JP5030088B2 - トラックアンドホールド回路 - Google Patents

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Description

本発明は、AD(アナログ−デジタル)変換器やスイッチト・キャパシタ回路等に用いて好適なトラックアンドホールド回路に関する。
トラックアンドホールド(track and hold:TH)回路は、離散時間信号を処理する回路における基本回路の1つであり、AD変換器やスイッチト・キャパシタ回路などに用いられている。図8に、従来のトラックアンドホールド回路の構成を示す。
図8(a)に示すように、トラックアンドホールド回路は、トランジスタスイッチとしてのMOSトランジスタMSと、保持容量(ホールドキャパシタ)CHとを有する。MOSトランジスタMSは、ゲートがクロック信号生成回路(CLK GEN)10に接続され、ボディ端子が基準電位(例えばグラウンド)に接続される。
トラックアンドホールド回路は、クロック信号生成回路10から出力されるクロック信号が高電位(ハイレベル)のときにMOSトランジスタMSが導通(オン状態)しトラックモードとなり、クロック信号が低電位(ローレベル)のときにMOSトランジスタMSが非導通(オフ状態)になりホールドモードとなる。トラックモードにおいては、信号源INからの入力信号の電圧レベルがMOSトランジスタMSを介して出力端子OUTに伝達され、ホールドモードにおいては、トラックモードにて伝達された電圧レベルが保持される。
図8(b)は、図8(a)に示したトラックアンドホールド回路の等価回路(トラックモード時)を示しており、RONはMOSトランジスタMSがオン状態であるときの抵抗、いわゆるオン抵抗を示している。また、Vinは入力信号の電圧値、Voutは出力信号の電圧値、ronはオン抵抗RONの抵抗値、Chは保持容量CHの容量値とする。
上述したようにトラックモードにおいては、信号源INからの入力信号の電圧レベルがMOSトランジスタMSを介して出力端子OUTに伝達されるが、MOSトランジスタMSのオン抵抗RONにより時定数(ron×Ch)で決まる遅延が発生する。ここで、オン抵抗RONの抵抗値ronは、下記のように表される。
Figure 0005030088
上記式(1)〜(3)において、μは電子移動度、COXはMOSトランジスタMSの単位面積当たりのゲート酸化膜容量、Wはゲート幅、Lはゲート長である。VGSはMOSトランジスタMSのゲート・ソース間電圧、VTHはMOSトランジスタMSの閾値電圧、VCLK(H)はクロック信号の高電位、VinはMOSトランジスタMSのソースへの入力電圧である。また、φBは仕事関数、εSiは誘電定数、eは単位電荷、NAは不純物濃度である。
式(1)〜(3)より明らかなように、入力信号の電圧Vinに依存して、ゲート・ソース間電圧VGS及び閾値電圧VTHがそれぞれ変動し、項(VGS−VTH)の値も変動する。すなわち、オン抵抗RONの抵抗値ronは、入力信号の電圧Vinに依存して変化する。そのため、従来のトラックアンドホールド回路においては、図9に示すように入力信号の電圧Vinに応じて遅延が変化し(例えば、DL1、DL2参照)、出力信号に歪が発生するという問題があった。
この問題に対して、入力信号の電圧Vinに応じてクロック信号の高電位VCLK(H)を変化させ、
Figure 0005030088
とすることで、ゲート・ソース間電圧VGSを電圧Vinに依らず一定に保ちトラックアンドホールド回路の歪特性を改善する技術が提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。
K.Nagaraj et al., "A Dual-Mode 700-Msamples/s 6-bit 200-Msamples/s 7-bit A/D Converter in a 0.25-μm Digital CMOS Process", IEEE Journal of Solid-State Circuits, vol.35, no.12, Dec. 2000, pp.1760-1768
本発明は、トラックアンドホールド回路の歪特性を改善し、高精度なトラックアンドホールド回路を提供することを目的とする。
本発明のトラックアンドホールド回路は、ゲートに入力されるクロック信号に応じてオン/オフ制御され、入力電圧を伝達する第1のトランジスタと、上記第1のトランジスタにより伝達された上記入力電圧を保持する第1の保持容量と、上記第1のトランジスタがオン状態の期間は上記第1のトランジスタのボディ電位を上記入力電圧に応じて変化させ、上記第1のトランジスタがオフ状態の期間は上記ボディ電位を一定に保つよう制御する制御回路とを備えることを特徴とする。上記制御回路は、上記第1のトランジスタと同期して上記入力電圧を伝達するか又は遮断するかの切り替えが行われるスイッチ回路と、上記スイッチ回路の出力電圧を保持する第2の保持容量とを備える。上記スイッチ回路は、ソースに上記入力電圧が供給され、ゲートに上記クロック信号が供給され、ドレインが上記第2の保持容量に接続された第2のトランジスタで構成され、上記第2のトランジスタと上記第2の保持容量の相互接続点が上記第1のトランジスタのボディ端子に接続される。上記入力電圧は、差動信号における一方の信号の電圧である。上記制御回路は、ソースに上記一方の信号に対する逆相信号が供給され、ゲート及びドレインが基準電位に接続された第3のトランジスタを備え、上記第3のトランジスタのボディ端子が上記第1のトランジスタのボディ端子に接続される。
本発明によれば、入力電圧を伝達する第1のトランジスタがオン状態の期間はそのボディ電位を入力電圧に応じて変化させることで、入力電圧に依らず第1のトランジスタのソース・ボディ間電圧を一定に保つことができる。これにより、トラックモード時に入力電圧に依存して第1のトランジスタの閾値電圧が変動することを防止でき、出力波形の歪を低減して高精度なトラックアンドホールド回路を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るトラックアンドホールド回路の構成例を示す図である。本実施形態に係るトラックアンドホールド回路は、MOS(metal oxide semiconductor)トランジスタMS、保持容量(ホールドキャパシタ)CH、クロック信号生成回路(CLK GEN)1、及びボディバイアス制御回路(BB CTL)2を有する。
MOSトランジスタMSは、トランジスタスイッチとして機能し、クロック信号生成回路1より出力されるクロック信号に応じて入力信号の電圧(入力電圧)を伝達又は遮断する。MOSトランジスタMSは、ソースが入力端子INに接続され、ドレインが出力端子OUTに接続され、ゲートがクロック信号生成回路1に接続される。すなわち、MOSトランジスタMSは、クロック信号生成回路1で生成されるクロック信号がゲートに入力されて、このクロック信号に応じてオン/オフ制御され、入力端子INから入力される入力信号の電圧を出力端子OUTに伝達可能となっている。また、MOSトランジスタMSのボディ端子Bは、ボディバイアス制御回路2に接続される。
保持容量CHは、MOSトランジスタMSにより伝達された入力電圧を保持するためのものであり、一方の電極(第1の電極)がMOSトランジスタMSのドレインに接続され、他方の電極(第2の電極)が基準電位(例えばグラウンド)に接続されている。
クロック信号生成回路1は、クロック信号を生成し、生成したクロック信号をMOSトランジスタMS及びボディバイアス制御回路2に出力する。クロック信号生成回路1には、入力端子INから入力される入力信号が供給されている。ここで、クロック信号生成回路1は、入力信号追従型のクロック信号生成回路であり、生成するクロック信号の電位を入力電圧に追従して変化させる。例えば、クロック信号の電位が、一定の制御電位に入力電圧を加算した電位となるよう制御する。なお、入力電圧に応じてクロック信号の電位を変化させる処理は、少なくともクロック信号の高電位に対して施せば良い。クロック信号生成回路1は、例えば上記式(4)により高電位が示されるようなクロック信号を生成し出力する。
ボディバイアス制御回路2は、入力端子INから入力される入力信号及びクロック信号生成回路1で生成されるクロック信号が供給され、入力信号及びクロック信号に基づいて、MOSトランジスタMSのボディ電位(ボディバイアス、基板電位)を制御する。
具体的には、ボディバイアス制御回路2は、クロック信号が高電位(ハイレベル)となりMOSトランジスタMSがオン状態(導通状態)の期間、すなわちトラックモード時は、MOSトランジスタMSのボディ電位を入力電圧に追従して変化させるよう制御する。例えば、MOSトランジスタMSのボディ電位が、MOSトランジスタMSに対する任意のバイアス電位に入力電圧を加算した電位となるよう制御する。言い換えれば、ボディバイアス制御回路2は、MOSトランジスタMSのソース・ボディ間電圧を一定に保つように入力電圧に応じてボディ電位を制御する。
一方、ボディバイアス制御回路2は、クロック信号が低電位(ローレベル)となりMOSトランジスタMSがオフ状態(非導通状態)の期間、すなわちホールドモード時はMOSトランジスタMSのボディ電位を一定に保つよう制御する。
図1に示したトラックアンドホールド回路は、クロック信号生成回路1から出力されるクロック信号が高電位のときにトラックモードとなり、入力端子INからの入力信号の電圧(入力電圧)がMOSトランジスタMSを介して出力端子OUTに伝達される。また、クロック信号生成回路1から出力されるクロック信号が低電位のときにホールドモードとなり、トラックモードにて伝達された入力電圧が保持される。
ここで、本実施形態において、トラックモード時には、MOSトランジスタMSのゲートに上記式(4)で示されるクロック信号の高電位VCLK(H)が供給される。また、MOSトランジスタMSのボディ電位は、ボディバイアス制御回路2により入力電圧に応じて制御され、ソース・ボディ間電圧VSBを一定に保つようにされる。したがって、トラックモード時におけるMOSトランジスタMSのゲート・ソース間電圧VGS及び閾値電圧VTHは、下記式(5)、(6)で表される。
Figure 0005030088
つまり、本実施形態において、トラックモード時におけるMOSトランジスタMSのゲート・ソース間電圧VGSは、入力電圧に依存せず一定となる。また、トラックモード時におけるMOSトランジスタMSの閾値電圧VTHも、ソース・ボディ間電圧VSBを一定に保つことで基板バイアス効果の影響が排除され、入力電圧に依存せず一定となる。これにより、MOSトランジスタのオン抵抗の抵抗値は、トラックモード時には入力電圧に依らず一定の値を保つことが可能となり、遅延を決める時定数の変動を防止し出力波形の歪を低減することができる。したがって、本実施形態によれば、トラックアンドホールド回路の歪特性を大きく改善し、高精度なトラックアンドホールド回路を実現することができる。例えば、本実施形態に係るトラックアンドホールド回路は、AD変換器やスイッチト・キャパシタ回路等の高精度なトラックアンドホールド回路を要するアナログ回路に適用して好適である。
なお、式(5)、(6)において、φBは仕事関数、εSiは誘電定数、eは単位電荷、NAは不純物濃度、VSBはMOSトランジスタMSのソース・ボディ間電圧、COXはMOSトランジスタMSの単位面積当たりのゲート酸化膜容量である。
図2は、本実施形態に係るトラックアンドホールド回路の出力スペクトラムを示す図である。サンプリング周波数は1GHz、入力周波数は477MHzである。なお、図2においては、比較参照するために従来のトラックアンドホールド回路の出力スペクトラムをあわせて示している。図2において、○印が本実施形態のものを示しており、×印が従来技術のものを示している。
本実施形態では、2次高調波(図2中のHA)及び3次高調波(図2中のHB)を低減できていることがわかる。本実施形態に係るトラックアンドホールド回路は、従来のトラックアンドホールド回路と比較して、2次高調波については17.7dB低減でき、3次高調波については3.2dB低減できている。また、SNDR(signal to noise plus distortion rate)を比較すると、従来の回路では56.8dBであるのに対して、本実施形態では72.2dBが得られており、本実施形態によれば大きな歪改善効果を得ることができる。
図3は、本実施形態に係るトラックアンドホールド回路の具体的な回路構成例を示す図である。この図3において、図1に示した構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図3に示すトラックアンドホールド回路におけるボディバイアス制御回路2は、スイッチ回路であるMOSトランジスタMAと、保持容量CAとを有する。MOSトランジスタMAは、ソースが入力端子INに接続され、ドレインが保持容量CAに接続され、ゲートがクロック信号生成回路1に接続される。MOSトランジスタMAのドレインと保持容量CAとの相互接続点が、MOSトランジスタMSのボディ端子Bに接続される。また、MOSトランジスタMAのボディ端子は基準電位(例えばグラウンド)に接続されている。
ボディバイアス制御回路2内のMOSトランジスタMAは、MOSトランジスタMSと同様に、クロック信号生成回路1で生成されるクロック信号がゲートに入力されて、このクロック信号に応じてオン/オフ制御される。すなわち、MOSトランジスタMAは、MOSトランジスタMSと同期してオン/オフ制御され、入力端子INから入力される入力信号の電圧(入力電圧)を伝達するか又は遮断するかがクロック信号に応じて切り替えられる。
したがって、図3に示すボディバイアス制御回路2は、トラックアンドホールド回路におけるトラックモード時には、入力端子INより供給される入力電圧をMOSトランジスタMSのボディ端子Bにボディ電位として供給する。また、ホールドモード時には、ボディバイアス制御回路2は、トラックモード時に伝達された入力電圧を保持することで、MOSトランジスタMSのボディ電位を一定に保つ。
以上のように、図3に示すトラックアンドホールド回路においては、トラックモード時には、MOSトランジスタMSのゲート・ソース間電圧VGS及び閾値電圧VTHは、入力電圧に依存せず一定となり、MOSトランジスタMSのオン抵抗の抵抗値を入力電圧に依らず一定の値に保つことができる。これにより、出力波形の歪を低減することができ、トラックアンドホールド回路の歪特性を大きく改善して、高精度なトラックアンドホールド回路を実現することができる。
また、ホールドモード時には、MOSトランジスタMSのボディ電位が、トラックアンドホールド回路にて保持している電位に等しい電位に保持されるので、寄生容量CPを介した信号漏洩を抑制することができる。
図4は、本実施形態に係るトラックアンドホールド回路の具体的な回路構成の他の例を示す図である。この図4において、図1、図3に示した構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図4に示すトラックアンドホールド回路において、保持容量CHは、一方の電極(第1の電極)がスイッチSW1を介してMOSトランジスタMSのドレインに接続され、他方の電極(第2の電極)が増幅器3の第1入力端子(例えば、反転入力端子)に接続される。増幅器3は、第2入力端子(例えば、非反転入力端子)が基準電位(例えば、グラウンド)に接続され、出力端子がトラックアンドホールド回路の出力端子OUTに接続される。また、保持容量CHの第1の電極と増幅器3の出力端子がスイッチSW2を介して接続される。また、増幅器3は、その出力端子と第1入力端子とがスイッチSW3を介して接続される。
図4に示すトラックアンドホールド回路においては、トラックモード時にはスイッチSW1及びSW3が導通状態となり、スイッチSW2が非導通状態となる。これにより、入力端子INより入力される入力信号の電圧(入力電圧)に応じた電荷が保持容量CHに蓄積される。また、ホールドモード時にはスイッチSW2が導通状態となり、スイッチSW1及びSW3が非導通状態となる。これにより、トラックモード時に保持容量CHに蓄積された電荷に基づいて、トラックモード時に伝達された入力電圧と等しい電圧の信号が出力端子OUTより出力される。なお、MOSトランジスタMSのボディ電位は、トラックモード時及びホールドモード時ともに、上述した図3に示したトラックアンドホールド回路と同様に制御されている。
以上のように、図4に示すトラックアンドホールド回路においても、トラックモード時にはMOSトランジスタMSのオン抵抗の抵抗値を入力電圧に依らず一定の値に保つことが可能となり、出力波形の歪を低減することができる。これにより、歪特性が大きく改善された高精度なトラックアンドホールド回路を実現することができる。
図5は、本実施形態に係るトラックアンドホールド回路の具体的な回路構成例を示す図であり、図5においてはクロック信号生成回路の回路構成例を詳細に示している。この図5において、図1に示した構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図5に示すトラックアンドホールド回路におけるクロック信号生成回路1は、スイッチSW4、SW5、SW6、SW7、SW8、及び容量CBを有する。スイッチSW4〜SW8は、例えばMOSトランジスタで構成される。
容量CBの一方の電極(第1の電極)と入力端子INとがスイッチSW4を介して接続される。また、容量CBの第1の電極は、スイッチSW5を介して基準電位(例えば、グラウンド)に接続される。
容量CBの他方の電極(第2の電極)と、MOSトランジスタMSのゲート及びボディバイアス制御回路2とが、スイッチSW7を介して接続される。また、容量CBの第2の電極は、スイッチSW6を介して制御電位Vonに接続される。なお、制御電位Vonは、MOSトランジスタMSの特性等に応じて予め定められた一定の電位である。スイッチSW7と、MOSトランジスタMSのゲート及びボディバイアス制御回路2との相互接続点が、スイッチSW8を介して基準電位(例えば、グラウンド)に接続される。
図5に示すクロック信号生成回路1は、トラックアンドホールド回路におけるホールドモード時には、スイッチSW5、SW6、及びSW8が導通状態となり、スイッチSW4及びSW7が非導通状態となる。これにより、容量CBは、第1の電極が基準電位に接続されるとともに第2の電極が制御電位Vonに接続されることでプリチャージされ、電圧Vonに応じた電荷が容量CBに蓄積される。また、スイッチSW7が非導通状態となり、スイッチSW8が導通状態となることで、MOSトランジスタMSのゲート及びボディバイアス制御回路2には、クロック信号として基準電位が供給される。
また、トラックモード時には、スイッチSW5、SW6、及びSW8が非導通状態となり、スイッチSW4及びSW7が導通状態となる。これにより、入力端子INより入力される入力信号の電圧(入力電圧)Vinが容量CBの第1の電極に供給され、容量CBの第2の電極の電位(Vin+Von)が、スイッチSW7を介しクロック信号としてMOSトランジスタMSのゲート及びボディバイアス制御回路2に供給される。
以上のように、図5に示すトラックアンドホールド回路においては、クロック信号生成回路1は、トラックモード時には制御電位Vonに入力電圧Vinを加算した電位をクロック信号として出力し、ホールドモード時には基準電位をクロック信号として出力する。したがって、トラックモード時にはMOSトランジスタのゲート・ソース間電圧VGSを入力電圧に依らず一定の値Vonに保つことができる。
図6及び図7は、本実施形態に係るトラックアンドホールド回路の具体的な回路構成のその他の例を示す図である。図6及び図7に示すトラックアンドホールド回路は、入力信号が差動信号である場合に適用可能なものである。この図6及び図7において、図1及び図3に示した構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図6において、入力端子IN+は、図3に示した入力端子INに相当し、入力信号である差動信号における一対の信号のうち、一方の信号が入力される。出力端子OUT+は、図3に示した出力端子OUTに相当し、入力端子IN+から入力された信号の電圧が伝達される。また、入力端子IN−は、差動信号における他方の信号(入力端子IN+に入力される信号の逆相信号)が入力される。
図6に示すトラックアンドホールド回路におけるボディバイアス制御回路2Aは、スイッチ回路であるMOSトランジスタMA及び保持容量CAに加え、MOSトランジスタMSAを有する。MOSトランジスタMSAは、ソースが入力端子IN−に接続され、ゲート及びドレインが基準電位(例えばグラウンド)に接続される。また、MOSトランジスタMSAのボディ端子は、MOSトランジスタMSのボディ端子Bに接続される。ここで、MOSトランジスタMSAとMOSトランジスタMSは、同じサイズのトランジスタである。
MOSトランジスタMSのボディ電位制御を含む図6に示すトラックアンドホールド回路におけるトラックモード時の回路動作は、図3に示したトラックアンドホールド回路と同様である。したがって、出力波形の歪を低減することができ、トラックアンドホールド回路の歪特性を大きく改善して、高精度なトラックアンドホールド回路を実現することができる。
また、ホールドモード時には、ボディバイアス制御回路2Aにより、寄生容量CP2Aを介して伝達される入力端子IN−からの入力信号に基づく電位が、MOSトランジスタMSのボディ端子Bに供給されるので、寄生容量CP2を介して伝達される入力端子IN+からの入力信号に基づくボディ端子Bの電位変化を打ち消し抑制することができる。これにより、寄生容量CP2及びCPを経由した入力信号の信号漏洩を低減することができる。信号の漏洩量を同じとすれば、図3に示したトラックアンドホールド回路よりも保持容量CAを小さくすることができるので、入力側から見た負荷容量を削減することもできる。
図7において、入力端子IN+は、差動信号における一方の信号(例えば、正相信号)が入力され、入力端子IN−は、差動信号における他方の信号(例えば、逆相信号)が入力される。出力端子OUT+、OUT−は、入力端子IN+、IN−にそれぞれ対応する出力端子である。
回路要素4Pは、入力端子IN+から入力される入力信号に係るものであり、クロック信号生成回路1と、MOSトランジスタMA及び保持容量CAを有するボディバイアス制御回路2と、MOSトランジスタMSとを有する。同様に、回路要素4Nは、入力端子IN−から入力される入力信号に係るものであり、クロック信号生成回路1と、MOSトランジスタMA及び保持容量CAを有するボディバイアス制御回路2と、MOSトランジスタMSとを有する。
クロック信号生成回路1、ボディバイアス制御回路2、及びMOSトランジスタMSによる回路要素4P、4Nの構成は、図3に示したクロック信号生成回路1、ボディバイアス制御回路2、及びMOSトランジスタMSによる構成と同様であるので説明は省略する。
保持容量CHP、CHNは、回路要素4P、4Nに対応する保持容量である。保持容量CHPは、一方の電極(第1の電極)が出力端子OUT+に接続され、他方の電極(第2の電極)がスイッチSW9に接続される。スイッチSW9は、三端子スイッチであり、保持容量CHPの第2の電極に接続された端子に対して、端子(PA)又は端子(PB)を選択的に接続するよう制御される。
同様に、保持容量CHNは、一方の電極(第1の電極)が出力端子OUT−に接続され、他方の電極(第2の電極)がスイッチSW10に接続される。スイッチSW10は、三端子スイッチであり、保持容量CHNの第2の電極に接続された端子に対して、端子(NA)又は端子(NB)を選択的に接続するよう制御される。
スイッチSW9の端子(PA)及びスイッチSW10の端子(NA)は、基準電位(例えば、グラウンド)に接続される。また、スイッチSW9の端子(PB)とスイッチSW10の端子(NB)が接続される。
図7に示すトラックアンドホールド回路においては、トラックモード時には、スイッチSW9は、保持容量CHPの第2の電極が接続された端子と端子(PA)を接続するよう制御され、スイッチSW10は、保持容量CHNの第2の電極が接続された端子と端子(NA)を接続するよう制御される。これにより、保持容量CHP、CHNの第2の電極が基準電位にそれぞれ接続され、図3に示したトラックアンドホールド回路と同様に動作する。
また、ホールドモード時には、スイッチSW9は、保持容量CHPの第2の電極が接続された端子と端子(PB)を接続するよう制御され、スイッチSW10は、保持容量CHNの第2の電極が接続された端子と端子(NB)を接続するよう制御される。すなわち、保持容量CHPの第2の電極と保持容量CHNの第2の電極とが接続される。これにより、ホールドモード時において、回路要素4Pが有するMOSトランジスタMSの寄生容量を介した出力端子OUT+側への漏洩信号と、それに対して逆相の回路要素4Nが有するMOSトランジスタMSの寄生容量を介した出力端子OUT−側への漏洩信号とが、保持容量CHP、CHNを介して打ち消され、ホールドモード時の入力信号の漏洩を低減することができる。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の一実施形態に係るトラックアンドホールド回路の構成例を示す図である。 本実施形態に係るトラックアンドホールド回路の出力スペクトラムを示す図である。 本実施形態に係るトラックアンドホールド回路の具体的な回路構成例を示す図である。 本実施形態に係るトラックアンドホールド回路の具体的な回路構成の他の例を示す図である。 本実施形態に係るトラックアンドホールド回路の具体的な回路構成例を示す図である。 本実施形態に係るトラックアンドホールド回路の具体的な回路構成のその他の例を示す図である。 本実施形態に係るトラックアンドホールド回路の具体的な回路構成のその他の例を示す図である。 従来のトラックアンドホールド回路の構成を示す図である。 従来のトラックアンドホールド回路における入力信号と出力信号を示す図である。
符号の説明
1 クロック信号生成回路
2、2A ボディバイアス制御回路
MS トランジスタ
CH 保持容量
IN 入力端子
OUT 出力端子

Claims (6)

  1. ゲートに入力されるクロック信号に応じてオン/オフ制御され、入力電圧を伝達する第1のトランジスタと、
    上記第1のトランジスタにより伝達された上記入力電圧を保持する第1の保持容量と、
    上記第1のトランジスタがオン状態の期間は上記第1のトランジスタのボディ電位を上記入力電圧に応じて変化させ、上記第1のトランジスタがオフ状態の期間は上記ボディ電位を一定に保つよう制御する制御回路と
    を備え
    上記制御回路は、
    上記第1のトランジスタと同期して上記入力電圧を伝達するか又は遮断するかの切り替えが行われるスイッチ回路と、
    上記スイッチ回路の出力電圧を保持する第2の保持容量と
    を備え、
    上記スイッチ回路は、
    ソースに上記入力電圧が供給され、ゲートに上記クロック信号が供給され、ドレインが上記第2の保持容量に接続された第2のトランジスタで構成され、
    上記第2のトランジスタと上記第2の保持容量の相互接続点が上記第1のトランジスタのボディ端子に接続され、
    上記入力電圧は、差動信号における一方の信号の電圧であり、
    上記制御回路は、
    ソースに上記一方の信号に対する逆相信号が供給され、ゲート及びドレインが基準電位に接続された第3のトランジスタを備え、
    上記第3のトランジスタのボディ端子が上記第1のトランジスタのボディ端子に接続される
    ことを特徴とするトラックアンドホールド回路。
  2. 上記制御回路は、上記第1のトランジスタがオン状態の期間は上記第1のトランジスタのソース・ボディ間電圧を一定に保つよう上記ボディ電位を制御することを特徴とする請求項1記載のトラックアンドホールド回路。
  3. 上記制御回路は、上記第1のトランジスタがオン状態の期間は任意のバイアス電位に上記入力電圧を加算した電位を上記ボディ電位として供給することを特徴とする請求項1記載のトラックアンドホールド回路。
  4. 上記入力電圧に応じて電位を変化させた上記クロック信号を生成するクロック信号生成回路をさらに備えることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載のトラックアンドホールド回路。
  5. 上記クロック信号生成回路は、上記第1のトランジスタをオン状態にする期間は一定の制御電位に上記入力電圧を加算した電位を上記クロック信号として出力することを特徴とする請求項記載のトラックアンドホールド回路。
  6. 上記クロック信号生成回路は、
    上記第1のトランジスタをオフ状態にする期間は、第1電極が基準電位に接続されるとともに第2電極が上記一定の制御電位に接続され、
    上記第1のトランジスタをオン状態にする期間は、上記第1電極に上記入力電圧が供給され上記第2電極の電位を上記クロック信号として出力される容量を備えることを特徴とする請求項記載のトラックアンドホールド回路。
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