JP4284926B2 - 集合型二次電池 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、集合型二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、集合型二次電池としては、セパレータを正極板及び負極板で挟み込んだ構造を積層してなる極板群とこの極板群を浸漬するアルカリ電解液とを有する単電池を、複数個直列に接続したものが知られている。例えば、特開2001−93503には、図6に示すような集合型二次電池100が提案されている。この集合型二次電池100は、ケース110の内部を隔壁122,122,…で仕切ることにより形成した複数の電槽123,123,…のそれぞれに単電池140を収納し、これらの単電池140,140,…を直列に接続したものである。各単電池140は、正極板141及び負極板142でセパレータ143を挟み込んだ構造を積層してなる極板群145を有している。この集合型二次電池100では、隣り合う単電池のうち、一方の単電池140が有する複数の正極板141の端部を揃えてなる正極板端面に集電板150が取り付けられ、もう一方の単電池140が有する複数の負極板142の端部を揃えてなる負極板端面に集電板160が取り付けられている。そして、正極側の集電板150の上部に形成された突部と負極側の集電板160の上部に形成された突部とが、隔壁122の上部に形成された通過穴を介して導通可能となるように連結されて直列接続箇所170を形成している。この集合型二次電池100では、正極側の集電板150は正極板端面の上から下まで接触した状態であり、負極側の集電板160は負極板端面の上から下まで接触した状態であるため、極板群145を流れる電流は各正極板141の全面から正極側の集電体150、直列接続箇所170及び負極側の集電体160を経て各負極板142の全面へと流れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、直列接続箇所170を基点として正極板141及び負極板142をみたとき、直列接続箇所170からの距離が短い部位つまり正極板141及び負極板142の上部では電気抵抗が小さいため多くの電流が流れるのに対して、直列接続箇所170からの距離が長い部位つまり正極板141及び負極板142の下部では電気抵抗が大きいため少ない電流しか流れない。ここで、図6における白抜き矢印は電流の流れを表し、矢印の幅は電流の多寡を表す。このように極板群145を流れる電流分布が不均一になると、極板群145の全体が均一に充放電能力を発揮せず、充放電時に能力を十分発揮できない。なお、特開2001−325938号公報には、正極側及び負極側の集電板を上下方向に3分割した構造が提案されているが、この場合も分割された各集電板から直列接続箇所までの距離に応じて電気抵抗が異なるため、極板群を流れる電流分布が不均一になり、やはり充放電時に能力を十分発揮できない。
【0004】
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、充放電時に能力を十分に発揮することのできる集合型二次電池を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。すなわち、本発明は、複数の正極板及び負極板を積層してなる極板群を有する単電池を直列に接続した集合型二次電池であって、
前記単電池が有する複数の正極板の端部を揃えてなる正極板端面と、
前記単電池が有する複数の負極板の端部を揃えてなる負極板端面と、
前記正極板端面の複数箇所と直列接続における接続箇所とを電気的に結ぶ正極側集電体と、
前記負極板端面の複数箇所と直列接続における接続箇所とを電気的に結ぶ負極側集電体と
を備え、
前記正極側集電体は、前記正極板端面の複数箇所の各々から前記直列接続における接続箇所までの電気抵抗が略同じで、前記負極側集電体は、前記負極板端面の複数箇所の各々から前記直列接続における接続箇所までの電気抵抗が略同じものである。
【0006】
この集合型二次電池では、直列接続における接続箇所を基点として正極板端面をみたとき、正極板端面までの距離の短い部位であっても距離の長い部位であっても、電気抵抗が略同じであるため流れる電流も略同じである。また、直列接続における接続箇所を基点として負極板端面をみたとき、負極板端面までの距離の短い部位であっても距離の長い部位であっても、電気抵抗が略同じであるため流れる電流も略同じである。したがって、充放電時に極板群を流れる電流分布が略均一になり、極板群の全体が略均一に能力を発揮し、充放電時に十分な能力を発揮する。
【0007】
ここで、「直列接続における接続箇所」は、隣り合う単電池同士を直列接続する箇所をいうが、これに加えて外部接続端子と単電池とを接続する箇所を含む意としてもよい。また、電気抵抗を略同じにするには、例えば長さ、断面積、抵抗率などの電気抵抗に関わるパラメータの値を適宜調整すればよい。
【0008】
本発明の集合型二次電池において、前記正極側集電体又は前記負極側集電体は、先端が分岐されて複数の分岐端をなし該複数の分岐端が前記正極板端面又は前記負極板端面の複数箇所の各々に接合され、基端が前記直列接続における接続箇所をなすようにしてもよい。こうすれば、正極側集電体及び負極側集電体を比較的簡単に作製することができる。
【0009】
本発明の集合型二次電池において、前記正極側集電体又は前記負極側集電体は、前記正極板端面又は前記負極板端面の長手方向に沿った異なる箇所に接合されていてもよい。この場合には、直列接続における接続箇所を基点として正極板端面をみたとき、正極板端面までの距離が短い部位と長い部位との差が比較的大きく、また負極板端面についても同様であるため、本発明を適用する意義が大きい。例えば、前記正極側集電体又は前記負極側集電体は、前記正極板端面又は前記負極板端面の長手方向に沿った異なる2箇所に接合されていてもよいが、3箇所以上の異なる箇所に接合されていてもよい。
【0010】
本発明の集合型二次電池において、前記正極側集電体又は前記負極側集電体は、長さの異なる複数の集電体要素を接合することにより先端が分岐されて複数の分岐端をなす形状に形成されていてもよい。こうすれば、正極側集電体及び負極側集電体を比較的簡単に作製することができる。
【0011】
このとき、前記複数の集電体要素は、電気抵抗が略同じになるように、各々の長さに応じて断面積が決められていてもよい。一般に導電体の電気抵抗はその導電体の長さに比例し断面積に反比例するから、集電体要素の長さが長いほど断面積を大きくすれば電気抵抗を略同じにすることができる。
【0012】
あるいは、前記複数の集電体要素は、電気抵抗が略同じになるように、各々の長さに応じて抵抗率が決められていてもよい。一般に導電体の電気抵抗はその導電体の長さ及び抵抗率に比例するから、集電体要素の長さが長いほど抵抗率を小さくすれば電気抵抗を略同じにすることができる。なお、各集電体要素の抵抗率を変えるには、たとえば各集電体要素の材質を変えればよい。
【0013】
あるいは、前記複数の集電体要素は、電気抵抗が略同じになるように、各々の長さに応じて前記正極板端面又は前記負極板端面との接触面積が決められていてもよい。一般に電気抵抗は正極板端面又は負極板端面との接触面積によっても変化するから、例えば集電体要素の長さが長いほど接触面積を大きくすれば電気抵抗を略同じにすることができる。
【0014】
本発明の集合型二次電池において、前記直列に接続された単電池のうち隣り合う単電池はケース内部を隔壁で仕切った電槽内にそれぞれ収納され、前記隣り合う単電池同士を直列接続する箇所は前記隔壁にて両電槽を連通する通過穴に形成されていてもよい。こうすれば、隣り合う単電池同士をケース外部で直列接続する場合に比べて、集合型二次電池をコンパクト化できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明を一層明らかにするために、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら以下に説明する。図1は本実施形態の集合型二次電池10の外観を表す斜視図、図2は集合型二次電池10の縦断面図、図3は図2の部分拡大図、図4は図2のA−A断面図である。
【0016】
本実施形態の集合型二次電池10は、図1及び図2に示すように、ケース20内に複数設けられた電槽23,23,…のそれぞれに単電池40を収容し、これら複数の単電池40を直列に接続した角型密閉式電池である。本実施形態では、単電池40としてニッケル水素二次電池を例に挙げて説明する。
【0017】
ケース20は、図2に示すように、樹脂製のケース本体21が同じく樹脂製のケース蓋30によって密閉されたものである。ケース本体21は、上面が開口した直方体状に形成され、その内部は隔壁22,22,…によって仕切られて複数の電槽23,23,…が形成されている。ケース本体21の各隔壁22には各単電池40を直列に接続するための通過穴24(図3参照)が設けられ、ケース本体21の各端壁25には外部接続端子26を露出させるための通過穴27が設けられている。なお、一方の端壁25の外部接続端子26が正極端子、もう一方の端壁25の外部接続端子26が負極端子である。ケース蓋30は、各電槽23の上方に天穴31が設けられ、隣り合う天穴31,31には連通蓋32が被せられ、この連通蓋32に形成された連通路33により両天穴31,31が連通されている。ケース蓋30には、ケース20の内部圧力が所定圧以上になったときに圧力を開放するための安全弁34(図1参照)が取り付けられ、また、ケース20の内部温度を検出する温度検出センサ36を装着するためのセンサ装着部35が形成されている。なお、ケース20内の電槽23,23,…は連通路33によって連通されているため、安全弁34は一つだけ設けておけば十分である。
【0018】
単電池40は、水酸化ニッケルを主活物質とする正極板41と、水素を可逆的に吸蔵・放出する水素吸蔵合金を主原料とする負極板42と、イオン伝導性が高く正極板41と負極板42との短絡を防止するセパレータ43と、正極板41及び負極板42を浸漬し正極・負極の電気化学反応に伴うイオンを輸送する役割を果たすアルカリ電解液44とを備えている。図4に示すように、正極板41及び負極板42は、セパレータ43を挟み込みながら多数枚積層されて極板群45を構成している。本実施形態では、セパレータ43は不織布製の袋であり、正極板41に被せられている。各正極板41の一端は自由端であり、他端は揃えられて正極板端面41aをなし、この正極板端面41aには正極側リード46が接合されている。この正極側リード46は、両側縁が内側に折り曲げられた略長方形の板状に形成されている。また、各負極板42の一端は自由端であり、他端は揃えられて負極板端面42aをなし、この負極板端面42aには負極側リード47が接合されている。この負極側リード47は、両側縁が内側に折り曲げられた略長方形の板状に形成されている。なお、極板群45の外側には外周セパレータ48が配設されている。
【0019】
図2に示すように、正極側リード46には、正極側集電体50が溶接されている。この正極側集電体50は、正極側リード46の上部に溶接された長さの短い第1集電体要素51と、正極側リード46の中部に溶接された長さが中位の第2集電体要素52と、正極側リード46の下部に溶接された長さの長い第3集電体要素53とから構成されている。図3に示すように、これら集電体要素51,52,53の間には、上端周辺を除き絶縁フィルム54が挿入されている。各集電体要素51,52,53は、段差を有する導電板であり、正極側リード46に溶接されている側とは反対側の端部50aが揃えられてこの端部で一体となるようにかしめ溶接されている。この結果、正極側集電体50の全体形状をみたとき、先端(下端)が分岐されて複数の分岐端をなし基端(上端)が分岐されていない非分岐端をなしている。また、正極側集電体50の基端には、隔壁22に設けられた通過穴24に挿入可能な凸部55が設けられている。この凸部55は第3集電体要素53に設けられている。更に、正極側集電体50は、第1集電体要素51と正極側リード46との接合面から凸部55までの電気抵抗と、第2集電体要素52と正極側リード46との接合面から凸部55までの電気抵抗と、第3集電体要素53と正極側リード46との接合面から凸部55までの電気抵抗が略同じになるように、各集電体要素51,52,53の長さに応じてその断面積が決められている。一般に電気抵抗は長さに比例し断面積に反比例すること、また、第1集電体要素51が最も短く第3集電体要素53が最も長いことから、第1集電体要素51の断面積が最も小さく第3集電体要素53の断面積が最も大きくなるように設定されている。
【0020】
図2に示すように、負極側リード47には、負極側集電体60が溶接されている。この負極側集電体60は、負極側リード47の上部に溶接された長さの短い第1集電体要素61と、負極側リード47の中部に溶接された長さが中位の第2集電体要素62と、負極側リード47の下部に溶接された長さの長い第3集電体要素63とから構成されている。図3に示すように、これら集電体要素61,62,63の間には上端周辺を除き絶縁フィルム64が挿入されている。各集電体要素61,62,63は、段差を有する導電板であり、負極側リード47に溶接されている側とは反対側の端部60aが揃えられこの端部60aにて一体となるようにかしめ溶接されている。この結果、負極側集電体60の全体形状をみたとき、先端(下端)が分岐されて複数の分岐端をなし基端(上端)が分岐されていない非分岐端をなしている。また、負極側集電体60の上端には、隔壁22に設けられた通過穴24に挿入可能な凸部65が設けられている。この凸部65は第3集電体要素63に設けられている。更に、負極側集電体60は、第1集電体要素61と負極側リード47との接合面から凸部65までの電気抵抗と、第2集電体要素62と負極側リード47との接合面から凸部65までの電気抵抗と、第3集電体要素63と負極側リード47との接合面から凸部65までの電気抵抗が略同じになるように、各集電体要素61,62,63の長さに応じてその断面積が決められている。一般に電気抵抗は長さに比例し断面積に反比例すること、また、第1集電体要素61が最も短く第3集電体要素63が最も長いことから、第1集電体要素61の断面積が最も小さく第3集電体要素63の断面積が最も大きくなるように設定されている。
【0021】
隣り合う単電池40,40のうち一方の単電池40に接合された正極側集電体50の凸部55ともう一方の単電池40に接合された負極側集電体60の凸部65とは、図3に示すように、隔壁22の通過穴24に挿入され突き合わされた状態で溶接されて集電体連結部70をなしている。この集電体連結部70は直列接続における接続箇所に相当する。また、図2に示すように、集合型二次電池10の一端に配置された単電池40は、正極側集電体50の凸部55が端壁25の通過穴27に挿入された状態で外部接続端子26と溶接されている。この溶接箇所も直列接続における接続箇所に相当する。なお、図示しないが、集合型二次電池10の他端に配置された単電池40も、負極側集電体60の凸部65が外部接続端子26と溶接されており、この溶接箇所も直列接続における接続箇所に相当する。
【0022】
次に、本実施形態の集合型二次電池10の作用について説明する。両接続端子26,26の間に負荷を接続して集合型二次電池10の内部で放電反応を行うとき、隣り合う単電池40,40は集電体連結部70で電気的に接続されているため、一方の単電池40の正極側リード46から集電体連結部70を経てもう一方の単電池40の負極側リード47へと電流が流れる。このとき、正極側リード46の上部、中部、下部の各々から正極側集電体50の各集電体要素51,52,53を経て集電体連結部70に至るまでの電気抵抗はいずれも略同じであり、また、負極側リード47の上部、中部、下部の各々から負極側集電体60の各集電体要素61,62,63を経て集電体連結部70に至るまでの電気抵抗もいずれも略同じである。一方、正極側リード46の上部、中部、下部の各々から正極側集電体50の各集電体要素51,52,53を経て正極端子である外部接続端子26に至るまでの電気抵抗はいずれも略同じであり、負極側リード47の上部、中部、下部の各々から負極側集電体60の各集電体要素61,62,63を経て負極端子である外部接続端子26に至るまでの電気抵抗もいずれも略同じである。このため、極板群45を流れる電流は上部、中部、下部にかかわらず略均一になる。なお、図2の白抜き矢印は電流の流れを表し、矢印の幅は電流の多寡を表す。また、両接続端子26,26の間に図示しない充電器を接続して充電反応を行うときも、放電時と同様、極板群45を流れる電流が略均一になる。
【0023】
以上詳述した本実施形態の集合型二次電池10によれば、集電体連結部70を基点として正極側リード46の接合部位及び負極側リード47の接合部位をみたとき、集電体連結部70からの距離が短い部位であっても長い部位であっても電気抵抗が略同じであり、また、正極端子である外部接続端子26又は負極端子である外部接続端子26を基点として正極側リード46の接合部位又は負極側リード47の接合部位をみたとき、外部接続端子26からの距離が短い部位であっても長い部位であっても電気抵抗が略同じであるため、充放電時に極板群45を流れる電流分布が略均一になり、極板群45の全体が略均一に充放電能力を発揮することができる。
【0024】
また、正極側集電体50は、長さの異なる複数の集電体要素51,52,53を接合することにより先端が分岐されて複数の分岐端をなす形状に形成されているため、比較的簡単に作製することができる。この点は負極側集電体60についても同様である。
【0025】
更に、正極側集電体50は、各分岐端即ち集電体要素51,52,53の各下端から基端即ち集電体連結部70までの電気抵抗が略同じになるように、各集電体要素51,52,53の長さに応じてその断面積を決めるため、比較的簡単に電気抵抗を略同じにすることができる。この点は負極側集電体60についても同様である。
【0026】
更にまた、正極側集電体50は各分岐端即ち集電体要素51,52,53の各下端が正極側リード46の長手方向に沿った異なる3箇所に接合されており、各集電体要素51,52,53の下端から集電体連結部70までの距離が比較的大きく異なるため、本発明を適用する意義が大きい。この点は負極側集電体60についても同様である。
【0027】
そしてまた、隣り合う単電池40,40はケース20の内部を隔壁22で仕切った電槽23,23,…内にそれぞれ収納され、集電体連結部70は隔壁22にて両電槽23,23を連通する通過穴24に形成されているため、隣り合う単電池40,40をケース20の外部で直列接続する場合に比べて外観をコンパクト化できる。
【0028】
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【0029】
例えば、上述した実施形態では、正極側集電体50を構成する第1〜第3集電体要素51,52,53はそれぞれの先端から基端までの電気抵抗が略同じになるように、長さが長いほど断面積が大きくなるようにしたが、長さが長いほど正極側リード46との接触面積が大きくなるようにしてもよいし、長さが長いほど抵抗率が小さくなるようにしてもよい。この場合、抵抗率を変えるには導電材料の種類を変えればよい。あるいは、第1〜第3集電体要素51,52,53につき断面積や抵抗率を略同じにすると共に長さも略同じにしてもよい。この場合、第1,2集電体要素51,52の長さを第3集電体要素53の長さに合わせて長くし余分な部分は適宜折り畳んだり巻いたりすればよい。なお、これらの点は負極側集電体60についても同様である。
【0030】
また、上述した実施形態では、正極側集電体50を構成する第1〜第3集電体要素51,52,53の間隙に絶縁フィルム54を挟み込んだが、絶縁フィルム54を挟み込む代わりに空隙をあけてもよい。この点は負極側集電体60についても同様である。
【0031】
更に、上述した実施形態では、正極側リード46が正極板端面41aの全面を覆うようにしたが、正極側リード46を上、中、下の3つに分割し各分割体と各集電体要素51,52,53とを接合してもよい。あるいは、正極側リード46を省略して各集電体要素51,52,53を正極板端面41aと直接接合してもよい。この点は負極側リード47についても同様である。
【0032】
更にまた、上述した実施形態では、正極側集電体50を第1〜第3集電体要素51,52,53で構成したが、図5に示すように、一枚の金属板に切削加工等を施すことにより一つの要素で構成してもよい。この点は負極側集電体60についても同様である。なお、この場合も、上述した実施形態と同様の位置に絶縁フィルム54を設けたり空隙を設けたりすることが好ましい。
【0033】
そしてまた、上述した実施形態では、二次電池としてニッケル水素二次電池を例示したが、ニッカド二次電池やリチウム水素二次電池等のような他の二次電池であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の集合型二次電池の外観を表す斜視図である。
【図2】本実施形態の集合型二次電池の縦断面図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】図2のA−A断面図である。
【図5】他の実施形態の正極側集電体の断面図である。
【図6】従来の集合型二次電池の縦断面図である。
【符号の説明】
10…集合型二次電池、20…ケース、21…ケース本体、22…隔壁、23…電槽、24…通過穴、25…端壁、26…外部接続端子、27…通過穴、30…ケース蓋、40…単電池、41…正極板、41a…正極板端面、42…負極板、42a…負極板端面、43…セパレータ、44…アルカリ電解液、45…極板群、46…正極側リード、47…負極側リード、50…正極側集電体、51〜53…第1〜第3集電体要素、54…絶縁フィルム、55…凸部、60…負極側集電体、61〜63…第1〜第3集電体要素、64…絶縁フィルム、65…凸部、70…集電体連結部、

Claims (8)

  1. 複数の正極板及び負極板を積層してなる極板群を有する単電池を直列に接続した集合型二次電池であって、
    前記単電池が有する複数の正極板の端部を揃えてなる正極板端面と、
    前記単電池が有する複数の負極板の端部を揃えてなる負極板端面と、
    前記正極板端面の複数箇所と直列接続における接続箇所とを電気的に結ぶ正極側集電体と、
    前記負極板端面の複数箇所と直列接続における接続箇所とを電気的に結ぶ負極側集電体と
    を備え、
    前記正極側集電体は、前記正極板端面の複数箇所の各々から前記直列接続における接続箇所までの電気抵抗が略同じであり、
    前記負極側集電体は、前記負極板端面の複数箇所の各々から前記直列接続における接続箇所までの電気抵抗が略同じであり、
    前記正極側集電体又は前記負極側集電体は、先端が分岐されて複数の分岐端をなし該複数の分岐端が前記正極板端面又は前記負極板端面の複数箇所の各々に接合され、基端が前記直列接続における接続箇所をなす
    集合型二次電池。
  2. 前記正極側集電体又は前記負極側集電体は、前記正極板端面又は前記負極板端面の長手方向に沿った異なる箇所に接合されている
    請求項1記載の集合型二次電池。
  3. 前記正極側集電体又は前記負極側集電体は、前記正極板端面又は前記負極板端面の長手方向に沿った3箇所以上の異なる箇所に接合されている
    請求項記載の集合型二次電池。
  4. 前記正極側集電体又は前記負極側集電体は、長さの異なる複数の集電体要素を接合することにより先端が分岐されて複数の分岐端をなす形状に形成されている
    請求項1〜のいずれかに記載の集合型二次電池。
  5. 前記複数の集電体要素は、電気抵抗が略同じになるように、各々の長さに応じて断面積が決められている
    請求項記載の集合型二次電池。
  6. 前記複数の集電体要素は、電気抵抗が略同じになるように、各々の長さに応じて抵抗率が決められている
    請求項記載の集合型二次電池。
  7. 前記複数の集電体要素は、電気抵抗が略同じになるように、各々の長さに応じて前記正極板端面又は前記負極板端面との接触面積が決められている
    請求項記載の集合型二次電池。
  8. 前記直列に接続された単電池のうち隣り合う単電池はケース内部を隔壁で仕切った電槽内にそれぞれ収納され、前記隣り合う単電池同士を直列接続する箇所は前記隔壁にて両電槽を連通する通過穴に形成されている
    請求項1〜のいずれかに記載の集合型二次電池。
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