JP3843067B2 - パック電池 - Google Patents

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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチック製の端子ホルダを電池に連結しているパック電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
パック電池は、出力端子を定位置に固定する必要がある。出力端子を定位置に配設するために、プラスチック製の端子ホルダが使用される。出力端子は端子ホルダに固定され、この端子ホルダを電池に連結して、出力端子を定位置に配設できる。このことを実現するには、端子ホルダを電池に対して正確な位置に連結して固定する必要がある。図1と図2は、端子ホルダ92を電池91の定位置に固定する従来のパック電池を示している。これ等の図に示すパック電池は、端子ホルダ92の両側に、電池91を定位置に固定するために一対の側板93を一体的に成形して設けている。この端子ホルダ92は、電池91を一対の側板93の間に嵌入することにより電池91の定位置に連結される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この構造のパック電池は、プラスチック製の側板を電池に連結するために、たとえば側板と電池の表面にラベル等を接着している。さらに、端子ホルダに連結しているリード板を電池にスポット溶接等の方法で連結して、端子ホルダを電池に連結している。したがって、この構造の端子ホルダは、リード板を介して電池に連結され、側板を介して電池の定位置に連結している。ただ、リード板は端子ホルダを電池の正確な位置に連結することはできない。リード板が変形して、端子ホルダと電池との相対位置がずれるからである。端子ホルダの側板は、端子ホルダと電池との相対位置を特定する。ただ、側板は、端子ホルダの表面と平行な面内での位置ずれを阻止できるが、電池の縦方向の位置ずれを阻止できない。また、パック電池の外形をできるかぎり小さくするために、図に示すように、端子ホルダの両側縁にのみ側板を設けると、細長い封口板の縦方向の位置ずれを阻止できなくなる。側板の形状を電池の封口板の全周を嵌入できる形状として、端子ホルダの縦横の位置ずれを阻止できる。ただ、全周に側板を設けると、側板が電池全体の外形を大きくしてしまう。図に示すように、封口板の両側に設けた側板は、薄型電池の平面部の膨れで吸収できるように薄くして、電池の外形が大きくなるのを最小にできる。ただ、いかに薄い側板もパック電池の外形を電池の外形よりも大きくする。とくに、端子ホルダをしっかりと位置決めするために、側板を厚くすると、パック電池の外形はますます電池より大きくなってしまう。
【0004】
本発明は、従来のパック電池のこのような欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、端子ホルダの外形を電池の外形よりも大きくしないで、電池の定位置にしっかりと正確に固定できるパック電池を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のパック電池は、熱可塑性プラスチックからなり、かつ出力端子3を定位置に配設している端子ホルダ2を、電池1の端面と対向するように電池1に連結している。電池1は、端子ホルダ2と対向する端面の表面に、開口部を小さくしてなるアンダーカット凹部5を開口している。端子ホルダ2は、電池1の端面のアンダーカット凹部5に挿入される連結凸部10を有する。パック電池は、連結凸部10をアンダーカット凹部5に挿入して、超音波加熱してアンダーカット凹部5に係止状態で連結しており、この連結凸部10を介して端子ホルダ2を電池1の端面に連結している。
【0006】
本発明のパック電池は、端子ホルダ2の両端部分に連結凸部10を設けて、これらの連結凸部10を、電池1の端面のアンダーカット凹部5に連結することができる。さらに、本発明のパック電池は、電池1を薄型電池として、電池1の端面である封口板4の両端部分にアンダーカット凹部5を設けて、ここに端子ホルダ2の連結凸部10を入れて端子ホルダ2を封口板4に連結することができる。端子ホルダ2は、出力端子3をインサートして定位置に固定し、あるいは出力端子3を嵌着して定位置に固定することができる。アンダーカット凹部は、円形、多角形、リング状のいずれかとすることができる。
【0007】
端子ホルダ2は、出力端子3を固定しているホルダー本体2Aと、このホルダー本体2Aをカバーするプラスチック製のカバーホルダ2Bを備えて、ホルダー本体2Aに連結凸部10を設けて、この連結凸部10を電池1のアンダーカット凹部5に連結して、ホルダー本体2Aにカバーホルダ2Bを連結することができる。端子ホルダ2は、カバーホルダ2Bに連結凸部10を設けて、この連結凸部10を電池1のアンダーカット凹部5に連結して、カバーホルダ2Bを介してホルダー本体2Aを電池1に連結することもできる。これらの端子ホルダ2は、カバーホルダ2Bの内側にホルダー本体2Aを嵌入して、カバーホルダ2Bとホルダー本体2Aとを連結することができる。
【0008】
さらに、端子ホルダ2は、外周面を電池1の外周面に沿う形状として、端子ホルダ2と電池1の外周面を同一ないしほぼ同一面とし、同一ないしほぼ同一面にある端子ホルダ2と電池1の外周面に絶縁被膜を付着して、絶縁被膜を介してキャップを電池1に連結することができる。絶縁被膜は、ラベルと塗膜のいずれか又は両方とすることができる。
【0009】
さらに、端子ホルダ2は、電池1に接続している保護素子14を定位置に配設する嵌入部12を設けて、この嵌入部12に保護素子14を嵌入して定位置に保持することができる。端子ホルダ2は、正負の出力端子3をインサートして定位置に固定し、この出力端子3に接続している正負のリード板15を、直接にあるいは保護素子14を介して電池1の端面に設けている正負の電極に連結することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのパック電池を例示するものであって、本発明はパック電池を以下のものに特定しない。
【0011】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0012】
図3と図4に示すパック電池は、電池1と、この電池1の端面と対向する位置に連結している端子ホルダ2とを備える。端子ホルダ2は、出力端子3を固定しているホルダー本体2Aと、このホルダー本体2Aをカバーするプラスチック製のカバーホルダ2Bとで構成している。ただし、本発明のパック電池は、端子ホルダの全体を一体構造とすることもでき、さらに3つ以上のパーツで構成することもできる。
【0013】
図のパック電池は、電池1を薄型電池として、端子ホルダ2を細長い電池1の端面である封口板4と対向する位置に配設して、電池1の端面である封口板4に固定している。ただし、本発明のパック電池は、電池を薄型電池には特定しない。電池は、円筒型電池や角型電池とすることもできる。また、本発明のパック電池は、電池の端面を封口板に特定せず、端子ホルダを固定する電池の端面を外装缶の底面として、底面と対向するように端子ホルダを固定することもできる。さらに、本発明のパック電池は、電池1のタイプを特定するものではないが、電池1は、リチウムイオン二次電池、ニッケル−水素電池、ニッケル−カドミウム電池等の二次電池である。図3と図4のパック電池は、ひとつの電池1を備えているが、本発明のパック電池は、電池をひとつに特定しない。複数の電池を直列または並列に接続して、電池の端面に端子ホルダを固定することもできる。端子ホルダ2は、外周を電池1の外周に沿う形状として、端子ホルダ2と電池1の外周面を同一面ないしほぼ同一面とする。
【0014】
端子ホルダ2は、熱可塑性プラスチックのプラスチックを成形して製作される。熱可塑性プラスチックは、超音波加熱して封口板4のアンダーカット凹部5に連結される。端子ホルダ2は、全体を熱可塑性プラスチックで成形し、あるいは超音波加熱してアンダーカット凹部5に連結するパーツのみを熱可塑性プラスチックで成形して、超音波加熱して連結しないパーツを熱硬化性のプラスチックで成形することもできる。
【0015】
図の端子ホルダ2は、プラスとマイナスの出力端子3をホルダー本体2Aに固定している。端子ホルダ2の断面図を図5と図6に示している。これ等の図に示す端子ホルダ2は、ふたつのマイナス側の出力端子3と、ひとつのプラス側の出力端子3とを備えている。マイナス側の出力端子3は、延長部分を互いに接続して、延長部分の先端を保護素子14に接続し、保護素子14を介して電池1の凸部電極1Aに接続している。プラス側の出力端子3は、延長部分を折曲されたリード板15に接続し、このリード板15を介して電池1の封口板4の平面部4Aに接続している。
【0016】
図の端子ホルダ2はふたつのマイナス側の出力端子3を備えるが、マイナス側の出力端子をひとつとすることができる。また、プラス側の出力端子3をひとつとしているが、複数設けることもできる。プラス側とマイナス側の出力端子3は互いに絶縁して、端子ホルダ2に固定される。
【0017】
出力端子3は、プラスチック製の端子ホルダ2を成形する工程で、ホルダー本体2Aにインサートして定位置に固定される。インサートして端子ホルダ2に固定された出力端子3は、しっかりと位置ずれしないように固定される。ただし、端子ホルダは、出力端子をインサートして定位置に固定することなく、たとえば、出力端子を端子ホルダに接着して固定し、あるいは図7ないし図8に示すように、出力端子3を端子ホルダ2に嵌着して定位置に固定することもできる。これらの図に示す端子ホルダ2は、ホルダー本体2Aに出力端子3を定位置に嵌着するための嵌入凹部13を設けている。この嵌着凹部13に出力端子3を嵌入して定位置に装着している。
【0018】
端子ホルダ2は、外周面を電池1の外周面に沿う形状としている。この端子ホルダ2は、外周面が素電池1と同一平面となり、あるいはほぼ同一平面となる。図の端子ホルダ2は、カバーホルダ2Bにホルダー本体2Aを嵌入しているので、外側に位置するカバーホルダ2Bの外周面を電池1の外周面と同一ないしほぼ同一面としている。図の端子ホルダ2は、カバーホルダ2Bの外周面であって、絶縁被膜を付着する付着部分2aの外周形状を、絶縁被膜を設けない非付着部分2bよりもわずかに小さくしている。この端子ホルダ2は、絶縁被膜を剥離ないように接着できる。それは、絶縁被膜が端子ホルダ2の非付着部分2bから突出しないようにできるからである。また、端子ホルダ2の非付着部分2bと絶縁被膜の表面とを同一平面にすることもできる。
【0019】
端子ホルダ2のカバーホルダ2Bは、周壁7を一体的に成形して設けている。カバーホルダ2Bは、電池1と対向する側で周壁7を開口してその反対側を閉塞している。周壁7は、電池1の外周面に沿う筒状に成形されて、その外側面を電池1の外側面とほぼ同一面としている。カバーホルダ2Bは、端子窓6を開口している。端子窓6は、電気機器の電源端子を出力端子3に電気接続するための開口部で、内部に出力端子3を配設している。図の端子ホルダ2は、出力端子3をカバーホルダ2Bの内部に配設して、電気機器の電源端子を端子ホルダ2の内部に挿入するので、パック電池の出力端子3を汚れから防止できる。また、出力端子3に金属片が接触してショートするのを防止できる。
【0020】
図の端子ホルダ2は、ホルダー本体2Aに上下に貫通する貫通孔8を開口している。ホルダー本体2Aに貫通孔8を設けている端子ホルダ2は、出力端子3の延長部分を電池1にスポット溶接して連結する電極を挿入して、出力端子3を電池1の端面に連結できる。このため、端子ホルダ2に出力端子3を連結する状態で、出力端子3の延長部分を電池1の端面に連結できる。図の端子ホルダ2は、ホルダー本体2Aに設けている貫通孔8に挿入する嵌入凸部9をカバーホルダ2Bの内面に突出して設けている。この嵌入凸部9がホルダー本体2Aの貫通孔8に案内されて、嵌入凸部9と貫通孔8でカバーホルダ2Bとホルダー本体2Aとを定位置に連結できる。図の端子ホルダ2は、カバーホルダ2Bの内部にホルダー本体2Aを嵌入できる形状に成形している。この端子ホルダ2は、カバーホルダ2Bの周壁7の内側にホルダー本体2Aを嵌入し、さらに嵌入凸部9を貫通孔8に入れて、カバーホルダ2Bとホルダー本体2Aとを正確な位置にしっかりと連結できる。
【0021】
端子ホルダ2は、カバーホルダ2Bの表面に接着される絶縁被膜を介して電池1に連結される。絶縁被膜は、端子ホルダ2のカバーホルダ2Bから電池1の表面まで延長されて、端子ホルダ2を電池1に連結する。絶縁被膜は、ラベルや塗膜である。塗膜の絶縁被膜は、電池1に端子ホルダ2を連結する状態で、電池1と端子ホルダ2の表面に塗布されて、端子ホルダ2を電池1に連結する。ラベルは、電池1の端子ホルダ2を連結する状態で、端子ホルダ2と電池1に接着されて、端子ホルダ2を電池1に連結する。
【0022】
端子ホルダ2は、電池1に連結する連結凸部10を設けている。図の端子ホルダ2は、ホルダー本体2Aの両端部分に連結凸部10を設けている。連結凸部10は電池1の端面に設けられるアンダーカット凹部5に挿入できるように下端を成形している。図のパック電池はアンダーカット凹部5を円形としているので、連結凸部10の下端を円形としている。さらに、図の連結凸部10は、先端面の中央部分に凹部11を設けている。この連結凸部10は、外周面がアンダーカット凹部5の底面に押圧される状態で超音波振動されるので、外周部分を加熱溶融して、アンダーカット凹部5に隙間なく充填されて、抜け難くできる特長がある。とくに、連結凸部10がアンダーカット凹部5の内周部分に隙間なく充填されて、抜けないようにできる。
【0023】
図の端子ホルダ2は、両端部分に連結凸部10を設けているので、その両端を電池1の端面に連結して、しっかりと固定できる。ただし、端子ホルダは、必ずしも両端部分に連結凸部を設ける必要はなく、たとえばひとつの連結凸部を設け、あるいは3つ以上の連結凸部を設けて、電池の端面のアンダーカット凹部に連結することもできる。連結凸部10を電池1の端面に固定する構造は、図5と図6に示している。連結凸部10は、電池1の端面に設けているアンダーカット凹部5に挿入されて、超音波加熱されてアンダーカット凹部5に係止状態で連結される。連結凸部10は、端子ホルダ2のホルダー本体2Aを電池1の端面に連結する。図3ないし図10に示す端子ホルダ2は、ホルダー本体2Aに設けている連結凸部10を、電池1の端面のアンダーカット凹部5に連結して、このホルダー本体2Aにカバーホルダ2Bを連結している。この構造は、出力端子3を固定しているホルダー本体2Aを電池1にしっかりと固定できる特長がある。ただし、本発明のパック電池は、図11に示すように、カバーホルダ2Bに連結凸部10を設けると共に、ホルダー本体2Aには連結凸部10を貫通させる貫通孔16を設けて、カバーホルダ2Bの連結凸部10を電池1の端面のアンダーカット凹部5に連結して、ホルダー本体2Aとカバーホルダ2Bを電池1に連結することもできる。また、図示しないが、端子ホルダ全体を一体構造として端子ホルダに連結凸部を設け、この連結凸部を電池の端面のアンダーカット凹部に連結することもできる。さらにまた、端子ホルダのホルダー本体に設けた連結凸部を電池の端面に超音波加熱して連結し、さらにカバーホルダの一部をホルダー本体に超音波溶着して連結することもできる。
【0024】
さらに、パック電池は、図3に示すように、電池1の端面にアンダーカット凹部5を設けている。図のパック電池は、電池1の端面である封口板4にアンダーカット凹部5を設けて、封口板4と対向するように端子ホルダ2を固定している。封口板4は、外装缶よりも厚い金属板で製作できる。したがって、厚い封口板4に、深いアンダーカット凹部5を設けて、端子ホルダ2をしっかりと連結できる。ただし、端子ホルダは、電池の端面である外装缶の底面に固定することもできるので、このパック電池は、外装缶の底面にアンダーカット凹部を設けて端子ホルダを連結する。
【0025】
アンダーカット凹部5は、電池1の端面の端子ホルダ2と対向する表面に、開口部が小さくしてなるように設けられる。アンダーカット凹部5が、開口部を小さくしているのは、連結凸部10をここに挿入して超音波加熱して、係止構造となって抜けないように連結するためである。図のパック電池は、アンダーカット凹部5を円形としているが、このアンダーカット凹部5は、多角形として、あるいは図12と図13に示すようにリング状とすることができる。連結凸部10は、アンダーカット凹部5に挿入して超音波加熱されるので、連結凸部10はアンダーカット凹部5に挿入できる形状に下端を成形している。
【0026】
さらに、図のパック電池は、端子ホルダ2に保護素子14を内蔵させている。端子ホルダ2は、電池1に接続している保護素子14を定位置に配設する嵌入部12を有し、この嵌入部12に保護素子14を嵌入して定位置に保持している。保護素子14は、電池1に過電流が流れると電流を遮断するブレーカ、電池温度が設定温度よりも高くなると電流を遮断するPTCやヒューズ等である。保護素子14は、端子ホルダ2に収納して配設される。保護素子14は、一方の端子を素電池1の凸部電極1Aに、他方の端子を出力端子3の延長部分にスポット溶接等の方法で接続している。
【0027】
以上のパック電池は、以下のようにして端子ホルダ2を電池1に連結する。
(1) 電池1の凸部電極1Aに保護素子14の一方の端子をスポット溶接等の方法で連結する。
(2) 電池1の端面である封口板4の平面部4Aに、プラスの出力端子3の延長部分に接続しているリード板15をスポット溶接等の方法で連結する。このリード板15は、図4の鎖線で示すように、出力端子3の延長部分に対して直角に折曲された状態で電池1に接続される。端子ホルダ2がリード板15のスポット溶接を邪魔しないようにするためである。リード板15の先端をスポット溶接して電池1に連結した後、リード板15を90度折曲して、端子ホルダ2を電池1の端面と対向する位置に配設する。
(3) マイナス側の出力端子3の延長部分を保護素子14の端子にスポット溶接等の方法で連結する。このとき、スポット溶接用の電極をホルダー本体2Aの貫通孔8に挿入する。
以上の工程で、端子ホルダ2のホルダー本体2Aは、リード板15と保護素子14を介して、電池1の端面と対向する位置に配設される。以上の工程は、カバーホルダ2Bをホルダー本体2Aから外した状態で行われる。
(4) 端子ホルダ2のホルダー本体2Aに設けている連結凸部10を、電池1の端面のアンダーカット凹部5に入れ、ホルダー本体2Aを超音波ホーンで押圧しながら連結凸部10を超音波振動させて、連結凸部10を超音波加熱する。加熱された連結凸部10は溶融されて、アンダーカット凹部5の内部に沿う形状に成形される。この形状になった連結凸部10は、アンダーカット凹部5に係止状態で抜けないように連結される。
(5) ホルダー本体2Aをカバーするようにカバーホルダ2Bを装着する。カバーホルダ2Bは、内部にホルダー本体2Aを嵌入して、定位置に装着される。この状態で、カバーホルダ2Bをホルダー本体2Aに連結し、あるいは連結することなく、カバーホルダ2Bを絶縁被膜で電池1に連結する。絶縁被膜をラベルとするパック電池は、端子ホルダ2と電池1の両方に接着されるように、電池1の周囲にラベルを接着する。絶縁被膜には塗膜も使用できる。塗膜の絶縁被膜は、端子ホルダ2と電池1の表面に連続するように塗布されて、端子ホルダ2を電池1に連結する。
【0028】
【発明の効果】
本発明のパック電池は、端子ホルダの外形を電池の外形よりも大きくすることなく、電池の定位置にしっかりと正確に固定できる特長がある。それは、本発明のパック電池が、電池の端面の表面に開口部を小さくしてなるアンダーカット凹部を開口すると共に、このアンダーカット凹部に挿入される連結凸部を端子ホルダに設けており、アンダーカット凹部に挿入した連結凸部を超音波加熱してアンダーカット凹部に係止状態で連結しているからである。アンダーカット凹部に挿入されて超音波加熱される連結凸部は、溶融されてアンダーカット凹部に隙間なく充填される。加熱溶融されてアンダーカット凹部に充填された熱可塑性プラスチックは、冷えて硬化すると、開口部を小さくしてなるアンダーカット凹部に係止される。このため、端子ホルダを電池の端面にしっかり固定できる。この端子ホルダは外形に制約を受けないので、端子ホルダの外形を電池の外形よりも大きくすることなく電池に連結できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のパック電池の分解斜視図
【図2】図1に示すパック電池を背面斜視図
【図3】本発明の一実施例にかかるパック電池の分解斜視図
【図4】図3に示すパック電池の背面斜視図
【図5】電池と端子ホルダの連結構造を示す分解断面図
【図6】図5に示す電池と端子ホルダの連結構造を示す断面図
【図7】端子ホルダの他の一例を示す分解斜視図
【図8】図7に示す端子ホルダの背面斜視図
【図9】図7に示すホルダー本体に出力端子を装着した状態を示す斜視図
【図10】図9に示すホルダー本体の背面斜視図
【図11】電池と端子ホルダの連結構造の他の一例を示す分解断面図
【図12】電池と端子ホルダの連結構造の他の一例を示す分解断面図
【図13】図12に示す電池と端子ホルダの連結構造を示す断面図
【符号の説明】
1…電池 1A…凸部電極
2…端子ホルダ 2A…ホルダー本体 2B…カバーホルダ
2a…付着部分 2b…非付着部分
3…出力端子
4…封口板 4A…平面部
5…アンダーカット凹部
6…端子窓
7…周壁
8…貫通孔
9…嵌入凸部
10…連結凸部
11…凹部
12…嵌入部
13…嵌着凹部
14…保護素子
15…リード板
16…貫通孔
91…電池
92…端子ホルダ
93…側板

Claims (12)

  1. 電池(1)の端面と対向するように、熱可塑性プラスチックからなり、かつ出力端子(3)を定位置に配設している端子ホルダ(2)を電池(1)に連結してなるパック電池であって、
    電池(1)の端面が、端子ホルダ(2)と対向する表面に、開口部を小さくしてなるアンダーカット凹部(5)を開口すると共に、このアンダーカット凹部 (5) を、電池 (1) の端面にあって外装缶よりも厚い封口板 (4) に設けており、
    端子ホルダ(2)は、電池(1)の端面のアンダーカット凹部(5)に挿入される連結凸部(10)を有し、連結凸部(10)アンダーカット凹部(5)に挿入されて、超音波加熱で溶融されてアンダーカット凹部(5)に充填され、これが冷却硬化されて係止状態で連結され、この連結凸部(10)を介して端子ホルダ(2)を電池(1)の端面に連結しているパック電池。
  2. 端子ホルダ(2)の両端部分に、電池(1)の端面のアンダーカット凹部(5)に連結している連結凸部(10)を設けている請求項1に記載されるパック電池。
  3. 電池(1)が薄型電池で、端子ホルダ(2)を電池(1)の端面である封口板(4)に固定しており、封口板(4)の両端部分にアンダーカット凹部(5)を設けて、ここに端子ホルダ(2)の連結凸部(10)を入れて連結している請求項1又は2に記載されるパック電池。
  4. 端子ホルダ(2)が出力端子(3)をインサートして定位置に固定し、あるいは出力端子(3)を嵌着して定位置に固定している請求項1に記載されるパック電池。
  5. アンダーカット凹部(5)が円形、多角形、リング状のいずれかである請求項1に記載されるパック電池。
  6. 端子ホルダ(2)が、出力端子(3)を固定しているホルダー本体(2A)と、このホルダー本体(2A)をカバーするプラスチック製のカバーホルダ(2B)を備えており、ホルダー本体(2A)に連結凸部(10)を設けて、この連結凸部(10)を電池(1)のアンダーカット凹部(5)に連結して、ホルダー本体(2A)にカバーホルダ(2B)を連結している請求項1に記載されるパック電池。
  7. 端子ホルダ(2)が、出力端子(3)を固定しているホルダー本体(2A)と、このホルダー本体(2A)をカバーするプラスチック製のカバーホルダ(2B)を備えており、カバーホルダ(2B)に連結凸部(10)を設けて、この連結凸部(10)を電池(1)のアンダーカット凹部(5)に連結して、カバーホルダ(2B)を介してホルダー本体(2A)を電池(1)に連結している請求項1に記載されるパック電池。
  8. カバーホルダ(2B)の内側にホルダー本体(2A)を嵌入して、カバーホルダ(2B)とホルダー本体(2A)とを連結している請求項6又は7に記載されるパック電池。
  9. 端子ホルダ(2)の外周面を電池(1)の外周面に沿う形状として、端子ホルダ(2)と電池(1)の外周面を同一ないしほぼ同一面としており、同一ないしほぼ同一面にある端子ホルダ(2)と電池(1)の外周面に絶縁被膜を付着して、絶縁被膜を介してキャップを電池(1)に連結している請求項6ないし8のいずれかに記載されるパック電池。
  10. 絶縁被膜がラベルと塗膜のいずれか又は両方である請求項9に記載されるパック電池。
  11. 端子ホルダ(2)が、電池(1)に接続している保護素子(14)を定位置に配設する嵌入部(12)を有し、この嵌入部(12)に保護素子(14)を嵌入して定位置に保持している請求項1に記載されるパック電池。
  12. 端子ホルダ(2)が正負の出力端子(3)をインサートして定位置に固定しており、この出力端子(3)に接続している正負のリード板(15)を、直接にあるいは保護素子(14)を介して電池(1)の端面に設けられてなる正負の電極に連結している請求項1に記載されるパック電池。
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