JP3773814B2 - パック電池とその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パック電池とその製造方法に関し、とくに充電容量に対して外形を小さくできるパック電池とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
リチウムイオン電池等の二次電池は、電池の過充電や過放電を防止するために保護回路基板を内蔵している。このパック電池は、保護回路基板を内蔵しないパック電池に比較すると外形が大きくなる。パック電池は、充電容量を小さくすることなく小型化することが切望されている。電池を小型化して容量を大きくするために極めて高度な種々の技術が開発されている。ただ、素電池が小型化されても、パック電池の状態で大きくなったのでは、素電池を小型化した技術が生かされない。このことから、素電池と同じように、パック電池として組み立てられた状態においても、いかに小さくできるかが極めて大切である。
【0003】
外形を小さくするパック電池として、保護回路基板を素電池の封口板側に配設する構造が開発されている(特開2000−287366号公報)。このパック電池は、図1と図2に示すように、リード板6を介して素電池2を保護回路基板3に接続している。一方のリード板6は、素電池2の側面から底面まで延長されて、底面でスポット溶接して接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図1に示すパック電池は、一方のリード板6を素電池2の側面に沿って配設する。この構造は、素電池2の側面に設けているリード板6がパック電池の幅を広くする。パック電池の幅は、単にリード板の厚さに相当する幅だけ広くなるのではない。素電池とケースとの間に隙間なくリード板を入れることができないからである。素電池とケースの間にリード板を入れるためには、素電池とケースの間にリード板の厚さよりも広い隙間を設ける必要がある。この隙間が狭いとリード板を入れるのが難しくなる。さらに、リード板は完全な直線状ではなく、わずかに変形して実質的な厚さを大きくしている。とくにリード板が厚くなるとこの傾向が強く、また、厚いリード板が変形するとこれを理想的な状態まで平面状に修正するのが難しい。このため、素電池とケースとの間にリード板をスムーズに入れるために、この隙間を更に広くする必要があり、パック電池の幅はますます広くなってしまう。
【0005】
さらにまた、この構造のパック電池は、長いリード板で保護回路基板や出力端子に素電池を接続しているので、大電流放電のときに、リード板による電圧降下が大きく、無駄に電力を消費する欠点もある。この電圧降下による無駄な電力消費を小さくするためにリード板を厚くすると、パック電池の幅はさらに広くなってしまう。
【0006】
また、保護回路基板が長いリード板で素電池に連結されるため、姿勢と位置とがずれないようにしっかりと素電池に連結するのが難しい。このため、保護回路基板と素電池を連結する状態でケースに入れるのに手間がかかり、またこの工程で、保護回路基板の位置や姿勢がずれやすい等の欠点もある。
【0007】
本発明は、この欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、容量を小さくすることなく外形を小さくでき、さらに大電流放電においても電圧降下が少なくて無効電力の消費を少なくでき、また、保護回路基板と素電池をしっかりと連結できるパック電池とその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のパック電池は、プラス極2aとマイナス極2bの両方を電極端面2Bに設けている素電池2を備え、この素電池2の電極端面2B側にあって、素電池2の幅方向と厚さ方向の内側に位置する端子側領域11に、保護回路基板3と、パック電池の出力端子5と、この出力端子5と保護回路基板3を素電池2に接続しているリード板6を配設している。
【0009】
本発明のパック電池は、端子側領域11に、保護回路基板3と出力端子5とリード板6と、保護回路基板3と素電池2との間に配設しているホルダー4とを配設することができる。
【0010】
さらに、本発明のパック電池は、リード板6にPTC素子7を接続することができる。PTC素子7は、一方のリード端子6Cを素電池2に、他方のリード端子6Cを保護回路基板3に接続することができる。PTC素子7は、一方のリード端子を素電池2の凸部電極2Aに、他方のリード端子を保護回路基板3に接続することができる。PTC素子7のリード端子6Cは、保護回路基板3に固定している基板側リード板6Aに、素電池2の厚さ方向と平行な姿勢で重ねてスポット溶接することができる。
【0011】
リード板6は、保護回路基板3に固定している基板側リード板6Aと、素電池2の電極に固定してる電池側リード板6Bとで構成することができる。電池側リード板6Bと基板側リード板6Aは、直接にスポット溶接して接続することができる。さらに、パック電池は、保護回路基板3と素電池2との間に、電池側リード板6Bと基板側リード板6Aとをスポット溶接する溶接スペース12を設けることができる。基板側リード板6Aと電池側リード板6Bは、L字状に折曲された金属板として、基板側リード板6Aと電池側リード板6Bを溶接スペース12で電極端面2Bに垂直な姿勢で重ねて、重ね部分をスポット溶接することができる。さらに、基板側リード板6Aと電池側リード板6Bは、素電池2の幅方向と平行な姿勢で重ねてスポット溶接することができる。さらに、パック電池は、一対の基板側リード板6Aを保護回路基板3の両端部分に半田付けして固定し、この基板側リード板6Aを電池側リード板6Bにスポット溶接して接続することができる。
【0012】
保護回路基板3は、電極端面2Bと対向する面に保護回路8を実現する素子9を固定して、反対側の面に出力端子5を固定することができる。素電池2は、薄型電池とすることができる。
【0013】
本発明のパック電池の製造方法は、最初に接続されるリード板6の一端を素電池2に、他端を保護回路基板3に接続する第1接続工程と、保護回路基板3と素電池2との間にホルダー4を配設して、第1接続工程で素電池2と保護回路基板3に接続しているリード板6を電極端面2Bの端部で折曲して、保護回路基板3を電極端面2Bと平行にする折曲工程と、最初に接続されるリード板6の次に接続されるリード板6として、2枚のリード板6を使用し、一方のリード板6を保護回路基板3に接続して基板側リード板6Aとし、他方を素電池2に接続して電池側リード板6Bとし、これ等の基板側リード板6Aと電池側リード板6Bとを、素電池2の電極端面2B側であって素電池2の幅方向と厚さ方向の内側に位置する端子側領域11で重ねて重ね部分をスポット溶接して接続する第2接続工程とからなる。
【0014】
第1接続工程において、素電池2と保護回路基板3に接続されるリード板6にPTC素子7を使用することができる。PTC素子7は、ホルダー4と素電池2の電極端面2Bとの間に配設することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのパック電池を例示するものであって、本発明はパック電池を以下のものに特定しない。
【0016】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0017】
図3ないし図9に示すパック電池は、プラス極2aとマイナス極2bの両方を電極端面2Bに設けている素電池2と、保護回路基板3と、パック電池の出力端子5と、ホルダー4と、リード板6と、ケース1とを備える。保護回路基板3と出力端子5とホルダー4とリード板6は、素電池2の端子側領域11に配設される。端子側領域11は、素電池2の電極端面2B側であって、素電池2の幅方向と厚さ方向の内側に位置する領域である。
【0018】
パック電池は、図10の回路図に示すように、保護回路8に4つの出力端子5を接続している。さらに、素電池2とPTC素子7を直列に接続して、これを保護回路基板3に接続している。
【0019】
素電池2は、リチウムイオン電池の薄型電池である。この素電池2は、封口板を電極端面2Bとし、電極端面2Bにプラス極2aとマイナス極2bの両方を配設している。素電池2の電極端面2Bは、封口板に絶縁して凸部電極2Aを固定している。封口板と凸部電極2Aをプラス極2aとマイナス極2bとしている。素電池2がリチウムイオン電池の場合、凸部電極2Aをマイナス極2bとして、封口板をプラス極2aとする。ただし、本発明のパック電池は、素電池をニッケル−水素電池やニッケル−カドミウム電池とすることもできる。これ等の二次電池は、凸部電極をプラス極として、封口板をマイナス極とする。図のパック電池は、ケース1にひとつの素電池2を内蔵する。ただし、ケースには複数の素電池を内蔵させることもできる。
【0020】
保護回路基板3は、素電池2を過充電や過放電から防止する保護回路を実現する、半導体、抵抗、コンデンサー等の素子9を実装している。この保護回路基板3は、素電池2の電極端面2Bと対向する面に保護回路を実現する素子9を固定しており、反対側の面に出力端子5を固定している。保護回路基板3は、端子側領域11に配設されるので、その幅は素電池2の厚さに等しく、あるい素電池2の厚さよりも小さく、その長さは素電池2の長さに等しく、あるいは素電池2の長さよりも短い。図の保護回路基板3は、電極端面2Bの外形よりもわずかに小さい。保護回路基板3は、ホルダー4を介して電極端面2Bと平行に配設され、電極端面2Bとの間に隙間を設けてここに素子9を配設している。
【0021】
出力端子5は金属板で、保護回路基板3に半田付けして固定される。図のパック電池は、プラスマイナスの電源端子と、温度端子と、信号端子からなる4つの出力端子5を備える。各々の出力端子5は、ケース1に設けている電極窓10からケース1の外部に表出される。
【0022】
ホルダー4はプラスチック等の絶縁材の成形品で、素電池2の電極端面2Bと保護回路基板3との間に配設される。このホルダー4は、保護回路基板3と素電池2の相対位置を決定する。すなわち、ホルダー4は、保護回路基板3を素電池2に対して特定の姿勢で特定の位置に配設する。ホルダー4は、端子側領域11から外部には突出しない。図のホルダー4は、電極端面2Bと対向する側を、電極端面2Bやここに配設しているPTC素子7等に当接させる形状に成形し、反対側の面を保護回路基板3に当接させる形状に成形している。図6と図8に示すホルダー4は、端子側領域11の端部に溶接スペース12を設けている。溶接スペース12は、基板側リード板6Aと電池側リード板6Bをスポット溶接するためのスペースである。ホルダー4は、端部に溶接スペース12を設けるために、素電池2の幅よりも全長を短くしている。
【0023】
リード板6は金属板で、素電池2のプラス極2aとマイナス極2bを保護回路基板3に接続する。すなわち、素電池2は、一対の電池側リード板6を介して保護回路基板3に接続される。電池側リード板6は、一端をスポット溶接して素電池2のプラス極2aとマイナス極2bに接続される。図6のパック電池は、一方のリード板6の途中にPTC素子7を接続している。図のパック電池は、PTC素子7の一方のリード端子であるリード端子6Cを素電池2の凸部電極2Aにスポット溶接して接続している。PTC素子7の他方のリード端子であるリード端子6Cは、保護回路基板3に連結している基板側リード板6Aにスポット溶接して接続している。
【0024】
図6ないし図9のパック電池は、PTC素子7のリード端子6Cと基板側リード板6Aとを電極端面2Bに垂直な姿勢で重ねて積層し、互いに積層しているラップ部分をスポット溶接して連結している。図6のパック電池は、ラップ部分を電極端面2Bの横向き、すなわち素電池2の厚さ方向に延長し、図8のパック電池は、ラップ部分を電極端面2Bの縦向き、すなわち素電池2の幅方向に延長する姿勢としている。図6のパック電池は、PTC素子7のリード端子6Cと基板側リード板6Aの両方を直角に折曲し、図8のパック電池はPTC素子7のリード端子6Cを折り返すように180折曲して、保護回路基板3を電極端面2Bと平行に配設する。
【0025】
PTC素子7を途中に接続しないリード板6は、2枚の金属板で構成される。このリード板6は、保護回路基板3に接続される基板側リード板6Aと、素電池2に接続される電池側リード板6Bからなる。基板側リード板6Aは、図11ないし図13に示すように、金属板をL字状に折曲した形状である。図11ないし図13に示す基板側リード板6Aは図14に示す基板側リード板6Aとして使用することができる。この基板側リード板6Aは、一方の折曲片を保護回路基板3に半田付けして固定する。他方の折曲片は、素電池2に接続される電池側リード板6Bにスポット溶接して接続される部分にスリット6aを設けている。スリット6aは、スポット溶接するときの無効電流を少なくして、基板側リード板6Aと電池側リード板6Bを能率よくスポット溶接する。電池側リード板6Bは、金属板をL字状に折曲したもので、一方の折曲片を素電池2の封口板にスポット溶接している。
【0026】
基板側リード板6Aと電池側リード板6Bは、折曲片を互いに端子側領域11で互いに重ね合わせ、重ね合わせたラップ部分をスポット溶接して接続される。L字状の基板側リード板6Aと電池側リード板6Bは、ラップ部分を電極端面2Bに対して垂直な姿勢とする。基板側リード板6Aと電池側リード板6Bのラップ部分をスポット溶接するために、保護回路基板3と素電池2との間に溶接スペース12を設けている。ラップ部分は、溶接スペース12でスポット溶接される。図6と図8のパック電池は、基板側リード板6Aと電池側リード板6Bとを、素電池2の幅方向と平行な姿勢で重ねて、すなわち、ラップ部分を薄型電池の縦方向として、このラップ部分をスポット溶接している。
【0027】
図14のパック電池は、リード板6の途中にPTC素子を接続しない。このパック電池は、素電池2のプラス極2aとマイナス極2bの両方を、電池側リード板6Bと基板側リード板6Aで保護回路基板3に接続している。このパック電池は、基板側リード板6Aと電池側リード板6Bのラップ部分を、端子側領域11の溶接スペース12でスポット溶接して接続している。さらに、電極端面2Bの両端部分に配設している基板側リード板6Aと電池側リード板6Bのラップ部分は、電極端面2Bに対して垂直な姿勢で、かつ、薄型電池の幅方向、すなわち電極端面2Bの縦方向に延長される姿勢としている。このパック電池は、端子側領域11の両端部分に位置するラップ部分が同一平面にあるので、両方のラップ部分を能率よくスポット溶接できる。
【0028】
以上のパック電池は、保護回路基板3の両端部分に一対の基板側リード板6Aを半田付けして固定している。この基板側リード板6Aは、電極端面2Bの両端部分に設けている溶接スペース12において、電池側リード板6Bにスポット溶接して接続される。この構造のパック電池は、素電池2のプラス極2aとマイナス極2bに接続されるリード板6を互いに離して配設できるので、パック電池内でショートするのを確実に阻止できる。
【0029】
図6と図8のパック電池は以下の工程で製造される。
[第1接続工程]
この工程で、一方のリード板6が素電池2と保護回路基板3に接続される。図15と図16は、最初にPTC素子7を接続しているリード端子6Cを素電池2と保護回路基板3に接続する。PTC素子7は、図15に示すように、基板側リード板6Aにスポット溶接して接続される。基板側リード板6Aは、あらかじめ保護回路基板3に半田付けして接続している。PTC素子7の一方のリード端子6Cを素電池2の凸部電極2Aにスポット溶接して接続する。この状態で、PTC素子7は、電極端面2Bの端子側領域11に配設される。
【0030】
[折曲工程]
この工程において、図16に示すように、保護回路基板3と素電池2との間にホルダー4を配設して、図17に示すように、第1接続工程で素電池2と保護回路基板3に接続しているPTC素子7を接続しているリード端子6Cを、電極端面2Bの端部で折曲し、保護回路基板3を電極端面2Bと平行にする。この工程で、図6のパック電池は、基板側リード板6AとPTC素子7に接続しているリード端子6Cの両方を直角に折曲する。図8のパック電池は、PTC素子7に接続しているリード端子6Cを180度折曲して折り曲げる。
【0031】
[第2接続工程]
この工程は、図18に示すように、PTC素子7を接続していない基板側リード板6Aと電池側リード板6Bを、端子側領域11の溶接スペース12で重ね合わせて、ラップ部分をスポット溶接する。この接続工程は、最初に接続されるPTC素子7を接続しているリード端子6の次に接続されるリード板として、基板側リード板6Aと電池側リード板6Bからなる2枚のリード板6を使用して、素電池2を保護回路基板3に接続する。一方のリード板6は、保護回路基板3に接続している基板側リード板6Aで、他方のリード板6は、素電池2に接続している電池側リード板6Bである。これ等の基板側リード板6Aと電池側リード板6Bのラップ部分が端子側領域11でスポット溶接される。端子側領域11は、素電池2の電極端面2B側であって素電池2の幅方向と厚さ方向の内側に位置する領域である。この端子側領域11で基板側リード板6Aと電池側リード板6Bを重ね合わせ、ラップ部分をスポット溶接して接続する。図6と図8のパック電池は、ラップ部分を電極端面2Bの縦方向とするので、スポット溶接する電極を横から溶接スペース12に入れて、これでラップ部分を押圧し、大電流を流してスポット溶接する。第2接続工程は、電池側リード板6Bと基板側リード板6Aのラップ部分をスポット溶接するが、電池側リード板6Bは、PTC素子7を接続する前に、あるいは、PTC素子7に接続しているリード端子6Cを折曲する前に素電池2に接続される。この電池側リード板6Bは、素電池2の封口板にスポット溶接して接続される。
【0032】
以上の工程で、素電池2と保護回路基板3が接続された電池組立は、ケース1に入れて組み立てられる。電池組立を入れたケース1は閉塞され、保護回路基板3に固定している出力端子5をケース1の電極窓10から外部に表出させる。
【0033】
図14のパック電池は以下の工程で製造される。
[第1接続工程]
この工程で、電池側リード板6Bが素電池2のプラス極2aとマイナス極2bとにスポット溶接して接続される。図のパック電池は、凸部電極2Aと封口板に別々に2枚のリード板をスポット溶接して、プラス極2aとマイナス極2bに電池側リード板6Bをスポット溶接する。
さらに、保護回路基板3には、素電池2のプラス極2aとマイナス極2bに接続している電池側リード板6Bに接続される2枚の基板側リード板6Aを半田付けして固定する。
【0034】
[ホルダー装着工程]
保護回路基板3と素電池2との間にホルダー4を配設し、ホルダー4を介して保護回路基板3を素電池2の定位置に配設する。この状態で、基板側リード板6Aと電池側リード板6Bが端子側領域11の溶接スペース12で互いに重ねられるようにしている。
【0035】
[第2接続工程]
この工程で、基板側リード板6Aと電池側リード板6Bのラップ部分をスポット溶接する。プラス側の基板側リード板6Aと電池側リード板6Bのラップ部分及びマイナス側の基板側リード板6Aと電池側リード板6Bのラップ部分は、端子側領域11において、電極端面2Bの縦方向に位置する。したがって、溶接電極は、端子側領域11に横から押し込まれて、ラップ部分を押圧して、大電流を流してスポット溶接する。
【0036】
この工程で、素電池2と保護回路基板3を接続している電池組立も、ケース1に入れて最終組み立てされる。電池組立を入れたケース1は閉塞され、保護回路基板3に固定している出力端子5をケース1の電極窓10から外部に表出させる。
【0037】
【発明の効果】
本発明のパック電池は、容量を小さくすることなく外形を小さくできる特長がある。それは、本発明のパック電池が、プラス極とマイナス極の両方を電極端面に設けている素電池を備え、この素電池の電極端面側にあって、素電池の幅方向と厚さ方向の内側に位置する端子側領域に、保護回路基板と、パック電池の出力端子と、この出力端子と保護回路基板を素電池に接続するリード板とを配設しているからである。このパック電池は、従来のようにリード板を素電池の側面に沿って配設することなく、端子側領域において出力端子と保護回路基板をリード板で素電池に接続するので、パック電池の幅を広くすることなく外形を小さくできる。
【0038】
さらに、本発明のパック電池は、リード板を素電池の側面に沿って配設しないので、リード板の厚さに制約を受けず、また、リード板を短くすることができる。このように、短くて厚いリード板で保護回路基板と素電池とを接続するパック電池は、大電流放電における電圧降下を小さくできるので、無駄に電力を消費するのを有効に防止できる特長がある。さらに、短くて厚くリード板は、保護回路基板と素電池とをしっかりと連結できるので、これらの姿勢や位置がずれるのを有効に防止できる。このため、このパック電池は、その製造工程において、保護回路基板が連結された素電池を、簡単かつ能率よく、しかも保護回路基板等の位置ずれを防止しながらケースに入れることができる。
【0039】
さらに、本発明のパック電池の製造方法は、リード板の一端を素電池に、他端を保護回路基板に接続する第1接続工程と、保護回路基板と素電池との間にホルダーを配設して、第1接続工程で接続したリード板を電極端面の端部で折曲して保護回路基板を電極端面と平行にする折曲工程と、保護回路基板に接続している基板側リード板と、素電池に接続している電池側リード板からなる2枚のリード板を、素電池の電極端面側であって素電池の幅方向と厚さ方向の内側に位置する端子側領域で重ねてスポット溶接する第2接続工程とでパック電池を製造するので、端子側領域で保護回路基板と素電池とをリード板で接続して外形を小さくできるパック電池を極めて簡単に、しかも能率よく製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のパック電池の分解斜視図
【図2】 図1に示すパック電池の配線図
【図3】 本発明の実施例にかかるパック電池の正面図
【図4】 図3に示すパック電池の平面図
【図5】 図3に示すパック電池の底面図
【図6】 図3に示すパック電池の垂直縦断面図
【図7】 図3に示すパック電池の垂直横断面図
【図8】 本発明の他の実施例にかかるパック電池の垂直縦断面図
【図9】 図8に示すパック電池の垂直横断面図
【図10】 本発明の実施例にかかるパック電池の回路図
【図11】 基板側リード板の一例を示す拡大正面図
【図12】 図11に示す基板側リード板の平面図
【図13】 図11に示す基板側リード板の側面図
【図14】 本発明の他の実施例にかかるパック電池の垂直縦断面図
【図15】 本発明の実施例にかかるパック電池の製造方法の第1接続工程を示す平面図
【図16】 本発明の実施例にかかるパック電池の製造方法の第1接続工程を示す背面図
【図17】 本発明の実施例にかかるパック電池の製造方法の折曲工程を示す背面図
【図18】 本発明の実施例にかかるパック電池の製造方法の第2接続工程を示す背面図
【符号の説明】
1…ケース
2…素電池 2A…凸部電極 2B…電極端面
2a…プラス極 2b…マイナス極
3…保護回路基板
4…ホルダー
5…出力端子
6…リード板 6A…基板側リード板 6B…電池側リード板
6C…リード端子
6a…スリット
7…PTC素子
8…保護回路
9…素子
10…電極窓
11…端子側領域
12…溶接スペース

Claims (14)

  1. プラス極(2a)とマイナス極(2b)の両方を電極端面(2B)に設けている素電池(2)を備え、この素電池(2)の電極端面(2B)側にあって、素電池(2)の幅方向と厚さ方向の内側に位置する端子側領域(11)に、保護回路基板(3)と、パック電池の出力端子(5)と、この出力端子(5)と保護回路基板(3)を素電池(2)に接続しているリード板(6)を配設し、リード板 (6) が、保護回路基板 (3) に固定している基板側リード板 (6A) と、素電池 (2) の電極に固定している電池側リード板 (6B) とからなり、電池側リード板 (6B) と基板側リード板 (6A) とを直接にスポット溶接して接続し、保護回路基板 (3) と素電池 (2) との間に、電池側リード板 (6B) と基板側リード板 (6A) とをスポット溶接する溶接スペース (12) を設けてなるパック電池。
  2. 端子側領域(11)に、保護回路基板(3)と出力端子(5)とリード板(6)と、保護回路基板(3)と素電池(2)との間に配設しているホルダー(4)とを配設している請求項1に記載されるパック電池。
  3. リード板(6)にPTC素子(7)を接続している請求項1に記載されるパック電池。
  4. PTC素子(7)の一方のリード端子(6C)を素電池(2)に、他方のリード端子(6C)を保護回路基板(3)に接続している請求項3に記載されるパック電池。
  5. PTC素子(7)が一方のリード端子(6C)を素電池(2)の凸部電極(2A)に、他方のリード端子(6C)を保護回路基板(3)に接続している請求項4に記載されるパック電池。
  6. 基板側リード板(6A)と電池側リード板(6B)とがL字状に折曲された金属板で、基板側リード板(6A)と電池側リード板(6B)が溶接スペース(12)で電極端面(2B)に垂直な姿勢で重ねられ、重ね部分をスポット溶接している請求項に記載されるパック電池。
  7. 基板側リード板(6A)と電池側リード板(6B)が素電池(2)の幅方向と平行な姿勢で重ねられてスポット溶接されている請求項に記載されるパック電池。
  8. PTC素子(7)の一方のリード端子(6C)が、保護回路基板(3)に固定している基板側リード板(6A)に、素電池(2)の厚さ方向と平行な姿勢で重ねられてスポット溶接されてなる請求項3に記載されるパック電池。
  9. 一対の基板側リード板(6A)を保護回路基板(3)の両端部分に半田付けして固定しており、この基板側リード板(6A)を電池側リード板(6B)にスポット溶接して接続している請求項に記載されるパック電池。
  10. 保護回路基板(3)が電極端面(2B)と対向する面に保護回路(8)を実現する素子(9)を固定して、反対側の面に出力端子(5)を固定している請求項1に記載されるパック電池。
  11. 素電池(2)が薄型電池である請求項1に記載されるパック電池。
  12. 最初に接続されるリード板(6)の一端を素電池(2)に、他端を保護回路基板(3)に接続する第1接続工程と、
    保護回路基板(3)と素電池(2)との間にホルダー(4)を配設して、第1接続工程で素電池(2)と保護回路基板(3)に接続しているリード板(6)を電極端面(2B)の端部で折曲して、保護回路基板(3)を電極端面(2B)と平行にする折曲工程と、
    最初に接続されるリード板(6)の次に接続されるリード板(6)として、2枚のリード板(6)を使用し、一方のリード板(6)を保護回路基板(3)に接続して基板側リード板(6A)とし、他方を素電池(2)に接続して電池側リード板(6B)とし、これ等の基板側リード板(6A)と電池側リード板(6B)とを、素電池(2)の電極端面(2B)側であって素電池(2)の幅方向と厚さ方向の内側に位置する端子側領域(11)で重ねて、重ね部分をスポット溶接して接続する第2接続工程とからなるパック電池の製造方法。
  13. 第1接続工程で素電池(2)と保護回路基板(3)に接続されるリード板(6)にPTC素子(7)を使用する請求項12に記載されるパック電池の製造方法。
  14. PTC素子(7)をホルダー(4)と素電池(2)の電極端面(2B)との間に配設する請求項12に記載されるパック電池の製造方法。
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