JP3837366B2 - パック電池 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の二次電池を内蔵するパック電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の円筒型電池を内蔵するパック電池は、図1と図2に示すように、円筒型電池21を複数列に並べてケース20に収納している。図1に示すように、円筒型電池21を縦横に並べて収納するパック電池は、円筒型電池21の間にスペーサー22を配置している。また、図2に示すように、複数の円筒型電池21を、通称「俵積み」と呼ばれるように、隣の円筒型電池21を谷間に配置して複数列に並べるパック電池は、スペーサーを使用することなく、円筒型電池21を決められた位置に配置できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図1に示すように、円筒型電池21を縦横に並べて複数列に配置するパック電池は、隣の列との間隔が大きくなって幅が広くなる欠点がある。また、図2に示す俵積みのパック電池は、図1のパック電池よりは幅を狭くできるが、さらに幅を狭くすることはできず、また円筒型電池21をスペーサーで正確な位置に保持できない欠点がある。また、図1のパック電池は、スペーサー22と円筒型電池21との接触面積が局部に限られ、さらに図2のパック電池は、隣の円筒型電池21との接触部分が線状となってさらに狭くなる。このため、衝撃を受けるときに、円筒型電池21の局部に強い力が作用して、電池の局部に無理な力が作用する弊害もある。
【0004】
本発明は、これ等の従来のパック電池が有する欠点を解消すると共に、さらに優れた特長を実現することを目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は、パック電池の幅を狭くしながら、耐衝撃性に優れたパック電池を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のパック電池は、複数列に配列されてなる複数個の円筒型電池1と、円筒型電池1の間に配設されて円筒型電池1を定位置に配置するスペーサー2と、スペーサー2で配置されている複数の円筒型電池1を収納するケース8とを備える構造とすることができる。このパック電池は、同列に並べて配置される円筒型電池1の間に電池間隙間10を設けて、この電池間隙間10にスペーサー2を配置すると共に、隣の列の円筒型電池1の一部を電池間隙間10に侵入させるように隣の円筒型電池1を配置している。スペーサー2は、同列に並べている円筒型電池1の表面に沿う湾曲形状に成形している一対の同列電池保持面2Aと、隣の列に並べている円筒型電池1の表面に沿う湾曲形状に成形している隣接電池保持面2Bとを有する。パック電池は、スペーサー2の同列電池保持面2Aと隣接電池保持面2Bとで、複数列の円筒型電池1を保持してケース8に収納している。
【0006】
スペーサー2は、同列電池保持面2Aの一部に、円筒型電池1の表面に沿う湾曲面2aを設けることができる。このスペーサー2は、両側に設けている一対の同列電池保持面2Aの互いに反対側の側部を湾曲面2aとして、非アンダーカット形状の同列電池保持面2Aを設けることができる。隣接電池保持面2Bは、円筒型電池1の表面に沿う湾曲面とすることができる。
【0007】
さらに、本発明のパック電池は、円筒型電池1に連結される回路基板3を備えて、この回路基板3と円筒型電池1とをリード板5で連結することができる。リード板5は、引張力が作用する方向と交差する方向に長い長孔11を設けることができる。
【0008】
さらに、本発明のパック電池は、長方形の回路基板3と、この回路基板3の一方の端縁部に沿って所定の間隔で配置されてなる複数の接続端子4と、回路基板3の長手方向と中心軸とが平行となる姿勢で、複数列に配列されてなる複数個の円筒型電池1と、円筒型電池1の間に配設されて円筒型電池1を定位置に配置するスペーサー2と、スペーサー2で配置している円筒型電池1両端の端面を、回路基板3の両端縁部に連結しているリード板5と、回路基板3と円筒型電池1との間に配設されて円筒型電池1と回路基板3を定位置に配置する絶縁材の基板ホルダー6と、リード板5で連結している円筒型電池1を収納しているケース8とを備える。基板ホルダー6は、接続端子4の間にリード板5を案内するガイド溝12を設けており、電池の一方の端面と回路基板3の端縁部とを連結している一方の第1リード板5Aをこのガイド溝12に入れて、第1リード板5Aの先端を回路基板3に連結している。
【0009】
基板ホルダー6は、ガイド溝12の開口部をケース8で閉塞すると共に、ケース8で閉塞されるガイド溝12に第1リード板5Aを案内することができる。第1リード板5Aは、複数の電池の端面を連結してい電池連結部の幅よりも、ガイド溝12に入れている引出部5aの幅を狭くすることができる。円筒型電池1を連結するリード板5は、引張力が作用する方向と交差する方向に長い長孔11を設けることができる。さらに、基板ホルダー6は、円筒型電池1に沿う面に湾曲面6aを設けることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのパック電池を例示するものであって、本発明はパック電池を以下のものに特定しない。
【0011】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0012】
図3ないし図11に示すパック電池は、長方形の回路基板3と、この回路基板3の一方の端縁部に沿って所定の間隔で配置している複数の接続端子4と、回路基板3に連結している複数の円筒型電池1と、円筒型電池1の間に配設されて円筒型電池1を定位置に配置するスペーサー2と、スペーサー2で複数列に配置している円筒型電池1の両端の端面を、回路基板3の両端部に連結しているリード板5と、回路基板3と円筒型電池1との間に配設されて円筒型電池1と回路基板3を定位置に配置する絶縁材の基板ホルダー6と、基板ホルダー6と回路基板3と円筒型電池1を連結している電池のコアパック7を収納しているケース8とを備える。ところで、本明細書において、電池の列は回路基板と垂直な面に並べている列を意味するものとする。
【0013】
回路基板3は、円筒型電池1の保護回路を実現する電子部品(図示せず)を実装している。保護回路は、電池の過充電や過放電を検出して電流を制御する回路、電池の過電流を検出して電流を遮断する回路、電池の温度を検出して異常温度になると電流を遮断する回路等である。回路基板3は、円筒型電池1の長さ方向に細長い長方形である。回路基板3の長さは、円筒型電池1の全長よりも短く、その両端を円筒型電池1の電池端面に接近させるようにし、幅は複数列に並べている円筒型電池1全体の幅よりも狭い。回路基板3は、その両端部に円筒型電池1に固定しているリード板5を固定する固定部を有する。リード板5は半田付けして回路基板3に固定できるので半田付けできる、回路基板3はその両端部分に半田付けする導電部3Aを設けている。
【0014】
接続端子4は、絶縁材であるプラスチックの成形体である端子ホルダー9に固定されている。図のパック電池は、端子ホルダー9に4つの接続端子4を固定している。この接続端子4は、正負の電源端子と、パック電池と電気機器との間で通信する信号端子と、パック電池から電気機器に電池温度の信号を出力する温度端子である。パック電池は、少なくとも正負の電源端子を必要とするが、その他の端子は必ずしも必要としない。端子ホルダー9は、基板ホルダー6に連結されて、定位置に固定される。基板ホルダー6は、回路基板3も定位置に保持する。したがって、基板ホルダー6でもって端子ホルダー9と回路基板3の両方が定位置に固定される。端子ホルダー9に固定している接続端子4は、回路基板3に半田付けや溶接等の方法で連結される。
【0015】
円筒型電池1は、ニッケル−水素電池、リチウムイオン二次電池、ニッケル−カドミウム電池等の充電できる電池である。複数の円筒型電池1は、回路基板3の長手方向と中心軸が平行となる姿勢で、複数列に配列されている。図のパック電池は、円筒型電池1を2列に並べて、ひとつの列には2個の電池を並べて、全体で4個の円筒型電池1としている。ただし、本発明のパック電池は、図12に示すように、円筒型電池1を3列に並べることもでき、また、図示しないが4列以上に並べることもできる。本発明のパック電池は、複数の円筒型電池1を複数列に並べて配置するが、最小構成のものは、ひとつの列に2個、他の列に1個、トータルで3個の円筒型電池を並べたものである。
【0016】
同列に並べて配置している円筒型電池1は、互いに直接に接触させることなく、その間に電池間隙間10を設けている。この電池間隙間10にはスペーサー2を配置している。さらに、複数列に並べている円筒型電池1は、隣の列の円筒型電池1の一部が電池間隙間10に侵入するように、互いに接近させて配置している。図のパック電池は、1列に配置している2本の円筒型電池1の間に互いに隣の列の円筒型電池1の一部を侵入させるようにして配置している。互いに円筒型電池1を電池間隙間10に侵入させる侵入深さ(d)は、円筒型電池1の直径の5〜30%、好ましくは10〜25%とする。図のパック電池は、侵入深さ(d)を円筒型電池1の直径の約18%としている。侵入深さ(d)を深くすると、パック電池の幅を狭くできるが、1列の長さが長くなる。反対に侵入深さ(d)を浅くすると、1列の長さを短くできるが幅が広くなる。また、侵入深さ(d)を浅くするスペーサー2の端部の隣接電池保持面2Bが円筒型電池1の表面に沿う幅が狭くなる。スペーサー2の隣接電池保持面2Bは、電池間隙間10に配設されたスペーサー2が、隣の列の円筒型電池1に接触する面である。したがって、侵入深さ(d)は、スペーサー2と円筒型電池1との接触面と、パック電池の幅や高さを考慮して特定される。
【0017】
スペーサー2は、円筒型電池1の間の電池間隙間10に挟着されて、円筒型電池1を定位置に保持する。スペーサー2は、同列に並べている円筒型電池1の電池間隙間10に挟着されるので、対向する面に一対の同列電池保持面2Aを設けている。この同列電池保持面2Aは、同列に並べている円筒型電池1の表面に沿う湾曲形状に成形している。さらに、スペーサー2は、電池間隙間10に配設されて、隣の列に並べられている円筒型電池1の表面に沿う湾曲形状に成形している隣接電池保持面2Bとを有する。スペーサー2は、同列電池保持面2Aと隣接電池保持面2Bとを複数列の円筒型電池1の表面に当接させて、複数列の円筒型電池1を定位置に保持している。
【0018】
スペーサー2は、図13ないし図15に示すように、同列電池保持面2Aに、円筒型電池1の表面に沿う湾曲面2aを一部に設けている。スペーサー2は、プラスチックで円筒型電池1の長さにほぼ等しい長さに成形される。スペーサー2の両側に設けている一対の同列電池保持面2Aは、互いに反対側の側部を湾曲面2aとして、非アンダーカット形状の同列電池保持面2Aを設けている。非アンダーカット形状のスペーサー2は、成形された形状にアンダーカット部分がなく、金型を図15の矢印A、Bで示す方向に開いて脱型できる。このため、簡単な構造の金型で安価に多量生産できる。図15に示すスペーサー2は、この図において左側の同列電池保持面2Aには上半分に湾曲面2aを設け、右側の同列電池保持面2Aには下半分に湾曲面2aを設けている。このスペーサー2は、湾曲面2aを円筒型電池1の表面に広い面積で接触して、円筒型電池1を広い面積で保持する。スペーサー2は、端部湾曲面2aの形状を、円筒型電池1の表面に沿う湾曲面2aとしている。このスペーサー2は、同列電池保持面2Aと隣接電池保持面2Bの両方が円筒型電池1に広い面積で接触する。このため、パック電池に強い衝撃があっても、スペーサー2で円筒型電池1を損傷しないように保持できる。
【0019】
リード板5は、円筒型電池1の両端を回路基板3に連結して、円筒型電池1と回路基板3とを連結している。円筒型電池1は、その両端をリード板5で回路基板3に連結している。円筒型電池1の一方の端面は、図6に示すように第1リード板5Aで回路基板3に連結され、他方の端部は、図7に示すように2本の第2リード板5Bで回路基板3に連結される。図のパック電池は、図16に示すように、並列に接続している円筒型電池1を直列に接続している。第1リード板5Aは、並列に接続している円筒型電池1を直列に接続して回路基板3に接続する。第2リード板5Bは、円筒型電池1の出力端子側を回路基板3を介して接続端子4に接続する。
【0020】
円筒型電池1の一方の端面に連結している第1リード板5Aは、複数の電池の端面を連結して電池連結部の幅よりも、引出部5aの幅を狭くしている。接続端子4の間に通過させて回路基板3に接続するためである。また、幅の狭い引出部5aは、パック電池が落下される等で強い衝撃を受けるときに切断されて衝撃を吸収することもできる。引出部5aは、円筒型電池1に流れる負荷電流が流れることはないので、幅を狭くしても、パック電池の内部抵抗を増加させることはない。第1リード板5Aは、円筒型電池1を互いに連結する部分には負荷電流が流れるので、この部分は引出部5aよりも幅を広くして電気抵抗を小さくしている。第2リード板5Bは、負荷電流が流れるので引出部5aよりも幅を広くして電気抵抗を小さくしている。
【0021】
さらに、リード板5は、図6と図7に示すように、パック電池が衝撃を受けたときに、その衝撃を吸収する長孔11を設けている。長孔11は、引張力を有効に吸収するために、引張力が作用する方向と交差する方向に長くしている。図6の第1リード板5Aは、引出部5aに作用する引張力を吸収するために、引出部5aの方向と交差する方向、図において引張力が作用する引出部5aの方向に直交する方向に長くしている。図7の第2リード板5Bは、縦方向に引張力が作用するので、横方向に長い長孔11を設けている。これらの長孔11は、リード板5に強い引張力が作用すると、図17の実線で示す形状から鎖線で示す形状、すなわち、長孔11が開く方向に変形して、リード板5を引っ張り方向に伸長させて引張力を吸収する。たとえば、10kgの引張力が作用すると0.5mm伸びて切断されるリード板5は、長孔11を設けることにより、同じ引張力で伸びが1.5mmとなるが切れなくなる。このリード板5で円筒型電池1を連結しているパック電池は、円筒型電池1とケース8とのクリアランスを1mm以下にすれば、リード板5が1mmよりも長くは伸びないので、衝撃で切断されないようにできる。
【0022】
基板ホルダー6を図18ないし図20に示している。これ等の図に示す基板ホルダー6は、プラスチックを成形して製作される。基板ホルダー6は、端子ホルダー9と回路基板3を定位置に連結するために、底面に周壁6Aを設けている。端子ホルダー9を連結している回路基板3は、周壁6Aの内側に配設して定位置に装着される。図示しないが、基板ホルダー6は、回路基板3を定位置に装着するために複数の位置決ボスを下面に突出して設けている。この位置決ボスを回路基板3に設けている貫通孔に入れて、回路基板3を定位置に装着する。さらに、周壁6Aの内面に突出して、回路基板3を係止する爪(図示せず)を設けて、確実に保持できる。
【0023】
基板ホルダー6は、上面に2列に配置される円筒型電池1を保持する湾曲面6aを設けている。2列の円筒型電池1は上下に位置ずれして配置されるので、ふたつの湾曲面6aは上下に段差ができるように設けている。この基板ホルダー6は、接続端子4の間にリード板5を案内するガイド溝12を設けている。ガイド溝12は、図6、図9ないし図11に示すように、端部縁に凹部を設けて成形している。このガイド溝12には、第1リード板5Aの引出部5aを入れている。第1リード板5Aは、引出部5aをガイド溝12に入れて、その先端を回路基板3に固定している。さらに、図のパック電池は、接続端子4を固定している端子ホルダー9にもガイド溝12を設けている。端子ホルダー9は、基板ホルダー6のガイド溝12に連結して、その底面にもガイド溝12を設けている。図のパック電池は、基板ホルダー6と端子ホルダー9とを別々のプラスチックで成形しているので、基板ホルダー6と端子ホルダー9にガイド溝12を設けている。パック電池は、基板ホルダー6と端子ホルダー9とを一体構造とすることもできる。このパック電池は、基板ホルダーにガイド溝を設け、ここにリード板を入れて回路基板に連結できる。
【0024】
図のパック電池は、端子ホルダー9の底面から端面に延長して接続端子4を固定している。したがって、ガイド溝12も端子ホルダー9の底面から基板ホルダー6の端部まで延長して設けて、ここにリード板5を入れている。ガイド溝12に入れられるリード板5は、図9に示すように、端子ホルダー9の端面側において接続端子4と同一平面に配設されることがなく、また図6に示すように、端子ホルダー9の底面側においても接続端子4と同一平面に配設されることがない。すなわち、リード板5は、ガイド溝12に入れることによって、接続端子4に対して立体的に配設されて、これらの間に充分な空間距離が確保される。このため、接続端子4とリード板5との間隔を狭くして省スペースに配置しながら、リード板5が接続端子4に接触するのを確実に防止できる。さらに、図8のパック電池は、ガイド溝12の開口部をケース8で閉塞して、ケース8で閉塞されるガイド溝12に第1リード板5Aを案内している。この構造は、リード板5がガイド溝12から出ることがなく、リード板5と接続端子4のショートを確実に阻止できる。
【0025】
ケース8は、コアパック7を収納する本体ケース8Aと、この本体ケース8Aの開口部を閉塞する蓋ケース8Bとからなる。本体ケース8Aは、コアパック7を収納できる大きさであって、天板の内面には、低い列の円筒型電池1の上面に当接する複数の保持リブ13を一体的に成形して設けている。複数の保持リブ13は、互いに平行に配列されて、円筒型電池1の上面に当接する部分を、円筒型電池1の沿う形状に湾曲させている。
【0026】
本体ケース8Aにコアパック7を入れた状態で、蓋ケース8Bが本体ケース8Aに連結されて、コアパック7をケース8に収納する。蓋ケース8Bは、係止構造で、あるいは溶着して、あるいはまた接着して本体ケース8Aに連結される。蓋ケース8Bは、接続端子4を外部に表出される電極窓14を開口している。
【0027】
以上のパック電池は、回路基板3と基板ホルダー6とをケース8を内蔵させて接続端子4を定位置に配置している。ただ、本発明のパック電池は、ケースからリード線を引き出して、その先端に接続用のコネクターを連結する構造とすることもできる。
【0028】
【発明の効果】
以上のパック電池は、パック電池の幅を狭くできることに加えて、耐衝撃特性を向上できる特長がある。それは、以上のパック電池が、円筒型電池を複数列に並べると共に、同じ列に並べている円筒型電池の間に電池間隙間を設けて、この電池間隙間にスペーサーを配置し、さらに、隣の列の円筒型電池の一部を電池間隙間に侵入させるようにして隣の円筒型電池を配置し、この状態で配列される円筒型電池の間に配設しているスペーサーには、同列に並べている円筒型電池の表面に沿う湾曲形状とする一対の同列電池保持面と、隣の列に並べられてる円筒型電池の表面に沿う湾曲形状とする隣接電池保持面とを設けており、同列電池保持面と隣接電池保持面とで、複数列の円筒型電池を保持してケースに収納しているからである。
【0029】
以上の構造のパック電池は、同列の円筒型電池の間に電池間隙間を設けて、ここの電池間隙間に隣の円筒型電池の一部を侵入させるので、隣の列の円筒型電池を極めて接近させて配列できる。このため、太い円筒型電池を収納して、パック電池全体を幅を狭くできる。したがって、パック電池全体の容量を大きくしながら幅を狭くできる特長がある。さらに、同じ列の電池間隙間に入れているスペーサーは、同じ列の円筒型電池に広い面積で対向すると共に、隣の列に配列している円筒型電池にも広い面積で対向する。したがって、パック電池が落下するなどで強い衝撃を受けるとき、円筒型電池はスペーサーに広い面積で対抗して、局部的に強い衝撃力が作用するのを防止できる。このため、衝撃に強くできる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のパック電池の一例を示す概略断面図
【図2】 従来のパック電池の他の一例を示す概略断面図
【図3】 本発明の一実施例にかかるパック電池の側面図
【図4】 図3に示すパック電池の底面図
【図5】 図3に示すパック電池の正面図
【図6】 図3に示すパック電池のA−A線断面図
【図7】 図3に示すパック電池のB−B線断面図
【図8】 図3に示すパック電池の垂直断面図であって図4のC−C線断面に相当する図
【図9】 図3に示すパック電池のD−D線断面図
【図10】 図3に示すパック電池に内蔵されるコアパックの斜視図
【図11】 図3に示すパック電池の分解斜視図
【図12】 本発明の他の実施例にかかるパック電池の断面図
【図13】 スペーサーの斜視図
【図14】 図3に示すスペーサーの正面図及び側面図
【図15】 図3に示すスペーサーの横断面図
【図16】 パック電池の回路図
【図17】 リード板に設けた長孔の拡大正面図
【図18】 基板ホルダーの斜視図
【図19】 図18に示す基板ホルダーの横断面図
【図20】 図18に示す基板ホルダーの底面図
【符号の説明】
1…円筒型電池
2…スペーサー 2A…同列電池保持面 2B…隣接電池保持面
2a…湾曲面
3…回路基板 3A…固定部
4…接続端子
5…リード板 5A…第1リード板 5B…第2リード板
5a…引出部
6…基板ホルダー 6A…周壁
6a…湾曲面
7…コアパック
8…ケース 8A…本体ケース 8B…蓋ケース
9…端子ホルダー
10…電池間隙間
11…長孔
12…ガイド溝
13…保持リブ
14…電極窓
20…ケース
21…円筒型電池
22…スペーサー
Claims (5)
- 長方形の回路基板(3)と、この回路基板(3)の一方の端縁部に沿って所定の間隔で配置されてなる複数の接続端子(4)と、回路基板(3)の長手方向と中心軸とが平行となる姿勢で、複数列に配列されてなる複数個の円筒型電池(1)と、円筒型電池(1)の間に配設されて円筒型電池(1)を定位置に配置するスペーサー(2)と、スペーサー(2)で配置している円筒型電池(1)両端の端面を、回路基板(3)の両端縁部に連結しているリード板(5)と、回路基板(3)と円筒型電池(1)との間に配設されて円筒型電池(1)と回路基板(3)を定位置に配置する絶縁材の基板ホルダー(6)と、リード板(5)で連結している円筒型電池(1)を収納しているケース(8)とを備え、
基板ホルダー(6)が、接続端子(4)の間にリード板(5)を案内するガイド溝(12)を設けており、電池の一方の端面と回路基板(3)の端縁部とを連結している一方の第1リード板(5A)をこのガイド溝(12)に入れて、第1リード板(5A)の先端を回路基板(3)に連結してなるパック電池。 - 基板ホルダー(6)のガイド溝(12)の開口部をケース(8)で閉塞しており、ケース(8)で閉塞されるガイド溝(12)に第1リード板(5A)を案内している請求項1に記載されるパック電池。
- 第1リード板(5A)が、複数の電池の端面を連結している電池連結部の幅よりも、ガイド溝(12)に入れている引出部(5a)の幅を狭くしている請求項1に記載されるパック電池。
- 円筒型電池(1)を連結しているリード板(5)が、引張力が作用する方向と交差する方向に長い長孔(11)を設けている請求項1に記載されるパック電池。
- 基板ホルダー(6)が、円筒型電池(1)に沿う面に湾曲面(6a)を設けている請求項1に記載されるパック電池。
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