JP5030499B2 - パック電池 - Google Patents

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Description

本発明は、主として大電流の放電に適しているパック電池に関し、とくに、複数の電池を並列と直列に接続しているパック電池に関する。
パック電池は、並列に接続する電池の個数を多くして出力電流を大きくでき、また、直列に接続する電池の個数で出力電圧を高くできる。このことから、大出力が要求される用途、たとえば自転車、工具、自動車等に使用されるパック電池は、複数の電池を並列に接続し、さらに、これを直列に接続して出力を大きくできる。この構造のパック電池は、多数の電池を内蔵するので、各々の電池を能率よくしっかりと連結することが大切である。このことを実現するパック電池として、独特の構造のリード板で電池を接続するパック電池が開発されている(特許文献1参照)。
特開平10−308205号公報
この公報に記載されるパック電池は、図1に示すように、2列に横並べしている電池31の端面にリード板32をスポット溶接して接続している。リード板32は、中間でスムーズに折曲できるように、中間に沿ってスリット33を設けている。さらに、スリット33に沿って折曲すると、回路基板34に接続する突起が突出するように、リード板32の中間には配線用突起35を設けている。このリード板32は、中間をスリット33に沿って180度折り返すと、図2に示すように配線用突起35が突出する。突出した配線用突起35が回路基板34に接続されて、電池31は回路基板34に連結される。
図1と図2のパック電池は、全ての電池31の電極にリード板32を接続した後、リード板32を180度折り曲げて回路基板34に接続するので、全ての電池をしっかりと定位置に配置して、直線状に連結するのが難しい。とくに、多数本の電池を並列に接続して、回路基板に連結する構造にあっては、全ての電池をしっかりと定位置に配置して連結するのが難しい。それは、リード板の折曲位置のわずかなずれが、リード板の両側に連結している電池の位置を狂わせるからである。
また、リード板は、簡単に折曲できるようにスリットを設けているので、折曲部をしっかりと回路基板に連結するのが難しい。このため、多数の電池をリード板にスポット溶接して連結し、これを回路基板に連結する構造にあっては、全ての電池をしっかりと正確な位置に固定するのが難しい。
さらに、3本以上の電池を直列に接続するパック電池にあっては、全ての電池にリード板をスポット溶接して接続した状態では、回路基板には連結できない。隣接する電池の電極にリード板をスポット溶接して接続し、リード板を折り返して直線状とした後、次の電池の電極にリード板をスポット溶接し、その後にリード板を折り返して直線状とする必要がある。すなわち、リード板をスポット溶接した後、折り返す工程を繰り返して、3本以上の電池を直線状に連結する必要がある。このため、多数の電池を直線状に連結するパック電池にあっては、製造に手間がかかって能率よく安価に多量生産できない欠点がある。
また、以上の構造のパック電池は、電池を回路基板の表面に1段に配置するので、電池の個数が多くなると全体の外形が大きくなる。全体の外形を小さくするために、回路基板の表面に、電池を複数段に積層して配置すると、各々の電池をリード板でしっかりと連結するのが難しくなる。
さらに、図のパック電池は、複数の電池を隣接してリード板で連結するので、いずれかの電池が熱暴走して異常な高温に加熱されると、加熱された電池が隣の電池を加熱して熱暴走を誘発する欠点もある。
本発明は、以上の欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、多数の電池を定位置にしっかりと固定しながら、能率よく安価に組み立てできるパック電池を提供することにある。
また、本発明の他の大切な目的は、電池を並列に接続する個数が多くなっても、外形を小さくして電池をしっかりと定位置に固定でき、しかも電池の熱暴走が誘発されるのを有効に阻止して安全性を向上できるパック電池を提供することにある。
本発明のパック電池は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
パック電池は、複数の円筒形電池1を並列に接続してなる複数の並列ユニット2と、各々の並列ユニット2を固定して直線状に連結している回路基板3とを備えるコアパック10を外装ケース11に収納している。各々の並列ユニット2は、複数の円筒形電池1と、円筒形電池1を定位置に保持すると共に熱輻射を阻止する電池ホルダ4と、円筒形電池1を並列に接続するリード板5とを備える。電池ホルダ4は、プラスチックの成形体であって、隣接して配設される円筒形電池1の間に熱隔壁6を有する形状に成形している。熱隔壁6は、平行姿勢の円筒形電池1を保持するように、円筒形電池1の外周の少なくとも180度を超える外周面に沿う円筒部7を有する形状に成形している。さらに、この電池ホルダ4は、円筒部7の中間を複数のホルダーユニット4Aに分割する形状に成形している。各々のホルダーユニット4Aは、両端に向かって円筒部7の内径を大きくするテーパー状に成形している。電池ホルダ4は、複数に分割されたホルダーユニット4Aの円筒部7で円筒形電池1を保持して、円筒形電池1を介して分割されたホルダーユニット4Aを直線状に連結しており、さらに、電池ホルダ4を介して円筒形電池1を定位置に保持している。さらに、並列ユニット2は、電池ホルダ4で定位置に保持される円筒形電池1の両端の端部電極にリード板5を固定して、複数の円筒形電池1と、複数のホルダーユニット4Aと、リード板5を一体構造に連結している。パック電池は、一体構造に連結してなる各々の並列ユニット2を、リード板5を介して回路基板3に電気接続して、直線状に連結している。
本発明のパック電池は、電池ホルダ4が、3本ないし6本の円筒形電池1を保持する円筒部7を有することができる。
本発明のパック電池は、電池ホルダ4の分割されたホルダーユニット4Aの連結端面9を、互いに連結位置を特定する嵌着構造として、嵌着構造によって隣接するホルダーユニット4Aを定位置に連結することができる。
本発明のパック電池は、電池ホルダ4が、回路基板3を定位置に固定する嵌着部14を有することができる。
本発明のパック電池は、回路基板3が、各々の並列ユニット2の電池電圧を検出して、充放電電流を制御する保護回路を実装することができる。
本発明のパック電池は、円筒形電池1を、円筒形のリチウムイオン二次電池とすることができる。
本発明のパック電池は、多数の電池を定位置にしっかりと固定しながら、能率よく安価に組み立てでき、また並列に接続する電池の個数が多くなっても、外形を小さくして電池をしっかりと定位置に固定でき、しかもいずれかの電池が熱暴走しても隣の電池に熱暴走が誘発されるのを有効に防止できる特徴がある。この特徴は、本発明のパック電池の以下の独特の構造で実現される。すなわち、本発明のパック電池は、複数の並列ユニットを回路基板に連結して直列に接続すると共に、直線状に連結してコアパックとし、このコアパックを外装ケースに収納すると共に、並列ユニットを、円筒形電池と電池ホルダとリード板で構成し、電池ホルダをプラスチックで成形して、隣接して配設される円筒形電池の間に熱隔壁を設け、この熱隔壁には、円筒形電池外周の少なくとも180度を超える外周面に沿う円筒部を有する形状とし、さらに、電池ホルダを、複数のホルダーユニットに分割する形状とし、かつ両端に向かって円筒部の内径を大きくするテーパー状に成形しており、このホルダーユニットの円筒部に円筒形電池を保持して、円筒形電池で分割されたホルダーユニットを直線状に連結すると共に、電池ホルダで円筒形電池をが定位置に保持しており、この独特の構造の並列ユニットは、円筒形電池両端の端部電極にリード板を固定して、複数の円筒形電池とホルダーユニットとリード板を一体構造に連結して並列ユニットとし、一体構造の並列ユニットをリード板で回路基板に連結する独特の構造としているからである。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのパック電池を例示するものであって、本発明はパック電池を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図3に示すパック電池は、外装ケース11に電池のコアパック10を入れている。外装ケース11はプラスチックを成形して製作される。図の外装ケース11は、電池のコアパック10を入れる箱形に成形している本体ケース11Aと、この本体ケース11Aの開口部を閉塞する蓋ケース11Bとからなる。この外装ケース11は、本体ケース11Aに組み立てられた電池のコアパック10を入れ、開口部に蓋ケース11Bを固定して組み立てられる。蓋ケース11Bは、本体ケース11Aの周壁に連結される。パック電池は、図示しないが、コアパックにリード線を介して出力コネクタを連結し、あるいは外装ケースに設けた電極窓から出力端子を外部に表出させる構造として、出力コネクタや出力端子を電子機器に接続する。
電池のコアパック10は、図4と図5に示すように、複数の円筒形電池1を並列に接続してなる複数の並列ユニット2と、各々の並列ユニット2を固定して直線状に連結している回路基板3とを備える。図の並列ユニット2は、4本の円筒形電池1を接続しているが、並列ユニットは、3本以下、あるいは5本以上の円筒形電池を並列に接続することもできる。また、図のパック電池は、3組の並列ユニットを直列に接続しているが、2組または4組以上の並列ユニットを直列に接続することもできる。
並列ユニット2は、複数の円筒形電池1と、円筒形電池1を定位置に保持すると共に熱輻射を阻止する電池ホルダ4と、円筒形電池1を並列に接続するリード板5とを備える。円筒形電池1はリチウムイオン二次電池である。ただ、円筒形電池には、リチウムイオン二次電池に代わってニッケル−水素電池やニッケルカドミウム電池も使用できる。
電池ホルダ4は、プラスチックの成形体である。この電池ホルダ4は、図5ないし図14に示すように、隣接して配設される円筒形電池1の間に熱隔壁6を有する形状に成形される。熱隔壁6は、電池から放射される輻射熱を遮断して、電池の熱暴走が誘発されるのを防止する。リチウムイオン二次電池は、内部ショート等が原因で熱暴走することがある。熱暴走した電池は、発熱して、温度が相当な高温に上昇する。温度が上昇した電池は、多量の輻射熱を放射して隣の電池を加熱して熱暴走を誘発する。熱隔壁6は、熱暴走した電池から放射される輻射熱を遮断する。したがって、熱隔壁6は、隣接して配設される電池の間に配設される。
さらに熱隔壁6は、平行姿勢の円筒形電池1を定位置に保持するように、円筒形電池1の外周の180度を超える外周面に沿う円筒部7を有する形状に成形されている。本明細書において、「円筒形電池の外周の180度を超える外周面」とは、円筒形電池の軸と垂直な断面において、その中心角が180度を超える外周に対応する面であり、この外周を含む外周面を意味するものとする。円筒部7を円筒形電池1の外周の180度を超える外周面に沿う形状とするのは、電池を円筒部7で確実に保持するためである。円筒部7のある熱隔壁6は、円筒形電池1を確実に保持できるように、好ましくは円筒形電池1の全周360度(中心角で換算)に対して、例えば200度以上、好ましくは210度以上に沿う形状とする。ただ、円筒部が円筒形電池の外周を覆う面積が大きくなると、電池の表面から効率よく放熱できなくなる。したがって、熱隔壁6は、円筒形電池1の放熱を良くするために、円筒形電池1の全周360度に対して、たとえば270度以下、好ましくは250度以下に沿う形状とする。円筒形電池1の全周をカバーしない熱隔壁6は、円筒形電池1の表面の一部を直接に外部に表出して、表出部からの放熱を良くできる。ただ、本発明のパック電池は、電池ホルダの熱隔壁が円筒形電池の全周に沿う形状とすることもできる。
図に示す熱隔壁6は、円筒部7を円筒形電池1の外周の約235度に沿う形状として、いいかえると、円筒形電池1の外周の約125度に沿う部分を開口して、開口スリット15を設けている。図に示す開口スリット15は、電池1の軸方向に延長して、電池ホルダ4の両端まで延長して開口している。この形状の電池ホルダ4は、円筒部7が円筒形電池1の半周以上をカバーするので、ここに入れる電池1を定位置に保持できる。また、この電池ホルダ4は、広く開口された開口スリット15から電池表面(全表面の約3分の1)を表出させるので、効率よく放熱できる特長がある。さらにまた、この形状の電池ホルダ4は、熱隔壁6を弾性的に変形して、円筒部7の開口部である開口スリット15から電池1を円筒部7にセットすることもできる。この構造は、筒状の電池ホルダに電池を軸方向に挿通する作業に比べて、極めて簡単かつ短時間で電池1をセットできるので作業性を向上できる特長がある。電池ホルダは、熱隔壁を弾性変形しやすくして、円筒部の開口スリットを大きくすると、電池を開口スリットから挿入してセットしやすくなるが、電池が外れやすくなる。反対に、熱隔壁を弾性変形し難くして、円筒部の開口スリットを小さくすると、セットされた電池を確実に保持して外れ難くできるが、開口スリットから挿入し難くなる。したがって、電池ホルダは、これらのことを考慮して、熱隔壁が最適な弾性となるように、熱隔壁の厚さと使用する樹脂を決定し、また、開口スリットの開口幅を決定する。電池ホルダ4は、たとえば、電池1を確実に保持しながら、電池1の表面を表出させて効率よく放熱し、しかも、開口スリット15から電池1を能率良くセットするために、円筒部7が円筒形電池1の外周に沿う角度を200〜250度、好ましくは210〜240度とする形状とする。
図の電池ホルダ4は、4本の円筒形電池1をU字状に配置して保持する。したがって、この電池ホルダ4は、中央に設けた空洞部8の両側に2本、その上方に2本の円筒形電池1を配置する形状に成形している。両側に配置される円筒形電池1を保持する円筒部7は、両側を所定の幅で開口し、その上部に配置される円筒形電池1を保持する円筒部7は、両側から上方にずれる部分を所定の幅で開口している。すなわち、電池ホルダ4は、外側方向に開口する開口スリット15を設けて、円筒部7にセットされる電池1を効率よく放熱できるようにしている。
さらに、プラスチック製の電池ホルダ4は、円筒部7の中間を複数のホルダーユニット4Aに分割する形状に成形している。図の電池ホルダ4は、円筒部7の中央部で2分割している。したがって、この電池ホルダ4は、ふたつのホルダーユニット4Aで構成される。ただ、電池ホルダは、3組以上のホルダーユニットに分割することもできる。
各々のホルダーユニット4Aは、両端に向かって円筒部7の内径を大きくするテーパー状に成形している。テーパー状に成形される円筒部7の勾配は、金型の抜き勾配程度とし、たとえば、5度以下、好ましくは3度以下とすることができる。円筒部7は、中央部の内径を最も小さくして、両端に向かって次第に大きくしている。円筒部7は、円筒形電池1を挿入して定位置に保持するので、最小の内径を円筒形電池1の外径にほぼ等しく、あるいはわずかに大きくしている。円筒部7の内径を、両端に向かって次第に大きくしているホルダーユニット4Aは、円筒形電池1をスムーズに挿入できる。また、寸法誤差のある円筒形電池1を円筒部7にスムーズに挿入できる。さらに、円筒形電池1と円筒部7との相対位置を調整して、複数のホルダーユニット4Aを無理なく連結できる。とくに、連結端面9を、互いに連結位置を特定する嵌着構造とするホルダーユニット4Aをスムーズに定位置に連結できる。それは、ホルダーユニット4Aの成形誤差や円筒形電池1の寸法誤差を吸収して、ホルダーユニット4Aを連結できるからである。
図のホルダーユニット4Aは、一方の連結端面9に嵌着凸部12を設け、この嵌着凸部12を嵌着する嵌着凹部13を対向する連結端面9に設けて、嵌着凸部12と嵌着凹部13とで嵌着構造を構成する。図6ないし図8のホルダーユニット4Aは、空洞部8の内周面から、空洞部8の両側に設けた円筒部7の外周面に沿う形状の嵌着凸部12と嵌着凹部13とをひとつの連結端面9に設けている。図に示す嵌着凸部12は、空洞部8の内周と円筒部7の外周に沿う形状の凸条であり、嵌着凹部13は、空洞部8の内周と円筒部7の外周に沿う形状の段差部である。図6ないし図8のホルダーユニット4Aは、図において上下対称の位置に嵌着凸部12と嵌着凹部13とを設けている。この構造の電池ホルダ4は、同じ形状に成形している一対のホルダーユニット4Aを、連結端面9が互いに対向する姿勢で連結して電池ホルダ4にできる。対称の位置に設けた嵌着凸部12と嵌着凹部13とが互いに嵌合する状態で連結されるからである。このように嵌着構造で互いに連結されるホルダーユニット4Aは、正確な姿勢で、相対的な位置ずれを少なくしながら、正確な位置でしっかりと連結できる。ただ、ホルダーユニットの嵌着構造は、以上の構造に特定しない。ホルダーユニットは、図示しないが、連結状態で互いに対向する連結端面に、複数の嵌着凸部と、これらの嵌着凸部を嵌着する嵌着凹部を設けることもできる。このホルダーユニットも、複数の嵌着凸部と嵌着凹部とを互いに対称の位置に配置することによって、同じ形状に成形している一対のホルダーユニットを連結して電池ホルダにできる。
電池ホルダ4は、図5ないし図7に示すように、2つに分割されたホルダーユニット4Aの円筒部7に円筒形電池1を入れて円筒形電池1を定位置に保持する。いいかえると、円筒形電池1の両側に2分割されたホルダーユニット4Aの円筒部7を入れて、円筒形電池1を介して分割されたホルダーユニット4Aが直線状に連結される。すなわち、分割して成形されたホルダーユニット4Aは、円筒形電池1を介して互いに連結される。また、円筒形電池1は、電池ホルダ4を介して定位置に保持される。この構造の電池ホルダ4は、円筒形電池1を円筒部7に挿入する状態で定位置に連結されるので、分割されたホルダーユニット4Aを特別な構造、たとえばネジ止め、接着、溶着等の構造で連結する必要がない。とくに、連結端面9を嵌着構造で連結する電池ホルダ4は、特別な連結構造で連結することなく、円筒部7に円筒形電池1を挿入して、正確な位置に連結される。
以上の構造の電池ホルダ4は、複数のホルダーユニット4Aに分割することから円筒部7を短くできる。さらに、短い円筒部7の内径を連結端面9に向かってテーパー状に大きくすることから、ホルダーユニット4Aは、簡単に能率よく安価に多量生産できる。それは、円筒部7の内面を成形する金型が、短くて抜き勾配ができることから、成形されたホルダーユニット4Aをスムーズに脱型できるからである。また、短いホルダーユニット4Aの円筒部7をテーパー状にすると共に、複数のホルダーユニット4Aを連結して電池ホルダ4とするので、複数の電池1を直線状に連結しながら、円筒部7のテーパー部を目立たなくして、しかも電池1を確実に保持できる特長もある。これに対して長い電池ホルダにテーパー部を設ける構造では、両端部分における内径の差が大きくなるので、テーパー部が目立つと共に、電池を確実に保持できなくなる。すなわち、本発明では、複数の電池1を直線状に連結しながら、円筒部7におけるテーパー部全体の差をあまり目立たないようにして電池1を確実に保持し、しかも電池1を挿入しやすくできる。さらにまた、複数に分割されたホルダーユニット4Aは、特別に連結することなく、円筒形電池1を円筒部7に挿入して連結される。このため、円筒形電池1を定位置に連結する工程が、分割されたホルダーユニット4Aの連結工程となり、分割されたホルダーユニット4Aを連結するための工程や構造を必要としない。このため、電池ホルダ4は、安価に多量生産しながら、能率よく組み立てできる特徴がある。
さらに、図の電池ホルダ4は、回路基板3を定位置に固定する嵌着部14を一体的に成形して設けている。図の電池ホルダ4は、空洞部8の両側に設けている円筒部7の対向面に一対のリブを一体的に成形して設けて、回路基板3の嵌着部14としている。回路基板3は、一対のリブの間に嵌着して、電池ホルダ4の定位置に連結される。回路基板3は、リード板5を介して並列ユニット2に連結されるので、定位置に配置された回路基板3は、並列ユニット2の定位置にしっかりと固定される。
並列ユニット2は、電池ホルダ4で定位置に保持される円筒形電池1の両端の端部電極にリード板5が固定されて、複数の円筒形電池1と、一対のホルダーユニット4Aと、リード板5を一体構造に連結している。4本の円筒形電池1は、互いに並列に接続されるので、同じ方向に揃えて、電池ホルダ4の円筒部7に挿入される。電池ホルダ4の両端部にあって、円筒形電池1の端部電極に接続される一対のリード板5は、一方が4本の円筒形電池1の正極側に連結され、他方のリード板5は円筒形電池1の負極側に連結される。リード板5はスポット溶接して、円筒形電池1の端部電極に連結される。ただ、リード板は、レーザ溶接などの方法で電池の端部電極に連結することもできる。
リード板5は、電池ホルダ4で定位置に保持される円筒形電池1の端部電極に連結される形状に、金属板を裁断して製作される。図のパック電池は、4本の円筒形電池1をU字状に配置するので、リード板5の全体形状をU字状として、4本の電池の電極端面に連結できる形状としている。さらに、リード板5は、回路基板3に連結するためのタブ5Aを設けている。タブ5Aは、U字状の中央部に連結している。
図の回路基板3は、リード板5のタブ5Aを挿入する貫通孔3Aを設けている。図のパック電池は、3組の並列ユニット2を連結するので、回路基板3に2つの貫通孔3Aを設けている。互いに隣接する並列ユニット2の連結部分に位置するリード板5は、各々のタブ5Aを積層して、すなわち2枚のタブ5Aを1つの貫通孔3Aに挿入して回路基板3に接続している。また、両端部に配設される並列ユニット2に設けている外側のリード板5は、回路基板3の端部にタブ5Aを連結している。貫通孔3Aのある回路基板3は、ここにリード板5のタブ5Aを挿入して、簡単にしっかりと連結できる。貫通孔3Aに挿通されたリード板5のタブ5Aは、図4の矢印で示すように、先端を回路基板3の表面に沿って直角に折曲し、折曲片を回路基板3の表面に設けている導電部にハンダ付けして固定される。貫通孔3Aには、2枚のリード板5のタブ5Aが挿入される。2枚のリード板5は、隣接して配設する並列ユニット2を直列に接続しながら、並列ユニット2を回路基板3に固定する。回路基板3の端部に連結されるタブ5Aは、回路基板3の表面に沿って直角に折曲され、折曲片をハンダ付けして、回路基板3に連結される。
各々の並列ユニット2は、両端にある一対のリード板5を回路基板3に連結して、回路基板3に連結される。また一枚の回路基板3を介して、複数の並列ユニット2が直線状に連結されて直列に接続される。このように、並列ユニット2の両端にリード板5を連結して、複数の並列ユニット2を直列接続する構造は、隣接する並列ユニット2の電池1を、リード板5同士を直接に接触させて電気接続できるので、接触面積を広くして電気抵抗を小さくしながら接続できる特長がある。また、連結部分からタブ5Aを引き出して回路基板3に接続するので、直列接続される電池1の中間電圧を、簡単に回路基板3で検出できる。
回路基板3は、各々の並列ユニット2に設けている一対のリード板5、すなわち各々の並列ユニット2の正極側と負極側が接続される。回路基板3は、各々の並列ユニット2の円筒形電池1の電圧を検出して、電池の充放電電流を制御する保護回路を実装している。このパック電池は、保護回路で電池の過充電と過放電を防止しながら充放電できる。また、保護回路は、電池の過電流を検出しながら、電池の充放電を制御することもできる。
並列ユニット2のリード板5を回路基板3に連結して、各々の並列ユニット2は直線状に連結され、また直列に接続されてコアパック10となる。このコアパック10が、外装ケース11に収納されてパック電池となる。
従来のパック電池であって、電池にリード板5を接続した状態を示す斜視図である。 図1に示すリード板5を2つ折りにした状態を示す側面図である。 本発明の一実施例にかかるパック電池の分解斜視図である。 図3に示すパック電池のコアパックの分解斜視図である。 図4に示すコアパックの並列ユニットの分解斜視図である。 ホルダーユニットに1本の円筒形電池を連結する状態を示す斜視図である。 ホルダーユニットに複数の円筒形電池を連結する状態を示す斜視図である。 ホルダーユニットの斜視図である。 ホルダーユニットの正面図である。 図9に示すホルダーユニットの背面図である。 図9に示すホルダーユニットの平面図である。 図9に示すホルダーユニットの底面図である。 図9に示すホルダーユニットの左側面図である。 図9に示すホルダーユニットの右側面図である。
符号の説明
1…円筒形電池
2…並列ユニット
3…回路基板 3A…貫通孔
4…電池ホルダ 4A…ホルダーユニット
5…リード板 5A…タブ
6…熱隔壁
7…円筒部
8…空洞部
9…連結端面
10…コアパック
11…外装ケース 11A…本体ケース
11B…蓋ケース
12…嵌着凸部
13…嵌着凹部
14…嵌着部
15…開口スリット
31…電池
32…リード板
33…スリット
34…回路基板
35…配線用突起

Claims (6)

  1. 複数の円筒型電池(1)を並列に接続してなる複数の並列ユニット(2)と、各々の並列ユニット(2)を固定して直線状に連結している回路基板(3)とを備えるコアパック(10)が外装ケース(11)に収納されてなるパック電池であって、
    各々の並列ユニット(2)は、複数の円筒型電池(1)と、円筒型電池(1)を定位置に保持すると共に熱輻射を阻止する電池ホルダ(4)と、円筒型電池(1)を並列に接続するリード板(5)とを備え、
    電池ホルダ(4)は、プラスチックの成形体であって、隣接して配設される円筒型電池(1)の間に熱隔壁(6)を有する形状に成形され、かつこの熱隔壁(6)は、平行姿勢の円筒型電池(1)を保持するように円筒型電池(1)の外周の少なくとも180度を超える外周面に沿う円筒部(7)を有する形状に成形され、
    さらに、この電池ホルダ(4)は、円筒部(7)の中間を複数のホルダーユニット(4A)に分割する形状に成形されると共に、各々のホルダーユニット(4A)は、両端に向かって円筒部(7)の内径を大きくするテーパー状に成形され、
    電池ホルダ(4)は、複数に分割されたホルダーユニット(4A)の円筒部(7)に円筒型電池(1)が保持されて、円筒型電池(1)を介して分割されたホルダーユニット(4A)を直線状に連結しており、さらに、電池ホルダ(4)を介して円筒型電池(1)が定位置に保持され、
    さらに、並列ユニット(2)は、電池ホルダ(4)で定位置に保持される円筒型電池(1)の両端の端部電極にリード板(5)が固定されて、複数の円筒型電池(1)と、複数のホルダーユニット(4A)と、リード板(5)を一体構造に連結しており、
    一体構造に連結してなる各々の並列ユニット(2)が、リード板(5)を介して回路基板(3)に電気接続されると共に、直線状に連結されてなるパック電池。
  2. 電池ホルダ(4)が、3本ないし6本の円筒型電池(1)を保持する円筒部(7)を有する請求項1に記載されるパック電池。
  3. 電池ホルダ(4)が、分割されたホルダーユニット(4A)の連結端面(9)を、互いに連結位置を特定する嵌着構造としており、嵌着構造によって隣接するホルダーユニット(4A)を定位置に連結している請求項1に記載されるパック電池。
  4. 電池ホルダ(4)が、回路基板(3)を定位置に固定する嵌着部(14)を有する請求項1に記載されるパック電池。
  5. 回路基板(3)が、各々の並列ユニット(2)の電池電圧を検出して、充放電電流を制御する保護回路を実装する請求項1に記載されるパック電池。
  6. 円筒型電池(1)が、円筒形のリチウムイオン円筒型電池である請求項1に記載されるパック電池。
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