォルダの子供のフォルダであることを示す文字または図形が表示される。
さらに、フォルダ作成指示ページには、これから作成しようとするフォルダの名前に対応させて、それぞれのフォルダに格納される電子メールの保存期間を設定するためのフィールドと、それぞれのフォルダに振り分けられる電子メールの説明とが配置される。
なお、フォルダ作成指示ページの表示を開始した時点において、それぞれのフォルダに格納される電子メールの保存期間を設定するためのフィールドは、空とされる。
さらにまた、フォルダ作成指示ページには、これから作成しようとするフォルダの名前に対応させて、それぞれのフォルダに電子メールを振り分けられる条件に合致する電子メールの削除を指示するチェックボックス(図中においてゴミ箱行きと表示されているチェックボックス)(以下、ゴミ箱行きチェックボックスと称する)とが配置される。
また、フォルダ作成指示ページには、フォルダの作成を指示する作成指示ボタンと、フォルダの作成をキャンセルするキャンセルボタンとが配置される。
作成指示ボタンがクリックされると、フォルダを作成するフォルダ作成の処理が実行される。
例えば、図24に示されるように、送信元:△△○子フォルダの作成を指示するためのチェックボックスがチェックされて、送信元:△△○子フォルダに格納される電子メールの保存期間を設定するためのフィールドに、30日を示す”30”が入力されて、送信元:○×会社フォルダの作成を指示するためのチェックボックスがチェックされて、送信元:○×会社フォルダに格納される電子メールの保存期間を設定するためのフィールドに、40日を示す”40”が入力されて、経理処理フォルダの作成を指示するためのチェックボックスがチェックされて、経理処理フォルダに格納される電子メールの保存期間を設定するためのフィールドに、60日を示す”60”が入力されてから、作成指示ボタンがクリックされると、送信元:△△○子フォルダ、送信元:○×会社フォルダ、および経理処理フォルダを生成するフォルダ作成の処理が実行される。
この場合、送信元:△△○子フォルダ、送信元:○×会社フォルダ、および経理処理フォルダのそれぞれに格納されている電子メールの保存期間は、30日、40日、60日とされる。
フォルダ作成の処理は、図19のフローチャートを参照して説明した処理と同様なので、その説明は省略する。
例えば、図24に示されるように、対象箇所のチェックボックスがチェックされて、対応するフィールドに、保存期間が入力されて、作成指示ボタンがクリックされると、図25のフォルダ管理ページに示されるように、送信元:△△○子フォルダ、送信元:○×会社フォルダ、および経理処理フォルダが生成される。この場合、経理処理フォルダは、送信元:○×会社フォルダの中に配置される。
そして、送信元:△△○子フォルダに格納される電子メールの保存期間は30日とされ、送信元:○×会社フォルダに格納される電子メールの保存期間は40日とされ、経理処理フォルダに格納される電子メールの保存期間は60日とされる。
このように、受信した電子メールの特徴に応じて階層構造のフォルダを生成し、階層構造のフォルダに電子メールを振り分ける振り分け条件を設定するようにしたので、電子メールを簡単にわかりやすく振り分けることができる。
以上のように、より簡単に、電子メールを振り分けることができる。
従来は、フォルダに電子メールを振り分ける場合、使用者自身が電子メールの送信元や件名などを調べた上で、振り分けの条件を考えて、フォルダの生成を指示すると共に、その条件を設定していたのに対して、以上で説明した実施の形態では、使用者が振り分けの条件をいちいち考える必要がなくなり、また、その条件をいちいち入力する必要もなくなる。さらに、使用者が知らない条件であっても、1連の簡単な操作で、その条件を振り分けるための条件として用いて、所定のフォルダに電子メールを振り分けることができる。
さらに、フォルダ毎に電子メールの保存期間を設定することができ、保存期間が過ぎた電子メールは削除されるので、読むことのなくなった電子メールを削除する煩雑な操作の必要がなくなり、常に読む可能性のある電子メールだけをフォルダに残すことができる。また、Webメールのサービスを提供する提供者側から見ると、不要な電子メールが確実に削除されるので、Webメールサービスデータベース12において必要な記録容量をより少なくすることができる。
さらにまた、Webメール提供サーバ11を運営する提供業者からの電子メールを振り分ける第1の実施の形態によれば、提供業者は、電子メールの件名や差出人のアドレス(送信元)の変更を知ることができ、また、電子メールの振り分けの条件を知ることができるので、電子メールの件名や差出人のアドレス(送信元)に変更があった場合でも、Webメール提供サーバ11側で、電子メールの件名や差出人のアドレス(送信元)の変更に合わせて振り分けの条件を変えるようにすれば、確実に、電子メールを所定のフォルダに振り分けることができる。なお、振り分けの条件を変える場合には、Webメール提供サーバ11は、ユーザ端末装置15のユーザに、変更の承認を求める。
なお、送信元または件名を振り分けの振分条件とし、その振分条件を設定すると説明したが、振り分けに用いることのできる電子メールの特徴であれば、いずれでも良く、例えば、宛先に送れなかったときの経路を示すリターンパス、本文、CC(カーボンコピー)、BCC(ブラインドカーボンコピー)、宛先、添付ファイルの有無、添付ファイルのデータ量、電子メール自身のデータ量、またはテキスト若しくはHTMLなどの電子メールの記述方式などを振分条件とし、その振分条件を設定するようにしてもよい。
このように、フォルダを生成し、そのフォルダに電子メールを振り分ける条件を設定するようにした場合には、電子メールを振り分けることができる。また、電子メールを格納するフォルダの候補と、フォルダの候補に電子メールが振り分けられる振分条件とを決定し、フォルダの候補と、振分条件の説明とが示されるページを表示させるための表示データの情報処理装置への送信を制御し、フォルダの候補の中から、使用者から指示されたフォルダを生成し、生成されたフォルダについての振分条件を、受信された電子メールがそのフォルダに振り分けられる条件に設定するようにした場合には、より簡単に、電子メールを振り分けることができる。
また、電子メールを格納するフォルダの候補と、フォルダの候補に電子メールが振り分けられる振分条件とを決定し、フォルダの候補と、振分条件の説明とが示されるページの表示を制御し、フォルダの候補の中から、使用者から指示されたフォルダを生成し、生成されたフォルダについての振分条件を、受信された電子メールがそのフォルダに振り分けられる条件に設定するようにした場合には、より簡単に、電子メールを振り分けることができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 Webメール提供サーバ, 12 Webメールサービスデータベース, 13 会員情報データベース, 14 ネットワーク, 15−1乃至15−N,15 ユーザ端末装置, 51 CPU, 52 ROM, 53 RAM, 58 記憶部, 59 通信部, 61 リムーバブルメディア, 81 Webサーバ機能, 82 Webメールサービス提供機能, 83 決定部, 84 表示データ生成部, 85 フォルダ作成部, 86 条件設定部, 91 振分条件決定部, 92 フォルダ候補決定部, 121 ブラウザ機能, 122 表示制御部, 123 入力制御部, 151 Webサーバ機能, 152 Webメールサービス提供機能, 153 決定部, 154 表示データ生成部, 155 フォルダ作成部, 156 条件設定部, 161 特定部, 162 ソート部, 163 判定部, 164 算出部, 165 振分条件決定部, 166 フォルダ候補決定部